JP2000174291A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000174291A
JP2000174291A JP10345572A JP34557298A JP2000174291A JP 2000174291 A JP2000174291 A JP 2000174291A JP 10345572 A JP10345572 A JP 10345572A JP 34557298 A JP34557298 A JP 34557298A JP 2000174291 A JP2000174291 A JP 2000174291A
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Inventor
和広 ▲吉▼田
Kazuhiro Yoshida
Shuko Okuda
修功 奥田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショットキー電極の中間に低抵抗活性層領域
を形成した半導体装置において、素子特性を良好にする
ための低抵抗活性層領域と高抵抗活性層領域のシート抵
抗の関係を明らかにする。 【解決手段】 GaAs半絶縁性基板等の半導体基板1
1の表層部に低抵抗活性層領域14を形成し、その上に
オーミック電極17a,17bを形成する。低抵抗活性
層領域14の間に形成された高抵抗活性層領域13の上
にはショットキー電極18を設け、ショットキー電極1
8を形成された高抵抗活性層領域13の間には、さらに
低抵抗活性層領域14を形成する。高抵抗活性層領域1
3の中間に設けられた低抵抗活性層領域14のシート抵
抗は、高抵抗活性層領域13のシート抵抗の1/10以
下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関す
る。特に、MESFETのような電界効果型半導体素子
やそれらの素子を有する集積回路(IC)等の半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ミキサー用、スイッチング用
などに用いられる集積回路においては、半導体基板上で
オーミック電極間に複数本のショットキー電極を設けた
FET(電界効果型トランジスタ)構造が用いられてお
り、これはデュアルゲートFET、マルチゲートFET
等の名称で知られている。(MONOLITHIC MICROWAVE INT
EGRATED CIRCUIT: Technology & Design, Ravender Goy
al, Artech House, 1989, pp286-303)
【0003】図1はオーミック電極4a,4b間に2本
のショットキー電極5,5を形成されたデュアルゲート
FET1を示しており、半導体基板2の表層部の素子領
域に高抵抗の活性層領域3が形成され、この高抵抗活性
層領域3の上に一対のオーミック電極4a,4bが形成
され、オーミック電極4a,4b間において高抵抗活性
層領域3の上に複数本のショットキー電極5,5が形成
されている。
【0004】しかしながら、図1に示したような構造の
デュアルゲートFET1では、ショットキー電極(ゲー
ト電極)5,5間の活性層領域(チャネル)3が高抵抗
層となっているので、オーミック電極4a,4b間の抵
抗(ソース・ドレイン間抵抗)RDSが高くなり、FET
特性を悪化させる原因になっている。
【0005】オーミック電極4a,4b間の抵抗RDS
小さくするためには、オーミック電極4a,4bどうし
を接近させればよいが、そのためにはショットキー電極
5,5の幅(すなわち、ゲート長)を小さくし、あるい
はショットキー電極5,5間の距離も狭くする必要があ
る。しかし、抵抗RDSを低減させるためにショットキー
電極5,5の幅やショットキー電極間距離を1μm以下
に狭くしなければならないようになると、ショットキー
電極5,5の加工が困難になり、デュアルゲートFET
1の歩留りが低下するという問題がある。
【0006】そこで、オーミック電極間の距離を歩留り
の低下しない程度に抑え、ショットキー電極間における
活性層領域の抵抗を小さくすることによりオーミック電
極間の抵抗RDSを小さくし、FET特性を改善させる方
法が提案されている(特開昭57−133681号公
報)。
【0007】これは半導体基板の素子領域にイオン注入
して半導体基板の表層部に活性層領域を形成し、この上
に2つのショットキー電極を設けた後、ショットキー電
極をマスクとしてイオン注入によって低抵抗活性層領域
を形成することにより、自己整合的にショットキー電極
間に低抵抗活性層領域を形成するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようにショットキ
ー電極間の活性層領域の抵抗を小さくする上記従来技術
でも低抵抗活性層領域及び高抵抗活性層領域のシート抵
抗やゲート電極の間隔などは重要な要因であり、デュア
ルゲートFETの電気特性に与える効果やデュアルゲー
トFETの歩留りに与える影響も大きいと考えられる。
しかし、上記従来技術では、低抵抗活性層領域のシート
抵抗とその電気特性に与える効果やゲート電極間隔と歩
留りとの関係などには考慮されておらず、その実用化に
向けては未だ解決すべき課題が残されていた。
【0009】さらに、上記従来技術では、ショットキー
電極をマスクとして低抵抗活性層領域を自己整合的に形
成しており、イオン注入の後に活性化アニールを行なう
必要があるため、ショットキー電極は高融点金属とその
合金に限られていた。
【0010】また、ミキサー用やゲインコントロール用
などに用いられるデュアルゲートFETの場合には、シ
ョットキー電極毎に高抵抗活性層領域の不純物濃度を異
ならせることによりショットキー電極の機能を相違さ
せ、その混変調特性を良好ならしめている(特開昭60
−101971号公報)。しかし、ショットキー電極直
下の高抵抗活性層領域の構造を変えることによって異な
る特性のショットキー電極を形成した場合には、それら
の活性層が重なり合った領域での状態を把握しにくく、
設計段階でその特性を予測するのが難しかった。また、
マスクの位置合わせの誤差によって高抵抗活性層領域の
重なり代が変化するので、特性のばらつきが発生し易か
った。
【0011】本発明は上述の技術的課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、ショ
ットキー電極の中間に低抵抗活性層領域を形成した半導
体装置において、素子特性を良好にするための低抵抗活
性層領域と高抵抗活性層領域のシート抵抗の関係を明ら
かにすることにある。また、本発明は素子特性の良好な
低抵抗領域等の幅を明らかにすることにある。
【0012】
【発明の開示】請求項1に記載した半導体装置は、半導
体基板上でオーミック電極間に複数本のショットキー電
極を配置された電界効果型の半導体装置において、前記
ショットキー電極は高抵抗の活性層領域の上に形成さ
れ、ショットキー電極を形成された高抵抗活性層領域の
中間領域のうち少なくとも一部の領域に低抵抗の活性層
領域を形成され、かつ、前記低抵抗活性層領域のシート
抵抗が前記高抵抗活性層領域のシート抵抗の1/10以
下となったものである。ここで、半導体基板としては、
例えばGaAs半絶縁性基板等の化合物半導体基板を用
いる。
【0013】ショットキー電極を形成する高抵抗活性層
領域の中間に低抵抗活性層領域を設ければ、オーミック
電極間の抵抗(ゲート・ドレイン間抵抗)を小さくする
ことができる。さらに、低抵抗活性層領域のシート抵抗
を高抵抗活性層領域のシート抵抗の1/10以下とすれ
ば、挿入損失を小さくすることができ(例えば、低抵抗
活性層領域が存在しない場合に比較すると、挿入損失を
半減させることができる。)、半導体装置の特性を大幅
に改善することができる。
【0014】また、特性の異なる高抵抗活性層領域を形
成する場合には、その中間に低抵抗活性層領域が形成さ
れると、特性の異なる高抵抗活性層領域どうしの重なり
がなくなるので、素子設計を容易にできる。また、高抵
抗活性層を形成するためのマスクの位置合わせも容易に
なる。
【0015】請求項2に記載した実施態様は、請求項1
に記載の半導体装置において、前記低抵抗の活性層領域
の幅を1μm以上としたものである。
【0016】高抵抗活性層領域の間の低抵抗活性層領域
の幅を1μm以上にすれば、ショットキー電極間の間隔
も1μm以上になるので、低抵抗活性層領域によってオ
ーミック電極間の抵抗を低減しつつ半導体装置の良品率
を向上させ、歩留りを良好にすることができる。また、
低抵抗活性層領域の幅を1μm以上にすると、低抵抗活
性層領域が存在しない場合と比較して挿入損失を小さく
することができる。
【0017】請求項3に記載した実施態様は、請求項1
に記載の半導体装置において、一部のショットキー電極
の端と低抵抗活性層領域との距離が、他のショットキー
電極の端と低抵抗活性層領域との距離と異なっているも
のである。
【0018】この実施形態のように、ショットキー電極
によっては、その端と低抵抗活性層領域との距離を異な
らせることにより、ショットキー電極毎にその特性を調
整することができる。例えば、相反する関係にあるゲー
ト耐圧の向上と高抵抗活性層領域の寄生抵抗の減少とい
った特性改善も可能になり、高性能な半導体装置を製作
することができる。
【0019】請求項4に記載した実施態様は、請求項1
に記載の半導体装置において、前記ショットキー電極の
うち、一部のショットキー電極はエンハンスメント動作
するものであり、別な一部のショットキー電極はデプレ
ッション動作するものである。
【0020】この実施態様のように、エンハンスメント
動作するショットキー電極とデプレッション動作するシ
ョットキー電極とを設ければ、エンハンスメント動作す
るショットキー電極はコントロール用端子として用い、
デプレッション動作するショットキー電極は高周波信号
増幅用として用いることができ、正の電圧だけでゲイン
コントロールできて負電源や負電圧発生回路を不要にす
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図2(d)は
本発明の一実施形態によるデュアルゲートFET11の
構造を示す概略断面図、図2(a)〜(d)はその製造
工程を示す概略断面図である。以下、この実施形態を図
2(a)〜(d)に従って説明する。この実施形態で
は、半導体基板12としてGaAs半絶縁性基板のよう
な化合物半導体基板を用いている。この半導体基板12
の素子形成領域には2種類の活性層領域、すなわち高抵
抗活性層領域13と低抵抗活性層領域14とが形成され
る。例えば、図2(a)に示すように、半導体基板12
の表面にSiO2等からなるマスク15を形成し、素子
形成領域に対応させてマスク15に窓15aを開口す
る。ついで、マスク15の窓15aを通して半導体基板
12の素子形成領域全体にSiイオン注入し、シート抵
抗が700Ω/□の高抵抗活性層領域13を形成する。
このマスク15を半導体基板12から剥離させた後、図
2(b)に示すように、半導体基板12の表面に再度別
なマスク16を形成し、素子形成領域内のショットキー
電極形成領域およびその周囲を残してマスク16に窓1
6aを開口する。このマスク16の窓16aを通して再
び半導体基板12の表面にSiイオン注入し、シート抵
抗が70Ω/□の低抵抗活性層領域14を3箇所に形成
する。なお、ここでは、3箇所の低抵抗活性層領域14
は同時に形成したが、それぞれ別々に形成してもよい。
【0022】次に、マスク16を半導体基板1から剥離
させた後、図2(c)に示すように、両側の低抵抗活性
層領域14をソース領域およびドレイン領域とし、その
上にそれぞれソース電極およびドレイン電極となる各オ
ーミック電極17a,17bを形成し、熱処理を施すこ
とにより各オーミック電極17a,17bを低抵抗活性
層領域14にオーミック接触させる。オーミック電極材
料としては、例えば下層Ni、上層Au−Geからなる
Au−Ge/Niの積層金属構造を用いる。
【0023】ついで、図2(d)に示すように、高抵抗
活性層領域13の上にショットキー電極18を形成す
る。ショットキー電極金属としては、例えばTi、その
上にPt、その上にAuを形成したTi/Pt/Auな
どの積層金属構造を用いる。また、ショットキー電極1
8の間隔Dを3μmとし、中間の低抵抗活性層領域14
の幅Lを2μmとして、ショットキー電極18の端がい
ずれの低抵抗活性層領域14からも離間するようにして
いる。
【0024】このような構造のデュアルゲートFET1
1によれば、ショットキー電極18間に低抵抗活性層領
域14を形成しているので、オーミック電極(ソース、
ドレイン電極)間距離を短くせずとも抵抗RDSを小さく
することができる。
【0025】また、このデュアルゲートFET11をス
イッチング用素子(SW用FET)として使用した場
合、ショットキー電極18間の抵抗(ゲート間抵抗:R
on)と挿入損失Linとの間には、 Lin=10・log[50/(50+Ron)] の関係がある。従って、低抵抗活性層領域14の両側に
おけるショットキー電極18の端と低抵抗活性層領域1
4の端との距離の和(D−L)を一定に保ちながら、低
抵抗活性層領域14の幅Lを0〜2μmの範囲で変化さ
せたとき[図2(d)参照]の挿入損失Linは、図3で
表わされる。ここで、直線19は、低抵抗活性層領域の
シート抵抗RLと高抵抗活性層領域のシート抵抗RHと
の比がRL/RH=1の場合の挿入損失を示し、直線2
0はRL/RH=1/10の場合の挿入損失を示してい
る。また、低抵抗活性層領域の幅LとデュアルゲートF
ET11の良品率との関係を測定したところ、図3の曲
線21のようになった。
【0026】これから分かるように、ショットキー電極
18間の抵抗を小さくすると、挿入損失も低減される。
例えば、低抵抗活性層領域14の幅を2μmとし、低抵
抗活性層領域14のシート抵抗を高抵抗活性層領域13
のシート抵抗の1/10にすれば、低抵抗活性層領域1
4を設けない場合には挿入損失がLin=−0.44dB
であるのに対し、シート抵抗が高抵抗活性層領域13の
1/10の低抵抗活性層領域14を設けた場合には、挿
入損失がLin=−0.22dBに半減し、良品率も98
%と高歩留りを実現することができた。
【0027】この第1の実施形態によるデュアルゲート
FET11では、オーミック電極17a,17b間の抵
抗(ソース・ドレイン間抵抗)RDSが低いため、ミキサ
ーとして使用した場合にはローノイズの素子として使用
することができ、スイッチング用素子として使用した場
合には、低損失の素子として使用でき、増幅器として使
用した場合には、高効率の特性を得ることができる。
【0028】また、このデュアルゲートFET11で
は、ショットキー電極18の端と低抵抗活性層領域14
の端とが離れており、マスク16を用いてSiイオン注
入しているので、ショットキー電極をマスクとして自己
整合的にSiイオン注入する従来例(前記特開昭57−
133681号公報)のようにSiイオン注入後に活性
化アニールを行なう必要がないためショットキー電極の
電極材料が高融点材料に限定されず、電極材料選択の自
由度が高くなる。
【0029】(第2の実施形態)次に、ショットキー電
極(ゲート電極)18a,18bのしきい値電圧が異な
る場合のデュアルゲートFET21について説明する。
図4はこのデュアルゲートFET21の構造を示す概略
断面図、図5(a)〜(c)はその製造工程の一部を示
す図である。この実施形態にあっては、GaAs半絶縁
性基板等の化合物半導体基板12に形成されている中央
の低抵抗活性層領域14の両側の高抵抗活性層領域13
a,13bのシート抵抗が異なっている。例えば、一方
の高抵抗活性層領域13aのシート抵抗を700Ω/□
とし、もう一方の高抵抗活性層領域13bのシート抵抗
を2000Ω/□とし、低抵抗活性層領域14のシート
抵抗を70Ω/□としている。
【0030】このような活性層領域の構造を形成するた
めには、例えば図5(a)のようにマスク22の窓22
aを通じて素子形成領域にSiイオン注入して2000
Ω/□のシート抵抗を得た後、図5(b)のように別な
マスク23を形成し、このマスク23の窓23aを通じ
て一方の高抵抗活性層領域13aとなるべき部分及び低
抵抗活性層領域14となるべき部分にSiイオン注入し
て700Ω/□のシート抵抗となるようにし、さらに図
5(c)のように別なマスク24を形成し、そのマスク
24の窓24aを通じて低抵抗活性層領域14となるべ
き部分にSiイオン注入して低抵抗活性層領域のシート
抵抗が70Ω/□となるようにすればよい。また、オー
ミック電極17a,17b及びショットキー電極18
a,18bの形成方法は、第1の実施形態の場合と同様
である。
【0031】この実施形態では、2つの高抵抗活性層領
域13a,13bのシート抵抗を異ならせることによ
り、ショットキー電極18a,18bのしきい値電圧が
異なるデュアルゲートFET21を構成している。すな
わち、一方のショットキー電極18aはエンハンスメン
ト型素子となり、他方のショットキー電極18bはデプ
レッション型素子となる。エンハンスメント型素子とな
るショットキー電極18aをコントロール用端子として
用い、デプレッション型素子となるショットキー電極1
8bを高周波信号増幅用として用いると、ゲインコント
ロールは正の電圧だけで制御可能であり、また、動作点
を調整するショットキー電極18a,18bの電圧も0
Vまたは正電圧だけで動作を行なえる。このことによ
り、負電源や負電圧発生回路を用いることなくデュアル
ゲートFET21を駆動することができる。
【0032】また、高抵抗活性層領域13a,13bは
低抵抗活性層領域14によって分離されているので、従
来技術(前記特開昭60−101971号公報)のよう
に高抵抗活性層領域どうしが重なり合うことがなく、各
高抵抗活性層領域を形成するための窓を有するマスクの
位置合わせ誤差も低抵抗活性層により吸収されるので、
特性ばらつきの小さなデュアルゲートFET21を形成
することができる。
【0033】さらに、シート抵抗を調整するだけで増幅
動作時のゲート電圧Vgを自由に設定できるので、IC
上で生成し易い電圧値をVgに供給すればよく、DC/
DCコンバータ回路やDCレベルコントローラ回路等を
削減することができる。
【0034】(第3の実施形態)図6は本発明のさらに
別な実施形態によるデュアルゲートFET31の構造を
示す概略断面図であって、ショットキー電極(ゲート電
極)のしきい値電圧が異なるデュアルゲートFET31
である。この実施形態にあっては、GaAs半絶縁性基
板等の化合物半導体基板12に形成されている中央の低
抵抗活性層領域14の両側の高抵抗活性層領域13a,
13bのシート抵抗が異なっている。例えば、一方の高
抵抗活性層領域13aのシート抵抗を700Ω/□と
し、もう一方の高抵抗活性層領域13bのシート抵抗を
1000Ω/□とし、低抵抗活性層領域14のシート抵
抗を70Ω/□としている。このような活性層領域は、
第2の実施形態と同様にして形成することができる。
【0035】また、オーミック電極17a,17b及び
ショットキー電極18a,18bの形成方法は、第1の
実施形態の場合と同様であるが、この実施形態では、抵
抗が大きい側の高抵抗活性層領域13bに形成されたシ
ョットキー電極18bの端と低抵抗活性層領域14との
距離K2が、抵抗が小さい側の高抵抗活性層領域13a
に形成されたショットキー電極18aの端と低抵抗活性
層領域14との距離K1よりも小さくなるようにしてい
る。なお、両高抵抗活性層領域13a,13bの幅も互
いに異なっている。
【0036】この実施形態でも、2つの高抵抗活性層領
域13a,13bのシート抵抗を異ならせることによ
り、ショットキー電極18a,18bのしきい値電圧が
異なるデュアルゲートFET31を構成している。さら
に、抵抗が大きい側の高抵抗活性層領域13bに形成さ
れたショットキー電極18bの端と低抵抗活性層領域1
4との距離K2が、抵抗が小さい側の高抵抗活性層領域
13aに形成されたショットキー電極18aの端と低抵
抗活性層領域14との距離K1よりも小さくなるように
しているから、抵抗が大きい側の高抵抗活性層領域13
bの寄生抵抗を減らすことができ、また、抵抗が小さい
側の高抵抗活性層領域13aのゲート耐圧も高くするこ
とができる。この結果、高性能なデュアルゲートFET
31を製作することができる。
【0037】また、高抵抗活性層領域13a,13bは
低抵抗活性層領域14によって分離されているので、従
来技術(前記特開昭60−101971号公報)のよう
に高抵抗活性層領域13a,13bどうしが重なり合う
ことがなく、各高抵抗活性層領域13a,13bを形成
するための窓を有するマスクの位置合わせ誤差も低抵抗
活性層14により吸収されるので、特性ばらつきの小さ
なデュアルゲートFET31を形成することができる。
【0038】この実施形態のデュアルゲートFET31
では、トレードオフの関係にあるゲート耐圧と寄生抵抗
をそれぞれのショットキー電極18a,18bの位置を
調節することにより最適値を選ぶことができるので、充
分な耐圧と低い寄生抵抗を満足するFETを形成するこ
とができる。また、異なる活性層を小さなばらつきで混
載できるので、その結果特性ばらつきの小さなデュアル
ゲートFET31を形成することができる。
【0039】(第4の実施形態)図7に示すものは本発
明のさらに別な実施形態によるマルチゲートFET41
の構造を示す概略断面図である。この実施形態では、オ
ーミック電極18を形成している低抵抗活性層領域14
a,14bの間に3箇所の高抵抗活性層領域13と2箇
所の低抵抗活性層形成領域14cを形成している。そし
て、各高抵抗活性層領域13の上にショットキー電極1
8を形成している。図では3本のショットキー電極18
を形成した場合を示したが、4本以上のショットキー電
極を形成する場合であってもよいのはもちろんである。
また、ショットキー電極18を形成される高抵抗活性層
領域13のそれぞれの中間領域の全てに低抵抗活性層領
域14cを形成する必要はなく、高抵抗活性層領域間1
3の一部の中間領域にのみ低抵抗活性層領域14cを形
成していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデュアルゲートFETの構造を示す概略
断面図である。
【図2】(a)(b)(c)(d)は本発明の一実施形
態によるデュアルゲートFETの製造工程を示す図であ
る。
【図3】低抵抗活性層領域の幅と透過損失及び良品率と
の関係を示す図である。
【図4】本発明の別な実施形態によるデュアルゲートF
ETの構造を示す断面図である。
【図5】(a)(b)(c)は同上のデュアルゲートF
ETの製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明のさらに別な実施形態によるデュアルゲ
ートFETの構造を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態によるデュアルゲ
ートFETの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
12 半導体基板 13 高抵抗活性層領域 14 低抵抗活性層領域 17a,17b オーミック電極 18 ショットキー電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上でオーミック電極間に複数
    本のショットキー電極を配置された電界効果型の半導体
    装置において、 前記ショットキー電極は高抵抗の活性層領域の上に形成
    され、ショットキー電極を形成された高抵抗活性層領域
    の中間領域のうち少なくとも一部の領域に低抵抗の活性
    層領域を形成され、かつ、前記低抵抗活性層領域のシー
    ト抵抗が前記高抵抗活性層領域のシート抵抗の1/10
    以下であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記低抵抗の活性層領域の幅は、1μm
    以上であることを特徴とする、請求項1に記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 一部のショットキー電極の端と低抵抗活
    性層領域との距離が、他のショットキー電極の端と低抵
    抗活性層領域との距離と異なっていることを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ショットキー電極のうち、一部のシ
    ョットキー電極はエンハンスメント動作するものであ
    り、別な一部のショットキー電極はデプレッション動作
    するものであることを特徴とする、請求項1、2又は3
    に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板は化合物半導体基板であ
    ることを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の
    半導体装置。
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JP (1) JP2000174291A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002158235A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置の製造方法

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JP2002158235A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 New Japan Radio Co Ltd 半導体装置の製造方法

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