JP2000176457A - 半導体製造工場の廃液処理装置 - Google Patents

半導体製造工場の廃液処理装置

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JP2000176457A
JP2000176457A JP10361386A JP36138698A JP2000176457A JP 2000176457 A JP2000176457 A JP 2000176457A JP 10361386 A JP10361386 A JP 10361386A JP 36138698 A JP36138698 A JP 36138698A JP 2000176457 A JP2000176457 A JP 2000176457A
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semiconductor manufacturing
waste water
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Masayoshi Kondo
政義 近藤
Naoto Uetake
直人 植竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フッ素の回収効率を向上した半導体製造工場の
廃液処理装置を提供することにある。 【解決手段】半導体製造系3の廃液は、紫外線発生器5
によって紫外線を照射して、TMAを分解し、次に、ル
テニウム触媒が充填された触媒塔8によって、過酸化水
素を分解し、さらに、イオン交換樹脂が充填された電気
透析装置10によって弗化水素及び金属を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工場廃
液や廃棄物の処理する半導体製造工場の廃液処理装置に
係り、特に、ゼロエミッション化技術に好適な半導体製
造工場の廃液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程においては、多種多様な
薬液を使用している。この薬液は、最終的には、それぞ
れの薬液の性状に合わせて処理が施され、産業廃棄物と
して処理される。この産業廃棄物に至るまでの処理工程
も様々な工程を経ている。例えば、エッチング,酸洗等
で使用される弗化水素酸は、pH調整後、共存する過酸
化水素を活性炭や紫外線によって分解し、その後各種の
処理工程を経て、最終的には、この廃液中にCaCO3
などが添加され、CaF2として回収される。回収され
たCaF2は産業廃棄物として処理されるか、コンクリ
ートの材料として使用される。また、TMA(トリメチ
ルアミン)を含むNMD廃液は、pH調整後、蒸発濃縮
処理を行い、濃縮廃液を業者側に引き取らせたり、また
は生物処理等で最終的には汚泥として産業廃棄物として
処理を行っている。
【0003】しかし、昨今の環境保全の観点から、半導
体製造過程から発生する産業廃棄物としての処分には限
界があり、また有限な資源である薬液などを再利用する
ことなく、産業廃棄物として処理するのは、資源の乏し
い我が国においては問題である。そこで、例えば、特開
平7−195071号公報に記載されているように、電
気透析により、フッ素含有廃水を濃縮回収して、再利用
することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−195071号公報に記載されている方法では、フ
ッ素の回収効率が低いという第1の問題があった。ま
た、従来の方法では、過酸化水素の分解効率が低いとい
う第2の問題があった。さらに、従来の方法では、廃液
中の金属元素が回収されないという第3の問題があっ
た。また、廃液中のTMAをそのまま排出しているとい
う第4の問題があった。
【0005】本発明の第1の目的は、フッ素の回収効率
を向上した半導体製造工場の廃液処理装置を提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、過酸化水素の分解効
率を向上した半導体製造工場の廃液処理装置を提供する
ことにある。本発明の第3の目的は、廃液中の金属元素
を回収できる半導体製造工場の廃液処理装置を提供する
ことにある。本発明の第4の目的は、TMAを処理でき
る半導体製造工場の廃液処理装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、半導体製造工場において半
導体製造時に発生する廃液の処理を行う半導体製造工場
の廃液処理装置において、上記廃液を電気透析して、廃
液中のフッ素を弗化水素として回収する電気透析手段を
備え、上記電気透析装置の廃液室内に、イオン交換樹脂
を充填するようにしたものである。かかる構成により、
電気透析手段による弗化水素の回収効率を向上し得るも
のとなる。
【0007】(2)上記第2の目的を達成するために、
本発明は、半導体製造工場において半導体製造時に発生
する廃液の処理を行う半導体製造工場の廃液処理装置に
おいて、上記廃液を電気透析して、廃液中のフッ素を弗
化水素として回収する電気透析手段を備え、上記電気透
析装置を用いて、廃液中の金属イオンを回収するように
したものである。かかる構成により、廃液中の金属イオ
ンを回収し得るものとなる。
【0008】(3)上記第3の目的を達成するために、
本発明は、半導体製造工場において半導体製造時に発生
する廃液の処理を行う半導体製造工場の廃液処理装置に
おいて、上記廃液中の過酸化水素を触媒を用いて分解す
る過酸化水素分解手段を備え、上記過酸化水素分解手段
に用いる触媒として、ルテニウムを用いるようにしたも
のである。かかる構成により、過酸化水素の分解効率を
向上し得るものとなる。
【0009】(4)上記第4の目的を達成するために、
本発明は、半導体製造工場において半導体製造時に発生
する廃液の処理を行う半導体製造工場の廃液処理装置に
おいて、上記廃液に紫外線を照射して、TMAを分解す
る紫外線照射手段を備えるようにしたものである。かか
る構成により、廃液中のTMAを分解し得るものとな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の一実施形態による半導体製造工場の廃液処理装置の
構成について説明する。最初に、図1及び図2を用い
て、本実施形態による半導体製造工場の廃液処理装置の
全体構成及び電気透析装置の構成について説明する。図
1は、本発明の一実施形態による半導体製造工場の廃液
処理装置の全体構成を示すシステム図であり、図2は、
本発明の一実施形態による半導体製造工場の廃液処理装
置に用いる電気透析装置の構成を示す構成図である。
【0011】河川等から半導体製造に用いる大量の水
は、取水施設より原水槽1に送水される。エッチング作
業で使用される弗化水素などの薬品は、原水槽1の水を
用いて、薬品/液調整系2で調整される。薬品/液調整
系2で生成された液は、半導体製造工程系3において、
半導体製造に関わる様々な用途で使用される。半導体製
造工程系3において、エッチング作業で使用された弗化
水素などの液は、他の薬品(TMA、過酸化水素など)
と混在している。
【0012】半導体製工程系3を出た廃液は、熱交換器
4で蒸留器7から出た熱を交換して液温を上げる。さら
に、電気透析冷却系11を介して電気透析装置10で発
生した熱によって、さらに液温を上げた状態で紫外線発
生器5に送水される。廃液の温度は、熱交換器4及び電
気透析冷却系11によって、約60℃まで加熱されるた
め、後述する触媒塔8における過酸化水素の分解効率及
び電気透析装置10における弗化水素の回収効率を向上
することができる。従来の装置においては、廃液の加熱
等が行われていなかったものである。
【0013】紫外線発生器5では、廃液中に含まれるT
MA成分(有機物)を分解する。続いて、触媒塔8へ送
水されるが、触媒塔8には、触媒として従来の活性炭に
替えて、ルテニウム触媒が充填されている。触媒塔8に
よって、廃液中の過酸化水素は効率よく分解される。触
媒塔8にはルテニウム触媒の他、従来使用していた活性
炭も混床状態で充填できるものである。TMA,過酸化
水素を分解する理由は、TMAは有機物であるため、触
媒表面に吸着したり、また、イオン交換樹脂表面にも吸
着して、触媒作用,イオン交換作用を著しく低下させる
恐れがあるからである。ルテニウム触媒による分解効率
の向上については、図3を用いて、後述する。
【0014】過酸化水素,TMAが分解された廃液の主
成分は弗化水素である。弗化水素の濃度が0.1%以上
であれば、濃縮の作用等は不要であるため、電気透析装
置10へ送水される。なお、触媒塔8を出た廃液の導電
率が低い場合、電解質槽6,9より導電率を上昇させる
ために電解質が送液される。送液された電解質によっ
て、電気透析装置10に流れる電流は多くなり、弗化水
素等の回収効率は上がるものである。電解質槽6,9の
一方は、予備の電解質槽として備えられている。
【0015】ここで、図2を用いて、電気透析装置10
の構成について説明する。触媒塔8を出た廃液は、電気
透析装置10の陽イオン交換膜22と陰イオン交換膜2
7に挟まれて形成される廃液室33に送水される。送水
された廃液中の弗化水素や、不純物としての金属イオン
(Si,Ni,Fe,Cuなど)は、廃液室33で処理
される。
【0016】まず、弗化水素は、電気透析装置10に電
解をかけることによって、陽極側にある陰イオン交換膜
27を、F-成分のみが透過する。逆に、金属イオン成
分は、廃液室33の陰極側の陽イオン交換膜22を介し
て陰極側極液室35へ透過し、陰極側極液ポンプ23を
介して、陰極側極液タンク24へ移動し、濃縮後、水酸
化物として沈殿する。また、移動してきた金属イオンの
一部は陰極側電極21に析出する。そこで、陰極側電極
21と陽極側電極29の極性を、短期間(例えば、5秒
間)だけ逆極性にすることにより、陰極側電極21に析
出した金属を再度イオン化した後、水酸化物として沈殿
するようにしている。陰極側極液タンク24内の極液
は、導電率,pH等のモニタリングで劣化が認められた
場合、取り替える。また、装置のメンテナンス時に一緒
に取り替えるようにしている。その際に水酸化物も一緒
に回収する。
【0017】次に、F-成分の移動について説明する。
移動してきたF-成分は、酸回収室34の陽極側にある
陽イオン交換膜22によって、酸回収室34に留まる。
酸回収室34の陽極側には陽極側極液室36があり、陽
極側極液室36内を陽極側極液タンク28内の電解質
(例えば、硫酸など)を陽極側極液ポンプ30を介して
極液が循環している。この極液中のH+成分は、陰極側
に引っ張られる性質から、陽イオン交換膜22を透過し
て、酸回収室34へ移動する。移動してきたH+とF
-は、反応して弗化水素を生成する。生成された弗化水
素は、酸回収ポンプ31を介して、酸回収タンク32へ
送液される。送液された弗化水素は、一定時間おき、ま
たは、連続的に蒸留器7へ送液される。陽極側極液室3
6内を循環する極液は、陰極側極液タンク24同様、p
H,導電率をモニタリングして劣化していることを確認
後、取り替えるようにする。また、装置のメンテナンス
時に一緒に取り替える。
【0018】陰極側及び陽極側の極液の電解質は、運転
中に、pH,導電率をモニタリングしながら、劣化が認
められた場合、硫酸等の電解質を含む水溶液を添加する
ことによって連続的に運転が可能である。
【0019】弗化水素,金属イオンが十分に回収された
廃液は脱塩タンク26へ送液され、一部は再度廃液室3
3へ送水され、再処理される。脱塩タンク26のオーバ
ーフロー分は、廃液処理系13へ送液される。
【0020】また、本実施形態においては、電気透析装
置10の廃液室33にイオン交換樹脂37を充填してあ
る。弗化水素濃度が0.1%以下と希薄の場合、その弗
化水素を回収するとなると、導電率が低いために電流が
流れにくく、電圧が高くなるため、電気透析装置10へ
の負荷が大きくなる。また、酸の回収効率も低くなる。
そこで、電気透析装置10の廃液室33にイオン交換樹
脂37を充填して廃液中の濃度より、樹脂に吸着させる
ことにより、導電率を上げ、濃度を高めるようにしてい
る。これによって、回収しにくい弗化水素成分の回収も
可能となり、回収効率が向上して、廃棄物の発生量自体
も低減できるものである。イオン交換樹脂37は、混床
式にすると、金属イオン,F-両方とも濃縮でき、陰イ
オン交換樹脂だとF-のみの濃縮が可能となる。
【0021】電気透析装置10によって回収された弗化
水素は、図1に示すように、蒸留器7へ送水され、熱交
換器4で液温を低下させた後、薬品/液調整系2へ送水
され、再利用するのである。なお、蒸留器7を出た蒸留
された弗化水素を貯蔵タンク46に一旦貯留し、鉄鋼会
社等での鋼材の洗浄剤として再利用してもらうために売
却目的としても、また一時保管という形で貯留するよう
にしてもよいものである。
【0022】次に、図1に戻り、電気透析装置冷却系1
1について説明する。電気透析装置冷却系11は、電気
透析装置10に陰極側電極21と陽極側電極29の間に
電解を掛けることによってジュール熱が発生し、陰極側
極液室35,廃液室33,酸回収室34,陽極側極液室
36の液温は上昇する。これを熱交換器4から出てきた
廃液の液温を利用して、電気透析装置10の液温を低下
させるものである。これによって、電気透析装置10の
温度は下がり、膜への負担は軽減できる。他方では、紫
外線発生器5へ送液される液温は高くなることから分離
対象外(TMA,有機物,過酸化水素)の分解効率は上
がる。
【0023】続いて、電気透析装置10を出た廃液の処
理について説明する。電気透析装置10を出た廃液は、
廃液処理系13へ送液され、廃液処理系13において、
Ca(OH)2が添加される。廃液処理系13では、電
気透析装置10で処理できなかった弗化水素成分を処理
するもので、Ca(OH)2を添加することによって、
CaF2が生成し、生成したCaF2成分は沈降槽14へ
送液され、続いて脱水器15で脱水処理をされた上で、
CaF2として産業廃棄物処理業者によって最終処理が
施される。
【0024】廃液処理系13を出たHFを含まない廃液
(河川から取水される水よりは処理しやすい水となって
いる)は、吸着塔12を介して、廃液中に残るわずかな
不純物を取り除き、原水槽1へ送水され、再度、半導体
製造用の液として処理され、使用されることとなる。
【0025】ここで、図3を用いて、本実施形態による
電気透析装置に弗化水素の回収試験結果について説明す
る。図3は、本発明の一実施形態による電気透析装置に
弗化水素の回収試験結果の説明図である。
【0026】この例では、図2に示した電気透析装置1
0の単体について試験を行った。廃液室33に送水され
た廃液中には、当初、所定量の弗化水素が含まれてお
り、廃液室33からでた廃液は、再度廃液室33に循環
する構成とした。また、酸回収室34で回収した弗化水
素を含む液は、再度、酸回収室34に循環するようにし
た。そして、廃液室33中の弗化水素の量と、酸回収室
34中の弗化水素の量を、導電率を用いて計測した。
【0027】図3において、縦軸は導電率を示してお
り、横軸は時間を示している。図示するように、時間の
経過と共に、原液の導電率が低下し、回収液の導電率が
高くなており、本実施形態による電気透析装置10によ
って、弗化水素を回収することができる。
【0028】次に、図4を用いて、本実施形態による触
媒塔8に用いる触媒の種類と、過酸化水素の分解反応速
度について説明する。図4は、本発明の一実施形態によ
る半導体製造工場の廃液処理装置に用いる触媒塔におけ
る触媒の種類と、過酸化水素の分解反応速度の関係の説
明図である。
【0029】図4において、縦軸のkは、過酸化水素分
解反応の反応速度を示している。また、横軸は、分解反
応の温度Tを示している。
【0030】触媒塔内における過酸化水素水の滞留時間
tは、 滞留時間t=log((1/(1−(過酸化水素の残留
割合))/k) として、求めることができる。ここで、 (過酸化水素残留割合)=(触媒を通す前の過酸化水素
濃度)/(触媒を通過した後の過酸化水素濃度) である。従って、反応kが大きければ滞留時間が短い、
よって効率よく分解できるということである。
【0031】即ち、触媒としてルテニウムを用いること
により、従来用いている活性炭に比べて反応kが大き
く、滞留時間tを短くでき、分解効率を向上することが
できる。また、ルテニウムによる分解反応は、活性炭の
分解反応よりも低温側の10〜70℃で効率が高いもの
である。
【0032】また,他の金属触媒を用いて分解効率は調
べたところ、ルテニウム系金属の分解率は31.8%で
あり、白金系は24.4%であり、パラジウム系は2
5.5%であり、ルテニウム系触媒の分解効率が最もよ
いことが判明した。なお、試験条件はすべて同じ条件で
実施し、過酸化水素の分解率のみで評価したものであ
る。
【0033】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、フッ素の回収のために、電気透析装置を用いるとと
もに、廃液室内にイオン交換樹脂37を充填してあるの
で、フッ素の回収効率を向上させることができる。ま
た、過酸化水素を分解する分解塔には、触媒としてルテ
ニウム触媒を充填することにより、過酸化水素の分解効
率を向上することができる。さらに、電気透析装置を用
いることにより、廃液中の金属元素を回収できる。ま
た、紫外線発生器を用いて廃液に紫外線を照射すること
により、廃液中のTMAを処理することができる。従っ
て、半導体製造工場からの産業廃棄物の発生量,薬品の
使用量,処理かかる諸費用,河川からの工業用水(水道
水)の使用量が大幅に低減できる。
【0034】次に、図5を用いて、本発明の他の実施形
態による半導体製造工場の廃液処理装置の構成について
説明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示して
いる。図5は、本発明の他の実施形態による半導体製造
工場の廃液処理装置の構成を示すシステム図である。
【0035】本実施形態においては、紫外線発生器5の
前段に予熱系42を設けている。予熱系42には、供給
電源43によってヒーター41を熱し、予熱系42によ
って廃液自体の液温を上げるものである。これによっ
て、液温調整が可能となり、後段の紫外線発生器5,触
媒塔8でのTMA,過酸化水素の分解効率のコントロー
ルが可能である。
【0036】また、予熱系42において液温が上がった
場合、高い液温の状態で電気透析装置10へ送液される
と膜の種類,使用頻度によっては劣化促進することとな
り、故障の原因となる。それを回避するために、冷却系
45を触媒塔8の出口に設けたものである。運転時間や
酸濃度にも関係するが、おおよそ50℃以上の液温の場
合、この冷却塔45を介して液温を下げるようにしてい
る。
【0037】以上説明した実施形態により、図1に示し
た実施形態の効果にくわえて、紫外線発生器5,触媒塔
8におけるTMA,過酸化水素の分解効率を制御するこ
とができる。また、電気透析装置10の劣化を防止する
ことができる。
【0038】なお、図1及び図5に示した実施形態にお
いて、電気透析装置10前の紫外線発生器5,触媒塔8
を取り除いてもよいものである。電気透析装置10へ直
接廃液を通水することにより、装置構成を簡略化するこ
とができる。また、廃液処理系13後の廃液は原水槽1
に戻すことなく、環境に影響がないと判断された場合、
放流することができる。自治体によっては半導体製造工
場から出る廃液を下流の下水処理場等での水処理との関
係で必要としている場合もあるため、放流方式を設ける
ことも可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、半導体製造工場の廃液
装置において、フッ素の回収効率を向上することができ
る。また、過酸化水素の分解効率を向上することができ
る。さらに、廃液中の金属元素を回収できる。また、廃
液中のTMAを処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による半導体製造工場の廃
液処理装置の全体構成を示すシステム図である。
【図2】本発明の一実施形態による半導体製造工場の廃
液処理装置に用いる電気透析装置の構成を示す構成図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態による電気透析装置に弗化
水素の回収試験結果の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態による半導体製造工場の廃
液処理装置に用いる触媒塔における触媒の種類と、過酸
化水素の分解反応速度の関係の説明図である。
【図5】本発明の他の実施形態による半導体製造工場の
廃液処理装置の構成を示すシステム図である。
【符号の説明】
1…原水槽 2…薬品/液調整系 3…半導体製造工程系 4…熱交換器 5…紫外線発生器 6,10…電解質槽 7…蒸留器 8…触媒塔 10…電気透析装置 11…電気透析装置冷却系 12…吸着塔 13…廃液処理系 14…沈降槽 15…脱水器 21…陰極側電極 22…陽イオン交換膜 23…陰極側極液ポンプ 24…陰極側極液タンク 25…脱塩ポンプ 26…脱塩タンク 27…陰イオン交換膜 28…陽極側極液タンク 29…陽極側電極 30…陽極側極液ポンプ 31…酸回収ポンプ 32…酸回収タンク 33…廃液室 34…酸回収室 35…陰極側極液室 36…陽極側極液室 37…イオン交換樹脂 41…ヒーター 42…予熱器 43…供給電源 45…冷却系 46…貯蔵タンク
フロントページの続き Fターム(参考) 4D025 AB06 AB17 AB22 AB23 BA08 BA13 BA22 BA27 BB02 BB04 DA05 DA06 4D037 AA14 AB12 BA18 CA03 CA04 CA15 4D050 AA13 AB33 BC06 BC09 BD06 CA06 CA08 CA09 CA10 4D061 DA08 DB18 DB19 DC09 DC13 DC18 DC22 DC23 EA09 EB01 EB04 EB18 EB22 ED17 FA06 FA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体製造工場において半導体製造時に発
    生する廃液の処理を行う半導体製造工場の廃液処理装置
    において、 上記廃液を電気透析して、廃液中のフッ素を弗化水素と
    して回収する電気透析手段を備え、 上記電気透析装置の廃液室内に、イオン交換樹脂を充填
    したことを特徴とする半導体製造工場の廃液装置。
  2. 【請求項2】半導体製造工場において半導体製造時に発
    生する廃液の処理を行う半導体製造工場の廃液処理装置
    において、 上記廃液を電気透析して、廃液中のフッ素を弗化水素と
    して回収する電気透析手段を備え、 上記電気透析装置を用いて、廃液中の金属イオンを回収
    することを特徴とする半導体製造工場の廃液装置。
  3. 【請求項3】半導体製造工場において半導体製造時に発
    生する廃液の処理を行う半導体製造工場の廃液処理装置
    において、 上記廃液中の過酸化水素を触媒を用いて分解する過酸化
    水素分解手段を備え、上記過酸化水素分解手段に用いる
    触媒として、ルテニウムを用いたことを特徴とする半導
    体製造工場の廃液装置。
  4. 【請求項4】半導体製造工場において半導体製造時に発
    生する廃液の処理を行う半導体製造工場の廃液処理装置
    において、 上記廃液に紫外線を照射して、TMAを分解する紫外線
    照射手段を備えたことを特徴とする半導体製造工場の廃
    液装置。
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Cited By (5)

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JP2007313421A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Ebara Corp 純水循環供給システム、純水再利用方法、および基板処理方法
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