JP2000171914A - サ―マルフィルム現像及び走査用コンパクト装置 - Google Patents

サ―マルフィルム現像及び走査用コンパクト装置

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JP2000171914A
JP2000171914A JP11347754A JP34775499A JP2000171914A JP 2000171914 A JP2000171914 A JP 2000171914A JP 11347754 A JP11347754 A JP 11347754A JP 34775499 A JP34775499 A JP 34775499A JP 2000171914 A JP2000171914 A JP 2000171914A
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heater
magnetic
thermal
cartridge
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Timothy W Stoebe
ダブリュ.ストーブ ティモシー
Marie Irving Lynne
マリー アービング リン
David H Levy
エイチ.レビイ デビッド
Richard P Szajewski
ピーター スザジュスキ リチャード
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Eastman Kodak Co
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03D13/00Processing apparatus or accessories therefor, not covered by groups G11B3/00 - G11B11/00

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラストカートリッジ内に含有されたサーマ
ルフィルムを処理するための、コンパクトで便利な装置
及び方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、スラストカートリッジ用受け
チャンバ、該スラストカートリッジからサーマルフィル
ムを前進させ、そして該スラストカートリッジの中にフ
ィルムを巻き戻す駆動手段、フィルム上で磁気情報を読
み取り、書き込む磁気リーダ及びライタ、該フィルムが
カートリッジから出た後で、それを集めるアキュームレ
ータ、該サーマルフィルムが該カートリッジと該アキュ
ームレータとの間を通過するとき該サーマルフィルムを
現像する、該チャンバと該アキュームレータとの間に配
置されたヒータ、フィルム画像情報の電子ファイル表示
を作る光学スキャナ並びに該チャンバ、ヒータ及びアキ
ュームレータ用の遮光性容器を含む熱現像用装置に関す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像性フィルム
の処理方法及び装置に関する。更に詳しくは、本発明
は、フィルムに熱を適用することによりフィルムを現像
するためのコンパクトな装置及び方法に関する。更に、
本発明は、熱現像性フィルムを走査する方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラー写真の従来の慣行に於いては、ハ
ロゲン化銀フィルムを潜像現像、漂白及び定着からなる
幾つかの工程を必要とする化学的技術によって現像す
る。この技術は長年に亘って開発されてきており、非常
に優れた画像になったが、この技術は、幾つかの液体化
学溶液並びに現像の時間及び温度の厳密な制御を必要と
する。更に、従来のハロゲン化銀化学現像技術は、コン
パクトな現像装置での使用には特に適していない。この
化学的技術はまた、家庭又は小規模のオフィスでは容易
に実施されない。
【0003】従来の湿式処理に頼らない画像形成システ
ムが、近年増々注目を浴びてきた。フォトサーモグラフ
ィ画像形成システムが、銀画像を形成するのに使用され
てきた。典型的に、これらの画像システムは、非常に低
いレベルの放射線感度を示し、主として非常に低い画像
形成スピード感度のみが必要とされる場合に使用されて
きた。フォトサーモグラフィ要素の最も一般的な用途
は、文書及び放射線写真画像の複写である。熱現像フィ
ルムを現像する方法及び装置は、Islam等の米国特
許第5,587,767号に開示されている。フォトサ
ーモグラフィ画像形成システムの概要は、リサーチディ
スクロージャー(Research Disclosu
re)、第170巻、1978年6月、アイテム(It
em)17029及び第299巻、1989年3月、ア
イテム29963で公表されている。熱現像されたフィ
ルムは、一般的にカラー写真では使用されてこなかっ
た。しかしながら、熱現像カラー写真材料は、例えばC
erquone等の米国特許第4,021,240号及
びTaguchi等の米国特許第5,698,365号
に開示されており、ミネソタ・マイニング・アンド・マ
ニュファクチュアリング社(Minnesota Mi
ning and ManufacturingC
o.)から供給されるカラー・ドライ・シルバー(Co
lor Dry Silver)及び富士写真フィルム
株式会社により供給されるピクトログラフィ(PICT
ROGRAPHY)(商標)及びピクトロスタット(PI
CTROSTAT)(商標)のような商業的製品が上市さ
れてきた。更に、英国特許公開第2,318,645号
には画像様露光及び加熱したとき、保有された可視画像
を与えることができる画像形成要素が開示されている。
このような要素は、満足できる絵を与える写真用カラー
サーマルフィルムを含んでいてよいことが提案されてい
る。
【0004】カラーネガフィルム分解に於ける最近の革
新は、カラーネガフィルムを含有するスラストカートリ
ッジ(thrust cartridge)を使用する
ことである。このようなカートリッジは、Robert
son等の米国特許第4,834,306号及びPag
ano等の米国特許第5,003,334号に開示され
ている。このようなスラストカートリッジに含まれるフ
ィルムは、フィルムの露光及び現像の間の情報の記録を
可能にする磁気層を含有していてよい。このようなフィ
ルムは、Sakakibaraの米国特許第5,21
5,874号に開示されている。このフィルム及びカー
トリッジには、DXバーコードデータ及びフレーム番号
バーコードデータのようなデータ記憶用の追加の領域
(provision)が含まれていてよい。このよう
な要素は、Smart等の米国特許第5,032,85
4号、Lemberger等の米国特許第5,229,
585号及びOlliver等の米国特許第4,96
5,628号に開示されている。また、スラストカート
リッジは、カートリッジの中に巻き戻された未露光の又
は画像様露光したフィルムを、フィルムを更に露光させ
ることなくカートリッジ内に貯蔵することができるよう
に、遮光性(lighttight)に作ることができ
る。これらのスラストカートリッジフィルムはコピー、
デジタル読み取り及び記憶に一層容易に処理できるとい
う利点を有する。
【0005】フィルムの種類、フィルムスピード感度、
フィルム露光情報並びに処理及び次の使用(例えば、プ
リント又は光学的走査)に関する情報のような情報の重
要性が、よく理解されている。フィルム上の殆ど透明な
磁気層又はストライプは、このような情報を記録する手
段を提供する。これらの磁気層又はストライプは、フィ
ルムの製造の間の情報の記録、カメラ使用の間の情報の
読み取り及び/又は記録並びに次の処理又は光学的走査
の間の情報の読み取り及び/又は記録を提供する。熱処
理に付随するサーモグラフィフィルム上で磁気データを
読み取り且つ書き込むニーズが存在する。また、光学的
走査に付随するサーモグラフィフィルム上で磁気データ
を読み取り且つ書き込むことのニーズが存在する。サー
モグラフィフィルム上の磁気被覆又はストライプ上で情
報を読み取り且つ書き込むことは、他の装置で遭遇する
ものとは異なった問題点に対する解決を必要とする。例
えば、熱現像条件は、フィルム上に記憶された磁気情報
を劣化させ、潜在的に消去し得る。従って、磁気情報を
読み取りそして記憶して、この情報を熱処理後にフィル
ム上に書き直すことができるようにするニーズが存在す
る。
【0006】フィルムスキャナの機能は、走査されるフ
ィルム上の多くの点で光学濃度を測定することである。
感知されるフィルムの各画素又は最小領域の濃度は、こ
の領域を既知の光強度の光で照明し、フィルムを透過す
る光の強度を測定することによって測定される。カラー
走査は、既知のスペクトルバンドに亘って透過光強度を
測定することを必要とする。このような技術は、Bra
ndestini等の米国特許第5,684,610号
に開示されている。透過光強度は電子的に測定すること
ができ、透過光の電子記録は、デジタル化し、フィルム
画像の電子ファイル表示として記憶させることができ
る。
【0007】フィルム画像の電子記録の重要性及び有用
性は、当該技術分野で広く知られている。この電子ファ
イルは容易に複製することができ、広範囲に取り扱うこ
とができる。カラーバランス及びトーンスケール(to
ne scale)を調節することができる。画像構造
を変えるために、鮮鋭化及び他のアルゴリズムを適用す
ることができる。注釈及び/又はグラフィック要素を、
フィルム画像データファイルに追加することができる。
シーンを容易にトリミングしたり、デジタル的にズーミ
ングすることができる。フィルム画像の電子記録は、現
存する電子通信ネットワークを通して容易に伝達し通信
することができる。また、フィルム画像の電子記録は、
インキ−ジェット及びサーマルワックスデジタルプリン
タを含む種々の出力デバイスに出力することができる。
また、電子記録は、迅速な回復及び次の処理のための大
量記憶デバイスで処理し、記憶することができる。サー
マルフィルムを光学的に走査して、フィルム画像情報の
電子ファイル記録を得るニーズが存在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】小規模のオフィス又は
家庭で容易に処理し、利用することができるコンパクト
なカラーフィルムシステムについてのニーズが存在す
る。熱現像性のフィルムを走査する能力を有するコンパ
クトな熱現像フィルムシステムについてのニーズが存在
する。また、フィルム上で磁気情報を読み取り、書き込
む能力を有するコンパクトな熱現像フィルムシステムに
ついてのニーズが存在する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、サーマ
ルフィルムのための先行技術の装置及び方法並びに従来
のフィルムを湿式処理するための複雑で扱い難い手順の
欠点を克服することである。他の目的は、スラストカー
トリッジ内のサーマルフィルムの現像の改良方法を提供
することである。
【0010】別の目的は、個人ユーザーに対してサーマ
ルフィルムの一層便利で迅速な処理を提供することであ
る。他の目的は、サーマルフィルムを走査する手段を提
供することである。
【0011】本発明のこれらの及びその他の目的は、ス
ラストカートリッジ用受けチャンバ、該スラストカート
リッジからサーマルフィルムを前進させ、そして該スラ
ストカートリッジの中にフィルムを巻き戻す駆動手段、
磁気情報を記録及び書き込む磁気感知デバイス、該フィ
ルムがカートリッジから出た後で、それを集めるアキュ
ームレータ、該サーマルフィルムが該カートリッジと該
アキュームレータとの間を通過するとき該サーマルフィ
ルムを現像する、該チャンバと該アキュームレータとの
間に配置されたヒータ、サーマルフィルムを走査する走
査手段並びに該チャンバ、ヒータ及びアキュームレータ
用の遮光性容器を含んでなる熱現像用装置によって達成
される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、サーマルフィルム、特
にスラストカートリッジ内に含まれる、磁気情報を記憶
する手段が設けられたサーマルフィルムの処理におい
て、先行技術の方法を越えた多数の利点を有する。本発
明のシステムは、サーマルフィルムカートリッジの個人
ユーザーが、便利で低コストのシステムでカートリッジ
を処理することができるという利点を有する。本発明の
装置は、磁気情報を感知し、フィルム上に書き込むこと
ができるという利点を有する。この情報は、次の処理又
は光学的走査を制御するために使用することができる。
本発明は、それが、フィルム画像情報の電子ファイル記
録を作るための光学スキャナを提供するという利点を有
する。本発明は更に、サーマルフィルムの制御及び現像
のために、システムをパーソナルコンピュータに容易に
接続する手段を提供するという利点を有する。本発明
は、個人ユーザー用に、迅速な現像をもたらす一方、電
力必要量が低い装置を提供する。本発明は、容易に移動
する装置及び方法を提供する。これら及びその他の利点
は、以下の詳細な説明から明らかになる。
【0013】図1,2及び3に示すように、コンパクト
な現像装置デバイス10を提供する。装置10は、サー
マルフィルムが熱現像の前に光に露光されないように遮
光性である。この装置は、開いて、スラストカートリッ
ジを挿入するための遮光性ドア12を有する。装置10
には更に、装置に電力及び制御を与える電気接点36が
設けられている。図4に示すように、デバイス10は、
スラストカートリッジ16を受け取るためのチャンバ1
4を含む。スラストカートリッジは、それが解かれたと
きアキュームレータ24の中に通過するフィルム18を
有する。次いで、フィルム18はアキュームレータ24
上に巻き取られる。アキュームレータ24は、アキュー
ムレータ24の中に配置したモータ26によって駆動す
る。図5に於いて、カートリッジ16のための駆動は、
モータ26から伝達されるように示されている。モータ
26は、駆動スプロケット28により一連のギア32を
介して、スプロケット34の方に伝達し、スプロケット
34は、フィルムがアキュームレータ24の中に巻き取
られるときスラストカートリッジ16からフィルムを同
時に駆動させる。フィルム18がスラストカートリッジ
16とアキュームレータ24との間を通過するとき、フ
ィルムはヒータ22を通過する。フィルム18がスラス
トカートリッジ16とアキュームレータ24との間を通
過するとき、フィルムは磁気読み取りヘッド19及び磁
気書き込みヘッド20の上を通過する。
【0014】典型的な走査装置は、照明を与える光源及
びフィルムを透過した光の強度を測定することによって
フィルムの光学濃度を決定する光学検出器を利用する。
フィルム画像フレームの画像様走査は、適当な光源及び
フィルムが走査装置を横断して縦方向に駆動されるとき
フィルムの全幅を走査する直線検出器アレーを使用する
ことによって得ることができる。図4に於いて、フィル
ム18は、フィルム18がスラストカートリッジ16と
アキュームレータ24との間で突き出されたとき、光源
9と鏡11との間を通過するように示されている。光源
9によって発生し、フィルム18を透過した光は、鏡1
1によって反射し、レンズ系13によって合焦し、光学
検出器15によって検出される。フィルム画像データの
電子記録は、フィルム画像フレームと光学スキャナとの
相対的位置に関係する光学検出器の出力を記録すること
によって作ることができる。
【0015】図6に於いて、フィルム18は、ガイドロ
ーラ38及び39を通過するように示されており、ヒー
タ22は、ヒータ22をフィルム18の通路に近接した
ところへ及びそこから移動させるために、ギアアセンブ
リ42によってアキュームレータ24の中に配置されて
いるモータ46によって作動させることができる電機子
(armature)40によって支持されているよう
に示されている。この機構は、プリセットした条件に応
答して又はセンサ44及び45によって与えられた信号
に応答して、電機子を作動させるように構成されてい
る。センサ44及び45は、フィルム速度、フィルム位
置、温度、フレーム前進(frame advance
ment)並びにフィルム破損、フィルム詰まり及びヒ
ータ不調のような傷害状態を含む複数のパラメータを監
視するように設計されている。
【0016】図7に於いて、フィルム18は、ガイドロ
ーラ38及び39を通過するように示されており、磁気
書き込みヘッド20及び磁気読み取りヘッド19は、磁
気書き込みヘッド20及び磁気読み取りヘッド19を、
フィルムの通路に近接したところへ及びそこから移動さ
せるためにギアアセンブリ42によってモータ46によ
って作動させることができる電機子48によって支持さ
れているように示されている。この機構は、プリセット
した条件に応答して又は磁気読み取りヘッド19若しく
はセンサ44及び45によって与えられた信号に応答し
て、機構を作動させるように構成されている。センサ4
4及び45は、フィルム速度、フィルム位置、温度、フ
レーム前進並びにフィルム破損、フィルム詰まり及びヒ
ータ又は磁気リーダ若しくは磁気ライタ不調のような傷
害状態を含む複数のパラメータを監視するように設計さ
れている。
【0017】図8に於いて、フィルム18は、ヒータ2
2と冷却器21との間を通過するように示されている。
冷却器21は、磁気情報が、熱処理条件の温度極端によ
って劣化しないように、磁気情報を含有するフィルムの
領域に冷却を与えるように設計されている。
【0018】本発明の装置で使用するヒータ22は、任
意の適当な種類のヒータであってよい。この装置用のヒ
ータは、放射ヒータ、加熱液体、誘電体、マイクロ波、
熱伝導及び対流を含む。本発明の装置に好ましいもの
は、プレートの形状の抵抗ヒータである。それはこれ
が、熱現像性のフィルムに最大の熱伝達効率を与えるか
らである。一連のヒータバー又は格子のような他の種類
の抵抗ヒータも使用できる。本発明のために好ましい抵
抗ヒータプレートは一般的に、現像の温度への適当な露
出時間でのフィルムの妥当な駆動速度のために、長さが
約2〜5cmである。
【0019】スラストカートリッジは、特に、露光及び
現像の前に、遮光貯蔵を与えながら、フィルムを複数回
カートリッジから引き出したり、カートリッジに巻き戻
したりすることが可能な任意のカートリッジであってよ
い。このようなカートリッジの典型は、カラーネガフィ
ルム用にアドバンストフォトシステム(advance
d photo system)(APS)で使用されて
いるものである。これらのカートリッジは、Rober
tson等の米国特許第4,834,306号及びRo
bertsonの米国特許第4,832,275号に開
示されている。
【0020】本発明で使用するサーマルフィルムは、満
足できる画像を与える任意のフィルムであってよい。典
型的なフィルムは、Taguchi等の米国特許第5,
698,365号に開示されているようなフルカラーサ
ーマルフィルムである。典型的なフィルムは、支持体上
に感光性ハロゲン化銀、色素を形成する化合物、色素を
放出する化合物、色素供与化合物としてのカプラー、還
元剤及びバインダーを備えている。典型的なフィルムに
はまた、有機金属塩酸化剤及びカブリ防止剤が含まれて
いてよい。写真及びフォトサーモグラフィ技術分野で公
知であるような他の成分が含まれていてよい。これらの
成分は、フィルムベース上の同じ層又は別個の層の中に
添加することができる。それぞれ異なったスペクトル領
域内に感光性を有する、少なくとも3種のハロゲン化銀
乳剤層を組み合わせて使用することによって、広範囲の
色を得ることができる。サーマルフィルムには、保護
層、下塗層、中間層、ハレーション防止層及びバック層
のような種々の補助層が設けられていてよい。それぞれ
の層は、通常のカラー写真材料で公知のようにいろいろ
配置させることができる。フィルター色素が幾つかの層
に含まれていてもよい。
【0021】本発明の実施で有用である感光性要素又は
フィルムは、スラストカートリッジ又はカセットに入れ
て供給する。スラストカートリッジは、Kataoka
等の米国特許第5,226,613号、Zanderの
米国特許第5,200,777号、Dowling等の
米国特許第5,031,852号、Pagano等の米
国特許第5,003,334号及びRobertson
等の米国特許第4,834,306号により開示されて
いる。これらのスラストカートリッジは、このようなフ
ィルムカセットを受け入れるように特に設計された詰め
替え可能なカメラ、このようなフィルムカセットを受け
入れるように設計されたアダプターを取り付けたカメラ
又はこのようなカセットを受け入れるように設計された
使いすてカメラで使用することができる。スラストカー
トリッジを使用するのに適した細いボディの使いすてカ
メラは、Tobioka等の米国特許第5,692,2
21号により説明されている。このフィルムは当該技術
分野で公知の任意の方法で使いすてカメラに装填できる
が、露光した際にスラストカートリッジにより巻き取ら
れるように、フィルムを使いすてカメラに装填すること
が特に好ましい。
【0022】優れた感光性を有する要素が、本発明の実
施で最良に使用される。この要素は少なくとも約ISO
50の感度を有すべきであり、好ましくは少なくとも約
ISO200の感度を有し、更に好ましくは少なくとも
約ISO400の感度を有するべきである。ISO32
00以下又はそれより高い感度を有する要素が特に意図
される。カラーネガ写真要素のスピード感度又は感度
は、処理後のカブリより高い具体的な濃度の達成を可能
にするために必要な露光に対して逆の関係である。各色
記録に於いて約0.65のガンマを有するカラーネガ要
素についての写真スピード感度は、ANSI規格番号P
H2.27−1981(ISO(ASAスピード感
度))としてアメリカ国家規格協会(ANSI)によっ
て特別に規定されており、カラーフィルムの緑光感性及
び最小感光性カラー記録ユニットのそれぞれに於いて、
カブリより0.15上の濃度を作るために必要な露光レ
ベルの平均に特に関係している。この定義は、国際規格
機構(ISO)フィルムスピード感度等級に一致する。
この開示の目的のために、カラーユニットガンマが0.
65とは異なる場合、ASA又はISOスピード感度
は、他の定義方法でスピード感度を求める前に、ガンマ
対log E(露光)曲線を0.65の値に対して直線
的に拡張又は縮小させることによって計算する必要があ
る。
【0023】本発明に於いて有用である要素は、当該技
術分野で公知のように保護された又は保護されない形で
供給され得る少なくとも1種の含有する現像主薬を含
む。保護された形で供給するとき、保護された現像主薬
は、当該技術分野で公知のように加熱で脱保護する。有
用な現像主薬の種類には、全て当該技術分野で公知のよ
うな、アミノフェノール、パラフェニレンジアミン及び
ヒドラジドが含まれる。有用な保護された現像主薬の種
類には、スルホンアミドフェノール、カーボンアミドフ
ェノール(carbonamidophenols)、
カルバミルフェノール、スルホンアミドアナリン(su
lphonamidoanalines)、カーボンア
ミドアナリン、カルバミルアナリン、スルホニルヒドラ
ジン、カルボニルヒドラジン、カルバミルヒドラジン等
が含まれる。多重異種現像主薬(multiple d
istinct developing agent
s)を使用することができる。加熱した際に、現像主薬
は含まれる酸化剤と反応して、酸化現像主薬を形成す
る。次いで、酸化現像主薬はカラー形成剤と反応して非
拡散色素を形成する。一つの態様に於いて、酸化現像主
薬は色原体カプラーと反応して、非拡散色素を形成す
る。他の態様に於いて、酸化現像主薬はロイコ色素と反
応して、非拡散色素を形成する。更に他の態様に於い
て、全て当該技術分野で公知のように、酸化現像主薬は
無色の色素前駆体と反応して非拡散着色色素を遊離す
る。含まれる酸化剤は、カラー現像主薬の還元形と反応
するのに適した任意の酸化剤であってよい。一つの態様
に於いて、増感したハロゲン化銀は、含有された酸化剤
として機能し得る。好ましい態様に於いて、異種の金属
塩は、含有された酸化物として機能し得る。後者の場合
には、当該技術分野で公知であるような有機銀塩が好ま
しい。ベヘン酸銀、銀ベンゾトリアゾール誘導体、アセ
チレン化銀誘導体及び銀アミノ複素環誘導体が、含有さ
れた酸化剤の特に好ましい種類である。この要素はま
た、当該技術分野で公知のようなpH変化用塩基又は塩基
前駆体を含んでいてよい。更に、この要素は、当該技術
分野で公知のような副現像主薬又は電子移動剤を含んで
いてよい。具体的な有用な種類は、Taguchi等に
より前に引用した米国特許第5,698,365号で説
明されている。
【0024】本発明の実施で有用な典型的なカラーフィ
ルム構成を下記に示す。 要素SCN−1 SOC 表面オーバーコート BU 青記録層ユニット IL1 第一中間層 GU 緑記録層ユニット IL2 第二中間層 RU 赤記録層ユニット AHU ハレーション防止層ユニット S 支持体 SOC 表面オーバーコート
【0025】支持体Sは、通常好ましい、反射性又は透
明であることができる。反射性のとき、支持体は白色で
あり、カラープリント要素で現在使用されている任意の
一般的な支持体の形をとることができる。支持体が透明
であるときは、無色か又は薄い色がついていてよく、他
の点で前記の強度及び熱安定性特性を有する限り、カラ
ーネガ要素で現在使用されている任意の一般的な支持
体、例えば無色又は薄色の透明フィルム支持体の形をと
ることができる。支持体の構成の詳細は、当該技術分野
でよく理解されている。この支持体は、使用の間に変形
及び引裂に耐えるのに十分な強度を維持しながら、ロー
ル形で長尺物の装填ができるほど十分に薄い。この支持
体は、一般的に厚さが約180μm以下、好ましくは5
0〜130μm、最も好ましくは60〜110μmの厚
さである。支持体及び要素の可撓性は、要素が、12,
000μmより小さい、好ましくは6,500μmより
小さい又はそれ以下の曲率半径を呈することができるよ
うなものである。1,400μm以下の曲率半径で亀裂
又は他の物理的変形無しに有用である要素が意図され
る。要素をカートリッジ形で供給するとき、カートリッ
ジは、ロール形での感光性写真要素及びフィルム要素を
露光から保護するハウジング及びカートリッジ容器から
要素を引き出すための開口を収納することができる。接
着を増強する下塗層を含む、透明及び反射性支持体構成
は、前記引用したリサーチディスクロージャー、アイテ
ム38957、XV.支持体に開示されている。
【0026】青、緑及び赤記録層ユニットBU,GU及
びRUのそれぞれは、1個又はそれ以上の親水性コロイ
ド層から形成しており、少なくとも1種の放射線感光性
ハロゲン化銀乳剤及び少なくとも1種の色素画像形成剤
を含むカラー形成剤を含む。最も単純な意図される構成
に於いて、層ユニットのそれぞれは、乳剤及びカラー形
成剤を含有する1個の親水性コロイド層からなる。層ユ
ニット中に存在するカラー形成剤が、乳剤含有層以外の
親水性コロイド層中に被覆されているとき、カラー形成
剤含有親水性コロイド層は、現像の間に乳剤から酸化カ
ラー現像主薬を受け取るように配置される。通常、カラ
ー形成剤含有層は、乳剤含有層に対して次の隣接する親
水性コロイド層である。
【0027】優れた画像鮮鋭度を確保し、製造及びカメ
ラ内での使用を容易にするために、全ての増感層を好ま
しくは支持体の共通面上に配置する。スプール形にある
とき、要素は、カメラ内で解かれたとき、露出光がこれ
らの層を担持する支持体の面に当たる前に、増感層の全
部に当たるように巻かれている。更に、要素上に露出し
た画像の優れた鮮鋭度を確保するために、支持体の上の
層ユニットの合計厚さを制御しなくてはならない。一般
的に、支持体の露光面上の増感層、中間層及び保護層の
合計厚さは、35μmより薄い。合計層厚さが28μm
より薄いことが好ましく、合計層厚さが22μmより薄
いことが更に好ましく、合計層厚さが17μmより薄い
ことが最も好ましい。合計層厚さについてのこの制約
は、下記に記載するように感光性ハロゲン化銀の全量を
制御することにより及び層中のビヒクル及びカラー形成
剤、溶媒等のような他の成分の全量を制御することによ
り可能になる。ビヒクルの全量は、一般的に20g/m
2 未満、好ましくは14g/m2 未満、更に好ましくは
10g/m2 未満である。一般的に、処理の間の支持体
への層の接着及び層成分の適切な単離を確保するため
に、少なくとも3g/m 2 のビヒクル、好ましくは少な
くとも5g/m2 のビヒクルが存在する。同様に、他の
成分の全量は、一般的に12g/m2 未満、好ましくは
8g/m2 未満、更に好ましくは5g/m2 未満であ
る。
【0028】他の態様に於いて、カラー形成層を支持体
の両側に適用して、全てSzajewski等の米国特
許第5,744,290号及び同第5,773,205
号に記載されているように、カメラ内で使用するのに適
した二重化(duplitized)フィルムを形成す
ることができる。BU中の乳剤は、青光に露光したとき
潜像を形成することができる。この乳剤が高臭化物ハロ
ゲン化銀粒子を含むとき及び、特にこの放射線感光性粒
子中に少量(銀基準で、0.5〜20モル%、好ましく
は1〜10モル%)のヨウ化物も存在しているとき、粒
子の本来の感度は、青光の吸収に依存し得る。好ましく
は、この乳剤は1種又はそれ以上の青分光増感色素によ
り分光増感する。GU及びRU中の乳剤は、ハロゲン化
銀乳剤が緑及び/又は赤(マイナス青)光に対して本来
の感度を有していないので、全ての例に於いて、それぞ
れ緑及び赤分光増感色素によって分光増感する。当該技
術分野で公知のように、青−緑及び緑−赤感性乳剤を使
用することもできる。この状況で、青光は一般的に40
0〜500nmの波長を有する光であり、緑光は一般的に
500〜600nmの波長を有する光であり、赤光は一般
的に600〜700nmの波長を有する光である。
【0029】従来の放射線感光性ハロゲン化銀乳剤の中
からの任意的に好都合に選択したものを、層ユニットの
中に含ませることができる。放射線感光性の、塩化銀、
臭化銀、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、塩臭化銀、臭塩化
銀、ヨウ塩臭化銀及びヨウ臭塩化銀粒子を使用すること
ができる。この粒子は規則的又は不規則的(例えば、平
板状)であってよい。平板状粒子乳剤、即ち、平板状粒
子が全粒子投影面積の少なくとも50%(好ましくは少
なくとも70%、最適には少なくとも90%)を占める
ものが、粒状度に対してスピード感度を上昇させるのに
特に有利である。平板状であると考えられるために、粒
子は、少なくとも2の、その等価円直径(ECD)の厚
さに対する比で、二つの主平行面を必要とする。特に好
ましい平板状粒子乳剤は、少なくとも4の、最適には8
より大きい平板状粒子平均アスペクト比を有するもので
ある。好ましい平均平板状粒子厚さは、0.3μmより
薄い(最も好ましくは、0.2μmより薄い)。極薄平
板状粒子乳剤、即ち0.07μmより薄い平均平板状粒
子厚さを有するものが、特に好ましい。この粒子は好ま
しくは、表面現像液中で処理したときネガ画像を作るよ
うに、表面潜像を形成する。本発明で有用な要素に於い
て、ハロゲン化銀としての感光性銀の任意の有用な量を
使用することができるが、全量が10g/m2 より少な
い銀であることが好ましい。7g/m2 より少ない銀量
が好ましく、5g/m2 より少ない銀量が更に好まし
い。銀のより低い量は、要素の光学を改良し、従ってこ
の要素を使用してより鮮鋭な絵の生成を可能にする。銀
のこれらの低い量は、要素の迅速な現像及び脱銀を可能
にする点で更に重要である。逆に、引き伸ばすことが意
図される絵についての適当に低い粒状度位置を維持しな
がら、少なくとも2.7 log Eでの露出のラチチ
ュードを実現するのに、要素中の支持体表面積1m2
たり被覆された銀の少なくとも2gの銀被覆量(coa
ting coverage)が必要である。緑光記録
層ユニットは、少なくとも0.8g/m2 の銀被覆量を
有することが好ましい。赤及び緑ユニットは一緒になっ
て、少なくとも1.7g/m2 の被覆された銀を有する
ことが更に好ましく、赤、緑及び青カラーユニットのそ
れぞれは、少なくとも0.8g/m2 の被覆された銀を
有することが更に好ましい。処理のため、あまり好まし
くない位置にあるために、平均で支持体に最も近く位置
する層ユニットは、少なくとも1.0g/m2 の被覆さ
れた銀の銀被覆量を含むことが一般的に好ましい。典型
的に、これは赤記録層ユニットである。多くの写真応用
において、最適銀被覆量は、青記録層ユニットで少なく
とも0.9g/m2 であり、緑及び赤記録層ユニットで
少なくとも1.5g/m2 である。
【0030】従来の放射線感光性ハロゲン化銀乳剤の実
例は、前記引用したリサーチディスクロージャー、アイ
テム38957、セクションI.乳剤粒子及びその製造
によって与えられる。任意の従来の形をとり得る乳剤の
化学増感は、セクションIV.化学増感に例示されてい
る。任意の従来の形をとり得る分光増感及び増感色素
は、セクションV.分光増感及び減感に例示されてい
る。乳剤層にはまた典型的に、1種又はそれ以上の、セ
クションVII.カブリ防止剤及び安定剤に例示されている
ような、任意の従来の形をとり得るカブリ防止剤又は安
定剤が含まれている。
【0031】BUは少なくとも1種のイエロー色素画像
形成剤を含み、GUは、少なくとも1種のマゼンタ色素
画像形成剤を含み、そしてRUには、少なくとも1種の
シアン色素画像形成剤を含む。従来の色素画像形成剤の
任意の便利な組み合わせを使用することができる。マゼ
ンタ色素形成性ピラゾロアゾール剤が特に意図される。
従来の色素画像形成剤は、前記引用したリサーチディス
クロージャー、アイテム38957、X.色素画像形成
剤及び変性剤、B.画像色素形成性カプラーにより示さ
れている。
【0032】要素SCN−1の残りの層SOC,IL
1,IL2及びAHUは任意であり、任意の好都合な従
来の形をとることができる。中間層IL1及びIL2
は、その主機能としてカラー汚染減少、即ち、酸化現像
主薬が、色素形成剤と反応する前に隣接する記録層ユニ
ットの方に移動することを防止する親水性コロイド層で
ある。この中間層は、酸化現像主薬が移動しなくてはな
らない拡散通路長さを増長させることによって、部分的
に単純に有効である。酸化現像主薬を封じるための中間
層の有効性を増加させるために、酸化現像主薬スカベン
ジャーを含有させることが、従来の慣行である。GU及
びRU中の1種又はそれ以上のハロゲン化銀乳剤が高臭
化物乳剤であり、従って、青光に対して顕著な本来の感
度を有するとき、IL1中に、ケアリー・リー(Car
ey Lea)銀のようなイエローフィルター又はイエ
ロー処理溶液脱色色素を含有させることが好ましい。適
当なイエローフィルター色素は、リサーチディスクロー
ジャー、アイテム38957、VIII.吸収及び散乱材
料、B.吸収材料により例示されているものの中から選
択することができる。ステイン防止剤(酸化現像主薬ス
カベンジャー)は、リサーチディスクロージャー、アイ
テム38957、X.色素画像形成剤及び変性剤、D.
色相変性剤/安定化、パラグラフ(2)により開示され
ているものの中から選択することができる。
【0033】ハレーション防止層ユニットAHUは典型
的に、顔料及び色素の1種又は組み合わせのような、除
去可能な又は脱色可能な光吸収材料を含む。適当な材料
は、リサーチディスクロージャー、アイテム3895
7、VIII. 吸収材料に開示されているものの中から選択
することができる。AHUについての一般的な代わりの
位置は、支持体Sと支持体に最も近く被覆された記録層
ユニットとの間である。
【0034】表面オーバーコートSOCは、取り扱い及
び処理の間のカラーネガ要素の物理的保護のために設け
られている親水性コロイド層である。各SOCはまた、
カラーネガ要素の表面で又はその近くで最も有効である
添加物を含むための好都合な場所を提供する。ある例で
は、表面オーバーコートが、表面層と中間層とに分割
し、後者は、表面層中の添加物と隣接する記録層ユニッ
トとの間のスペーサーとして機能する。他の一般的な異
なった形に於いて、添加物は表面層と中間層との間に分
布し、後者は、隣接する記録層ユニットと混和性である
添加物を含む。最も典型的には、SOCはリサーチディ
スクロージャー、アイテム38957、IX. 塗膜物理的
性質変性添加物により例示されているような被覆助剤、
可塑剤及び滑剤、帯電防止剤並びに艶消剤のような添加
物を含む。乳剤層の上に重なるSOCは追加的に、好ま
しくは、リサーチディスクロージャー、アイテム389
57、VI. UV色素/光学的増白剤/蛍光色素、パラグ
ラフ(1)に例示されているような紫外線吸収剤を含
む。
【0035】要素SCN−1の層ユニット順序の代わり
に、別の層ユニット順序を使用することができ、これは
幾つかの乳剤選択において特に魅力的である。高塩化物
乳剤及び/又は薄い(平均粒子厚さ、<0.2μm)平
板状粒子乳剤を使用することにより、これらの乳剤は可
視スペクトル内で無視できる本来の感度を示すので、B
U,GU及びRUの位置の全ての可能な交換をマイナス
青記録の青光汚染の危険無しに保証できる。同じ理由
で、中間層の中に青光吸収剤を含ませることは必要でな
い。
【0036】1個、2個又は3個の別個の乳剤層を1個
の色素画像形成層ユニットの中に被覆して、必要な露出
のラチチュードを得るようにすることが好ましい。2個
又はそれ以上の乳剤層を1個の層ユニットの中に被覆し
たとき、これらは典型的に感度が異なるように選択され
る。より高い感度の乳剤を、より低い感度の乳剤の上に
被覆したとき、この二つの乳剤をブレンドしたときより
も高いスピード感度及び長いラチチュードが実現する。
より低い感度の乳剤を、より高い感度の乳剤の上に被覆
したとき、この二つの乳剤をブレンドしたときよりも高
いコントラストが実現する。1個の層ユニットの中に3
個の別個の乳剤層を含む三重被覆は、Chang等の米
国特許第5,314,793号及び同第5,360,7
03号により例示されるように、延長した露出のラチチ
ュードを容易にする技術である。
【0037】層ユニットが、2個又はそれ以上の乳剤層
からなるとき、このユニットはサブユニットに分割する
ことができ、サブユニットのそれぞれには、乳剤及びカ
ラー形成剤が含まれ、一方又は両方の他の層ユニットの
サブユニットを間に挟む。下記の要素が例示である。
【0038】 要素SCN−2 SOC 表面オーバーコート BU 青記録層ユニット IL1 第一中間層 FGU 高感度緑記録層サブユニット IL2 第二中間層 FRU 高感度赤記録層サブユニット
【0039】 IL3 第三中間層 SGU 低感度緑記録層サブユニット IL4 第四中間層 SRU 低感度赤記録層サブユニット S 支持体 AHU ハレーション防止層ユニット SOC 表面オーバーコート
【0040】緑記録層ユニットが高感度サブユニットF
GUと低感度サブユニットSGUとに分割し、赤記録層
ユニットが高感度サブユニットFRUと低感度サブユニ
ットSRUとに分割する以外は、構成及び構成選択は、
要素SCN−1から前記したものと本質的に同様であ
る。S及び増感層に対するAHUの配置は、当該技術分
野で公知のように、AHU中に含まれる濃度形成成分の
脱色特性及び要素の意図する用途に依存して変化してよ
い。Sの両面上に配置された複数のAHU層を使用する
要素が、特に意図される。
【0041】 要素SCN−3 SOC 表面オーバーコート FBU 高感度青記録層ユニット IL1 第一中間層 FGU 高感度緑記録層サブユニット IL2 第二中間層 FRU 高感度赤記録層サブユニット
【0042】 IL3 第三中間層 MBU 中感度青記録層ユニット IL4 第四中間層 MGU 中感度緑記録層サブユニット IL5 第五中間層 MRU 中感度赤記録層サブユニット
【0043】 IL6 第六中間層 SBU 低感度青記録層サブユニット IL7 第七中間層 SGU 低感度緑記録層サブユニット IL8 第八中間層 SRU 低感度赤記録層サブユニット AHU ハレーション防止層ユニット S 支持体 SOC 表面オーバーコート
【0044】青、緑及び赤記録層を、高感度、中感度及
び低感度サブユニットに分割する以外は、構成及び構成
選択は、要素SCN−1から前記したものと本質的に同
様である。
【0045】下記の層順序配列も特に有用である。 要素SCN−4 SOC 表面オーバーコート FBU 高感度青記録層ユニット MBU 中感度青記録層ユニット SBU 低感度青記録層サブユニット
【0046】 IL1 第一中間層 FGU 高感度緑記録層サブユニット MGU 中感度緑記録層サブユニット SGU 低感度緑記録層サブユニット
【0047】 IL2 第二中間層 FRU 高感度赤記録層サブユニット MRU 中感度赤記録層サブユニット SRU 低感度赤記録層サブユニット
【0048】 IL3 第三中間層 AHU ハレーション防止層ユニット S 支持体 SOC 表面オーバーコート
【0049】青、緑及び赤記録層を、高感度、中感度及
び低感度サブユニットに分割する以外は、構成及び構成
選択は、要素SCN−1から前記したものと本質的に同
様である。
【0050】色素画像形成層ユニット内の乳剤層がスピ
ード感度に於いて異なっているとき、最高スピード感度
の層内の色素画像形成剤の含量を、銀基準で化学量論的
量よりも低く制限することは、一般的な慣行である。最
高スピード感度乳剤層の機能は、最小濃度のすぐ上に、
即ち、層ユニット内の残りの乳剤層又は層群の閾値感度
より下である露光領域内に、特性曲線の部分を作ること
である。このようにして、増加した粒状度の最高感度ス
ピード感度乳剤層を作られた色素画像記録への添加を、
画像形成スピード感度を損なうことなく、最小にする。
本発明で特に有用であるフィルム及びカメラ特性の他の
詳細は、米国特許第5,422,231号でNozaw
aにより及び米国特許第5,466,560号でSow
inski等により説明されている。
【0051】前記の検討で、青、緑及び赤記録層ユニッ
トは、プリント用に使用されるカラーネガ要素に於ける
一般的な慣例であるように、それぞれイエロー、マゼン
タ及びシアン画像色素形成剤を含むものとして説明され
ている。三つの別個の電子カラー記録を作るために走査
することが意図される本発明のカラーネガ要素に於い
て、作られる画像色素の実際の色相は、重要でない。必
須であることは、単に、層ユニットのそれぞれ内で作ら
れた色素画像が、残りの層ユニットのそれぞれによって
作られたものから識別可能であることである。この識別
の能力を与えるために、層ユニットのそれぞれが、異な
ったスペクトル領域内に存在する吸収半ピーク値バンド
幅(half−peak bandwidth)を有す
る画像色素を作るように選択された1種又はそれ以上の
色素画像形成剤を含有することが意図される。青、緑又
は赤記録層ユニットが、プリントで使用するために意図
されるカラーネガ要素で一般的にあるような、スペクト
ルの青、緑若しくは赤領域内の吸収半ピーク値バンド幅
又は層ユニット内の画像色素の吸収半ピーク値バンド幅
が同一の広がりでない波長範囲を拡げる限り、近紫外
(300〜400nm)から可視まで及び近赤外(700
〜1200nm)までの範囲内の、全ての他の便利なスペ
クトルの領域内の吸収半ピーク値バンド幅を有するイエ
ロー、マゼンタ又はシアン色素を形成するかどうかは、
重要ではない。好ましくは、各画像色素は、他の画像色
素の吸収半ピーク値バンド幅によって占められていない
スペクトル領域を、少なくとも25nm(最も好ましくは
少なくとも50nm)拡げる吸収半ピーク値バンド幅を示
す。理想的には、画像色素は、相互的に排除する吸収半
ピーク値バンド幅を示す。
【0052】層ユニットが、スピード感度が異なる2つ
又はそれ以上の乳剤層を含むとき、層ユニットの各乳剤
層中に、層ユニットの他の乳剤層の色素画像とは異なっ
たスペクトル領域内に存在する吸収半ピーク値バンド幅
を示す色素画像を形成することによって、電子記録から
再生した、見るための画像内の画像粒状度を低下させる
ことが可能である。この技術は、層ユニットがスピード
感度の異なるサブユニットに分解されている要素に、特
に良く適合する。これによって、同じスペクトル感度の
乳剤層によって形成される異なった色素画像に対応し
て、各層ユニットについて多重電子記録を作ることが可
能になる。最高スピード感度の乳剤層によって形成され
る色素画像を走査することによって形成したデジタル記
録が、最小濃度のすぐ上にある見るための色素画像の一
部を再生するのに使用される。より高い露光レベルで、
第二及び任意に第三電子記録を、残りの乳剤層又は層群
によって形成されるスペクトル的に差異が設けられた色
素画像を走査することによって形成することができる。
これらのデジタル記録は、より少ないノイズ(より低い
粒状度)を含有し、より低い感度の乳剤層の閾露光レベ
ルより上の露光範囲に亘って見るための画像を再生する
際に使用することができる。粒状度を低下させるための
この技術は、Suttonの米国特許第5,314,7
94号及び同第5,389,506号により一層詳細に
開示されている。
【0053】本発明のカラーネガ要素の各層ユニット
は、少なくとも2.7 log Eの露出のラチチュー
ドを得ることを容易にする、1.5より小さい色素画像
特性曲線ガンマを作る。多色写真要素の最小許容露出の
ラチチュードは、写真用途で生じると思われる、最も極
端な白(例えば、花嫁のウエディングドレス)及び最も
極端な黒(例えば、花婿のタキシード)を正確に記録す
ることを可能にすることである。2.6 log Eの
露出のラチチュードは、典型的な花嫁と花婿との結婚式
シーンに丁度適合する。従って、本発明の実施で有用で
ある要素は、少なくとも2.7 log Eの露出のラ
チチュードを示す。少なくとも3.0 log Eの露
出のラチチュードが好ましい。それは、これによって、
撮影者による露出レベル選択に於ける誤りの気楽な許容
範囲が可能になるからである。3.6 log Eのよ
り大きい露出のラチチュードも、使いすてカメラ内に予
め装填されている要素において特に好ましい。それは、
初歩的露出制御により正確な画像再生を得る能力が実現
するからである。プリント用に意図されるカラーネガ要
素に於いて、プリントされたシーンの目に見える吸引力
は、ガンマが例外的に低いときしばしば失われるので、
カラーネガ要素を走査して、色素画像記録から電子画像
保持信号を作るとき、電子信号情報を調節することによ
ってコントラストを増加させることができる。本発明の
要素を、反射ビームを使用して走査するとき、ビースは
層ユニットを通して2回移動する。これは、濃度に於け
る変化(ΔD)を2倍にすることによってガンマ(ΔD
/Δlog E)を効果的に2倍にする。このように、
0.5又は0.2以下のように低いガンマが意図され、
約5.0 log E以下又はそれより高い露出のラチ
チュードが実現可能である。
【0054】要素をカラーネガ要素として詳細に説明し
てきたが、ポジ型要素が、既に説明したラチチュード、
ガンマ、カラー形成剤のマスキング及びガンマ比必要条
件を満足する限り、同様の考慮がホジ型要素に適用され
ることが認められる。具体的な例に於いて、当該技術分
野で公知の直接反転乳剤を使用することによって、要素
をポジ型に作ることができる。更に、公知のカラー反転
要素は、本明細書で説明したラチチュード、ガンマ及び
ガンマ比必要条件が、直接見るために必要な画像ガンマ
及び色素画像から利用できる随伴するラチチュードと物
理的に両立できないので、これらの必要条件を欠いてい
ることはいうまでもない。
【0055】適当なサーマルフィルムは、熱現像の際
に、光への画像様露出に応答した画像を与える。典型的
な熱処理条件には、0.1〜60秒間の約50〜180
℃の現像温度が含まれる。フィルムベースは、処理条件
下で実質的に分解しない、任意の適当な種類のフィルム
ベースであってよい。ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)及びアニ
ール化PEN(APEN)が、フィルムベース用の適当
な材料の例である。本発明の装置に於けるフィルム用の
アキュームレータは、任意の適当な種類のデバイスであ
ってよい。一般的に、アキュームレータ用の駆動手段は
また、フィルムをカートリッジから突き出し、そしてフ
ィルムをカートリッジの中に巻き戻すために、カートリ
ッジを駆動する。しかしながら、フィルムをカートリッ
ジの中に及びカートリッジから外へ押すために並びにア
キュームレータを駆動させるために別個の駆動手段を設
けることもできる。コンパクトな設計のために、アキュ
ームレータ自体の中に駆動モータを有することによっ
て、効率及びコンパクト性が得られることが見出され
た。これは好ましい態様であるが、これは装置の適当な
機能には必須ではなく、駆動モータを、フィルムの移動
を行うためにスラストカートリッジ及びアキュームレー
タを作動させるために適した任意の位置に置くことがで
きる。駆動モータは、任意の適当な形式の駆動モータで
あってよい。駆動モータは、AC,DC及びステップ電
気モータを含む。DC電気モータは駆動速度を制御する
簡単な手段を与えるので、本発明の装置にはDC電気モ
ータが好ましい。DC電気モータが或る態様で好ましい
が、フィルムを駆動させる適当な手段の実施のために、
他の形式のモータ又はモータの組み合わせを使用するこ
とができる。
【0056】この装置に、ヒータの上のフィルムの速度
を制御する手段を設ける。これには、ヒータの温度を決
定し、制御する手段も設けられている。ヒータを、最適
現像温度のために正確に制御することが、最良の写真性
能に重要である。駆動速度は、ヒータ温度と組み合わさ
って、現像処理の正確な制御を与える。ヒータに、ヒー
タの即時の温度を決定するための温度センサを設ける。
この温度センサは、サーモカップル又は任意の他の適当
なデバイスであってよい。温度センサによって検出した
温度不足に比例して、電力をヒータに供給する。温度制
御回路では、ヒータの温度を維持し、制御し、それによ
って現像温度を制御するのにフィードバックを使用す
る。ヒータの上のフィルムの速度は、任意の適当な速度
制御手段によって制御することができる。スラストカー
トリッジ及びアキュームレータの両方を駆動するDCモ
ータに適用されるパルス幅変調又はスラストカートリッ
ジ及びアキュームレータの両方を駆動するステップモー
タに適用される時間調節ステップ(timed ste
ps)は、適当な速度調節の例である。スラストカート
リッジ及びアキュームレータの両方を駆動するモータ
は、コンパクト性のためにアキュームレータの中に配置
することができる。これは好ましい態様であるが、駆動
手段は、本発明の装置内の適当な位置に配置された1個
のモータ又はモータ群の任意の組み合わせを含んでいて
よい。フィルム速度は、ヒータ付近のフィルムに十分な
滞留時間を与え、そして最適現像を与えるように制御す
る。本発明の装置は典型的に、フィルムの1フレームを
現像するのに、約2〜30秒間のヒータへの露出を必要
とする。
【0057】一定の時間、ヒータとのフィルムの接触を
防止する手段を設けることが望ましい。例えば、フィル
ムがヒータの上にある間にデバイスが停止すると、フィ
ルムは損傷を受けるか又は不適切に現像されるおそれが
ある。これを防止するために、ヒータをフィルム通路か
ら除くか又はデバイスに、フィルム通路をヒータから離
すように変更する手段を設けることができる。ヒータを
フィルム通路から除く方法では、モータによって駆動す
る一連のギアに接続した電機子を使用する。このモータ
は、所望によりヒータをフィルム通路から離すように又
はフィルム通路に近づけるように駆動するように制御す
る。このモータは任意の適当な形式の駆動モータであっ
てもよい。本発明の装置に好ましいモータは、ステップ
電気モータがヒータの運動を制御する簡単な手段を与え
るので、ステップ電気モータである。コンパクト設計の
ために、アキュームレータ内にヒータを作動させるモー
タを有することによって、効率及びコンパクト性が得ら
れることが見出された。これは好ましい態様であるが、
これは装置の適当な機能には必須ではなく、ヒータを作
動させるモータを、ヒータをフィルム通路に近接させる
ように移動させ且つヒータをフィルム通路から除くため
に適した任意の位置に置くことができる。
【0058】ヒータを作動させるモータは、プリセット
した条件によって制御することができるか又はこれを、
フィルム及び/若しくは現像を監視するセンサによって
与えられる信号に応答するように構成することができ
る。センサは、フィルム速度、フィルム位置、温度、フ
レーム前進並びにフィルム破損、フィルム詰まり及びヒ
ータ不調のような傷害状態を含む複数のパラメータを監
視するようにフィルム通路内に装着することができる。
サーマルフィルム内の画像フレームの位置を検出するに
は発光ダイオード(LED)センサが好ましい。画像フ
レーム位置の検出にはLEDセンサが好ましいが、本発
明の装置で使用するセンサは、関心のパラメータを監視
する任意の適当な形式のものであってよい。この装置用
のセンサには、光学式、磁気式、機械式及び電子式セン
サが含まれる。このようなセンサの応答は、ヒータを作
動させる駆動機構に伝達され、所望によりヒータをフィ
ルム通路に近接させるように配置するか又はヒータをフ
ィルム通路から除く。他の態様に於いて、フィルムとヒ
ータとの間の接触を望まないとき、フィルムをヒータか
ら離して持ち上げるのに作動ガイドローラ(actua
ted guiderollers)を使用する。フィ
ルムはまた、必要なときヒータの温度をフィルムの損傷
閾値より下に低下させることを可能にするように、熱量
(thermal mass)が十分に低く、応答時間
が速いヒータによって過度の加熱から保護することがで
きる。
【0059】本発明の装置には光学的走査手段が含まれ
る。この光学スキャナは、フィルム画像情報又はフィル
ム上に光学的にエンコードされた他の情報の電子表示を
与える。このような電子記録の有用性は、当該技術分野
で広く知られている。例えば、フィルム画像情報の電子
記録は、デジタル化され、更に種々のアルゴリズムを使
用して処理され、プリントデバイスに通信されて、光学
的プリントを必要としないで高品質出力プリントを生ず
ることができる。光学スキャナの典型的な応用には、該
サーマルフィルムの熱処理した領域を走査することが含
まれる。しかしながら、光学的走査は、サーマルフィル
ムを完全に熱処理する前又は熱処理した後に実施するこ
とができる。例えば、フィルムの試験パッチを熱処理
し、そして光学的に走査し、得られた光学濃度情報を、
次の処理条件を修正するのに使用することができる。フ
ィルムの領域を未処理のままにしながら、光学的走査を
実施した場合には、該スキャナの光源がサーマルフィル
ムの未処理の領域を更に露光しないことを確保するため
の注意を払わなくてはならない。熱処理及び光学的走査
の後、便利に貯蔵するためにフィルムをスラストカート
リッジの中に巻き戻すことができる。
【0060】この光学スキャナは、任意の適当な形式の
光学スキャナであってよい。本発明の装置のために、フ
ィルム画像情報の電子記録を忠実に作るスキャナが好ま
しい。適当な光学スキャナの典型は、Brandest
ini等の米国特許第5,684,610号に開示され
ているような光学スキャナである。光学式伝送スキャナ
(optical transmission sca
nner)が、それが十分な検出忠実度で高い空間解像
度走査を与えるので好ましい。本発明の装置に、光学ス
キャナによって作られたフィルム画像データの電子記録
を、処理し、修正し、記憶しそして回復させるための手
段が設けられていてよい。本発明の装置にはまた、フィ
ルムの光学的走査に付随する光学的走査パラメータの電
子記録を、処理し、記憶しそして回復させるための手段
が設けられていてよい。本発明の装置には、フィルム画
像データ及び/又は走査パラメータの電子記録を、ディ
スプレイ、コンピュータシステム及びプリンタを含む他
のハードウェアデバイスに並びに他の電子通信ネットワ
ークに通信するための手段が設けられていてよい。光学
スキャナにより読み取られ、熱処理条件又は磁気読み取
り若しくは磁気書き込みを制御するために使用される光
学的情報を、この熱現像性フィルム上に記録することも
できる。
【0061】光学スキャナ用の光源は、任意の適当な形
式であってよい。光源には、白熱電球、蛍光灯及び発光
ダイオード(LED)が含まれる。LED光源が有効で
コンパクトであるので、本発明の装置のためにLED光
源が好ましい。本発明の一つの態様に於いて、それぞれ
異なった波長を発光する3種の別個のLED光源が、光
源として使用される。例えば、青、緑及び赤発光LED
を組み合わせて、イルミナント(測色用の光)として使
用すべき白色光を有効に作ることができる。これは特別
の態様であるが、フィルム画像情報の忠実な走査を実施
するために、他の適当な光源を使用することができる。
この光源には、本発明の他の機能を妨害しないで、有効
な光学的走査を実施するために適したように、それを点
けたり消したりできるような制御が設けられている。
【0062】透過光で方向転換させるために、光学スキ
ャナの一部として、鏡又は鏡システムを設けることがで
きる。本発明の好ましい態様は、効率及びコンパクト性
のために、フィルム通路に対してほぼ平行になるように
透過光ビームを向ける鏡を備えている。任意の適当な及
び適切な反射性のデバイスも、鏡として機能し得る。銀
被覆研磨アルミニウム鏡は強靱で、低コストで適切に反
射性であるので、銀被覆研磨アルミニウム鏡が本発明の
装置用に好ましい。銀被覆研磨アルミニウム鏡は好まし
い態様を表わすが、任意の適当な反射性の表面を本発明
の装置で鏡として使用することができる。この鏡は平面
状であるか又は湾曲していてよい。スキャナシステム性
能を改良するために透過光のビームを合焦させるか又は
他の方法で修正するために、非平面状態を使用すること
ができる。
【0063】本発明の装置には、透過光ビームを修正す
るためにレンズ群又はレンズ系を設けることができる。
このレンズ群又はレンズ系は、球面レンズ又は非球面レ
ンズからなっていてよい。入射光ビーム又は透過光ビー
ムのスペクトル分布を修正するために、スペクトルフィ
ルタを光路内に設けることができる。本発明の一つの態
様には、入射光及び透過光の強度及びスペクトル分布を
修正しそして制御するために、電子的に作動させる及び
/又は機械的に作動させることができる液晶光変調器及
び/又はスペクトルフィルタが含有される。この態様の
利点は、それが色感受性光電子検出器を必要としないこ
とである。これは一つの態様を表わすが、本発明の装置
は、液晶光変調器又は機械的に作動するスペクトルフィ
ルタを必要としない。忠実度を向上させ、効率を増加さ
せるために、全ての光学的インターフェースは、当該技
術分野で公知であるように反射防止被覆されていてよ
い。
【0064】感光検出器は、入射光に応答して電子信号
を忠実に作ることができる、どのような適当な形式のデ
バイスであってもよい。固相検出器及び光電子増倍管
が、適当な感光性要素の例である。本発明の装置のため
に固相検出器が好ましい。電荷結合素子(CCD)又は
相補型金属酸化物半導体(CMOS)は、適当な固相光
電子検出器の特別の例である。この検出器は、直線アレ
ーの長さに対応するフィルムの片が同時に走査されるよ
うに、直線アレー内で組み合わせることができる。本発
明の一つの態様では、各直線アレーが、異なったスペク
トル分布の入射放射線に感受性である感光セルの三直線
アレー(tri−linear array)が利用さ
れる。例えば、白色光源が使用される場合、赤、緑及び
青感性直線光検出器アレーからの透過光強度データを処
理して、フィルム画像情報のフルカラー電子ファイル表
示を得ることができる。三直線アレー検出器が好ましい
が、他の適当な形式の検出器も使用することができる。
例えば、三直線アレーよりも大きいフィルムの面積を同
時に走査するために、二次元アレー検出器を使用するこ
とができる。これは、より速いフィルム供給速度を可能
にし、より迅速な走査を与える。大きい二次元アレー検
出器を、全フィルム画像フレームを同時に走査するため
に使用することができる。
【0065】この装置に、光学スキャナのための制御を
設けることができる。熱現像性フィルム若しくはスラス
トカートリッジ上に電子的に、磁気的に若しくは光学的
に記憶された情報又は幾つかの他の源泉により与えられ
た情報に応答して光学的走査を実施する能力は、最適光
学的走査を達成するために重要である。所望の解像度、
フィルム種類及び予想される光学濃度範囲のようなバラ
メータを、光学スキャナに通信して、走査パラメータ
を、優れた光学的走査をもたらし、光学的走査と、熱処
理又は磁気情報読み取り若しくは書き込みのような本発
明の他の機能との間の干渉を防止するために変えること
ができる。
【0066】磁気リーダを使用する場合、それは任意の
適当な形式の磁気リーダであってよい。本発明の装置の
ために、コイル巻き磁気リーダ付誘導型積層ミュー金属
コア(inductive type laminat
ed mu−metal core with coi
l magnetic readers)が好ましい。
それは、このような磁気リーダが、ノイズを最小にし、
混信を制御しながら、フィルム上に記憶された磁気情報
を読み取るための低コストで強靱な手段を与えるからで
ある。この磁気リーダは、フィルム通路のどこに配置し
てもよい。フィルムを熱処理する前に磁気情報が読み取
られるように磁気リーダを配置することが好ましい。そ
れは、このように配置することによって、磁気情報に応
答して処理条件を制御することが可能になり、熱処理に
付随する磁気情報の可能性のある劣化が避けられるから
である。複数個の磁気リーダを含ませて、フィルム通路
内の種々の位置で磁気情報を読み取るようにすることが
できる。本発明の装置にはまた、電子情報を記憶し、伝
達し、記録するための手段が含まれている。特に、本発
明の装置には好ましくは、磁気リーダによって感知され
た磁気情報の電子記録を、記憶し、伝達し、処理するた
めの手段が含まれている。この電子記録は、熱処理、光
学的プリント又は光学的走査のような次の処理を制御
し、修正するのに使用することができる。フィルム上に
磁気的に記憶された情報に応答して次の処理を実施する
ための能力は、最適画像形成システム性能のために重要
である。例えば、異なったサーマルフィルム配合は一般
的に、最適現像を達成するために異なった熱処理条件を
必要とするので、フィルム上に磁気的に記憶されている
であろうフィルム種類情報に応答してヒータ及びフィル
ム駆動速度を制御することは、最適現像及び次の画像品
質を達成するために重要である。
【0067】存在する場合、磁気ライタは、任意の適当
な形式の磁気ライタであってよい。本発明の装置に、コ
イル巻き磁気ライタ付誘導型積層ミュー金属コアが好ま
しい。それは、このような磁気ライタが、フィルム上に
磁気情報を書き込むための低コストで強靱な手段を与え
るからである。この磁気ライタは、フィルム通路のどこ
に配置してもよい。フィルムを熱処理した後に磁気情報
が書き込まれるように磁気ライタを配置することが好ま
しい。それは、このように配置することによって、熱処
理に付随する磁気情報の可能性のある劣化が避けられる
からである。複数個の磁気ライタを含ませて、フィルム
通路内の種々の位置で磁気情報を書き込むようにするこ
とができる。磁気ライタは、磁気的にエンコードするこ
とができる任意の種類の情報を書き込むことができる。
特に、磁気ライタは、フィルム若しくはフィルムカート
リッジに以前に記憶されたデータを書き直すことができ
るか又は磁気ライタは、処理条件若しくは処理の日付の
ような新しい情報をフィルム上に書き込むことができ
る。このような情報は、次の処理を最適化するために使
用される。例えば、優れた光学的走査は、処理条件に基
づいて予想される濃度値を与えるように光学的走査パラ
メータを調節することから得られる。
【0068】本発明の装置の好ましい態様では、画像形
成フレームのようなフィルム上の他の要素に関して既知
である位置でフィルム上に書き込まれるべき磁気情報を
必要とする。画像フレーム位置を決定する好ましい手段
は、発光ダイオード(LED)センサ及び画像形成フレ
ームに関して規則的な間隔で配置されたフィルム内のパ
ーフォレーションからなる。画像形成フレームを有する
登録でフィルムの領域上に磁気情報を書き込むことによ
って、フレームの具体的情報を個別フレームに一層正確
に且つ直ちに適用することが可能になり、改良されたシ
ステム効率になる。
【0069】磁気ライタは、単一のアセンブリの中に磁
気リーダと組み合わせることができ又はこれらは別々に
することができる。磁気リーダ及び磁気ライタは、磁気
リーダ又は磁気ライタをフィルム通路から除くように作
動させることができる1個又はそれ以上の電機子に一緒
に又は別々に装着することができる。電機子を作動させ
るモータは、プリセット条件によって制御することがで
き又はこれは、フィルム及び/又は現像を監視するセン
サによって与えられる信号に応答するように構成するこ
とができる。センサは、フィルム速度、フィルム位置、
温度、フレーム前進並びにフィルム破損、フィルム詰ま
り及びヒータ不調のような傷害状態を含む複数のパラメ
ータを監視するようにフィルム通路内に装着することが
できる。電機子機構は、磁気リーダ及び磁気ライタが同
時に又は独立に作動されるように構成することができ
る。磁気リーダ及び/又は磁気ライタを引っ込めること
は、熱現像又は光学的走査のような他の処理工程との不
所望の干渉を避けるのに有用なことである。特に、磁気
リーダ及び/又は磁気ライタとサーマルフィルムとの間
の接触は、フィルムがヒータ又は光学スキャナと最適に
関わることを妨害するかもしれない。磁気リーダ及び/
又は磁気ライタをフィルム通路から除くことによって、
このような有害な干渉が避けられる。電機子機構は、磁
気リーダ又は磁気ライタをフィルム通路から除いた後、
磁気リーダ又は磁気ライタをフィルム通路に戻すように
構成することができる。
【0070】本発明の装置に、フィルム上に記憶された
如何なる磁気情報も消去する手段を設けることができ
る。磁気情報を消去するのに使用するデバイスは、任意
の適当な形式のデバイスであってよい。磁気消去器は、
フィルム通路内の任意の場所に配置することができる。
フィルムが熱処理された後であるが、磁気情報がフィル
ム上に書き直される前に、磁気情報が消去されるよう
に、磁気消去器を配置することが好ましい。それはこの
ことによって、潜在的に劣化した磁気情報を廃棄するこ
とが可能になり、更に磁気ライタによる磁気情報の一層
有効な書き込みが可能になるからである。磁気消去器に
よって、磁気ライタが、フィルム上に最初に存在してい
たものよりも一層有効な又は有用なフォーマットで磁気
情報を書き込むことを可能にすることができる。
【0071】本発明の装置に、熱処理状態を通して磁気
情報を保存する手段を設けることができる。磁気情報
は、磁気情報を含有するフィルムの領域を、熱処理の温
度極端から絶縁することによって、熱処理状態を通して
保存することができる。このことは、磁気情報を含有す
るフィルムの領域が、熱現像の温度極端を過度に受けな
いような位置にあるときのみ、電力をヒータに供給する
ことによって達成される。フィルム上に記憶された磁気
情報はまた、磁気情報を含有するフィルムの領域が、フ
ィルムの他の領域が熱現像に露出されている間に冷却さ
れていれば、実質的に保存され得る。フィルムの磁気領
域を冷却するのに使用するデバイスは、任意の適当な形
式のデバイスであってよい。本発明の装置には、熱電冷
却器が作動油又は圧縮機を必要としないでコンパクトで
局在化した冷却を与えるので、熱電冷却器が好ましい。
【0072】サーマルフィルム用のリーダーは、フィル
ムの処理の間にその寸法安定性を維持しなくてはならな
い。リーダーが熱処理の条件下で過剰のカール、ゆがみ
若しくは捻れを示すか又は過度に膨張若しくは収縮する
と、フィルムがフィルム通路内に誤供給されるか又は詰
まるであろう。リーダーは、スラストカートリッジ内で
現像済みフィルムを繰り返し使用するのに重要である。
劣化した又は不適当なリーダーは、フィルムがフィルム
通路を滑らかに移動することを妨害し、画像要素の引っ
掻きを含むフィルムの過剰の磨損になる。不適当なリー
ダーと共にフィルムを含有するスラストカートリッジを
繰り返し使用すると、またスラストカートリッジを破損
させ、フィルムをスラストカートリッジから突き出すか
又はスラストカートリッジの中に巻き戻すことができな
くなる。これらの問題点を避けるために、リーダーを現
像の熱極端から保護するか又は180℃以下の現像の温
度で寸法的に安定である材料から製造することができ
る。リーダーが通過し、ヒータに対して近接状態になら
なくなるまで、ヒータ要素をフィルム通路から除去する
ことによって、リーダーを現像の熱極端から保護する。
次いで、画像形成フレームを処理するのに必要なとき、
ヒータをフィルム通路の中に戻す。ヒータの適当な作動
は、種々の電動サブアセンブリによって与えることがで
きる。他の態様に於いて、電力はリーダーがヒータに近
接していない状態の場合のみヒータに適用され、それに
よって、リーダーを熱現像の熱極端から絶縁する。リー
ダーが処理条件を通して十分な寸法安定性を維持する材
料からなる場合には、リーダーを加熱要素から絶縁する
ことは必要ない。画像の不所望のゆがみを防止するため
に、フィルムベースも処理条件を通して安定なままであ
ることが必要である。カラーサーマルフィルムについて
の典型的な現像温度は、おそらく50〜180℃であろ
う。従って、これらの処理条件を通して十分な寸法安定
性を維持する任意の適当な材料を、リーダー又はフィル
ムベース材料として使用することができる。最高温度処
理条件への露出が過剰でない限り、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)がリーダー及びフィルムベースとし
て使用するのに十分に安定であることが見出された。
【0073】カートリッジ、ヒータ及び駆動機構を収容
するために適しているデバイスは、任意のサイズのもの
であってもよい。本発明の装置はできるだけコンパクト
に作られることが好ましい。装置は、それがコンピュー
タのドライブベイ(drive bay)の中に適合で
きるようなサイズのものであることが望ましいと考えら
れる。典型的に、本発明の装置の遮光性容器は、120
0cm3 より小さい体積を有する。
【0074】本発明の装置のための電力は、どのような
適当な電源であってもよい。これは、標準的な電気コン
セントの中に差し込む手段によって与えることができ
る。このデバイスがコンピュータの中に又はコンピュー
タ周辺デバイスとして設置される場合には、コンピュー
タから電力を引くことができる。本発明の装置は、伝統
的な湿式処理写真仕上に必要な資源(resource
s)の多くを必要としない。従って、これは伝統的な湿
式処理よりも一層便利な写真仕上を可能にする。本発明
の装置は、家庭又は小規模のオフィス用途のような、伝
統的な湿式処理写真仕上よりも広範囲に分散した環境で
応用を見出すであろうことが意図される。更に、本発明
のデバイスは、伝統的な湿式処理に必要な、汚染物質を
含有しない水及び汚染された廃液を処理する手段のよう
な資源の無い遠隔地での写真仕上を可能にするであろう
ことが意図される。露光したフィルムの迅速で便利な処
理のために、遠隔地での資源として電池を使用すること
ができる。
【0075】
【実施例】下記の例は、本発明の実施を例示する。これ
らは本発明の全ての可能性のある変形を網羅することを
意図するものではない。部及び%は、他の方法で示さな
い限り重量基準である。
【0076】例1 フルカラー熱現像性フィルムを製造する。
【0077】感光性ハロゲン化銀乳剤(1)〔赤感性乳
剤層用〕 表Iに示す溶液(1)及び溶液(2)を、十分に攪拌し
たゼラチン水溶液(55℃に加熱した540mLの水中
の、16gのゼラチン、0.24gの臭化カリウム、
1.6gの塩化ナトリウム及び24mgの化合物(a)の
溶液)に、同じ流速で19分間かけて同時に添加する。
5分後に、表Iに示する溶液(3)及び溶液(4)を更
に、同じ流速で24分間かけて、これに同時に添加す
る。一般的な方法によって洗浄し、塩を除去した後、1
7.6gの石灰処理したオセインゼラチン及び56mgの
化合物(b)を添加して、pH及びpAg をそれぞれ6.2
及び7.7に調節する。次いで、1.02mgのトリメチ
ルチオウレアを添加し、続いて60℃で最適化学増感を
行う。その後、0.18gの4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラアザインデン、64mgの
増感色素(C)及び0.41gの臭化カリウムを順に添
加し、続いて冷却する。こうして、590gの、0.3
0μmの平均粒子サイズを有する単分散立方体塩臭化銀
乳剤を得る。
【0078】
【表1】
【0079】
【化1】
【0080】感光性ハロゲン化銀乳剤(2)〔緑感性乳
剤層用〕 表IIに示する溶液(1)及び溶液(2)を、十分に撹拌
した5%ゼラチン水溶液(46℃に加熱した600mLの
水中の、20gのゼラチン、0.30gの臭化カリウ
ム、2.0gの塩化ナトリウム及び30mgの化合物
(a)の溶液)に、同じ流速で10分間かけて同時に添
加する。5分後に、表IIに示す溶液(3)及び溶液
(4)を更に、同じ流速で30分間かけて、この溶液に
同時に添加する。溶液(3)及び(4)の添加が終了し
て1分後に、360mgの増感色素(d1 )及び73.4
mgの増感色素(d2 )を含有する、メタノール中の増感
色素の溶液600mLを添加する。一般的な方法によって
洗浄し、塩を除去した(pH4.0で、沈降剤(e)を使
用して行った)後、22gの石灰処理したオセインゼラ
チンを添加して、pH及びpAg をそれぞれ6.0及び7.
6に調節する。次いで、1.8mgのチオ硫酸ナトリウム
及び180mgの4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a,7−テトラアザインデンを添加し、続いて60℃
で最適化学増感を行う。その後、90mgのカブリ防止剤
(f)並びに保恒剤として70mgの化合物(b)及び3
mLの化合物(g)を添加し、続いて冷却する。こうし
て、635gの、0.30μmの平均粒子サイズを有す
る単分散立方体塩臭化銀乳剤を得る。
【0081】
【表2】
【0082】
【化2】
【0083】感光性ハロゲン化銀乳剤(3)〔青感性乳
剤層用〕 最初に、十分に撹拌した5%ゼラチン水溶液(70℃に
加熱した584mLの水中の、31.6gのゼラチン、
2.5gの臭化カリウム及び13mgの化合物(a)の溶
液)への、表III に示す溶液(2)の添加を開始する。
10分後に溶液(1)の添加を開始する。その後、溶液
(1)及び(2)を30分間かけて添加する。溶液
(2)の添加が終了して5分後に、表III に示す溶液
(4)の添加を更に開始し、そして10秒後に溶液
(3)の添加を開始する。溶液(3)を27分50秒間
かけて添加し、溶液(4)を28分間かけて添加する。
一般的な方法によって洗浄し、塩を除去した(pH3.9
で、沈降剤(e′)を使用して行った)後、24.6g
の石灰処理したオセインゼラチン及び56mgの化合物
(b)を添加して、pH及びpAg をそれぞれ6.1及び
8.5に調節する。次いで、0.55mgのチオ硫酸ナト
リウムを添加し、続いて65℃で最適化学増感を行う。
その後、0.35gの増感色素(h)、56mgのカブリ
防止剤(i)及び保恒剤として2.3mLの化合物(g)
を添加し、続いて冷却する。こうして、582gの、
0.55μmの平均粒子サイズを有する単分散八面体臭
化銀乳剤を得る。
【0084】
【表3】
【0085】
【化3】
【0086】ベンゾトリアゾール銀乳剤(有機銀塩) 300mL水中に、28gのゼラチン及び13.2gのベ
ンゾトリアゾールを溶解させる。得られた溶液を40℃
に維持し、撹拌した。100mLの水中の17gの硝酸銀
の溶液を、この溶液に2分間かけて添加する。得られる
ベンゾトリアゾール銀乳剤のpHを調節して、沈降により
過剰の塩を除去する。次いで、pHを6.30に調節し
て、400gのベンゾトリアゾール銀乳剤を得る。
【0087】カプラーの乳化分散液の製造方法 表IVに示す油相成分及び水相成分をそれぞれ溶解して、
温度60℃の均一溶液を形成する。両方の溶液を一緒に
し、5cm直径の分散機(disperser)を取り付
けた溶解機(dissolver)を有する1リットル
のステンレススチール容器内で、10,000rpm で2
0分間かけて分散させる。次いで、熱水を、後水添加と
して表IVに示した量で添加し、続いて2,000rpm で
10分間混合する。こうして、シアン、マゼンタ及びイ
エローの3色の乳化分散液を製造する。
【0088】
【表4】
【0089】
【化4】
【0090】
【化5】
【0091】このようにして得られた材料を使用して、
表Vに示す多層構成を有する熱現像カラー写真材料を製
造する。フィルムベースとして、磁気記録媒体として使
用するのに適した磁性粒子の有効に透明な皮膜を含有す
るアニール化ポリエチレンナフタレート(APEN)を
使用する。このフィルムをスラストカートリッジ内に装
填し、このスラストカートリッジをカメラの中に挿入
し、フィルムをフルカラー試験シーンに画像様露光す
る。次いで、フィルムをスラストカートリッジの中に巻
き戻し、スラストカートリッジをカメラから取り出し、
本発明の装置のスラストカートリッジを受け取るための
チャンバーの中に挿入する。本発明の装置の遮光性ドア
を閉じ、フィルム駆動機構を作動させて、フィルムをフ
ィルム通路に沿ってアキュームレータの中に突き出す。
磁気リーダがフィルム上に記憶された磁気情報を読み取
る。この磁気情報の電子記録は、熱処理条件を制御し、
修正するために使用され、磁気情報の電子記録は電子記
憶デバイスに記憶される。ヒータの温度は、フィルム上
に記憶された磁気情報に従って調節され、設定される。
駆動速度は、フィルム上に記憶された磁気情報に従って
現像時間を与えるように調節される。フィルムは、ヒー
タを通り越して駆動され、熱現像を実施する。次いで、
処理されたフィルムは、フィルムの上に磁気情報を書き
込む磁気ライタを通り越して駆動される。次いで、フィ
ルムは、光学スキャナの照明光源を通り越して駆動され
る。フィルムを透過した光は、鏡によって反射され、レ
ンズ系を通って三直線CCDアレー光検出器の上に達す
る。相対赤、緑及び青露光時間のような光検出器のパラ
メータは、フィルム上に磁気的に記憶された情報に応答
して走査条件を最適化するように電子的に調節される。
三直線光検出器アレーは、フィルム画像データの電子フ
ァイル表示を忠実に作る。この電子ファイルは、色及び
色相スケールを訂正するように操作され、ファイルはデ
ジタルプリンタに出力される。デジタルプリントの点検
によって、フルカラー画像シーンがこのフォトサーモグ
ラフィシステムによって忠実に再生されることが明らか
になる。フィルムはスラストカートリッジの中に巻き戻
され、本発明の装置から取り出される。
【0092】
【表5】
【0093】
【表6】
【0094】
【化6】
【0095】熱溶媒(12) D−ソルビトール 本発明を、その或る好ましい態様を特に参照して詳細に
説明したが、変形及び修正が本発明の精神及び範囲内で
実施できることはいうまでもない。
【0096】
【発明の効果】本発明は、スラストカートリッジ内に含
まれたフィルムを処理するコンパクトで便利な装置及び
方法を提供する。本発明は、サーマルフィルムを走査し
て、容易に処理し、プリントしそして伝達することがで
きる画像データの電子記録を形成するための手段を提供
する。本発明は、最適な次の処理を実施するための磁気
情報を記録しそして書き込むための手段を提供する。本
発明は、便利でコンパクトなカラーサーマルフィルムの
処理装置及び方法を提供する。
【0097】以下に、本発明の追加の態様を列挙する。 1.スラストカートリッジ用受けチャンバ、該スラスト
カートリッジからサーマルフィルムを前進させ、そして
該スラストカートリッジの中にフィルムを巻き戻す駆動
手段、該フィルムがカートリッジから出た後で、それを
集めるアキュームレータ、該サーマルフィルムが該カー
トリッジと該アキュームレータとの間を通過するとき該
サーマルフィルムを現像する、該チャンバと該アキュー
ムレータとの間に配置されたヒータ、現像されたサーマ
ルフィルム上に目に見える画像の電子記録を形成する画
像スキャナ手段並びに該チャンバ、ヒータ及びアキュー
ムレータ用の遮光性容器を含んでなる熱現像用装置。
【0098】2.該装置に更に、該サーマルフィルムの
磁気読み取り用手段が含まれる態様1に記載の装置。 3.該装置に更に、該サーマルフィルムへの磁気書き込
み用手段が含まれる態様2に記載の装置。 4.該装置が更に、磁気情報の電子記録を記憶するため
の情報プロセッサ及びデジタル記憶デバイスを備えた態
様2に記載の装置。
【0099】5.更に、磁気リーダによって読み取られ
た情報に応答して熱処理条件を調節するための手段を備
えた態様2に記載の装置。 6.更に、磁気リーダによって読み取られた情報に応答
して光学的走査条件を調節するための手段を備えた態様
2に記載の装置。 7.該装置が更に、熱処理又は光学的走査の間に磁気ヘ
ッドを引っ込めるための手段を備えた態様2に記載の装
置。 8.該装置が更に、走査したフィルム画像の電子ファイ
ル表示を形成するための手段を備えた態様1に記載の装
置。
【0100】9.該画像スキャナが光学式スキャナであ
る態様1に記載の装置。 10.該装置が更に、走査したフィルム画像の電子ファ
イル表示を記憶するための情報プロセッサ及びデジタル
記憶デバイスを備えた態様1に記載の装置。 11.該装置が更に、電子記録を操作するための常駐信
号処理ハードウェアを含む態様1に記載の装置。 12.該装置が更に、該装置に接続された信号処理ハー
ドウェアと通信するための手段を含む態様1に記載の装
置。
【0101】13.該画像スキャナセンサが感光セルの
三直線アレーからなる態様1に記載の装置。 14.該感光セルが、電荷結合素子又は相補型金属酸化
物半導体からなる態様10に記載の装置。 15.該スキャナの光源が発光ダイオード又は蛍光灯か
らなる態様1に記載の装置。 16.更に、制御信号に応答して光学的走査条件を調節
するための手段を備えた態様1に記載の装置。
【0102】17.更に、該ヒータの温度を決定するた
めの温度感知手段を備えた態様1に記載の装置。 18.更に、該ヒータの温度及び該駆動手段の速度を調
節するための手段を備えた態様2に記載の装置。 19.該ヒータがプラテンからなり、該プラテンが2〜
5cmの長さである態様1に記載の装置。
【0103】20.該装置が更に、光学的走査又は磁気
読み取り又は磁気書き込みの間に、ヒータ引っ込めるた
めの手段を備えた態様1に記載の装置。 21.該遮光性容器が1200ccより小さい態様1に記
載の装置。 22.露光したサーマルフィルムを含むスラストカート
リッジを受けチャンバの中に入れること、該サーマルフ
ィルムを該チャンバーからヒータを通り越して駆動させ
ること、現像されたフィルムをヒータの上を通過した後
でアキュームレータ手段の中に巻き取ること、該フィル
ムを画像走査して電子記録を作ること、電子記録をデジ
タル化すること、電子記録を記憶すること及び該サーマ
ルフィルムを該スラストカートリッジの中に巻き戻すこ
とを含んでなる、サーマルフィルムの現像方法。
【0104】23.現像されたサーマルフィルムを含有
するスラストカートリッジを該チャンバから取り出す態
様22に記載の方法。 24.該ヒータが50〜180℃に維持される態様22
に記載の方法。 25.該ヒータ温度が温度感知デバイスに応答して調節
される態様22に記載の方法。 26.現像が遮光性容器内で行われる態様22に記載の
方法。 27.該遮光性容器が約1200ccの体積を有する態様
22に記載の方法。
【0105】28.該画像走査が光学的走査によるもの
である態様22に記載の方法。 29.更に、常駐電子信号処理及びメモリーを利用し
て、画像の走査を調節することを含む態様22に記載の
方法。 30.更に、常駐電子信号処理及びデジタルメモリーを
利用して、走査したフィルム画像の電子ファイル表示を
記憶することを含む態様22に記載の方法。 31.更に、該サーマルフィルム上に光学的に記憶され
たデータに応答して走査を制御することを含む態様22
に記載の方法。 32.更に、該サーマルフィルム上に磁気的に記憶され
たデータに応答して走査を制御することを含む態様22
に記載の方法。 33.更に、走査したフィルム画像の電子記録を操作す
るための常駐信号処理ハードウェアを利用することを含
む態様22に記載の方法。
【0106】34.更に、該装置に接続された信号処理
ハードウェアと通信するための手段を利用することを含
む態様22に記載の方法。 35.更に、該サーマルフィルム上に光学的に記憶され
たデータに応答して熱処理を制御することを含む態様2
2に記載の方法。 36.更に、該サーマルフィルム上に磁気的に記憶され
たデータに応答して熱処理を制御することを含む態様2
2に記載の方法。 37.更に、熱処理条件に関して該サーマルフィルム上
に磁気情報を書き込むことを含む態様22に記載の方
法。 38.更に、光学的走査条件に関して該サーマルフィル
ム上に磁気情報を書き込むことを含む態様22に記載の
方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンパクトな熱現像装置の平面図であ
る。
【図2】本発明の装置の側面図である。
【図3】本発明の装置の端面図である。
【図4】図2の線4−4での断面図である。
【図5】図1の線5−5での断面図である。
【図6】フィルム通路からヒータを取り除くための手段
を示す、図2の線4−4での別の断面図である。
【図7】フィルム通路から磁気リーダ及び磁気ライタを
取り除く手段を示す、図2の線4−4での別の断面図で
ある。
【図8】磁気情報を保存する冷却手段を示す、図1の線
5−5での別の断面図である。
【符号の説明】
9…光源 10…現像装置デバイス 11…鏡 12…遮光性ドア 13…レンズ系 14…チャンバ 15…光学検出器 16…スラストカートリッジ 18…フィルム 19…磁気読み取りヘッド 20…磁気書き込みヘッド 22…ヒータ 24…アキュームレータ 26…モータ 28…駆動スプロケット 32…一連のギア 34…スプロケット 36…電気接点 38…ガイドローラ 39…ガイドローラ 40…電機子 42…ギアアセンブリ 44…センサ 45…センサ 46…モータ
フロントページの続き (72)発明者 デビッド エイチ.レビイ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,ハンプシャー ドライブ 114 (72)発明者 リチャード ピーター スザジュスキ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14610, ロチェスター,カウンシル ロック アベ ニュ 68

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラストカートリッジ用受けチャンバ、
    該スラストカートリッジからサーマルフィルムを前進さ
    せ、そして該スラストカートリッジの中にフィルムを巻
    き戻す駆動手段、該フィルムがカートリッジから出た後
    で、それを集めるアキュームレータ、該サーマルフィル
    ムが該カートリッジと該アキュームレータとの間を通過
    するとき該サーマルフィルムを現像する、該チャンバと
    該アキュームレータとの間に配置されたヒータ、現像さ
    れたサーマルフィルム上に目に見える画像の電子記録を
    形成する画像スキャナ手段並びに該チャンバ、ヒータ及
    びアキュームレータ用の遮光性容器を含んでなる熱現像
    用装置。
  2. 【請求項2】 露光したサーマルフィルムを含むスラス
    トカートリッジを受けチャンバの中に入れること、該サ
    ーマルフィルムを該チャンバーからヒータを通り越して
    駆動させること、現像されたフィルムをヒータの上を通
    過した後でアキュームレータ手段の中に巻き取ること、
    該フィルムを画像走査して電子記録を作ること、電子記
    録をデジタル化すること、電子記録を記憶すること及び
    該サーマルフィルムを該スラストカートリッジの中に巻
    き戻すことを含んでなる、サーマルフィルムの現像方
    法。
JP11347754A 1998-12-07 1999-12-07 サ―マルフィルム現像及び走査用コンパクト装置 Pending JP2000171914A (ja)

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