JP2000172985A - 路車間無線通信方法とそのシステム - Google Patents

路車間無線通信方法とそのシステム

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JP2000172985A
JP2000172985A JP10351185A JP35118598A JP2000172985A JP 2000172985 A JP2000172985 A JP 2000172985A JP 10351185 A JP10351185 A JP 10351185A JP 35118598 A JP35118598 A JP 35118598A JP 2000172985 A JP2000172985 A JP 2000172985A
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lane
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average value
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Tomoyuki Harada
知幸 原田
Takao Nouchi
隆夫 野内
Mitsuhiro Tahira
光浩 田平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数車線を走行する車両を各車線で確実に特
定できるようにする。 【解決手段】 車線通信処理装置31〜3nは、周期的
にID送信要求を送出し、車載器10aからの応答を待
つ。応答を受信すると、n1回の連続したID送信要求
に対する応答とつづくn2回のID送信要求に対する応
答を受信してn1回の応答の平均受信レベルM1とn2
回の応答の平均受信レベルM2を算出し、M<M2であ
れば当該車線に応答で返されたIDを持つ車両が走行し
ていると判定する。また判定処理装置4は、隣接する車
線の車線通信処理装置から同時に同じIDを持つ車両が
走行していると判定した信号を受けると、その内の1つ
だけに当該IDの車両が走行中として処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両走行車線を特定
する場合の路車間無線通信方法とそのシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】走行している車両と道路上に設置された
路側機の間で通信を行い、路側機で走行車両の識別や有
料道路の料金精算等を行うために路車間無線通信方法が
開発されている。この路車間通信方法の最も簡単なもの
は、路側アンテナからの要求により、車両ID番号を登
録した車載器から車両ID番号を送信し、この車両ID
番号を受け取った路側アンテナの直下の車線を車両が走
行しているものとして認識するものである。また、特開
平10ー145288号公報には、各アンテナで受信し
た車載器からの応答信号に含まれる車両ID番号が一致
しているときには、受信レベルが最も大きいアンテナ対
応の車線を車両走行車線として認識し、通信を行うとい
う技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の、車両ID番号
を受け取った路側アンテナがあると、その直下の車線を
当該ID番号をもつ車両が走行しているとする方法で
は、車載器が送信した応答信号を、車載器の進入ルート
上に位置するアンテナのみならず隣接する路側アンテナ
でも受信してしまうことがあるから、このときは路側機
としては同じ車両が2台存在するものとして通信を行な
ってしまう。また、同じ理由から車両が隣接して進入し
た場合には、各車両それぞれの走行車線の特定が困難と
なる。これらの問題を処理系によりある程度は解決でき
るが、そのためには本来処理する必要のない処理を行な
うことになり、路側機の処理負荷が増大するとともに、
車載器に対して料金を二重請求してしまうといった問題
が生ずる可能性もある。
【0004】また、特開平10−145288号公報に
開示された技術でも、車載器が車両の右又は左側面近く
に取付けられていて、かつその取付けられている側の隣
接車線寄りを車両が走行しているときは、走行車線上の
路側アンテナと当該隣接車線上の路側アンテナで受信し
た車載器からの応答信号は殆ど同レベルとなり得るた
め、車線の特定を行なうことが困難になる。また、走行
車両の前方に大型車が走行している場合、応答信号が走
行車線上の路側アンテナに届かず、隣接車線上の路側ア
ンテナでのみ受信されてしまい、路側機は隣接車線上に
走行車両がいるものとして処理を続行してしまう。
【0005】本発明の目的は、各車両がどの走行車線を
走行中であるかを確実に検出できるようにした路車間無
線通信方法とそのシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、各車線ごとに
設けられた送受信手段から周期的にID送信要求を送信
し、そのID送信要求を受信した車両の車載器が当該車
両のIDを含む応答信号を返してきたときにこれを前記
送受信手段で受信することにより各車線を走行している
車両を特定する路車間無線通信方法において、前記各送
受信手段は、当該手段の受信可能エリアに車両が入って
きたときまず連続したn1回のID送信要求に対する車
載器からの応答信号の受信レベルをとり込んでその平均
値を第1平均値として算出し、さらに前記n1回のID
送信要求につづく連続したn2回のID送信要求に対す
る車載器からの応答信号の受信レベルをとり込んでその
平均値を第2平均値として算出し、この第2平均値が前
記第1平均値よりも大きいときに、そのときの応答信号
に含まれるIDをもつ車両が当該車線を走行していると
特定することを特徴とする路車間無線通信方法を開示す
る。
【0007】更に本発明は、各送受信手段が、前記ID
送信要求に対する車載器からの応答信号が連続して予め
定めた回数だけあったことをもって、当該送受信手段の
受信可能エリアへ車両が入ってきたと判定することを特
徴とする路車間無線通信方法を開示する。
【0008】更に本発明は、各送受信手段の内の隣接車
線に設置されたものがともに同じIDをもつ車両が走行
していると特定したときには、その内の1つの車線のみ
に当該車両が走行していると判定するようにしたことを
特徴とする路車間無線通信方法を開示する。
【0009】更に本発明は、車両ごとに搭載され、ID
送信要求を受信すると自車両のIDを含む応答信号を送
信する車載器と、周期的にID送信要求を送信し、その
ID送信要求に対する車載器からの口頭信号を受信する
ための、車線ごとに設けられた送受信回路と、この送受
信回路により予め定めた回数の連続したID送信要求に
対して前記応答信号が受信されたときに、連続したn1
回のID送信要求に対する応答信号の受信レベルをとり
込んでその平均を第1平均値として算出するための、前
記送受信回路対応に設けられた第1の処理手段と、前記
送受信回路により前記n1回につづく連続したn2回の
ID送信要求に対する応答信号の受信レベルをとり込ん
でその平均を第2平均値として算出するための、前記送
受信回路対応に設けられた第2の処理手段と、前記第2
の平均値が前記第1の平均値より大きいときに当該車線
に前記応答信号に含まれるIDをもつ車両が走行中と判
定するための、前記送受信回路対応に設けられた判定手
段と、を備えたことを特徴とする路車間無線通信システ
ムを開示する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、詳細に説明する。図1は、本発明に
なる路車間無線通信システムの構成例を示す概観図で、
斜線の部分は平面図として示されている。ここではこの
システムは料金精算を行うシステムとする。このシステ
ムは大きく分けて、道路周辺に設置される路側機器と、
走行車両に搭載される車両機器に分けられる。路側機器
としてはまず、各車線11、12…1nの上方に設置さ
れる路側アンテナ21、22…2nと、この路側アンテ
ナを介して車両と交信する車線通信処理装置31、32
…3nと、各車線通信処理装置からの情報を処理して車
両通過の判定処理を行う車両通過判定処理装置4から構
成されている。また、車載器10aは走行車両10に搭
載され、予め車両ID番号が登録されている。
【0011】図2は、1つの路側アンテナ2のビームを
横から見た垂直断面図で、図1の路側アンテナ21〜2
nの1つを取り出して示している。各路側アンテナは指
向性を有していて、垂直断面内でみた受信可能エリア3
は路面上でD=4mの長さをもっているとする。また同
じ受信可能エリアを水平方向でみると、図1の扇形のエ
リア51〜5nとなる。そしてこの受信エリアの手前か
ら路側アンテナ直下を通過する間では、各車線は料金所
アイランドによって仕切られていて、車両は車線変更で
きないものとする。
【0012】図3は、車線通信処理装置31〜3nの内
の1つの構成例を示すブロック図である。判定処理装置
4は周期的に計測クロックCLを送出しており、これが
入力されると、送信機202はID送信要求を、サーキ
ュレータ203、路側アンテナ2を介して路側アンテナ
2が設置されている車線へ向けて送信する。受信機20
1は、計測クロックCLが入力された後、その周期より
短く設定された受信期間TRの間、車両からの応答信号
を受信する。そして、受信期間TRの間に応答信号があ
れば、その中の車両IDと受信レベルLを取り出し、書
込信号Wを送ってメモリ装置204へ書き込む。また、
受信期間TRの間に応答信号がないときは、受信レベル
Lを0とし、車両IDを受信がなかったことを示す特定
の番号*としてメモリ装置204へ書き込む。但しこの
ようなメモリ書き込み動作を開始するのは、ある時点の
ID送信要求に対して車両からの応答があり、車両ID
が受信された時点からであり、このとき受信機201は
イネーブル信号をオンとしてカウンタ205をリセット
し、動作・可能とする。ここでアドレス生成回路208
は、カウンタ205のカウント値の0、1、2…に対応
して、受信レベルLを書き込むアドレスA0、A1、A2
…と車両IDを書き込むアドレスB0、B1、B2…を生
成する。従ってこのメモリ書き込み開始のときは、カウ
ンタからアドレスA0、B0が出力され、書き込み信号W
によって最初の車両IDであるID0と受信レベルL0は
アドレスB0、A0へそれぞれ書き込まれる。
【0013】メモリ書き込みがいったん開始されると、
イネーブル信号はオン状態が維持され、計測クロックC
Lが入力されるたびにカウンタ205はカウントアップ
されるので、そのとき受信機201からメモリ装置20
4へ書き込まれる車両IDと受信レベルは順次アドレス
B1、B2…とアドレスA1、A2…へ書き込まれていく。
この動作がくり返されると、やがてカウンタ205がカ
ウントアップするが、その直前の最大カウント値をm−
1とする。このカウントアップに伴うカウントアップ信
号(キャリイ信号)は読み出し信号Rとしてメモリ装置
204と受信機201へ送られる。受信機201は読み
出し信号Rを受け取るとイネーブル信号をオフとし、以
後のカウンタ動作を止め、書き込み信号Wも出力しない
ようにする。こうしてm回のID送信要求に対する車両
からの応答データがメモリ装置204に取得される。
【0014】読み出し信号Rを受けたメモリ装置204
では、まずアドレスA0〜Am-1からm個の受信レベルデ
ータL0〜Lm-1を平均比較回路207へ送る。平均比較
回路207では、まず最初のk個の受信レベルの平均値
M1と残りのm−k個の受信レベルの平均値M2とを求
める;
【数1】M1=(L0+L1+Lk-1)/k
【数2】M2=(Lk+…−+Lm-1)/(m−k) そしてそれらを比較し、
【数3】M1<M2 であれば判定信号JD=“1”を、(数3)が成立しな
ければJD=“0”を判定処理装置4へ送る。また、多
数決回路206は、判定信号JDが“1”のとき、受信
した車両IDのうち、例えば終わりのm−k個の(ID
k、…IDm-1)の値を調べ、それらの多数決処理(最も
多数回現れたID値の決定)を行ってその結果を車両I
Dとして判定処理装置4へ送る。
【0015】図4は、(数3)により判定信号JDを定
める理由を説明するための図で、1つの路側アンテナの
受信レベルの時間変化を示している。今、図1のように
車線12へ車両10が進入して、その車両に搭載されて
いる車載器10aが、時刻t0に位置x0、時刻t1に位
置x1を走行しているとする。このとき、路側アンテナ
22の受信レベルは、車載器10aが路側アンテナ22
の受信可能エリア52へ入ったときのレベルVthをす
ぎ、さらに時刻t0をすぎても路側アンテナ22のより
感度の高い位置へと進むから、図4(a)のように上昇
を続ける。一方、隣接する車線の路側アンテナ23で
は、その受信可能エリア53へ入ったのち、路側アンテ
ナ23の感度の低い位置へと車載器10aは進むことに
なり、図4(b)のように受信レベルが低下する。い
ま、仮に車両10が路側アンテナ付近を時速30kmで
走行しているとすると、長さ4m(図2)の受信可能エ
リア内には約480mS滞在することになり、さらに高
速の時速60kmで走行していれば約240mS滞在す
る。そこで計測クロックCLの周期を例えば3mSとす
れば、時速30kmでは160回、時速60kmでは8
0回の計測が可能である。そこで例えば図3のカウンタ
205の最大値m−1=31とすれば、各車線通信処理
装置は車両IDを検出後m=32回のデータをメモリ装
置204に記憶する。そこでこのときは例えばk=16
として(数1)〜(数3)の処理を行うと、図4(a)
のように受信レベルが上昇を続けるときは(数3)の条
件が成立して判定信号JDは“1”となるが、図4
(b)のように受信レベルが低下していく車線では判定
信号は“0”になる。但しここで説明したように、複数
回の計測受信レベルの平均で比較を行うのは、無線通信
では何らかの理由で受信レベル変動が一時的に生じるこ
とがあるので、その一時的変動の影響を受けないように
するためである。多数決回路で車両IDを多数決で決め
ているのも同じ理由である。
【0016】以上のようにして、受信した応答が対応車
線にいると判定したとき、JD=“1”の判定信号と車
両IDが判定処理装置4へ送られるが、判定処理装置4
は各車線通信処理装置から判定信号JD及び車両IDを
受信して、図5に示すフローチャートに従って処理を行
う。まずj=0とし(ステップ501)、ID送信要求
時間になると計測クロックCLを送出するという動作を
m回くり返す(ステップ502〜505)。ここでmは
図3で説明した値である。次は内部に設けたメモリ内の
受信エリアをクリアし(ステップ506)、そして内蔵
タイマ(ハードタイマでもソフトタイマでもよい)を起
動し(ステップ507)、そのタイマの設定時間内に車
線通信処理装置31〜3nから判定信号JD=“1”を
送ってきたものがあれば、その車線通信処理装置の番号
pと判定信号とともに送られてきた車両IDとを受信領
域へペアとして記憶する(ステップ508〜510)。
ここでタイマの設定時間は、n個(車線の数)の車線通
信処理装置からのデータを全部受信するのに必要な時間
より大きい値であればよい。また車線通信処理装置と対
応する車線の番号は、車線11〜1nに対して「1」〜
「n」とする。こうして、車両が自車線を通過中と判定
した車線の番号と車両IDが受信領域へとり込まれる
と、次に番号の若い車線から順に、その1つ番号の大き
い隣接車線でも同時に同一の車両IDが受信されかつJ
D=“1”を送ってきているかをしらべ、その隣接車線
で同一IDを受信していれば当該車線はそのデータを破
棄し、同一IDが1つ番号の大きい隣接車線で受信され
ていなければ当該車線にそのIDをもつ車両がいるとし
て料金処理を行う(ステップ511〜516)。
【0017】図4で示したような受信状態であれば、1
つの車両は1つの車線通信処理装置でしか走行中と判定
されないが、多くの車両が同時に走行していて車体での
電波の反射等のために同時に2つの車線で同一車両が認
識されてしまうことを防ぐためにステップ511〜51
6の処理を設けており、このようにすることで、より確
実に走行車両を特定することができる。また、ある車両
の前方に大型車両が走行していて、当該車両が走行車線
の路側アンテナ受信エリアに入ってもすぐにはその路側
アンテナと交信できなくても、余程大型車と接近して走
行していない限りすぐに交信可能になり、正常の判定が
行える。
【0018】以上の説明では、各車線通信処理装置31
〜3nは車両の有無の判定を図3に示したハードウェア
構成で行うものとしたが、図3のカウンタ205、多数
決回路206、平均比較回路207、アドレス生成回路
208等と、受信機のメモリ制御等の機能は、車線通信
処理装置内にCPUを設け、ソフトウェア的に処理する
ことも容易である。図6はこの場合の車線通信処理装置
の構成例を示したブロック図で、図7は図6のROM6
07に格納され、CPU603で実行されるプログラム
のフローチャートである。ここで送信機602は図3と
同様であるが、受信機601は、車載器からの信号を受
信するとそれを復調して車両IDをとり出し、叉受信レ
ベルLを検出して出力するもので、図3のようなメモリ
装置の制御を行う機能はもっていない。以下、この構成
の動作を説明する。
【0019】まず、j=0とし(ステップ701)、計
測クロックCLがインタフェース605から入力される
と(ステップ702)、送信指令を送信機602へ送っ
てID送信要求を車線へ送信する(ステップ703)。
そしてタイマを起動し(ステップ704)、タイムアッ
プまでに車両IDと受信レベルが受信できなかったとき
はステップ702へ戻る(ステップ705、706)。
タイムアップまでにインタフェース604を介して受信
機601から車両IDと受信レベルが送られてきたとき
は、そのときの受信レベルL0と車両ID=ID0をRA
M608内に設けた受信領域609のA0、B0番地へそ
れぞれかき込み(ステップ707)、j=1とする(ス
テップ708)。
【0020】以上のステップ701〜707で、一度車
両IDを受信するとそのデータを受信領域へ書き込んだ
のち、続くm−1回の計測クロックに対して車両と交信
を行い、応答として返された車両IDとそのときの受信
レベルを順次RAM608の受信領域へ書き込む(ステ
ップ708〜717)。但しこのくり返しで、たまたま
車両IDの受信に失敗したときは、受信レベルを0、車
両IDを受信不能を示す特定記号「*」として書き込む
(ステップ715)。こうして受信領域609へのm組
のデータ書き込みが終わると、(数1)(数2)に従っ
て平均値M1、M2を求め(ステップ718)、M1<
M2の場合にのみ(ステップ719でYes)、図3の
場合と同様にして車両IDを多数決で定め(ステップ7
20)、それをインターフェース606を介して判定処
理装置4へ送る(ステップ721)。こうしてまたステ
ップ701へ戻り、次の車両のくるのを待つ。以上の図
6、図7の構成によると、車線通信処理装置のハード構
成が簡単になる利点がある。
【0021】なお、図3の場合も、図7の場合も、車両
が受信可能エリアに入ってきて最初に1回の交信に成功
すると、以後はm−1回無条件に受信記録をとることと
した。しかし、当該車線外からの応答信号をたまたま反
射波等で受けることもあるから、このようなときに無駄
な処理をしないように、最初に連続して例えば5回交信
できたとき、始めて以後の処理を行うようにしてもよ
い。これは図3の場合は、受信機201がイネーブル信
号を出すまでの内部処理により対処でき、また図7の場
合はステップ701〜707の処理を修正することで容
易に対処できる。
【0022】また、別の変形例として、各車線通信処理
装置のCPU603による図7の処理を、すべて判定処
理装置4へ移して、判定処理装置4内で図5の処理とと
もに行うことも考えられる。この構成によると、特に車
線数の少ないときは、判定処理装置4のCPUの時分割
処理で全ての処理を行えるから、全体としての装置規模
を簡略化できる。
【0023】なお、以上のいずれの構成においても、各
路側アンテナにより形成される受信可能エリアの形状と
隣接路側アンテナにより形成される受信可能エリアの重
なりの状態、想定される車両の走行速度や車載器の取付
位置、車載器と車線通信処理装置との交信周期(計測ク
ロックの周期)、判定を行うための交信回数(m)、等
は相互に関連しており、これら各パラメータの適切な設
定のもとで本発明の装置は有効に動作することはいうま
でもない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、路車間無線通信におけ
る隣接車線との誤通信をなくすことができ、サービスの
信頼度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる路車間無線通信システムの構成例
を示す概観図である。
【図2】路側アンテナの形成する受信可能エリアの垂直
断面を示す図である。
【図3】車線通信処理装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】受信レベルの時間変化例を示す図である。
【図5】判定処理装置に於ける処理のフローチャートで
ある。
【図6】車線通信処理装置の別の構成例を示すブロック
図である。
【図7】図6の車線通信処理装置に於ける処理のフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 走行車両 10a 車載器 11〜1n 車線 2、21〜2n 路側アンテナ 3、31〜3n 車線通信処理装置 4、判定処理装置 51〜5n 受信可能エリア 201、601 受信機 202、602 送信機 204 メモリ装置 205 カウンタ 206 多数決回路 207 平均比較回路 208 アドレス生成回路 603 CPU 608 RAM 609 受信領域
フロントページの続き (72)発明者 田平 光浩 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 CC12 DD02 EE10 FF13 5K067 AA26 BB21 DD17 DD23 DD24 EE02 EE10 HH22 JJ53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車線ごとに設けられた送受信手段から
    周期的にID送信要求を送信し、そのID送信要求を受
    信した車両の車載器が当該車両のIDを含む応答信号を
    返してきたときにこれを前記送受信手段で受信すること
    により各車線を走行している車両を特定する路車間無線
    通信方法において、 前記各送受信手段は、当該手段の受信可能エリアに車両
    が入ってきたときまず連続したn1回のID送信要求に
    対する車載器からの応答信号の受信レベルをとり込んで
    その平均値を第1平均値として算出し、さらに前記n1
    回のID送信要求につづく連続したn2回のID送信要
    求に対する車載器からの応答信号の受信レベルをとり込
    んでその平均値を第2平均値として算出し、この第2平
    均値が前記第1平均値よりも大きいときに、そのときの
    応答信号に含まれるIDをもつ車両が当該車線を走行し
    ていると特定することを特徴とする路車間無線通信方
    法。
  2. 【請求項2】 前記各送受信手段は、前記ID送信要求
    に対する車載器からの応答信号が連続して予め定めた回
    数だけあったことをもって、当該送受信手段の受信可能
    エリアへ車両が入ってきたと判定することを特徴とする
    請求項1に記載の路車間無線通信方法。
  3. 【請求項3】 前記各送受信手段の内の隣接車線に設置
    されたものがともに同じIDをもつ車両が走行している
    と特定したときには、その内の1つの車線のみに当該車
    両が走行していると判定するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の路車間無線通信方法。
  4. 【請求項4】 車両ごとに搭載され、ID送信要求を受
    信すると自車両のIDを含む応答信号を送信する車載器
    と、 周期的にID送信要求を送信し、そのID送信要求に対
    する車載器からの応答信号を受信するための、車線ごと
    に設けられた送受信回路と、 この送受信回路により予め定めた回数の連続したID送
    信要求に対して前記応答信号が受信されたときに、連続
    したn1回のID送信要求に対する応答信号の受信レベ
    ルをとり込んでその平均を第1平均値として算出するた
    めの、前記送受信回路対応に設けられた第1の処理手段
    と、 前記送受信回路により前記n1回につづく連続したn2
    回のID送信要求に対する応答信号の受信レベルをとり
    込んでその平均を第2平均値として算出するための、前
    記送受信回路対応に設けられた第2の処理手段と、 前記第2の平均値が前記第1の平均値より大きいときに
    当該車線に前記応答信号に含まれるIDをもつ車両が走
    行中と判定するための、前記送受信回路対応に設けられ
    た判定手段と、 を備えたことを特徴とする路車間無線通信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008167139A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Denso Corp 路上機群システム、及び、路上機
JP2010134662A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Sumitomo Electric Ind Ltd 劣化検知システム及び劣化検知方法
US8059013B2 (en) 2007-02-02 2011-11-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Communication apparatus

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