JP2000174236A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
半導体装置とその製造方法Info
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Abstract
を有する半導体装置を提供する。 【解決手段】 マトリクス状に配置されたEEPROM
セルにおいて、各EEPROMセルが、直列接続される
選択トランジスタとメモリトランジスタとを有し、前記
メモリトランジスタが、第1導電型を有する半導体基板
と、前記半導体基板表面上に形成されたトンネル絶縁膜
と、前記トンネル絶縁膜上に形成されたフローティング
ゲートと、前記フローティングゲート上に形成された絶
縁層と、前記絶縁層上に形成されたコントロールゲート
と、前記フローティングゲート直下の一部領域にあたる
該半導体基板表面層に形成された第2導電型の第1不純
物拡散領域と、前記フローティングゲート脇の該半導体
基板表面層に形成された第2導電型の前記ソース領域と
を有し、前記ソース領域に隣接する該基板表面層に、当
該ソース領域より低不純物濃度の第2導電型の第2不純
物拡散領域を有する。
Description
載のLSIに関し、特にEEPROM(Electrically
Erasable Programmable ROM)をはじめとする複数
ポリシリコン層を備えた半導体メモリとその周辺の構造
と製造方法に関する。
気的に書込み/消去可能な不揮発性メモリである。近年
では、ASIC(Application Specific Integrated
Circuit)などのCMOSロジックとともに同一チッ
プ上に集積された不揮発性メモリ混載LSIとして、携
帯機器やICカード等の情報機器をはじめとする幅広い
分野に用いられている。
/消去が可能な一般的なEEPROMメモリセルの構造
例を示す断面図である。各メモリセルには、メモリトラ
ンジスタとこれに直列に接続される選択トランジスタが
形成され、2つのトランジスタで単一セルが構成されて
いる。
は、通常のMOSFETのコントロールゲート374と
基板310との間にフローティングゲート354を持っ
た2層ポリシリコン構造で構成されている。フローティ
ングゲート354下層にはゲート酸化膜330が形成さ
れているが、一部の領域には、「トンネル酸化膜」と呼
ばれる100Å程度の薄い酸化膜334が設けられてい
る。
N-不純物拡散領域324が形成されており、トンネル
酸化膜334を介して行われるTN-不純物拡散領域3
24からフローティングゲート354への電子の注入、
または引き抜きによりメモリトランジスタへのデータの
書き込みと消去が行われる。フローティングゲート35
4は、酸化膜により周囲を絶縁されるため、電源を切っ
ても蓄積電荷の状態は変化せず、データの保存が可能で
ある。
ジスタは、メモリトランジスタとの構造上およびプロセ
ス上の整合性を図るため、二層ポリシリコン構造のゲー
ト電極352、372を有しているが、この上下のゲー
ト電極は、電気的にショートされた状態で使用される。
ゲート電極352の両側にあたる基板表面層には、選択
トランジスタのソース/ドレイン領域に相当するセルの
ドレイン領域321とN-不純物拡散領域322、32
3が形成されている。また、N-不純物拡散領域323
とTN-不純物拡散領域324とは一部重複するように
形成され、両者は電気的に接続されている。メモリトラ
ンジスタの脇にあたる基板表面層には、セルのソース領
域326が形成されている。
ゲート354とコントロールゲート374の間およびそ
の周囲に形成される絶縁膜、および各種配線については
便宜上図示を省略している。
タを消去する際は、コントロールゲート374に20V
程度の高電圧を与える。そうするとトンネル酸化膜33
4を介して、TN-不純物拡散領域324からフローテ
ィングゲート354へ電子のトンネル注入が起こり、マ
イナス(−)電荷がフローティングゲート354に蓄積
される。
ルゲート374にかかる電圧極性を反転させる。電子は
フローティングゲート354からTN-不純物拡散領域
324へ引き抜かれる。
タの書き込み/消去は、100Å程度の薄いトンネル酸
化膜334を介して高電圧を印加した際に起こる電子の
トンネル現象を利用して行われる。よって、メモリセル
の周辺には、駆動回路とともに、高電圧を供給するため
の昇圧回路等の周辺回路が必要となる。
細化、プロセス負担の簡略化への要請はますます強くな
っており、これらのニーズに対応するためには、EEP
ROMメモリセルの構造のみならず、その周辺回路を含
めた検討が必要とされる。
関するもの、および周辺回路に関するものについて説明
する。
図12(a)は、最近、本願出願人により提案され、そ
の開発が進められているEEPROMメモリセルの構造
を簡易に示す平面図、図12(b)はその断面図であ
る。基本的な構成は、図11に示す従来の一般的なEE
PROMメモリセルと共通するが、薄いトンネル酸化膜
534が、メモリトランジスタ全域に形成されている点
で大きく異なる。これにより、メモリトランジスタの必
要面積は、MOSトランジスタの一般的なスケーリング
則にならい、トンネル酸化膜の厚みに依存し大幅な縮小
化が可能にできる。
に、このEEPROMでは、フローティングゲート55
4への電子の注入/引き抜きは、フローティングゲート
554の下層の基板表面層の一部に形成されたTN-不
純物拡散領域524とフローティングゲート554が対
向する領域間で行われる。
コントロールゲート574およびフローティングゲート
554の形成領域内に両ゲートを突き抜ける開口部58
0が設けられており、この開口部580を介してTN-
拡散領域524の脇に一部重複するように、セルフアラ
イン工程を用い、N-不純物拡散領域525が形成され
ている。このN-不純物拡散領域525は、データの書
き込み/消去の際、フローティングゲート554とTN
-不純物拡散領域523間にかかる高電界の影響により
発生する「バンド間トンネル電流」と呼ばれる基板への
リーク電流を阻止するホールストッパとしての効果を有
する。
合においては、図12に示すメモリセル構成を採用する
ことにより、良好な素子性能を維持したままセルの微細
化を図ることが可能となる。しかしながら、多数のメモ
リセルをチップ上にマトリクスに配置したEEPROM
では、次のような問題を生じることがわかった。
ルの一部である隣接する2つのセル(S1、S2)を抜
き出し、その構成を簡易に示した断面図である。同図に
示すように、通常は、ソース領域526を共通とし、そ
の両側に左右対称となるように2つのセルが配置され
る。
リセルのデータが消去された状態とされる。即ち、全て
のセルのフローティングゲートには、マイナス(−)の
電荷が蓄積された状態となる。この後、必要に応じて指
定されたセルにデータの書き込みが行われる。
526を共通として隣接しあうメモリセルの一方(S
1)のみにデータの書き込みが行われる場合は、共通ソ
ース領域526を挟み、一方のセルのフローティングゲ
ート554aにはプラス(+)電荷が、他方のセルのフ
ローティングゲート554bにはマイナス(−)電荷が
蓄積されることとなる。このような場合において、共通
ソース領域526から基板510へのリーク電流の発生
や、耐圧特性の悪化が起こることがある。リーク電流の
発生等は、データの書き込みを浅くし、データ保持の信
頼性を低下させるとともに、書き込み可能回数を大幅に
減少させる虞れがある。
は、チップ上にマトリクス配置した複数のEEPROM
を有する半導体装置において、微細化と高信頼性を兼ね
添える半導体装置を提供することである。
その1)既に述べたように、EEPROMでのデータの
書き込み/消去は、100Å程度の薄いトンネル酸化膜
を介してフローティングゲートとTN-不純物拡散領域
間に高電圧を印加した際に起こる電子のトンネル現象を
利用して行われる。
のトンネル現象のために必要な高電圧を発生させる昇圧
回路が必要となる。また、他の駆動回路についてもメモ
リセルと同様に高電圧がかかる場合があるため、必要に
応じ、高耐圧構造のトランジスタ(以下、HV系トラン
ジスタという)を備える必要がある。
プ上に搭載されるHV系トランジスタの一例を示す概略
断面図である。図中左側にEEPROMのメモリセル、
右側にHV系トランジスタを示した。なお、ここには、
Nウエル512に形成するPチャネルMOSトランジス
タを例示している。
タは、EEPROMとのプロセス上の整合を図るためE
EPROMセルと同様に二層ポリシリコン構造からなる
ゲート電極556、576を有しているが、上下のゲー
ト電極は電気的にショートさせて使用する。なお耐圧性
を上げるため、ゲート酸化膜530としては、400Å
程度の厚い膜が使用される。
系トランジスタでは、ソース領域582とドレイン領域
583との間に高電界がかかるわけでははないので、ホ
ットエレクトロンの発生はそれほど問題とはならず、ソ
ース/ドレイン領域の内側脇に薄い不純物拡散領域を形
成したLDD構造は採用されていない。
際は、通常二層ポリシリコンゲート電極576、556
のパターンをマスクとしてイオン注入を行うこととなる
が、このマスクは、2層のポリシリコン膜と厚いゲート
酸化膜等で構成されているため、かなりの高さとなる。
よって、これをマスクとしてイオン注入を行うと影とな
る部分ができやすく、ソース/ドレイン領域582、5
83をゲート電極556の両サイドに十分に近接して形
成することが難しい。また、ソース/ドレイン領域58
2、583は、高濃度不純物拡散領域とする必要がある
が、高濃度に不純物をイオン注入する場合は、マスクエ
ッジ近傍で十分な注入深さを確保しにくく、注入領域の
端部において注入不足が生じやすい。
る必要からイオン注入を行う際には、すでにゲート電極
側面にサイドウォールが形成されていることが多いた
め、よけいにソース/ドレイン領域582、583をゲ
ート電極576、556の両サイドに近接して形成する
ことが困難となる。
ト電極下に形成されるチャネル形成領域581とソース
/ドレイン領域581、582の間があいてしまいトラ
ンジスタをONにした際、安定したチャネルが形成でき
ず、オフセットトランジスタになってしまう。
は、EEPROMとともに混載するHV系トランジスタ
がオフセットトランジスタとなることを防止し、信頼性
の高いEEPROMを搭載した半導体装置を提供するこ
とである。
その2)EEPROMメモリセルの周辺には、トンネル
現象を用いたデータの書き込み/消去に必要な高電圧を
得るための昇圧回路が設けられる。この昇圧回路によ
り、例えば5Vの電源電圧は20Vまで昇圧される。こ
の昇圧回路中には、多くの場合キャパシタが使用され
る。
挟まれた誘電体層から構成されるが、従来、二層ポリシ
リコン構造を有するEEPROMを搭載した半導体装置
においては、キャパシタを構成する下層電極として、基
板表面に形成したN-不純物拡散領域を用い、誘電体層
としてはHV系トランジスタのゲート酸化膜として使用
される厚いSiO2膜を用い、上層電極としてはゲート
電極として用いられるポリシリコン膜を用いていた。
用いる場合、チップ上に占めるキャパシタの面積は無視
できないものとなっており、チップサイズの縮小化を図
る上でその面積が問題となっていた。
は、プロセス上の負担を伴わず、EEPROMとともに
混載する昇圧回路のキャパシタサイズを縮小化すること
である。
明の半導体装置の特徴は、隣接しあうセルが共通のソー
ス領域を有するようにマトリクス状に配置された複数の
EEPROMセルを搭載した半導体装置において、各E
EPROMセルが、直列接続される選択トランジスタと
メモリトランジスタとを有し、前記メモリトランジスタ
が、第1導電型を有する半導体基板表面上に形成された
トンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に形成された
フローティングゲートと、前記フローティングゲート上
に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成されたコン
トロールゲートと、前記フローティングゲート直下の一
部領域にあたる該半導体基板表面層に形成された第2導
電型の第1不純物拡散領域と、前記フローティングゲー
ト脇の該半導体基板表面層に形成された第2導電型の前
記ソース領域とを有し、前記ソース領域に隣接する該基
板表面層に、当該ソース領域より低不純物濃度の第2導
電型の第2不純物拡散領域を有することである。
に隣接して設けた低不純物濃度の第2不純物拡散領域の
存在により、ソース領域から基板へのバンド間リーク電
流の発生等を抑制できる。即ち、上述のようなマトリク
ス構成のEEPROMセルでは、共通するソース領域の
両側にメモリセルが対称に配置されることとなるが、一
方のセルのメモリトランジスタのみにデータの書き込み
が行われる場合、ソース領域を介して隣接するフローテ
ィングゲートの一方にはマイナス(−)、他方にはプラ
ス(+)電荷が蓄積され、両者の蓄積電荷の極性の相違
に伴い、書き込みを行わない一方のフローティングゲー
トとソース領域間に、相対的に高い電圧がかかる。上記
ソース領域に隣接して設けられた第2不純物拡散領域
は、当該ソース領域とフローティングゲート間にかかる
この電圧で発生する電界強度を実質的に低減し、バンド
間リーク電流の発生を抑制するとともに、メモリトラン
ジスタの実質的な耐圧特性を改善する。なお、トンネル
絶縁膜には、トンネル酸化膜が含まれる。
明において、前記メモリトランジスタが、前記コントロ
ールゲート、前記絶縁層および前記フローティングゲー
トを突き抜ける開口と、この開口領域に対応する基板表
面層に、前記第1不純物拡散領域より低濃度の不純物濃
度を有する第2導電型の第3不純物拡散領域を有し、前
記第3不純物拡散領域が、前記第1不純物拡散領域に一
部重複するように形成されていれば、この第3不純物拡
散領域が、前記第1不純物拡散領域から基板へのバンド
間電流の発生を抑制することもできる。
明において、前記選択トランジスタが、該選択トランジ
スタのゲート電極脇の基板表面層に形成された第2導電
型のドレイン領域と、該ドレイン領域に隣接する基板表
面層に、該ドレイン領域より低不純物濃度の第2導電型
の第4不純物拡散領域を有し、前記第2不純物拡散領域
と、前記第3不純物拡散領域と、前記第4不純物拡散領
域とが、略同一不純物濃度を有するようにすれば、これ
ら第2、第3、第4不純物拡散領域を同一工程で形成す
ることができる。
製造方法の特徴は、隣接しあうセルが共通のソース領域
を有するようにマトリクス状に配置された複数のEEP
ROMセルを搭載した半導体装置の製造方法において、
メモリトランジスタ形成領域の一部の第1導電型の基板
表面層に第2導電型の第1不純物拡散領域を形成する工
程と、該基板表面上に、選択トランジスタの前記ゲート
絶縁膜を基板表面に形成する工程と、メモリトランジス
タ形成領域上のゲート絶縁膜を除去し、該除去領域にト
ンネル絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜およ
び前記トンネル絶縁膜上に第1ポリシリコン膜、絶縁
層、第2ポリシリコン膜を順次形成する工程と、前記第
1ポリシリコン膜、絶縁層および第2ポリシリコン膜を
それぞれエッチングし、選択トランジスタとメモリトラ
ンジスタの各ゲートパターンを形成する工程と、前記各
ゲートパターンを注入マスクとして、イオン注入法によ
り基板表面層に複数の第2導電型の低濃度不純物拡散領
域を形成する工程と、前記各ゲートパターン側壁にサイ
ドウォールを形成し、これを注入マスクとして、イオン
注入法により基板表面層に第2導電型の高濃度不純物拡
散領域であるソース/ドレイン領域を形成する工程とを
有し、前記低濃度不純物拡散領域を形成する工程が、前
記ドレイン領域、前記第1不純物拡散領域それぞれに一
部重複する各低濃度不純物拡散領域とともに、前記ソー
ス領域に一部重複する低濃度不純物拡散領域を形成する
ことである。
物拡散領域を形成する工程で、ソース領域に重複する領
域にも低濃度不純物拡散領域を形成するため、従来のプ
ロセスに新たな負担をかけることなく、ソース領域から
基板へのバンド間リーク電流の発生を抑制できるEEP
ROMセルを搭載した請求項1に記載した半導体装置を
提供できる。
含まれる。
特徴は、二層ポリシリコン構造を有するEEPROMセ
ルと、前記EEPROMのデータの書き込みもしくは消
去に必要とされる高電圧下で動作可能な高耐圧MOSト
ランジスタとを有する半導体装置であって、前記高耐圧
MOSトランジスタが、ソース領域およびドレイン領域
のゲート側の端部の基板表面層に、前記各領域とゲート
電極直下のチャネル形成領域とに一部重複するように、
これらと同一の導電型の不純物拡散領域を有しているこ
とである。
域に一部重複するように形成した不純物拡散領域の存在
により、高耐圧MOSトランジスタのON時において、
確実にチャネル領域をソース領域とドレイン領域に電気
的に接続し、オフセットトランジスタの発生を防止でき
る。
物拡散領域の不純物濃度を前記ソース領域およびドレイ
ン領域に較べ薄くすれば、ゲート電極パターンを注入マ
スクとして注入領域を形成する場合において、より確実
に、注入マスクエッジ付近にも十分な深さの不純物拡散
領域を形成でき、確実にチャネル領域をソース領域とド
レイン領域に電気的に接続し、オフセットトランジスタ
の発生を防止できる。
製造方法の特徴は、二層ポリシリコン構造を有するEE
PROMセルと、前記EEPROMのデータの書き込み
もしくは消去に必要とされる高電圧下で動作可能な高耐
圧MOSトランジスタとを有する半導体装置の製造方法
において、EEPROMセル形成領域および該高耐圧M
OSトランジスタ形成領域の基板上に、ゲート絶縁膜、
第1ポリシリコン膜、絶縁層、および第2ポリシリコン
膜を順次形成する工程と、前記第1ポリシリコン膜、絶
縁層および第2ポリシリコン膜をそれぞれエッチング
し、EEPROMセル形成領域と高耐圧MOSトランジ
スタ形成領域のそれぞれに各ゲートパターンを形成する
工程と、前記各ゲートパターンを注入マスクとして、イ
オン注入法により第1導電型の基板表面層に第2導電型
の低濃度不純物拡散領域を形成する工程と、前記各ゲー
トパターン側壁にサイドウォールを形成し、これを注入
マスクとして、EEPROMセル形成領域と高耐圧MO
Sトランジスタ形成領域のそれぞれにイオン注入法によ
り第2導電型の高濃度不純物拡散領域であるソース/ド
レイン領域を形成する工程とを有し、前記低濃度不純物
拡散領域を形成する工程が、該高耐圧MOSトランジス
タのソース/ドレイン領域に一部重複する低濃度不純物
拡散領域を形成することである。
物拡散領域を形成する工程で、高耐圧トランジスタのソ
ース/ドレイン領域に一部重複する低濃度不純物拡散領
域を形成したことで、従来のプロセスに新たな負担をか
けることなく、オフセットトランジスタの発生がない請
求項5に記載の半導体装置を提供できる。なお、ソース
/ドレイン領域を形成する工程において、高耐圧MOS
トランジスタ形成領域では、サイドウォールのないゲー
トパターンを注入マスクとしてもよい。
特徴は、窒化シリコン膜を含む絶縁層を中間層とする二
層ポリシリコン構造を有するEEPROMセルと、前記
EEPROMのデータの書き込みもしくは消去のために
必要な高電圧を供給する昇圧回路とを有する半導体装置
において、前記昇圧回路が、上層電極と下層電極および
これらの電極で挟まれた誘電体層からなるキャパシタを
有し、前記誘電体層が、前記二層ポリシリコン構造を構
成する前記絶縁層と同一材料で形成されたものであるこ
とである。
Mセルにおいて二層ポリシリコン構造を作製する場合
に、同時に昇圧回路中のキャパシタの誘電体層を形成で
きる。
電体層が、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化シリ
コン膜の順に積層された層で形成されていれば、誘電率
の高い窒化シリコン膜の存在により、キャパシタの面積
を縮小化できる。また、誘電体層中の酸化シリコン膜の
存在は、キャパシタの上層電極、下層電極をポリシリコ
ン材料で形成する場合に、窒化シリコン膜が電極に直接
接する場合に比較し、電極と誘電体層との境界で発生す
る応力等を緩和できる。
パシタが、前記二層ポリシリコン構造を構成する第1ポ
リシリコン膜と第2ポリシリコン膜で上層電極と下層電
極が形成されていてもよい。
製造方法の特徴は、二層ポリシリコン構造を有するEE
PROMセルと、前記EEPROMのデータの書き込み
もしくは消去のために必要な高電圧を供給するための回
路であって、キャパシタを用いた昇圧回路とを有する半
導体装置の製造方法において、EEPROMセル形成領
域および昇圧回路形成領域の基板表面上に、ゲート絶縁
膜、第1ポリシリコン膜、窒化シリコン膜を含む絶縁
層、および第2ポリシリコン膜を順次形成する工程と、
前記第1ポリシリコン膜、絶縁層および第2ポリシリコ
ン膜をそれぞれエッチングし、該EEPROMセル形成
領域には、各ゲートパターンを形成するとともに、該昇
圧回路形成領域には、前記第1ポリシリコン膜を下層電
極とし、前記絶縁層を誘電体層とし、前記第2ポリシリ
コンを上層電極とするキャパシタパターンを形成する工
程とを有することである。
リシリコン膜を下層電極とし、前記絶縁層を誘電体層と
し、前記第2ポリシリコン膜を上層電極とする請求項7
に記載の半導体装置を、従来のプロセスに新たな負担を
かけることなく作製できる。
製造方法の特徴は、二層ポリシリコン構造を有するEE
PROMセルと、前記EEPROMのデータの書き込み
もしくは消去のために必要な高電圧を供給するための回
路であって、キャパシタを用いた昇圧回路とを有する半
導体装置の製造方法において、EEPROMセル形成領
域の一部の基板表面層に第1不純物拡散領域を形成する
際に、同時に該キャパシタ形成領域の基板表面層にも、
前記第1不純物拡散領域と同じ条件で不純物拡散領域を
形成する工程と、EEPROMセル形成領域および該キ
ャパシタ形成領域の基板表面上に、ゲート絶縁膜、トン
ネル絶縁膜、第1ポリシリコン膜を順次形成する工程
と、該キャパシタ形成領域に形成された前記第1ポリシ
リコン膜とゲート絶縁膜もしくは前記第1ポリシリコン
膜、ゲート絶縁膜およびトンネル絶縁膜をエッチング除
去する工程と、EEPROMセル形成領域および該キャ
パシタ形成領域の基板上に、窒化シリコン膜を含む絶縁
層と第2ポリシリコン膜を順次形成する工程と、前記第
1ポリシリコン膜、絶縁層および第2ポリシリコン膜を
それぞれエッチングし、EEPROMセル形成領域には
各ゲートパターンを形成するとともに、キャパシタ形成
領域には前記不純物拡散領域を下層電極とし、前記絶縁
層を誘電体層とし、前記第2ポリシリコンを上層電極と
するキャパシタパターンを形成する工程を有することで
ある。
形成領域の基板表面層に前記第1不純物拡散領域と同じ
条件で形成した不純物拡散領域を下層電極とし、前記絶
縁層もしくは前記絶縁層にトンネル絶縁膜を加えた層を
誘電体層とし、前記第2ポリシリコンを上層電極とする
請求項7に記載の半導体装置を、従来のプロセスに新た
な負担をかけることなく作製できる。
いて説明する。
1の実施の形態にかかるEEPROMメモリセルのうち
ソース領域を共通とする2つのメモリセルの構造を簡略
に示すセル断面図である。
チップ上にマトリクス配置されるEEPROMの一部を
抜き出したものである。なお、図2(a)中、縦に伸び
る細い帯状パターンが選択トランジスタのゲートパター
ン72a、72bであり、やや太く、凹凸を有する縦状
パターンがメモリトランジスタのゲートパターン74
a、74bである。また、横方向に伸びるパターンは、
ソース/ドレイン領域を含む各種不純物拡散領域の形成
ゾーン12である。上下に隣接するセルは境界に形成さ
れたスリット100により分離されている。ソース領域
の引き出し電極110は、4つのセルで共通となるよう
形成されている。
右対称に配置された2つのメモリセルS1、S2を抜き
出した平面図であり、図1に示す断面図は、この2つの
セルの断面構成に相当する。
形態にかかるEEPROMメモリセルは、選択トランジ
スタとメモリトランジスタで構成されており、ソース領
域26を共通とし、その両側に左右対称となるように2
つのセルのメモリトランジスタと選択トランジスタが配
置されている。図13に示すEEPROMと同様、メモ
リトランジスタ形成領域の全域に薄いトンネル酸化膜3
2a、32bが形成されているため、メモリトランジス
タの面積を小さく維持できる。選択トランジスタは隣接
するメモリトランジスタの構造にあわせて二層ポリシリ
コン構造のゲート電極52a、52b、72a、72b
で形成されており、上下のポリシリコン膜は、電気的に
ショートして用いる。
図13に示す従来のEEPROMセルと異なる点は、両
側のメモリセルに共通するソース領域26の両脇に低濃
度のN-不純物拡散領域27a、27bを形成している
ことである。即ち、ソース領域26をいわゆるLDD構
造にしていることである。
このLDD構造の効果について、図1を参照しながら説
明する。
態においては、全てのデータが消去され、全てのメモリ
セルのフローティングゲートにマイナス(−)電荷が蓄
積される。この初期状態のセルに、図1に示すように、
片側(図中左側)のメモリセルS1(選択セル)のみに
書き込みを行う場合は、書き込みをおこなうメモリセル
S1の選択トランジスタのゲート(50a、70a)に
電圧Vppをかけ、選択トランジスタをONにする。こ
れに伴いゲート電極52a下の半導体基板表面層にはn
チャネルが形成される。
bにはVppの電圧がかけられているため、ドレイン領
域21aは、N-不純物拡散領域22aとこのゲート電
極下にできるnチャネルを介してN-不純物拡散領域2
3aと導通し、両領域は同電位(Vpp)となる。さら
に、N-不純物拡散領域23aとTN-不純物拡散領域2
4aは重複形成されているため、TN-不純物拡散領域
24aも同電位(Vpp)となる。
ゲート74aはグラウンド(G)に接地されているた
め、コントロールゲート74aとTN-不純物拡散領域
24a間には、Vppの電圧が印加されることになる。
この結果、薄いトンネル酸化膜32aを介してフローテ
ィングゲート54aとTN-不純物拡散領域24a間に
高電界がかかり、フローティングゲート54aに蓄積さ
れていたマイナス(−)電荷が引き抜かれ、フローティ
ングゲート55aはプラス(+)電荷となる。
れているため、トンネル酸化膜32aを介してフローテ
ィングゲート54aとソース領域26間には、メモリト
ランジスタのしきい値電圧Vthに相当する電圧がかかる
ことになる。
右側のメモリセルS2(非選択セル)では、選択トラン
ジスタのゲート72b、52bおよびメモリトランジス
タのコントロールゲート74bはともにグラウンド
(G)に接地されており、非選択メモリセルS2のフロ
ーティングゲート54bには、左側のメモリセルS1と
は反対の極性であるマイナス(−)電荷が蓄積されたま
まである。
選択メモリセルS1のフローティングゲート54a間に
はそのしきい値電圧Vthに相当する電圧がかかっている
が、非選択メモリセルS2である右側のフローティング
ゲート54bには、左側のフローティングゲートとは極
性が異なるマイナス(−)電荷が蓄積されているため相
対的にソース領域26と右側のフローティングゲート5
4bとの間にはトンネル酸化膜32bを介して高い電界
がかかることになる。
に共通ソース領域26がLDD構造を有していない場合
は、非選択メモリセルS2側のソース領域26とフロー
ティングゲート54b間に直接電界がかかるため、これ
が強電界となる。これに伴いソース領域境界周囲にでき
る空乏層が基板表面層で極度に薄くなり、電子が価電子
帯から伝導帯にトンネルし、あとの価電子帯にホールを
残し、このホールがバンド間電流として基板中に流出す
る。即ち、いわゆるバンド間リーク電流が生じる。
OMセルでは、非選択セルとソース領域間には、相対的
にしきい値電圧の2倍に相当する高い電位差が発生する
ため、メモリセルの実質的な耐圧特性が劣化し、通常の
使用条件でもVppがダウンし易くなる。
ース領域26の両サイドに薄い不純物濃度を有するN-
不純物拡散領域27a、27bを設け、LDD構造を形
成した場合は、これによりソース領域26とフローティ
ングゲート54b間に発生する電界強度が緩和されるた
め、上述するようなバンド間リーク電流の発生を抑制す
ることができる。
ルS2のみに書き込みを行う場合においては、ソース領
域26と左側のメモリセルS1のフローティングゲート
54aとの間に高い電界がかかることとなるが、この場
合は、ソース領域26の脇に形成したN-不純物拡散領
域27aの存在により、その電界が緩和され、トンネル
電流の発生が抑制できる。同様に、ソース領域26に隣
接して形成するLDD構造は、メモリセルのソース領域
側の実質的な耐圧特性を改善できる。
Mにおけるソース領域の耐圧特性の改善効果を示すもの
である。横軸にソース電圧(Vs)、縦軸にソース電流
(Is)を示す。参考のため、同グラフ中には、LDD
構造を有さない従来のEEPROMにおける耐圧特性デ
ータもあわせて示している。
Mにおいては、ソース領域を共通とする一対のメモリセ
ルの一方にのみ書き込みを行う場合において、他方のセ
ルと共通ソース領域間に相対的に高い電圧が直接かかる
こととなるため、耐圧がもたず、ドレイン領域にかかる
Vppがダウンすることがあったが、本実施の形態にお
けるEEPROMでは、耐圧性が約3倍程度向上し、上
述のような書き込み条件においてもVppがダウンする
ことはなくなる。
各製造工程における断面を示す図4(a)〜図4(g)
を参照しながら、第1の実施の形態にかかるEEPRO
Mメモリセルの製造方法の実施例について説明する。な
お、通常は、後述するように、同一チップ上に形成され
る他の回路とともに作製されるが、ここでは特にEEP
ROMメモリセルに関する製造工程に絞って説明する。
コン基板10の基板表面層に、イオン注入法を用いて、
N-不純物拡散領域24を形成する。このときのイオン
注入条件としては、例えば、加速電圧70KeV、ドー
ズ量5.0×1013 を用い、最終的に深さ0.35μ
m、不純物濃度3×1017cm-3の拡散領域を形成す
る。
択トランジスタのゲート酸化膜(SiO2膜)30を形
成する。ゲート酸化膜30の膜厚は、十分な耐圧性を確
保するため、400〜450Å程度と厚くする。この
後、メモリトランジスタ形成領域のゲート酸化膜30を
エッチング除去する。
ル酸化膜32を酸化法を用いて形成する。図4(b)に
示すように、メモリトランジスタ形成領域の基板露出面
上に、トンネル酸化膜32が形成される。
0およびトンネル酸化膜32が形成された表面に、酸化
法を用いて膜厚約2000Åの第1ポリシリコン膜50
を形成する。
リコン膜50上に膜厚約250Åの絶縁層60を形成す
る。この絶縁層60は、「ONO膜」と呼ばれるSi3
N4膜をSiO2の2層で挟んだ3層構造の積層膜で構成
する。3層構造にすることにより、ポリシリコン膜との
界面で、応力が発生しにくくなるとともに、耐圧性に優
れ、さらにメモリトランジスタの縮小化にも対応でき
る。
いて膜厚約4000Åの第2ポリシリコン膜70を形成
する。
ソグラフィ工程により、第2ポリシリコン膜70、絶縁
層60および第1ポリシリコン膜50をRIE法を用い
て、順次エッチングし、選択トランジスタとメモリトラ
ンジスタ形成に必要なパターニングを行う。また、同時
に、メモリトランジスタ中の開口部80のパターンも形
成する。この工程により、選択トランジスタのゲート電
極52、57およびメモリトランジスタのフローティン
グゲート54とコントロールゲート74が形成される。
ゲートパターンを注入マスクとして、セルフアラインプ
ロセスで、基板表面層に、P(リン)をイオン注入し、
N-型不純物拡散領域22、23、25、27を形成す
る。即ち、本実施の形態の特徴であるソース領域脇に形
成するN-型不純物拡散領域27は、他の不純物拡散領
域といっしょに形成できる。なお、このときのイオン注
入条件は、加速電圧50KeV、ドーズ量1×1013と
し、最終的に深さ約0.3μm、不純物濃度1×1017
cm-3以下の拡散領域を形成する。
膜を形成し、適度なエッチングを施すことにより、サイ
ドウォール90を形成し、ゲート電極とこのサイドウォ
ールパターンを注入マスクとしてイオン注入を行い、N
+不純物拡散領域からなるソース領域26とドレイン領
域21を形成する。
拡散領域27に一部重複するようにソース領域26が形
成され、LDD構造を備えたEEPROMセルができあ
がる。
入は、適切なアニーリング工程を伴っているものとする
(以下、同じ)。
にかかるEEPROMセルは、従来の低濃度不純物拡散
領域形成工程において、イオン注入マスクパターンを変
更するだけで、工程に新たな負担を生じることなく容易
にLDD構造のソース領域を形成できる。
2の実施の形態にかかるEEPROMメモリ混載LSI
に搭載された高耐圧トランジスタの構造を示す装置の断
面図である。図中左側には第1の実施の形態において示
したEEPROMメモリセルを、その右側には同一チッ
プ上に混載される高耐圧トランジスタ(HV系トランジ
スタ)を示している。
の例を示す。nチャネルの場合も導電型を除けば、同様
な構成を有するものとする。pチャネルトランジスタの
場合は、P型基板10の上層に形成されたN型ウエル1
2中に形成する。EEPROMとともに混載されるトラ
ンジスタは、プロセス上の整合性を高めるため、ゲート
電極がEEPROMのメモリトランジスタと同様、二層
ポリシリコン構造で構成するが、上下のゲート電極5
2、72は電気的に短絡させて用いる。
は、従来のものと同様に、基板表面層にP型不純物拡散
領域からなるソース領域82とドレイン領域83が形成
され、ゲート酸化膜30を介して、ソース領域82とド
レイン領域83の間にゲート電極52が形成されてい
る。ゲート酸化膜30は、耐圧性を維持するため、EE
PROMの選択トランジスタのゲート酸化膜同様、40
0Å程度の厚い膜厚とする。
従来のそれと異なる点は、ソース領域82およびドレイ
ン領域83の内側境界に隣接してP-型不純物拡散領域
84、85を形成していることである。即ち、ソース領
域とドレイン領域にLDD構造を形成していることであ
る。
の一方の端部は、ソース領域82もしくはドレイン領域
83に一部重複するように形成され、なおかつ他方の端
部はゲート電極56下層に形成されるチャネル形成領域
81と一部重複して形成されているため、従来の構成に
おいて発生していたチャネルの不連続によるオフセット
トランジスタの発生を抑制できる。
OSトランジスタで用いられるLDD構造のようにホッ
トエレクトロン発生阻止を主目的とするものではなく、
オフセットトランジスタの発生抑制を主な効果とするも
のである。
に較べ不純物濃度の低い注入層を形成しているのは、低
濃度不純物拡散層の方が、注入マスクとなるゲート電極
76、56のエッジ近傍まで十分な深さを有する拡散領
域を形成できるからである。
態に係るEEPROMとHV系トランジスタの作製方法
を示す工程フロー図である。以下、この工程フロー図
と、図7に示す各工程における装置断面図を参考に、本
実施の形態にかかるHV系トランジスタの作製方法の実
施例について簡単に説明する。
の表面の必要領域に、ウェル形成を行う(S2)。図7
(a)に示すように、P型半導体基板10に上述するよ
うなPチャネルのHV系トランジスタを形成する場合に
は、その周囲に予め熱拡散方法もしくはイオン注入法と
アニール処理を用いてNウエル12を形成する。
域(LOCOS)34を形成(S3)し、トランジスタ
の活性領域を画定する。この後、EEPROMセルのメ
モリトランジスタ形成領域の一部の基板表面層にイオン
注入法を用いてTN-不純物拡散領域24を形成する
(S4)。
ため、HV系トランジスタのゲート電極下層にあたる領
域にP型の不純物を薄く注入し、基板表面のN型不純物
濃度を緩和し、チャネル形成領域81を形成する(S
5)。
ルの選択トランジスタのゲート酸化膜に相当する膜厚約
400ÅのSiO2膜30を基板全面に形成する(S
6)。EEPROMのメモリトランジスタ形成領域のS
iO2膜30をエッチング除去し、ここに膜厚約100
Å程度の薄いトンネル酸化膜(SiO2膜)32を形成
する(S7)。
0およびトンネル酸化膜32が形成された表面上に、熱
CVD法を用いて膜厚約2000Åの第1ポリシリコン
膜50を形成する(S8)。
に、スリットの形成を行う(S9)。このスリットと
は、図7には示していないが、図2(a)の平面図を参
照するとわかるように、各EEPROMメモリセルの境
界部のトンネル酸化膜32と第1ポリシリコン膜50を
エッチングして形成した短冊状の開口パターンであり、
各セルの分離に必要とされるものである。
る絶縁層60を基板全面に形成し(S10)、続けて熱
CVD法を用いて膜厚約4000Åの第2ポリシリコン
膜70を絶縁層60上に形成する(S11)。
ソグラフィ工程により、第2ポリシリコン膜70、絶縁
層60および第1ポリシリコン膜50をRIE法を用い
て、順次エッチングし、EEPROMおよびHV系トラ
ンジスタに必要なゲートパターンを形成する(S1
2)。また、同時に、メモリトランジスタ中の開口部8
0のパターンも形成する。この工程により、選択トラン
ジスタのゲート電極52、57およびメモリトランジス
タのフローティングゲート54、コントロールゲート7
4とともに、HV系トランジスタの各ゲート電極56、
76が形成される。
ゲートパターンを注入マスクとして、セルフアラインプ
ロセスで、基板表面層に、P(リン)をイオン注入し、
N-型不純物拡散領域22、23、25、27を形成す
る。またHV系トランジスタ形成領域では、ゲート電極
56、76をイオン注入マスクとして、P型不純物イオ
ン、例えばボロン(B)を薄く注入し、P-不純物拡散
領域を形成する(S13)。ゲート電極が二層ポリシリ
コン構造であり、ゲート酸化膜も厚いため、注入マスク
パターンはかなり高いが、ドーズ量を1×1013以下、
イオン注入角度を0度とし、加速電圧を40keVとす
ることにより、ゲート電極56下のチャネル領域84に
一部重複する深さ約0.4μm、不純物濃度5×1016
cm-3以下のP-型不純物拡散領域84、85を形成で
きる。
SiO2膜を形成し、適度なエッチングを施すことによ
りサイドウォール90を形成する(S14)。この工程
は、HV系トランジスタにおいては、本来不要な工程で
あるが、同一チップ上に搭載されるEEPROMや他の
回路との関係で、特に別工程を設けて除去等の処理をし
なければ、同様にサイドウォール91ができてしまう。
入マスクとして、イオン注入を行い、ソース領域21、
82とドレイン領域26、83を形成する(S15)。
EEPROMメモリセルにはリン(P)等を注入し、一
方、PチャネルHV系トランジスタ形成領域には、ボロ
ン(B)等を注入する。例えば、HV系トランジスタの
ソース/ドレイン領域形成のための注入条件としては、
加速電圧を50keV、ドーズ量を3.0×1015 と
し、深さ0.2μm、不純物濃度1×1019 cm-3以
上の拡散領域を形成する。
拡散領域84、85に一部重複するようにソース領域8
2、83が形成され、第1の実施の形態に係るEEPR
OMセルとともに、第2の実施の形態に係るHV系トラ
ンジスタが形成される。
成される二層ポリシリコン構造のHV系トランジスタに
おいて、通常のトランジスタのLDD構造の形成工程と
同様な手順により、ソース領域とドレイン領域の内側境
界に隣接して不純物拡散領域を形成すれば、オフセット
トランジスタになりにくいHV系トランジスタを得るこ
とができる。
EPROMメモリセルに不具合があった場合に、その発
見が非常に困難となるため、従来の構成においては、余
分な書き込みマージン(writeマージン)や、リテ
ンションマージンを考慮する必要があったが、本実施の
形態におけるEEPROM混載LSIでは、これらが不
要となり、信頼性が向上する。
パシタとともに形成するEEPROMとして第1の実施
の形態に係るEEPROMを例示しているが、二層ポリ
シリコン構造を有するEEPROMであれば、この構成
に限定されることなく、上述する第2の実施の形態にか
かるHV系トランジスタの効果を得ることができる。
の形態は、EEPROMメモリとともに同一チップ上に
搭載される昇圧回路に用いられるキャパシタに関する。
形態に係る3種のキャパシタの構成例を示す装置断面図
である。なお、図中左側には同一チップ上に搭載される
EEPROMを示している。ここに示すEEPROM
は、第1の実施の形態に示したEEPROMと同一構成
を有するものである。
は、誘電体層として、いわゆるONO膜を用いているこ
とである。ONO膜は、Si3N4膜を上下2層のSiO
2膜で挟んだ3層構造の積層膜であり、一般にEEPR
OMメモリトランジスタにおいて、フローティングゲー
トとコントロールゲートとの間に形成される絶縁層とし
て用いられている。
ントロールトランジスタのゲート酸化膜30に用いられ
る約400ÅのSiO2膜を誘電体層として用いていた
が、これを上述のように、ONO膜にかえれば、必要な
キャパシタの面積を大幅に縮小化することが可能とな
る。これは、SiO2膜の誘電率が3.9であるのに対
し、Si3N4膜の誘電率が7.5と高いことによる。
は、ポリシリコン膜で形成する上下の電極と誘電体層と
の界面に応力が発生し易く、剥離が起こることがある
が、ポリシリコン膜とSi3N4膜との間にSiO2膜を
設けたONO膜を用いた場合は、界面における応力の発
生が少なく、剥離等の問題も抑制できる。
導体基板10上に形成されたLOCOS膜34上に、第
1ポリシリコン膜と第2ポリシリコン膜をパターニング
して得た下層電極58と上層電極78、およびONO膜
をパターニングして得た誘電体層68で構成したもので
ある。
EPROMセルにイオン注入法を用いてTN-不純物拡
散領域24を形成する際、同時にキャパシタ領域に形成
したTN-不純物拡散領域24をキャパシタの下層電極
29とし、ONO膜をパターニングして誘電体層68を
形成し、第2ポリシリコン膜をパターニングして上層電
極78を形成したものである。
2のキャパシタとよく似ているが、後述するプロセス上
の相違により、誘電体層68をトンネル酸化膜32とO
NO膜で形成している。トンネル酸化膜32の存在は、
ONO膜を構成する下層のSiO2膜の厚みが若干増え
た程度の差に過ぎず、実質的なONO膜の効果は変わら
ない。
は、第3の実施の形態に係るEEPROMと図8(a)
に示した第1のキャパシタの作製方法を示す各工程にお
ける装置断面図である。なお、各図面左側には、同一チ
ップ上に搭載されるEEPROMを示す。これらの図を
参照しながら、第1のキャパシタの作製方法について説
明する。なお、本実施例においても図6に示したEEP
ROMの工程フローに沿って、各素子を作製する。但
し、HV系トランジスタの形成工程についてはここでは
触れないものとする。
成工程(S3)で、キャパシタ形成領域全面に、LOC
OS膜34を形成する。一方、この後、EEPROMの
メモリセルには、必要な領域にTN-不純物拡散領域2
4を形成する(S4)。
に選択トランジスタのゲート酸化膜30を形成した(S
6)後、メモリトランジスタ形成領域のゲート酸化膜3
0についてはエッチング除去し、さらに基板表面にトン
ネル酸化膜32を形成する(S7)。続けて、基板表面
に第1ポリシリコン膜50を形成する(S8)。キャパ
シタ形成領域には、LOCOS膜34上にゲート酸化膜
30とトンネル酸化膜32および第1ポリシリコン膜5
0が積層される。
タのセル境界部分に、第1ポリシリコン膜とトンネル酸
化膜を短冊状にエッチングしたスリット100(図2参
照)を形成する(S6)(図9中には図示せず)が、キ
ャパシタ形成領域はそのままとする。
ン膜50上に、ONO膜からなる絶縁層60を形成す
る。この絶縁層60を構成する上層と下層のSiO2膜
は酸化法を用いて作製する。例えば反応ガスとしてO2
を使用し、基板温度900℃、の条件を用いる。中間層
であるSi3N4膜は、CVD法を用いて、基板温度70
0℃の条件を用いる。例えば、上層のSiO2膜の膜厚
を60Å、Si3N4膜の膜厚を140Å、下層のSiO
2膜を70Åとする。
ソグラフィ工程を用いて、第2ポリシリコン膜70、絶
縁層(ONO膜)60および第1ポリシリコン膜50を
RIE法を用いて、順次エッチングし、EEPROM形
成領域に必要なゲートパターン(52、72、54、7
4)および開口部を形成する(S12)とともに、キャ
パシタ形成領域においてもエッチングを行い、下層電極
58、誘電体層68および上層電極78から構成される
キャパシタを形成する。
Si3N4膜を含むONO膜を用いることにより、誘電体
層68としてSiO2膜のみを用いていた従来のキャパ
シタと比較しその面積を約60%まで縮小することが可
能となる。
は、さらに必要なN-不純物拡散領域22、23、2
5、27とソース/ドレイン領域21、26が形成さ
れ、図8(a)に示す装置ができる。
(d)は、第3の実施の形態に係るEEPROMと図8
(b)に示した第2のキャパシタの作製方法を示す各工
程における装置断面図である。なお、各図面左側には、
同一チップに搭載されるEEPROMを示す。これらの
図を参照しながら、図8(b)に示す第2のキャパシタ
の作製方法について説明する。
離領域形成工程(S3)で、キャパシタ形成領域を画定
するように、その周囲にLOCOS膜34を形成する。
続く工程で、EEPROMのメモリセルの必要な領域に
TN-不純物拡散領域24を形成する(S4)。また、
同時にキャパシタ形成領域にもTN-不純物拡散領域2
9を形成する。このTN-不純物拡散領域29がキャパ
シタの下層電極を構成する。
ト酸化膜30を形成し(S6)、この後メモリトランジ
スタ形成領域のゲート酸化膜30についてはエッチング
除去し、基板表面にトンネル酸化膜32を形成する(S
7)。さらに、基板表面に第1ポリシリコン膜50を形
成する。キャパシタ形成領域にも、ゲート酸化膜30、
トンネル酸化膜32および第1ポリシリコン膜50が積
層される。
タのセル境界部分の第1ポリシリコン膜50とトンネル
酸化膜32を短冊状にエッチングし、スリットを形成す
る(S9)(図9中には図示せず)工程で、キャパシタ
形成領域の第1ポリシリコン膜50とトンネル酸化膜3
2およびゲート酸化膜30も一緒にエッチング除去す
る。キャパシャタ形成領域は、図10(b)に示すよう
に、TN-不純物拡散領域29が露出した状態となる。
面にONO膜からなる絶縁層60を形成する。この絶縁
層60は、上述の実施例3.1と同様な条件で作製す
る。
コン膜70、絶縁層60および第1ポリシリコン膜50
をRIE法を用いて、順次エッチングし、EEPROM
形成領域に必要なゲートパターン52、72、54、7
4および開口部を形成するとともに、キャパシタ形成領
域においてもエッチングを行い、ONO膜(絶縁層)6
0で誘電体層68、第2ポリシリコン膜78で上層電極
78を形成し、キャパシタを完成する。
必要なN-不純物拡散領域22、23、25、27とソ
ース/ドレイン領域21、26を形成すれば、図8
(b)に示す装置ができあがる。
ト酸化膜30をエッチングし、トンネル酸化膜32につ
いてはエッチングせずにそのまま残すこともできる。こ
の場合は、図8(c)に示すように、誘電体層としてト
ンネル酸化膜32と絶縁層(ONO膜)60の積層膜を
用いることとなる。
シタは、EEPROMメモリセルで用いられる各層をキ
ャパシタの上下電極と誘電体層として利用するため、キ
ャパシタ形成において新たな工程の負担を伴うことがな
い。
パシタとともに形成するEEPROMとして第1の実施
の形態に係るEEPROMを例示しているが、この構成
に限定されるものではない。例えば、図8(a)に示す
第1のキャパシタの例であれば、二層ポリシリコン構造
を有し、ONO膜を有するEEPROMであれば、工程
の負担を伴うことなく第1のキャパシタを形成できる。
EEPROMが必ずしも二層ポリシリコン構造である必
要もない。
主な特徴は、隣接しあうセルが共通のソース領域を有す
るようにマトリクス状に配置された複数のEEPROM
セルを搭載した半導体装置において、該EEPROMセ
ルのメモリトランジスタ形成領域全域に薄いトンネル絶
縁膜を有するとともに、上記共通ソース領域に隣接する
該基板表面層に、当該ソース領域より低不純物濃度の第
2導電型の不純物拡散領域を有することである。
ルの一方にのみ書き込みを行う場合において当該ソース
領域と書き込みが行われない一方のセルのフローティン
グゲート間にかかる電界強度を実質的に低減し、バンド
間リーク電流の発生を抑制するとともに、メモリトラン
ジスタの実質的な耐圧特性を改善することができる。よ
って、メモリセルのサイズを小さく維持したまま、デー
タの信頼性が高く、書き込み可能回数も大幅に増やすこ
とができる。
二層ポリシリコン構造を有するEEPROMセルと、前
記EEPROMのデータの書き込みもしくは消去に必要
とされる高電圧下で動作可能な高耐圧MOSトランジス
タとを有する半導体装置において、前記高耐圧MOSト
ランジスタが、ソース領域およびドレイン領域の内側基
板表面層に、前記各領域とゲート電極直下のチャネル形
成領域とに一部重複するように、不純物拡散領域形成し
たことである。
た不純物拡散領域の存在により、オフセットトランジス
タの発生を防止できるため、信頼性の高い動作を確保で
きる。
二層ポリシリコン構造を有するEEPROMセルと、前
記EEPROMのデータの書き込みもしくは消去のため
に必要な高電圧を供給する昇圧回路とを有する半導体装
置において、前記昇圧回路が、下層電極と上層電極およ
びこれらの電極で挟まれた誘電体層からなるキャパシタ
を用いたものであり、前記誘電体層が、前記二層ポリシ
リコン構造を構成する第1ポリシリコン膜と第2ポリシ
リコン膜の間に形成された絶縁層と同一材料、例えば酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜が順に
積層された絶縁層で形成されたものであることである。
ン構造を作製する場合に、同時に昇圧回路中の上記キャ
パシタを形成できるため、工程の負担を伴わずキャパシ
タの形成ができるとともに、前記誘電体層が、酸化シリ
コン膜、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜の順に積層さ
れた層で形成されていれば、誘電率の高い窒化シリコン
膜の存在により、キャパシタの面積を縮小できる。ま
た、誘電体層中の酸化シリコン膜の存在は、キャパシタ
の上層電極、下層電極をポリシリコン膜で形成する場合
に、窒化シリコン膜が電極に直接接する場合に比較し、
電極と誘電体層との境界で発生する応力等を緩和でき
る。
Mの構成を示す装置断面図である。
Mのメモリセルの配置を示す装置平面図である。
Mの耐圧特性を示すグラフである。
Mの製造方法を説明するための各工程における装置の部
分断面図である。
の構成を示す装置断面図である。
の作製方法を示す工程フロー図である。
の製造方法を説明するための各工程における装置断面図
である。
体装置の構成を示す装置断面図である。
装置の製造方法を説明するための各工程における装置断
面図である。
体装置の製造方法を説明するための各工程における装置
断面図である。
面図である。
面図と断面図である。
ルの構成を示す装置断面図である。
上に搭載される高耐圧トランジスタの構成を示す装置断
面図である。
-不純物拡散領域 24a、24b TN-不純物拡散領域 26 ソース領域 27a、27b N-不純物拡散領域 30 ゲート酸化膜 32 トンネル酸化膜 52a、54b フローティングゲート 74a、74b コントロールゲート
Claims (9)
- 【請求項1】 隣接しあうセルが共通のソース領域を有
するようにマトリクス状に配置された複数のEEPRO
Mセルを搭載した半導体装置において、 各EEPROMセルが、直列接続される選択トランジス
タとメモリトランジスタとを有し、 前記メモリトランジスタが、 第1導電型を有する半導体基板表面上に形成されたトン
ネル絶縁膜と、 前記トンネル絶縁膜上に形成されたフローティングゲー
トと、 前記フローティングゲート上に形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に形成されたコントロールゲートと、 前記フローティングゲート直下の一部領域にあたる該半
導体基板表面層に形成された第2導電型の第1不純物拡
散領域と、 前記フローティングゲート脇の該半導体基板表面層に形
成された第2導電型の前記ソース領域とを有し、 前記ソース領域に隣接する該基板表面層に、該ソース領
域より低不純物濃度の第2導電型の第2不純物拡散領域
を有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記メモリトランジスタが、 前記コントロールゲート、前記絶縁層および前記フロー
ティングゲートを突き抜ける開口と、この開口領域に対
応する基板表面層に、前記第1不純物拡散領域より低濃
度の不純物濃度を有する第2導電型の第3不純物拡散領
域を有し、 前記第3不純物拡散領域が、前記第1不純物拡散領域に
一部重複するように形成されている請求項1に記載の半
導体装置。 - 【請求項3】 前記選択トランジスタが、該選択トラン
ジスタのゲート電極脇に形成された第2導電型のドレイ
ン領域と、該ドレイン領域のゲート電極側に隣接する該
基板表面層に、当該ドレイン領域より低不純物濃度の第
2導電型の第4不純物拡散領域を有し、 前記第2不純物拡散領域、前記第3不純物拡散領域、お
よび前記第4不純物拡散領域が、略同一不純物濃度を有
することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 隣接しあうセルが共通のソース領域を有
するようにマトリクス状に配置された複数のEEPRO
Mセルを搭載した半導体装置の製造方法において、 メモリトランジスタ形成領域の一部の第1導電型の基板
表面層に第2導電型の第1不純物拡散領域を形成する工
程と、 該基板表面上に選択トランジスタのゲート絶縁膜を形成
する工程と、 メモリトランジスタ形成領域上の前記ゲート絶縁膜を除
去し、該除去領域にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜および前記トンネル絶縁膜上に第1ポ
リシリコン膜、絶縁層、第2ポリシリコン膜を順次形成
する工程と、 前記第1ポリシリコン膜、絶縁層および第2ポリシリコ
ン膜をそれぞれエッチングし、選択トランジスタとメモ
リトランジスタの各ゲートパターンを形成する工程と、 前記各ゲートパターンを注入マスクとして、イオン注入
法により基板表面層に複数の第2導電型の低濃度不純物
拡散領域を形成する工程と、 前記各ゲートパターン側壁にサイドウォールを形成し、
これを注入マスクとして、イオン注入法により高濃度不
純物拡散領域であるソース/ドレイン領域を形成する工
程とを有し、 前記低濃度不純物拡散領域を形成する工程が、前記ドレ
イン領域、前記第1不純物拡散領域それぞれに一部重複
する低濃度不純物拡散領域とともに、前記ソース領域に
一部重複する低濃度不純物拡散領域を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 二層ポリシリコン構造を有するEEPR
OMセルと、前記EEPROMのデータの書き込みもし
くは消去に必要とされる高電圧下で動作可能な高耐圧M
OSトランジスタとを有する半導体装置において、 前記高耐圧MOSトランジスタが、 ソース領域およびドレイン領域のゲート側端部の基板表
面層に、前記各領域とゲート電極直下のチャネル形成領
域とに一部重複するように、これらと同一の導電型の不
純物拡散領域を有していることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項6】 二層ポリシリコン構造を有するEEPR
OMセルと、前記EEPROMのデータの書き込みもし
くは消去に必要とされる高電圧下で動作可能な高耐圧M
OSトランジスタとを有する半導体装置の製造方法にお
いて、 EEPROMセル形成領域および該高耐圧MOSトラン
ジスタ形成領域の基板上に、ゲート絶縁膜、第1ポリシ
リコン膜、絶縁層、第2ポリシリコン膜を順次形成する
工程と、 前記第1ポリシリコン膜、絶縁層および第2ポリシリコ
ン膜をそれぞれエッチングし、EEPROMセル形成領
域と高耐圧MOSトランジスタ形成領域のそれぞれに各
ゲートパターンを形成する工程と、 前記各ゲートパターンを注入マスクとして、イオン注入
法により第1導電型の基板表面層に第2導電型の低濃度
不純物拡散領域を形成する工程と、 前記各ゲートパターン側壁にサイドウォールを形成し、
これを注入マスクとして、EEPROMセル形成領域と
高耐圧MOSトランジスタ形成領域の基板表面層にイオ
ン注入法により第2導電型の高濃度不純物拡散領域であ
るソース/ドレイン領域を形成する工程とを有し、 前記低濃度不純物拡散領域を形成する工程が、該高耐圧
MOSトランジスタのソース/ドレイン領域に一部重複
する低濃度不純物拡散領域を形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 窒化シリコン膜を含む絶縁層を中間層と
する二層ポリシリコン構造を有するEEPROMセル
と、前記EEPROMのデータの書き込みもしくは消去
のために必要な高電圧を供給する昇圧回路とを有する半
導体装置において、 前記昇圧回路が、上層電極と下層電極およびこれらの電
極で挟まれた誘電体層からなるキャパシタを有し、 前記誘電体層が、前記絶縁層と同一材料で形成されたも
のであることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】 二層ポリシリコン構造を有するEEPR
OMセルと、前記EEPROMのデータの書き込みもし
くは消去のために必要な高電圧を供給するための回路で
あって、キャパシタを用いた昇圧回路とを有する半導体
装置の製造方法において、 EEPROMセル形成領域および昇圧回路形成領域の基
板表面上に、ゲート絶縁膜、第1ポリシリコン膜、窒化
シリコン膜を含む絶縁層、および第2ポリシリコン膜を
順次形成する工程と、 前記第1ポリシリコン膜、絶縁層および第2ポリシリコ
ン膜をそれぞれエッチングし、該EEPROMセル形成
領域には、各ゲートパターンを形成するとともに、該昇
圧回路形成領域には、前記第1ポリシリコン膜を下層電
極とし、前記絶縁層を誘電体層とし、前記第2ポリシリ
コンを上層電極とするキャパシタパターンを形成する工
程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 二層ポリシリコン構造を有するEEPR
OMセルと、前記EEPROMのデータの書き込みもし
くは消去のために必要な高電圧を供給するための回路で
あって、キャパシタを用いた昇圧回路とを有する半導体
装置の製造方法において、 EEPROMセル形成領域の一部の基板表面層に第1不
純物拡散領域を形成する際に、該キャパシタ形成領域の
基板表面層にも、前記第1不純物拡散領域と同じ条件で
不純物拡散領域を形成する工程と、 EEPROMセル形成領域および該キャパシタ形成領域
の基板表面上に、ゲート絶縁膜、トンネル絶縁膜、およ
び第1ポリシリコン膜を順次形成する工程と、 該キャパシタ形成領域に形成された前記第1ポリシリコ
ン膜、ゲート絶縁膜およびトンネル絶縁膜または、前記
第1ポリシリコン膜およびゲート絶縁膜をエッチング除
去する工程と、 EEPROMセル形成領域および該キャパシタ形成領域
の基板上に、窒化シリコン膜を含む絶縁層と第2ポリシ
リコン膜を順次形成する工程と、 前記第1ポリシリコン膜、前記絶縁層および前記第2ポ
リシリコン膜をそれぞれエッチングし、EEPROMセ
ル形成領域には各ゲートパターンを形成するとともに、
キャパシタ形成領域には前記不純物拡散領域を下層電極
とし、前記絶縁層を誘電体層とし、前記第2ポリシリコ
ン膜を上層電極とするキャパシタパターンを形成する工
程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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---|---|---|---|
JP34609298A JP3556491B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 半導体装置とその製造方法 |
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JP2000174236A true JP2000174236A (ja) | 2000-06-23 |
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ID=18381090
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JP34609298A Expired - Fee Related JP3556491B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 半導体装置とその製造方法 |
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JP (1) | JP3556491B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100373855B1 (ko) * | 2001-01-20 | 2003-02-26 | 삼성전자주식회사 | 낸드형 플래시 메모리 장치 및 그 형성방법 |
KR100437466B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2004-06-23 | 삼성전자주식회사 | 비휘발성 메모리소자 및 그 제조방법 |
KR100880338B1 (ko) | 2006-12-04 | 2009-01-28 | 주식회사 하이닉스반도체 | 플래시 메모리 소자의 제조방법 |
-
1998
- 1998-12-04 JP JP34609298A patent/JP3556491B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100880338B1 (ko) | 2006-12-04 | 2009-01-28 | 주식회사 하이닉스반도체 | 플래시 메모리 소자의 제조방법 |
US7781275B2 (en) | 2006-12-04 | 2010-08-24 | Hynix Semiconductor Inc. | Method of manufacturing a flash memory device |
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