JP2000175436A - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

電力変換装置の制御装置

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JP2000175436A
JP2000175436A JP10350137A JP35013798A JP2000175436A JP 2000175436 A JP2000175436 A JP 2000175436A JP 10350137 A JP10350137 A JP 10350137A JP 35013798 A JP35013798 A JP 35013798A JP 2000175436 A JP2000175436 A JP 2000175436A
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signal
gate
circuit
gate pulse
counter
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Masahiko Tsukagoshi
越 昌 彦 塚
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲートパルス発生回路のカウンタ部を必要最
小限のフリップフロップで構成する。 【解決手段】 本発明は、ゲートパルス発生回路15に
よって発生されたゲートパルスにより半導体電力変換装
置を制御する制御装置12に関する。ゲートパルス発生
回路15が、クロック信号を基準として、クリア信号に
よってカウントをスタートし、予め設定されたフルカウ
ント値を超えることによってオーバ信号を出力するカウ
ンタ51と、ゲート信号入力の立ち上がりと同時にセッ
トされてパルス出力をオンし、ゲート信号入力のオフの
後、カウンタからのオーバ信号によってリセットされて
パルス出力をオフするRS型フリップフロップ52とか
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換装置の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は一般的な電力変換装置とその制御
装置の構成例を示すものである。図9の装置は、電動機
等の負荷11を駆動する電力変換装置13を制御装置1
2によって制御するものである。電力変換装置13は公
知の半導体スイッチング素子、例えばサイリスタからな
っている。制御装置12は、負荷11から与えられるフ
ィードバック信号17、例えば速度信号をもとにフィー
ドバック制御を行うものであって、演算制御回路14で
フィードバック信号17を制御基準10と突き合わせて
制御偏差を求め、その制御偏差をゼロにするための信号
を生成出力し、その出力信号をゲートパルス発生回路1
5によってゲートパルス信号に変換し、さらにそれを増
幅器16で増幅して電力変換装置13の個々の半導体ス
イッチング素子を制御する。
【0003】本発明は、図9の制御装置12におけるゲ
ートパルス発生回路15の改良に関するものである。
【0004】サイリスタ等を半導体スイッチング素子と
して使用する半導体電力変換装置では、電力変換装置が
所要の出力を生ずるように、所要のタイミングで、ある
一定幅のゲート信号をスイッチング素子に供給し、電力
変換制御をしている。
【0005】サイリスタ等のラッチ機能を有する半導体
素子は、一旦ゲート信号によってオンされた後は、逆電
圧が印加される等のオフ動作時までオン状態を継続する
特性を持っている。そのため、与えるゲート信号は半導
体素子がオンすべきタイミングで、ある一定の期間オン
する特徴を持つ。従って、このゲートパルスは、スイッ
チング素子が十分にオンすることのできる一定時間以
上、オフすることなくオンし続ける信号にしている。一
方、ゲート信号を増幅する増幅器16はスイッチング素
子をオンするのに十分なパワーを供給する必要があるた
め大容量のものとなる。その容量は必然的にゲート信号
のパワーに依存する。かくして、必要以上のゲートパル
ス幅は回路構成規模を大きくし、コスト高にしてしま
う。従って必要最小限の区間のみオンするパルス状の信
号にならざるを得ない。さらに、そのオンするタイミン
グは演算制御回路14から立ち上がり信号を受けてから
遅れること無しに同じタイミングでオンすることが要求
される。
【0006】ゲートパルス発生回路15は、従来、ロジ
ック回路を組み合わせて構成されていた。しかし、前記
のようにゲート信号に要求される機能を達成するために
は多くの回路要素を必要とし、結果的に複雑な回路構成
になっていた。
【0007】他方、半導体電力変換回路の発展に伴っ
て、より一層の大電流化・高電圧化のために、主回路半
導体素子の並列化・直列化が進み、制御装置から導出さ
れるゲート信号線の数も増大してきたため、1つの制御
装置内でのゲートパルス発生回路は複雑かつ、数量も多
くなっている。
【0008】そのため、多くのロジック回路を集約する
ASIC等のロジック部品が構成されたが、ASICは
全ロジックを同期回路で構成する必要があるため、多く
のロジック容量を必要とした。ここで同期回路とは、ロ
ジック回路で用いる全てのディレー・フリップフロップ
(D型フリップフロップ)のクロック入力が同一のクロ
ックで同期して駆動されることを示す。
【0009】図10に、このASICによるゲートパル
ス発生回路の構成例を示す。一定の時間カウントをする
D型フリップフロップによるカウンタ回路24と、入力
信号の立ち上がりによって出力信号をオンし、カウンタ
回路24からの一定時間が経過した信号を元に出力をオ
フする、D型フリップフロップによって構成される制御
回路25とからなる。このとき、全てのD型フリップフ
ロップが共通のクロック23で駆動されていて、同期回
路を構成している。
【0010】図11に、この時の各部のタイミング関係
をタイムチャートとして示す。信号入力21の立ち上が
りを検出してパルス出力22をオンして、クロック23
を元に計数し、ゲートパルス幅dpに相当する一定時間の
後にパルス出力22をオフする機能を、全てクロック2
3を共通クロックとする同期回路によって達成してい
る。
【0011】このように同期回路で構成することによ
り、図11に示すように信号入力のタイミング31から
パルス出力オンのタイミング32までクロックに依存す
る遅れτが生じる。また、ゲートパルスオフのタイミン
グ33までのゲートパルス幅dpも同一クロックに依存す
る。この時、それぞれの遅れは最小限に抑える必要があ
り、かつゲートパルス幅dpはスイッチング素子に依存す
る一定の期間が必要である。
【0012】ここで一例として、1ミリ秒(ms)のゲ
ートパルス幅が必要とされた場合を検討する。信号入力
からパルス出力まで許容する遅れが数十ナノ秒(ns)
であったとすると、共通のクロック23は数十ナノ秒
(ns)となる。このとき、クロック23で1ミリ秒
(ms)をカウントする必要があり、例えば16ナノ秒
(ns)のクロックで16個のフリップフロップによる
カウンタで計数した場合に1ミリ秒(ms)を計数する
ことができる。
【0013】従って、全て同期回路で構成した場合のカ
ウンタ回路は、この例の場合、16個のD型フリップフ
ロップが必要となり、これがゲート信号線1本あたりの
個数となる。このようにして信号線が多くなればなるほ
ど回路構成は複雑・大規模になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ゲートパルスが必要と
する機能を検討し、ゲートパルス発生回路を必要最小限
度のフリップフロップで構成し、回路の集約化、低コス
ト化、部品数削減による信頼性向上を図ることが望まれ
る。
【0015】ゲートパルスは信号入力の立ち上がりに対
して、瞬時にパルス出力がオンとなることが望ましい。
しかし、その幅については、ある一定時間以上オンする
だけでよく、精度はあまり必要としない。従って、前述
の全て同期回路で構成した例では、16個のD型フリッ
プフロップで構成していたカウンタ回路の持つ精度(1
/2の16乗=0.0015%)は必要以上ということ
になる。例えば、ゲートパルス幅の必要とされる精度が
誤差10%程度でよい場合は、4個程度のフリップフロ
ップで構成することができる。この時の精度は、1/2
の4乗=6%となり、これは必要十分な値である。この
例では、16個のフリップフロップを4個のフリップフ
ロップに削減することができる。
【0016】従って本発明は、従来多くのフリップフロ
ップで構成されていたゲートパルス発生回路のカウンタ
部を必要最小限のフリップフロップで構成することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る発明は、制御偏差をゼロにするための
制御信号に基づいてゲートパルスを発生するゲートパル
ス発生回路を備え、このゲートパルス発生回路によって
発生されたゲートパルスにより半導体電力変換装置を制
御する電力変換装置の制御装置において、ゲートパルス
発生回路が、クロック信号を基準として、クリア信号に
よってカウントをスタートし、予め設定されたフルカウ
ント値を超えることによってオーバ信号を出力するカウ
ンタと、ゲート信号入力の立ち上がりと同時にセットさ
れてパルス出力をオンし、ゲート信号入力のオフの後、
カウンタからのオーバ信号によってリセットされてパル
ス出力をオフするRS型フリップフロップとから構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0018】請求項2に係る発明は、制御偏差をゼロに
するための制御信号に基づいてゲートパルスを発生する
ゲートパルス発生回路を備え、このゲートパルス発生回
路によって発生されたゲートパルスにより半導体電力変
換装置を制御する電力変換装置の制御装置において、ゲ
ートパルス発生回路が、クロック信号を基準として、ク
リア信号によってカウントをスタートし、予め設定され
たフルカウント値を超えることによってオーバ信号を出
力するカウンタと、ゲート信号入力の立ち上がりと同時
にパルス出力をオンし、カウンタからのオーバ信号によ
ってパルス出力をオフするD型フリップフロップとから
構成されていることを特徴とする。
【0019】請求項3に係る発明は、制御偏差をゼロに
するための制御信号に基づいてゲートパルスを発生する
ゲートパルス発生回路を備え、このゲートパルス発生回
路によって発生されたゲートパルスにより半導体電力変
換装置を制御する電力変換装置の制御装置において、ゲ
ートパルス発生回路が、クロック信号を基準として、ク
リア信号によってカウントをスタートし、予め設定され
たフルカウント値を超えることによってオーバ信号を出
力し、カウント値がゼロでない時にカウント信号を出力
するカウンタと、ゲート信号入力の立ち上がりと同時に
パルス出力をオンし、ゲート信号入力がオフとなった
後、カウンタからカウント信号が出力されており、かつ
オーバ信号が出力されることによってパルス出力をオフ
するロジック回路とから構成されていることを特徴とす
る。
【0020】請求項4に係る発明は、制御偏差をゼロに
するための制御信号に基づいてゲートパルスを発生する
ゲートパルス発生回路を備え、このゲートパルス発生回
路によって発生されたゲートパルスにより半導体電力変
換装置を制御する電力変換装置の制御装置において、ゲ
ートパルス発生回路が、クロック信号を基準として、ク
リア信号によってカウントをスタートし、予め設定され
たフルカウント値を超えることによってオーバ信号を出
力するとともにカウント値がゼロでない時にカウント信
号を出力するカウンタと、ゲート信号入力回路に介挿さ
れたゲート回路と、ゲート信号入力の立ち下がりと同時
にセットされてゲート回路を開き、カウンタからのカウ
ント信号によってリセットされてゲート回路を閉じる第
1のRS型フリップフロップと、ゲート回路が開いてい
る時、ゲート信号入力の立ち上がりと同時にセットされ
てパルス出力をオンし、カウンタからのオーバ信号によ
ってリセットされてパルス出力をオフする第2のRS型
フリップフロップとから構成されていることを特徴とす
る。
【0021】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載の電力変換装置の制御装置において、
パルス発生回路のゲート信号入力回路に、カウンタに入
力されるクロックよりも高速のクロックによって動作
し、ゲート信号入力に含まれるチャタリングをキャンセ
ルするチャタリングキャンセル回路を備えたことを特徴
とする。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は請求項1に係る発明の実施
形態を、図9中のゲートパルス発生回路15に相当する
部分のみを示したものである。図1のゲートパルス発生
回路41は、ANDゲート50、カウンタ51、および
RS型フリップフロップ52からなっている。カウンタ
51はクロックをカウントし、RS型フリップフロップ
52のQ出力として得られるパルス出力がなくなること
によってクリアされる。RS型フリップフロップ52
は、演算制御回路14(図9参照)からの信号入力によ
ってセットされ、その信号入力が無いこととカウンタ5
1のフルカウント出力とのAND条件をANDゲート5
0によってとり、そのAND出力によってリセットされ
る。フリップフロップ52のQ出力がゲートパルス発生
回路41のパルス出力となる。
【0023】ゲートパルス発生回路41の動作を図2の
タイミングチャートを参照して説明する。信号入力21
と同時にパルス出力22がオンとなっていることが、タ
イミング35で分かる。この場合、クロック23の立ち
上がるタイミングとは同期せず、信号入力21と同時刻
であることが特徴である。これにより、図1で信号入力
21と同時にRS型フリップフロップ52がパルス出力
22をオンにする。パルス出力22がオンとなることに
よって、オーバー出力を有するカウンタ51のクリア信
号がディスイネーブルとなるため、カウンタ51がカウ
ントを開始する。カウンタ51のカウント値が一定値を
超えた時に出力されるオーバー信号によって、RS型フ
リップフロップ52がリセットされ、パルス出力22は
オフとなる。この状態は図2においてタイミング36で
示されている。
【0024】図1,2の構成によれば、パルス出力22
として得られるゲートパルス幅dpは最大限、クロック2
3の周期分の誤差を内在するが、前述のようにこれには
あまり精度を要求されないので事実上差し支えない。か
くして、カウンタ51に使用するフリップフロップを最
小限の1個(フリップフロップ52)に減少させること
ができる。
【0025】図3は請求項2に係る発明におけるゲート
パルス発生回路42の実施形態を示すものである。ゲー
トパルス発生回路42は、ゲートパルス幅dpをカウント
するカウンタ51と、ディレーフリップフロップ(D型
フリップフロップ53)とからなっている。
【0026】動作原理は図1のゲートパルス発生回路4
1とほぼ同一であり、図2に示すようなタイミングをも
って動作する。ゲートパルス発生回路を構成するロジッ
クがD型フリップフロップしか使用できないような場合
に適用することができる。
【0027】図2を参照して、信号入力21の信号がタ
イミング35でオンすると同時にD型フリップフロップ
53が信号をロードし、つまり接続されたオンレベル信
号54をパルス出力する。パルス出力22がオンとなる
ことによって、オーバー出力を有するカウンタ51のク
リア信号がディスイネーブルとなるため、カウントが開
始される。このカウンタ出力が一定値を超えた時に出力
されるオーバー信号によって、D型フリップフロップ5
3のリセット信号がイネーブルされるため、パルス出力
22がオフとなる。この状態は図2のタイミング36で
示される。
【0028】図4は請求項3に係る発明におけるゲート
パルス発生回路43の実施形態を示すものである。この
ゲートパルス発生回路43はゲートパルス幅dpをカウン
トするカウンタ55を持っていることは図1,3のもの
と同様であるが、これを制御するフリップフロップを省
略し得る回路構成としたことに特徴がある。すなわち、
カウンタ55はクロック23を入力とし、所定のカウン
ト値を超えるとオーバ信号を出力することに変わりはな
いが、他の点で異なる。カウンタ55はカウント値がゼ
ロでないときに出力を生ずるカウンタ信号58がORゲ
ート56を介してパルス出力22を生ずる。信号入力2
1またはカウンタ信号58がORゲート54を介してA
NDゲート57の一方の入力端に入力され、ANDゲー
ト57の他方の入力端にはカウンタ55のオーバ信号が
入力される。このANDゲート57の出力信号の反転信
号がカウンタ55にクリア信号として入力される。OR
ゲート56の第2の入力端にはORゲート54の出力信
号が入力される。
【0029】このゲートパルス発生回路43は信号入力
21の立ち上がり(オフ→オン)を記憶するフリップフ
ロップが図1,3の実施形態とは異なって存在しないた
め、信号入力21が図2に示すタイミング37以降にま
でオンし続けることが順調に動作するための条件となる
が、それさえ克服できれば回路構成を簡略化することが
できるという利点を得ることができる。
【0030】信号入力21がオンになると同時にORゲ
ート54,56を介してパルス出力22がオンとなる。
これと同時にANDゲート57を介してカウンタ55の
クリア端子に入力される信号がディスイネーブルとなる
ため、カウンタ55がカウントを開始する。1クロック
周期が経過するとカウンタ55がゼロでない状態にな
り、カウント中であることを示すカウンタ信号58が出
力される。この信号58によって、カウンタ55は信号
入力21がオフとなってもカウントし続けることができ
る。カウンタ55が所定値をオーバすると、クリア端子
への入力がイネーブルとなりクリアされ、パルス出力2
2はオフとなる。かくして、図4のゲートパルス発生回
路43は図2に示すタイムチャートに従って動作する。
【0031】図5は請求項4に係る発明の実施形態を示
すものであり、ゲートパルス幅をカウントするカウンタ
55の部分は図4のもの(請求項3)と同様に構成する
が、これを制御するために2つのフリップフロップ5
9,60を使用している点が特徴である。
【0032】前述の図1(請求項1)、図3(請求項
2)よび図4(請求項3)のものは、図2のパルス出力
22がオフとなるタイミング36においては信号入力2
1がオフとなっていることが前提条件となっている。半
導体電力変換装置の運転モードの1つである120°期
間通電信号のようにレベル入力である場合は、図11に
示すように信号入力21はオンのままである。この時の
タイミング関係を図6に示す。タイミング36で信号入
力21がオンのままであっても、再びパルス出力22を
生じないように構成されている。この場合、図1〜4に
示す各実施形態では、パルス出力22が再びオンモード
となってしまうため、図5(請求項4)の実施形態はこ
れを解決するための手段を付加したものである。
【0033】1段目のRS型フリップフロップ59のセ
ット入力端SにANDゲート61を前置し、その第1の
入力端に信号入力21を入力し、ANDゲート61の第
2の入力端には2段目のRS型フリップフロップ60の
Q出力を入力する。1段目のRS型フリップフロップ5
9のリセット端Rにはカウンタ55のオーバ信号を入力
する。このフリップフロップ59のQ出力がパルス出力
22となる。2段目のRS型フリップフロップ60のセ
ット入力端Sには信号入力21が反転して入力され、リ
セット端Rにはカウンタ55のカウント信号58が入力
され、Q出力端はANDゲート61の第2の入力端に接
続される。さらに、カウンタ55のクリア端子にはパル
ス出力22が反転して入力される。
【0034】以上の構成により、2段目のRS型フリッ
プフロップ60は信号入力21の立ち下がりでオンし、
1段目のRS型フリップフロップ59は2段目のRS型
フリップフロップ60がオンしていることを条件として
信号入力21の立ち上がりでオンする。そして、カウン
タ55がオーバ出力を出力し、RS型フリップフロップ
59がリセットされて、パルス出力22が一旦オフとな
った後で信号入力21がオンのまま持続した場合、2段
目のSRフリップフロップ60がリセット状態にあるの
でANDゲート61がオフ状態にあり、次に1回、信号
入力21がオフになって初期状態が再現されない限り、
1段目のSRフリップフロップ59がオンすることはな
く、結局、1回の信号入力21のもとではパルス出力2
2も1回しか出力されないことになる。他の動作は既に
述べた実施形態のものと同一である。
【0035】図7は請求項5に係る発明におけるゲート
パルス発生回路45を示したものである。図1〜6に示
されているものと同様機能のパルス発生回路72の前段
にチャタリングキャンセル回路71を縦続接続したもの
である。ゲート信号の特徴から、誤パルス出力は半導体
電力変換装置システムの故障要因となるため、ノイズな
どの影響による誤パルス発生の事態は抑制する必要があ
る。この抑制機能を遂行するのが、チャタリングキャン
セル回路71である。このチャタリングキャンセル回路
71の基本的な動作は、ごく短い時間のオンオフ信号入
力はノイズであるとみなして、ゲートパルスを出力しな
いようにする回路である。これを図7に示すように、パ
ルス発生回路72にはパルス幅計数用の遅いクロック1
を与え、チャタリングキャンセル回路71には速いクロ
ック2を与える。こうすることにより、パルス発生回路
72の中に構成するフリップフロップの数を増加させず
にチャタリングキャンセル機能を有するゲートパルス発
生回路45を構成することができる。
【0036】チャタリングキャンセル回路71は種々の
形で構成し得るが、一例として図8に2つのD型フリッ
プフロップ73,74で構成されたチャタリングキャン
セル回路71を示す。ここでは、2つのD型フリップフ
ロップ73,74を縦続接続し、共通のクロック2を入
力する。そして、前段のD型フリップフロップ73のパ
ルス出力と後段のD型フリップフロップ74のパルス出
力とのAND論理をANDゲート75でとることにより
パルス出力76を得る。この回路構成によれば、ノイズ
のようにごく短い時間のオンオフ信号入力は出力され
ず、通常のオンオフ信号はそのまま出力されるようにす
ることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、小規模のロジック要素
で十分な機能を実現できるゲートパルス発生回路を備え
た制御装置を提供することができる。これによって、ゲ
ート信号数の多い半導体電力変換装置用のゲートパルス
発生回路を小規模に構成することができる。かくして部
品数削減、信頼性向上、コスト低減の効果を奏すること
ができる。
【0038】請求項2に係る発明によれば、ゲートパル
ス発生回路に使用するフリップフロップ数を削減するこ
とができる。
【0039】請求項3に係る発明によれば、信号入力が
クロックの1周期以上であることが前提となる請求項
1,2に係る発明よりもさらにフリップフロップ数を減
らし、上記効果をさらに増強することができる。
【0040】請求項4に係る発明によれば、信号入力の
立ち上がりと立ち下がりの状態をそれぞれ記憶すること
によって、ゲートパルス発生回路の安定度を向上させる
ことができる。
【0041】請求項5に係る発明によれば、大規模なフ
リップフロップ数を増大させることなく、ゲートパルス
発生回路の対ノイズ性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の実施形態を示す要部のブ
ロック図。
【図2】図1の回路の動作を説明するタイミングチャー
ト。
【図3】請求項2に係る発明の実施形態を示す要部のブ
ロック図。
【図4】請求項3に係る発明の実施形態を示す要部のブ
ロック図。
【図5】請求項4に係る発明の実施形態を示す要部のブ
ロック図。
【図6】図5の回路の動作を説明するタイミングチャー
ト。
【図7】請求項5に係る発明の実施形態を示す要部のブ
ロック図。
【図8】図7の回路におけるチャタリングキャンセル回
路のブロック図。
【図9】電力変換装置を用いる制御システムの一般的な
構成を示すブロック図。
【図10】従来のゲートパルス発生回路を示すブロック
図。
【図11】図10のゲートパルス発生回路の動作を説明
するタイミングチャート。
【符号の説明】
11 負荷 12 制御装置 13 半導体電力変換装置 14 演算制御回路 15 ゲートパルス発生回路 16 増幅器 41〜45 ゲートパルス発生回路 50,57,61,75 ANDゲート 51 カウンタ 52 RS型フリップフロップ 53 D型フリップフロップ 54,56 ORゲート 55 カウンタ 59,60 RS型フリップフロップ 71 チャタリングキャンセル回路 72 パルス出力回路 73,74 D型フリップフロップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御偏差をゼロにするための制御信号に基
    づいてゲートパルスを発生するゲートパルス発生回路を
    備え、このゲートパルス発生回路によって発生されたゲ
    ートパルスにより半導体電力変換装置を制御する電力変
    換装置の制御装置において、 前記ゲートパルス発生回路が、 クロック信号を基準として、クリア信号によってカウン
    トをスタートし、予め設定されたフルカウント値を超え
    ることによってオーバ信号を出力するカウンタと、 ゲート信号入力の立ち上がりと同時にセットされてパル
    ス出力をオンし、前記ゲート信号入力のオフの後、前記
    カウンタからのオーバ信号によってリセットされてパル
    ス出力をオフするRS型フリップフロップとから構成さ
    れていることを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  2. 【請求項2】制御偏差をゼロにするための制御信号に基
    づいてゲートパルスを発生するゲートパルス発生回路を
    備え、このゲートパルス発生回路によって発生されたゲ
    ートパルスにより半導体電力変換装置を制御する電力変
    換装置の制御装置において、 前記ゲートパルス発生回路が、 クロック信号を基準として、クリア信号によってカウン
    トをスタートし、予め設定されたフルカウント値を超え
    ることによってオーバ信号を出力するカウンタと、 ゲート信号入力の立ち上がりと同時にパルス出力をオン
    し、前記カウンタからのオーバ信号によってパルス出力
    をオフするD型フリップフロップとから構成されている
    ことを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  3. 【請求項3】制御偏差をゼロにするための制御信号に基
    づいてゲートパルスを発生するゲートパルス発生回路を
    備え、このゲートパルス発生回路によって発生されたゲ
    ートパルスにより半導体電力変換装置を制御する電力変
    換装置の制御装置において、 前記ゲートパルス発生回路が、 クロック信号を基準として、クリア信号によってカウン
    トをスタートし、予め設定されたフルカウント値を超え
    ることによってオーバ信号を出力し、カウント値がゼロ
    でない時にカウント信号を出力するカウンタと、 ゲート信号入力の立ち上がりと同時にパルス出力をオン
    し、前記ゲート信号入力がオフとなった後、前記カウン
    タからカウント信号が出力されており、かつ前記オーバ
    信号が出力されることによって前記パルス出力をオフす
    るロジック回路とから構成されていることを特徴とする
    電力変換装置の制御装置。
  4. 【請求項4】制御偏差をゼロにするための制御信号に基
    づいてゲートパルスを発生するゲートパルス発生回路を
    備え、このゲートパルス発生回路によって発生されたゲ
    ートパルスにより半導体電力変換装置を制御する電力変
    換装置の制御装置において、 前記ゲートパルス発生回路が、 クロック信号を基準として、クリア信号によってカウン
    トをスタートし、予め設定されたフルカウント値を超え
    ることによってオーバ信号を出力するとともにカウント
    値がゼロでない時にカウント信号を出力するカウンタ
    と、 ゲート信号入力回路に介挿されたゲート回路と、 ゲート信号入力の立ち下がりと同時にセットされて前記
    ゲート回路を開き、前記カウンタからのカウント信号に
    よってリセットされて前記ゲート回路を閉じる第1のR
    S型フリップフロップと、 前記ゲート回路が開いている時、ゲート信号入力の立ち
    上がりと同時にセットされてパルス出力をオンし、前記
    カウンタからのオーバ信号によってリセットされてパル
    ス出力をオフする第2のRS型フリップフロップとから
    構成されていることを特徴とする電力変換装置の制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の電力
    変換装置の制御装置において、 前記パルス発生回路のゲート信号入力回路に、 前記カウンタに入力されるクロックよりも高速のクロッ
    クによって動作し、ゲート信号入力に含まれるチャタリ
    ングをキャンセルするチャタリングキャンセル回路を備
    えたことを特徴とする電力変換装置の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007185051A (ja) * 2006-01-09 2007-07-19 Fujitsu Ltd Dc―dcコンバータの制御回路及びその制御方法

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