JP2588520B2 - 改質アスフアルト組成物 - Google Patents
改質アスフアルト組成物Info
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- JP2588520B2 JP2588520B2 JP5539687A JP5539687A JP2588520B2 JP 2588520 B2 JP2588520 B2 JP 2588520B2 JP 5539687 A JP5539687 A JP 5539687A JP 5539687 A JP5539687 A JP 5539687A JP 2588520 B2 JP2588520 B2 JP 2588520B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- polymer
- parts
- dichlorobutadiene
- composition
- Prior art date
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- Road Paving Structures (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は改質されたアスファルト組成物、特に各種の
骨材とフィラーを加えて道路舗装材として適する耐流動
性が改善されたアスファルト組成物に関するものであ
る。
骨材とフィラーを加えて道路舗装材として適する耐流動
性が改善されたアスファルト組成物に関するものであ
る。
(従来の技術及び問題点) アスファルト舗装分野では、交通量の増加、重車両交
通の増大化等により夏場の路面温度上昇時に交差点部や
重車両交通地域では、わだち掘れが起り、路面が波打
ち、車両の安全走行を阻害したり、振動や騒音の発生源
となるため、この解決が切望されている。
通の増大化等により夏場の路面温度上昇時に交差点部や
重車両交通地域では、わだち掘れが起り、路面が波打
ち、車両の安全走行を阻害したり、振動や騒音の発生源
となるため、この解決が切望されている。
従来から、この分野では、アスファルトにゴムや樹脂
等を添加することによって、感温性状を緩和させて、わ
だち掘れを改善しようと種々試みられてきているが、満
足すべき結果を与えるものは、未だ見い出されていな
い。
等を添加することによって、感温性状を緩和させて、わ
だち掘れを改善しようと種々試みられてきているが、満
足すべき結果を与えるものは、未だ見い出されていな
い。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、わだち掘れの改善方法を種々検討した結
果、アスファルトに2,3−ジクロロブタジエン−1,3の重
合体を配合した組成物を使用することにより、目的を達
成されることを見い出した。
果、アスファルトに2,3−ジクロロブタジエン−1,3の重
合体を配合した組成物を使用することにより、目的を達
成されることを見い出した。
即ち、本発明は、アスファルト100重量部に対し、2,3
−ジクロロブタジエン−1,3重合体を2〜8重量部含有
してなるアスファルト組成物を提供することにある。こ
のアスファルト組成物は耐流動性が改善されており、上
記の問題点を解決した舗装用に適したものである。
−ジクロロブタジエン−1,3重合体を2〜8重量部含有
してなるアスファルト組成物を提供することにある。こ
のアスファルト組成物は耐流動性が改善されており、上
記の問題点を解決した舗装用に適したものである。
本発明で使用するアスファルトは、ストレートアスフ
ァルト、セミブローンアスファルト、ブローンアスファ
ルトなどの石油アスファルト類及び天然アスファルトな
どの1種又は2種以上の混合物を使用することができ
る。
ァルト、セミブローンアスファルト、ブローンアスファ
ルトなどの石油アスファルト類及び天然アスファルトな
どの1種又は2種以上の混合物を使用することができ
る。
本発明で使用する2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合
体は樹脂状の重合体で、通常の乳化重合によって得られ
る。2,3−ジクロロブタジエン−1,3単量体の乳化重合
は、一種又はそれ以上の乳化剤の存在下で、水乳化液中
で行なわれる。乳化剤には不均化ロジン塩酸、脂肪酸
塩、脂肪族アルコールの硫酸エステル塩、芳香族スルホ
ン酸の塩等のアニオン系乳化剤、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノールエーテル等のノニオン系乳化剤及び第
4級アンモニウム塩等のカチオン系乳化剤のいずれも適
用できる。重合温度は0〜90℃の間で選定できるが、30
〜40℃が好ましい。連鎖移動剤としては、脂肪族メルカ
プタン、ヨードホルム、ジアルキルザンドゲンジサルフ
ァイド又は公知のその他の連鎖移動剤が使用可能である
が、好ましくは炭素数8〜18個を有する脂肪族メルカプ
タンが用いられる。単量体の重合体への転化率は、少な
くとも50%、好ましくは、80〜100%まで重合すること
によって、目的とする重合体のラテックスが得られる。
体は樹脂状の重合体で、通常の乳化重合によって得られ
る。2,3−ジクロロブタジエン−1,3単量体の乳化重合
は、一種又はそれ以上の乳化剤の存在下で、水乳化液中
で行なわれる。乳化剤には不均化ロジン塩酸、脂肪酸
塩、脂肪族アルコールの硫酸エステル塩、芳香族スルホ
ン酸の塩等のアニオン系乳化剤、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノールエーテル等のノニオン系乳化剤及び第
4級アンモニウム塩等のカチオン系乳化剤のいずれも適
用できる。重合温度は0〜90℃の間で選定できるが、30
〜40℃が好ましい。連鎖移動剤としては、脂肪族メルカ
プタン、ヨードホルム、ジアルキルザンドゲンジサルフ
ァイド又は公知のその他の連鎖移動剤が使用可能である
が、好ましくは炭素数8〜18個を有する脂肪族メルカプ
タンが用いられる。単量体の重合体への転化率は、少な
くとも50%、好ましくは、80〜100%まで重合すること
によって、目的とする重合体のラテックスが得られる。
本発明の組成物を製造するにあたり、2,3−ジクロロ
ブタジエン−1,3の重合体は、ラテックス状態又は固型
ポリマー状態として、アスファルトに添加することがで
きるが、ラテックス状態で添加するのが好ましい。
ブタジエン−1,3の重合体は、ラテックス状態又は固型
ポリマー状態として、アスファルトに添加することがで
きるが、ラテックス状態で添加するのが好ましい。
アスファルトに対する2,3−ジクロロブタジエン−1,3
重合体の添加量は、アスファルト100重量部に対し重合
体の固型分で2〜8重量部、好ましくは、2〜5重量部
である。該重合体が2重量部を下廻るときは、アスファ
ルトの改質効果は不充分であり、また8重量部をこえる
と組成物の粘度が高くなり、アスファルトとの混合性の
低下や、組成物の舗装時に於ける作業性や施工性を悪化
させる。
重合体の添加量は、アスファルト100重量部に対し重合
体の固型分で2〜8重量部、好ましくは、2〜5重量部
である。該重合体が2重量部を下廻るときは、アスファ
ルトの改質効果は不充分であり、また8重量部をこえる
と組成物の粘度が高くなり、アスファルトとの混合性の
低下や、組成物の舗装時に於ける作業性や施工性を悪化
させる。
本発明のアスファルト組成物を道路舗装用として用い
る場合、例えば次のようにしてアスファルトプラントで
2,3−ジクロロブタジエン−1,3をアスファルトに添加す
る。即ち、2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体含有道
路舗装用アスファルト組成物の製造法の一例は、アスフ
ァルトプラントのミキサー内で各種の加熱骨材混合物と
フィラー及びアスファルトを混合する工程に於いて、加
熱アスファルトの注入後に2,3−ジクロロブタジエン−
1,3の重合体ラテックスをポンプ等で添加して行なわれ
る。該、重合体ラテックスは水揮散後は、粉体化する性
質を有しているので、従来、アスファルトミキサーでゴ
ム又は樹脂等を加えて、改質アスファルトを製造する時
にしばしば問題となった改質材を核とした塊状物の生成
防止と、アスファルトとの混合性をも改善する利点を有
している。
る場合、例えば次のようにしてアスファルトプラントで
2,3−ジクロロブタジエン−1,3をアスファルトに添加す
る。即ち、2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体含有道
路舗装用アスファルト組成物の製造法の一例は、アスフ
ァルトプラントのミキサー内で各種の加熱骨材混合物と
フィラー及びアスファルトを混合する工程に於いて、加
熱アスファルトの注入後に2,3−ジクロロブタジエン−
1,3の重合体ラテックスをポンプ等で添加して行なわれ
る。該、重合体ラテックスは水揮散後は、粉体化する性
質を有しているので、従来、アスファルトミキサーでゴ
ム又は樹脂等を加えて、改質アスファルトを製造する時
にしばしば問題となった改質材を核とした塊状物の生成
防止と、アスファルトとの混合性をも改善する利点を有
している。
(実施例) 次に実施例により、本発明を具体的に説明する。部及
び%は、重量基準によって示す。
び%は、重量基準によって示す。
重合体ラテックスの製造は以下の手法によった。
重合は、3のガラスコルベン中、窒素気流下で、水
100部、乳化剤として不均化ロジン酸5部、水酸化カリ
ウム1.0部、分散剤としてホルムアルデヒドナフタリン
スルホン酸縮合物のナトリウム塩0.8部を仕込み、溶解
後、撹拌しながら2,3−ジクロロブタジエン−1,3単量体
100部をn−ドデシルメルカプタン0.4部と共に加えた。
重合温度40℃で、ラジカル重合開始剤として加硫酸カリ
ウムを用いて重合し、単量体の転化率が95%に到達した
とき、ターシャリーブチルカテコールとチオジフェニル
アミンを加えて重合を停止した。
100部、乳化剤として不均化ロジン酸5部、水酸化カリ
ウム1.0部、分散剤としてホルムアルデヒドナフタリン
スルホン酸縮合物のナトリウム塩0.8部を仕込み、溶解
後、撹拌しながら2,3−ジクロロブタジエン−1,3単量体
100部をn−ドデシルメルカプタン0.4部と共に加えた。
重合温度40℃で、ラジカル重合開始剤として加硫酸カリ
ウムを用いて重合し、単量体の転化率が95%に到達した
とき、ターシャリーブチルカテコールとチオジフェニル
アミンを加えて重合を停止した。
未反応単量体及び水分を減圧下で除去し、固型分濃度
50%の2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体ラテックス
を得た。
50%の2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体ラテックス
を得た。
実施例1〜4 上記の2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体ラテック
スを以下に示す骨材配合で混ぜ合せて、試験用供試体を
作成し、わだち掘れの評価方法として一般的なホイール
トラッキング試験を実施した。結果を第1表に記載し
た。
スを以下に示す骨材配合で混ぜ合せて、試験用供試体を
作成し、わだち掘れの評価方法として一般的なホイール
トラッキング試験を実施した。結果を第1表に記載し
た。
〔骨材配合〕 6号砕石50%、7号砕石2%、粗砂10.5
%、細砂22%及び石粉7.5%よりなる骨材100部に対し、
ストレートアスファルト(針入度60/80)5.6部、更に第
1表に示すように2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体
ラテックスをストレートアスファルト100部に対し2〜
8部(ポリマー換算)を170〜180℃の温度で混合して、
密粒度アスファルトコンクリートの混合物を得た。この
混合物から、ローラーコンパクターを用いて、165℃で
しめ固め、試験用の供試体を作成した。
%、細砂22%及び石粉7.5%よりなる骨材100部に対し、
ストレートアスファルト(針入度60/80)5.6部、更に第
1表に示すように2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体
ラテックスをストレートアスファルト100部に対し2〜
8部(ポリマー換算)を170〜180℃の温度で混合して、
密粒度アスファルトコンクリートの混合物を得た。この
混合物から、ローラーコンパクターを用いて、165℃で
しめ固め、試験用の供試体を作成した。
ホイールトラッキング試験は、「アスファルト舗装要
網」(日本道路協会編)に記載の方法に従い、試験温度
60℃、輪圧6.4kg/cm2で実施した。動的安定度は1mm変形
当りの走行回数(回/mm)であらわされ、走行回数が多
いほどわだち掘れは起りにくくなる。
網」(日本道路協会編)に記載の方法に従い、試験温度
60℃、輪圧6.4kg/cm2で実施した。動的安定度は1mm変形
当りの走行回数(回/mm)であらわされ、走行回数が多
いほどわだち掘れは起りにくくなる。
第1表から明らかに本発明の組成物を用いると、「ア
スファルト舗装要網」の耐流動化対策(わだち掘れ)と
して、目標に掲げられている動的安定度1500回/mmを大
幅に上廻った舗装材が得られており、改良効果は充分示
されている。
スファルト舗装要網」の耐流動化対策(わだち掘れ)と
して、目標に掲げられている動的安定度1500回/mmを大
幅に上廻った舗装材が得られており、改良効果は充分示
されている。
2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体の使用により、
アスファルトバインダーの粘度が低く(作業性の向
上)、わだち掘れに対する抵抗性が大きい道路舗装用ア
スファルト組成物が得られる。
アスファルトバインダーの粘度が低く(作業性の向
上)、わだち掘れに対する抵抗性が大きい道路舗装用ア
スファルト組成物が得られる。
比較例1〜3、 ストレートアスファルト100重量部に対し、第1表に
示す量の2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体を配合
し、実施例1〜4と同様に密粒度アスファルトコンクリ
ート混合物を作成し、ホイールトラッキング試験を実施
した。その結果を第1表に示した。
示す量の2,3−ジクロロブタジエン−1,3重合体を配合
し、実施例1〜4と同様に密粒度アスファルトコンクリ
ート混合物を作成し、ホイールトラッキング試験を実施
した。その結果を第1表に示した。
Claims (1)
- 【請求項1】アスファルト100重量部に対して、2,3−ジ
クロロブタジエン−1,3重合体を2〜8重量部含有する
ことを特徴とするアスファルト組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5539687A JP2588520B2 (ja) | 1987-03-12 | 1987-03-12 | 改質アスフアルト組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5539687A JP2588520B2 (ja) | 1987-03-12 | 1987-03-12 | 改質アスフアルト組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63223061A JPS63223061A (ja) | 1988-09-16 |
JP2588520B2 true JP2588520B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=12997361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5539687A Expired - Fee Related JP2588520B2 (ja) | 1987-03-12 | 1987-03-12 | 改質アスフアルト組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588520B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102352113B (zh) * | 2011-07-15 | 2013-04-03 | 清华大学 | 一种聚合物微胶囊改性乳化沥青的制备方法 |
-
1987
- 1987-03-12 JP JP5539687A patent/JP2588520B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63223061A (ja) | 1988-09-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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