JP2000169718A - スラリーシール用添加剤 - Google Patents

スラリーシール用添加剤

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JP2000169718A
JP2000169718A JP10345609A JP34560998A JP2000169718A JP 2000169718 A JP2000169718 A JP 2000169718A JP 10345609 A JP10345609 A JP 10345609A JP 34560998 A JP34560998 A JP 34560998A JP 2000169718 A JP2000169718 A JP 2000169718A
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Japan
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additive
aggregate
microsurfacing
slurry seal
asphalt
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JP10345609A
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Kazuo Isobe
和雄 磯部
Ryoichi Tamaoki
良市 玉置
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスファルト乳化剤や骨材の種類や添加量、
気温等の条件によらずに可使時間、硬化速度を制御可能
にした、スラリーシール又はマイクロサーフェーシング
用添加剤、及びスラリーシール又はマイクロサーフェー
シングの製造方法の提供。 【解決手段】 一般式(I)で表されるアミドアミンの
リン酸塩を含有するスラリーシール又はマイクロサーフ
ェーシング用添加剤、及び骨材と水とアスファルト乳剤
を混合するに際し、この添加剤を添加するスラリーシー
ル又はマイクロサーフェーシングの製造方法。 【化1】 (式中、R1は炭素数9〜21の直鎖もしくは分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基、R2及びR3は同一又は異なって
炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜3の整数を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通開放できるま
での時間を遅らせることなく、骨材とアスファルト乳剤
の混合物の硬化を遅らせ、可使時間を長く保て、作業性
に優れるスラリーシール又はマイクロサーフェーシング
用添加剤、及びスラリーシール又はマイクロサーフェー
シングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アスフ
ァルト乳剤を用いた道路施工後の交通開放を早くする方
法としてスラリーシールあるいはマイクロサーフェーシ
ングという施工法がある。これらは車上にアスファルト
乳剤、骨材、水を別々に搭載し、車が走行しながら、混
合機でアスファルト乳剤と骨材と水を混合し、道路に敷
き広げていく方法である。この方法ではアスファルト乳
剤と骨材と水を混合しているとき圧送が容易になるよう
良く混合し十分な流動性が必要である。この時の混合し
始めてから流動性のなくなるまでの時間を可使時間と呼
んでおり、可使時間が短いと混合機内で流動性がなくな
り混合物がうまく排出されず、均一な路面にならない。
均一に敷き広げた後はできるだけ早く解乳化し硬化する
ことが望まれており、敷き広げた後1時間以内で硬化し
交通開放を可能にするものはクイックセットと呼ばれて
いる。また、硬化時間は骨材の種類や気温により大きく
依存するため、様々な条件で適用できるよう可使時間、
硬化速度を制御可能にすることが望まれている。
【0003】これらの望まれる性能を満足する目的でい
ろいろなアスファルト乳化剤及び陽イオン性アスファル
ト乳剤が提案されてきた。例えば、米国特許第5242
492号には炭素数20以上の脂肪酸とポリアミンの反応
物、特許第2627312号には特定のアミドアミンを
アスファルトの乳化剤として用いたアスファルト乳剤等
が開示されているが、いずれも上記課題を十分満足する
ものではない。
【0004】すなわち、従来の技術においては、上記の
可使時間と硬化速度をアスファルト乳化剤の種類と添加
量により制御しているが、要望される可使時間と硬化速
度を両立するのは極めて難しいため、これらを実現する
ためには骨材を厳密に選定しなければならない。また、
気温の変化にも対応しきれないため、気温に応じたアス
ファルト乳化剤の種類と添加量設定が必要となってい
る。
【0005】本発明の課題は、アスファルト乳化剤や骨
材の種類や添加量、気温等の条件によらずに可使時間、
硬化速度を制御可能にした、スラリーシール又はマイク
ロサーフェーシング用添加剤、及びスラリーシール又は
マイクロサーフェーシングの製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
で表されるアミドアミンのリン酸塩を含有するスラリー
シール又はマイクロサーフェーシング用添加剤、及び骨
材と水とアスファルト乳剤を混合するに際し、この添加
剤を添加するスラリーシール又はマイクロサーフェーシ
ングの製造方法を提供する。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は炭素数9〜21の直鎖もしくは
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、R2及びR3は同一
又は異なって炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜3の
整数を示す。)
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(I)において、R1は好ま
しくは炭素数11〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は
アルケニル基であり、単一あるいは混合組成のどちらで
もかまわない。R2及びR3は好ましくはメチル基である。
mは好ましくは3である。本発明の添加剤は水溶液とし
て用いるのが有効であり、その添加量は骨材 100重量部
に対して、有効分で 0.002〜 0.2重量部が好ましく、0.
01〜 0.1重量部がより好ましい。
【0010】本発明の添加剤には、骨材との混合性、骨
材とアスファルトとの付着性を向上させる目的で、アル
キルアミン、アルキルポリアミン、あるいはそれらのア
ルキレンオキシド付加物、ポリアルキレンポリアミンの
脂肪酸アミド、アルキルイミダゾリン等のリン酸塩を併
用することが可能である。
【0011】スラリーシール工法やマイクロサーフェー
シング工法は、骨材とアスファルト乳剤の混合物を施工
に適した粘度にするために、アスファルト乳剤と骨材を
混合する前に、骨材を水で均一に濡らしておくのが一般
的であり、水の添加量は骨材100重量部に対し、2重量
部〜20重量部が好ましい。本発明の添加剤の添加量は上
記の添加する水量範囲になるよう、添加水量、添加剤量
と添加剤濃度を調整しておくことが好ましい。本発明の
添加剤の添加方法は、アスファルト乳剤と骨材を混合す
る直前に骨材に均一に混合されていることが好ましく、
骨材とアスファルト乳剤を混合する直前に添加される水
に所定量の本発明の添加剤を混合しておく方法が特に好
ましい。
【0012】アスファルト乳剤を製造するために使用さ
れる乳化剤は、カチオン性を示すものが好ましく、アル
キルポリアミン又はそのアルキレンオキシド付加物の水
溶性塩、より好ましくはアルキルの炭素数が10〜22で、
アミノ基数が2〜6のアルキルポリアミン又はそのアル
キレンオキシド付加物の水溶性塩、特に一般式(II)
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R4は炭素数13〜21の直鎖もしくは
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。)で表さ
れるアルキルポリアミンの水溶性塩が好ましい。ここで
水溶性塩としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸等の塩が
挙げられる。
【0015】乳化剤の添加量は、本発明の添加剤無使用
で、施工に使用される骨材とアスファルト乳剤の骨材混
合時間が 120〜 180秒になるように設定しておくことが
施工後の硬化の面で好ましい。
【0016】アスファルト乳剤の製造に使用されるアス
ファルトは、ストレートアスファルト、ブローンアスフ
ァルト、セミブローンアスファルト、及び天然ゴム、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SB
S)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の合
成高分子等で改質された改質アスファルトが使用でき
る。また、施工後の道路の耐久性を向上させる目的でス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)、ネオプレンゴム
(NR)等のラテックスを混合しても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明により、骨材種や気温等の諸条件
の変化にも対応でき、硬化時間を遅らせることなく、可
使時間を十分に長くすることができるクイックセットタ
イプのスラリーシール又はマイクロサーフェーシングが
得られる。
【0018】
【実施例】例中の%及び部は重量基準である。
【0019】製造例1 ジメチルアミノプロピルアミン・トール油脂肪酸アミド
7.7gを86.5gの水に添加した後、攪拌しながら、85%
リン酸 3.5gを加え、有効分10%のスラリーシール用添
加剤(本発明品1)を調製した。
【0020】比較製造例1 85%リン酸の代わりに、35%塩酸を用いる以外は製造例
1と同様にして、有効分10%のスラリーシール用添加剤
(比較品1)を調製した。
【0021】比較製造例2 ジメチルアミノプロピルアミン・トール油脂肪酸アミド
の代わりに牛脂アルキル・トリプロピレンテトラミンを
用いる以外は比較製造例1と同様にして、有効分10%の
スラリーシール用添加剤(比較品2)を調製した。
【0022】比較製造例3 ジメチルアミノプロピルアミン・トール油脂肪酸アミド
の代わりにテトラエチレンペンタミン・牛脂脂肪酸アミ
ドを用いる以外は製造例1と同様にして、有効分10%の
スラリーシール用添加剤(比較品3)を調製した。
【0023】実施例1〜10及び比較例1〜10 (1) アスファルト乳剤の調製 表1に示す所定量の乳化剤に水を加え、酸でpH2.0 に
調整してアミンの水溶性塩を得、40℃に加温した。この
溶液を38部と 145℃に加熱溶融した針入度60〜80のアス
ファルト62部とを同時にコロイドミルに通して、混合
後、室温まで十分に冷却して乳剤A〜Dを製造した。
【0024】
【表1】
【0025】(2) スラリーシールの調製及び評価 製造例で得られた本発明及び比較の添加剤、及び上記で
調製した乳剤を用い、表2に示す割合で乳剤、骨材、添
加剤及び水を混合してクイックセットスラリーシールを
得た。ここで用いた骨材はメキシコ産の硬質砂岩と石灰
岩で、粒度分布はASTM A105 に記載のタイプIIに合わせ
た。又、フィラーとして普通ポルトランドセメントを骨
材99重量部に対して1重量部の割合で用いた。
【0026】得られたスラリーシールの特性を次の方法
で評価した。骨材混合時間はASTMNo.102 の方法に従い
評価を行った。骨材混合時間は長い程、作業性が良く可
使時間が確保できるので良好であり、乳剤と骨材が十分
混合し敷きならすためには 120秒以上の混合時間が必要
である。早硬性はASTM No.139 の方法に従い、混合物の
強度をサンプリング30分後と60分後に測定し評価した。
30分後に12kg-cm を越えるものをクイックセット、60分
後に20kg-cm を越すものをクイックトラフィックという
ことができる。強度は高い方が良く、より早い時間で交
通開放が可能となる。骨材混合時間と早硬性は両方満た
さなければならない。評価結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】表2の結果より、添加剤無添加の場合(比
較例1〜4)、或いは比較品1を用いた場合(比較例5
〜6)は骨材混合時間が短いことがわかる。また比較品
2及び3を添加剤としてだけでなくアスファルト乳剤の
乳化剤としても使用した場合(比較例7〜10)、骨材混
合時間は本実施例と同様長くなっているものの30分後及
び60分後の混合物の強度は低下しており、両性能を両立
するのは極めて狭い範囲に限られることがわかる。
【0029】一方、本発明の実施例によると、いずれの
乳剤、骨材に対しても、骨材混合時間が無添加の時に比
較し長くなっており、さらに30分後及び60分後の混合物
の強度は無添加の時以上あり、可使時間を十分にとりな
がら、しかも早期に交通開放が可能になることがわか
る。
【0030】実施例11〜13及び比較例11 表3に示す添加剤、表1に示す乳剤Bを用いる以外は実
施例1と同様に骨材混合時間と混合物の強度(60分後)
を測定した。結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】表3の結果から、本発明化合物組成でR1
炭素数が9〜21の範囲内が効果的であることが判る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表されるアミドアミンの
    リン酸塩を含有するスラリーシール又はマイクロサーフ
    ェーシング用添加剤。 【化1】 (式中、R1は炭素数9〜21の直鎖もしくは分岐鎖のアル
    キル基又はアルケニル基、R2及びR3は同一又は異なって
    炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜3の整数を示
    す。)
  2. 【請求項2】 骨材と水とアスファルト乳剤を混合する
    に際し、請求項1記載の添加剤を添加するスラリーシー
    ル又はマイクロサーフェーシングの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101845228A (zh) * 2010-05-20 2010-09-29 北京万博汇佳科贸有限公司 一种阳离子沥青乳化剂的组成、制备方法及其应用
JP2012504693A (ja) * 2008-10-01 2012-02-23 エイ.エル.エム. ホールディング カンパニー ポリマー改質アスファルトを生成するための安定した乳剤

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