JP2000171332A - 連続袋体のシール検査方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

連続袋体のシール検査方法およびそれに用いる装置

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JP2000171332A
JP2000171332A JP10344740A JP34474098A JP2000171332A JP 2000171332 A JP2000171332 A JP 2000171332A JP 10344740 A JP10344740 A JP 10344740A JP 34474098 A JP34474098 A JP 34474098A JP 2000171332 A JP2000171332 A JP 2000171332A
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rolls
continuous bag
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chambers
longitudinal direction
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Masahiko Tatsuki
雅彦 辰木
Masaki Goto
正樹 後藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全数検査により、液漏れや電池機能低下といっ
た重大欠陥を未然に防ぐことのできる連続袋体のシール
検査装置を提供する。 【解決手段】長手方向に沿って薄型電池用発電要素を収
容するための複数の収容室3がヒートシールによって形
成されている連続袋体1のヒートシールの信頼性を検査
する装置である。そして、1つもしくは複数の収容室3
の長手方向の長さに対応する間隔をあけて配設される右
側ロール10および左側ロール11と、これら左右のロ
ール10,11間にある収容室3内の空気圧を検知しう
るセンサーと、上記連続袋体1と左右のロール10,1
1とを相対移動させる移動手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続袋体のシール
検査方法およびそれに用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の種々の電子機器の発達に伴い、電
子機器の小型化,省スペース化のニーズが高まってお
り、これに用いる薄型電池(シート状電池)にも更なる
薄型化と可撓性が求められている。現在、薄型化を狙っ
たゲル状電解質を用いたリチウムポリマー二次電池が実
用化の段階に入りつつあり、さらに、正極負極材料も含
め全てをポリマー化したリチウムポリマー二次電池も開
発段階にある。
【0003】図6および図7はリチウムポリマー二次電
池の構造例(正極負極材料がポリマー化されていない)
を示している。図において、21は正極集電体(アルミ
ニウム箔)、22は正極(コバルト酸リチウム等のリチ
ウム含有複合酸化物)、23は隔離材(溶媒で可塑化さ
れたポリマー電解質)、24は負極(炭素材)、25は
負極集電体(銅箔)であり、これら発電要素が収納手段
26(この構造例では、収納手段26として薄いラミネ
ート材が用いられている)に収納されている。また、2
6aは収納手段26の外周部に形成されたヒートシール
部、27は電極である。
【0004】このようなリチウムポリマー二次電池は発
電要素に可撓性を持たせることができるうえ、液漏れの
危険性が低いため、上記構造例のように、発電要素を薄
いラミネート材で収納することができる。例えば、特開
平9−7636号公報では、ラミネート材として、ポリ
エチレン層とアルミニウム箔層とポリエチレン層との三
層ラミネート箔が用いられている。そして、このような
ラミネートタイプの薄型電池は、そのままあるいはハー
ドケースに収納された状態で、電子機器内部に組み込ま
れる。
【0005】従来、このようなラミネート材を用いた袋
体等の各種包装体のシール力を検査するため、真空中で
の放置試験等の時間のかかる方法や、袋体に流動体を充
填してシールしたのちの圧縮試験等の破壊検査や、シー
ル部を短冊状に切り出して剥離強度測定を行う等の代用
値試験が行われている。これらはいずれも抜き取り検査
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抜き取
り検査によると、全数検査によるシール力保証ができな
いため、特に電子機器業界に用いられる包装体として
は、信頼性に欠ける。例えば、図7の正極集電体21〜
負極集電体25で構成される発電要素を収納する袋体と
して使用した場合に、電池に一般に起こりうる異常発熱
に対し、破袋しない充分なシール信頼性を全数保証する
ことができないため、液漏れや電池機能低下といった重
大欠陥を未然に防ぐことができていないのが実情であ
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、全数検査により、液漏れや電池機能低下といっ
た重大欠陥を未然に防ぐことのできる連続袋体のシール
検査方法およびそれに用いる装置の提供をその目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、長手方向に沿って薄型電池用発電要素を
収容するための複数の収容室がヒートシールによって形
成され各収容室の側壁部のうちの任意の一側壁部が開口
している連続袋体のヒートシールの信頼性を検査する方
法であって、1つもしくは複数の収容室の長手方向の長
さに対応する間隔をあけて配設されそれぞれが上記収容
室の長手方向と直交する一対の側壁部に当接する一対の
ロールと、これら両ロール間にある収容室内のガス圧を
検知しうるセンサーとを設け、隣り合う2つの収容室を
連通するガス流通路を形成し、上記連続袋体に、両ロー
ルを上記のように当接させ両ロールで上記収容室および
ガス流通路を気密状に押圧した状態で上記連続袋体と両
ロールとを相対移動させることにより、相対移動した両
ロール間に新たに位置決めされる収容室にガスを移動さ
せるようにし、このガスが移動した収容室内のガス圧を
上記センサーで検知し、その検知信号が所定のガス圧を
下回ったときに異常信号を出力するようにした連続袋体
のシール検査方法を第1の要旨とし、長手方向に沿って
薄型電池用発電要素を収容するための複数の収容室がヒ
ートシールによって形成され各収容室の側壁部のうちの
任意の一側壁部が開口している連続袋体のヒートシール
の信頼性を検査する装置であって、1つもしくは複数の
収容室の長手方向の長さに対応する間隔をあけて配設さ
れそれぞれが上記収容室の長手方向と直交する一対の側
壁部に当接する一対のロールと、これら両ロール間にあ
る収容室内のガス圧を検知しうるセンサーと、上記連続
袋体と両ロールとを相対移動させる移動手段を設けた連
続袋体のシール検査装置を第2の要旨とする。
【0009】すなわち、本発明の連続袋体のシール検査
方法は、長手方向に沿って薄型電池用発電要素を収容す
るための複数の収容室がヒートシールによって形成され
た連続袋体と、1つもしくは複数の収容室の長手方向の
長さに対応する間隔をあけて配設される一対のロール
と、これら両ロール間にある収容室内のガス圧を検知し
うるセンサーとを用いる検査方法である。また、上記連
続袋体には、その各収容室の側壁部のうちの任意の一側
壁部が開口しており、かつ隣り合う2つの収容室の上記
一側壁部の開口が互いにガス流通路で連通している。そ
して、上記両ロールを収容室の長手方向と直交する一対
の側壁部に位置決めして両ロールを両側壁部に当接させ
る。このとき、両ロールは、収容室の一側壁部の開口も
しくはガス流通路を気密状に押圧している。その状態
で、連続袋体と両ロールとを相対移動させると、両ロー
ルが収容室およびガス流通路を気密状に押圧しながら相
対移動し、両ロール間において、両ロール間にあるガス
が収容室の内部,収容室の一側壁部の開口,ガス流通路
を経由し、両ロール間に新たに位置決めされる収容室に
移動する。そして、このガスが移動した収容室内のガス
圧をセンサーで検知する。このようなセンサーによる検
知を両ロール間に新たに収容室が位置決めされるごと
に、順次行う。そして、上記検知の結果、センサーの検
知信号が所定のガス圧を下回ったときに異常信号を出力
し、この出力によりヒートシール性の低下を判定する。
このように、本発明の連続袋体のシール検査方法では、
全数検査により、連続袋体の側壁部のヒートシールの信
頼性を検査することができ、液漏れや電池機能低下とい
った重大欠陥を未然に防ぐことができる。本発明におい
て、一対の側壁部とは、両ロールが1つの収容室の長手
方向の長さに対応する間隔をあけて配設されている場合
には、上記1つの収容室の長手方向両端にある側壁部を
指し、両ロールが複数の収容室の長手方向の長さに対応
する間隔をあけて配設されている場合には、上記複数の
収容室の長手方向両端に位置する2つの収容室におけ
る、外側にある側壁部を指す。
【0010】上記のように、本発明の連続袋体のシール
検査方法では、両ロール間に密閉されたガスが一の収容
室から他の収容室へと順次送られ、このガスが送られた
他の収容室のガス圧をセンサーで順次検査する。そし
て、収容室のシール不足の場合には、ガス圧の変化をセ
ンサーで感知し、異常信号を出力するものであり、簡易
な方法で収容室のガス圧を連続的に検査できる。このた
め、連続袋体に形成された各収容室のシール信頼性を全
数確認することができ、各収容室の耐内圧が要求される
全ての連続袋体のシール耐圧力検査方法として適用する
ことができる。特に、図7の正極集電体21〜負極集電
体25で構成される発電要素の収納用として使用される
袋体については、そのリチウムポリマー二次電池の安全
性が向上する。
【0011】一方、本発明の連続袋体のシール検査装置
は、長手方向に沿って薄型電池用発電要素を収容するた
めの複数の収容室がヒートシールによって形成された連
続袋体と、1つもしくは複数の収容室の長手方向の長さ
に対応する間隔をあけて配設される一対のロールと、こ
れら両ロール間にある収容室内のガス圧を検知しうるセ
ンサーと、上記連続袋体と両ロールとを相対移動させる
移動手段を設けた装置であり、この簡易な装置により、
本発明の連続袋体のシール検査方法を容易に行うことが
できる。
【0012】また、本発明において、上記ロールに、収
容室内のガス圧を検知しうる圧力センサーが取り付けら
れている場合には、圧力センサーの取り付け部材として
ロールを利用することができ、より簡易な装置となる。
【0013】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0014】本発明の連続袋体のシール検査装置は、連
続袋体と、一対のロールと、センサーと、上記連続袋体
と両ロールとを相対移動させる移動手段を設けている。
【0015】上記連続袋体は、長手方向に沿って薄型電
池用発電要素を収容するための複数の収容室がヒートシ
ールによって形成されたものである。この連続袋体は、
通常は、矩形状に形成された各収容室の一側部を開放
し、他の3側部に側壁部(ヒートシール部)を残した状
態で各収容室ごとに切断される(図3参照)。そして、
上記切断により形成された開放部から収容室内に薄型電
池用発電要素を収容し、その電極を上記開放部から外部
に突出させた状態で、上記開放部をヒートシール等した
ものが、薄型電池として使用される。
【0016】上記連続袋体としては、予め作製しておい
た連続袋体(長手方向に沿って薄型電池用発電要素を収
容するための複数の収容室がヒートシールによって形成
され各収容室の側壁部のうちの任意の一側壁部が開口
し、かつ隣り合う2つの収容室の上記一側壁部の開口が
ガス流通路で連通されている連続袋体)を用いることが
できる。また、本発明の連続袋体のシール検査方法にお
いて、ヒートシールの信頼性の検査を行うのと同時に、
連続袋体の作製を行うようにしてもよい。
【0017】上記連続袋体は、通常ラミネート材からな
る。このようなラミネート材は、通常、金属層と、この
金属層の内面に形成される内側樹脂層(絶縁層として
も、シーラントとしても作用する)と、上記金属層の外
面に形成される外側樹脂層を備えたフィルム基材からな
る。上記金属層を構成する金属材料としては、水分,酸
素等のガス遮断に優れている点で、アルミニウム,アル
ミニウム合金,銅,銅合金,鉄,ステンレス,チタン,
チタン合金等が用いられ、箔等の各種形態に成形される
が、軽量かつ低コストのアルミニウム箔が好ましい。
【0018】また、上記内側樹脂層を構成する樹脂材料
としては、ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(P
E),変成ポリプロピレン,ポリエステル,ポリアクリ
ロニトリル,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアセテート,
ポリアミド,四フッ化エチレン樹脂(PTFE),フッ
化ビニリデン樹脂(PVDF)等が用いられるが、バリ
ア性,耐薬品性の面からPP,PEが好ましく、シール
性の面から変成ポリプロピレンが好ましい。また、上記
外側樹脂層を構成する樹脂材料としては、各種の材料が
用いられるが、通常は、上記内側樹脂層を構成する樹脂
材料と同様の材料が用いられる。このようなラミネート
材の厚みは、12μm〜150μmの範囲内に設定され
ている。
【0019】上記両ロールは、1つもしくは複数の収容
室の長手方向の長さに対応する間隔をあけて配設され
る。すなわち、両ロール間の間隔を1つの収容室の長手
方向の長さと同じに設定することもできるし、複数の収
容室の長手方向の長さと同じに設定することもできる。
そして、両ロール間の間隔を1つの収容室の長手方向の
長さと同じに設定する場合には、上記相対移動により、
両ロール間に位置決めされる一の収容室内のガスの全部
を、その隣りの他の収容室に移動させることができる。
また、両ロール間の間隔を複数の収容室の長手方向の長
さと同じに設定する場合には、上記相対移動により、両
ロール間に位置決めされる複数の収容室内のガスの一部
を、その隣りの他の収容室に移動させることができる。
【0020】上記センサーは、両ロールが収容室の長手
方向と直交する一対の側壁部に当接した状態における、
両ロール間の1つもしくは複数の収容室内のガス圧を検
知する。この当接状態では、上記相対移動においても、
両ロール間に位置決めされる1つもしくは複数の収容室
(各収容室の内部空間は同じ広さである)の内部空間が
同じになるため、そのガス圧を所定のガス圧に設定する
ことができる。
【0021】上記センサーとしては、収容室内のガス圧
を検知しうる圧力センサーや変位センサー等が用いら
れ、上記両ロールの両方もしくは一方に取り付けられ
る。上記センサーとして変位センサーを用いる場合に
は、上記両ロールの両方もしくは一方をばね等の弾性体
で支受し、収容室内のガス圧に押圧されて上記両ロール
の両方もしくは一方が微小移動する変位量を検知するこ
とにより、収容室内のガス圧を検知したものとすること
ができる。また、上記センサーを上記両ロール以外のも
のに取り付けてもよい。また、上記ガスとしては、空
気,窒素ガス,希ガスもしくはこれらの複数種混合ガス
が用いられる。
【0022】上記両ロールの間隔を自動調整することが
できるようにしてもよい。この場合には、両ロール間の
ガス量が減少しても、それに合わせて両ロールの間隔を
微調整して狭くすることにより、検査圧力を一定に保つ
ことができる。
【0023】上記移動手段としては、連続袋体を移動さ
せる移動装置と、両ロールを回動自在に支受する支受軸
とで構成し、連続袋体の移動に伴って両ロールを連れ回
りさせるようにしてもよい。また、連続袋体をその長手
方向に進退自在に支受する支受装置と、両ロールを回転
駆動させる駆動軸とで構成し、両ロールの回転に伴って
連続袋体を連れ回りさせるようにしてもよい。また、連
続袋体を移動させる移動装置と、両ロールを回転駆動さ
せる駆動軸とで構成し、両者で連続袋体を移動させるよ
うにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0025】図1は本発明の連続袋体1のシール検査方
法の一実施の形態を示している。この実施の形態では、
上下一対の右側ロール10,10(図2参照)と、上下
一対の左側ロール11,11(図2参照)と、圧力セン
サー(図示せず)と、移動装置(図示せず)とを用い、
連続袋体1を作製しながら、そのヒートシールの信頼性
を検査するようにしている。
【0026】上記連続袋体1は、帯状に形成された2枚
のラミネート材2(図2参照)を用い、四方シール方式
により作製されるものであり、上記両ラミネート材2の
一端(図面では、左端)に形成される左端壁部2a(図
3参照)と、上記両ラミネート材2の前後両側縁に形成
される前側壁部4,外側壁部7と、この外側壁部7との
間に所定隙間(第1空気流通路8)をあけて形成される
後側壁部5と、上記両ラミネート材2の左右方向(長手
方向)に等間隔をあけて形成される仕切り壁部6(各仕
切り壁部6にはL字状の第2空気流通路9が設けられて
いる)が形成されている。そして、上記左端壁部2a,
前後両側壁部4,5および左右の仕切り壁部6で囲まれ
る空間が収容室3であり、各仕切り壁部6の第2空気流
通路9の横辺9aがその左隣りにある収容室3の右辺中
央部に連通し、縦辺9bが第1空気流通路8に連通して
いる。このような連続袋体1は、上記両ラミネート材2
を重ね合わせた状態で右側ロール10,10間および左
側ロール11,11間を通過させ、この通過時に上記両
ラミネート材2の所定部分(後述する上記各壁部2a,
4〜7に対応する部分)をヒートシールすることによ
り、作製される。
【0027】上記両ラミネート材2は、それぞれ、変成
ポリプロピレン(三井化学社製 QF551)からなる
内側樹脂層と、アルミニウム箔からなる中間金属層と、
ウレタン系アンカーコート層と、ポリエステルフィルム
(東レ社製 ルミラー)からなる外側樹脂層とで構成さ
れる4層フィルム基材である。そして、これら両ラミネ
ート材2の内面(重ね合わせ面)には、上記各壁部2
a,4〜7に対応する部分に接着剤層(図示せず)が設
けられており、上記右側ロール10,10間および左側
ロール11,11間の通過時のヒートシールにより接着
される。
【0028】上記右側ロール10,10および左側ロー
ル11,11は軸体(図示せず)に回転自在に取り付け
られており、上記連続袋体1の移動に伴って連れ回りす
るようにしている。また、右側ロール10,10と左側
ロール11,11間の間隔は上記連続袋体1に形成され
た仕切り壁部6のうち、連続して並ぶ3つの仕切り壁部
6間の距離と略同じ長さに設定されている。したがっ
て、左側ロール11,11が上記連続袋体1の一の仕切
り壁部6に当接しているきには、右側10,10は、上
記一の仕切り壁部6の2つ右隣りの仕切り壁部6に当接
している。
【0029】上記右側ロール10,10(の少なくとも
一方)および左側ロール11,11(の少なくとも一
方)には、その中央部分(上記右側ロール10,10の
場合には、上記第2空気流通路9のL字状の横辺9aに
対応する部分となる)の外周部に、上記右側ロール1
0,10および左側ロール11,11間に挟まれた収容
室3内の空気圧を検知する圧力センサーが取り付けられ
ている。この実施の形態では、1つの圧力センサーが取
り付けられているが、上記中央部分の外周部に周方向に
等間隔をあけて複数の圧力センサーが取り付けられてい
てもよい。この場合には、圧力検知が増え、正確性が増
す。
【0030】上記移動装置としては、上記連続袋体1の
送り出し装置もしくは引っ張り装置が用いられており、
上記連続袋体1を図1の矢印方向に移動させるようにし
ている。
【0031】上記右側ロール10,10と左側ロール1
1,11と圧力センサーと移動装置とを用い、つぎのよ
うにして連続袋体1のヒートシールの信頼性を検査する
ことができる。すなわち、まず、両ラミネート材2を2
枚重ねにして、その先端(左端壁部2a)を左側ロール
11,11間に挟み、右側ロール10,10に対応する
部分(左側から2番目の収容室3の右側にある仕切り壁
部6)を右側10,10間に挟む(図2参照)。つい
で、移動装置を駆動させ、両ラミネート材2を左側に移
動させる。これにより、右側ロール10,10および左
側ロール11,11が連れ回りし、右側ロール10,1
0で左側から3番目以降の収容室3をヒートシールによ
り順次形成しながら、各収容室3を気密状に押圧する。
また、左側ロール11,11で左側の2つの収容室3を
ヒートシールにより形成しながら、両収容室3を気密状
に押圧したのち、右側ロール10,10で形成された3
番目以降の収容室3を気密状に押圧する。
【0032】上記連れ回りに伴い、左側の2つの収容室
3が形成された時点では、上記2つの収容室3を形成す
る間に左側ロール11,11で押し出された空気が左側
から3番目および4番目の収容室3内に流入しているた
め、右側ロール10,10および左側ロール11,11
間に位置決めされる収容室3内には所定量の空気が充填
されている(なお、この空気量が少ない場合には、強制
的に空気もしくは窒素ガス等を充填する)。そして、上
記時点を過ぎると、左側ロール11,11で押し出され
た空気の全量が隣りの収容室3に順次流入するため、右
側ロール10,10および左側ロール11,11間に位
置決めされる収容室3内には常に所定量の空気が充填さ
れるようになり、その空気圧を圧力センサーで検知す
る。
【0033】この検知に際しては、左側ロール11,1
1が一の仕切り壁部6に当接し、右側ロール10,10
が上記一の仕切り壁6より2つ右側の仕切り壁部6に当
接したときの、右側ロール10,10および左側ロール
11,11で挟まれる2つの収容室3内の空気圧を検知
し、この空気圧が基準値を下回る場合に、異常信号を出
力するようにしている。すなわち、右側ロール10,1
0が仕切り壁部6の第2空気流通路9のL字状の縦辺9
bを通過した時点で、右側ロール10,10および左側
ロール11,11で挟まれる2つの収容室3が連通し、
その左側の収容室3の空気が右側の収容室3に急激に流
入するため、この右側の収容室3のヒートシール部にシ
ール不良個所がある場合に、この個所からの空気漏れ等
が発見しやすくなる。なお、この実施の形態では、左側
ロール11,11に取り付けたセンサーでは、上記左側
の収容室3内の空気圧を検知し、右側ロール10,10
に取り付けたセンサーでは、上記右側の収容室3に連通
する第2空気流通路9のL字状の横辺9a内の空気圧を
検知するため、別々の空気圧が検知される。このよう
に、この実施の形態では、連続袋体1の作製とヒートシ
ールの信頼性を同時に、かつ連続的に行うことができ
る。
【0034】このようにして作製された連続袋体1は、
図3の一点鎖線で示すように切断されたのち、その開口
部から、ゲル状ポリマー電解質を用いたリチウムポリマ
ー二次電池の発電要素(この発電要素の大きさは、通
常、40mm×80mm×2mm程度である)が収納さ
れ、この収納後に上記開口部がヒートシール等される。
【0035】このように、上記実施の形態では、右側ロ
ール10,10、左側ロール11,11、圧力センサー
等の簡易な手段により、連続袋体1を連続的に作製しな
がらそのヒートシールの信頼性を連続的に検査すること
ができる。しかも、連続袋体1に形成される各収容室3
を全数検査することができる。
【0036】図4は本発明に用いる連続袋体1の変形例
である。この例では、図3に示す連続袋体1の第1空気
流通路8および第2空気流通路9に代えて、各仕切り壁
部6の後側部分に空気流通路15が形成されている。こ
の例では、図4の一点鎖線で示すように切断される。そ
れ以外の部分は図3の連続袋体1と同様であり、同様の
部分には同じ符号を付している。この例でも、上記実施
の形態と同様の作用・効果を有している。
【0037】図5は本発明の連続袋体1のシール検査方
法の他の実施の形態を示している。この実施の形態で
は、図2に示す右側ロール10,10および左側ロール
11,11に代えて、左右一対のロール10,11と、
両ロール10,11に当接する台板16を用いている。
それ以外の部分は図1に示す実施の形態と同様であり、
同様の部分には同じ符号を付している。この実施の形態
でも、図1に示す実施の形態と同様の作用・効果を有し
ている。
【0038】なお、図1に示す実施の形態では、薄型電
池用発電要素として、図7の正極集電体21〜負極集電
体25で構成される発電要素を用いているが、これに限
定するものではなく、各種の薄型電池用発電要素を用い
ることができる。
【0039】また、連続袋体1を作製する場合には、半
折りシール方式により行うこともできる。また、予め、
連続袋体1を作製しておいてもよい。この場合には、先
端の収容室3内に所定量の空気もしくは窒素ガス等を充
填しておく。また、各ロール10,11に代えて、丸棒
等を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の連続袋体のシー
ル検査方法によれば、全数検査により連続袋体の側壁部
のヒートシールの信頼性を検査することができ、液漏れ
や電池機能低下といった重大欠陥を未然に防ぐことので
きる。
【0041】一方、本発明の連続袋体のシール検査装置
は、長手方向に沿って薄型電池用発電要素を収容するた
めの複数の収容室がヒートシールによって形成された連
続袋体と、1つもしくは複数の収容室の長手方向の長さ
に対応する間隔をあけて配設される一対のロールと、こ
れら両ロール間にある収容室内のガス圧を検知しうるセ
ンサーと、上記連続袋体と両ロールとを相対移動させる
移動手段を設けた装置であり、この簡易な装置により、
本発明の連続袋体のシール検査方法を容易に行うことが
できる。
【0042】また、本発明において、上記ロールに、収
容室内のガス圧を検知しうる圧力センサーが取り付けら
れている場合には、圧力センサーの取り付け部材として
ロールを利用することができ、より簡易な装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続袋体のシール検査方法の一実施の
形態を示す断面図である。
【図2】上記連続袋体のシール検査方法の作用を示す説
明図である。
【図3】連続袋体の切断個所を示す説明図である。
【図4】上記連続袋体の変形例を示す説明図である。
【図5】本発明の連続袋体のシール検査方法の他の実施
の形態を示す説明図である。
【図6】リチウムポリマー二次電池の構造例を示す斜視
図である。
【図7】上記構造例の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 連続袋体 3 収容室 10 右側ロール 11 左側ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G067 AA47 BB31 DD02 DD14 5H028 AA01 BB04 BB11 BB17 CC02 5H029 AJ14 AJ15 AK03 AL06 CJ03 CJ30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って薄型電池用発電要素を
    収容するための複数の収容室がヒートシールによって形
    成され各収容室の側壁部のうちの任意の一側壁部が開口
    している連続袋体のヒートシールの信頼性を検査する方
    法であって、1つもしくは複数の収容室の長手方向の長
    さに対応する間隔をあけて配設されそれぞれが上記収容
    室の長手方向と直交する一対の側壁部に当接する一対の
    ロールと、これら両ロール間にある収容室内のガス圧を
    検知しうるセンサーとを設け、隣り合う2つの収容室を
    連通するガス流通路を形成し、上記連続袋体に、両ロー
    ルを上記のように当接させ両ロールで上記収容室および
    ガス流通路を気密状に押圧した状態で上記連続袋体と両
    ロールとを相対移動させることにより、相対移動した両
    ロール間に新たに位置決めされる収容室にガスを移動さ
    せるようにし、このガスが移動した収容室内のガス圧を
    上記センサーで検知し、その検知信号が所定のガス圧を
    下回ったときに異常信号を出力するようにしたことを特
    徴とする連続袋体のシール検査方法。
  2. 【請求項2】 長手方向に沿って薄型電池用発電要素を
    収容するための複数の収容室がヒートシールによって形
    成され各収容室の側壁部のうちの任意の一側壁部が開口
    している連続袋体のヒートシールの信頼性を検査する装
    置であって、1つもしくは複数の収容室の長手方向の長
    さに対応する間隔をあけて配設されそれぞれが上記収容
    室の長手方向と直交する一対の側壁部に当接する一対の
    ロールと、これら両ロール間にある収容室内のガス圧を
    検知しうるセンサーと、上記連続袋体と両ロールとを相
    対移動させる移動手段を設けたことを特徴とする連続袋
    体のシール検査装置。
  3. 【請求項3】 上記ロールに、収容室内のガス圧を検知
    しうる圧力センサーが取り付けられている請求項2記載
    の連続袋体のシール検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106784971A (zh) * 2016-12-21 2017-05-31 惠州金源精密自动化设备有限公司 一种软包电池抽气封装机
CN112683455A (zh) * 2020-12-11 2021-04-20 唐山国轩电池有限公司 一种锂电池漏液检测装置

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