JP2000172224A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法及びプラズマディスプレイ

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JP2000172224A
JP2000172224A JP34901698A JP34901698A JP2000172224A JP 2000172224 A JP2000172224 A JP 2000172224A JP 34901698 A JP34901698 A JP 34901698A JP 34901698 A JP34901698 A JP 34901698A JP 2000172224 A JP2000172224 A JP 2000172224A
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discharge
period
plasma display
voltage
reset pulse
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JP34901698A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yokoyama
敦史 横山
Masaharu Ishigaki
正治 石垣
Takashi Sasaki
孝 佐々木
Hiroshi Otaka
広 大高
Takeo Masuda
健夫 増田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマディスプレイパネルにおいて、セル内
の電極近傍の誘電体及び蛍光体上に蓄積された電荷を減
少させるリセットパルス印加時の誤動作を低減し、画質
の向上を実現する。 【解決手段】各サブフィールドに於けるリセットパルス
電圧の印加時間を直前のサブフィールドの発光表示期間
に於ける放電回数に応じて設定する。放電回数の少ない
発光表示期間43−Cの直後のリセットパルスの電圧印
加時は、放電遅れ量が大きいため、電圧印加時間(期
間)の長いサブフィールドリセットパルス53−1を、
放電回数の多い発光表示期間47−Cの直後のリセット
パルス電圧印加時は、放電遅れ量が小さいため、電圧印
加期間の短いサブフィールドリセットパルス53−3を
X電極22に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イの駆動方法及びプラズマディスプレイに係わり、特に
パーソナルコンピュータやワークステーション等のディ
スプレイ装置、平面型の壁掛けテレビジョン、広告や情
報等の表示用のディスプレイに好適である。
【0002】
【従来の技術】AC型プラズマディスプレイパネル(P
DP)は、電極を誘電体層等によって被覆し、電荷をそ
の誘電体上に蓄積して放電を制御し、放電により発生す
る紫外線で蛍光体を励起して画像を表示するデバイスで
ある。一般的なAC型プラズマディスプレイパネルは、
1フィールド(1画面)を階調の異なる複数個のサブフ
ィールドに分割し、その重ね合わせによって画像の階調
を表現する。各サブフィールドは、画素(セル)内の電
極近傍の誘電体及び蛍光体上に蓄積した電荷を減少させ
る予備放電期間、発光させるセルを選択する書き込み放
電期間、発光表示を行う発光表示期間に分けられる。こ
の方式において、各サブフィールドの予備放電期間にセ
ル内の電極近傍の誘電体及び蛍光体上に蓄積された電荷
を減少させるリセット放電を行なっているが、この放電
は表示画像とは無関係な発光があり、コントラストや色
再現性を悪化させていた。そこで、表示画像と無関係な
発光を減らすため、放電遅れを利用して、非発光セルで
はその直後のリセット放電を行わない方法が、特開平8
−278766に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】AC型プラズマディス
プレイパネルにおいて、コントラストの高い画像の表示
を行うためには、上記のようにリセット放電を行うため
の電圧印加時の放電遅れを利用する方法がある。しか
し、発光表示を行うサブフィールドによって発光表示期
間の放電回数が異なるため、その直後のサブフィールド
に於ける予備放電期間にセル内に残留する電荷量が異な
る。従って、リセット放電時の放電遅れが異なる。この
ため、従来例のように、各サブフィールドにおいてリセ
ット放電のための電圧を印加する期間を同一にすると、
リセット放電が正常に動作しなくなる可能性がある。リ
セット放電が正常に動作しないと、発光表示期間に点灯
すべきセルが点灯しなかったり、点灯しないセルが誤っ
て点灯するなどの誤動作を起こし、画質が劣化する。
【0004】本発明の目的はリセット放電時に於ける誤
動作を低減し、画質向上を実現するプラズマディスプレ
イパネル及びその駆動方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、リセット放電を行うための電圧
を印加する時間を、直前の発光表示期間に於ける放電回
数に応じて、適切な値に設定することにより、予備放電
期間に於ける誤動作を低減する。
【0006】本発明の目的を達成するために、本発明に
よるプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、1フィ
ールドを複数のサブフィールドに分割し、各サブフィー
ルドは、点灯するセルを選択するための書込み放電期間
と、前記選択されたセルを発光させるための放電を行う
発光表示期間と、リセットパルスによってセル内の電荷
を減少させるための放電を行う予備放電期間とを備え、
複数のサブフィールドにおいて前記表示期間における放
電回数が異なるプラズマディスプレイパネルの駆動方法
において、放電回数が少ない第1の発光表期間の次に配
置される第1の予備放電期間に供給されるリセットパル
スの放電電圧の印加時間を、放電回数が多い第2の発光
表示期間の次に配置される第2の予備放電期間に供給さ
れるリセットパルスの放電電圧の印加時間より長くする
この駆動方法において、前記第1の表示期間における放
電回数と略同じ放電回数を有する発光表示期間の次に配
置される予備放電期間に供給されるリセットパルスの放
電電圧の印加時間を、前記第1の予備放電期間に印加さ
れるリセットパルスの放電電圧の印加時間と略同じ印加
時間にしても良い。また、前記第2の表示期間における
放電回数と略同じ放電回数を有する発光表示期間の次に
配置される予備放電期間に供給されるリセットパルスの
放電電圧の印加時間を、前記第2の予備放電期間に印加
されるリセットパルスの放電電圧の印加時間と略同じ印
加時間にしても良い。この駆動方法において、前記予備
放電期間に印加されるリセットパルスの放電電圧の印加
時間は前記直前の発光表示期間で放電が発生しない場合
の放電遅れ時間より短い。また、前記予備放電期間に印
加されるリセットパルスの放電電圧の印加時間は、前記
リセットパルスの放電電圧の立ち上がりによる放電と前
記リセットパルスの放電電圧の立ち下がりによる放電と
が発生するに必要な時間より長い。
【0007】更に本発明の目的を達成するために、本発
明によるプラズマディスプレイは、1フィールドを複数
のサブフィールドに分割し、各サブフィールドは、点灯
するセルを選択するための書込み放電期間と、前記選択
されたセルを発光させるための放電を行う発光表示期間
と、リセットパルスによってセル内の電荷を減少させる
ための放電を行う予備放電期間とを備え、複数のサブフ
ィールドで前記発光表示期間における放電回数が異なる
プラズマディスプレイにおいて、放電回数が少ない第1
の発光表期間の次に配置される第1の予備放電期間に第
1のリセットパルスを発生させる手段と、放電回数が多
い第2の発光表示期間の次に配置される第2の予備放電
期間に第2のリセットパルスを発生させる手段と、前記
第1のリセットパルスのパルス幅を前記第2のリセット
パルスのパルス幅より長くする手段とを備えている。
【0008】前記第1の表示期間における放電回数と略
同じ放電回数を有する発光表示期間の次に配置される予
備放電期間に供給されるリセットパルスのパルス幅と、
前記第1の予備放電期間に印加されるリセットパルスの
パルス幅を略等しくしても良い。また、前記第2の表示
期間における放電回数と略同じ放電回数を有する発光表
示期間の次に配置される予備放電期間に供給されるリセ
ットパルスのパルス幅と、前記第2の予備放電期間に印
加されるリセットパルスのパルス幅を略等しくしても良
い。このプラズマディスプレイにおいて、前記予備放電
期間に印加されるリセットパルスのパルス幅は前記直前
の発光表示期間で放電が発生しない場合の放電遅れ時間
より短い。また、前記予備放電期間に印加されるリセッ
トパルスのパルス幅は、前記リセットパルスの放電電圧
の立ち上がりによる放電と前記リセットパルス放電電圧
の立ち下がりによる放電とが発生するに必要な時間より
長い。
【0009】本発明の目的を達成するために、本発明に
よるプラズマディスプレイパネルの駆動方法は、光透過
性の基板に配置された第1の電極群と、前記第1の電極
群に平行に配置された第2の電極群と、前記第1及び前
記第2の電極群を覆う誘電体層と、前記第1及び前記第
2の電極群と垂直に交差する第3の電極群とを有し、前
記第1の電極群及び前記第2の電極群に交互に電圧を印
加して繰り返し放電させることにより発光表示を行い、
前記繰り返し放電回数の異なる表示画面の重ね合わせに
より階調表示を行うAC型プラズマディスプレイパネル
の駆動方法において、前記第1、前記第2、前記第3の
電極近傍の電荷を減少させる放電を行うための電圧を印
加する時間を複数設定し、直前の発光表示を行うための
放電回数によって前記設定されたいずれかの印加時間の
電圧を出力する。また、前記発光表示を行うための異な
る繰り返し放電後に、前記第1、第2、第3の電極近傍
の電荷を減少させる放電を行うために印加する電圧の印
加時間のうち少なくとも2つを同じ長さに設定すると好
適である。
【0010】本発明の目的を達成するために、本発明に
よるプラズマディスプレイは、光透過性の基板に配置さ
れた第1の電極群と、前記第1の電極群に平行に配置さ
れた第2の電極群と、前記第1及び第2の電極群を覆う
誘電体層と、前記第1及び第2の電極群と垂直に交差す
る第3の電極群を有し、前記第1の電極群及び第2の電
極群に交互に電圧を印加して繰り返し放電させることに
より発光表示を行い、前記繰り返し放電回数の異なる表
示画面の重ね合わせにより階調表示を行うAC型プラズ
マディスプレイにおいて、第1、第2、第3の電極近傍
の電荷を減少させる放電を行うための電圧を印加する手
段と、前記電圧の印加時間を複数設定し、直前の前記発
光表示を行うための放電回数によって前記設定されたい
ずれかの印加時間の電圧を出力する手段とを備える。前
記発光表示を行うための異なる繰り返し放電後に、前記
第1、第2、第3の電極近傍の電荷を減少させる放電を
行うために印加する電圧の印加時間のうち少なくとも2
つを同じ長さに設定すると好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例を用い、図面を参照して説明する。
【0012】図2は本発明を適用するに好適なプラズマ
ディスプレイパネルの一部拡大斜視図である。図に示す
ように、前面ガラス基板21の下面には透明なX電極2
2と、透明なY電極23が平行に交互に付設されてい
る。また、X電極22とY電極23には、それぞれXバ
ス電極24とYバス電極25が積層付設される。さら
に、X電極22、Y電極23、Xバス電極24、Yバス
電極25は誘電体26によって被覆され、さらにMgO
等の保護層27が設けられる。一方、背面ガラス基板2
8の上面には、X電極22、Y電極23と垂直に立体交
差する電極(以降アドレス電極と称す)29が付設さ
れ、アドレス電極29は誘電体30によって被覆されて
いる、この誘電体30の上には隔壁31がアドレス電極
29と平行に設けられている。さらに、隔壁31の壁面
と誘電体30の上面には蛍光体32が塗布されている。
【0013】図3は図2において矢印D1の方向から見
たプラズマディスプレイパネルの断面図であり、画素の
最小単位であるセル1個を示している。この図におい
て、アドレス電極29は2つの隔壁31の中間に位置
し、前面ガラス基板21と背面ガラス基板28、隔壁3
1に囲まれた放電空間33には放電を行わせるためのガ
スが充填されている。
【0014】図4は図2において矢印D2の方向からみ
たプラズマディスプレイパネルの断面図であり、1個の
セルを示している。セルの境界は概略点線で示す位置で
あるが、実際には隔壁等によって区切られているわけで
はない。
【0015】図5はプラズマディスプレイパネルの電極
配置と駆動回路の構成を示すブロック図であり、図に示
すように、X電極22はX駆動回路34に、Y電極23
はY駆動回路35に、アドレス電極29はアドレス駆動
回路36に接続され、それぞれの駆動回路により電圧が
印加される。
【0016】図6は図2のプラズマディスプレイパネル
に1枚の画を表示するのに要する1フィールドの動作を
示すタイミングチャートである。本実施例において、1
フィールド40は8個のサブフィールド41〜48に分
割され、各サブフィールドはセル内に於ける電極近傍の
誘電体及び蛍光体上に蓄積した電荷を減少させる予備放
電期間41〜48−A、発光セルを規定する書き込み放
電期間41〜48−B、規定されたセルを所定の明るさ
で発光させる発光表示期間41〜48−Cから構成され
ている。
【0017】図6に示すように、各サブフィールド毎に
発光表示期間での放電回数を変化させているため、発光
表示を行う期間の長さが異なり、異なる明るさの表示が
できる。この発光表示期間41〜48−Cを選択的に発
光させることにより、表示する画像の階調を表現する。
図6はサステインパルス数が少ない順に各サブフィール
ドを配置しているが、サブフィールドの並び順は任意で
ある。例えば、表示期間の長いサブフィールドをフィー
ルドの中間に配置したり、逆に表示期間の短いサブフィ
ールドをフィールドの中間に配置したり、種々の配置方
法が考えられる。
【0018】図7は1つのサブフィールドにおいて、各
電極に印加される電圧波形を示す波形図であり、図7
(a)は1本のX電極に印加される電圧波形図、図7
(b)は1本のY電極に印加される電圧波形図、図7
(c)は1本のアドレス電極に印加される電圧波形であ
る。予備放電期間41〜48−Aでは、X電極22に放
電開始電圧より高い電圧のリセットパルス52が印加さ
れる。書き込み放電期間41〜48−Bでは、X電極2
2にXスキャンパルス54が印加され、Y電極23には
スキャンパルス55が印加され、アドレス電極29には
アドレスパルス56が印加される。発光表示期間41〜
48−Cでは、Y電極23に第1のYサステインパルス
58、Yサステインパルス59が供給され、X電極22
にはXサステインパルス57が供給され、アドレス電極
29には全面アドレスパルス60が供給される。尚、グ
ランド電位(GND)は本装置の基準電位とする。
【0019】予備放電期間41〜48−Aにおいて、X
電極22に印加されるリセットパルス52の放電によっ
て、誘電体及び蛍光体上に蓄積している電荷の消去を行
う。すなわち、パルス52の立ち上がりと立ち下がりで
放電を起こすように、高い電圧のパルスを印加する。パ
ルス52の立ち上がりによる放電は、X−Y電極間の電
位差が放電開始電圧を越えることによって放電を起こ
す。パルス52の立ち下がりに於ける放電は、立ち上が
りに於ける放電後にX電極22近傍の誘電体にはマイナ
スの電荷が集まり、Y電極23近傍の誘電体上にはプラ
スの電荷が集まるため、電圧の印加を休止したときに
は、この電荷のみが形成する電位差によって放電が起こ
る。これにより、X電極22及びY電極23近傍の誘電
体及び蛍光体上の電荷は減少する。その後はどの電極に
も電圧の印加を行わないため、放電によって発生した電
荷も中和消去し、結果的にセル内の電荷は減少する。し
かし、上記リセットパルス52は各サブフィールドで必
ず発光するため、何も画像を表示しないときもある程度
の輝度を持ってしまい、コントラストの低下を引き起こ
す。また、画像を表示する場合にも、ある程度の白色が
必ず発生してしまうため、色再現性の劣化も生じる。そ
こで、非発光セルにおいては不必要な発光を行わないよ
うに、以下に述べる方法を用いる。
【0020】非発光セルにおいて、不必要な発光を行わ
せないためには、リセットパルス52を印加する時間
(期間)を略1μsまで短くする方法がある。このリセ
ットパルス52の電圧を印加する時間は、その直前の発
光表示期間41〜48−Cで、放電が行われずセル内に
電荷が少ない場合に生じる放電遅れ時間より短い。従っ
て、直前のサブフィールドに於けるサステインパルスで
放電しなかった場合にはリセットパルス52では放電し
ない。直前のサブフィールドに於けるサステインパルス
で放電した場合には、セル内に電荷が多く残留している
ため、この放電遅れ時間は短くなり、リセット放電が行
われる。この境界となる時間が略1μsであるがこの値
はセルの構造、寸法、放電条件等で異なる。ここで、リ
セットパルスを1μsより大幅に短くしてしまうと、直
前のサブフィールドに於けるサステインパルスで放電し
たにもかかわらず、リセットパルス52の立ち下がりで
放電しない可能性がある。このため、リセットパルス5
2の印加時間は電荷を電極近傍に集める時間より長くす
る必要がある。
【0021】上記リセットパルス52によって、非発光
セルでは不要なリセット放電を起こさず、高いコントラ
ストが実現できる。ただし、全てのリセットパルス52
の電圧印加時間を短くしてしまうと、長時間放電しなか
ったセルでは、放電空間に存在する電荷量が少なくな
り、放電遅れが大きくなって、書き込み放電期間に於け
るセルを規定するための放電が失敗する可能性が高くな
る。そこで、セル内の電荷が少ない場合にも確実に放電
を行うことができるリセットパルスを1フィールドに数
回、若しくは数フィールドに1回印加して電荷を定期的
に生成する。これによりコントラストは若干下がるが、
安定した駆動を行うことが可能となる。以降、セル内の
電荷が少ない状態でも確実に放電を起こすリセットパル
スを全面リセットパルス、直前の発光表示期間に於ける
サステインパルスで放電したセルのみ放電を起こすリセ
ットパルスをサブフィールドリセットパルスと呼ぶ。
尚、上記した方法以外にも高いコントラストで画像を表
示する方法はあるが、本実施例とは異なるため、説明を
省略する。
【0022】リセットパルス(全面リセットパルス、サ
ブフィールドリセットパルス)印加後、Y電極23にス
キャンパルス55が印加された時、アドレス電極29に
アドレスパルス56を印加すると、Y電極23とアドレ
ス電極29の交点に位置するセルで発光セルを規定する
ための書き込み放電が起こる。書き込み放電期間41〜
48−Bにおいて、X電極22にはグランド電位に対し
て正の電圧を有するXスキャンパルス54を、Y電極2
3にはグランド電位に対して負の電圧を印加するため、
X、Y電極22、23近傍には書き込み放電によって生
じた電荷が集まり、X電極22近傍の誘電体上には負の
電荷が、Y電極23近傍の誘電体上には正の電荷が分離
されて蓄積される。これにより、発光セルが規定され
る。一方、Y電極23にスキャンパルス55が印加され
た時、アドレス電極29がグランド電位であれば書き込
み放電は起こらず、電荷が蓄積されないため、そのセル
は非発光セルとなる。
【0023】発光表示期間41〜48−Cにおいて、放
電維持電圧V1の電圧を有する第1のYサステインパル
ス58をY電極23に印加すると、書き込み放電期間4
1〜48−BでX電極22近傍の誘電体上、Y電極23
近傍の誘電体上に蓄積した電荷によって形成される電位
差と放電維持電圧V1を加えた実効電圧差が放電空間に
生じる。そして、その実効電圧が放電開始電圧V2以上
になるように、放電維持電圧V1を設定することにより
発光表示期間の最初の放電が発生する。一例として、V
1は170V、V2は220Vである。
【0024】ここで、第1のサステインパルス58によ
る放電は、書き込み放電期間41〜48−BでX電極2
2近傍の誘電体上、Y電極23近傍の誘電体上に蓄積し
た電荷量が十分ではない等の理由で、放電が弱く、短時
間のパルスの印加では壁電荷を十分に蓄積できない可能
性がある。また、パルスの印加に対する放電の遅れが大
きい確率も高い。そこで、電圧を印加する期間を長くす
ることによって、放電の遅れに対応し、かつ多くの電荷
をX電極22近傍の誘電体上、Y電極23近傍の誘電体
上に集める。これにより、次にX電極22にXサステイ
ンパルス57の最初のパルスを印加したときに、十分な
放電強度で、なおかつ、この最初のパルスの印加に対す
る遅れを少なくして放電を起こさせることができる。以
降、Yサステインパルス59をY電極23に、Xサステ
インパルスを57をX電極22に交互に印加し、放電を
繰り返す。AC型プラズマディスプレイパネルは上記の
ように駆動させることにより、発光させたいセルを選択
し、任意の画像を表示する。
【0025】従来の技術では、前記サブフィールドリセ
ットパルス電圧を印加する時間をどのサブフィールドに
おいても一定にしていた。つまり、発光表示期間41〜
48−C終了時にX電極22近傍の誘電体上、Y電極2
3近傍の誘電体上に蓄積する電荷は直前の発光表示期間
に於ける放電回数によらずほぼ一定であり、放電遅れ量
も各サブフィールドで一定であると考えていた。しかし
実際には、直前の発光表示期間に於ける放電回数によっ
て直後のリセットパルス52印加時の放電空間に残留す
る電荷量は異なる。すなわち、発光表示期間に於ける放
電回数の多いサブフィールドの直後のリセットパルス印
加時には、放電空間に電荷が大量に残留しているため放
電遅れ量が少なく、逆に発光表示期間に於ける放電回数
の少ないサブフィールドの直後のリセットパルス印加時
には放電空間に残留する電荷量が少ないため放電遅れ量
が大きくなる。従って、上記方法にて高いコントラスト
の画像表示を行行おうとする場合、安定に駆動するとい
う点に関しては不完全であった。そこで本発明では、直
前のサブフィールドの発光表示期間に於ける放電回数に
よって、適切なサブフィールドリセットパルスを印加す
る時間を設定する。
【0026】図1は本発明によるプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法の第1の実施例を示す波形図である。
図(a)はX電極に供給されるパルス電圧を示す電圧波
形図、図(b)はY電極に供給されるパルス電圧を示す
電圧波形図、図(c)はアドレス電極に供給されるパル
ス電圧を示す電圧波形図であり、3サブフィールド相当
を表している。図1はサステインパルス数や、書き込み
放電期間41〜48−Bの一部を省略しており、図6中
の、書込み放電期間43−B〜予備放電期間44−A、
書込み放電期間45−B〜予備放電期間46−A、書込
み放電期間47−B〜予備放電期間48−A以外の期間
は省略してある。予備放電期間41〜48−Aで、X電
極22に放電開始電圧より高い電圧の全面リセットパル
スあるいはサブフィールドリセットパルス53−1を印
加する。全面リセットパルスは1フィールドに1回、予
備放電期間41−Aで印加し、予備放電期間42〜48
−Aではサブフィールドリセットパルス53を印加す
る。従って、図1において、53−1〜3は全てサブフ
ィールドリセットパルスを示す。
【0027】この予備放電期間41〜48−Aにおい
て、X電極22に印加するリセットパルス53−1〜3
が従来例と異なる点であり、その他は図7に示した波形
と同様のパルスを印加する。t1,t2,t3は、サブ
フィールドリセットパルス53−1〜3の印加時間(期
間)であり、t1>t2>t3とする。書き込み放電期
間41〜48−Bには、X電極22にXスキャンパルス
54を、Y電極23にスキャンパルス55を、アドレス
電極29にアドレスパルス56を印加する。発光表示期
間41〜48−Cには、Y電極23に第1のYサステイ
ンパルス58及びYサステインパルス59を、X電極2
2にはXサステインパルス57、アドレス電極29には
全面アドレスパルス60を印加する。図1中、1例とし
て各サブフィールドの発光表示期間43−C、45−
C、48−CにX電極22及びY電極23に印加される
Xサステインパルス数とYサステインパルス数は、それ
ぞれ4,16,64(第1のYサステインパルスを加え
た時のX電極22及びY電極23の合計のサステインパ
ルス数は9,33,129)回とする。尚、グランド電
位(GND)は本装置の基準電位とする。
【0028】図8は図1の各リセットパルスの詳細を示
す電圧波形図及び放電のタイミング図であり、図8
(a)は予備放電期間にX電極に印加される電圧波形を
示し、図8(b)は放電のタイミングを示す。前記のよ
うに、t1,t2,t3はサブフィールドリセットパル
ス53−1〜3の印加時間(または期間)、またはパル
ス幅であり、t1>t2>t3とする。tA,tB,t
Cは各サブフィールドに於けるサブフィールドリセット
パルス53−1〜3の電圧の印加に対する放電の遅れ
量、すなわち各リセットパルス53−1〜3の立ち上が
りから放電が発生するまでの時間をを表している。T
A,TB,TCは、放電で生じた電荷をX電極22近傍
の誘電体上、Y電極23近傍の誘電体上に集めるに必要
な時間を表す。
【0029】発光表示期間における放電回数が少ないサ
ブフィールドの直後の予備放電期間44−Aにおいて
は、セル空間に残留する電荷量は少ない。従って、リセ
ットパルス電圧を印加した後、放電が発生するまでの放
電の遅れ量tAは大きくなる。逆に、発光表示期間にお
ける放電回数が多いサブフィールドの直後の予備放電期
間48−Aにおいては、放電空間に残留する電荷量は多
い。従って、サブフィールドリセットパルス電圧が印加
された後放電が発生するまでの遅れ量tCは小さい。そ
の結果、図8に示すように、直前の発光表示期間に於け
る放電回数に応じて放電遅れ量がtA>tB>tCとな
る。
【0030】予備放電期間において、高いコントラスト
の画像を表示するために、前記のようにリセットパルス
53−1〜3を印加する時間を1μs程度に短くする。
すなわち、リセットパルス53−1〜3印加に対する放
電遅れを利用して、その直前の発光表示期間41〜48
−Cで放電が行われず、セル内に電荷が少ない場合はリ
セットパルス53−1〜3を印加しても放電しないよう
にリセットパルス5353−1〜3のパルス幅または印
加時間を選択する。これにより、直前のサブフィールド
の発光表示期間に於けるサステインパルスで放電しなか
った場合にはリセットパルス53−1〜3では放電が行
われず、直前のサブフィールドの発光表示期間に於ける
サステインパルスで放電した場合には、リセットパルス
53−1〜3で放電が行われる。
【0031】また、リセット放電はパルスの立ち上がり
と立ち下がりで起こさなければならない。前記のように
パルスの立ち上がりによる放電は、X−Y電極間の電位
差が放電開始電圧を越えることによって起こる。これに
対して、パルスの立ち下がりに於ける放電は、リセット
パルス53−1〜3の立ち上がりによる放電後にX電極
22近傍の誘電体、Y電極23近傍の誘電体上に集めら
れた電荷のみによって形成される電位差によって放電が
起こる。この後、一定期間どの電極にも電圧を印加しな
いので、X電極22近傍の誘電体、Y電極23近傍の誘
電体上に電荷を蓄積せず、電極近傍の誘電体及び蛍光体
上に蓄積された電荷を減少させることが可能となる。
【0032】直前の発光表示期間に於けるサステインパ
ルス57,58,59で放電しなかった場合、その直後
の予備放電期間に於ける、サブフィールドリセットパル
ス印加時の放電遅れ量は大きくなる。従って、サブフィ
ールドリセットパルス53−1〜3の電圧印加時間(ま
たは印加期間)、またはパルス幅をこの放電遅れ量より
短く設定することによって予備放電期間における放電を
行なわないようにすることが出来る。そして、この電圧
印加時間又はパルス幅がサブフィールドリセットパルス
53−1〜3の電圧印加時間の最大値となる。また、サ
ブフィールドリセットパルス電圧印加時間の最小値は、
前記のように、直前の発光表示期間に於けるサステイン
パルス57,58,59で放電した場合に、直後の予備
放電期間に於けるサブフィールドリセットパルス53−
1〜3の立ち上がりと立ち下がりで確実に放電が行われ
る電圧印加時間である。
【0033】ここで、リセットパルス53の立ち上がり
に於けるリセット放電の放電後、電極上に集められる電
荷を一定にする事により、リセット放電の立ち下がりに
よる放電の強度を一定にし、放電を安定させることがで
きる。前記サブフィールドリセットパルス印加時間の最
大値は周辺のセルの状況等によって変化する可能性があ
る。そこで、本発明では、サブフィールドリセットパル
ス53を印加する期間を前記最大値と最小値の間の時間
に設定し、且つ、直前の放電回数に合わせて適正化を図
る。
【0034】上記のように、誤動作なく予備放電期間に
リセット放電を起こさせるためには、各サブフィールド
に於ける放電遅れ量の違いを考慮して適切なサブフィー
ルドリセットパルス53の電圧印加時間、またはパルス
幅を設定する必要がある。図8に示すように、サブフィ
ールドリセットパルス52−1,2,3はそれぞれ放電
遅れ量tA,tB,tCとサブフィールドリセットパル
ス52−1,2,3の立ち上がりの放電によって生じた
電荷を集める期間TA,TB,TCとからなる。
【0035】放電遅れ量はtA,tB,tCで示してい
るが、この値は確率に依存する部分が大きく、常に一定
値というわけではないので、厳密な意味で定義すること
は困難である。そこで実際は、一番誤動作が発生しやす
い、放電遅れ時間の最大値を放電遅れ量とする。電荷を
集める期間(電荷蓄積期間)TA,TB,TCの長さは
パルスの立ち下がり時に電極上に蓄積した電荷のみで放
電できるだけの電荷を蓄積する期間が少なくとも必要で
ある。また、電荷蓄積期間TA,TB,TCは、前記従
来例と同様に直前の発光表示期間に於けるサステインパ
ルス57,58,59で放電しなかった場合、その直後
の予備放電期間にリセットパルスによって53発光しな
いように、直前の発光表示期間によって定まる放電遅れ
量の最小値以下にする。
【0036】上記の範囲内にてTA=TB=TCを決定
し、この値に放電遅れ量tA,tB,tCを加えた値が
サブフィールドリセットパルス電圧の印加時間t1,t
2,t3の適切な値となる。このように、リセットパル
ス印加時の放電空間に残留する電荷量に応じて、リセッ
トパルス印加時間を適切にすることにより、従来方法と
比較して、より確実に高コントラスト駆動のリセット放
電を行うことができ、誤動作の低減が実現できる。ま
た、同時にサブフィールドリセット電圧の動作マージン
の増大も可能である。
【0037】図9は本発明によるプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法の第2の実施例を示す電圧波形図であ
る。図9(a)はX電極に印加される電圧波形図であ
り、図(b)はY電極に印加される電圧波形図であり、
図9(c)はアドレス電極に印加される電圧波形図であ
る。図の電圧波形は3サブフィールド相当を表してい
る。図9はサステインパルス数や、書き込み放電期間4
1〜48−Bの長さを省略しており、図6に示す、書込
み放電期間42−B〜予備放電期間44−A、書込み放
電期間47−B〜予備放電期間48−A以外の期間は省
略してある。予備放電期間41〜48−Aで、X電極2
2に放電開始電圧より高い電圧の全面リセットパルスあ
るいはサブフィールドリセットパルスを印加する。全面
リセットは1フィールドに1回の予備放電期間41−A
で印加し、予備放電期間42〜48−Aではサブフィー
ルドリセットパルスを印加する。図9において、53−
1,3はサブフィールドリセットパルスを示す。予備放
電期間43−A,44−Aには電圧の印加時間が同一の
t1を印加する。書き込み放電期間41〜48−Bには
X電極22にはリセットパルス53−1に続いてXスキ
ャンパルス54が印加され、Y電極23にはスキャンパ
ルス55が印加され、アドレス電極29にはアドレスパ
ルス56が印加される。発光表示期間41〜48−Cに
はY電極23に第1のサステインパルス58、Yサステ
インパルス59が印加され、X電極22にはXサステイ
ンパルス57が印加され、アドレス電極29には全面ア
ドレスパルス60が印加される。図9において、各サブ
フィールドの発光表示期間42−C、43−C、47−
Cにおいて、X電極22及びY電極23に印加されるX
サステインパルス及びYサステインパルスの数は、それ
ぞれ2,4,64(X、Yを合わせると、第1のYサス
テインパルスの数を含めて5,9,129)回とする。
尚、グランド電位(GND)は本装置の基準電位とす
る。その他は図7に示した波形と同様のパルスを印加す
る。パルスの印加時間t1,t3は、サブフィールドリ
セットパルス53−1〜3の印加時間であり、t1>t
3とする。
【0038】本実施例においても、高コントラストの画
像を表示するためのサブフィールドリセットの機構に関
しては第1の実施例と同じである。但し、発光表示期間
42−C,43−Cで放電を行うサステインパルス数が
それぞれ2回、4回であり、放電回数にほとんど変化が
ない。従って、予備放電期間43−Aでサブフィールド
リセットパルス電圧を印加する時間と、予備放電期間4
4−Aでサブフィールドリセットパルス電圧を印加する
時間を同一のt1としても問題ない。発光表示期間47
−CでX電極22及びY電極23に印加されるサステイ
ンパルスのパルス数は64回と発光表示期間42−C、
43−Cのそれと比較して多いため、直後の予備放電期
間48−Aで印加されるサブフィールドリセットパルス
53−3のパルス電圧を印加する時間(または期間)t
3はt1に比べて小さくした方が良い。このように、サ
ブフィールドリセット電圧を印加する期間は、全てのサ
ブフィールドで変える必要があるわけではない。この方
法を用いても、従来方法と比較して、より確実に高コン
トラスト駆動のリセット放電を行うことができ、誤動作
の低減が実現できる。さらに、第1の実施例と比較し
て、回路構成が簡潔になるというメリットがある。
【0039】
【発明の効果】本発明を適用することによって高コント
ラスト駆動方式に於ける、誤動作の低減が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆
動方法の第1の実施例を示す波形図である。
【図2】本発明を適用するに好適なプラズマディスプレ
イパネルの一部拡大斜視図である。
【図3】図2において矢印D1の方向から見たプラズマ
ディスプレイパネルの断面図である。
【図4】図2において矢印D2の方向からみたプラズマ
ディスプレイパネルの断面図である。
【図5】プラズマディスプレイパネルの電極配置と駆動
回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図2のプラズマディスプレイパネルに1枚の画
を表示するのに要する1フィールドの動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図7】1つのサブフィールドにおいて各電極に印加さ
れる電圧波形を示す波形図である。
【図8】図1の各リセットパルスの詳細を示す電圧波形
図及び放電のタイミング図である。
【図9】本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆
動方法の第2の実施例を示す電圧波形図である。
【符号の説明】
21…前面ガラス基板、22…X電極、23…Y電極、
24…Xバス電極、25…Yバス電極、26…誘電体、
27…保護層、28…背面ガラス基板、29…アドレス
電極、30…誘電体、31…隔壁、32…蛍光体、33
…放電空間、34…X駆動回路、35…Y駆動回路、3
6…アドレス駆動回路、40…1フィールド、41乃至
48…サブフィールド、41〜48−A…予備放電期
間、41〜48−B…書き込み放電期間、41〜48−
C…発光表示期間、52…リセットパルス、53−1〜
3…サブフィールドリセットパルス、54…Xスキャン
パルス、55…スキャンパルス、56…アドレスパル
ス、57…Xサステインパルス、58…第1のサステイ
ンパルス、59…Yサステインパルス、60…全面アド
レスパルス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 大高 広 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 (72)発明者 増田 健夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所情報メディア事業本部内 Fターム(参考) 5C080 AA05 BB05 DD08 DD09 EE29 FF12 GG12 HH02 HH04 JJ02 JJ04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フィールドを複数のサブフィールドに分
    割し、各サブフィールドは、点灯するセルを選択するた
    めの書込み放電期間と、前記選択されたセルを発光させ
    るための放電を行う発光表示期間と、リセットパルスに
    よってセル内の電荷を減少させるための放電を行う予備
    放電期間とを備え、複数のサブフィールドにおいて前記
    表示期間における放電回数が異なるプラズマディスプレ
    イパネルの駆動方法において、放電回数が少ない第1の
    発光表期間の次に配置される第1の予備放電期間に供給
    されるリセットパルスの放電電圧の印加時間を、放電回
    数が多い第2の発光表示期間の次に配置される第2の予
    備放電期間に供給されるリセットパルスの放電電圧の印
    加時間より長くすることを特徴とするプラズマディスプ
    レイパネルの駆動方法
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法において、前記第1の表示期間における放
    電回数と略同じ放電回数を有する発光表示期間の次に配
    置される予備放電期間に供給されるリセットパルスの放
    電電圧の印加時間を、前記第1の予備放電期間に印加さ
    れるリセットパルスの放電電圧の印加時間と略同じ印加
    時間にすることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法
  3. 【請求項3】請求項1記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法において、前記第2の表示期間における放
    電回数と略同じ放電回数を有する発光表示期間の次に配
    置される予備放電期間に供給されるリセットパルスの放
    電電圧の印加時間を、前記第2の予備放電期間に印加さ
    れるリセットパルスの放電電圧の印加時間と略同じ印加
    時間にすることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法
  4. 【請求項4】請求項1記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法において、前記予備放電期間に印加される
    リセットパルスの放電電圧の印加時間は前記直前の発光
    表示期間で放電が発生しない場合の放電遅れ時間より短
    いことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動
    方法
  5. 【請求項5】請求項1記載のプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法において、前記予備放電期間に印加される
    リセットパルスの放電電圧の印加時間は、前記リセット
    パルスの放電電圧の立ち上がりによる放電と前記リセッ
    トパルスの放電電圧の立ち下がりによる放電とが発生す
    るに必要な時間より長いことを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法
  6. 【請求項6】1フィールドを複数のサブフィールドに分
    割し、各サブフィールドは、点灯するセルを選択するた
    めの書込み放電期間と、前記選択されたセルを発光させ
    るための放電を行う発光表示期間と、リセットパルスに
    よってセル内の電荷を減少させるための放電を行う予備
    放電期間とを備え、複数のサブフィールドにおいて前記
    発光表示期間における放電回数が異なるプラズマディス
    プレイにおいて、放電回数が少ない第1の発光表示期間
    の次に配置される第1の予備放電期間に第1のリセット
    パルスを発生させる手段と、放電回数が多い第2の発光
    表示期間の次に配置される第2の予備放電期間に第2の
    リセットパルスを発生させる手段と、前記第1のリセッ
    トパルスのパルス幅を前記第2のリセットパルスのパル
    ス幅より長くする手段とを備えていることを特徴とする
    プラズマディスプレイ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のプラズマディスプレイにお
    いて、前記第1の表示期間における放電回数と略同じ放
    電回数を有する発光表示期間の次に配置される予備放電
    期間に供給されるリセットパルスのパルス幅と、前記第
    1の予備放電期間に印加されるリセットパルスのパルス
    幅を略等しくすることを特徴とするプラズマディスプレ
    イ。
  8. 【請求項8】請求項6記載のプラズマディスプレイにお
    いて、前記第2の表示期間における放電回数と略同じ放
    電回数を有する発光表示期間の次に配置される予備放電
    期間に供給されるリセットパルスのパルス幅と、前記第
    2の予備放電期間に印加されるリセットパルスのパルス
    幅を略等しくすることを特徴とするプラズマディスプレ
    イ。
  9. 【請求項9】請求項6記載のプラズマディスプレイにお
    いて、前記予備放電期間に印加されるリセットパルスの
    パルス幅は前記直前の発光表示期間で放電が発生しない
    場合の放電遅れ時間より短いことを特徴とするプラズマ
    ディスプレイ。
  10. 【請求項10】請求項6記載のプラズマディスプレイに
    おいて、前記予備放電期間に印加されるリセットパルス
    のパルス幅は、前記リセットパルスの立ち上がりによる
    放電と前記前記リセットパルスの立ち下がりによる放電
    とが発生するに必要な時間より長いことを特徴とするプ
    ラズマディスプレイ。
  11. 【請求項11】光透過性の基板に配置された第1の電極
    群と、前記第1の電極群に平行に配置された第2の電極
    群と、前記第1及び前記第2の電極群を覆う誘電体層
    と、前記第1及び前記第2の電極群と垂直に交差する第
    3の電極群とを有し、前記第1の電極群及び前記第2の
    電極群に交互に電圧を印加して繰り返し放電させること
    により発光表示を行い、前記繰り返し放電回数の異なる
    表示画面の重ね合わせにより階調表示を行うAC型プラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法において、前記第
    1、前記第2、前記第3の電極近傍の電荷を減少させる
    放電を行うための電圧を印加する時間を複数設定し、直
    前の発光表示を行うための放電回数によって前記設定さ
    れたいずれかの印加時間の電圧を出力することを特徴と
    するプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のプラズマディスプレ
    イパネルの駆動方法において、前記発光表示を行うため
    の異なる繰り返し放電後に、前記第1、第2、第3の電
    極近傍の電荷を減少させる放電を行うために印加する電
    圧の印加時間のうち少なくとも2つを同じ長さに設定す
    ることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動
    方法。
  13. 【請求項13】光透過性の基板に配置された第1の電極
    群と、前記第1の電極群に平行に配置された第2の電極
    群と、前記第1及び第2の電極群を覆う誘電体層と、前
    記第1及び第2の電極群と垂直に交差する第3の電極群
    を有し、前記第1の電極群及び第2の電極群に交互に電
    圧を印加して繰り返し放電させることにより発光表示を
    行い、前記繰り返し放電回数の異なる表示画面の重ね合
    わせにより階調表示を行うAC型プラズマディスプレイ
    パネルにおいて、第1、第2、第3の電極近傍の電荷を
    減少させる放電を行うための電圧を印加する手段と、前
    記電圧の印加時間を複数設定し、直前の前記発光表示を
    行うための放電回数によって前記設定されたいずれかの
    印加時間の電圧を出力する手段とを備えることを特徴と
    するプラズマディスプレイ。
  14. 【請求項14】請求項13に記載のプラズマディスプレ
    イにおいて、前記発光表示を行うための異なる繰り返し
    放電後に、前記第1、第2、第3の電極近傍の電荷を減
    少させる放電を行うために印加する電圧の印加時間のう
    ち少なくとも2つを同じ長さに設定することを特徴とす
    るプラズマディスプレイ。
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