JP2000171311A - 圧力検出装置及び自動開閉装置 - Google Patents
圧力検出装置及び自動開閉装置Info
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- JP2000171311A JP2000171311A JP10348804A JP34880498A JP2000171311A JP 2000171311 A JP2000171311 A JP 2000171311A JP 10348804 A JP10348804 A JP 10348804A JP 34880498 A JP34880498 A JP 34880498A JP 2000171311 A JP2000171311 A JP 2000171311A
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Abstract
できる圧力検出装置及び自動開閉装置を得る。 【解決手段】 感圧センサ120のプロテクタ148の
外周部には、ドアパネル18のヘム52へ接近する如く
突出したリップ166が形成されている。リップ166
はその先端がヘム52へ当接しており、車両の前方側か
らプロテクタ148とヘム52との間の隙間168を見
た場合、リップ166により隙間168が塞がれてい
る。これにより、雨滴や雪等の隙間168への浸入が防
止され、雨滴や雪等の隙間168内での凍結を防止でき
る。このため、隙間168内で雨滴や雪等が凍結してで
きた氷によるプロテクタ148の不要な支持を防止で
き、感圧センサ120の外力検知能力の低下を防止でき
る。
Description
降機等の自動スライドドア装置のドアパネルの異物挟み
込み防止用として適用される圧力検出装置及び車両や昇
降機等の自動スライドドア装置として適用される自動開
閉装置に関する。
ンビークルと称される車両には、後部座席に対応したド
アに、運転席の近傍や後部座席の所定位置に設けられた
操作スイッチを操作することでモータを駆動させ、モー
タの駆動力によりドアパネルを車体側壁部に沿って前後
にスライドさせて車体側壁に形成された乗降口を開閉す
る所謂自動スライドドア装置を採用した車両がある。
パネルが閉移動する際の異物の挟み込み検知若しくは異
物の挟み込み防止用として圧力検出装置を備えた自動ス
ライドドア装置もある。
れる圧力検出装置は、ドアパネルの前端部(すなわち、
閉移動方向側の端部)に沿って長尺で且つ長手方向に沿
って中空の外皮部の内部に複数の電極線が配置された感
圧センサを備えている。この感圧センサは、押圧力を受
けて外皮部が弾性変形すると、外皮部の弾性変形の伴い
外皮部内の電極線が湾曲して互いに接触するようになっ
ており、電極線同士が互いに接触した際の電気抵抗の変
化等を検知することで外皮部に押圧力が作用したこと、
すなわち、閉移動するドアパネルの前端部に異物が当接
し、異物からの押圧反力が外皮部に作用したことを検出
するようになっている。
の前端部は、ドアパネルを構成する板状のインナパネル
と同じく板状のアウタパネルのヘム(袷部)とされてお
り、通常、アウタパネルの前端部がインナパネルの前端
部を包むように車両室内側へ折り返されて固定されてい
る。上述した感圧センサは、車両の外観を考慮して、こ
のヘムよりもドアパネルの後端側で且つインナパネルの
厚さ方向が概ね車両の前後方向に向いた部分に固定され
たブラケット等の支持部材を介して、ヘムの端部より
も、外皮部の全て或いは一部分が車両前方向側へ突出し
た状態で取り付けられている。
の場合、図14に示されるように、ドアパネル220の
ヘム222と感圧センサ224の外皮部226との間に
は、ヘム222をシールするシール材(図示省略)を塗
布するための隙間228が設けられる。しかしながら、
雨天等においてはこの隙間228に水滴等が浸入する可
能性が大きい。特に、寒冷地等の場合には、この隙間2
28に雪が入り込む可能性も大きく、この場合、隙間2
28に入り込んだ雪は、感圧センサ224の外皮部22
6とヘム222との間で固まって氷230となる。
220のヘム222と対向した側が氷230により支持
され、前方から(すなわち、矢印B方向側から)外皮部
226に押圧力が作用した場合の外皮部226の弾性変
形が制限され、押圧力の検出能力が低下する。
場合には、当然、膨張するが、隙間228の内側で膨張
した氷230は、感圧センサ224を車両内側へ押圧す
る。この押圧力により外皮部226を保持するブラケッ
ト232が曲げられると、ヘム222に対する外皮部2
26の突出量が変化したり、感圧センサ224の検出範
囲(例えば、ドアパネル220の移動方向に対しての検
出角度)にずれが生じたりし、やはり、押圧力の検出能
力が低下する。
着による外力(押圧力)検知能力の低下を防止できる圧
力検出装置及び自動開閉装置を得ることが目的である。
装置は、移動終点へ向けて移動する移動体及び前記移動
終点にて前記移動終点へ到達した前記移動体との間を閉
止する閉止体の少なくとも何れか一方の、何れか他方と
対向する対向端の側方に、前記対向端よりも前記何れか
他方の側へ突出して設けられ、前記何れか他方の側から
の押圧力により弾性変形して前記押圧力を検知する感圧
センサと、前記対向端と前記感圧センサとの間に設けら
れ、前記対向端と前記感圧センサとの間の隙間を塞ぐ遮
蔽部材と、を備えている。
及び閉止体の少なくとも何れか一方の対向端(何れか他
方と対向した端部)の側方に、この対向端よりも何れか
他方の側へ突出した状態で感圧センサが設けられてい
る。
合には、移動終点への移動体の移動軌跡上に異物がある
状態で移動終点へ向けて移動体が移動すると、移動体の
対向端(すなわち、この構成の場合の対向端とは、移動
体の閉止体側の端部)に異物が当接する前に感圧センサ
に異物が当接する。感圧センサに異物が当接した状態で
更に移動体が移動終点へ向けて移動すると、移動体の移
動に伴い感圧センサが異物を押圧し、このときの異物か
らの押圧反力によって感圧センサが弾性変形して異物か
らの押圧反力を検知する。
成の場合には、移動終点への移動体の移動軌跡上に異物
がある状態で移動終点へ向けて移動体が移動すると、移
動体と閉止体との間に異物が挟み込まれるが、このと
き、異物は閉止体の対向端(すなわち、この構成の場合
の対向端とは、閉止体の移動体側の端部)へ当接するよ
りも前に感圧センサへ当接する。感圧センサに異物が当
接した状態で更に移動体が移動終点へ向けて移動する
と、移動体が異物を押圧して更に異物が感圧センサを押
圧するため、この異物からの押圧力により感圧センサが
弾性変形させられ、これにより、感圧センサが異物から
の押圧力を検知する。
圧センサと移動体及び閉止体のうち感圧センサが設けら
れた側の対向端との間には遮蔽部材が設けられており、
この遮蔽部材によって感圧センサと対向端の間の隙間が
閉塞されている。このため、感圧センサと移動体及び閉
止体のうち感圧センサが設けられていない側から対向端
と感圧センサとの間の隙間への異物や水等の侵入が防止
される。したがって、仮に、本圧力検出装置を寒冷地等
の低温雰囲気下で用いても、上述した隙間へ水、氷、雪
等が入り込むことはないので、感圧センサの弾性変形が
氷や凍結した雪等によって制限されることはない。この
ため、本感圧センサでは、氷等の付着による外力(押圧
力や押圧反力)検知能力の低下を防止できる。
こともあり得るが、この場合であっても、遮蔽部材に水
や雪等が付着することにより形成される氷は、上述した
隙間へ入り込んだ状態で形成された氷よりも薄くなる。
このため、移動体の移動に伴う振動や異物が感圧センサ
へ当接した軽い衝撃によって、遮蔽部材に付着した氷は
簡単に割れて遮蔽部材から剥がれ落ちるので、外力検知
能力に影響はない。
体が移動終点に達した状態で移動体との間を閉止する構
成であればよく、閉止体の形状や閉止体が動くか否かに
ついて限定されるものではない。
タ、建造物等の出入口等の開口部に対応して設けられた
ドアや窓、或いはシャッターを移動体とした場合には、
出入口等の開口部を備えた開口体が閉止体である。ま
た、このような車両やエレベータ、建造物等の出入口等
の開口部に対応して設けられたドアや窓には、一対のド
アや窓が互いに相反する方向へ移動することで出入口等
の開口部を開閉する構成のものがあるが、このような構
成では、一対のドアや窓が互いに接近移動し、各々が移
動終点に達することで閉止する構成であるため、一対の
ドアや窓のうちの一方が移動体となり他方が閉止体とな
る。
記載の本発明において、前記対向端及び前記感圧センサ
の何れか一方から前記対向端及び前記感圧センサの何れ
か他方へ向けて前記遮蔽部材を突出形成すると共に、前
記遮蔽部材の先端部を前記対向端及び前記感圧センサの
何れか他方へ接触させて前記対向端と前記感圧センサと
の間を閉塞することを特徴としている。
材は、移動体及び閉止体のうちの感圧センサが設けられ
た側の対向端及び感圧センサの何れか一方から突出形成
されているため、遮蔽部材の支持は対向端及び感圧セン
サの何れか一方によりなされる。このため、遮蔽部材を
支持するための支持部材の如き特別な部材を要しない。
ンサの何れか他方へ当接しているだけで、特別に、この
何れか他方に支持されているわけではない。したがっ
て、遮蔽部材はその基端部(対向端及び感圧センサの何
れか一方との接続部分)周りの変形が可能で、遮蔽部材
に水や雪等が付着して凍結しても、遮蔽部材が基端部周
りに変形或いは振動することで容易に水や雪等が凍結し
て形成された氷を割り、或いは剥がすことができる。
又は請求項2記載の本発明において、前記感圧センサを
前記対向端に沿って長手方向とされた長尺状とすると共
に、前記遮蔽部材を前記感圧センサの長手方向に沿って
略一様に設けたことを特徴としている。
ンサが対向端に沿って長手方向の長尺状とされているた
め、対向端の略全域にわたって感圧センサによる押圧力
や押圧反力の検知範囲となる。さらに、この感圧センサ
の長手方向に沿って略一様に遮蔽部材が設けられるた
め、感圧センサ全域にわたって氷等の付着による外力
(押圧力や押圧反力)検知能力の低下を防止できる。
乃至請求項3記載の何れかに記載の本発明において、分
子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成された
耐寒層を、前記遮蔽部材の表面に設けたことを特徴とし
ている。
材の表面に耐寒層が設けられている。この耐寒層は、分
子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで構成されて
おり、このような物理的特性を有する部材は、一般的に
耐寒性が高い(すなわち、低温下においても硬化しづら
い)ため、耐寒層を遮蔽部材の表面に設けることで、遮
蔽部材の凍結が抑制される。
シリコーンやフッ素等が含有された合成樹脂材がある
が、本発明の構成要件である耐寒層は、これらの材料以
外にも、上述した物理的特性を有する材料であればよ
い。
乃至請求項4の何れかに記載の本発明において、前記遮
蔽部材をゴム材程度の弾性を有する弾性材により形成し
たことを特徴としている。
材がゴム材程度の弾性を有しているため、遮蔽部材に外
力が作用すると遮蔽部材が弾性変形する。遮蔽部材に外
力が作用して弾性変形した場合には、遮蔽部材に付着し
た雪等が凍結してできた氷は、遮蔽部材の弾性変形に追
従できないため、相対的に氷の一部或いは全部が遮蔽部
材から離れる。氷全体が遮蔽部材から剥がれれば当然に
遮蔽部材から落ちるし、氷の一部しか遮蔽部材から剥が
れなかったとしても、遮蔽部材による支持が減った氷は
剥がれ落ちやすくなる。
駆動力により開口枠に対してドアパネルが移動すること
で前記開口枠を開閉する自動開閉装置であって、前記ド
アパネル及び前記開口枠の少なくとも何れか一方の、前
記ドアパネルが前記開口枠を閉止する際の移動方向に沿
って前記何れか他方と対向する対向端の側方に、前記対
向端よりも前記何れか他方の側へ突出して設けられ、前
記何れか他方の側からの押圧力により弾性変形して前記
押圧力を検知する感圧センサと、前記対向端に沿って長
手方向とされた長尺状で、前記対向端及び前記感圧セン
サの何れか一方から突出形成されて先端が何れか他方に
接触し、前記対向端と前記感圧センサとの間の隙間を塞
ぐと共に、前記ドアパネル及び前記開口枠の内周部のう
ち前記感圧センサが設けられていない側と対向した側の
表面に、分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を含んで
構成された耐寒層が設けられた遮蔽部材と、を備えるこ
とを特徴としている。
ネル及び開口枠の少なくとも何れか一方の対向端(ドア
パネルが開口枠を閉止する方向へ移動した際の移動方向
に沿って何れか他方と対向した端部)の側方に、この対
向端よりも何れか他方の側へ突出した状態で感圧センサ
が設けられている。
の場合には、開口枠を閉止する方向へ向けてのドアパネ
ルの移動軌跡上に異物がある状態でドアパネルが開口枠
を閉止する方向へ向けて移動すると、ドアパネルの対向
端(すなわち、この構成の場合の対向端とは、ドアパネ
ルの閉移動方向側の端部)に異物が当接する前に感圧セ
ンサに異物が当接する。感圧センサに異物が当接した状
態で更にドアパネルが開口枠を閉止する方向へ移動する
と、ドアパネルの移動に伴い感圧センサが異物を押圧
し、このときの異物からの押圧反力によって感圧センサ
が弾性変形して異物からの押圧反力を検知する。
成の場合には、開口枠を閉止する方向へのドアパネルの
移動軌跡上に異物がある状態でドアパネルが開口枠を閉
止する方向へ移動すると、ドアパネルと開口枠との間に
異物が挟み込まれるが、このとき、異物は開口枠の対向
端(すなわち、この構成の場合の対向端とは、ドアパネ
ルの閉移動方向側の端部と対向する開口枠の端部或いは
内周部)へ当接するよりも前に感圧センサへ当接する。
感圧センサに異物が当接した状態で更にドアパネルが開
口枠を閉止する方向へ移動すると、ドアパネルが異物を
押圧して更に異物が感圧センサを押圧するため、この異
物からの押圧力により感圧センサが弾性変形させられ、
これにより、感圧センサが異物からの押圧力を検知す
る。
を検知した際に、警報音等を発するようにすれば、ドア
パネルの移動軌跡上に異物が存在すること、或いは、ド
アパネルと開口枠との間に異物を挟み込んだことを認識
でき、また、感圧センサが押圧力を検知した際に、開口
枠を開放する方向へ向けてドアパネルを反転移動させれ
ば、ドアパネルによる異物の挟み込みを防止できる。
アパネル及び開口枠のうち感圧センサが設けられた側の
対向端と感圧センサとの間には、対向端に沿って長手と
された遮蔽部材が設けられており、この遮蔽部材によっ
て感圧センサと対向端の間の隙間が略一様に閉塞されて
いる。このため、感圧センサとドアパネル及び開口枠の
うち感圧センサが設けられていない側から対向端と感圧
センサとの間の隙間への異物や水等の侵入が防止され
る。したがって、仮に、本自動開閉装置を寒冷地等の低
温雰囲気下で用いても、上述した隙間へ水、氷、雪等が
入り込むことはないので、感圧センサの弾性変形が氷や
凍結した雪等によって制限されることはない。このた
め、本感圧センサでは、氷等の付着による外力(押圧力
や押圧反力)検知能力の低下を防止できる。
こともあり得るが、この場合であっても、遮蔽部材に水
や雪等が付着することにより形成される氷は、上述した
隙間へ入り込んだ状態で形成された氷よりも薄くなる。
このため、ドアパネルの移動に伴う振動や異物が感圧セ
ンサへ当接した軽い衝撃によって、遮蔽部材に付着した
氷は簡単に割れて遮蔽部材から剥がれ落ちるので、外力
検知能力に影響はない。
枠のうちの感圧センサが設けられた側の対向端及び感圧
センサの何れか一方から突出形成されているため、遮蔽
部材の支持は対向端及び感圧センサの何れか一方により
なされる。このため、遮蔽部材を支持するための支持部
材の如き特別な部材を要しない。
ンサの何れか他方へ当接しているだけで特別にこの何れ
か他方に支持されているわけではない。したがって、遮
蔽部材はその基端部(対向端及び感圧センサの何れか一
方との接続部分)周りの変形が可能で、遮蔽部材に水や
雪等が付着して凍結しても、遮蔽部材が基端部周りに変
形或いは振動することで容易に水や雪等が凍結して形成
された氷を割り、或いは剥がすことができる。
材又は合成樹脂材を含んで構成された耐寒層が設けられ
ており、このような物理的特性を有する部材は、一般的
に耐寒性が高い(すなわち、低温下においても硬化しづ
らい)ため、耐寒層を遮蔽部材の表面に設けることで、
遮蔽部材の凍結が抑制される。
形態に係る圧力検出装置10を車両14の自動スライド
ドア装置(自動開閉装置)16において移動体としての
ドアパネル18を閉じる際のドアパネル18と車体20
の間での異物の挟み込み防止用として採用した例が斜視
図により示されている。本圧力検出装置10の構成の説
明に先立って、先ず、自動スライドドア装置16の構成
について説明する。
に示されるように、自動スライドドア装置16は閉止体
としての側壁22(車体20)の後端側の車両上下方向
中間部に設けられたスライドドアアクチュエータ24を
備えている。スライドドアアクチュエータ24はハーネ
スやケーブル等の接続手段(図示省略)を介して車体2
0の前端側若しくは運転席下方のエンジンルーム(図示
省略)内に配置されたバッテリーへ電気的に接続された
スライドドアモータ28を備えている。
ドドアモータ28の出力軸へ噛合したギヤを含めた複数
のギヤを収納し、これらのギヤによりスライドドアモー
タ28の回転を減速しつつ外部の駆動プーリ30へ伝え
て駆動プーリ30を回転させる減速装置32が設けられ
ている。駆動プーリ30は略車両上下方向を軸方向とし
てこの軸周りに回転可能とされており、駆動プーリ30
及びこの駆動プーリ30とは離間して設けられた複数の
従動プーリ34には無端ベルト36が掛け回されてお
り、スライドドアモータ28が駆動を開始して駆動プー
リ30が回転すると、無端ベルト36が従動回転を開始
する。
長手方向一部にはアタッチメント38が一体的に固定さ
れている。図9に示されるように、アタッチメント38
は、その側壁部40と概ね車幅方向に沿って側壁部40
に対向する側壁部42、及びアタッチメント38と側壁
部42の各上端部を繋ぐ連結部44が一体とされ、全体
的に下方へ向けて開口したコ字形状の部材で、側壁22
の上下方向中間部に前後方向に沿って長手となるように
設けられたセンターレール46の側壁部48を跨いでい
る(すなわち、側壁部40は側壁部48を介して側壁部
42と互いに対向している)。アタッチメント38の側
壁部42はドアパネル18の先端部へ固定されており、
センターアーム50を介してドアパネル18を構成する
一対のインナパネル54、アウタパネル56のうちのイ
ンナパネル54へ連結されており、無端ベルト36が回
転すると、その回転方向に沿ってドアパネル18がスラ
イドする。
22に形成された略矩形の乗降口58(図7参照)に対
応して形成されており、乗降口58へ嵌まり込むまで移
動することで(すなわち、閉移動の移動終点までドアパ
ネル18が移動することで)乗降口58を閉止でき、こ
の全閉状態では、ドアパネル18のアウタパネル56の
外側面と側壁22の外側面とが略面一になる。
ーム50の先端部には概ね車幅方向に沿った方向を軸方
向としてその軸周りに回転するローラ60と、概ね車両
14の上下方向に沿った方向を軸方向としてその軸周り
に回転する一対のローラ62とがそれぞれ軸支されてい
る。ローラ62はその外周部がセンターレール46の底
壁部64に当接し底壁部64上を転動する。これに対し
て両ローラ60はその外周部がセンターレール46の車
幅方向外側でセンターレール46と対向するように設け
られた側壁部66へ当接しており、側壁部66によって
車幅方向外側への移動が制限されていると共に、側壁部
66へ当接した状態で転動する。
レール46の前端側は車幅方向内側へ向けて傾斜してい
る。このため、乗降口58へ嵌まり込んだドアパネル1
8が車両14の後方側へ向けてスライドする際には、先
ず、ローラ60がセンターレール46の前端側で側壁部
66に案内されてドアパネル18が車両14の後方側へ
向けてスライドしつつ車幅方向外側へ移動し、側壁22
よりも車幅方向外側へドアパネル18が位置した状態か
ら車幅方向に沿って側壁22と対向した状態で後方へス
ライドする。
上端部近傍には乗降口58の上端部に沿ってアッパレー
ル68が設けられている。図10に示されるようにアッ
パレール68は下方へ向けて開口した断面コ字形状とさ
れており、その内部には概ね車両14の上下方向を軸方
向とされその軸周りに回転可能にアッパアーム70の先
端に軸支されたローラ72が入り込んでいる。アッパレ
ール68は概ね車幅方向に沿って互いに対向した一対の
側壁部74を有しており、ローラ72の外周部は一対の
側壁部74のうちの車幅方向外側の側壁部74へ当接
し、側壁部74により車幅方向外側への移動が制限され
ていると共に、側壁部74へ当接した状態で転動する。
結手段(図示省略)によりインナパネル54の上端部近
傍に固定されており、ローラ72が側壁部74により車
幅方向外側への移動が制限されていることでドアパネル
18の車幅方向外側への移動が制限されている。また、
アッパレール68の前端側もセンターレール46と同様
に車幅方向内側へ向けて傾斜しており、ローラ60がセ
ンターレール46の前端側で側壁部66に案内される際
にはローラ72がアッパレール68の前端側でアッパレ
ール68に案内される。
に、側壁22の下端部近傍には乗降口58の下端部に沿
ってロアレール76が設けられている。ロアレール76
は車両14の床部の一部を構成するステップ78の下方
に設けられており、概ね車幅方向外側へ向けて開口した
断面コ字形状とされている。
の先端側が入り込んでいる。ロアアーム80の先端には
概ね車幅方向に沿った方向を軸方向としてその軸周りに
回転するローラ82と、概ね車両14の上下方向に沿っ
た方向を軸方向としてその軸周りに回転するローラ84
とがそれぞれ軸支されている。ローラ84はその外周部
がロアレール76の下壁部86に当接し下壁部86上を
転動する。
開口した断面コ字形状のガイドレール88の内部に入り
込んでいる。ガイドレール88はロアレール76の上壁
部90へ固着されており、概ね車幅方向に沿って互いに
対向する一対の側壁部92のうち車幅方向外側に位置す
る側壁部92へローラ82の外周部が当接している。ロ
ーラ82は車幅方向外側の側壁部92により車幅方向外
側への移動が制限されていると共に、側壁部92へ当接
した状態で転動する。また、ガイドレール88の前端側
もセンターレール46と同様に車幅方向内側へ向けて傾
斜しており、ローラ60がセンターレール46の前端側
で側壁部66に案内される際にはローラ82がガイドレ
ール88の前端側で側壁部92に案内される。
ム50のローラ62、アッパアーム70のローラ72、
及びロアアーム80のローラ84を介して概ね車両14
の前後方向に沿った軌道上でスライド可能に車体20へ
取り付けられており、スライドドアアクチュエータ24
のスライドドアモータ28が正転駆動若しくは逆転駆動
することでスライドドアモータ28が車両14の後方或
いは前方へ向けてスライドし、乗降口58を開閉する構
成である。
イドドアアクチュエータ24はリレー等の制御回路によ
って構成されるスライドドアドライバ94を備えてお
り、スライドドアドライバ94を介してバッテリー26
へ電気的に接続されている。スライドドアドライバ94
は判定手段としてのコンピュータ96を介してバッテリ
ー26へ接続されており、例えば、車両14の運転席の
近傍に設けられた操作スイッチ98をスイッチ操作する
と、そのときの操作スイッチ98のスイッチ状態に応じ
た信号をスライドドアドライバ94に送り、スライドド
アモータ28を正転駆動又は逆転駆動させ、或いは停止
させる。
出装置100を備えている。位置検出装置100は、例
えば、周方向に沿って所定角度毎に放射状にスリット孔
が形成され、スライドドアモータ28の出力軸の回転に
連動して回転する円盤状のスリット盤と、このスリット
盤を挟んで設けられた一対の発光素子及び受光素子(何
れも図示省略)から成り、発光素子から発せられて回転
するスリット盤のスリット孔を通過した光が受光素子に
て受光された回数をカウントすることですることでスラ
イドドアモータ28の出力軸の回転数、すなわち、ドア
パネル18のスライド量を検知する構成となっている。
ドドア装置16は車体20に設けられたクローザアクチ
ュエータ102を備えている。クローザアクチュエータ
102はクローザモータ104を備えており、ドアパネ
ル18の閉移動方向側の端部と、これに対向する乗降口
58の内周部と、にそれぞれ設けられた一対のジャンク
ション(図示省略)が互いに電気的に接続されるまでド
アパネル18がスライドして、所謂半ドアの状態となる
と、クローザモータ104が通電されて駆動を開始して
ドアパネル18を閉じきると共にこのときのスライド量
を位置検出装置100が検出することでコンピュータ9
6がスライドドアドライバ94を操作してバッテリー2
6からスライドドアモータ28への通電を停止し、スラ
イドドアモータ28を停止させる。クローザモータ10
4がドアパネル18をスライドさせて閉じきりクローザ
アクチュエータ102のラッチスイッチ(図示省略)が
これを検出すると、リンク機構等の機械的な伝達手段を
介してドアパネル18をロックする。
装置10の構成について説明する。
装置10は、ドアパネル18の閉移動方向側の端部に沿
って設けられた車両14の上下方向に沿って長手とされ
た感圧センサ120を備えている。図1、図2、及び図
3に示されるように、感圧センサ120は、ドアパネル
18の閉移動方向側の端部(すなわち、閉止体としての
側壁22の内周部のうちの車両後方側へ向いた部分と対
向する対向端)であるインナパネル54とアウタパネル
56とのヘム(袷部)52の車両室内側に配置されてお
り、しかも、その一部は対向端であるヘム52の先端よ
りも車両前方側へ突出している。また、感圧センサ12
0は、ゴムや軟質の合成樹脂材等、絶縁性を有する弾性
材によって長尺状に形成されてセンサ本体122を構成
する外皮部124を備えている。外皮部124の内部に
は断面十字形状の十字孔126が外皮部124の長手方
向に沿って形成されている。十字孔126は外皮部12
4の長手方向に沿って外皮部124の中心周りに漸次変
位している。
電性細線を縒り合わせることにより可撓性を有する長尺
紐状に形成され、且つ、導電性ゴムに被服された電極と
しての電極線128、130、132、134が設けら
れている。これらの電極線128〜134はセンサ本体
122を構成し、図4に示されるように、十字孔126
の中央近傍で十字孔126を介して互いに離間し且つ十
字孔126に沿って螺旋状に配置され、十字孔126の
内周部へ一体的に固着されている。したがって、外皮部
124が弾性変形することで電極線128〜134は撓
み、特に、十字孔126が潰れる程度に外皮部124が
弾性変形すれば、電極線128又は電極線132が電極
線130又は電極線134と接触して導通する。また、
外皮部124が復元すれば電極線128〜134もまた
復元する。
極線128と電極線132は長手方向一方の端部で導通
しており、電極線130と電極線134もまた長手方向
一方の端部で導通している。一方、図1及び図2に示さ
れるように、ドアパネル18を構成するインナパネル5
4とアウタパネル56の間はコネクタ136が配置され
ている。図5の回路図に示されるように、コネクタ13
6の内部には抵抗138が設けられている。抵抗138
の一端には電極線130の長手方向他端部が電気的に接
続されており、また、抵抗138の他端には電極線13
2の長手方向他端部が電気的に接続され、電極線130
と電極線132とが抵抗138を介して電気的に接続さ
れている。
段としてのリード線140の一対の導線142、144
の長手方向一方の端部が収容され、コネクタ136の内
部の端子へ固定されている。これらの導線142、14
4が固着された端子には、上述した電極線128及び電
極線134の各々の長手方向他端部が固着されており、
導線142と電極線128とが電気的に接続され、導線
144と電極線134とが電気的に接続されている。導
線142はバッテリー26へ直接或いは他の接続部材を
介して間接的に接続されており(図4の回路図では便宜
上、導線142とバッテリー26とを直接接続してい
る)、また、導線144は所定値以上の電流が流れると
回路を遮断する電流検出素子146を介してバッテリー
26へ接続されている。すなわち、電極線128から電
極線130、電極線132を介して電極線134へ流れ
る電流は、通常、抵抗138を介して流れるが、仮に、
外皮部124が押し潰されて電極線128又は電極線1
32が電極線130又は電極線134と接触して導通し
て短絡すると、電流は抵抗138を介さずに流れるた
め、例えば、一定の電圧でこの回路に電流を流していれ
ば電流値が変化する。したがって、このときの電流値の
変化を検知すれば外皮部124が押し潰されたか否か、
すなわち、外皮部124に外力が作用したか否かを検知
できる。
流検出素子146はコンピュータ96へ接続されてお
り、電流検出素子146が回路中に所定値以上の電流が
流れたこと、すなわち、電極線128又は電極線132
が電極線130又は電極線134と接触して導通して短
絡したことを電流検出素子146が検出すると、コンピ
ュータ96がスライドドアドライバ94及びクローザド
ライバ110を操作してスライドドアモータ28及びク
ローザモータ104を反転駆動させる。
のセンサ本体122は外皮部124を形成する合成樹脂
材よりも低剛性の合成樹脂材若しくはゴム材により長尺
チューブ状に形成されたプロテクタ148の内部に挿入
された状態で保持されている。
は断面が車両14の前方側へ向けて開口した凹形状の保
持部150を備えている。保持部150の凹部の曲率半
径は上述した外皮部124の外径の曲率半径に対応して
おり、外皮部124の車両14の後方側に対応した部分
に当接している。一方の保持部150の車両14の前側
には車両14の後方側へ向けて開口した凹形状の柔軟部
152が連続して形成されている。柔軟部152の凹部
の曲率半径もまた上述した外皮部124の外径の曲率半
径に対応しており、上述した外皮部124の外周部のう
ち、保持部150が当接していない部分を覆うように当
接している。すなわち、この柔軟部152と保持部15
0とで内径寸法が外皮部124の外径寸法に対応した長
尺のチューブ状とされ、その内側にセンサ本体122が
収容されることになる。
としてのシリコン層(図示省略)が形成されており、冬
季等の気温が低下した際に柔軟部152が凍結して硬化
するのを防止している。このシリコン層は、構成する分
子の分子間力が比較的低く、このような物理的特性を有
することで、シリコン層自体、一般的に耐寒性が高く、
低温下においても硬化しづらい。
対側には取付部154が連続して形成されている。この
取付部154には車両14の後方側へ向けて開口し、且
つ、保持部150及び柔軟部152の長手方向に沿って
長手とされた、取付溝156が形成されておりインナパ
ネル54の前端部近傍に設けられた支持手段としてのブ
ラケット170へ取り付けられている。
0が取り付けられた状態でのプロテクタ148の下端部
近傍には、プロテクタ148の長手方向に対して略直交
する方向へ向けて係合部を構成するリング状の鍔部15
8が形成されている。さらに、鍔部158からプロテク
タ148の長手方向に沿って所定距離離間した位置から
は、係合部を構成する鍔部158と略同様のリング状の
鍔部160が形成されている。鍔部158と鍔部160
との間は外径寸法が各鍔部158、160よりも小径で
係合部を構成する首部162とされ、各鍔部158、1
60と略同軸とされている。
の軸方向端面には、シール部164が形成されている。
シール部164は、外径寸法が鍔部160よりも僅かに
大径で、しかも、鍔部160と略同軸的に形成されてい
る。
プロテクタ148の柔軟部152の外周部からは、ヘム
52へ接近する方向へ向けて遮蔽部材としてのリップ1
66が突出形成されている。図2及び図3に示されるよ
うに、リップ166はプロテクタ148の長手方向に沿
って連続して形成されており、また、図1に示されるよ
うにリップ166の先端はヘム52へ当接し、ヘム52
とプロテクタ148の間でヘム52をシールする(すな
わち、アウタパネル56が後方側へ折り返された部分の
先端部とインナパネル54との間をシールする)シール
材(図示省略)を塗布するために設けられた隙間168
を閉塞している。
66は柔軟部152と同じ材質であり、柔軟部152と
同様の弾性を有している。したがって、リップ166に
外力が付与されると、概ねリップ166の基端部(すな
わち、柔軟部152との連結部分)周りに回動する如く
弾性変形する。
ネル18が乗降口58を閉止する際の移動方向側のリッ
プ166の表面には、上述した耐寒層としてのシリコン
層(図示省略)が柔軟部152から連続して形成されて
いる。
の感圧センサ120が取り付けられるドアパネル18の
前端部近傍部分では、インナパネル54の前端部近傍の
一部分が、一旦、車両14の左側へ屈曲されており、こ
の部分ではインナパネル54の板厚方向が車両14の前
後方向に沿っている。さらに、この屈曲部分の左側端部
は車両14の前方側へ向けて延出されており、アウタパ
ネル56の前端部がかしめによりインナパネル54の前
端部と一体となっている。上述したインナパネル54の
屈曲部分(すなわち、板厚方向が車両14の前後方向と
された部分)にはブラケット170が設けられている。
ブラケット170はインナパネル54の上下方向に沿っ
て長手とされた平板状の固定部172を備えている。固
定部172の幅方向一方の端側は車両14の前方側へ向
けて屈曲された支持部174とされ、上述した取付部1
54の取付溝156の内部へ入り込み、その先端部(前
端部)は取付溝156の底部へ当接している。取付部1
54は自らの弾性力により支持部174を挟持すること
で支持部174に支持されると共に、支持部174及び
取付溝156の内部の少なくとも何れか一方に塗布され
た接着剤の接着力により支持部174へ固定される。
ラケット170の下端部には円孔176が形成されてお
り、この円孔176及びインナパネル54に形成された
孔を貫通するボルト等の締結手段(何れも図示省略)に
よりブラケット170の下端部がインナパネル54に固
定される。特に図示はしないが、円孔176と同様の透
孔はブラケット170の上端部近傍にも形成されてお
り、同様にボルト等の締結手段によりブラケット170
の上端部がインナパネル54に固定される。
70をインナパネル54に固定した状態で車両14の前
方向側に張り出し、後方側へ向けて凹形状の凹部178
が形成されている。この凹部178は全体的に円形とさ
れ、その深さ寸法は鍔部160の厚さ(軸方向長さ)寸
法よりも僅かに深く、且つ、鍔部160の厚さ寸法にシ
ール部164の厚さ寸法の和よりも浅い。また、凹部1
78の底部には凹部178と同軸的に引込孔180が形
成されている。この引込孔180は首部162の外径寸
法よりも僅かに小さく、首部162が貫通できるように
なっている。ここで、首部162の軸方向寸法は引込孔
180が形成された部分でのブラケット170の板厚と
略同一で、引込孔180に首部162を貫通させた状態
では、凹部178の内底部に鍔部160が当接し、凹部
178の外底部に鍔部158が当接する。上述したよう
に、凹部178の深さは鍔部160の厚さ寸法にシール
部164の厚さ寸法の和よりも浅いため、引込孔180
に首部162を貫通させた状態では、車両14の後方側
のブラケット170の表面からシール部164が突出す
るが、ブラケット170をインナパネル54へ固定して
ブラケット170の表面とインナパネル54の表面とを
あわせることでインナパネル54にシール部164が押
し潰されつつシール部164がインナパネル54に密着
する。
ラケット170をインナパネル54へ固定した状態で
は、透孔182の軸方向に沿って(すなわち、図1乃至
図3の矢印A方向に沿って)凹部178に形成された引
込孔180がインナパネル54に形成された透孔182
とラップする(重なり合う)。透孔182は、その内径
寸法が、プロテクタ148の鍔部160よりも先の下端
部よりも僅かに大きくプロテクタ148の下端部が充分
に貫通できる程度とされ、透孔182をプロテクタ14
8が貫通してドアパネル18の内側(すなわち、インナ
パネル54とアウタパネル56の間)にプロテクタ14
8が入り込み、プロテクタ148の下端部から引き出さ
れた電極線128〜134がコネクタ136へ接続され
る。
ブラケット170の下端部近傍には、ブラケット170
の幅方向一端で開口し且つ上述した引込孔180と連通
した切欠部184が形成されている。切欠部184の幅
寸法は、首部162の外径寸法よりも小さく、且つ、首
部162を弾性変形させて部分的に外径寸法を縮めた状
態で切欠部184を通過させることができる程度とされ
ている。したがって、引込孔180に首部162が貫通
した(嵌め込まれた)状態では、意図的に首部162を
縮めない限り引込孔180から首部162(プロテクタ
148)が抜け出ることはない。
本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
イドして乗降口58を開放した状態で、操作スイッチ9
8を閉操作すると、コンピュータ96がスライドドアア
クチュエータ24のスライドドアドライバ94を操作し
てスライドドアドライバ94がスライドドアモータ28
を駆動させ、無端ベルト36、センターアーム50を介
してドアパネル18を車両14の前方側へ向けてスライ
ドさせる。
口58を全閉する際のドアパネル18のスライド軌道上
に異物が存在すると、ドアパネル18の閉移動方向側端
部(前端部)が異物に当接して異物を押圧する。このと
きの異物からの押圧反力でプロテクタ148及び外皮部
124が弾性変形すると、外皮部124内の電極線12
8又は電極線132が電極線130又は電極線134と
接触して導通して短絡する。上述したように、このとき
電極線128〜134を含む電気回路(図5参照)を流
れる電流は抵抗138を介さずに流れるため、例えば、
一定の電圧でこの回路に電流を流していれば電流値が変
化し、外皮部124がこのときの電流値の変化を検知す
る。外皮部124が電流値の変化を検知すると、コンピ
ュータ96がスライドドアドライバ94及びクローザド
ライバ110を操作してスライドドアモータ28及びク
ローザモータ104を反転駆動させて、ドアパネル18
を車両14の後方側へスライドさせる。これにより、ド
アパネル18による異物の挟み込みを防止できる。
ンサ120のドアパネル18への取り付け方の一例を以
下に説明する。
付ける際には、先ず、内部に122を収容したプロテク
タ148の取付溝156をブラケット170の支持部1
74へ嵌め込んで、取付溝156の内側及び支持部17
4の少なくとも何れか一方に塗布された接着剤でプロテ
クタ148を支持部174へ固定すると共に、首部16
2及びその近傍部分を加圧して首部162の外径部を縮
め、切欠部184から引込孔180内へ首部162を嵌
め込み貫通させる。この状態で、コネクタ136とプロ
テクタ148の下端側の先端部から引き出された電極線
128〜134を接続し、引込孔180を貫通したプロ
テクタ148の下端側の先端部を透孔182へ貫通させ
ると共に、ブラケット170をインナパネル54へ固定
する。
さは鍔部160の厚さ寸法にシール部164の厚さ寸法
の和よりも浅いため、引込孔180に首部162を貫通
させた状態では、車両14の後方側のブラケット170
の表面からシール部164が突出するが、ブラケット1
70をインナパネル54へ固定してブラケット170の
表面とインナパネル54の表面とをあわせることでイン
ナパネル54にシール部164が押し潰されつつシール
部164がインナパネル54に密着する。これにより、
透孔182がシールされ、雨水等が透孔182からドア
パネル18の内側に浸入することはない。しかも、この
状態ではブラケット170及び鍔部158、160が透
孔182の軸方向に沿って(すなわち、図1乃至図3の
矢印A方向に沿って)ラップし(重なり合い)、ブラケ
ット170及び鍔部158、160により透孔182が
隠されるため、見栄え(外観)も向上する。更には、鍔
部158がブラケット170の引込孔180の周囲に密
着するため、引込孔180が鍔部158により隠され
る。したがって、外観上では、プロテクタ148の引込
孔180を貫通する部分の近傍では、プロテクタ148
が単に湾曲しているだけに見え、この意味でも見栄え
(外観)も向上する。
状態のままプロテクタ148がブラケット170に形成
された引込孔180、及び、インナパネル54に形成さ
れた透孔182を貫通してドアパネル18の内側(すな
わち、インナパネル54とアウタパネル56の間)に引
き込まれているため、上端部を除いてブラケット170
は引込孔180を貫通するまでの間が全て圧力(すなわ
ち、異物からの押圧反力)を検知できる部分となる。し
たがって、不感帯が少なく、ドアパネル18の下端部近
傍にある異物の検出も可能となる。
ンナパネル54に形成された孔を封止するのに、グロメ
ット等、特別に封止部材を用いていたが、本圧力検出装
置10では、このような特別な封止部材が不要となるた
め、コストの軽減に寄与する。
に雨滴や雪等が付着すると、図1に示されるように凍結
して付着した雨滴や雪等が氷190になることがある。
ここで、本圧力検出装置10の感圧センサ120では、
プロテクタ148の柔軟部152からリップ166が突
出形成されており、その先端部がヘム52に当接してい
るため、車両14の前方からみた場合、隙間168はリ
ップ166により塞がれている。これにより、車両14
の前方側から隙間168へ雨滴や雪等が入り込むことが
ない。したがって、隙間168へ入り込んだ雨滴や雪等
が凍結することで形成された氷(図14参照)が、プロ
テクタ148の外周部をかためてしまうことによって生
じる感圧センサ120の押圧力検知能力の低下や、水が
凍る際の膨張によるブラケット170の変形に伴う感圧
センサ120の異物からの押圧力検知能力の低下並びに
押圧力検知範囲の変化を防止できる。このため、本圧力
検出装置10を適用した自動スライドドア装置16は、
寒冷地等の低温雰囲気下であっても、異物の挟み込みを
確実に防止できる。
6の車両前方向側の面に雨滴や雪等が付着して凍結する
ことで氷190となることがあるが、リップ166に付
着した氷は、隙間168でプロテクタ148の外周部と
ヘム52とを繋ぐように形成された氷とは異なり極めて
薄い。したがって、ドアパネル18がスライドする際の
軽い振動や、異物が当接した際の軽い衝撃により簡単に
割れてリップ166から剥がれ落ちる。
66に付着している氷190は当然リップ166に支持
され、隙間168でプロテクタ148の外周部とヘム5
2とを繋ぐように形成された氷はプロテクタ148とヘ
ム52の双方に支持される。ここで、リップ166の車
両前方側の表面積は、プロテクタ148とヘム52との
互いに対向する部分での各々の表面積の和よりも小さ
く、氷を支持する支持部が小さい。このため、リップ1
66に付着した氷190は隙間168に形成された氷に
比べて小さな衝撃で剥がれ落ちる。
面には柔軟部152側から連続してシリコン層が形成さ
れているが、シリコン層は構成する分子の分子間力が比
較的低いという物理的特性を有するが故に耐寒性が高
く、それ自体が凍結しづらくなっている。したがって、
このシリコン層が表面に形成されたリップ166の表面
に雨滴や雪が付着してもリップ166が凍結する可能性
は低い。
じ素材であるため、柔軟部152を弾性変形させるのに
必要な外力がリップ166に直接、或いは、柔軟部15
2を介して間接的に作用すればリップ166は弾性変形
する。しかしながら、リップ166に付着した氷190
はリップ166の弾性変形に追従できないため、リップ
166が弾性変形すると氷190はリップ166から剥
がれる。
るためには、隙間168から氷を掻き出さなくてはなら
ないが、リップ166に付着した氷190は、上記の如
く軽い衝撃を氷190或いは感圧センサ120のプロテ
クタ148に与えてやれば簡単に剥がれ落ちる。
が付着して氷190が形成されたとしても、氷190は
極めて簡単に(すなわち、特別な除去作業を要せず)除
去できる。このため、氷付着に対するメンテナンスが容
易で、しかも、感圧センサ120の異物からの押圧力検
知能力を維持できる。
8の柔軟部152からリップ166を突出形成した構成
であったが、保持部150からリップ166を突出形成
する構成でもよい。また、感圧センサ120を、プロテ
クタ148を用いずに外皮部124を外部に露出させる
構成とした場合には、リップ166を外皮部124から
突出形成してもよい。
説明する。
係る圧力検出装置200の構成が断面図によって示され
ている。この図に示されるように圧力検出装置200
は、ヘム52にウエザストリップ202が取り付けられ
ている。詳細な図示はしないが、ウエザストリップ20
2は車両14(図7及び図8参照)の上下方向に沿って
長手とされており、ヘム52の端部を車両14の上下方
向に沿って略一様に被覆している。また、ウエザストリ
ップ202は、ゴムやゴム程度の弾性を有する合成樹脂
材により形成されており、ドアパネル18が乗降口58
を全閉した状態では、この全閉状態で乗降口58の内周
部のうち車両14の前後方向に沿ってヘム52と対向す
る部分へ弾性変形した状態で密着し、ヘム52と乗降口
58の内周部との間からの雨滴等の浸入を防止する。
ストリップ202の外周部からは、遮蔽部材としてのリ
ップ204が感圧センサ120のプロテクタ148へ接
近する如く突出形成されている。リップ204はウエザ
ストリップ202の長手方向に沿って連続して形成され
ており、また、リップ204の先端はヘム52へ当接
し、ヘム52とプロテクタ148の間の隙間168を閉
塞している。
202と同じ材質であり、ウエザストリップ202と同
様の弾性を有している。したがって、リップ204に外
力が付与されると、概ねリップ204の基端部(すなわ
ち、柔軟部152との連結部分)周りに回動する如く弾
性変形する。
力検出装置10では、プロテクタ148の柔軟部152
にリップ166が形成されていたのに対し、本圧力検出
装置200では、ウエザストリップ202にリップ20
4が形成されている点で構成が異なる。しかしながら、
これは、リップ204がプロテクタ148(柔軟部15
2)から突出形成されるか、或いは、ウエザストリップ
202から突出形成されるか、が異なるだけで、リップ
204が隙間168を閉塞する点やリップ204が弾性
変形可能な点、リップ204の車両前方側の面の表面積
がプロテクタ148とヘム52との互いに対向する部分
での各々の表面積の和よりも小さい点等の基本的な構成
が変わっているはけではない。したがって、前記第1の
実施の形態で説明したリップ166を設けることによる
作用と同様の作用を本実施の形態でも奏し、リップ16
6を設けることで得られる効果と同様の効果を本実施の
形態でも得られる。
プ202からリップ204を突出形成し、前記第1の実
施の形態では、リップ166をプロテクタ148から突
出形成した構成であったが、リップ166(リップ20
4)を介してプロテクタ148及びウエザストリップ2
02が連結した状態でリップ166(リップ204)、
プロテクタ148、及びウエザストリップ202を一体
成形してもよい。
してのリップ166或いはリップ204が、感圧センサ
120のプロテクタ148或いはウエザストリップ20
2から突出形成された構成であったが、リップ166或
いはリップ204の如く隙間を閉塞する遮蔽部材が感圧
センサ120、ウエザストリップ202、ドアパネル1
8とは基本的に独立した構成としても構わない。
ンサ120を移動体としてのドアパネル18に設けると
共に、遮蔽部材としてのリップ166或いはリップ20
4をドアパネル側(すなわち、移動体側)に設けた構成
であったが、閉止体としての側壁22の乗降口58の内
周部に感圧センサ120を設けると共に、遮蔽部材を閉
止体としての側壁22の乗降口58の内周部側に設ける
構成としても構わない。
装置10或いは圧力検出装置200を車両14の自動ス
ライドドア装置16におけるドアパネル18での挟み込
み防止用として用いたが、本発明の適用範囲はこれに限
定されるものではない。
としても、鉄道用車両等の自動車以外の他の車両や、エ
レベータや建造物等の自動ドアや窓等、あらゆる分野で
の自動スライドドア装置に用いることができる。
は全く動くことのない乗降口58の内周部を閉止体とし
た。しかしながら、閉止体は、それ自体が移動する構成
であってもよい。すなわち、例えば、自動スライドドア
装置には、一対のドアパネルが互いに相反する方向にス
ライドすることで乗降口或いは出入口を開閉する構成の
装置がある。このような構成で一対のドアパネルがそれ
ぞれ閉じる方向への移動終点まで移動してはじめて互い
の間を閉止する。したがって、このような構成の場合、
一方のドアパネルが移動体であり、他方のドアパネルが
閉止体となる。
の要部の構成を示す平面断面図である。
の要部の構成を示す分解斜視図である。
の要部の構成を示す側面側面図である。
の感圧センサの構成を示す斜視図である。
の構成を示すブロック図である。
を適用した車両の後方からの斜視図である。
を適用した車両の前方からの斜視図である。
斜視図である。
斜視図である。
断面図である。
面図である。
置の要部の構成を示す図1に対応した断面図である。
ネルのヘムの周辺の状態を示す図1に対応した断面図で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 移動終点へ向けて移動する移動体及び前
記移動終点にて前記移動終点へ到達した前記移動体との
間を閉止する閉止体の少なくとも何れか一方の、何れか
他方と対向する対向端の側方に、前記対向端よりも前記
何れか他方の側へ突出して設けられ、前記何れか他方の
側からの押圧力により弾性変形して前記押圧力を検知す
る感圧センサと、 前記対向端と前記感圧センサとの間に設けられ、前記対
向端と前記感圧センサとの間の隙間を塞ぐ遮蔽部材と、 を備える圧力検出装置。 - 【請求項2】 前記対向端及び前記感圧センサの何れか
一方から前記対向端及び前記感圧センサの何れか他方へ
向けて前記遮蔽部材を突出形成すると共に、前記遮蔽部
材の先端部を前記対向端及び前記感圧センサの何れか他
方へ接触させて前記対向端と前記感圧センサとの間を閉
塞することを特徴とする請求項1記載の圧力検出装置。 - 【請求項3】 前記感圧センサを前記対向端に沿って長
手方向とされた長尺状とすると共に、前記遮蔽部材を前
記感圧センサの長手方向に沿って略一様に設けたことを
特徴とする請求項1又は請求項2記載の圧力検出装置。 - 【請求項4】 分子間力が低いゴム材又は合成樹脂材を
含んで構成された耐寒層を、前記遮蔽部材の表面に設け
たことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の何れか
に記載の圧力検出装置。 - 【請求項5】 前記遮蔽部材をゴム材程度の弾性を有す
る弾性材により形成したことを特徴とする請求項1乃至
請求項4の何れかに記載の圧力検出装置。 - 【請求項6】 駆動手段からの駆動力により開口枠に対
してドアパネルが移動することで前記開口枠を開閉する
自動開閉装置であって、 前記ドアパネル及び前記開口枠の少なくとも何れか一方
の、前記ドアパネルが前記開口枠を閉止する際の移動方
向に沿って前記何れか他方と対向する対向端の側方に、
前記対向端よりも前記何れか他方の側へ突出して設けら
れ、前記何れか他方の側からの押圧力により弾性変形し
て前記押圧力を検知する感圧センサと、 前記対向端に沿って長手方向とされた長尺状で、前記対
向端及び前記感圧センサの何れか一方から突出形成され
て先端が何れか他方に接触し、前記対向端と前記感圧セ
ンサとの間の隙間を塞ぐと共に、前記ドアパネル及び前
記開口枠の内周部のうち前記感圧センサが設けられてい
ない側と対向した側の表面に、分子間力が低いゴム材又
は合成樹脂材を含んで構成された耐寒層が設けられた遮
蔽部材と、を備えることを特徴とする自動開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34880498A JP3586576B2 (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 車両用自動スライドドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP34880498A JP3586576B2 (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 車両用自動スライドドア装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000171311A true JP2000171311A (ja) | 2000-06-23 |
JP3586576B2 JP3586576B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
ID=18399487
Family Applications (1)
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JP34880498A Expired - Fee Related JP3586576B2 (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 車両用自動スライドドア装置 |
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JP (1) | JP3586576B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176322A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両ドア用感圧センサのワイヤハーネス配索構造 |
JP2008170821A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Mitsubishi Electric Corp | 監視カメラ装置 |
JP2011001780A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Mitsubishi Motors Corp | ドア挟み込み防止用タッチセンサ |
-
1998
- 1998-12-08 JP JP34880498A patent/JP3586576B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4579257B2 (ja) * | 2007-01-12 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 監視カメラ装置 |
JP2011001780A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Mitsubishi Motors Corp | ドア挟み込み防止用タッチセンサ |
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JP3586576B2 (ja) | 2004-11-10 |
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