JP2000175991A - 蒸気滅菌器 - Google Patents
蒸気滅菌器Info
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- JP2000175991A JP2000175991A JP10361267A JP36126798A JP2000175991A JP 2000175991 A JP2000175991 A JP 2000175991A JP 10361267 A JP10361267 A JP 10361267A JP 36126798 A JP36126798 A JP 36126798A JP 2000175991 A JP2000175991 A JP 2000175991A
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Abstract
確実に密閉状態とすることができ、不快なエア漏れ音を
発生させることなく、安全で確実な滅菌処理が可能であ
る蒸気滅菌器を提供する。 【解決手段】 チャンバを塞ぐ内蓋5の略外周縁にパッ
キン7を挿着するリング状の凹部8を設け、この凹部8
の底部8aに沿って断面V型状の環状溝9を形成する。
この環状溝9から凹部8の内周壁8bを削るように複数
個の切込み溝10を設ける。前記凹部8とパッキン7と
の間に浸入した飽和蒸気や残留空気,水滴等が滅菌処理
中に加熱されて蒸気となり膨張した場合、その蒸気は前
記環状溝9を経て切込み溝10を通ってチャンバ内に放
出される。
Description
るチャンバと、このチャンバに対向する面に所定幅で形
成される環状の凹部にパッキンが装着されてなる内蓋と
を有し、前記パッキンをチャンバの開口端面に圧接して
チャンバ内を密閉状態に保持し、チャンバ内の高圧蒸気
により被滅菌物の滅菌処理を行なう蒸気滅菌器に関する
ものである。
器は、被滅菌物を収納するチャンバに内蓋を圧接してチ
ャンバ内を密閉状態に保持し、このチャンバ内に満たさ
れる高圧蒸気によって前記被滅菌物の滅菌処理を行なう
ように構成されている。前記内蓋には、チャンバの開口
端に対向するように凹部が形成されており、この凹部に
パッキンが挿着されている。この内蓋がチャンバに圧接
されることにより、前記パッキンがチャンバの開口端に
圧接され、チャンバ内が密閉状態に保持される。
優れている飽和蒸気が凹部とパッキンとの間隙に浸入
し、この浸入した蒸気や前記パッキンと凹部との間に残
留している空気,水滴が加熱により膨張してパッキンを
変形させてチャンバ内の密閉を壊してしまい、内蓋を閉
じてもチャンバ内の圧力が外部に漏洩してしまうという
問題点がある。
67569号)には、前記問題点を解消してチャンバ内
の密閉を保持する蒸気滅菌器が提案されている。この蒸
気滅菌器は、チャンバを塞ぐ内蓋に形成される凹部の底
部にパッキンが入らない小径の溝を設け、この溝の適宜
箇所から内蓋の外側に貫通する孔を設け、前記凹部とパ
ッキンとの間に浸入した蒸気や残留空気,水滴が加熱に
より膨張しても前記孔から外部に放出される構造とされ
ている。
開平9−38178号公報に記載の蒸気滅菌器において
は、パッキンを挿着する凹部の加工精度が悪い場合にチ
ャンバ内の蒸気が前記凹部に形成される孔から漏洩して
しまい、内蓋を閉じてもチャンバ内の圧力が外部に漏洩
してしまうとともに、滅菌が正常に行なわれないという
問題点がある。このため前記凹部の加工には高精度が要
求され、加工性が低下するという問題点がある。また、
前記凹部に形成される孔から、凹部とパッキンとの間に
浸入した蒸気や残留空気,水滴が加熱により膨張して外
部に放出される際に不快なエア漏れ音を発するという問
題点もある。
めになされたもので、内蓋の加工精度に頼ることなくチ
ャンバ内を確実に密閉状態とすることができ、不快なエ
ア漏れ音を発生させることなく、安全で確実な滅菌処理
が可能である蒸気滅菌器を提供することを目的とするも
のである。
れた目的を達成するために、第1発明による蒸気滅菌器
は、被滅菌物を収容するチャンバと、このチャンバに対
向する面に所定幅で形成される環状の凹部にパッキンが
装着されてなる内蓋とを有し、前記パッキンをチャンバ
の開口端面に圧接してチャンバ内を密閉状態に保持し、
チャンバ内の高圧蒸気により被滅菌物の滅菌処理を行な
う蒸気滅菌器において、前記内蓋に、凹部の底部から凹
部の内周壁にかけて複数の切込み溝を設けることを特徴
とするものである。
向する面に所定幅で環状に形成される凹部に、その底部
から内周壁にかけて複数の切込み溝が設けられる。そし
て、この凹部にパッキンが挿着され、このパッキンがチ
ャンバの開口端面に圧接されることによりチャンバ内が
密閉状態に保持される。このチャンバ内の被滅菌物の滅
菌処理を行なうに際して、例えば凹部とパッキンとの間
に残留している空気,水滴や飽和蒸気が膨張した場合に
はその蒸気等は前記切込み溝を経てチャンバ内部に放出
される。
に浸入した飽和蒸気,凹部とパッキンとの間に残留して
いる空気や水滴が膨張してパッキンを変形させてしまう
のを防止することができるとともに、チャンバ内の蒸気
が外部に放出されないため、凹部の加工精度に頼ること
なくチャンバ内を確実に密閉状態にすることができ、安
全で確実な滅菌処理が可能であるという効果を奏する。
また、従来の問題点である蒸気が外部に漏れる際の不快
な音を発生することがない。
菌物を収容するチャンバと、このチャンバに対向する面
に所定幅で形成される環状の凹部にパッキンが装着され
てなる内蓋とを有し、前記パッキンをチャンバの開口端
面に圧接してチャンバ内を密閉状態に保持し、チャンバ
内の高圧蒸気により被滅菌物の滅菌処理を行なう蒸気滅
菌器において、前記凹部の底部に凹部幅より十分狭い環
状溝を設けるとともに、この環状溝から凹部の内周壁に
かけて少なくとも1つの切込み溝を設けることを特徴と
するものである。
向する面に所定幅で環状に形成される凹部に、その底部
に凹部幅より十分狭い環状溝とこの環状溝から内周壁に
かけて少なくとも1つの切込み溝が設けられる。そし
て、この凹部にパッキンが挿着され、このパッキンがチ
ャンバの開口端面に圧接されることによりチャンバ内が
密閉状態に保持される。このチャンバ内の被滅菌物の滅
菌処理を行なうに際して、例えば凹部とパッキンとの間
に残留している空気,水滴や飽和蒸気が膨張した場合に
は、その蒸気等は前記環状溝を経て切込み溝を通りチャ
ンバ内部に放出される。
とパッキンとの間に浸入した蒸気や残留空気,水滴が膨
張してパッキンを変形させてしまうのを防止することが
できるとともに、チャンバ内の蒸気が外部に放出されな
いため、凹部の加工精度に頼ることなくチャンバ内を確
実に密閉状態とすることができ、安全で確実な滅菌処理
が可能であるという効果を奏する。
具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明す
る。
菌器の概略縦断面図が示されている。
のケーシング2の正面側に左端部を軸として開閉する扉
3が設けられており、このケーシング2の内部に底部4
aを有する円筒状のチャンバ4とこのチャンバ4の開口
部4bを塞ぐ内蓋5が設けられている。なお、前記チャ
ンバ4の開口部4bは正面側に、底部4aは背面側にそ
れぞれ向けられている。
側方には、貯水タンク(図示省略)が設けられており、
この貯水タンクは前記チャンバ4に連結され内部の貯留
水をチャンバ4内に供給するように構成されている。ま
た、前記チャンバ4の底部4aには、ヒータ6が内部に
向けて設けられている。このヒータ6により、前記チャ
ンバ4内に供給された水が加熱される。
分平面図(a)および前記内蓋5にパッキンを挿着させ
た際の部分断面図(b)がそれぞれ示されている。前記
内蓋5の外周縁側には、チャンバ4の開口部4bの対向
位置にパッキン7を挿着させるリング状の凹部8が形成
されている。このパッキン7は、一定幅を有するリング
状の基台7aとこの基台7aの略外周に沿って設けられ
る突出部7bとからなり、前記凹部8はパッキン7の幅
と略同一幅となるようにされている。
沿って断面V型状の環状溝9が形成されている。この環
状溝9からリング状の凹部8の半径方向へその凹部8の
内周壁8bを削るように複数個の切込み溝10が形成さ
れている。なお、前記環状溝9は、前記パッキン7の幅
より十分狭くされており、前記底部8aの幅方向の略中
間位置を通るように形成されている。
ては、チャンバ4内に被滅菌物が収納された後、扉3が
閉じられて内蓋5がチャンバ4の開口部に押え付けら
れ、パッキン7によりチャンバ4の密閉状態が保持され
る。その後、前記貯水タンクからチャンバ4内に水が供
給され、この水が前記ヒータ6により加熱されて蒸気と
なる。前記チャンバ4内は、内蓋5により密閉状態とさ
れているため、前記水の蒸発により加圧状態となり円滑
に被滅菌物の滅菌処理が行なわれる。
飽和蒸気や、残留している空気,水滴等が滅菌処理中に
加熱されて蒸気となり膨張した場合、その蒸気は前記環
状溝9を経て切込み溝10を通ってチャンバ4内に放出
される。
の間に浸入した蒸気や残留空気,水滴が膨張してもチャ
ンバ4内に放出されるので、パッキン5が変形するのを
防止することができる。また、内蓋5に外部に通じる孔
が形成されないため、チャンバ4内の蒸気が外部に放出
されることがなく、凹部8の加工精度が多少劣っていて
もチャンバ4内を確実に密閉状態とすることができると
ともに、従来の問題点である蒸気が外部に漏れる際の不
快な音を発生することがない。こうして安全で確実な滅
菌処理が可能であるという効果を奏する。
る凹部8の底部8aに断面V型状の環状溝9が形成され
ているが、これに限らず、例えば断面角型状の環状溝や
断面半円状の環状溝が形成されていても良い。また、前
記環状溝9は、底部8aの幅方向の略中間位置に設けら
れているが、この環状溝9の形成位置や個数は、パッキ
ン7の形状等に応じて任意に選定することができる。
が複数個設けられているが、この蒸気放出用の切込み溝
は少なくとも1つ設けられていれば良い。
環状溝9が形成されているが、図3に本実施例の変形例
に係る内蓋5’の部分平面図(a)および部分断面図
(b)が示されるように、凹部8の底部8aから凹部8
の内周壁8bを削るように形成される複数個の切込み溝
10が設けられていれば、環状溝9は省略することもで
きる。
前記内蓋5’を用いてチャンバ4の密閉を保持し、前述
のように滅菌処理を行なうに際して、前記凹部8とパッ
キン7との間に浸入した飽和蒸気や、残留空気,水滴等
が加熱されて蒸気となり、この蒸気は前記切込み溝10
からチャンバ4内に放出される。こうして前記実施例と
同様の効果を得ることができる。
概略縦断面図である。
よび部分断面図(b)である。
び部分断面図(b)である。
Claims (2)
- 【請求項1】 被滅菌物を収容するチャンバと、このチ
ャンバに対向する面に所定幅で形成される環状の凹部に
パッキンが装着されてなる内蓋とを有し、前記パッキン
をチャンバの開口端面に圧接してチャンバ内を密閉状態
に保持し、チャンバ内の高圧蒸気により被滅菌物の滅菌
処理を行なう蒸気滅菌器において、 前記凹部の底部から凹部の内周壁にかけて複数の切込み
溝を設けることを特徴とする蒸気滅菌器。 - 【請求項2】 被滅菌物を収容するチャンバと、このチ
ャンバに対向する面に所定幅で形成される環状の凹部に
パッキンが装着されてなる内蓋とを有し、前記パッキン
をチャンバの開口端面に圧接してチャンバ内を密閉状態
に保持し、チャンバ内の高圧蒸気により被滅菌物の滅菌
処理を行なう蒸気滅菌器において、前記凹部の底部に凹
部幅より十分狭い環状溝を設けるとともに、この環状溝
から前記凹部の内周壁にかけて少なくとも1つの切込み
溝を設けることを特徴とする蒸気滅菌器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36126798A JP4072267B2 (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 蒸気滅菌器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36126798A JP4072267B2 (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 蒸気滅菌器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000175991A true JP2000175991A (ja) | 2000-06-27 |
JP4072267B2 JP4072267B2 (ja) | 2008-04-09 |
Family
ID=18472879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36126798A Expired - Lifetime JP4072267B2 (ja) | 1998-12-18 | 1998-12-18 | 蒸気滅菌器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4072267B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010207517A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Hiruson Dekku Kk | 高圧蒸気滅菌器 |
KR101383668B1 (ko) * | 2012-04-27 | 2014-04-10 | 주식회사 테라세미콘 | 실링부재 및 이를 사용한 기판 처리 장치 |
-
1998
- 1998-12-18 JP JP36126798A patent/JP4072267B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010207517A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Hiruson Dekku Kk | 高圧蒸気滅菌器 |
KR101383668B1 (ko) * | 2012-04-27 | 2014-04-10 | 주식회사 테라세미콘 | 실링부재 및 이를 사용한 기판 처리 장치 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4072267B2 (ja) | 2008-04-09 |
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