JP2011001780A - ドア挟み込み防止用タッチセンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、タッチセンサ4が静電容量式のタッチセンサであって、ドア2に嵌着する基部5と、基部5から前方に突出するように形成された突出部6と、基部5からドア端部よりも前方であって且つ基部5よりも外側に向けて延びる第1の舌部11とを備えて構成する。
【選択図】図1
Description
また、このような技術以外にも、例えば下記の特許文献1にはドア開口縁部に長尺状のタッチセンサを配設した技術が開示されている。ここで、タッチセンサはドアのフランジ部に嵌着されるU字状の基部と、上記基部に一体に形成された中空部と、中空部に配設されたセンサ本体とから構成されており、ドアに何らかの物体が挟まるとセンサ部がこれを検知してモータの駆動を停止する技術が開示されている。
図4において、101はフロントドアであって、ここではヒンジタイプのドアとして構成されている。また、フロントドア101の後方にリアスライドドア102が設けられている。また、このリアスライドドア102は、開扉直後と閉扉直前とを除いて、図中の矢印D1で示すように、略車両長手方向に沿って移動するよう構成されており、また、開扉直後及び閉扉直前のみ図中矢印D2で示すような斜め方向に移動するように構成されている。なお、このようなドア102の動きはスライドドアではごく一般的なものである。
したがって、ドア閉時において、例えば図示するように指が挟まると、弾性体で形成された突出部106が図中破線で示すように潰れてセンサ部107が押圧される。これにより、センサ部107が変形して内部の電線が接触、短絡して電流値が変化し、この電流値の変化を検出することで挟み込みを検出するようになっている。また、このとき例えばドアを開閉駆動するモータの作動を停止させたり、或いは反転させたりすることにより、安全性を高めることができる。
そこで、図5に示すように、リアドア102の前端部分の段付きをなくして単にヘム加工のみとするとともに、センサの検出範囲を広げるべく、従来のタッチセンサを特許文献3に開示された静電容量式のタッチセンサ104′に置換することが考えられる。しかしながら、このように構成した場合であっても、以下に示すような課題があった。
また、この隙間を詰めると(図中のb参照)、雨天時等に上記隙間に水膜や氷が形成されるおそれがある。水は電導体であるため、このような水膜や氷が形成されるとその分だけ静電容量が増大することになり、静電容量式タッチセンサ104′が人体の接触と誤検知するおそれがある。また、隙間を大きく離すと上述のような見栄えの低下のみならず、隙間部分が検出不能領域となる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、静電容量式タッチセンサの誤検出を防止しながら見栄えの向上を図るようにした、ドア挟み込み防止用タッチセンサを提供することを目的とする。
また、該基部又は該突出部から該ドアに向けて延在する第2の舌部を有しているのが好ましい。
また、該基部又は第1の舌部から該ドア開口縁部に向けて延在する第2の舌部を有しているのが好ましい。
図2において1はフロントドアであって、ここではヒンジタイプのドアとして構成されている。また、フロントドア1の後方にはリアドア2が設けられている。また、このリアドア2は、開扉直後と閉扉直前とを除いて、図中の矢印D1で示すように、略車両長手方向に沿って移動するようなスライドドアとして構成されている。また、図1に示すように、このリアドア2は、開扉直後及び閉扉直前のみ、矢印D2で示すような斜め方向にドアが移動するように構成されている。
また、タッチセンサ4は、図示するような断面において、第1リップ11の基端から車室内側にかけては、導電性部材(導電性樹脂又は導電性ゴム:図1中の網掛け部分参照)により形成されており、この部分が後述するように電極4bとして機能する。また、これ以外の部分は絶縁性部材により形成されている。つまり、本実施形態においては、タッチセンサ4の車室内側が導電性部材により形成され、車室外側が絶縁性部材により形成されているのである。なお、以降、絶縁性部材により形成された部分を絶縁部4cという。
また、上記導電性部材で形成された部分には電極線4aが配設されており、この電極線4aには図示しないECUが接続されている。また、ECUはその内部に電流計及び判定部を有しており、これにより、上記基部5及び突出部6の導電性部材で形成された部位4bが電極(以降、外側電極という)として機能するようになっている。すなわち、この外側電極4bに人体が接触することにより外側電極4bの静電容量が変化するとともに電極線4aを流れる電流値が変化し、これをECUが検出することで、タッチセンサ4に対する人体の接触が判定されるようになっている。
また、内側電極4dの内部には上記特許文献2を用いて説明したような電極線4eが設けられている。即ち、図示はしないが、内側電極4dの内部には、中空状の絶縁体で形成された可撓性チューブが配設され、このチューブ内部に複数(例えば4本)の電線が所定間隔を保ちながら螺旋状に配設されている。
これにより、人体以外の物体が接触した場合には、突出部6が潰れてチューブを変形させることにより内側電極4d内の電極線4eが短絡して内部の電流が変化し、この電流変化を検出することで、静電容量変化が検出できない場合であっても確実に物体の接触を判定することができるようになっている。
そして、このような第1リップ11を形成することにより、車外から見た場合におけるフロントドア1とリアドア2との間の隙間を見えなくして見栄えの向上を図っている。また、第1リップ11を外側に向けて形成することにより、見栄え向上以外にも人体が第1リップ11に触れたときにこの第1リップ11が外側(図1中、下方)に変形して、第1リップ11が突出部6の導電性部位(外側電極)4bに覆いかぶさるのを防止することができ、確実に人体が外側電極4bに接することができる。したがって、検出性能の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るドア挟み込み防止用タッチセンサは上述のように構成されているので、以下のような作用,効果を得ることができる
まず、ドア2の閉時において、ドア2の縁部の外側電極4bに指などの人体の一部が触れると、電極線4aの電流値が変化して確実に人体の接触を判定することができる。また、人体の一部が外側電極4bではなく第1リップ11に触れた場合には、この第1リップ11が外側に倒れることにより、人体が外側電極4bに触れることになり、やはり確実に人体の接触を判定できる。なお、このような場合はモータ等に反転信号を出力することによりドア3が開放されて挟み込みが防止される。
また、人体が第1リップ11に接した状態で第1リップ11が外側電極4bを覆うように内側に倒れた場合には、外側電極4bの静電容量は変化しないが、外側電極4bが内側電極4dに当接し、その後さらに内側電極4dが潰れることにより接触を判定できる。つまり、内側電極4dが潰れると電極線4e内部の電線が接触して短絡電流が流れ、この電流値の変化に基づいて接触を確実に判定できる。
また、センサ4に上述のような第1リップ11を形成することにより、車外から見た場合にフロントドア1とリアドア2との間の隙間を覆うことで見栄えの向上を図ることができる。
また、第1リップ11を外側に向けて形成することにより、人体や荷物等が第1リップ11に触れたときにこの第1リップ11が外側(図1中、下方)に変形して、第1リップ11が突出部6の導電性部位(外側電極)4bに覆いかぶさるのを防止することができ、検出性能の向上を図ることができる。また、センサ4は押し出し成形等によって一工程で製造することができるので、コスト増も抑制することができる。
次に、図3を用いて本発明の変形例について説明すると、この変形例はスライドドアではなく、ヒンジ式ドアの車両に本発明を適用したものである。なお、この変形例においても、ヒンジ式ドアがアクチュエータにより開閉される自動ドアであるか、手動により開閉される手動ドアであるかは問わない。
また、タッチセンサ40は第1リップ41及び第2リップ42を除いて図1を用いて説明したタッチセンサと同様に構成されている。即ちタッチセンサ40は、可撓性を有するとともに断面が一様に形成された長尺上のタッチセンサであって、ボディパネル20のフランジ21に嵌着する基部5と、基部5と一体に形成されドア2の車室内方向に向けて突出する中空の突出部6と、基部5から車両外側或いは前方側に向けて形成された第1リップ(第1の舌部)41と、基部5からボディパネル20に向けて形成された第2リップ(第2の舌部)42とを有して構成されている。
そして、この変形例においては、第1リップ(第1の舌部)41は、基部5の下端からリアドア2の端部へ向けて延びるように形成されている。これにより、ドアを閉めたときに、ドア縁部とドア開口縁部との間の隙間が覆われて見栄えが向上する。また、この隙間に水膜や氷が付着するのを防止することができる。
また、図1を用いて説明したタッチセンサ4と同様に、外側電極40bには電極線40aが配設されている。また、突出部6の内部には、導電性部材により形成された内側電極40dが設けられており、内側電極40dの内部には電極線40eが設けられている。なお、これらの電極40b,40d及び電極線40a,40eの機能は上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明はこのような実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。例えば各リップの長さや形状等についてはドアの形状や隙間の寸法等に応じて適宜変更可能である。
2 リアドア
3 ブラケット
4 タッチセンサ
4a,40a 電極線
4b,40b 外側電極
4c,40c 絶縁部
4d,40d 内側電極
4e,40e 電極線
5 基部
6 突出部
11,41 第1リップ(第1の舌部)
12,42 第2リップ(第2の舌部)
20 ボディパネル
21 フランジ
Claims (6)
- ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、
該タッチセンサはドア端部に沿って設けられるとともに、人体の一部が触れると静電容量の変化に基づいて人体の接触を検出する静電容量式のタッチセンサであって、
該タッチセンサが、該ドアに嵌着する基部と、該基部から前方に突出するように形成された突出部と、該基部又は該突出部から該ドア端部よりも前方であって且つ該基部又は該突出部よりも外側に向けて延びる第1の舌部とを有している
ことを特徴とする、ドア挟み込み防止用タッチセンサ。 - ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、
該タッチセンサはドア開口縁部に沿って設けられるとともに、人体の一部が触れると静電容量の変化に基づいて人体の接触を検出する静電容量式のタッチセンサであって、
該タッチセンサが、該ドア開口縁部に嵌着する基部と、該基部から車室内側に突出するように形成された突出部と、該基部から該ドア端部に向けて延びる第1の舌部とを有している
ことを特徴とする、ドア挟み込み防止用タッチセンサ。 - 該第1の舌部が絶縁体により形成されている
ことを特徴とする、請求項1記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。 - 該基部又は該突出部から該ドアに向けて延在する第2の舌部を有している
ことを特徴とする、請求項1記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。 - 該基部又は第1の舌部から該ドア開口縁部に向けて延在する第2の舌部を有している
ことを特徴とする、請求項2記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。 - 該第2の舌部が絶縁体により形成されている
ことを特徴とする、請求項4又は5記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。
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JP2000171311A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-06-23 | Asmo Co Ltd | 圧力検出装置及び自動開閉装置 |
JP2006077564A (ja) * | 2004-08-12 | 2006-03-23 | Sanwa Shutter Corp | 回転ドア |
JP2007256136A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Aisin Seiki Co Ltd | タッチセンサ |
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2009
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CN111380569B (zh) * | 2018-12-26 | 2024-03-29 | 株式会社爱信 | 接触式传感器装置 |
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