JP2000173813A - 磁性部品 - Google Patents

磁性部品

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JP2000173813A
JP2000173813A JP11173889A JP17388999A JP2000173813A JP 2000173813 A JP2000173813 A JP 2000173813A JP 11173889 A JP11173889 A JP 11173889A JP 17388999 A JP17388999 A JP 17388999A JP 2000173813 A JP2000173813 A JP 2000173813A
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JP11173889A
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Inventor
Katsuto Yoshizawa
克仁 吉沢
Yoshio Bizen
嘉雄 備前
Kiyotaka Yamauchi
清隆 山内
Shigekazu Suwabe
繁和 諏訪部
Shunichi Nishiyama
俊一 西山
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チョークコイル等の磁性部品として要求され
る高透磁率、低損失の磁気特性を有し、かつ磁気特性の
経時安定性に優れ、更に耐熱性、耐食性に優れた超微結
晶磁性合金を用いた磁性部品の提供をする。 【解決手段】 一般式: Co100−x−y
(原子%)で表され、ここでMはTi,Zr,Hf,
V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,Mnから選ばれる少
なくとも1種の元素であり、2≦x≦15,10<y≦
25,12<x+y≦35の関係の組成を有する合金で
あって、かつ組織の少なくとも50%が粒径50nm以
下の結晶粒からなり、組織にB化合物を有する超微結晶
磁性合金からなる磁性部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた磁気特性を
有し、磁気特性の安定性に優れた組織の大半が超微細な
結晶粒からなる磁性合金を用いてなる磁心部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、チョークコイルを始めとする磁性
部品に用いられる磁心材料としては渦電流損が小さく周
波数特性が比較的良好なフェライトや金属系の珪素鋼や
アモルファス合金等が主に用いられていた。しかし、フ
ェライトは飽和磁束密度が低く、透磁率の周波数特性が
高周波領域までフラットなものは透磁率が低く、低周波
領域で透磁率が高い材質は、比較的低い周波数から透磁
率が低下する問題がある。また、Fe−Si−B系アモ
ルファス合金や珪素鋼等のFe系の金属磁心材料は耐食
性が劣る問題や高周波磁気特性が十分でない問題があ
る。Co基アモルファス合金の場合は経時変化が大きく
信頼性が低い問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】したがって、今日こ
れらの問題点を解決すべく種々検討が行われ、多くの合
金が提案されている。例えば、特開昭64−73041
号には、高飽和磁束密度で高透磁率を有するCoFeB
系非晶質合金が提案されている。しかし本発明者等の検
討によると、この合金は耐熱性、磁気特性の経時安定性
に問題があることが判明した。そこで本発明は、チョー
クコイル等の磁性部品として要求される高透磁率、低損
失の磁気特性を有し、かつ磁気特性の経時安定性に優
れ、更に耐熱性、耐食性に優れた超微結晶磁性合金を用
いた磁性部品の提供を課題とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は、一般
式:Co100−x−y(原子%)で表され、
ここでMはTi,Zr,Hf,V,Nb,Mo,Ta,
Cr,W,Mnから選ばれる少なくとも1種の元素であ
り、2≦x≦15,10<y≦25,12<x+y≦3
5の関係の組成を有する合金であって、かつ組織の少な
くとも50%が粒径50nm以下の結晶粒からなり、組
織にB化合物を有する超微結晶磁性合金からなる磁性部
品である。
【0005】第2の発明は、一般式:Co
100−b−x−yFe(原子%)で表さ
れ、ここでMはTi,Zr,Hf,V,Nb,Mo,T
a,Cr,W,Mnから選ばれる少なくとも1種の元素
であり、b≦30,2≦x≦15,10<y≦25,1
2<x+y≦35の関係の組成を有する合金であって、
かつ組織の少なくとも50%が粒径50nm以下の結晶
粒からなり、組織にB化合物を有する超微結晶磁性合金
からなる磁性部品である。
【0006】第3の発明は、一般式:Co
100−x−y−z(原子%)で表され、
ここでMはTi,Zr,Hf,V,Nb,Mo,Ta,
Cr,W,Mnから選ばれる少なくとも1種の元素、X
はSi,Ge,P,Ga,Al,Nから選ばれる少なく
とも1種の元素であり、2≦x≦15,10<y≦2
5,0<z≦10,12<x+y+z≦35の関係の組
成を有する合金であって、かつ組織の少なくとも50%
が粒径50nm以下の結晶粒からなり、組織にB化合物
を有する超微結晶磁性合金からなる磁性部品である。
【0007】第4の発明は、一般式:Co
100−b−x−y−zFe(原子%)
で表され、ここでMはTi,Zr,Hf,V,Nb,M
o,Ta,Cr,W,Mnから選ばれる少なくとも1種
の元素、XはSi,Ge,P,Ga,Al,Nから選ば
れる少なくとも1種の元素であり、b≦30,2≦x≦
15,10<y≦25,0<z≦10,12<x+y+
z≦35の関係の組成を有する合金であって、かつ組織
の少なくとも50%が粒径50nm以下の結晶粒からな
り、組織にB化合物を有する超微結晶磁性合金からなる
磁性部品である。
【0008】第5の発明は、一般式:Co
100―x−y−z−a(原子%)で
表され、ここでMはTi,Zr,Hf,V,Nb,M
o,Ta,Cr,W,Mnから選ばれる少なくとも1種
の元素、XはSi,Ge,P,Ga,Al,Nから選ば
れる少なくとも1種の元素、TはCu,Ag,Au,白
金族元素,Ni,Sn,Be,Mg,Ca,Sr,Ba
からなる群から選ばれた少なくとも1種の元素であり、
2≦x≦15,10<y≦25,0<z≦10,0<a
≦10,12<x+y+z+a≦35の関係の組成を有
する合金であって、かつ組織の少なくとも50%が粒径
50nm以下の結晶粒からなり、組織にB化合物を有す
る超微結晶磁性合金からなる磁性部品である。
【0009】第6の発明は、一般式:Co
100―b−x−y−z−aFe
(原子%)で表され、ここでMはTi,Zr,Hf,
V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,Mnから選ばれる少
なくとも1種の元素、XはSi,Ge,P,Ga,A
l,Nから選ばれる少なくとも1種の元素、TはCu,
Ag,Au,白金族元素,Ni,Sn,Be,Mg,C
a,Sr,Baからなる群から選ばれた少なくとも1種
の元素であり、b≦30,2≦x≦15,10<y≦2
5,0<z≦10,0<a≦10,12<x+y+z+
a≦35の関係の組成を有する合金であって、かつ組織
の少なくとも50%が粒径50nm以下の結晶粒からな
り、組織にB化合物を有する超微結晶磁性合金からなる
磁性部品である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の磁性部品は、Co−M−
B系の磁性合金で、かつ組織の少なくとも50%が粒径
500Å以下の結晶からなる超微結晶磁性合金を用いた
ことを特徴とする。この超微結晶磁性合金において、B
とMは必須の元素であり、Bは結晶粒の微細化および磁
歪や結晶磁気異方性の調整に効果があり、MはBとの複
合添加により結晶粒を微細化する効果を有する。ここで
MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Mo,Ta,Cr,
W,Mnから選ばれる少なくとも1種の元素である。M
量x、B量yおよびMとBの総和x+yをそれぞれ2≦
x≦15,10<y≦25,12<x+y≦35 に限
定したのは下限をはずれると軟磁気特性が劣化したり耐
熱性が悪くなり、上限をはずれると飽和磁束密度の低下
や軟磁気特性の劣化が起こるためである。特に好ましい
範囲は、5≦x≦15,10<y≦20,15<x+y
≦30である。この範囲で特に従来の金属系結晶質軟磁
性材料よりも電気抵抗が高く、高周波軟磁気特性に優れ
かつ耐熱性に優れた合金が得られる。
【0011】また、Feや、Si,Ge,P,Ga,A
l,Nからなる群から選ばれた少なくとも1種の元素
(本願明細書でXで示す)、Cu,Ag,Au,白金族
元素,Ni,Sn,Be,Mg,Ca,Sr,Baから
なる群から選ばれた少なくとも1種の元素(本願明細書
でTで示す)、を適宜含有することも許容する。Fe
は、30原子%以下の範囲で含有することができ、これ
により透磁率の向上が見込まれる。元素Xは、磁歪の調
整、結晶磁気異方性の調整に効果があり、10原子%以
下の範囲で含有することができる。これを超えると飽和
磁束密度の低下、軟磁気特性の劣化、耐熱性の劣化が生
じ好ましくない。元素Tは、耐食性の改善、磁気特性の
調整に効果を有する。T量aは10原子%以下が望まし
く10原子%を越えると著しい飽和磁束密度の低下を招
く。
【0012】本発明に用いる超微結晶合金はCo結晶粒
を主体とする組織を有し、このほかにB化合物が形成し
ている。この結晶粒は50nm以下(平均粒径)の著し
く微細なものであり、特に20nm以下の場合に優れた
軟磁性を示す。本発明に用いる超微結晶合金が優れた軟
磁性を示すのは以下の理由によると考えられる。すなわ
ち、MとBが熱処理により超微細で均一に分散した化合
物を形成し、この化合物がCo結晶粒の成長を抑える効
果を有し、結晶磁気異方性を見かけ上相殺し優れた軟磁
気特性が得られると考えられる。
【0013】本発明に用いる超微結晶合金において、超
微結晶を組織の少なくとも50%とするのは、これ未満
では優れた軟磁気特性が得られないからである。本発明
合金は通常非晶質合金を作製後これを熱処理し、結晶化
することにより製造することができる。熱処理条件によ
り一部非晶質相が残存している場合もあるが、この場合
でも、また100%結晶の場合でも優れた軟磁気特性を
示す。
【0014】本発明に用いる超微結晶合金では、通常、
単ロール法、双ロール法、回転液中紡糸法やアトマイズ
法等の液体急冷法により非晶質合金を製造し、この後不
活性ガス、水素中あるいは真空中で熱処理し結晶化さ
せ、組織の少なくとも50%が粒径50nm以下の結晶
粒からなる組織として前記超微結晶合金を製造する。結
晶化の際にB化合物が形成するが、このB化合物はM元
素(Ti,Zr,Hf,V,Nb,Mo,Ta,Cr,
W,Mn)との化合物等であると考えられる。
【0015】本発明の熱処理は通常450℃以上800
℃以下であり、非常に高い温度で熱処理可能である。ま
た、本発明合金は磁場中で熱処理し製造することも可能
である。一定方向に磁場を印加した場合は、一軸の誘導
磁気異方性を生じさせることができる。また、回転磁場
中熱処理を行うことにより更に軟磁気特性を改善するこ
とができる。結晶化熱処理後に磁場中熱処理することも
可能である。また、ロール等の温度を上げ冷却条件をコ
ントロールすることによリアモルファス状態を経ず直接
本発明に用いる超微結晶合金を製造することもできる。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例にしたがって説明するが
本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)原子%でNb7%、B22%、残部実質的
にCoからなる組成の合金溶湯を単口一ル法により急冷
し、幅5mm厚さ12μmの非晶質合金薄帯を作製し
た。熱処理前のX線回折のバータンを図1に示す。アモ
ルファス合金特有のハローパターンを示した。この合金
の結晶化温度は480℃であった。次にこの合金薄帯を
外径19mm、内径15mmに巻回しトロイダル磁心を
作製し、この磁心をArガス雰囲気中400℃から70
0℃の範囲で1時間熱処理し結晶化させた。700℃で
熱処理した場合のX繰回折のパターンを図2に示す。7
00℃で熱処理後の合金はX線回折および透過電子顕微
鏡による組織観察の結果、組織のほとんどが平均粒径5
0nm以下のCoおよびB化合物からなる超微細結晶粒
からなることが確認された。図3に1kHzにおける実
効透磁率μeの熱処理温度依存性、図4に飽和磁歪λs
の熱処理温度依存性を示す。これらの図より結晶化温度
を越える高い熱処理温度においても軟磁気特性が得られ
その値はアモルファス合金に匹敵することがわかる。ま
た飽和磁歪はアモルファス状態の負の値から結晶化温度
を越えると零を横切リ700℃では約+1×10程度
の正の値を示す。結晶化した本系合金は低磁歪であるこ
とがわかる。次に400℃で熱処理したアモルファス状
態の合金からなる巻磁心と700℃で熱処理した結晶質
の合金からなる巻磁心を120℃に1000時間保持し
1kHzの実効透磁率μeを測足した。アモルファス状
態の合金は初期の値の80%まで値が減少したのに対し
て本発明に係る磁心は97%の値であり経時変化が小さ
いことが確認できた。
【0017】(実施例2)表1に示す組成の幅5mm厚
さ18μmの非晶質合金薄帯を単ロール法により作製し
た。次にこの合金薄帯を外径19mm、内径15mmに
巻回しトロイダル磁心を作製した。次にこの磁心をAr
ガス雰囲気中で550℃〜800℃の範囲で熱処理し結
晶化させた。熱処理後の合金はX線回折および透過電子
顕微鏡による組織観察の結果、とんどが粒径50nm以
下のCoおよびB化合物からなる超微結晶粒からなるこ
とが確認された。また、熱処理後の合金磁心のf=10
0kHz、Bm=2KGにおける磁心損失Pcと1kH
zにおける実効透磁率μe1kを測定した。結果を表1
に示す。また、この合金磁心を600℃の炉中に入れ3
0min保持後室温まで冷却し磁心損失Pc’を測定し
た。Pc’/Pcを表1に示す。また、熱処理を行なっ
た合金薄帯を水道水に1週間漬け耐食性を評価した。錆
がほとんど認められない物は○、錆がわずかに認められ
るものは△、錆が認められる物は×で表1に示す。ま
た、120℃で24時間保持後の1kHzにおける実効
透磁率μe1k(24)を測定した。μe1k(24)
/μe1kを表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1より、本発明合金は透磁率が著しく高
く、磁心損失が低く耐食性にも優れているためトラン
ス、チョーク等の各種磁心に最適である。また、Pc’
/Pcが1に近く耐熱性に優れていること、μe1k
(24)/μe1kが1に近く経時変化も小さい。
【0020】(実施例3)原子%でNb7%、Ta2
%、Fe5%、B23%、残部実質的にCoからなる組
成の合金溶湯を減圧したヘリウムガス雰囲気中で単ロー
ル法にり急冷し、厚さ6μmの非晶質合金薄帯を作製し
た。次にこの合金薄帯表面に電気泳動法によりMgO粉
末を約0.5μmつけた後、外径15mm、内径13m
mに巻回しトロイダル磁心とした。次にこの磁心をアル
ゴンガス雰囲気中で薄帯幅方向に磁場を印加しながら磁
場中熱処理を行った。保持温度は700℃、磁場は40
00Oe、冷却は約5℃/minで行った。熱処理後の
合金は結晶化しており、粒径50nm以下の超微細な結
晶粒組織を有していた。図5に熱処理後の本発明磁心の
磁心損失の周波数特性を示す。比較のためフェライト磁
心の磁心損失を示す。本発明に係る磁心は低損失であ
り、高周波トランス等に有望であることがわかる。
【0021】(実施例4)原子%でNb7.2%、B1
8.8%、残部Coからなる組成の厚さ3μmの非晶質
合金膜をRFスパッタ装置によりホトセラム基板上に作
製した。得られた膜のX線回折を行ったところ、非晶質
合金に特有なハローパターンを示した。次に、この非晶
質合金膜を窒素ガス雰囲気中において、650℃で1時
間保持後室温まで冷却し、X線回折を行った。Co結晶
ピークと僅かながらNbBの化合物相が認められた。透
過電子顕微鏡による組織観察の結果、組織のほとんどが
粒径50nm下の超微細な結晶粒からなることが確認さ
れた。次にこの膜の1MHzにおける実効透磁率μe1
MをLCRメータにより測定した。μe1M=2200
が得られた。
【0022】(実施例5)表2に示す組成の合金膜を実
施例4と同様にホトセラム基板上に作製し、振動型磁力
計によりB10、LCRメータによリ1MHzの実効透
磁率μe1Mを測定した。得られた結果を表2に示す。
なお熱処理後の合金はどれも粒径50nm以下の微細な
結晶粒組織であった。
【0023】
【表2】
【0024】本発明に係る膜はFe−Si−Al合金と
同等以上の高飽和磁束密度とμe1Mを示すため磁気ヘ
ッド等に最適である。
【0025】(実施例6)表3に示す組成の幅5mm厚
さ15μmの非晶質合金薄帯を短ロール法により作成し
た。次にこの合金薄帯を外径19mm、内径15mmに
巻回しトロイダル磁心を作成した。次に磁心をArガス
雰囲気中で550℃〜700℃の範囲で熱処理し結晶化
させた。熱処理後の結晶粒径50nm以下のCoを主体
とする結晶およびB化合物からなる超微細結晶粒からな
ることが確認された。
【0026】
【表3】
【0027】(実施例7)表4に示す組成の合金膜を実
施例1と同様にホトセラム基板上に作成し熱処理を行い
結晶化させ、1MHzでの実効透磁率μe1Mを測定
した。次にこの合金を600℃の炉中にいれ、30mi
n保持後室温まで冷却し1MHzでの実効透磁率μe1
M’を測定した。μe1M’/μe1Mを表4に示
す。
【0028】
【表4】
【0029】本発明に係る膜のμe1M’/μe1M
は1に近い値であり高温でも磁気特性の劣化が小さく耐
熱性が良好であるが、従来のCo−Fe−B系合金やア
モルファス合金は1よりかなり小さい値で磁気特性が劣
化している。このように本発明に係る膜は信頼性の高い
磁気ヘッドを製造できる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、高透磁率、低損失で、
耐食性に優れかつ耐熱性、経時安定性に優れた超微細結
晶合金を用いた磁性部品を提供できるためその効果は著
しいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理前のX線回折パターンを示した
図>
【図2】700℃で熱処理した場合のX線回折パターン
を示した図。
【図3】実効透磁率と熱処理温度の関係を示した図。
【図4】熱処理温度と飽和磁歪の関係を示した図。
【図5】本発明合金による磁心の磁心損失を示した図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪部 繁和 栃木県真岡市松山町18番地日立金属株式会 社電子部品事業部内 (72)発明者 西山 俊一 埼玉県熊谷市三ヶ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内 Fターム(参考) 5E041 AA14 AA19 CA01 HB07 HB11 NN01 NN06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式:Co100−x−y
    (原子%)で表され、ここでMはTi,Zr,Hf,
    V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,Mnから選ばれる少
    なくとも1種の元素であり、2≦x≦15,10<y≦
    25,12<x+y≦35の関係の組成を有する合金で
    あって、かつ組織の少なくとも50%が粒径50nm以
    下の結晶粒からなり、組織にB化合物を有する超微結晶
    磁性合金からなることを特徴とする磁性部品。
  2. 【請求項2】 一般式:Co100−b−x−yFe
    (原子%)で表され、ここでMはTi,Zr,
    Hf,V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,Mnから選ば
    れる少なくとも1種の元素であり、b≦30,2≦x≦
    15,10<y≦25,12<x+y≦35の関係の組
    成を有する合金であって、かつ組織の少なくとも50%
    が粒径50nm以下の結晶粒からなり、組織にB化合物
    を有する超微結晶磁性合金からなることを特徴とする磁
    性部品。
  3. 【請求項3】 一般式:Co100−x−y−z
    (原子%)で表され、ここでMはTi,Zr,H
    f,V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,Mnから選ばれ
    る少なくとも1種の元素、XはSi,Ge,P,Ga,
    Al,Nから選ばれる少なくとも1種の元素であり、2
    ≦x≦15,10<y≦25,0<z≦10,12<x
    +y+z≦35の関係の組成を有する合金であって、か
    つ組織の少なくとも50%が粒径50nm以下の結晶粒
    からなり、組織にB化合物を有する超微結晶磁性合金か
    らなることを特徴とする磁性部品。
  4. 【請求項4】 一般式:Co100−b−x−y−z
    (原子%)で表され、ここでMはT
    i,Zr,Hf,V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,M
    nから選ばれる少なくとも1種の元素、XはSi,G
    e,P,Ga,Al,Nから選ばれる少なくとも1種の
    元素であり、b≦30,2≦x≦15,10<y≦2
    5,0<z≦10,12<x+y+z≦35の関係の組
    成を有する合金であって、かつ組織の少なくとも50%
    が粒径50nm以下の結晶粒からなり、組織にB化合物
    を有する超微結晶磁性合金からなることを特徴とする磁
    性部品。
  5. 【請求項5】 一般式:Co100―x−y−z−a
    (原子%)で表され、ここでMはTi,
    Zr,Hf,V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,Mnか
    ら選ばれる少なくとも1種の元素、XはSi,Ge,
    P,Ga,Al,Nから選ばれる少なくとも1種の元
    素、TはCu,Ag,Au,白金族元素,Ni,Sn,
    Be,Mg,Ca,Sr,Baからなる群から選ばれた
    少なくとも1種の元素であり、2≦x≦15,10<y
    ≦25,0<z≦10,0<a≦10,12<x+y+
    z+a≦35の関係の組成を有する合金であって、かつ
    組織の少なくとも50%が粒径50nm以下の結晶粒か
    らなり、組織にB化合物を有する超微結晶磁性合金から
    なることを特徴とする磁性部品。
  6. 【請求項6】 一般式:Co
    100―b−x−y−z−aFe
    (原子%)で表され、ここでMはTi,Zr,Hf,
    V,Nb,Mo,Ta,Cr,W,Mnから選ばれる少
    なくとも1種の元素、XはSi,Ge,P,Ga,A
    l,Nから選ばれる少なくとも1種の元素、TはCu,
    Ag,Au,白金族元素,Ni,Sn,Be,Mg,C
    a,Sr,Baからなる群から選ばれた少なくとも1種
    の元素であり、b≦30,2≦x≦15,10<y≦2
    5,0<z≦10,0<a≦10,12<x+y+z+
    a≦35の関係の組成を有する合金であって、かつ組織
    の少なくとも50%が粒径50nm以下の結晶粒からな
    り、組織にB化合物を有する超微結晶磁性合金からなる
    ことを特徴とする磁性部品。
JP11173889A 1990-10-04 1999-06-21 磁性部品 Pending JP2000173813A (ja)

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