JP2000170303A - 建築用床構造材 - Google Patents
建築用床構造材Info
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Abstract
た建築用床構造材を提供する。 【解決手段】 上面に複数の凸条部2が互いに一定間隔
で平行に条設された基板1と、1本の鉄筋を屈曲して立
体的な波形状に形成され、前記基板1上の隣合う両凸条
部2,2間に形成された凹条部3に沿って配設される立
体波形筋5とからなり、立体波形筋5は、その左右両側
下端部に、前記隣合う両凸条部2,2の対向する側壁と
基板1上面とのコーナー部Kに係止される複数の係止部
6を備えている。
Description
物において、梁間に架設してその上にコンクリートを打
設してコンクリートスラブを形成する際に使用される建
築用床構造材に関するものである。
えば特開平10−169065号公報に記載されたもの
がある。この建築用床構造材は、基板上に立体トラスを
配設してなるものであって、立体トラスは、上主鉄筋を
頂点として、2つの平面波形筋を二等辺三角形状に並列
させて、上主鉄筋と両平面波形筋の上縁部とを互いに固
着することによって形成され、各平面波形筋は1本の鉄
筋を屈曲して平面波形状に形成したものである。
造材では、立体トラスを製作するのに、上主鉄筋と2つ
の平面波形筋とを、上主鉄筋を頂点とする二等辺三角形
状に組み付けて互いに固着するようにしているため、そ
の製作にあたって両平面波形筋の対向角度を一定に保持
しておく必要があるなど、製作に非常な手間がかかり、
コストが高くついてきた。また従来の建築用床構造材で
は、基板の下面側がほとんど平坦状に形成されているた
め、基板に対して天井板取付用金具を簡単に取り付ける
ことができなかった。
製作が容易でコストを安くできるようにした建築用床構
造材を提供することを目的とする。また、本発明の目的
は、基板の下面側に天井板取付用金具を簡単に取り付け
ることができるようにした建築用床構造材を提供するこ
とである。
築用床構造材は、上面に複数の凸条部2が互いに一定間
隔で平行に条設された基板1と、1本の鉄筋を屈曲して
立体的な波形状に形成され、前記基板1上の隣合う両凸
条部2,2間に形成された凹条部3に沿って配設される
立体波形筋5とからなり、立体波形筋5は、その左右両
側下端部に、前記隣合う両凸条部2,2の対向する側壁
と基板1上面とのコーナー部Kに係止される複数の係止
部6を備えてなることを特徴とする。
造材において、2つの立体波形筋5,5′を両立体波形
筋5,5′の頂部5a,5a′どうしがクロスして重な
り合うように組み合せ、この組合せ立体波形筋5,5′
を前記凹条部3に沿って配設してなることを特徴とす
る。
用床構造材において、基板1の下面には、基板1上面の
各凸条部2によって凹溝条4が形成され、この凹溝条4
は、溝開口部4aの幅が溝内部4bの幅より狭くなって
いることを特徴とする。
の建築用床構造材において、立体波形筋5又は5,5′
には、その頂部5a又は5a′に長さ方向に沿った主縦
筋7が固着されると共に、左右両側下部に長さ方向に沿
った補助縦筋8,8が固着されてなることを特徴とす
る。
造材において、主横筋9が前記主縦筋7と直交するよう
に配設されると共に、補助横筋10が前記補助縦筋8と
直交するように配設されてなることを特徴とする。
材の外観斜視図、図2は図1のX−X線拡大断面図、図
3は同建築用床構造材の拡大平面図である。これらの図
において、1は鉄板製の基板で、この基板1の上面には
複数の凸条部2が互いに一定間隔で平行に条設されてお
り、隣合う凸条部2,2間に凹条部3が形成される。各
凸条部2は、基板1の下面側に開口する凹溝条4を形成
し、この凹溝条4は、図2に示すように溝開口部4aの
幅が溝内部4bの幅よりも狭くなっている。5は、1本
の鉄筋を屈曲して立体的な波形状に形成された立体波形
筋で、基板1上の凹条部3に沿って配設されている。
すように、正面視が山形又は逆V字形で平面視及び側面
視が山形波形状に形成されたもので、この立体波形筋5
の左右両側下端部には、隣合う両凸条部2,2の対向す
る側壁と基板1上面との凹溝状のコーナー部Kに係止さ
れる平面視略U字状の係止部6が一定ピッチで形成され
ている。
するには、隣合う凸条部2,2間の凹条部3に立体波形
筋5の下部を挿入すると共に、左右両側の係止部6を隣
合う両凸条部2,2の対向する側壁と基板1上面との凹
溝状コーナー部Kに係止させて、基板1との接触部に溶
接を施せばよい。この場合、立体波形筋5の左右両側の
係止部6,6の先端間距離が対向するコーナー部K,K
の間隔幅より若干長くなるように製作しておいて、立体
波形筋5の各係止部6をコーナー部Kに対し適当な圧力
で弾性係合させ、この状態で溶接を行うようにする。
筋5には、その頂部5aに長さ方向に沿った主縦筋7が
載置されて溶接により固着され、また各立体波形筋5の
左右両側下部には長さ方向に沿った補助縦筋8,8が配
置されて、その接触部が溶接により固着される。更に、
各主縦筋7上には、主縦筋7相互を連結する主横筋9が
主縦筋7と直交するように配置されて、その交差接触部
が溶接により固着され、また各補助縦筋8上には、補助
縦筋8相互を連結する補助横筋10が補助縦筋8と直交
するように配置されて、その交差接触部が溶接により固
着される。
は、工場等において、立体波形筋5を基板1に固着する
と共に、立体波形筋5と主縦筋7と補助縦筋8と主横筋
9と補助横筋10とを相互に固着して、構造材全体を一
体に組み立ててもよいが、そうすると構造材全体の重量
が重くなり、現場への搬送が困難となることから、基板
1、立体波形筋5、主縦筋7、補助縦筋8、主横筋9及
び補助横筋10を夫々単独で施工現場まで搬送して、そ
の現場で組み立てるようにするとよい。
立体波形状に形成されていると共に、その左右両側下端
部に、基板1上で隣合う両凸条部2,2の対向する側壁
と基板1上面とのコーナー部K,Kに係止される複数の
係止部6が設けられていて、安定状態で自立できる構造
となっているため、立体波形筋5を基板1上に取り付け
るあたっては、隣合う両凸条部2,2間の凹条部3に立
体波形筋5の下端部を挿入して、係止部6をコーナー部
Kに係止させるだけでよく、従って位置決めが簡単とな
り、立体波形筋5の取付作業を容易且つ迅速に行え、特
に現場組立を行う場合に有効である。また、立体波形筋
5は1本の鉄筋を屈曲して立体的な波形状に形成される
ものであるから、2本以上の鉄筋を用いて形成される立
体波形筋と比べて製作が容易である。
面に条設された各凸条部2は、基板1の下面側に開口す
る凹溝条4を形成し、この凹溝条4は、溝開口部4aの
幅が溝内部4bの幅よりも狭くなっていることから、隣
合う両凸条部2,2の対向する側壁と基板1上面とのコ
ーナー部Kが凹溝状となり、従って立体波形筋5の係止
部6はこの凹溝状のコーナー部Kに係止されることによ
って、基板1に対する立体波形筋5の取付状態が一層安
定し、位置決めが容易となる上に、溶接箇所も少なくて
済む。
構造材の使用方法は、図2に示す通りであり、従来の建
築用床構造材と同様、梁材11に支承させて設置した
後、コンクリートを打設してスラブを形成する。図中の
仮想線12は、現場で打設されて形成されたコンクリー
トスラブの上面を示す。そして、このコンクリートスラ
ブを床スラブとして、これに天井板13を取り付ける場
合には、図2に示すように、基板1上面の凸条部2によ
って基板1下面に開口形成される凹溝条4に、周知構造
の天井板取付用金具14の上端部を係入させ、この取付
金具14に吊りボルト15を螺入し、吊りボルト15の
下端部にハンガー16を取り付け、このハンガー16に
より野縁受け17を支持し、この野縁受け17に野縁1
8を取り付け、この野縁18に天井板13を取り付ける
ようにする。
略上向きコ字状に折曲すると共に、その上部側に両くの
字状挟持板部14a,14aを形成し、このくの字状挟
持板部14a,14aの上端部には基板1の凹溝条4に
係合する両係合爪部14b,14bを形成し、底板部1
4cにねじ孔14dを設けてなるもので、底板部14c
のねじ孔14dより螺入した吊りボルト15を両くの字
状挟持板部14a,14a間に割り込ませることによ
り、両係合爪部14b,14bを押し広げて基板1の凹
溝条4内に圧接し、これによって天井吊りボルト取付金
具14を基板1に取り付けるようにしている。
が溝内部4bの幅よりも狭くなっている凹溝条4には、
上記のような構造の天井板取付用金具14に限らず、こ
の凹溝条4に係合可能な係合部材を有するものであれ
ば、どのような構造の天井板取付用金具でも取り付ける
ことができる。
を両立体波形筋5,5′の頂部5a,5a′どうしがク
ロスして重なり合うように組み合せ、この組合せ立体波
形筋5,5′を基板1の前記凹条部3に沿って配設する
ことにより構成される建築用床構造材を示したものであ
り、図5は組合せ立体波形筋5,5′の外観斜視図、図
6は平面図、図7は図5のY−Y線断面図である。
ら分かるように、基板1上に接地した状態で一方の立体
波形筋5における各頂部5aの高さが他方の立体波形筋
5′における各頂部5a′の高さよりも鉄筋1本の直径
分だけ低くなるように形成してある。しかして、両立体
波形筋5,5′を互いに長さ方向に波形の1ピッチ分ず
らした状態で互いに組み合わせながら、両立体波形筋
5,5′の頂部5a,5a′どうしをクロスさせて上下
に重ね合わせ、そのクロス部分を溶接して固着し、こう
して組み付けた両立体波形筋5,5′の下端部を基板1
の凹条部3に挿入して、係止部6,6′を夫々コーナー
部Kに係止させ、基板1との接触部に溶接を施す。
その一方の立体波形筋5′の頂部5a′に、長さ方向に
沿った主縦筋7を固着すると共に、両立体波形筋5,
5′の左右両側下部に、長さ方向に沿った補助縦筋8,
8を配置して溶接により固着し、各主縦筋7上には、主
縦筋7相互を連結する主横筋9を主縦筋7と直交するよ
うに配置して溶接により固着し、また各補助縦筋8上に
は、補助縦筋8相互を連結する補助横筋10を補助縦筋
8と直交するように配置して溶接により固着する。
よれば、1つの立体波形筋5の場合に比べて強度の倍増
を図ることができ、製作も比較的容易である。また、こ
の組合せ立体波形筋5,5′に主縦筋7、補助縦筋8、
主横筋9及び補助横筋10を配設することによって、よ
り大きな強度を有する建築用床構造材を提供することが
できる。
7、補助縦筋8、主横筋9及び補助横筋10からなる図
1〜図4に示すような建築用床構造材において、主縦筋
7の下方部に下縦筋19を配設したもので、この下縦筋
19によって建築用床構造材の強度を更に高めることが
できる。図9は、基板1、組合せ立体波形筋5,5′、
主縦筋7、補助縦筋8、主横筋9及び補助横筋10から
なる図5〜図7に示すような建築用床構造材において、
主縦筋7の下方部に下縦筋19を配設したもので、この
場合も建築用床構造材の強度を更に高めることができ
る。図8及び図9において20は、主縦筋7と下縦筋1
9とを連結する連結筋である。
合せ立体波形筋5,5′に主縦筋7、補助縦筋8、主横
筋9、補助横筋10更には下縦筋19を配設した建築用
床構造材について説明したが、主縦筋7、補助縦筋8、
主横筋9及び補助横筋10を省略し、基板1上に立体波
形筋5又は組合せ立体波形筋5,5′を配設しただけの
ものでもよいし、また基板1上に立体波形筋5又は組合
せ立体波形筋5,5′に主縦筋7と補助縦筋8とを配設
したものでもよい。
よれば、波形筋が立体波形状に形成されていると共に、
この立体波形筋の左右両側下端部に、基板上で隣合う両
凸条部の対向する側壁と基板上面とのコーナー部に係止
される複数の係止部が設けられていて、基板上に安定状
態で自立できる構造となっているから、立体波形筋を基
板上面に取り付けるあたっては、隣合う両凸条部間の凹
条部に立体波形筋の下端部を挿入して、係止部を上記コ
ーナー部に係止させるだけでよく、従って位置決めが簡
単となり、立体波形筋の取付作業を容易且つ迅速に行う
ことができ、特に現場組立を行う場合に有効である。ま
た、立体波形筋は、1本の鉄筋を屈曲して立体的な波形
状に形成されるものであるから、2本以上の鉄筋を用い
て形成される立体波形筋に比べ、製作が容易でコストの
低廉化を図ることができる。
筋を両立体波形筋の頂部どうしがクロスして重なり合う
ように組み合せ、この組合せ立体波形筋を前記凹条部に
沿って配設してなる建築用床構造材にあっては、2つの
立体波形筋の組合せ構造によって、基板上に1つの立体
波形筋を配設した建築用床構造材に比べて強度の倍増を
図ることができ、また製作も比較的容易である。
条部によって基板の下面に形成される凹溝条は、溝開口
幅が溝内部の幅より狭くなっているから、この凹溝条を
利用することによって、天井板取付用金具を簡単に取り
付けることができ、天井板の取付作業を容易に行うこと
ができる。
部に長さ方向に沿った主縦筋を固着すると共に、この立
体波形筋の左右両側下部に長さ方向に沿った補助縦筋を
固着することによって、建築用床構造材の強度を高める
ことができる。
縦筋と直交するように配設すると共に、補助横筋を前記
補助縦筋と直交するように配設することによって、建築
用床構造材の強度を一層高めることができる。
図である。
助縦筋、主横筋及び補助横筋をを示す斜視図である。
筋、補助縦筋、主横筋及び補助横筋をを示す斜視図であ
る。
に配設される主縦筋、補助縦筋、主横筋及び補助横筋を
平面図である。
を配設した建築用床構造材の図7と同様な断面図であ
る。
下縦筋を配設した建築用床構造材の図8と同様な断面図
である。
1)
物において、梁間に架設してその上にコンクリートを打
設してコンクリートスラブを形成する際に使用される建
築用床構造材に関するものである。
えば特開平10−169065号公報に記載されたもの
がある。この建築用床構造材は、基板上に立体トラスを
配設してなるものであって、立体トラスは、上主鉄筋を
頂点として、2つの平面波形筋を二等辺三角形状に並列
させて、上主鉄筋と両平面波形筋の上縁部とを互いに固
着することによって形成され、各平面波形筋は1本の鉄
筋を屈曲して平面波形状に形成したものである。
造材では、立体トラスを製作するのに、上主鉄筋と2つ
の平面波形筋とを、上主鉄筋を頂点とする二等辺三角形
状に組み付けて互いに固着するようにしているため、そ
の製作にあたって両平面波形筋の対向角度を一定に保持
しておく必要があるなど、製作に非常な手間がかかり、
コストが高くついてきた。また従来の建築用床構造材で
は、基板の下面側がほとんど平坦状に形成されているた
め、基板に対して天井板取付用金具を簡単に取り付ける
ことができなかった。
製作が容易でコストを安くできるようにした建築用床構
造材を提供することを目的とする。また、本発明の目的
は、基板の下面側に天井板取付用金具を簡単に取り付け
ることができるようにした建築用床構造材を提供するこ
とである。
築用床構造材は、上面に複数の凸条部2が互いに一定間
隔で平行に条設された基板1と、1本の鉄筋を屈曲して
立体的な波形状に形成された立体波形筋であって、この
2つの立体波形筋5,5′を両立体波形筋5,5′の頂
部5a,5a′どうしがクロスして重なり合うように組
み合せ、この組合せ立体波形筋5,5′を前記凹条部3
に沿って配設してなる2つの立体波形筋5,5′と、か
らなり、これらの立体波形筋5,5′は、夫々その左右
両側下端部に、前記隣合う両凸条部2,2の対向する側
壁と基板1上面とのコーナー部Kに係止される複数の係
止部6を備えてなることを特徴とする。
造材において、基板1の下面には、基板1上面の各凸条
部2によって凹溝条4が形成され、この凹溝条4は、溝
開口部4aの幅が溝内部4bの幅より狭くなっているこ
とを特徴とする。
築用床構造材において、前記立体波形筋5,5′には、
その頂部5a,5a′に長さ方向に沿った主縦筋7が固
着されると共に、左右両側下部に長さ方向に沿った補助
縦筋8,8が固着されてなることを特徴とする。
造材において、主横筋9が前記主縦筋7と直交するよう
に配設されると共に、補助横筋10が前記補助縦筋8と
直交するように配設されてなることを特徴とする。
材の外観斜視図、図2は図1のX−X線拡大断面図、図
3は同建築用床構造材の拡大平面図である。これらの図
において、1は鉄板製の基板で、この基板1の上面には
複数の凸条部2が互いに一定間隔で平行に条設されてお
り、隣合う凸条部2,2間に凹条部3が形成される。各
凸条部2は、基板1の下面側に開口する凹溝条4を形成
し、この凹溝条4は、図2に示すように溝開口部4aの
幅が溝内部4bの幅よりも狭くなっている。5,5′
は、夫々1本の鉄筋を屈曲して立体的な波形状に形成さ
れた立体波形筋で、基板1上の凹条部3に沿って配設さ
れている。
4に示すように、正面視が山形又は逆V字形で平面視及
び側面視が山形波形状に形成されたもので、この立体波
形筋5,5′の左右両側下端部には、隣合う両凸条部
2,2の対向する側壁と基板1上面との凹溝状のコーナ
ー部Kに係止される平面視略U字状の係止部6,6′が
一定ピッチで形成されている。
け固定するには、隣合う凸条部2,2間の凹条部3に立
体波形筋5,5′の下部を挿入すると共に、左右両側の
係止部6を隣合う両凸条部2,2の対向する側壁と基板
1上面との凹溝状コーナー部Kに係止させて、基板1と
の接触部に溶接を施せばよい。この場合、立体波形筋
5,5′の左右両側の係止部6,6′の先端間距離が対
向するコーナー部K,Kの間隔幅より若干長くなるよう
に製作しておいて、立体波形筋5,5′の各係止部6,
6′をコーナー部Kに対し適当な圧力で弾性係合させ、
この状態で溶接を行うようにする。
筋5,5′を両立体波形筋5,5′の頂部5a,5a′
どうしがクロスして重なり合うように組み合せ、この組
合せ立体波形筋5,5′を基板1の前記凹条部3に沿っ
て配設することにより構成され、図2から分かるよう
に、基板1上に接地した状態で一方の立体波形筋5にお
ける各頂部5aの高さが他方の立体波形筋5′における
各頂部5a′の高さよりも鉄筋1本の直径分だけ低くな
るように形成してある。しかして、両立体波形筋5,
5′を互いに長さ方向に波形の1ピッチ分ずらした状態
で互いに組み合わせながら、両立体波形筋5,5′の頂
部5a,5a′どうしをクロスさせて上下に重ね合わ
せ、そのクロス部分を溶接して固着し、こうして組み付
けた両立体波形筋5,5′の下端部を基板1の凹条部3
に挿入して、係止部6,6′を夫々コーナー部Kに係止
させ、基板1との接触部に溶接を施す。
その一方の立体波形筋5′の頂部5a′に、長さ方向に
沿った主縦筋7を固着すると共に、両立体波形筋5,
5′の左右両側下部に、長さ方向に沿った補助縦筋8,
8を配置して溶接により固着し、各主縦筋7上には、主
縦筋7相互を連結する主横筋9を主縦筋7と直交するよ
うに配置して溶接により固着し、また各補助縦筋8上に
は、補助縦筋8相互を連結する補助横筋10を補助縦筋
8と直交するように配置して溶接により固着する。
よれば、1つの立体波形筋5の場合に比べて強度の倍増
を図ることができ、製作も比較的容易である。また、こ
の組合せ立体波形筋5,5′に主縦筋7、補助縦筋8、
主横筋9及び補助横筋10を配設することによって、よ
り大きな強度を有する建築用床構造材を提供することが
できる。
は、工場等において、立体波形筋5,5′を基板1に固
着すると共に、立体波形筋5,5′と主縦筋7と補助縦
筋8と主横筋9と補助横筋10とを相互に固着して、構
造材全体を一体に組み立ててもよいが、そうすると構造
材全体の重量が重くなり、現場への搬送が困難となるこ
とから、基板1、立体波形筋5,5′、主縦筋7、補助
縦筋8、主横筋9及び補助横筋10を夫々単独で施工現
場まで搬送して、その現場で組み立てるようにするとよ
い。
5′は、立体波形状に形成されていると共に、その左右
両側下端部に、基板1上で隣合う両凸条部2,2の対向
する側壁と基板1上面とのコーナー部K,Kに係止され
る複数の係止部6,6′が設けられていて、安定状態で
自立できる構造となっているため、立体波形筋5,5′
を基板1上に取り付けるあたっては、隣合う両凸条部
2,2間の凹条部3に立体波形筋5,5′の下端部を挿
入して、係止部6,6′をコーナー部Kに係止させるだ
けでよく、従って位置決めが簡単となり、立体波形筋
5,5′の取付作業を容易且つ迅速に行え、特に現場組
立を行う場合に有効である。また、立体波形筋5,5′
は、夫々1本の鉄筋を屈曲して立体的な波形状に形成さ
れるものであるから、2本以上の鉄筋を用いて形成され
る立体波形筋と比べて製作が容易である。
面に条設された各凸条部2は、基板1の下面側に開口す
る凹溝条4を形成し、この凹溝条4は、溝開口部4aの
幅が溝内部4bの幅よりも狭くなっていることから、隣
合う両凸条部2,2の対向する側壁と基板1上面とのコ
ーナー部Kが凹溝状となり、従って立体波形筋5,5′
の係止部6,6′はこの凹溝状のコーナー部Kに係止さ
れることによって、基板1に対する立体波形筋5,5′
の取付状態が一層安定し、位置決めが容易となる上に、
溶接箇所も少なくて済む。
構造材の使用方法は、図2に示す通りであり、従来の建
築用床構造材と同様、梁材11に支承させて設置した
後、コンクリートを打設してスラブを形成する。図中の
仮想線12は、現場で打設されて形成されたコンクリー
トスラブの上面を示す。そして、このコンクリートスラ
ブを床スラブとして、これに天井板13を取り付ける場
合には、図2に示すように、基板1上面の凸条部2によ
って基板1下面に開口形成される凹溝条4に、周知構造
の天井板取付用金具14の上端部を係入させ、この取付
金具14に吊りボルト15を螺入し、吊りボルト15の
下端部にハンガー16を取り付け、このハンガー16に
より野縁受け17を支持し、この野縁受け17に野縁1
8を取り付け、この野縁18に天井板13を取り付ける
ようにする。
略上向きコ字状に折曲すると共に、その上部側に両くの
字状挟持板部14a,14aを形成し、このくの字状挟
持板部14a,14aの上端部には基板1の凹溝条4に
係合する両係合爪部14b,14bを形成し、底板部1
4cにねじ孔14dを設けてなるもので、底板部14c
のねじ孔14dより螺入した吊りボルト15を両くの字
状挟持板部14a,14a間に割り込ませることによ
り、両係合爪部14b,14bを押し広げて基板1の凹
溝条4内に圧接し、これによって天井吊りボルト取付金
具14を基板1に取り付けるようにしている。
が溝内部4bの幅よりも狭くなっている凹溝条4には、
上記のような構造の天井板取付用金具14に限らず、こ
の凹溝条4に係合可能な係合部材を有するものであれ
ば、どのような構造の天井板取付用金具でも取り付ける
ことができる。
5′、主縦筋7、補助縦筋8、主横筋9及び補助横筋1
0からなる建築用床構造材において、主縦筋7の下方部
に下縦筋19を配設したもので、建築用床構造材の強度
を更に高めることができる。図5において20は、主縦
筋7と下縦筋19とを連結する連結筋である。
5,5′に主縦筋7、補助縦筋8、主横筋9、補助横筋
10,更には下縦筋19を配設した建築用床構造材につ
いて説明したが、主縦筋7、補助縦筋8、主横筋9、補
助横筋10及び下縦筋19を省略し、基板1上に組合せ
立体波形筋5,5′を配設しただけのものでもよいし、
また基板1上に組合せ立体波形筋5,5′に主縦筋7と
補助縦筋8とを配設したものでもよい。
よれば、波形筋が立体波形状に形成されていると共に、
この立体波形筋の左右両側下端部に、基板上で隣合う両
凸条部の対向する側壁と基板上面とのコーナー部に係止
される複数の係止部が設けられていて、基板上に安定状
態で自立できる構造となっているから、立体波形筋を基
板上面に取り付けるあたっては、隣合う両凸条部間の凹
条部に立体波形筋の下端部を挿入して、係止部を上記コ
ーナー部に係止させるだけでよく、従って位置決めが簡
単となり、立体波形筋の取付作業を容易且つ迅速に行う
ことができ、特に現場組立を行う場合に有効である。ま
た、立体波形筋は、1本の鉄筋を屈曲して立体的な波形
状に形成されるものであるから、2本以上の鉄筋を用い
て形成される立体波形筋に比べ、製作が容易でコストの
低廉化を図ることができる。
波形筋を両立体波形筋の頂部どうしがクロスして重なり
合うように組み合せ、この組合せ立体波形筋を前記凹条
部に沿って配設してなる建築用床構造材であるため、2
つの立体波形筋の組合せ構造によって、基板上に1つの
立体波形筋を配設した建築用床構造材に比べて強度の倍
増を図ることができ、また製作も比較的容易である。
条部によって基板の下面に形成される凹溝条は、溝開口
幅が溝内部の幅より狭くなっているから、この凹溝条を
利用することによって、天井板取付用金具を簡単に取り
付けることができ、天井板の取付作業を容易に行うこと
ができる。
部に長さ方向に沿った主縦筋を固着すると共に、この立
体波形筋の左右両側下部に長さ方向に沿った補助縦筋を
固着することによって、建築用床構造材の強度を高める
ことができる。
縦筋と直交するように配設すると共に、補助横筋を前記
補助縦筋と直交するように配設することによって、建築
用床構造材の強度を一層高めることができる。
図である。
縦筋、補助縦筋、主横筋及び補助横筋を示す斜視図であ
る。
下縦筋を配設した建築用床構造材の断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 上面に複数の凸条部が互いに一定間隔で
平行に条設された基板と、1本の鉄筋を屈曲して立体的
な波形状に形成され、前記基板上の隣合う両凸条部間に
形成された凹条部に沿って配設される立体波形筋とから
なり、立体波形筋は、その左右両側下端部に、前記隣合
う両凸条部の対向する側壁と基板上面とのコーナー部に
係止される複数の係止部を備えてなることを特徴とする
建築用床構造材。 - 【請求項2】 2つの立体波形筋を両立体波形筋の頂部
どうしがクロスして重なり合うように組み合せ、この組
合せ立体波形筋を前記凹条部に沿って配設してなること
を特徴とする請求項1に記載の建築用床構造材。 - 【請求項3】 基板の下面には、基板上面の各凸条部に
よって凹溝条が形成され、この凹溝条は、溝開口部の幅
が溝内部の幅より狭くなっていることを特徴とする請求
項1又は2に記載の建築用床構造材。 - 【請求項4】 立体波形筋には、その頂部に長さ方向に
沿った主縦筋が固着されると共に、左右両側下部に長さ
方向に沿った補助縦筋が固着されてなることを特徴とす
る請求項1〜3の何れかに記載の建築用床構造材。 - 【請求項5】 主横筋が前記主縦筋と直交するように配
設されると共に、補助横筋が前記補助縦筋と直交するよ
うに配設されてなることを特徴とする請求項4に記載の
建築用床構造材。
Priority Applications (1)
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JP34507498A JP3011707B1 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 建築用床構造材 |
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JP34507498A JP3011707B1 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 建築用床構造材 |
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JP3011707B1 JP3011707B1 (ja) | 2000-02-21 |
JP2000170303A true JP2000170303A (ja) | 2000-06-20 |
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ID=18374115
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS541380B2 (ja) * | 1976-01-16 | 1979-01-24 | ||
JPS61186649A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-20 | 鉄建建設株式会社 | 鉄筋コンクリ−ト床版の型枠 |
JPH10205041A (ja) * | 1997-01-25 | 1998-08-04 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 床等の構成材 |
-
1998
- 1998-12-04 JP JP34507498A patent/JP3011707B1/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS541380B2 (ja) * | 1976-01-16 | 1979-01-24 | ||
JPS61186649A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-20 | 鉄建建設株式会社 | 鉄筋コンクリ−ト床版の型枠 |
JPH10205041A (ja) * | 1997-01-25 | 1998-08-04 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 床等の構成材 |
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JP3011707B1 (ja) | 2000-02-21 |
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