JP2000171102A - 貯湯式の給湯熱源装置 - Google Patents

貯湯式の給湯熱源装置

Info

Publication number
JP2000171102A
JP2000171102A JP35020098A JP35020098A JP2000171102A JP 2000171102 A JP2000171102 A JP 2000171102A JP 35020098 A JP35020098 A JP 35020098A JP 35020098 A JP35020098 A JP 35020098A JP 2000171102 A JP2000171102 A JP 2000171102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water storage
heating
storage tank
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35020098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3963601B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Shibata
善隆 柴田
Shin Iwata
伸 岩田
Toru Fukuchi
徹 福知
Yasuto Hashizume
康人 橋詰
Yasushi Fujikawa
泰 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Harman Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP35020098A priority Critical patent/JP3963601B2/ja
Publication of JP2000171102A publication Critical patent/JP2000171102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3963601B2 publication Critical patent/JP3963601B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度成層の乱れを抑制しつつ、湯水循環手段
および加熱手段の耐久性を向上させ、かつ、温水の無駄
な冷却を防止すること。 【解決手段】 貯湯タンク1内に形成される湯水の温度
成層の高温部分の形成範囲の下端位置が設定値よりも下
方である設定貯湯状態であるか、設定値よりも上方であ
る貯湯不足状態であるかを湯水の温度により検出する温
度検出手段10の検出情報に基づいて、加熱手段Kおよ
び湯水循環手段Jを作動させて貯湯用の加熱作動を制御
する制御手段Sが、貯湯不足状態が検出されると加熱作
動を開始し、設定貯湯状態であることが検出されてから
設定加熱時間が経過すると加熱作動を停止する余剰貯湯
制御を実行し、加熱作動を停止してから貯湯不足状態に
なるまでの復帰時間を求めて、その求めた復帰時間に基
づいて、復帰時間が適正値になるように、設定加熱時間
を補正するように構成されている貯湯式の給湯熱源装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯路が上部に接
続された貯湯タンクと、その貯湯タンク内に湯水が温度
成層を形成して貯湯されるように、貯湯タンクの底部か
ら取り出した湯水を加熱手段にて加熱したのち、その温
水を前記貯湯タンクの上部に供給する貯湯用循環状態で
湯水を循環する湯水循環手段と、前記貯湯タンク内に形
成される湯水の温度成層における高温部分の形成範囲の
下端位置が設定値よりも下方である設定貯湯状態である
か、設定値よりも上方である貯湯不足状態であるかを湯
水の温度により検出する温度検出手段と、前記温度検出
手段の検出情報に基づいて、前記加熱手段および前記湯
水循環手段を作動させて貯湯用の加熱作動を制御する制
御手段とが設けられ、前記制御手段が、前記貯湯不足状
態が検出されると前記加熱作動を開始し、前記設定貯湯
状態であることが検出されてから設定加熱時間が経過す
ると前記加熱作動を停止する余剰貯湯制御を実行するよ
うに構成されている貯湯式の給湯熱源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような貯湯式の給湯熱源装置は、
設定貯湯状態であることが検出されてから設定加熱時間
が経過するまで、湯水循環手段および加熱手段による加
熱作動を継続させて、貯湯タンク内の貯湯量が余剰にな
るようにすることによって、加熱作動が頻繁に開始、停
止を繰り返すのを防止して、過渡期の温度の不安定な湯
水が貯湯タンク内へ供給されることにより温度成層が乱
されるのを抑制し、しかも、湯水循環手段および加熱手
段の耐久性を向上させるものである。つまり、設定貯湯
状態であることが検出されると、湯水循環手段および加
熱手段による加熱作動を停止させるものでは、貯湯タン
ク内に形成される湯水の温度成層における高温部分の形
成範囲の下端位置が使用に伴い設定値よりも上方に短時
間で移動するので、加熱作動を停止してから貯湯不足状
態になるまでの復帰時間が短くなって、加熱作動が頻繁
に開始、停止を繰り返すことにより、温度の不安定な湯
水が貯湯タンク内に頻繁に供給され、温度成層が乱され
ることを抑制し、また、頻繁な動作が湯水循環手段およ
び加熱手段の消耗を早くすることになるが、これを回避
させるようにしたものである。
【0003】そして、このような貯湯式の給湯熱源装置
として、加熱手段にて加熱される前の湯水の温度を検出
する検出手段が設けられ、その検出温度が高いときには
設定加熱時間を短く、検出温度が低いときには設定加熱
時間を長くするものが知られている(例えば、特開平8
−145470号公報)。
【発明が解決しようとする課題】加熱作動を停止してか
ら貯湯不足状態になるまでの復帰時間が短すぎると、温
度成層が乱れ易くなり、しかも、湯水循環手段および加
熱手段の消耗を早めることになり、また、逆に、加熱作
動を停止してから貯湯不足状態になるまでの復帰時間が
長すぎると、余剰に貯湯した温水を使用することなく、
無駄に冷却させることになるので、設定加熱時間を適正
な値にして、復帰時間を適正値にすることが望まれる。
【0004】しかしながら、従来のものでは、貯湯タン
ク内に貯湯されている温水が実際に使用されている使用
量を考慮せずに、加熱手段にて加熱される前の湯水の温
度のみによって設定加熱時間を求めているために、復帰
時間が適正値にならず、湯水循環手段および加熱手段の
消耗を早めたり、あるいは、余剰に貯湯した温水の熱量
を無駄に冷却させることがあった。つまり、復帰時間
は、貯湯タンク内に貯湯されている温水が実際に使用さ
れている使用量が多いときには短く、逆に、使用量が少
ないときには長くなるものである。
【0005】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、加熱作動を停止してから貯湯不
足状態になるまでの復帰時間を適正値になるようにし
て、温度成層の乱れを抑制し、しかも、湯水循環手段お
よび加熱手段の耐久性を向上させ、かつ、貯湯タンク内
の温水の無駄な冷却を防止することができる貯湯式の給
湯熱源装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、制御手段が、加熱
作動を停止してから貯湯不足状態になるまでの復帰時間
を求めて、その求めた復帰時間に基づいて、復帰時間が
適正値になるように、設定加熱時間を補正するように構
成されている。つまり、加熱作動を停止してから貯湯不
足状態になるまでの実際の復帰時間を求めて、その求め
た復帰時間が適正値になるように、求めた復帰時間が短
いときには設定加熱時間を長く、求めた復帰時間が長い
ときには設定時間を短くして設定加熱時間を補正するの
で、復帰時間を適正値にすることができ、温度成層の乱
れを抑制し、しかも、湯水循環手段および加熱手段の耐
久性を向上させ、かつ、貯湯タンク内の温水の無駄な冷
却を防止することができる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、給湯路を
通して貯湯タンク内の湯水が給湯されている給湯中であ
るか、非給湯中であるかを検出する給湯状態検出手段が
設けられ、制御手段が、給湯状態検出手段にて給湯中で
あると検出されたときには、余剰貯湯制御を実行し、非
給湯中であると検出されたときには、貯湯不足状態が検
出されると加熱作動を開始し、設定貯湯状態であること
が検出されると加熱作動を停止する通常貯湯制御を実行
するように構成されている。
【0008】つまり、非給湯中においては、貯湯タンク
内の貯湯量、すなわち、貯湯タンク内に形成される湯水
の温度成層における高温部分の形成範囲の下端位置が短
時間で変動することがないので、加熱作動を停止してか
ら貯湯不足状態になるまでの復帰時間が大きいので、貯
湯不足状態が検出されると加熱作動を開始し、設定貯湯
状態であることが検出されると加熱作動を停止して、貯
湯タンク内に温水を過剰に貯湯しないことにより無駄な
冷却を防止することができる。また、給湯中において
は、貯湯タンク内の貯湯量、すなわち、貯湯タンク内に
形成される湯水の温度成層における高温部分の形成範囲
の下端位置が短時間で変動するので、余剰貯湯制御を実
行して、温度成層の乱れを抑制しつつ、湯水循環手段お
よび加熱手段の耐久性の向上を図ることができる。した
がって、復帰時間が短いときのみ、余剰貯湯制御を実行
するので、貯湯タンク内に過剰に貯湯しないことにより
無駄な冷却をより一層防止しながら、湯水循環手段およ
び加熱手段の耐久性の向上を図ることができる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、加熱手段
にて加熱する湯水の通流量を調整する通流量調整手段が
設けられ、制御手段が、運転が開始されてから設定時間
経過するまでは、通流量調整手段を湯水の通流量の減少
側に調整するように構成されている。つまり、加熱手段
にて湯水を加熱するときには、その運転の立上りには少
々の時間がかかるので、運転が開始されてから設定時間
経過するまでの運転の立上り時には、湯水の通流量の減
少側になるように通流量調整手段を調整することによっ
て、加熱手段にて湯水を十分に加熱することができ、貯
湯タンク内に形成される温度成層を維持することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明にかかる貯湯式の給湯熱源
装置をエンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムに適
応した例を図面に基づいて説明する。このエンジンヒー
トポンプ式冷暖房給湯システムは、図1に示すように、
室内の冷暖房をするエンジンヒートポンプ式冷暖房装置
Cが設けられ、このエンジンヒートポンプ式冷暖房装置
Cのエンジン排熱およびヒートポンプ式冷暖房における
排熱、ならびに、補助熱源を利用しながら貯湯タンク1
内の湯水を加熱する加熱手段としての加熱部K、貯湯タ
ンク1内の湯を利用して放熱する外部放熱部Hのそれぞ
れが貯湯タンク1内の湯水を循環するための循環路2に
設けられ、循環ポンプ3を作動させて貯湯タンク1内の
湯水を循環路2にて循環するようにしている。つまり、
循環路2および循環ポンプ3にて、湯水循環手段Jが構
成されている。そして、エンジンヒートポンプ式冷暖房
装置Cの運転、加熱部Kおよび循環ポンプ3などの動作
を制御する制御手段としての制御装置Sが設けられてい
る。
【0011】前記貯湯タンク1には、その底部から貯湯
タンク1に水道水圧を用いて給水する給水路4が接続さ
れ、その上部から風呂場や台所などの給湯栓5に給湯す
る給湯路6が接続され、給湯栓5で使用された量だけの
水を給水路4から貯湯タンク1に給水するようにしてい
る。また、給湯路6には、設定通流量を越えるとON作
動する給湯状態検出手段としての水流スイッチFSが設
けられ、循環路2を通流する湯水を貯湯タンク1内に戻
す、または、貯湯タンク1内の湯水を循環路2に取り出
すために、循環路2と貯湯タンク1とが、貯湯タンク1
の上部、中間部、底部の3箇所で連通接続されている。
【0012】つまり、貯湯タンク1の上部には、循環路
2と貯湯タンク1とを接続する上部接続路7aと、循環
路2と上部接続路7aとの接続箇所に上部用三方弁7b
とが設けられ、貯湯タンク1の中間部には、循環路2と
貯湯タンク1とを接続する中間部接続路8aと、循環路
2と中間部接続路8aとの接続箇所に中間部用三方弁8
bとが設けられ、貯湯タンク1の底部には、循環路2と
貯湯タンク1とを接続する底部接続路9aと、循環路2
と底部接続路9aとの接続箇所に底部用三方弁9bとが
設けられている。したがって、各三方弁7b,8b,9
bを切換えることによって、循環路2を通流する湯水を
貯湯タンク1に戻したり、または、貯湯タンク1内の湯
水を循環路2に取り出すように構成されている。
【0013】また、貯湯タンク1内に加熱された湯を貯
湯する際には、底部接続路9aにより貯湯タンク1の底
部の水を循環路2に取り出し、その水を加熱部Kで加熱
しながら循環路2を循環させて、その加熱された湯を上
部接続路7aにより貯湯タンク1の上部に戻して温度成
層を形成して貯湯する。そして、貯湯タンク1内に形成
される湯水の温度成層における高温部分の形成範囲の下
端位置が設定値よりも下方である設定貯湯状態である
か、設定値よりも上方である貯湯不足状態であるかを、
湯水の温度を検出することにより検出する温度検出手段
としての貯湯温サーミスタ10が設けられている。この
貯湯温サーミスタ10の設置位置は、貯湯タンク1と中
間接続路8aとの接続箇所よりも上方に位置している。
【0014】前記加熱部Kは、循環路2における湯水の
循環方向上手側から下手側に向けて、ヒートポンプ式冷
暖房における排熱を利用して加熱する第1熱交換部1
2、エンジン排熱を利用して加熱する第2熱交換部1
3、補助熱源としてのバーナBを備える燃焼装置Nによ
り加熱する第3熱交換部14を順に設けて構成され、そ
れぞれの熱交換部12,13,14において循環路2を
通流する湯水を熱交換により加熱できるようにしてい
る。前記外部放熱部Hは、本実施形態においては、循環
路2における湯水の循環方向上手側から下手側に向け
て、風呂追焚き用熱交換部15、床暖房用熱交換部16
を順に設けて構成されている。つまり、浴槽内の湯水を
風呂追焚き用循環ポンプ15aの作動により風呂追焚き
用循環路15bを介して風呂追焚き用熱交換部15に供
給して熱交換により図外の浴槽の湯水を追焚きをできる
ようにしている。また、床暖房用循環ポンプ16aの作
動により床暖房用循環路16bを通流する熱媒を床暖房
用熱交換部16にて熱交換して床暖房をできるようにし
ている。
【0015】ちなみに、第1熱交換部12が底部用三方
弁9bと中間部用三方弁8bとの間の循環路2に設けら
れ、第2熱交換部13および第3熱交換部14が中間部
用三方弁8bと上部用三方弁7bとの間の循環路2に設
けられ、循環ポンプ3が第3熱交換部14と上部用三方
弁7bとの間の循環路2に設けられている。そして、風
呂追焚き用熱交換部15および床暖房用熱交換部16が
上部用三方弁7bと底部用三方弁9bとの間の循環路2
に設けられている。
【0016】前記エンジンヒートポンプ式冷暖房装置C
は、室内機Ui、室外機Uoから構成され、室内機Ui
と室外機Uoとは、冷媒配管rで接続されている。前記
室内機Uiには、膨張弁Vex、室内熱交換器Ni、そ
の室内熱交換器Niで温調した空気を空調対象域へ送出
する室内空調用送風機Fiが備えられている。前記室外
機Uoには、ガスエンジンGE、ラジエターRG、ラジ
エター用送風機RF、圧縮機Cmp、アキュムレータA
c、四方弁Vx、室外熱交換器No、その室外熱交換器
Noに対し外気を通風する室外空調用送風機Foが備え
られている。また、ガスエンジンGEの冷却用の冷却水
をラジエターRGとの間で循環させる冷却水路wが設け
られ、この冷却水路wにラジエター用ポンプRPが設け
られている。
【0017】そして、エンジンヒートポンプ式冷暖房装
置Cは、ガスエンジンGEにより圧縮機Cmpを作動さ
せて、四方弁Vxの切換え操作により冷房運転と暖房運
転とを選択切換え可能に構成されている。また、エンジ
ンヒートポンプ式冷暖房装置Cには、冷房運転における
排熱が冷媒により第1熱交換部12に供給される加熱状
態と室外熱交換器Noに供給される排熱状態とに切換え
る第1排熱切換機構17と、ガスエンジン排熱が冷却水
により第2熱交換部13に供給される加熱状態とラジエ
ターRGに供給されて排熱される排熱状態とに切換える
第2排熱切換機構18とが設けられている。
【0018】具体的に説明すると、第1排熱切換機構1
7は、室外熱交換器Noと第1熱交換部12とが並列に
なるように冷媒配管rに接続されているバイパス冷媒配
管17a、バイパス冷媒配管17aと冷媒配管rとの接
続箇所にそれぞれ設けられている三方弁17b,17c
から構成されている。そして、冷房運転における排熱が
冷媒により第1熱交換部12に供給される加熱状態にお
いては、冷媒が冷媒配管r、バイパス冷媒配管17a、
第1熱交換部12、バイパス冷媒配管17a、冷媒配管
rの順に供給される。また、冷房運転における排熱が冷
媒により室外熱交換器Noに供給される排熱状態におい
ては、冷媒が冷媒配管r、室外熱交換器No、冷媒配管r
の順に供給される。
【0019】第2排熱切換機構18は、ラジエターRG
と第2熱交換部13とが並列になるように冷却水路wに
接続されているバイパス冷却水路18a、バイパス冷却
水路18aと冷却水路wとの接続箇所にそれぞれ設けら
れている三方弁18b,18cから構成されている。そ
して、ガスエンジン排熱が冷却水により第2熱交換部1
3に供給される加熱状態においては、冷却水が冷却水路
w、バイパス冷却水路18a、第2熱交換部13、バイ
パス冷却水路18a、ラジエター用ポンプRP、冷却水
路wの順に供給される。また、ガスエンジン排熱が冷却
水によりラジエタRGに供給されて排熱される排熱状態
においては、冷却水が冷却水路w、ラジエターRG、ラ
ジエター用ポンプRP、冷却水路wの順に供給される。
【0020】そして、冷房運転においては、室内熱交換
器Niを蒸発器として機能させて、空調対象域への供給
空気を冷却温調し、第1排熱切換機構17が排熱状態に
切り換えられていると、室外熱交換器Noを凝縮器とし
て機能させて外気に対して放熱し、第1排熱切換機構1
7が加熱状態に切り換えられていると、第1熱交換部1
2にて循環路2を通流する湯水に対して放熱する。ま
た、暖房運転においては、室内熱交換器Niを凝縮器と
して機能させて、空調対象域への供給空気を加熱温調
し、室外熱交換器Noを蒸発器として機能させて外気か
ら吸熱するようにしている。
【0021】このようにして、冷房運転または暖房運転
が実行されるときにおいて、冷却水によりガスエンジン
GEの排熱を回収して、第2排熱切換機構18が排熱状
態に切り換えられていると、ラジエター用送風機RFを
駆動させラジエターRGにおいて放熱し、第2排熱切換
機構18が加熱状態に切り換えられていると、第2熱交
換部13にて循環路2を通流する湯水に対して放熱する
ように構成されている。
【0022】さらに詳述すると、冷房運転においては、
圧縮機Cmpから吐出される高圧乾き蒸気冷媒を、四方
弁Vxを介して室外熱交換器Noに供給し、第1排熱切
換機構17が排熱状態に切り換えられている場合には、
この室外熱交換器Noにおいて外気との熱交換により凝
縮させる。
【0023】そして、凝縮器としての室外熱交換器No
から送出される凝縮工程通過冷媒を、膨張弁Vexを介
して室内熱交換器Niに供給し、この室内熱交換器Ni
において冷却対象空気との熱交換により蒸発される。そ
の後、蒸発器としての室内熱交換器Niから送出される
低圧乾き蒸気冷媒を、四方弁Vxおよびアキュムレータ
Acを介して圧縮機Cmpの吸入口に戻す。このように
して、冷却対象域である室内が冷房されることになる。
【0024】また、暖房運転については、圧縮機Cmp
から吐出される高圧乾き蒸気冷媒を、四方弁Vxを介し
て室内熱交換器Niに供給し、この室内熱交換器Niに
おいて加熱対象空気との熱交換により凝縮させる。
【0025】そして、凝縮器としての室内熱交換器Ni
から送出される凝縮構成通過冷媒を、膨張弁Vexを介
して室外熱交換器Noに供給し、この室外熱交換器No
において外気との熱交換により蒸発させる。その後、蒸
発器としての室外熱交換器Noから送出される低圧乾き
蒸気冷媒を四方弁VxおよびアキュムレータAcを介し
て圧縮機Cmpの吸入口に戻す。このようにして、加熱
対象域である室内が暖房されることになる。
【0026】前記制御装置Sは、図2に示すように、燃
焼装置N、循環ポンプ3および各三方弁7b,8b,9
bなどの貯湯タンク1側の動作を制御する給湯用コント
ローラTC、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Cの運
転を制御する冷暖房装置用コントローラRCから構成さ
れ、この給湯用コントローラTCと冷暖房装置用コント
ローラRCが通信可能に構成されている。
【0027】つまり、給湯用コントローラTCは、給湯
用操作装置KSの指令に基づいて、循環ポンプ3、燃焼
装置N、各三方弁7b,8b,9bの動作を制御するよ
うに構成され、冷暖房装置用コントローラRCは、冷暖
房用操作装置RSの指令に基づいて、ガスエンジンG
E、第1排熱切換機構17、第2排熱切換機構18の動
作を制御するように構成されている。そして、前記冷暖
房装置用コントローラRCは、冷暖房用操作装置RSの
指令に基づいて、冷房運転または暖房運転を実行すると
ともに、第1排熱切換機構17と第2排熱切換機構18
の切換えを行うように構成されている。
【0028】前記貯湯用コントローラTCは、給湯中に
は貯湯タンク1内に余剰に貯湯する余剰貯湯処理、非給
湯中には貯湯タンク1内に貯湯する通常貯湯処理、外部
放熱部Hにおける放熱要求に伴って外部放熱部Hにて放
熱する放熱処理のそれぞれの処理を実行するように構成
されている。前記余剰貯湯処理は、給湯用操作装置KS
により運転が指令されている状態において、水流スイッ
チFSにより給湯中が検出されると、貯湯不足状態が検
出されると加熱作動を開始し、設定貯湯状態であること
が検出されてから設定加熱時間が経過すると加熱作動を
停止する余剰貯湯制御を実行するとともに、加熱作動を
停止してから貯湯不足状態になるまでの復帰時間を求め
て、その求めた復帰時間に基づいて、復帰時間が適正値
になるように、設定加熱時間を補正する処理を行う。
【0029】具体的に説明すると、給湯用操作装置KS
により運転が指令されている状態において、水流スイッ
チFSがON作動されて給湯中が検出されている状態
で、貯湯不足状態が検出されると、すなわち、貯湯温サ
ーミスタ10による検出温度が設定温度未満であると、
図3に示すように、循環ポンプ3を作動させ、貯湯タン
ク1の底部の水を循環路2に取り出すように底部用三方
弁9bを切換えて、貯湯タンク1の底部の水を加熱部K
にて加熱しながら循環させる。そして、例えば、循環路
2を通流する湯水が十分に加熱される設定時間が経過す
ると、あるいは、循環路2における湯水の温度が設定温
度以上になると、循環路2を通流する湯を貯湯タンク1
の上部に戻すように上部用三方弁7bを切り換えて、加
熱された湯を貯湯タンク1の上部に戻して貯湯を行う。
【0030】このようにして、貯湯不足状態が検出され
ると、加熱部K、循環路2、および、循環ポンプ3によ
る加熱作動を開始し、設定貯湯状態であること、すなわ
ち、貯湯温サーミスタ10による検出温度が設定温度以
上であることが検出されてから設定加熱時間が経過する
と、加熱部K、循環路2、および、循環ポンプ3による
加熱作動を停止して、貯湯タンク1内に余剰に貯湯す
る。そして、加熱部K、循環路2、および、循環ポンプ
3による加熱作動を停止してから、再度、貯湯不足状態
が検出されるまでの復帰時間が求められ、その求めた復
帰時間に基づいて、復帰時間が適正値になるように、設
定加熱時間を補正するようにしている。
【0031】つまり、加熱作動を停止してから貯湯不足
状態が検出されるまでの復帰時間t2をタイマにより求
め、設定加熱時間t1、復帰時間t2、および、復帰時
間の適正値tsに基づいて、下記〔数1〕にて、あらた
に設定加熱時間T1を求め、再度、貯湯不足状態が検出
されると、あらたに求めた設定加熱時間T1に基づい
て、上述の制御動作を繰り返す。なお、下記〔数1〕に
て、あらたに求めた設定加熱時間と実際に加熱作動した
設定加熱時間と区別して説明する便宜上、それぞれに別
の符号を記すが、以下においてはその符号を省略して、
設定加熱時間t1とする。
【0032】
【数1】
【0033】なお、設定加熱時間の求めかたについて
は、上記〔数1〕に限られるものではなく、その他の演
算にて求めてもよく、タイマにより求めた復帰時間に基
づいて、復帰時間が適正値になるように、設定加熱時間
を補正するものであればよい。そして、このようにし
て、復帰時間が適正値になるように、設定加熱時間が補
正されるので、加熱作動を頻繁に開始、停止させること
もなく、加熱作動における温度成層の乱れを抑制しつ
つ、湯水循環手段および加熱手段の耐久性を向上させ、
かつ、貯湯タンク1内に余剰に貯湯された温水を無駄に
冷却することを防止することができる。
【0034】前記通常貯湯処理は、給湯用操作装置KS
により運転が指令されている状態において、水流スイッ
チFSにより非給湯中であると、貯湯不足状態が検出さ
れると加熱作動を開始し、設定貯湯状態であることが検
出されると加熱作動を停止する処理を実行する。具体的
に説明すると、給湯用操作装置KSにより運転が指令さ
れている状態において、水流スイッチFSがOFFされ
て非給湯中が検出されている状態で、貯湯不足状態が検
出されると、すなわち、貯湯温サーミスタ10による検
出温度が設定温度未満であると、図3に示すように、循
環ポンプ3を作動させ、貯湯タンク1の底部の水を循環
路2に取り出すように底部用三方弁9bを切換えて、貯
湯タンク1の底部の水を加熱部Kにて加熱しながら循環
させる。
【0035】そして、例えば、循環路2を通流する湯水
が十分に加熱される設定時間が経過すると、あるいは、
循環路2における湯水の温度が設定温度以上になると、
循環路2を通流する湯を貯湯タンク1の上部に戻すよう
に上部用三方弁7bを切り換えて、加熱された湯を貯湯
タンク1の上部に戻して貯湯を行う。このようにして、
貯湯不足状態が検出されると、加熱部K、循環路2、お
よび、循環ポンプ3による加熱作動を開始し、設定貯湯
状態であること、すなわち、貯湯温サーミスタ10によ
る検出温度が設定温度以上であることが検出されると、
加熱部K、循環路2、および、循環ポンプ3による加熱
作動を停止して、貯湯タンク1内に貯湯する。
【0036】上述のように、給湯中であるときには、余
剰貯湯処理を実行し、非給湯中であるときには、通常貯
湯処理を実行するので、貯湯タンク内の温水の無駄な冷
却をより一層防止しながら、貯湯タンク内の温度成層の
乱れを抑制し、湯水循環手段および加熱手段の耐久性の
向上を図ることができる。
【0037】前記放熱処理は、設定貯湯状態であること
が検出されている状態において、外部放熱部Hにおける
放熱要求に伴って外部放熱部Hにて放熱する処理を実行
する。具体的に説明すると、設定貯湯状態であること、
すなわち、貯湯温サーミスタ10による検出温度が設定
温度未満であることが検出されている状態において、給
湯用操作装置KSの指令により風呂追焚きが指令される
か、床暖房装置の運転が開始されるか、または、その両
方がされて、風呂追焚き用循環ポンプ15aや床暖房用
循環ポンプ16aが作動され、放熱処理の実行が要求さ
れると、循環ポンプ3を作動させ、貯湯タンク1内の中
間部の湯水を循環路2に取り出すように中間用三方弁8
bを切換え、循環路2の湯水を貯湯タンク1の底部に戻
すように底部用三方弁9bを切換える。そして、図4に
示すように、貯湯タンク1の中間部の湯水を熱源として
風呂追焚き用熱交換部15と床暖房用熱交換部16のう
ちの放熱が要求されている一方またはその両方において
放熱し、放熱後の湯水を貯湯タンク1の底部に戻すよう
にする。
【0038】また、加熱部Kの動作について説明する
と、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Cが冷房運転を
実行している状態で、かつ、第1排熱切換機構17が加
熱状態に切換えられると、第1熱交換部12において、
ヒートポンプ式冷暖房における排熱を熱源として循環路
2を通流する湯水を加熱することが可能となる。また、
エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Cが作動されている
状態で、かつ、第2排熱切換機構18が加熱状態に切り
換えられると、第2熱交換部13において、ガスエンジ
ン排熱を熱源として循環路2を通流する湯水を加熱する
ことが可能となる。そして、第3熱交換部14において
は、燃焼装置Nを作動させてバーナBの燃焼により循環
路2を通流する湯水を加熱することができる。
【0039】このようにして、第1〜3熱交換部12,
13,14のそれぞれの熱交換部において加熱可能であ
るが、貯湯タンク1への貯湯や外部放熱部Hに対する加
熱負荷に応じて、第1熱交換部12、第2熱交換部1
3、および、第3熱交換部14における加熱作動の実行
が制御される。つまり、例えば、運転の立ち上がりなど
のように加熱負荷が大きいときには、第1排熱切換機構
および第2排熱切換機構を加熱状態に切換え、かつ、バ
ーナBによる燃焼を行い、第1〜3熱交換部12,1
3,14の全ての熱交換部において加熱可能にする。
【0040】また、通常時には、エンジンヒートポンプ
式冷暖房装置Cの運転状態よって第1および第2熱交換
部12,13における加熱が可能となるために、第1お
よび第2熱交換部12,13において加熱されるか否か
に基づいて、燃焼装置Nを作動させてバーナBの燃焼に
より第3熱交換部14において加熱されるか否かが判別
される。つまり、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置C
の運転状態よって第1および第2熱交換部12,13に
おける加熱が行われないときには、あるいは、第1およ
び第2熱交換部12,13における加熱では貯湯タンク
1への貯湯に対する加熱負荷に不足するときには、燃焼
装置Nを作動させてバーナBの燃焼により第3熱交換部
14における加熱を実行して、貯湯タンク1への貯湯や
外部放熱部Hに対する加熱負荷に対応するように加熱部
Kの動作を制御するようにしている。
【0041】前記制御装置Sの制御動作を図5のフロー
チャートに基づいて説明する。まず、給湯用操作装置K
Sにより運転が指令されている状態で、タイマをリセッ
トして、設定加熱時間t1および復帰時間t2として記
憶している値を復帰時間の適正値tsに記憶し直してメ
モリの初期化を行う(ステップ1)。そして、設定加熱
時間t1を上記〔数1〕にて演算する(ステップ2)。
なお、運転初期においては、t1=t2=tsなので、
設定加熱時間t1は復帰時間の適正値tsとなる。
【0042】その後、貯湯温サーミスタ10の検出温度
TKが設定温度未満で貯湯不足状態が検出されると、貯
湯処理を実行する(ステップ3,4)。つまり、循環ポ
ンプ3を作動させ、貯湯タンク1の底部の水を循環路2
に取り出すように底部用三方弁9bを切換えて、貯湯タ
ンク1の底部の水を加熱部Kにて加熱しながら循環させ
る。そして、例えば、循環路2を通流する湯水が十分に
加熱される設定時間が経過すると、あるいは、循環路2
における湯水の温度が設定温度以上になると、循環路2
を通流する湯を貯湯タンク1の上部に戻すように上部用
三方弁7bを切り換えて、加熱された湯を貯湯タンク1
の上部に戻して貯湯を行う。
【0043】このようにして、貯湯タンク1への貯湯を
行い、貯湯温サーミスタ10の検出温度TKが設定温度
以上になり設定貯湯状態であることが検出されると、水
流スイッチFSがON作動されているか否かを検出し、
ON作動されて給湯中であると、タイマのカウントが0
ならばタイマのカウントを開始し、設定貯湯状態である
ことが検出されてからの時間をタイマにより計測する
(ステップ3,5〜7)。そして、タイマのカウントが
求めた設定加熱時間t1になると、すなわち、設定貯湯
状態であることが検出されてから設定加熱時間t1が経
過すると、加熱部K、循環ポンプ3による加熱作動を停
止する停止処理を実行し、設定加熱時間t1を記憶し
て、タイマをリセットし、再びタイマのカウントをスタ
ートさせ、加熱作動を停止してからの時間をタイマによ
り計測する(ステップ8〜11)。
【0044】なお、停止処理について詳述すると、循環
ポンプ3が作動中であればその作動を停止させ、第1〜
3熱交換部12,13,14にて循環路2の湯水が加熱
されないように、第1排熱切換機構17および第2排熱
切換機構18が加熱状態に切換えられていると排熱状態
に切換えるとともに、バーナBが燃焼中であればバーナ
Bでの燃焼を停止させる。
【0045】水流スイッチFSがON作動されて給湯中
であると、貯湯温サーミスタ10の検出温度TKが設定
温度未満である貯湯不足状態が検出されると、タイマに
よるカウント、すなわち、加熱作動を停止してから貯湯
不足状態になるまでの復帰時間t2が記憶される(ステ
ップ12〜14)。このようにして、復帰時間t2がタ
イマにより求められると、復帰時間t2が適正値tsに
なるように、求めた復帰時間t2に基づいて、上記〔数
1〕にて設定加熱時間t1を求められる(ステップ
3)。
【0046】また、貯湯不足状態が検出されるに伴って
加熱作動が開始されるが、設定貯湯状態であることが検
出され、水流スイッチFSがOFFで非給湯中であると
(ステップ3〜5)、加熱部K、循環ポンプ3による加
熱作動を停止する停止処理を実行する(ステップ1
5)。このようにして、給湯中であると、設定貯湯状態
であることが検出されてから設定加熱時間が経過するま
で貯湯処理が継続して実行され、非給湯中であると、設
定貯湯状態であることが検出されると、加熱作動を停止
させて貯湯処理を終了させる。
【0047】そして、設定貯湯状態であることが検出さ
れて、停止処理を実行した後、給湯用操作装置KSの指
令により風呂追焚きが指令されるか、床暖房装置の運転
が開始されるか、または、その両方がされて、放熱処理
の実行が要求されると、放熱処理を実行する(ステップ
15〜17)。つまり、循環ポンプ3を作動させ、貯湯
タンク1内の湯水を循環路2に取り出すように中間用三
方弁8bを切換え、循環路2の湯水を貯湯タンク1内に
戻すように底部用三方弁9bを切換えて、貯湯タンク1
の中間部の湯水を熱源として風呂追焚き用熱交換部15
と床暖房用熱交換部16のうちの放熱が要求されている
一方またはその両方において放熱する。
【0048】また、給湯用操作装置KSの指令により風
呂追焚きが指令されず、かつ、床暖房装置の運転が停止
された状態で、放熱処理の実行が要求されていないと、
貯湯温サーミスタ10の検出温度TKが設定温度未満と
なるまで、あるいは、給湯用操作装置KSの指令により
風呂追焚きが指令されたり、床暖房装置の運転が開始さ
れたりして、放熱処理の実行が要求されるまで、貯湯処
理あるいは放熱処理の実行を待機させる待機処理を実行
する(ステップ16,18)。つまり、循環ポンプ3が
作動していればその作動を停止させ、第1排熱切換機構
17および第2排熱切換機構18が加熱状態に切換えら
れていると排熱状態に切換えるとともに、バーナBが燃
焼中であればバーナBでの燃焼を停止させる。
【0049】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、給湯中であると、余剰貯湯処
理を実行し、非給湯中であると、通常貯湯処理を実行す
るようにしているが、給湯中であるか、非給湯中である
かにかかわらず、常に、余剰貯湯処理を実行するように
してもよい。
【0050】(2)上記実施形態では、貯湯タンク1の
底部から取り出した湯水を通流量を調整することなく、
加熱部Kにて加熱するようにしているが、例えば、図1
の仮想線に示すように、加熱部Kにて加熱する湯水の通
流量を調整する通流量調整手段としての比例弁11を設
け、給湯用操作装置KSにて運転が開始されてから設定
時間経過するまでは、比例弁11を絞って湯水の通流量
が減少するように調整するようにしてもよい。また、通
流量調整手段としては、この比例弁11に限られるもの
ではなく、循環ポンプ3の回転数を制御することによっ
て、湯水の通流量を調整するようにしてもよい。
【0051】(3)上記実施形態では、水流スイッチF
Sにて、給湯中であるか、非給湯中であるかを検出する
ようにしているが、水流スイッチFSに限られるもので
はなく、通流量を検出する流量センサなどを用いてもよ
い。
【0052】(4)上記実施形態では、加熱部Kを、ヒ
ートポンプ式冷暖房における排熱を利用する第1熱交換
部12、エンジン排熱を利用する第2熱交換部13、バ
ーナBを備える燃焼装置Nを利用する第3熱交換部14
にて構成されているが、加熱部Kの構成は、複数あるい
は単数でもよく、電気ヒータなど各種の加熱装置が適応
可能である。
【0053】(5)上記実施形態では、貯湯タンク1へ
の貯湯を行うとともに、外部放熱部Hにおける放熱をも
行えるようにしているが、貯湯タンク1への貯湯のみを
行うものでもよい。つまり、上記実施形態において、貯
湯タンク1の中間部に設けられている中間部接続路8a
と中間部用三方弁8bとを設けずに、循環路2と貯湯タ
ンク1とが、貯湯タンク1の上部と底部の2箇所で連通
接続するようにしてもよい。
【0054】(6)上記実施形態では、本発明にかかる
給湯装置をエンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システム
に適応した例を示しているが、瞬間湯沸器などの一般的
な給湯装置や家庭用コージェネレーションシステムにお
けるエンジン排熱および発電機排熱を利用するシステム
に適応させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムの
概略構成図
【図2】制御装置の制御ブロック図
【図3】エンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムの
概略構成図
【図4】エンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムの
概略構成図
【図5】制御装置の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 貯湯タンク 6 給湯路 10 温度検出手段 11 通流量調整手段 FS 給湯状態検出手段 J 湯水循環手段 K 加熱手段 S 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 伸 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 福知 徹 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 橋詰 康人 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 藤川 泰 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯路が上部に接続された貯湯タンク
    と、 その貯湯タンク内に湯水が温度成層を形成して貯湯され
    るように、貯湯タンクの底部から取り出した湯水を加熱
    手段にて加熱したのち、その温水を前記貯湯タンクの上
    部に供給する貯湯用循環状態で湯水を循環する湯水循環
    手段と、 前記貯湯タンク内に形成される湯水の温度成層における
    高温部分の形成範囲の下端位置が設定値よりも下方であ
    る設定貯湯状態であるか、設定値よりも上方である貯湯
    不足状態であるかを湯水の温度により検出する温度検出
    手段と、 前記温度検出手段の検出情報に基づいて、前記加熱手段
    および前記湯水循環手段を作動させて貯湯用の加熱作動
    を制御する制御手段とが設けられ、 前記制御手段が、前記貯湯不足状態が検出されると前記
    加熱作動を開始し、前記設定貯湯状態であることが検出
    されてから設定加熱時間が経過すると前記加熱作動を停
    止する余剰貯湯制御を実行するように構成されている貯
    湯式の給湯熱源装置であって、 前記制御手段が、前記加熱作動を停止してから前記貯湯
    不足状態になるまでの復帰時間を求めて、 その求めた復帰時間に基づいて、復帰時間が適正値にな
    るように、前記設定加熱時間を補正するように構成され
    ている貯湯式の給湯熱源装置。
  2. 【請求項2】 前記給湯路を通して前記貯湯タンク内の
    湯水が給湯されている給湯中であるか、非給湯中である
    かを検出する給湯状態検出手段が設けられ、 前記制御手段が、前記給湯状態検出手段にて給湯中であ
    ると検出されたときには、前記余剰貯湯制御を実行し、
    非給湯中であると検出されたときには、前記貯湯不足状
    態が検出されると前記加熱作動を開始し、前記設定貯湯
    状態であることが検出されると前記加熱作動を停止する
    通常貯湯制御を実行するように構成されている請求項1
    に記載の貯湯式の給湯熱源装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段にて加熱する湯水の通流量
    を調整する通流量調整手段が設けられ、 前記制御手段が、運転が開始されてから設定時間経過す
    るまでは、前記通流量調整手段を湯水の通流量の減少側
    に調整するように構成されている請求項1または2に記
    載の貯湯式の給湯熱源装置。
JP35020098A 1998-12-09 1998-12-09 貯湯式の給湯熱源装置 Expired - Fee Related JP3963601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35020098A JP3963601B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 貯湯式の給湯熱源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35020098A JP3963601B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 貯湯式の給湯熱源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000171102A true JP2000171102A (ja) 2000-06-23
JP3963601B2 JP3963601B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=18408900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35020098A Expired - Fee Related JP3963601B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 貯湯式の給湯熱源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3963601B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056905A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Denso Corp 給湯装置
JP2008135356A (ja) * 2006-10-27 2008-06-12 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2010175146A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機
CN116346864A (zh) * 2023-05-30 2023-06-27 成都秦川物联网科技股份有限公司 基于智慧燃气物联网的超声波计量补偿方法、系统和介质

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056905A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Denso Corp 給湯装置
JP2008135356A (ja) * 2006-10-27 2008-06-12 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2010175146A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機
CN116346864A (zh) * 2023-05-30 2023-06-27 成都秦川物联网科技股份有限公司 基于智慧燃气物联网的超声波计量补偿方法、系统和介质
CN116346864B (zh) * 2023-05-30 2023-08-01 成都秦川物联网科技股份有限公司 基于智慧燃气物联网的超声波计量补偿方法、系统和介质
US11959789B2 (en) 2023-05-30 2024-04-16 Chengdu Qinchuan Iot Technology Co., Ltd. Methods, systems, and medium for compensating ultrasonic metering based on a smart gas internet of things system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3963601B2 (ja) 2007-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140139425A (ko) 난방 시스템
JP3986180B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4535957B2 (ja) 熱供給システム
JP2000046417A (ja) ヒートポンプ式温水床暖房装置
JP4049460B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP5176474B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2000171102A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP3206245B2 (ja) 空気調和機
JP3957414B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4493231B2 (ja) 熱媒循環式加熱装置
JP3847010B2 (ja) 給湯装置
JP4222714B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP3888790B2 (ja) 給湯装置
JP4169454B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2004044946A (ja) 空気調和機
JP4390403B2 (ja) 熱媒循環式加熱装置
JP4169453B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP2001296055A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP7471247B2 (ja) 流体循環式加熱システム
JP2002295899A (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4144996B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP3851847B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4620908B2 (ja) 貯湯式の給湯装置
JP3851868B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置
JP4208387B2 (ja) 貯湯式の給湯熱源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees