JP2000171164A - 連続式熱処理炉 - Google Patents
連続式熱処理炉Info
- Publication number
- JP2000171164A JP2000171164A JP10361932A JP36193298A JP2000171164A JP 2000171164 A JP2000171164 A JP 2000171164A JP 10361932 A JP10361932 A JP 10361932A JP 36193298 A JP36193298 A JP 36193298A JP 2000171164 A JP2000171164 A JP 2000171164A
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- JP
- Japan
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- heat treatment
- chamber
- treatment chamber
- treatment furnace
- furnace according
- Prior art date
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- Pending
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- Tunnel Furnaces (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理能力が高い連続式熱処理炉をコンパクト
でスペースを採らずに設置、或いは増設できるようす
る。また、処理目的に合わせて広範な処理設定ができる
ようにする。 【解決手段】 処理品受2が定間隔で取付された無端チ
ェーン3を上部ホイール4と下部ホイール5に張架して
なる垂直搬送機構を内部に設けたタワー型の熱処理室1
A,1Bを少なくとも前段と後段とに並設し、処理品8
を前段の熱処理室1Aに装入し垂直搬送機構によって該
熱処理室内を一巡させて抽出し、さらに該処理品を後段
の熱処理室1Bに装入し垂直搬送機構によって該熱処理
室内を一巡させて抽出する。
でスペースを採らずに設置、或いは増設できるようす
る。また、処理目的に合わせて広範な処理設定ができる
ようにする。 【解決手段】 処理品受2が定間隔で取付された無端チ
ェーン3を上部ホイール4と下部ホイール5に張架して
なる垂直搬送機構を内部に設けたタワー型の熱処理室1
A,1Bを少なくとも前段と後段とに並設し、処理品8
を前段の熱処理室1Aに装入し垂直搬送機構によって該
熱処理室内を一巡させて抽出し、さらに該処理品を後段
の熱処理室1Bに装入し垂直搬送機構によって該熱処理
室内を一巡させて抽出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タワー型の熱処理
室を具備した連続式熱処理炉の構造に関するものであ
る。
室を具備した連続式熱処理炉の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鋼材の熱処理,粉末焼結合金部品の製造
等に使用される連続熱処理炉は、処理能力を向上させる
ためには、炉長を増大させ、処理品の炉内滞留時間を確
保するようにしている。しかしながら、炉長を増大させ
るには広い工場敷地を要するので、実際に対応出来ない
場合が多くあった。
等に使用される連続熱処理炉は、処理能力を向上させる
ためには、炉長を増大させ、処理品の炉内滞留時間を確
保するようにしている。しかしながら、炉長を増大させ
るには広い工場敷地を要するので、実際に対応出来ない
場合が多くあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、処理
能力が高い連続式熱処理炉をコンパクトでスペースを採
らずに設置、或いは増設できるようにし、上記問題点を
解決しようとするものである。
能力が高い連続式熱処理炉をコンパクトでスペースを採
らずに設置、或いは増設できるようにし、上記問題点を
解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明に係る
連続式熱処理炉は、処理品受が定間隔で取付された無端
チェーンを上部ホイールと下部ホイールに張架してなる
垂直搬送機構を内部に設けたタワー型の熱処理室を少な
くとも前段と後段とに並設し、処理品を前段の熱処理室
に装入し垂直搬送機構によって該熱処理室内を一巡させ
て抽出し、さらに該処理品を後段の熱処理室に装入し垂
直搬送機構によって該熱処理室内を一巡させて抽出する
ようにしたことを特徴とする。また本発明は上記連続式
熱処理炉において、前段の熱処理室と後段の熱処理室と
の間にガスの流通を遮断する手段を設けたことを特徴と
する。また本発明は上記連続式熱処理炉において、熱処
理室に処理品の進行方向に区分されたヒータを設けて処
理品の搬送位置毎に温度設定し得るようにしたことを特
徴とする。また本発明は上記連続式熱処理炉において、
前段の熱処理室と後段の熱処理室の間にガスの流通を遮
断する仕切扉を備えた中間室を設け、該中間室でガス置
換が行われるようにしたことを特徴とする。また本発明
は上記連続式熱処理炉において、処理品は粉末焼結金属
であって、前段の熱処理室は該処理品から飛散する油煙
または燃焼ガスを除去するための脱ガス室、後段の熱処
理室は焼結室として使用することを特徴とする。また本
発明は上記連続式熱処理炉において、無端チェーンは炭
素繊維強化炭素複合材料からなるものであることを特徴
とする。また本発明は上記連続式熱処理炉において、炭
素繊維強化炭素複合材料に珪素を含浸させたことを特徴
とする。また本発明は上記連続式熱処理炉において、無
端チェーンはその一部をモリブデン又はモリブデン合金
からなるもので置換したものであることを特徴とする。
連続式熱処理炉は、処理品受が定間隔で取付された無端
チェーンを上部ホイールと下部ホイールに張架してなる
垂直搬送機構を内部に設けたタワー型の熱処理室を少な
くとも前段と後段とに並設し、処理品を前段の熱処理室
に装入し垂直搬送機構によって該熱処理室内を一巡させ
て抽出し、さらに該処理品を後段の熱処理室に装入し垂
直搬送機構によって該熱処理室内を一巡させて抽出する
ようにしたことを特徴とする。また本発明は上記連続式
熱処理炉において、前段の熱処理室と後段の熱処理室と
の間にガスの流通を遮断する手段を設けたことを特徴と
する。また本発明は上記連続式熱処理炉において、熱処
理室に処理品の進行方向に区分されたヒータを設けて処
理品の搬送位置毎に温度設定し得るようにしたことを特
徴とする。また本発明は上記連続式熱処理炉において、
前段の熱処理室と後段の熱処理室の間にガスの流通を遮
断する仕切扉を備えた中間室を設け、該中間室でガス置
換が行われるようにしたことを特徴とする。また本発明
は上記連続式熱処理炉において、処理品は粉末焼結金属
であって、前段の熱処理室は該処理品から飛散する油煙
または燃焼ガスを除去するための脱ガス室、後段の熱処
理室は焼結室として使用することを特徴とする。また本
発明は上記連続式熱処理炉において、無端チェーンは炭
素繊維強化炭素複合材料からなるものであることを特徴
とする。また本発明は上記連続式熱処理炉において、炭
素繊維強化炭素複合材料に珪素を含浸させたことを特徴
とする。また本発明は上記連続式熱処理炉において、無
端チェーンはその一部をモリブデン又はモリブデン合金
からなるもので置換したものであることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明に係る連続式熱処理炉の全
体を縦断面図で示すもので、1Aは断熱壁によりタワー
型に構築された前段の熱処理室、1Bは断熱壁によりタ
ワー型に構築された後段の熱処理室である。該各熱処理
室の内部には図2に拡大して示したように処理品受2を
定間隔で取付した無端チェーン3を上部ホイール4と下
部ホイール5に張架することで垂直搬送機構を設けてい
る。なお、ホイール4または5のいずれか一方は駆動モ
ータに連繋され低速度で回転動することで無端チェーン
3が循環動し該熱処理室内で処理品受2を矢印の方向に
移動させる。また、ホイール4または5のいずれか一方
は該無端チェーン3が常に弛まないようにするためのテ
ンション機構を備えている。
態を説明する。図1は本発明に係る連続式熱処理炉の全
体を縦断面図で示すもので、1Aは断熱壁によりタワー
型に構築された前段の熱処理室、1Bは断熱壁によりタ
ワー型に構築された後段の熱処理室である。該各熱処理
室の内部には図2に拡大して示したように処理品受2を
定間隔で取付した無端チェーン3を上部ホイール4と下
部ホイール5に張架することで垂直搬送機構を設けてい
る。なお、ホイール4または5のいずれか一方は駆動モ
ータに連繋され低速度で回転動することで無端チェーン
3が循環動し該熱処理室内で処理品受2を矢印の方向に
移動させる。また、ホイール4または5のいずれか一方
は該無端チェーン3が常に弛まないようにするためのテ
ンション機構を備えている。
【0006】なお、無端チェーン3は耐熱性および耐衝
撃性に優れている炭素繊維強化炭素複合材料からなり、
その材料中に珪素(Si)を含浸させることにより耐摩
耗性が高まる。また、無端チェーン3の一部をモリブデ
ン又はモリブデン合金からなるもので置換することによ
り耐摩耗性が一層高まり、設備コストを下げることもで
きる。
撃性に優れている炭素繊維強化炭素複合材料からなり、
その材料中に珪素(Si)を含浸させることにより耐摩
耗性が高まる。また、無端チェーン3の一部をモリブデ
ン又はモリブデン合金からなるもので置換することによ
り耐摩耗性が一層高まり、設備コストを下げることもで
きる。
【0007】そして、該各熱処理室1A,1Bの下部両
側に図2に示したように装入口6,抽出口7が開設さ
れ、該装入口6には処理品8を自重で処理品受2上に夫
々載架させるための傾斜シュート9が設けられ、抽出口
7には処理品受2上の処理品8を降下させるための傾斜
シュート10が夫々設けられる。なお、11は処理品8
を水平方向に搬送するために設けられた水平搬送ローラ
である。
側に図2に示したように装入口6,抽出口7が開設さ
れ、該装入口6には処理品8を自重で処理品受2上に夫
々載架させるための傾斜シュート9が設けられ、抽出口
7には処理品受2上の処理品8を降下させるための傾斜
シュート10が夫々設けられる。なお、11は処理品8
を水平方向に搬送するために設けられた水平搬送ローラ
である。
【0008】12は前段の熱処理室1Aの装入口6前に
設けられた真空パージ室、13は該真空パージ室に設け
られた気密性の仕切扉、14は装入扉である。また、1
5は熱処理室1Aと熱処理室1Bの間に設けられた中間
室、16,17は該中間室にガスの流通を遮断するため
に設けられた気密性の仕切扉である。また、18は後段
の熱処理室1Bの抽出口7の後に設けられた冷却室、1
9は該冷却室に設けられた気密性の仕切扉、20は抽出
扉、21は該冷却室に設けられた冷却用ファンである。
設けられた真空パージ室、13は該真空パージ室に設け
られた気密性の仕切扉、14は装入扉である。また、1
5は熱処理室1Aと熱処理室1Bの間に設けられた中間
室、16,17は該中間室にガスの流通を遮断するため
に設けられた気密性の仕切扉である。また、18は後段
の熱処理室1Bの抽出口7の後に設けられた冷却室、1
9は該冷却室に設けられた気密性の仕切扉、20は抽出
扉、21は該冷却室に設けられた冷却用ファンである。
【0009】また、熱処理室1A内および熱処理室1B
内は竪壁22により処理品8の上昇路と下降路とに区画
され、熱処理室1Aの内壁面に処理品8の進行方向に区
分して複数の電熱式のヒータ23が設けられ、該各ヒー
タ23によって処理品8の搬送位置毎に温度設定し得る
ようにしている。また、24は熱処理室1Aの下部壁面
に開設されたガス導入口、25は熱処理室1Aの上部壁
面に開設されたガス排出口である。また、26は熱処理
室1Bの下部壁面に開設されたガス導入口、27は熱処
理室1Bの上部壁面に開設されたガス排出口である。な
お、28A,28Bは夫々熱処理室1Aおよび熱処理室
1Bをその断熱壁の外側にて包囲している耐圧性のタン
ク壁で、該タンク壁によって包囲することで該熱処理室
1A内および熱処理室1B内の雰囲気ガス圧力を減圧状
態から加圧状態まで幅広く制御できるようにしている。
内は竪壁22により処理品8の上昇路と下降路とに区画
され、熱処理室1Aの内壁面に処理品8の進行方向に区
分して複数の電熱式のヒータ23が設けられ、該各ヒー
タ23によって処理品8の搬送位置毎に温度設定し得る
ようにしている。また、24は熱処理室1Aの下部壁面
に開設されたガス導入口、25は熱処理室1Aの上部壁
面に開設されたガス排出口である。また、26は熱処理
室1Bの下部壁面に開設されたガス導入口、27は熱処
理室1Bの上部壁面に開設されたガス排出口である。な
お、28A,28Bは夫々熱処理室1Aおよび熱処理室
1Bをその断熱壁の外側にて包囲している耐圧性のタン
ク壁で、該タンク壁によって包囲することで該熱処理室
1A内および熱処理室1B内の雰囲気ガス圧力を減圧状
態から加圧状態まで幅広く制御できるようにしている。
【0010】この連続式熱処理炉では、前段の熱処理室
1Aと後段の熱処理室1Bとはその間に設けられた中間
室15によってガスの流通が完全に遮断することができ
るので、両室の雰囲気ガス成分を明確に異ならしめるこ
とができる。例えば、熱処理室1Aは真空状態として処
理品8を800℃に加熱し脱ガス室として使用するとと
もに、熱処理室1Bは266KPaの不活性なるアルゴ
ンガス雰囲気としその処理品8を1200℃に加熱する
ことにより、光輝焼鈍炉としての使用が可能である。或
いは、熱処理室1Aを酸化性雰囲気とし、熱処理室1B
は無酸化性または還元性雰囲気とすることもできる。
1Aと後段の熱処理室1Bとはその間に設けられた中間
室15によってガスの流通が完全に遮断することができ
るので、両室の雰囲気ガス成分を明確に異ならしめるこ
とができる。例えば、熱処理室1Aは真空状態として処
理品8を800℃に加熱し脱ガス室として使用するとと
もに、熱処理室1Bは266KPaの不活性なるアルゴ
ンガス雰囲気としその処理品8を1200℃に加熱する
ことにより、光輝焼鈍炉としての使用が可能である。或
いは、熱処理室1Aを酸化性雰囲気とし、熱処理室1B
は無酸化性または還元性雰囲気とすることもできる。
【0011】またこの連続式熱処理炉を例えば粉末焼結
金属部品の焼結に使用する場合、即ち、処理品8が粉末
焼結金属である場合は、前段の熱処理室1Aを該処理品
8のバインダーとして使用されている樹脂が加熱される
ことによって飛散する油煙または燃焼ガスを除去するた
めの脱ガス室として使用し、後段の熱処理室1Bをアル
ゴンまたは窒素等の不活性ガスを雰囲気ガスとする焼結
室として使用することができる。その場合、熱処理室1
Aから抽出された処理品8を仕切扉16を開けて中間室
15に入れ該仕切扉16および17を閉じて該中間室1
5内のガスを排出した後、該中間室15内にアルゴンま
たは窒素等の不活性ガスをパージすることで、該中間室
でのガス置換が完全に行われ、熱処理室1A中の油煙ま
たは燃焼ガス等を熱処理室1Bに流入させるおそれがな
い。
金属部品の焼結に使用する場合、即ち、処理品8が粉末
焼結金属である場合は、前段の熱処理室1Aを該処理品
8のバインダーとして使用されている樹脂が加熱される
ことによって飛散する油煙または燃焼ガスを除去するた
めの脱ガス室として使用し、後段の熱処理室1Bをアル
ゴンまたは窒素等の不活性ガスを雰囲気ガスとする焼結
室として使用することができる。その場合、熱処理室1
Aから抽出された処理品8を仕切扉16を開けて中間室
15に入れ該仕切扉16および17を閉じて該中間室1
5内のガスを排出した後、該中間室15内にアルゴンま
たは窒素等の不活性ガスをパージすることで、該中間室
でのガス置換が完全に行われ、熱処理室1A中の油煙ま
たは燃焼ガス等を熱処理室1Bに流入させるおそれがな
い。
【0012】そして、処理品8は熱処理室1A内および
熱処理室1B内にて夫々垂直搬送機構により上昇動およ
び下降動する間に、ヒータ23による搬送位置毎の温度
設定により所定の温度カーブにて加熱され、所期の熱処
理がなされた後、冷却室18に搬送されて冷却され炉外
に抽出される。このため熱処理室1A,熱処理室1Bの
高さを必要に応じて高くすることで、該処理室内を一巡
する処理品8の滞在時間が自在に調節できるようにな
る。
熱処理室1B内にて夫々垂直搬送機構により上昇動およ
び下降動する間に、ヒータ23による搬送位置毎の温度
設定により所定の温度カーブにて加熱され、所期の熱処
理がなされた後、冷却室18に搬送されて冷却され炉外
に抽出される。このため熱処理室1A,熱処理室1Bの
高さを必要に応じて高くすることで、該処理室内を一巡
する処理品8の滞在時間が自在に調節できるようにな
る。
【0013】なお、この実施形態では2つのタワー型熱
処理室を並設した例を示したが、冷却室をタワー型に構
築するなど3つ以上のタワー型熱処理室を設けてもよ
い。
処理室を並設した例を示したが、冷却室をタワー型に構
築するなど3つ以上のタワー型熱処理室を設けてもよ
い。
【0014】
【発明の効果】このように本発明の連続式熱処理炉は、
処理品受が定間隔で取付された無端チェーンを上部ホイ
ールと下部ホイールに張架してなる垂直搬送機構を内部
に設けたタワー型の熱処理室を少なくとも前段と後段と
に並設し、処理品を前段の熱処理室に装入し垂直搬送機
構によって該熱処理室内を一巡させて抽出し、さらに該
処理品を後段の熱処理室に装入し垂直搬送機構によって
該熱処理室内を一巡させて抽出するようにしたので、必
要に応じ該各熱処理室の高さを高くするだけで処理品の
滞在時間が調節され処理能力が高い連続式熱処理炉がコ
ンパクトでスペースを採らずに設置、或いは増設できる
ようになる。また、前段の熱処理室と後段の熱処理室と
は中間室等によりガスの流通が遮断されるようにしたの
で、前段の熱処理室の雰囲気ガス成分或いはガス圧力と
後段の熱処理室の雰囲気ガス成分或いはガス圧力を夫々
自在に設定することができるようになり、処理目的に合
わせて広範な処理設定ができるようになるなど種々の利
点がある。
処理品受が定間隔で取付された無端チェーンを上部ホイ
ールと下部ホイールに張架してなる垂直搬送機構を内部
に設けたタワー型の熱処理室を少なくとも前段と後段と
に並設し、処理品を前段の熱処理室に装入し垂直搬送機
構によって該熱処理室内を一巡させて抽出し、さらに該
処理品を後段の熱処理室に装入し垂直搬送機構によって
該熱処理室内を一巡させて抽出するようにしたので、必
要に応じ該各熱処理室の高さを高くするだけで処理品の
滞在時間が調節され処理能力が高い連続式熱処理炉がコ
ンパクトでスペースを採らずに設置、或いは増設できる
ようになる。また、前段の熱処理室と後段の熱処理室と
は中間室等によりガスの流通が遮断されるようにしたの
で、前段の熱処理室の雰囲気ガス成分或いはガス圧力と
後段の熱処理室の雰囲気ガス成分或いはガス圧力を夫々
自在に設定することができるようになり、処理目的に合
わせて広範な処理設定ができるようになるなど種々の利
点がある。
【図1】本発明の実施の形態を示した連続式熱処理炉の
縦断面図。
縦断面図。
【図2】図1の連続式熱処理炉の部分拡大断面図。
1A 前段の熱処理室 1B 後段の熱処理室 2 処理品受 3 無端チェーン 4 上部ホイール 5 下部ホイール 6 装入口 7 抽出口 8 処理品 11 水平搬送ローラ 15 中間室 16,17 仕切扉 18 冷却室 23 ヒータ
フロントページの続き Fターム(参考) 4K018 DA04 DA23 DA30 DA33 DA37 DA44 DA46 4K034 AA14 EA04 EA11 EB01 EB39 GA03 4K050 AA04 BA01 CA01 CA09 CA10 CA12 CA15 CC07 CC10 CD06 CD08 CD30 CG04 CG10 CG27 EA07
Claims (8)
- 【請求項1】 処理品受が定間隔で取付された無端チェ
ーンを上部ホイールと下部ホイールに張架してなる垂直
搬送機構を内部に設けたタワー型の熱処理室を少なくと
も前段と後段とに並設し、処理品を前段の熱処理室に装
入し垂直搬送機構によって該熱処理室内を一巡させて抽
出し、さらに該処理品を後段の熱処理室に装入し垂直搬
送機構によって該熱処理室内を一巡させて抽出するよう
にしたことを特徴とする連続式熱処理炉。 - 【請求項2】 前段の熱処理室と後段の熱処理室との間
にガスの流通を遮断する手段を設けた請求項1に記載の
連続式熱処理炉。 - 【請求項3】 熱処理室に処理品の進行方向に区分され
たヒータを設けて処理品の搬送位置毎に温度設定し得る
ようにした請求項1または2に記載の連続式熱処理炉。 - 【請求項4】 前段の熱処理室と後段の熱処理室の間に
ガスの流通を遮断する仕切扉を備えた中間室を設け、該
中間室でガス置換が行われるようにした請求項1〜3の
いずれかに記載の連続式熱処理炉。 - 【請求項5】 処理品は粉末焼結金属であって、前段の
熱処理室は該処理品から飛散する油煙または燃焼ガスを
除去するための脱ガス室、後段の熱処理室は焼結室とし
て使用する請求項1〜4のいずれかに記載の連続式熱処
理炉。 - 【請求項6】 無端チェーンは炭素繊維強化炭素複合材
料からなるものである請求項1〜5のいずれかに記載の
連続式熱処理炉。 - 【請求項7】 炭素繊維強化炭素複合材料に珪素を含浸
させた請求項6に記載の連続式熱処理炉。 - 【請求項8】 無端チェーンはその一部をモリブデン又
はモリブデン合金からなるもので置換したものである請
求項6または7に記載の連続式熱処理炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10361932A JP2000171164A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 連続式熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10361932A JP2000171164A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 連続式熱処理炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000171164A true JP2000171164A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18475343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10361932A Pending JP2000171164A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 連続式熱処理炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000171164A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114134299A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-03-04 | 鑫精合激光科技发展(北京)有限公司 | 一种增材制造高温合金的热处理方法、系统及终端设备 |
JP7204970B1 (ja) | 2022-02-18 | 2023-01-16 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 連続加熱炉および着脱装置 |
-
1998
- 1998-12-04 JP JP10361932A patent/JP2000171164A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114134299A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-03-04 | 鑫精合激光科技发展(北京)有限公司 | 一种增材制造高温合金的热处理方法、系统及终端设备 |
JP7204970B1 (ja) | 2022-02-18 | 2023-01-16 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 連続加熱炉および着脱装置 |
JP2023120569A (ja) * | 2022-02-18 | 2023-08-30 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 連続加熱炉および着脱装置 |
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