JP2000172187A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JP2000172187A
JP2000172187A JP34295898A JP34295898A JP2000172187A JP 2000172187 A JP2000172187 A JP 2000172187A JP 34295898 A JP34295898 A JP 34295898A JP 34295898 A JP34295898 A JP 34295898A JP 2000172187 A JP2000172187 A JP 2000172187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
light
semi
image
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34295898A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Imoto
政善 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness System Technologies Research Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP34295898A priority Critical patent/JP2000172187A/ja
Publication of JP2000172187A publication Critical patent/JP2000172187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠パネルに所定の情報をその背後の表示器
で表示する際に、情報表示を行っていないときには表示
器の存在が視認できないようにする。 【解決手段】 半透明の化粧板11の背後に半透鏡12
を設置し、その背後に表示器13を設置し、化粧板11
を視認者が見た際、化粧板11の背面に半透鏡12が一
律に積層されたように見えるとともに、そのうちの一部
のみに表示器13からの表示像を表示する。表示器13
の非表示時には、半透鏡12での反射光により化粧板1
1の模様が強調して認識され、外部から表示器13の存
在が分からなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車や家庭用
電化製品等の民生用機器において所定の情報を意匠パネ
ルに表示する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクス技術の発展に伴
って、様々な情報の表示を行う表示装置においても技術
上の様々な進展が見られる。そして、表示装置の小型化
技術の進展等に伴い、様々な分野での情報表示が行われ
るようになっている。
【0003】例えば各種の制御系が多く搭載される自動
車の分野においても、これらの諸制御系の情報をできる
だけ表示しようとする試みが行われている。
【0004】具体的には、スピードメータやオイルイン
ジケータ等の基本的な情報は、運転席前のインストゥル
メント・パネル内において表示されることが多い。この
インストゥルメント・パネル内の表示には、例えば運転
席シートベルトの非装着警告情報等も含まれる。
【0005】これに対し、例えば助手席シートベルトの
非装着警告情報の表示を行う場合、かかる情報は必ずし
も運転席前のインストゥルメント・パネルにおいて行う
必要がなく、オプション的に別途運転席前のセーフティ
ーパッドの一部に図10のような切欠孔1を形成し、こ
の切欠孔1の奥側に表示器2を設置して、助手席シート
ベルトの非装着警告情報の表示を行っていた。
【0006】かかる図10中の表示はひとつの例であっ
て、その他にも、例えばインストゥルメント・パネル以
外に、運転席前のセーフティーパッドなどに所定の情報
を表示する場合も考えられる。今後はこの他にも様々な
オプション的な情報の表示が行われることが予想される
が、このような情報の表示は、自動車の車種や車格によ
って様々な設計が考えられ、その情報表示の態様は多岐
にわたるものと考えられる。
【0007】そこで、上記したインストゥルメント・パ
ネルには、できるだけ基本的な制御系の情報を表示する
ことにして、その製造過程における標準化を図ると共
に、オプション的な情報の表示は、インストゥルメント
・パネルとは分離した形で、車室内の様々な部分で行う
ことが望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、自動車の車室
内等では、意匠上の美観を高めるため、その内装に様々
な趣向が凝らされている。例えば、高級車のセーフティ
ーパッド等は、市場の要求から意匠性が重要視されてデ
ザインされることが多く、図10のような木目調等の模
様が描写された不透光性のABS等からなる化粧板3が
使用されて、いわば内装表面の装飾部材である意匠パネ
ルとしてデザインされることが多い。
【0009】従来、図10のようなセーフティーパッド
等の意匠パネルに所定の情報を表示する場合は、上述の
通り、化粧板3の一部に切欠孔1を形成し、この切欠孔
1の奥側の表示器2に情報を表示するようにしており、
この場合、図11及び図12のように表示器2の前側
に、半透明樹脂等からなる黒色または灰色等のスモーク
板4等を配置することで、切欠孔1から内部の表示器2
の外形等が直接目に映ることのないようにし、切欠孔1
内での表示器2による表示についてその周囲の化粧板3
に対し違和感のないようにしていた。
【0010】しかしながら、この場合、表示器2で情報
表示を行っていない場合でも、化粧板3内の切欠孔1か
ら常にスモーク板4が露出することになり、何ら表示が
行われていないのにも拘わらず常に表示領域(切欠孔1
の領域)が視認されてしまうため、意匠パネルとして見
た場合には、その意匠面での美観を損なっていた。即
ち、化粧板3に切欠孔1を形成してスモーク板4を配置
しその奥側に表示器2を設置する構成では、表示器2で
表示を行っていない場合にも、スモーク板4の奥に表示
器があるのではないかと容易に分かってしまい、面白み
に欠ける。
【0011】これらのことから、意匠パネルの意匠性の
向上のために、化粧板3(意匠パネル)に切欠孔1を形
成することなく、この化粧板3の一部に直接表示情報を
表示することが望まれていた。
【0012】このことは、自動車の内装における情報表
示だけでなく、例えば家庭用電化製品等の民生用機器全
般についても、各機器の表面装飾を行う意匠パネルの市
場訴求力は多大であり、かかる意匠パネルの意匠性を損
なわないように各種表示情報表示を行うことが重要であ
る。
【0013】そこで、この発明の課題は、自動車や家庭
用電化製品等の民生用機器において所定の情報を意匠パ
ネルに表示する場合に、情報表示を行っていないときに
は内部の表示器の存在が視認できないようにして、意匠
パネルの美観を向上し得る表示装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、所定の部位に組み込まれて所
定の情報表示を行う表示装置であって、視認者側に臨む
よう配置されて、前記所定の部位の表面装飾を行う意匠
パネルとしての半透明の化粧板と、前記化粧板の背後に
設置されて、前記視認者側から前記化粧板を通じて与え
られた光のうちの一定割合の光を反射するとともに、背
後側から与えられた光の一定割合の光を前記化粧板を通
して前記視認者側に透過する半透鏡と、前記半透鏡の背
後に設置されて所定の情報を発光して表示する表示器と
を備えるものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記表示器の発
光量は、当該表示器からの表示像に係る光のうちの一定
割合の光が前記半透鏡を透過した際の光量が、前記視認
者側から前記化粧板を通じて与えられた光のうちの一定
割合の光が前記半透鏡で反射した光の光量より大きくな
るよう設定されるものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記表示器は、
所定の表示像を自発光する自発光素子または所定の表示
像を照明して表示する照明表示装置を備えるものであ
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記表示器は、
光軸を一致させて互いに対向配置された一対の放物面鏡
の間で光を反射させて一方の放物面鏡の焦点位置に配置
された所望の対象物の像を他方の放物面鏡の焦点位置に
浮き上がり像として表示する像浮上表示器であり、前記
他方の放物面鏡の焦点位置が前記化粧板の前方に位置さ
れるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}図1はこの
発明の第1の実施の形態に係る表示装置を示す分解斜視
図、図2は同じくその断面図である。この表示装置は、
自動車の運転席前のセーフティーパッドで車速情報等の
所定の情報を表示するものであって、セーフティーパッ
ドの表面装飾を行う意匠パネルとしての半透明の化粧板
11と、化粧板11の背後に密着設置された半透鏡(ハ
ーフミラー)12と、この半透鏡12の一部領域の奥側
に設置されて所定の表示情報を発光表示する表示器13
とを備えたものである。
【0019】化粧板11は、木目調または幾何学模様等
の所定の模様が形成されたアクリル等の半透明樹脂であ
って、セーフティーパッドの少なくとも一部の領域の表
面を覆うように形成されたものである。この化粧板11
の模様は、透光性の顔料(インク)を用いて印刷された
り、印刷フィルムが貼付されることで形成されている。
また、化粧板11の表面は、木目調または幾何学模様等
の所定の模様に応じたしぼ付け加工が施されている。即
ち、加熱軟化させたアクリル等の半透明樹脂を、表面に
浅い浮き出し用の凹凸が彫刻されたローラに通し、その
表面に所定の凹凸模様が形成される。
【0020】半透鏡12は、図3または図4の如く、ア
クリル樹脂等の透明樹脂または透明ガラス等からなる透
明基板12aの片側表面に、半透光の反射膜としてアル
ミニウム、銀、クロムまたはインコーネル等の金属薄膜
12bが直接蒸着されるか(図3)、または金属薄膜1
2bが蒸着された樹脂フィルム12cが貼付(図4)さ
れてなるもので、金属薄膜12bの厚さは、法線方向の
光が約50%透過する程度に薄く形成されている。これ
により、半透鏡12の前面側は金属光沢を有して鏡面状
に形成されており、半透鏡12の前面側から投入された
光の半分は、その表面で前面側に反射され、残りの半分
は、半透鏡12の金属薄膜12b内で一定割合だけ光吸
収が行われた後、透明基板12aを通じて背面側に透過
する。一方、半透鏡12の背面側は光沢を有さずに光反
射率の低い状態に保持されており、これにより、半透鏡
12に背面側から投入された光は、透明基板12aを透
過した後、金属薄膜12b内で一定割合だけ光吸収が行
われた後に前面側に投射されることになる。尚、半透鏡
12の背面側の表示器13からの光の反射率を抑制する
ため、当該表示器13からの光の波長に対応した反射防
止膜(増透膜)が形成されることが望ましい。尚、この
半透鏡12は、上記の化粧板11の背面に密着形成され
ることにより、その反射面に主として化粧板11の模様
が写り込み、当該模様を強調する機能を有することにな
る。
【0021】表示器13は、例えばLED等の背面照明
用の照明装置13aが内蔵された表示箱であって、照明
装置13aの前面側に、所定の表示記号部分のみを透過
させる表示板13bが設置された照明表示装置である。
そして、この表示板13bの表示記号部分を照明装置1
3aからの光が透過することで、半透鏡12及び化粧板
11を通じて表示記号の形象を視認者に投影する。ここ
で、表示器13内の照明装置13aの輝度は、半透鏡1
2の金属薄膜12bで光の吸収があっても、視認者側か
ら見た金属薄膜12bの前面(反射面)での反射光(即
ち、化粧板11の模様の写り込み像)に比べて十分に高
い光量を維持できるように高く設定されている。即ち、
金属薄膜12bで光の吸収が行われて、表示器13から
の光の光量が半分以下に減衰しても、金属薄膜12bの
反射面に写り込む反射光(即ち、化粧板11の模様の写
り込み像)より十分に強い光の表示記号を表示できるよ
うになっている。尚、表示板13bとしては、透明板の
うち表示記号以外の部分を顔料で遮光性領域として形成
した固定像表示板であってもよく、あるいは、ドットマ
トリクス型または固定セグメント型の液晶表示板等を使
用してもよい。
【0022】上記構成の表示装置において、表示器13
の照明装置13aを点灯していない場合には、この表示
器13から光が出射されることはない。したがって、半
透鏡12の背面側には何ら光が照射されない状態にな
る。この状態で、視認者側から表示装置を見ると、図2
の如く、周囲の光線CL1が一旦化粧板11を透過した
後、半透鏡12の前面(反射面)に入射される。そし
て、その光量のうちの約半分は、半透鏡12の金属薄膜
12b(図3または図4)の前面で反射して折り返し、
反射光CL2として化粧板11を通過して視認者の眼に
届く。その結果、化粧板11の模様が半透鏡12での反
射による写り込み像によって強調されて見えることにな
る。
【0023】また、半透鏡12の前面(反射面)に入射
された光の光量のうちの残りの約半分は、半透鏡12の
金属薄膜12b及び透明基板12aを透過し、この透過
光CL3が表示器13側に進入する。ここで、光が金属
薄膜12bを透過する際に、反射成分を除いた残りの光
量の更に一定割合分の光吸収が行われるため、表示器1
3側に進入する光の光量は相当程度に減衰しており、表
示器13が明るく照明されることはない。したがって、
透過光CL3により照らされた表示器13が半透鏡12
及び化粧板11を通じて視認者側の眼に届いたとして
も、さらにこの半透鏡12の金属薄膜12bで光の吸収
が行われることを考慮すれば、視認者の眼には極めてわ
ずかな光量の光しか届かない。
【0024】これらのことから、視認者から見ると、透
過光CL3により照らされた表示器13の像は、半透鏡
12の金属薄膜12b(図3または図4)の前面で反射
して折り返し、反射光CL2として化粧板11を通過し
て視認者の眼に届いた反射光に比べて極めて弱い光であ
り、像としては透過光CL3に起因する像は、反射光C
L2(即ち、化粧板11の模様の写り込み像)によって
殆どかき消され、視認できない程度となる。これによ
り、セーフティーパッドの意匠パネルとしての化粧板1
1を視認者が見た場合、図5のように、鏡面体としての
半透鏡12が化粧板11の背面に一律に積層された状態
に見え、その背後の一部に表示器13が設置されている
にも拘わらず、その領域とその周囲との違いが目に付く
ことはない。したがって、化粧板11の模様について、
意匠パネルとしての美観を損なわずに済む。
【0025】次に、表示器13の照明装置13aを点灯
した場合には、この表示器13から光が出射され、半透
鏡12の背面側に表示板13bの表示記号部分から当該
表示記号の形象が投影される。
【0026】この状態で、視認者側から表示装置を見る
と、図2の如く、表示器13からの表示光CL4は、半
透鏡12及び化粧板11を通じて視認者側の眼に届けら
れる。ここで、表示光CL4は、半透鏡12の金属薄膜
12bにおいて一定割合だけ光吸収が行われて光量が減
衰するが、表示器13内の照明装置13aの輝度が十分
であるため、表示器13から光の視認者に届けられる光
量は十分なレベルに保持される。
【0027】一方、同時に周囲の光線CL1も表示装置
の前面に照射される。この周囲の光線CL1は、一旦化
粧板11を透過した後、半透鏡12の前面(反射面)に
入射される。そして、その光量のうちの約半分は、半透
鏡12の金属薄膜12b(図3または図4)の前面で反
射して折り返し、反射光CL2として化粧板11を通過
して視認者の眼に届く。その結果、化粧板11の模様が
半透鏡12での反射による写り込み像によって強調され
て見えることになる。
【0028】しかしながら、上述の通り、表示器13か
ら半透鏡12及び化粧板11を経て視認者に届けられた
表示光CL4の光量が反射光CL2よりも十分大きいの
で、表示器13からの表示光CL4について、金属薄膜
12bで光の吸収が行われて、当該表示光CL4の光量
が半分以下に減衰したとしても、金属薄膜12bの反射
面に写り込む反射光(即ち、化粧板11の模様の写り込
み像)より十分に強い光の表示記号を表示できる。
【0029】尚、半透鏡12の前面(反射面)に入射さ
れた光の光量のうちの残りの約半分は、半透鏡12の金
属薄膜12b及び透明基板12aを透過し、この透過光
CL3が表示器13を照明することになるが、この透過
光CL3により照らされた表示器13が半透鏡12及び
化粧板11を通じて視認者側の眼に届いたとしても、さ
らにこの半透鏡12の金属薄膜12bで光の吸収が行わ
れることを考慮すれば、視認者の眼には極めてわずかな
光量の光しか届かず、表示光CL4及び反射光CL2
(即ち、化粧板11の模様の写り込み像)によってかき
消されて殆ど視認されることはない。
【0030】これらのことから、図6の如く、セーフテ
ィーパッドの意匠パネルとしての化粧板11を視認者か
ら見た場合、化粧板11の背面に鏡面体としての半透鏡
12が一律に積層されたように見えるとともに、そのう
ちの一部のみに表示光CL4による表示記号の形象14
が表示されたように見える。
【0031】したがって、セーフティーパッド等の内部
に表示器13を設置しても、外部からその存在が分から
ず、意匠面の美観を損なわない状態を維持でき、また、
例えば木目調等の模様があるだけの意匠パネル(化粧板
11)から、表示記号等の所定の表示情報が表示される
ことになり、視認性を向上できるとともに、驚きや楽し
さが向上する。
【0032】{第2の実施の形態}図7はこの発明の第
2の実施の形態に係る表示装置を示す図である。なお、
図7では第1の実施の形態と同様の機能を有する要素に
ついては同一符号を付している。図7の如く、この実施
の形態の表示装置は、表示器13として、互いに対向配
置された一対の放物面鏡21,22の間で光を反射させ
て像を浮き上がらせる像浮上表示器を使用したものであ
る。
【0033】尚、化粧板11及び半透鏡12の構成は、
第1の実施の形態(図1〜図4)と同様であるため、説
明を省略する。ただし、この実施の形態では、化粧板1
1及び半透鏡12が、自動車の助手席前のダッシュボー
ドに設置されている(図9)。
【0034】そして、この像浮上表示器の各放物面鏡2
1,22は、図8に示すように、例えばアクリル(PM
MA)またはポリカーボネート(PC)等の樹脂を用い
て、略お椀型の鏡面体の一部のみを周方向に分割したよ
うな略扇形状の放物面体が成形され、当該放物面体の放
物面M1,M2において、アルミニウム、銀、クロムま
たはインコーネル等の金属膜を蒸着することにより鏡面
が形成されたもので、互いの放物面M1,M2が対向し
て配置され、且つ互いの光軸Lc1,Lc2が一致する
ように配置されている。
【0035】かかる構成により、一方(視認者から見て
手前側)の放物面鏡21の焦点位置に設置された対象物
Oの像が、当該放物面鏡21の放物面M1で一旦反射さ
れた後、平行な光束として他方(視認者から見て奥側)
の放物面鏡22に照射され、この放物面鏡22の放物面
M2で反射されて、当該放物面鏡22の焦点位置で結像
され、表示器13の内部空間26から視認者側に浮き上
がった像(浮上像)Iとして浮上表示されるようになっ
ている。そして、放物面鏡22の放物面の曲率は、当該
放物面鏡22の焦点位置が、化粧板11よりも視認者側
に位置するように設定されている。これにより、視認者
から見て、浮上像Iが表示装置の化粧板11よりも手前
側に浮き上がって見えるようになる。
【0036】また、表示する対象物Oとしては、模型を
所定の照明装置で照明する構成、背面照明型液晶表示デ
ィスプレイで背面照明を行って所望の画像表示を行う構
成、自発光型の蛍光表示管、または有機若しくは無機E
L表示パネル等、何らかの発光/照明素子を使用して所
望の画像情報を発光表示するものであればどのようなも
のであっても良い。ただし、表示器13内の照明または
自発光に係る光量は、半透鏡12の金属薄膜12b(図
3または図4)で光の吸収があっても、視認者側から見
た金属薄膜12bの前面(反射面)での反射光(即ち、
化粧板11の模様の写り込み像)に比べて十分に高い光
量を維持できるように高く設定されている点で、第1の
実施の形態と変わるところはない。即ち、金属薄膜12
bで光の吸収が行われて、表示器13からの光の光量が
半分以下に減衰しても、金属薄膜12bの反射面に写り
込む反射光(即ち、化粧板11の模様の写り込み像)よ
り十分に強い光の表示記号を表示できるようになってい
る。
【0037】尚、この表示器13においても、何らかの
画像表示を行っていないときには、表示器13の照明/
自発光を停止し、光が半透鏡12及び化粧板11を通じ
て視認者側に届くことのないようになっている。
【0038】上記構成の表示装置において、表示器13
内で照明/自発光していない場合には、この表示器13
から光が出射されることはない。したがって、半透鏡1
2の背面側には何ら光が照射されない状態になる。この
状態で、視認者側から表示装置を見ると、周囲の光線が
一旦化粧板11を透過した後、その光量のうちの約半分
が、図3または図4を用いて説明したのと同様の理由に
より、半透鏡12の金属薄膜12b(図3または図4参
照)の前面で反射して折り返し、反射光CL2として化
粧板11を通過して視認者の眼に届く。その結果、化粧
板11の模様が半透鏡12での反射による写り込み像に
よって強調されて見えることになる。
【0039】また、半透鏡12の前面(反射面)に入射
された光の光量のうち、半透鏡12の金属薄膜12bで
反射しなかった残りの約半分は、当該半透鏡12を透過
して表示器13を照明するが、かかる照明による像が再
び半透鏡12及び化粧板11を通じて視認者側の眼に届
いたとしても、照明されてなる像が半透鏡12で光吸収
されることを考慮すれば、視認者の眼には極めてわずか
な光量の光しか届かず、反射光(即ち、化粧板11の模
様の写り込み像)に殆どかき消されて視認できない程度
となる。したがって、第1の実施の形態と同様に、表示
器13が設置された領域とその周囲との違いが目に付く
ことはなく、化粧板11の模様について意匠パネルとし
ての美観を損なわずに済む。
【0040】次に、表示器13内で対象物Oを照明また
は自発光させた場合には、図8の如く、この対象物Oの
像が両放物面鏡21,22により順次反射されて、他方
の放物面鏡22の焦点で結像され、表示装置の内部空間
26から浮上像Iとして浮上表示される。
【0041】これを視認者側から表示装置を見ると、図
7の如く、表示器13からの表示光は、半透鏡12及び
化粧板11を通じて視認者側に出射され、化粧板11よ
り視認者側の位置で浮上像Iとして結像される。ここ
で、浮上像Iを結像するための光線は、半透鏡12にお
いて一定割合だけ光吸収が行われて光量が減衰するが、
表示器13内の対象物Oの照明または自発光に係る光の
光量が十分であるため、浮上像Iを結像するための光線
の光量は十分なレベルに保持される。
【0042】一方、同時に視認者の周囲の光線は、一旦
化粧板11を透過した後、半透鏡12の前面(反射面)
に入射される。そして、その光量のうちの約半分は、半
透鏡12の金属薄膜12b(図3または図4)の前面で
反射して折り返し、反射光CL2として化粧板11を通
過して視認者の眼に届く。その結果、化粧板11の模様
が半透鏡12での反射による写り込み像によって強調さ
れて見えることになる。
【0043】しかしながら、上述の通り、表示器13か
ら半透鏡12及び化粧板11を経て手前側に結像された
浮上像Iの光量が十分であるので、金属薄膜12bの反
射面での反射光(即ち、化粧板11の模様の写り込み
像)より十分に強い光の表示画像を表示できる。
【0044】尚、半透鏡12の前面(反射面)に入射さ
れた光の光量のうち、半透鏡12の金属薄膜12bで反
射しなかった残りの約半分は、半透鏡12を透過して表
示器13をわずかに照明するが、かかる照明による像が
再び半透鏡12及び化粧板11を通じて視認者側の眼に
届いたとしても、照明されてなる像が半透鏡12で光吸
収されることを考慮すれば、視認者の眼には極めてわず
かな光量の光しか届かず、反射光(即ち、化粧板11の
模様の写り込み像)に殆どかき消されて視認できない程
度となる。したがって、化粧板11の模様について、意
匠パネルとしての美観を損なわずに済む。
【0045】これらのことから、ダッシュボードの意匠
パネルとしての化粧板11を視認者が見た場合、化粧板
11の背面に鏡面体としての半透鏡12が一律に積層さ
れたように見えるとともに、図9の如く、そのうちの一
部から浮上像Iが浮き上がって見え、表示画像を極めて
認知しやすくなり、視認性が向上するとともに、驚きや
楽しさが向上する。
【0046】尚、上記各実施の形態では、半透鏡12の
光反射率を約50%に設定していたが、これ以上に設定
してもよいことは勿論である。この場合、半透鏡12で
の反射光の光量が増大するため、この増大に応じて、表
示器13内の照明または自発光に係る光の光量を増大さ
せて設定しておけばよい。
【0047】また、上記第1の実施の形態では、表示器
13として、所定の表示像を照明して表示する照明表示
装置を例にあげて説明したが、蛍光表示管またはEL表
示パネル等、所定の表示像を自発光する自発光素子を使
用してもよい。
【0048】さらに、上記各実施の形態では、自動車の
内装における情報表示を目的とした表示装置を説明した
が、これ以外に、例えば家庭用電化製品等の民生用機器
等に使用してもよいことは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】請求項1、請求項3及び請求項4に記載
の発明によれば、半透明の意匠パネルとしての化粧板の
背後に、視認者側から化粧板を通じて与えられた光のう
ちの一定割合の光を反射するとともに、背後側から与え
られた光の一定割合の光を化粧板及び視認者側に透過す
る半透鏡を設置し、この半透鏡の背後に所定の情報を発
光して表示する表示器を設置しているので、化粧板を視
認者が見た場合、化粧板の背面に鏡面体としての半透鏡
が一律に積層されたように見えるとともに、そのうちの
一部のみに表示器からの表示像が表示されたように見え
る。したがって、表示器の非表示時には外部から表示器
の存在が分からず、意匠面の美観を損なわない状態を維
持でき、また、表示器で表示像を表示したときには、所
定の模様があるだけの化粧板から表示器からの表示像が
表示されることになり、視認性を向上できるとともに、
驚きや楽しさが向上する。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、表示器の
発光量を、当該表示器からの表示像に係る光のうちの一
定割合の光が半透鏡の透過した際の光量が、視認者側か
ら化粧板を通じて与えられた光のうちの一定割合の光が
半透鏡で反射した光の光量より大きくなるよう設定して
いるので、半透鏡での反射光の中にあって、表示器から
の表示像を明確に認識できるように表示できる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、意匠パネ
ルとしての化粧板を視認者が見た場合、この化粧板の背
面に鏡面体としての半透鏡が一律に積層されたように見
えるとともに、そのうちの一部から表示像が浮上像とし
て浮き上がって見え、表示画像を極めて認知しやすくな
り、視認性が向上するとともに、驚きや楽しさが向上す
る、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る表示装置を
示す分解斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る表示装置を
示す側面図である。
【図3】半透鏡の一例を示す側面図である。
【図4】半透鏡の他の例を示す側面図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る表示装置が
運転席前のセーフティーパッドに搭載されて非表示状態
とされた際の斜視図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る表示装置が
運転席前のセーフティーパッドに搭載されて表示状態と
された際の斜視図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係る表示装置を
示す側面図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態における表示器の
表示原理を示す原理図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態に係る表示装置が
助手席前のダッシュボードに搭載されて表示された状態
を示す斜視図である。
【図10】従来において化粧板の切欠孔を通じて表示器
の表示情報を表示した状態を示す表示装置の正面図であ
る。
【図11】従来の表示装置を示す分解斜視図である。
【図12】従来の表示装置を示す側面図である。
【符号の説明】
11 化粧板 12 半透鏡 12a 透明基板 12b 金属薄膜 12c 樹脂フィルム 13 表示器 13a 照明装置 13b 表示板 21,22 放物面鏡 I 浮上像 M1,M2 放物面 O 対象物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 政善 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G435 AA00 BB04 BB15 CC11 DD13 EE26 GG09 LL03 LL17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の部位に組み込まれて所定の情報表
    示を行う表示装置であって、 視認者側に臨むよう配置されて、前記所定の部位の表面
    装飾を行う意匠パネルとしての半透明の化粧板と、 前記化粧板の背後に設置されて、前記視認者側から前記
    化粧板を通じて与えられた光のうちの一定割合の光を反
    射するとともに、背後側から与えられた光の一定割合の
    光を前記化粧板を通して前記視認者側に透過する半透鏡
    と、 前記半透鏡の背後に設置されて所定の情報を発光して表
    示する表示器とを備える表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示装置であって、前
    記表示器の発光量は、当該表示器からの表示像に係る光
    のうちの一定割合の光が前記半透鏡を透過した際の光量
    が、前記視認者側から前記化粧板を通じて与えられた光
    のうちの一定割合の光が前記半透鏡で反射した光の光量
    より大きくなるよう設定されることを特徴とする表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の表示装
    置であって、前記表示器は、所定の表示像を自発光する
    自発光素子または所定の表示像を照明して表示する照明
    表示装置を備えることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の表示装
    置であって、前記表示器は、光軸を一致させて互いに対
    向配置された一対の放物面鏡の間で光を反射させて一方
    の放物面鏡の焦点位置に配置された所望の対象物の像を
    他方の放物面鏡の焦点位置に浮上像として表示する像浮
    上表示器であり、前記他方の放物面鏡の焦点位置が前記
    化粧板の前方に位置されることを特徴とする表示装置。
JP34295898A 1998-12-02 1998-12-02 表示装置 Pending JP2000172187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34295898A JP2000172187A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34295898A JP2000172187A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000172187A true JP2000172187A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18357837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34295898A Pending JP2000172187A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000172187A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003107402A (ja) * 2001-07-26 2003-04-09 Seiko Epson Corp 立体表示装置及び投射型立体表示装置
CN110806820A (zh) * 2019-10-30 2020-02-18 京东方科技集团股份有限公司 镜面显示装置及智能柜子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003107402A (ja) * 2001-07-26 2003-04-09 Seiko Epson Corp 立体表示装置及び投射型立体表示装置
CN110806820A (zh) * 2019-10-30 2020-02-18 京东方科技集团股份有限公司 镜面显示装置及智能柜子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8449161B2 (en) Luminous decorative vehicle trim insert
CN102774314B (zh) 车辆外表面的装饰件、脚灯系统及车辆用装饰件
US7216997B2 (en) Phosphor reactive instrument panel and gauges
US7278748B2 (en) Display apparatus
US20040021961A1 (en) Decorative panel
US20060158320A1 (en) Display device having decorative member on screen
JP4239839B2 (ja) 車両用アウトサイドミラー装置
CN109562725A (zh) 经照明的装饰件
CN105774684B (zh) 用于机动车辆的应用结构
JP2008105556A (ja) 自動車用表示装置
EP3853068B1 (en) Vehicle lamp assembly
JP2000172187A (ja) 表示装置
JP4931110B2 (ja) 装飾部材及び装飾部材を備えたエアバッグ装置
JP3351783B2 (ja) 表示板
JP2007046987A (ja) 表示装置
US5964514A (en) Illuminating instrument panel gauge with indicator and graphics
JP2019091667A (ja) 装飾パネル
JP2003090743A (ja) 車両用表示装置
EP3904159A1 (en) Mirror device for vehicle, and illuminable mirror display device
JP4839026B2 (ja) 計器
JP2003237413A (ja) 車両用指針計器
JP2000194288A (ja) 自動車用照明付き表示板
CN115366810A (zh) 装饰组件、内饰组件、交通工具、装饰方法
CN220488978U (zh) 用于机动车辆信号灯的隐藏式照明装置
JPH0425765Y2 (ja)