JP2011001780A - ドア挟み込み防止用タッチセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドア端部とドア開口縁部との間に設けられた静電容量式タッチセンサの誤検出を防止するとともに見栄えの向上を図る。
【解決手段】ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、タッチセンサ4が静電容量式のタッチセンサであって、ドア2に嵌着する基部5と、基部5から前方に突出するように形成された突出部6と、基部5からドア端部よりも前方であって且つ基部5よりも外側に向けて延びる第1の舌部11とを備えて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体や物体の接触を検出してドアへの挟み込みを防止する、ドア挟み込み防止用タッチセンサに関するものである。
近年、自動車のリアドアとして、車体と略平行移動して開閉するスライドドアを採用する車種が増加している。また、スライドドアをモータ等のアクチュエータにより自動開閉するようにしたパワースライドドアも普及しつつある。このようなパワースライドドアにおいては、ドア閉時に乗員の体や服がドアに挟まれるのを防止するために、ドアに指や服などが挟まるとこれを検出できるようにする必要がある。なお、パワースライドドアではない手動式のドアやヒンジ式のドアであっても、ドアの挟み込みを検出できるように構成するのが好ましい。
そこで、従来のパワースライドドアでは、ドア閉時に所定値以上の負荷がモータに作用すると、ドアが何らかの物体を挟み込んだものと判定してモータの作動を反転させるような技術が広く採用されている。
また、このような技術以外にも、例えば下記の特許文献1にはドア開口縁部に長尺状のタッチセンサを配設した技術が開示されている。ここで、タッチセンサはドアのフランジ部に嵌着されるU字状の基部と、上記基部に一体に形成された中空部と、中空部に配設されたセンサ本体とから構成されており、ドアに何らかの物体が挟まるとセンサ部がこれを検知してモータの駆動を停止する技術が開示されている。
また、特許文献2にはこのようなタッチセンサの具体的な構成が詳しく開示されている。例えば、センサ部の構成として、複数(ここでは2本)の電極線を中空の絶縁体内部に所定間隔を保ちながら螺旋状に配置するとともに、これらの電極線の一方の端部に電源及び電流計を接続し、他方の端部に電流調整用の抵抗(ダイアグ抵抗)を接続した例が開示されている。ここで、この回路には通常微弱監視電流iが通電されており、外部からの圧力により2本の電極線が接触すると短絡電流が流れ、この電流増加に基づいて異常が検知されるようになっている。
図4はこのような技術を寄せ集めた場合に得られるドア挟み込み防止用タッチセンサの構成例であって、ドアの断面を上方から見た模式図である。また、図4において、下方が車外側、上方が車内側である。
図4において、101はフロントドアであって、ここではヒンジタイプのドアとして構成されている。また、フロントドア101の後方にリアスライドドア102が設けられている。また、このリアスライドドア102は、開扉直後と閉扉直前とを除いて、図中の矢印D1で示すように、略車両長手方向に沿って移動するよう構成されており、また、開扉直後及び閉扉直前のみ図中矢印D2で示すような斜め方向に移動するように構成されている。なお、このようなドア102の動きはスライドドアではごく一般的なものである。
また、ドア102の内側には金属製のブラケット103が設けられている。ここで、このブラケット103はドア102の前端部において上下に亘って設けられており、ドアの全高に相当する長さを有している。そして、このブラケット103の前端にタッチセンサ104が取り付けられている。ここでタッチセンサ104は、ブラケット103の端部に嵌着する基部105と、基部105と一体に形成されドア102の縁部方向に突出する中空の突出部106と、突出部の内側に形成されたセンサ部107とから構成されている。
このうち基部105には、芯金108が埋設されており、この芯金108が弾性変形してブラケット103を把持することにより、タッチセンサ104がブラケット103に取り付けられるようになっている。また、突出部106は、例えばシリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム等の復元性ゴム、又は、ポリエチレン等の復元性プラスチックにより形成されており、外力が作用すると容易に弾性変形し、外力が作用しなくなると直ちに復元するよう構成されている。
また、センサ部107は、特許文献2を用いて説明したように、複数(ここでは例えば4本)の電極線(電線)を中空の絶縁体内部に所定間隔を保ちながら螺旋状に配置したものであり、外部からの圧力により内部の電極線のいずれかが接触すると内部の電流値が変化するようになっている。
したがって、ドア閉時において、例えば図示するように指が挟まると、弾性体で形成された突出部106が図中破線で示すように潰れてセンサ部107が押圧される。これにより、センサ部107が変形して内部の電線が接触、短絡して電流値が変化し、この電流値の変化を検出することで挟み込みを検出するようになっている。また、このとき例えばドアを開閉駆動するモータの作動を停止させたり、或いは反転させたりすることにより、安全性を高めることができる。
また、このような内部の電極の短絡による電流値変化により接触を検出するタッチセンサ以外にも、例えば特許文献3には、パワーウィンド装置の挟み込みを防止するために、静電容量の変化により乗員の接触を検出するようにしたタッチセンサが開示されている。
特許第3435486号公報 特許第3707796号公報 特開2007−108003号公報
しかしながら、図4に示すような従来技術では、スライドドア102の前端が図示するような段付き形状となっている場合、この段付き部分は、検出可能範囲外となってしまうという課題がある。
そこで、図5に示すように、リアドア102の前端部分の段付きをなくして単にヘム加工のみとするとともに、センサの検出範囲を広げるべく、従来のタッチセンサを特許文献3に開示された静電容量式のタッチセンサ104′に置換することが考えられる。しかしながら、このように構成した場合であっても、以下に示すような課題があった。
まず、リアドア102とセンサ104′との間の隙間が前方(図中のa参照)から見えるため見栄えを損ない、車両の商品性の低下を招いてしまうという課題がある。
また、この隙間を詰めると(図中のb参照)、雨天時等に上記隙間に水膜や氷が形成されるおそれがある。水は電導体であるため、このような水膜や氷が形成されるとその分だけ静電容量が増大することになり、静電容量式タッチセンサ104′が人体の接触と誤検知するおそれがある。また、隙間を大きく離すと上述のような見栄えの低下のみならず、隙間部分が検出不能領域となる。
また、相手ドアパネル後端との隙間(図中のc参照)が開いてしまい、やはり見栄えが低下するほか、この隙間に水膜や氷が付着することやはりセンサの誤検出の可能性が生じるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、静電容量式タッチセンサの誤検出を防止しながら見栄えの向上を図るようにした、ドア挟み込み防止用タッチセンサを提供することを目的とする。
このため、本発明のドア挟み込み防止用タッチセンサは、ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、該タッチセンサはドア端部に沿って設けられるとともに、人体の一部が触れると静電容量の変化に基づいて人体の接触を検出する静電容量式のタッチセンサであって、該タッチセンサが、該ドアに嵌着する基部と、該基部から突出するように形成された突出部と、該基部又は該突出部から該ドア端部よりも前方であって且つ該基部又は該突出部よりも外側に向けて延びる第1の舌部とを有していることを特徴としている。
また、本発明のドア挟み込み防止用タッチセンサは、ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、該タッチセンサはドア開口縁部に沿って設けられるとともに人体の一部が触れると静電容量の変化に基づいて人体の接触を検出する静電容量式のタッチセンサであって、該タッチセンサが、該ドア開口縁部に嵌着する基部と、該基部から車室内側に突出するように形成された突出部と、該基部から該ドア端部に向けて延びる第1の舌部とを有していることを特徴としている。
また、該第1の舌部が絶縁体により形成されているのが好ましい。
また、該基部又は該突出部から該ドアに向けて延在する第2の舌部を有しているのが好ましい。
また、該基部又は第1の舌部から該ドア開口縁部に向けて延在する第2の舌部を有しているのが好ましい。
また、該第2の舌部が絶縁体により形成されているのが好ましい。
本発明のドア挟み込み防止用タッチセンサによれば、タッチセンサと取付部との間の隙間を覆うことで見栄えの向上を図ることができる。また、上記隙間における水膜や氷の形成を防止することができ、タッチセンサの誤検出を防止することができる。したがって、センサの検出精度を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るドア挟み込み防止用タッチセンサの要部構成を説明する模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係るドア挟み込み防止用タッチセンサが適用される自動車を示す図である。 本発明の一実施形態に係るドア挟み込み防止用タッチセンサの変形例を示す模式的な断面図である。 従来の技術を寄せ集めた技術について説明する図である。 本願を創案する過程で案出された技術について説明する図である。
以下、図面により、本発明の一実施形態に係るドア挟み込み防止用タッチセンサについて説明すると、図1はその要部構成を示す模式的断面図であって図2におけるA−A断面図、図2は本発明が適用される自動車を示す模式的側面図である。
図2において1はフロントドアであって、ここではヒンジタイプのドアとして構成されている。また、フロントドア1の後方にはリアドア2が設けられている。また、このリアドア2は、開扉直後と閉扉直前とを除いて、図中の矢印D1で示すように、略車両長手方向に沿って移動するようなスライドドアとして構成されている。また、図1に示すように、このリアドア2は、開扉直後及び閉扉直前のみ、矢印D2で示すような斜め方向にドアが移動するように構成されている。
また、図1に示すように、リアドア2の前端部の内側には上下方向に亘ってブラケット3が設けられており、このブラケット3に静電容量式タッチセンサ4が取り付けられている。ここでタッチセンサ4は、可撓性を有するとともに断面が一様に形成された長尺上のタッチセンサであって、ブラケット3の端部に嵌着する基部5と、基部5と一体に形成されドア2の縁部方向(前方)に突出する中空の突出部6と、この突出部6からドア端部よりも前方に延在する第1リップ(第1の舌部)11と、基部5からリアドア2に向けて延在する第2リップ(第2の舌部)12とを有して構成されている。
このうち基部5の内部には、非導電性部材で形成された弾性部材5aが設けられており、この弾性部材5aが弾性変形してブラケット3を把持することにより基部5がブラケット3に嵌着してタッチセンサ4がドア2に取り付けられるようになっている。
また、タッチセンサ4は、図示するような断面において、第1リップ11の基端から車室内側にかけては、導電性部材(導電性樹脂又は導電性ゴム:図1中の網掛け部分参照)により形成されており、この部分が後述するように電極4bとして機能する。また、これ以外の部分は絶縁性部材により形成されている。つまり、本実施形態においては、タッチセンサ4の車室内側が導電性部材により形成され、車室外側が絶縁性部材により形成されているのである。なお、以降、絶縁性部材により形成された部分を絶縁部4cという。
ここで、導電性部材としては、例えば導電性ゴムや導電性樹脂等が用いられ、導電性樹脂としては、例えばオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)にカーボンを含有させたものが適用される。また、絶縁性部材としては例えばTPO等が適用される。
また、上記導電性部材で形成された部分には電極線4aが配設されており、この電極線4aには図示しないECUが接続されている。また、ECUはその内部に電流計及び判定部を有しており、これにより、上記基部5及び突出部6の導電性部材で形成された部位4bが電極(以降、外側電極という)として機能するようになっている。すなわち、この外側電極4bに人体が接触することにより外側電極4bの静電容量が変化するとともに電極線4aを流れる電流値が変化し、これをECUが検出することで、タッチセンサ4に対する人体の接触が判定されるようになっている。
また、図示するように、突出部6の内部には、導電性部材により形成された内側電極4dが設けられている。なお、内側電極4dと外側電極4bとは略同じ長さに形成されており、
また、内側電極4dの内部には上記特許文献2を用いて説明したような電極線4eが設けられている。即ち、図示はしないが、内側電極4dの内部には、中空状の絶縁体で形成された可撓性チューブが配設され、このチューブ内部に複数(例えば4本)の電線が所定間隔を保ちながら螺旋状に配設されている。
また、この電極線4eは上述したECUに接続されており、外部からの圧力により少なくとも内部の2本の電線が接触すると短絡電流が流れ、この電流値の変化に基づいてECUでは挟み込みを検出するようになっている。
これにより、人体以外の物体が接触した場合には、突出部6が潰れてチューブを変形させることにより内側電極4d内の電極線4eが短絡して内部の電流が変化し、この電流変化を検出することで、静電容量変化が検出できない場合であっても確実に物体の接触を判定することができるようになっている。
また、人体が触れた場合には、すでに説明したように外側電極4bにより静電容量変化に基づいて人体の接触を判定できるが、何らかの事情により外側電極4bで静電容量変化が検出できなかった場合であっても、突出部6が潰れて内側電極4dに触れることで、この内側電極4dの電流が変化して、これにより人体の接触を判定することができる。つまり、人体の接触に対しては内側電極4dは外側電極4bに対するフェールセーフとして機能する。
ところで、図示するように、基部5の車室内側は全てが導電性部材で形成されているのではなく、基部5の後端部手前で絶縁性部材(絶縁部4c)に変化している。これは、基部5の後端部まで導電性部材で形成してしまうと、金属製ブラケット3の影響を受けて導電性部材の静電容量が変化してしまうおそれがあるからである。このため、金属製ブラケット3に近い部位については絶縁性部材を用いて形成しているのである。また、基部5の内部に設けられた弾性部材5aを非導電性部材(絶縁性部材)で形成したのも同様の理由によるものである。
次に、図1を用いて第1リップ11及び第2リップ12について説明すると、第1リップ11は上述したように、絶縁体により形成されており、ドア2の前端部よりも前方且つ外側に向けて形成されている。
そして、このような第1リップ11を形成することにより、車外から見た場合におけるフロントドア1とリアドア2との間の隙間を見えなくして見栄えの向上を図っている。また、第1リップ11を外側に向けて形成することにより、見栄え向上以外にも人体が第1リップ11に触れたときにこの第1リップ11が外側(図1中、下方)に変形して、第1リップ11が突出部6の導電性部位(外側電極)4bに覆いかぶさるのを防止することができ、確実に人体が外側電極4bに接することができる。したがって、検出性能の向上を図ることができる。
なお、この第1リップ11を導電性部材で形成して、第1リップ11に人体が触れるとこれを検出するように構成することも考えられるが、このように構成すると、第1リップ11がドア2の縁部に接触したときに静電容量が変化してしまい、センサ4が誤検出するおそれがある。このため、本実施形態では、第1リップ11を絶縁体で形成しているのである。
次に、第2リップ12について説明すると、この第2リップも絶縁体により形成されている。また、第2リップは、図示するようにリアドア2の前端のヘム部2aに当接するように形成されており、これによりセンサ4とリアドア2との間に水膜や氷が付着するのを防止している。これにより、水や氷に起因したセンサ4の静電容量変化が回避でき、誤検出を防止することができる。また、この第2リップ12についても絶縁体で形成することにより、第1リップ11と同様にセンサ4の誤検出防止の精度を高めている。
なお、このようなセンサ4は、押し出し成形等によって一体成形が可能であり、電極線4a,外側電極4b,絶縁部4c,内側電極4d及び電極線4eを一工程で製造することができる。したがって、コスト増等も抑制できる。
本発明の一実施形態に係るドア挟み込み防止用タッチセンサは上述のように構成されているので、以下のような作用,効果を得ることができる
まず、ドア2の閉時において、ドア2の縁部の外側電極4bに指などの人体の一部が触れると、電極線4aの電流値が変化して確実に人体の接触を判定することができる。また、人体の一部が外側電極4bではなく第1リップ11に触れた場合には、この第1リップ11が外側に倒れることにより、人体が外側電極4bに触れることになり、やはり確実に人体の接触を判定できる。なお、このような場合はモータ等に反転信号を出力することによりドア3が開放されて挟み込みが防止される。
また、人体の一部が外側電極4bに接しているにもかかわらず、断線等により人体の接触を判定できなかった場合であっても、外側電極4bが変形して内側電極4dと当接することにより、内側電極4dの電流が変化して、この内側電極4dを介して人体の接触を判定することができる。
また、人体が第1リップ11に接した状態で第1リップ11が外側電極4bを覆うように内側に倒れた場合には、外側電極4bの静電容量は変化しないが、外側電極4bが内側電極4dに当接し、その後さらに内側電極4dが潰れることにより接触を判定できる。つまり、内側電極4dが潰れると電極線4e内部の電線が接触して短絡電流が流れ、この電流値の変化に基づいて接触を確実に判定できる。
さらに、人体以外の衣服や荷物がセンサ4に触れた場合には、静電容量は変化しないがこの場合には、上述のように内側電極4dが変形することにより電極線4eが短絡して接触を確実に判定できる。
また、センサ4に上述のような第1リップ11を形成することにより、車外から見た場合にフロントドア1とリアドア2との間の隙間を覆うことで見栄えの向上を図ることができる。
また、リアドア2の前端のヘム部2aに当接するような第2リップ12を設けることにより、センサ4とリアドア2との間に水膜や氷が付着するのを防止することができ、センサ4の誤検出を防止することができる。また、第2リップ12を絶縁体で形成することにより、第1リップ11と同様にセンサ4の誤検出をさらに確実に防止することができる。
また、第1リップ11を外側に向けて形成することにより、人体や荷物等が第1リップ11に触れたときにこの第1リップ11が外側(図1中、下方)に変形して、第1リップ11が突出部6の導電性部位(外側電極)4bに覆いかぶさるのを防止することができ、検出性能の向上を図ることができる。また、センサ4は押し出し成形等によって一工程で製造することができるので、コスト増も抑制することができる。
なお、上述の実施形態では、スライドドアとしてモータ等のアクチュエータにより開閉駆動されるパワースライドドアに適用した場合について説明したが、手動式のスライドドアに本発明を適用しても良いし、半ドア状態から完全に閉じるときだけアクチュエータで駆動するようなスライドドアに適用しても良い。
次に、図3を用いて本発明の変形例について説明すると、この変形例はスライドドアではなく、ヒンジ式ドアの車両に本発明を適用したものである。なお、この変形例においても、ヒンジ式ドアがアクチュエータにより開閉される自動ドアであるか、手動により開閉される手動ドアであるかは問わない。
図3において、符号2はリアドア、20はボディパネルを示しており、リアドア2の開口縁部にタッチセンサ40が設けられている。ここで、ボディパネル20の縁部は車室内側に折り曲げられてフランジ21を形成しており、このフランジ21によりドア開口縁部が形成されている。
また、タッチセンサ40は第1リップ41及び第2リップ42を除いて図1を用いて説明したタッチセンサと同様に構成されている。即ちタッチセンサ40は、可撓性を有するとともに断面が一様に形成された長尺上のタッチセンサであって、ボディパネル20のフランジ21に嵌着する基部5と、基部5と一体に形成されドア2の車室内方向に向けて突出する中空の突出部6と、基部5から車両外側或いは前方側に向けて形成された第1リップ(第1の舌部)41と、基部5からボディパネル20に向けて形成された第2リップ(第2の舌部)42とを有して構成されている。
また、基部5の内部には、非導電性部材で形成された弾性部材5aが設けられており、この弾性部材5aが弾性変形してボディパネル20を把持することによりタッチセンサ40がボディパネル2に取り付けられるようになっている。
そして、この変形例においては、第1リップ(第1の舌部)41は、基部5の下端からリアドア2の端部へ向けて延びるように形成されている。これにより、ドアを閉めたときに、ドア縁部とドア開口縁部との間の隙間が覆われて見栄えが向上する。また、この隙間に水膜や氷が付着するのを防止することができる。
また、第2リップ(第2の舌部)42は、基部5の下端で、且つ第1リップ41の基部からボディパネル20に向けて延びるように形成されている。また、第2リップ42は、その先端がボディパネル20に接するような形状に形成されている。そして、この第2リップ42はタッチセンサ40のボディパネル20への取り付け部を覆うことにより見栄え向上を図るとともに、この取り付け部への水膜や氷の付着を防止することができる。
また、図示するように、タッチセンサ40は、第1リップ41の中央部から突出部6の車室内側にかけての範囲において、導電性部材(導電性樹脂又は導電性ゴム:図3中の網掛け部分参照)により形成されており、この部分が電極40bとして機能する。また、これ以外の部分は絶縁性部材により形成された絶縁部40cとして構成されている。
また、図1を用いて説明したタッチセンサ4と同様に、外側電極40bには電極線40aが配設されている。また、突出部6の内部には、導電性部材により形成された内側電極40dが設けられており、内側電極40dの内部には電極線40eが設けられている。なお、これらの電極40b,40d及び電極線40a,40eの機能は上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。
そして、このように構成した場合にも、ドア2とタッチセンサ40との間に指などの人体の一部が挟まれるとこれを確実に検出することができる。すなわち、人体の一部が外側電極40bに触れると電極線40aの電流値が変化して確実に人体の接触を判定することができる。また、人体の一部が外側電極40bではなく第1リップ41の絶縁部材に触れた場合には、この第1リップ41が外側に倒れることにより、人体が外側電極40bに触れることになり、やはり確実に人体の接触を判定できる。なお、この変形例では、第1リップ41の先端部を除く広い範囲において導電性部材が適用されているので、第1リップ41に触れるとほとんどの場合には導電性部材に触れることになる。
また、人体が第1リップ41の絶縁部材に接した状態で第1リップ41が外側電極40bを覆うように内側に倒れた場合であっても、外側電極4bは図示するように広い範囲に亘って設けられているため、その後確実に外側電極40bに人体が触れて接触を判定できる。また、突出部6に人体や衣服,荷物等が触れた場合には、上述した実施形態と同様の作用により確実に接触を判定することができる。
また、第2リップ42によりタッチセンサ40の取り付け部分が覆われるので、見栄えが向上するとともに水膜や氷の付着を防止でき、センサの誤判定を防止することができるという利点がある。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明はこのような実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。例えば各リップの長さや形状等についてはドアの形状や隙間の寸法等に応じて適宜変更可能である。
1 フロントドア
2 リアドア
3 ブラケット
4 タッチセンサ
4a,40a 電極線
4b,40b 外側電極
4c,40c 絶縁部
4d,40d 内側電極
4e,40e 電極線
5 基部
6 突出部
11,41 第1リップ(第1の舌部)
12,42 第2リップ(第2の舌部)
20 ボディパネル
21 フランジ

Claims (6)

  1. ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、
    該タッチセンサはドア端部に沿って設けられるとともに、人体の一部が触れると静電容量の変化に基づいて人体の接触を検出する静電容量式のタッチセンサであって、
    該タッチセンサが、該ドアに嵌着する基部と、該基部から前方に突出するように形成された突出部と、該基部又は該突出部から該ドア端部よりも前方であって且つ該基部又は該突出部よりも外側に向けて延びる第1の舌部とを有している
    ことを特徴とする、ドア挟み込み防止用タッチセンサ。
  2. ドアを閉じる際に人体の一部又は物体が挟まるとこれを検出するドア挟み込み防止用タッチセンサにおいて、
    該タッチセンサはドア開口縁部に沿って設けられるとともに、人体の一部が触れると静電容量の変化に基づいて人体の接触を検出する静電容量式のタッチセンサであって、
    該タッチセンサが、該ドア開口縁部に嵌着する基部と、該基部から車室内側に突出するように形成された突出部と、該基部から該ドア端部に向けて延びる第1の舌部とを有している
    ことを特徴とする、ドア挟み込み防止用タッチセンサ。
  3. 該第1の舌部が絶縁体により形成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。
  4. 該基部又は該突出部から該ドアに向けて延在する第2の舌部を有している
    ことを特徴とする、請求項1記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。
  5. 該基部又は第1の舌部から該ドア開口縁部に向けて延在する第2の舌部を有している
    ことを特徴とする、請求項2記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。
  6. 該第2の舌部が絶縁体により形成されている
    ことを特徴とする、請求項4又は5記載のドア挟み込み防止用タッチセンサ。
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