JP3115499B2 - アスファルト乳剤用添加物及び常温混合用アスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト乳剤用添加物及び常温混合用アスファルト組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舗装用の結合剤をはじ
め、防水剤、接着剤など、色々な用途に適用できるアス
ファルト乳剤用添加物および常温混合用アスファルト組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】石油か
ら得られるアスファルトの様な瀝青質は、作業性を付与
する為に常温で取扱いが可能となるようにエマルション
化して舗装材料、防水、接着材料、及び鉄道軌道等に広
く使用されている。また、加熱混合方式は製造する際に
アスファルト及び骨材などを 150℃付近に加熱するため
に、燃料による炭酸ガス(温暖化の主原因物質)やアス
ファルトからの有害ガスを発生し、環境面からもエマル
ション化して使用することが好ましい。
【0003】しかし、従来のアスファルト乳剤を使用し
たアスファルト組成物は、加熱混合方式に比べて、舗装
強度、耐久性、耐水性が弱いといった欠点を有する為に
使用範囲が限定されているため、加熱混合方式に代わる
強度耐久性の改善された常温舗装用アスファルト乳剤組
成物の開発が望まれている。アスファルト乳剤組成物の
強度が低い原因は、次のように考えられる。即ち、アス
ファルト乳剤組成物は、水中に微細に乳化しているアス
ファルト粒子が水分の蒸発などにより不安定化し、合一
する事により強度を発現するが、合一が不十分であった
り、合一したアスファルト中に残存する乳化剤や完全に
除去されなかった水等が欠陥となり強度を低下している
と考えられる。
【0004】従来、これらのアスファルト乳剤の欠点を
改善する方法として、例えば特開平2−206655号にアス
ファルトの強度を向上させる目的でアスファルトにゴム
等を添加する方法が提案されている。しかし、これらの
方法はアスファルトの性状が硬くなるために、常温では
アスファルト粒子の合一が起こり難く、結果として、ア
スファルト組成物の強度を改善するに到っていないのが
現状である。
【0005】更に、アスファルト乳剤は使用する乳化剤
(界面活性剤の一種)の種類や使用する骨材の材質等に
より、安定性が変化すると共に、強度発現速度が水の除
去速度に依存するため遅いなどの問題点も指摘されてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を改善すべく、鋭意研究の結果、アスファルト乳剤を
使用したアスファルト組成物の強度低下の原因を明確に
し、その知見から従来の加熱混合方式のアスファルト組
成物と同等以上の強度を発現すると共に、強度発現速度
をも制御できるアスファルト乳剤用添加物及びアスファ
ルト組成物を完成させるに到った。
【0007】即ち、本発明は、水溶液中で反応が徐々に
進行し樹脂化する重量平均分子量が300〜50000の水溶性
プレポリマーであって、前記樹脂化を進行させる触媒と
して前記プレポリマーの固形分100重量部に対して1.0〜
50.0重量部の有機酸エステルが用いられる水溶性プレポ
リマーを必須成分とすることを特徴とするアスファルト
乳剤用添加物、及び、常温混合用アスファルト組成物に
関するものである。
【0008】アスファルト組成物は一般にアスファルト
乳剤に必要に応じて石粉等のフィラー、砂、砂利(砕石
も含む)などを混合してなる。アスファルト乳剤を使用
したアスファルト組成物は何らかの方法で水が除かれる
事によりアスファルト粒子同士が合一し、強度が発現す
る。しかし、アスファルト粒子の合一が不十分であった
り、水が残存する事により発生する欠陥によりアスファ
ルト組成物の強度が低下する。ここで、本発明者らは、
アスファルト乳剤により発生する欠陥が水の存在に起因
する事に着目し、水の存在している空間および水の存在
した空間をアスファルトよりも強度の高い物質で充填す
ることにより、アスファルト組成物の強度を大幅に改善
でき、更に、化学反応により、その空間部分の強度発現
速度を制御することにより、もう一つの問題であったア
スファルト組成物の強度発現速度も自由に制御できる事
を見いだした。
【0009】本発明における水溶性プレポリマーとは下
記の一般式(1)〜(8)で表されるモノマーから選ば
れる1種または2種以上のモノマー、及びこれらと共縮
合可能なモノマーとのホルムアルデヒド縮合物又はその
塩であり、この水溶性プレポリマーは触媒によって樹脂
化が進行することを特徴とする。
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1, R3〜R8;H 又は炭素数1〜9
のアルキル基 R2 ;H 又は水酸基 RO1 〜 RO4;炭素数2〜3のオキシアルキレン基 n1〜n4 ;0〜100 の正数 Z1,Z2 ;H 又はSO3X1 X1,X2 ;H 、1価及び2価金属、アンモニウム、ア
ルキルアンモニウム又は置換アルキルアンモニウム Y1〜Y7 ;H 、CH2OH 又は CH2SO3Z3(Z3はアルカリ金
属塩)を示す。)。
【0012】本発明における縮合物塩はプレポリマーの
水溶性が保持されるものであれば特に限定されるもので
はないが、好ましくは、水溶性を有するアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、およびアミン塩などが挙げら
れる。
【0013】本発明におけるプレポリマーの重量平均分
子量は300〜50000の範囲である。分子量は小さすぎると
樹脂化速度が遅く、一方、分子量が大きすぎると粘度が
高くなり過ぎるので取扱い上、注意を要する。
【0014】本発明における水溶性プレポリマーの使用
量は、アスファルト乳剤の固形分 100重量部に対して
0.1〜75.0重量部を使用する事が好ましい。更に好まし
くはアスファルト乳剤の固形分 100重量部に対して 0.5
〜50.0重量部である。使用量が少なすぎると、バインダ
ーとしての強度、感温特性並びに骨材との付着機能が不
足し、一方、使用量が多すぎると、バインダーとしての
撓み性が不足する。
【0015】本発明では樹脂化を進行させる触媒とし
て、作業性の面から有機酸エステルが使用される。有機
酸エステルとしては、ラクトン類、あるいは、炭素数1
〜10の一価または多価アルコールと炭素数1〜10の有機
カルボン酸とから導かれる有機酸エステルの単独もしく
は混合物が用いられる。特にY−ブチロラクトン、プロ
ピオンラクトン、ε−カプロラクトン、ギ酸エステル、
エチレングリコールジアセテート、エチレングリコール
モノアセテート、トリアセチン、プロピレンカーボネー
ト、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、アジピン
酸ジメチル等が好ましい。
【0016】本発明に使用される触媒の使用量は、プレ
ポリマーの固形分100重量部に対して1.0〜50.0重量部
あり、更に好ましくは3.0〜25.0重量部である。触媒の
使用量が少ない場合には樹脂化促進効果がなく、一方、
多すぎると樹脂化時間のコントロールが困難である。
【0017】本発明の常温混合用アスファルト組成物
は、アスファルト乳剤及び上記のプレポリマーを必須成
分とし、必要に応じてフィラー、ラテックス、砂、砂利
などの第3成分を配合することを特徴とする。
【0018】本発明に使用したアスファルト乳剤は、乳
化剤として、アニオン性乳剤、カチオン性乳剤、ノニオ
ン性乳剤、両性乳剤の4種類があるが、本発明に使用で
きる乳化剤として用いる界面活性剤は、アニオン性、カ
チオン性、ノニオン性、両性のいずれを使用してもよ
く、1種又は2種以上の多成分系であっても良い。
【0019】アニオン性界面活性剤としては、カルボン
酸塩類、硫酸エステル塩類、スルホン酸塩類、リン酸エ
ステル塩類が挙げられ、これらのエチレンオキサイド及
びプロピレンオキサイド付加物も含まれる。
【0020】カチオン性界面活性剤としては、アルキル
アミン塩類、アルカノールアミン類、第4級アンモニウ
ム塩類、アミンオキサイド系類、ポリエチレンポリアミ
ン類が挙げられ、エチレンオキサイド及びプロピレンオ
キサイドの付加物も含まれる。ここで、四級塩でないカ
チオン性界面活性剤の場合は、塩酸、酢酸、硝酸、スル
ファミン酸、ジメチル硫酸等で各々の酸塩の形で使用す
る。
【0021】ノニオン性界面活性剤としては、高級アル
コールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノール
エチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド
付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキサ
イド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付
加物、脂肪酸アミドエチレンオキサイド付加物、油脂の
エチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコール
エチレンオキサイド付加物等のポリエチレングリコール
型界面活性剤、及びグリセロールの脂肪酸エステル、ペ
ンタエリスリトールの脂肪酸エステル、ソルビトール及
びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪酸エステ
ル、多価アルコールのアルキルエーテル、アルカノール
アミン類の脂肪酸アミド等の多価アルコール型界面活性
剤が挙げられる。
【0022】両性界面活性剤としては、アミノ酸型及び
ベタイン型のカルボン酸塩類、硫酸エステル塩類、スル
ホン酸塩類、リン酸エステル類等が挙げられる。
【0023】乳化剤の使用量は、水とアスファルトとの
合計に対して0.01〜10.0重量%で、特に0.05〜5.0 重量
%が適当である。
【0024】アスファルト乳剤に使用するアスファルト
としては、石油ストレートアスファルト、セミブローン
アスファルト、カットバックアスファルト、天然アスフ
ァルト、石油タール、ピッチ、溶剤脱瀝アスファルト、
重油等の中から選ばれる1種の単独物又は2種以上の混
合物が挙げられる。また、天然ゴム、スチレン・ブタジ
エン共重合物、クロロプレン共重合物等の合成ゴム及び
ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合物等の高分
子重合体、石油樹脂、熱可塑性樹脂等を混合した改質ア
スファルトも使用できる。
【0025】本発明において使用する骨材およびフィラ
ーは特に限定されるものではないが、一般に使用されて
いる、砕石、クラッシャーラン、スクリーニングス、砕
石ダスト、高炉スラグ、砂等が例示される。また、ルク
ソバイト、人工焼成骨材、アルミ粉、陶磁器粒、着色骨
材等の明色骨材並びにアスファルト被覆砕石、廃棄アス
ファルト舗装からの再生骨材等も使用可能である。ま
た、フィラーとしては、スクリーニングスのフィラー
分、石粉、焼却炉灰、クレー、タルク、膨脹材、フライ
アッシュ、各種セメント(超早強セメント、早強セメン
ト、普通セメント、混合セメントなど)等が例示され
る。
【0026】本発明に使用されるラテックスはアスファ
ルト組成物の可とう性を付与する為に添加するものであ
り、スチレンブタジエンラバー、イソプレンラバー、天
然ゴムエマルション、アクリル酸エマルション、酢酸ビ
ニルエマルションなどが例示されるが、これらに限定さ
れるものではない。ラテックスの使用量は、アスファル
ト乳剤の固形分 100重量部に対して 0.1〜75.0重量%が
好ましい。
【0027】更に、本発明では、使用目的、使用方法な
どの実用に際して、塩化アンモニウム、塩化カルシウ
ム、塩化アルミニウム、塩化鉄等の水溶性無機塩、及び
ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリエチレングリコ
ール、メチルセルロース、カチオン澱粉、吸水ポリマー
等の水溶性高分子を適宜選択し併用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細に記述した如く、本発明はア
スファルト乳剤に水溶液中で反応が徐々に進行し樹脂化
する水溶性プレポリマーを添加することにより、アスフ
ァルト組成物の強度を著しく改善するだけでなく、触媒
の作用により、樹脂化速度を自由に制御できるものであ
る。従って、本発明のアスファルト乳剤用添加物及び常
温混合用アスファルト組成物は、道路舗装用、鉄道路線
用、防水剤、接着剤など、色々な用途に有効に利用する
ことができるものである。
【0029】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0030】水溶性プレポリマーの製造例 アルカリ水溶液中に、各種モノマーを加え、攪拌、溶解
した。この溶液にホルムアルデヒド水溶液を徐々に加え
下記に示す各種のプレポリマーを合成した。また、プレ
ポリマーの分子量は反応時間の調整により行った。尚、
プレポリマーの分子量は、GPC(ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー)により、重量平均分子量として
求めた。サンプルを所定の濃度に調整し、ガードカラム
TSK HXL(6.5mm 径×4cm)(東ソー(株)製)
1本とTSK G3000HXL(7.8mm 径×30cm)1
本とTSK G2500HXL(7.8 mm径×30cm)1本
を直列に接続し、測定した。尚、標準サンプルとしてポ
リスチレン(東ソー(株)製)を使用した。
【0031】<水溶性プレポリマーの種類> A−1;フェノールのホルムアルデヒド縮合物 A−2;ビスフェノールAのホルムアルデヒド縮合物 A−3;メラミンのホルムアルデヒド縮合物 A−4;フルフリルアルコールのホルムアルデヒド縮合
物 A−5;フェノール・スルファニル酸のホルムアルデヒ
ド縮合物 A−6;フェノール・尿素のホルムアルデヒド縮合物。
【0032】実施例1 アスファルトは針入度80〜100 の石油ストレートアスフ
ァルトを使用し、水とアスファルトとの合計に対して1
重量%のオレイン酸ソーダを使用してアスファルト分量
が60重量%であるアスファルト乳剤を調整した。24時間
後、自然冷却されたアスファルト乳剤を骨材 100重量部
に対して10重量部、表1に示す各種のプレポリマーをア
スファルト乳剤の固形分に対して10重量%、エチレング
リコールジアセテートをプレポリマーの固形分に対して
10重量%添加して、以下に示す各種の試験を行った。試
験結果を表1に示す。
【0033】<強度試験>アスファルト組成物の強度は
アスファルト乳剤を使用した舗装体の強度を評価する為
に、舗装試験法便覧(社団法人 日本道路協会発行)記
載のマーシャル安定度試験方法(60℃水浸30分間)に準
じた。マーシャル安定度試験用供試体は、以下の方法で
準備した。アスファルト乳剤組成物はバグミルミキサー
に6号砕石、7号砕石、及びスクリーニングスを配合し
た密粒配合骨材 100重量部にアスファルト乳剤、本発明
のアスファルト乳剤用添加物、及びその他の添加剤を所
定量投入し、20秒間混合して調製した。尚、骨材温度
は、20℃とした。10分後に、モールドに投入し、常温で
片面50回の両面つきでマーシャル安定度試験用供試体を
作成し、20℃の恒温室内で24時間養生を行った。
【0034】<耐久性試験>アスファルト乳剤を使用し
た舗装体の耐久性を評価する為に、舗装試験法便覧(社
団法人 日本道路協会発行)記載のホイールトラッキン
グ試験(温度60℃、接地圧 6.4kgf/cm2 )を行った。ホ
イールトラッキング試験用供試体は、以下の方法で準備
した。強度試験用に調製したアスファルト乳剤組成物を
締め固め用型枠に入れ、ローラコンパクタで締め固め、
ホイールトラッキング試験用供試体を作成し、20℃の恒
温室内で24時間養生を行った。
【0035】<耐水性能評価>アスファルト乳剤により
骨材表面に皮膜されたアスファルトの耐水性能、ひいて
は剥離防止性能を評価する為に、付着性試験を行った。
試験方法は以下の通りである。5〜13mmの乾燥骨材を水
中(20℃)に1分間浸漬し、取り出した後直ちにアスフ
ァルト乳剤及び本発明のアスファルト乳剤用添加物の混
合中に1分間浸漬する。その骨材をガラス板上に並べ、
これを20℃の恒温室内で、24時間養生を行ったのち、80
℃の温水に30分間浸漬する。30分後骨材の表面にアスフ
ァルト皮膜が被覆している割合を肉眼で判定し、付着面
積(%)として表示した。但し、1回の試験で用いた骨
材の数は10個とし、その平均値を示す。
【0036】
【表1】
【0037】比較例では、20℃の恒温室内24時間養生で
も充分な強度が得られず、締め固め用型枠から出すと壊
れた。従って、試験は実施出来なかった。
【0038】表1の結果より、本発明の水溶性プレポリ
マーを添加することにより、アスファルト乳剤組成物の
強度、耐久性、並びに耐水性能が向上する事がある。
【0039】実施例2 表2に示す各種の触媒を使用する以外は、実施例1の条
件に準じて、アスファルト乳剤組成物の調製およびその
評価を行った。プレポリマーは比較例も含めて全てA−
1(分子量3000)を使用した。養生時間に対する安定度
試験結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】 * EGDA;エチレングリコールジアセテート GE ;ギ酸エステル PC ;プロピレンカーボネート Y−BR;Y−ブチロラクトン TA ;トリアセチン。
【0042】表2の結果より、水溶性プレポリマーに硬
化促進剤としては有機酸エステルを併用することによ
り、アスファルト乳剤の分解合一を促進し、ひいてはア
スファルト乳剤組成物の樹脂化速度を制御する事ができ
ることが確認される。
【0043】実施例3 プレポリマーをアスファルト乳剤の固形分に対して表3
に示す割合で使用した以外は、実施例1の条件に準じ
て、アスファルト乳剤組成物の調製およびその評価を行
った。プレポリマーはA−1(分子量3000)を使用し
た。各種試験の試験結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】表3の結果より、プレポリマーの添加量が
少ない場合は特に可とう性に優れる傾向があり、一方、
多い場合は特に強度や耐久性に優れることが確認され
る。
【0046】実施例4 表4に示す各種の補助添加材をアスファルト乳剤の固形
分に対して表4に示す割合で使用する以外は、実施例1
の条件に準じて、アスファルト乳剤組成物の調製および
その評価を行った。プレポリマーは比較例では添加せ
ず、本発明品では全てA−1(分子量3000)を使用し
た。各種試験の試験結果を表4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】補助添加材を添加することによっても、充
分な強度が得られていることが確認される。使用目的は
それぞれ異なるが、ラテックスは可とう性付与を目的と
する場合が多く、実施例でもフロー値が改善されてお
り、一方、セメントなどは強度発現時間の調整と共に強
度改善目的に使用する場合もあり、実施例でもその傾向
が確認される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−36329(JP,A) 特開 平4−126770(JP,A) 特開 昭52−69429(JP,A) 特公 昭46−40874(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 95/00 C08L 61/00 - 61/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶液中で反応が徐々に進行し樹脂化す
    重量平均分子量が300〜50000の水溶性プレポリマーで
    あって、前記樹脂化を進行させる触媒として前記プレポ
    リマーの固形分100重量部に対して1.0〜50.0重量部の
    機酸エステルが用いられる水溶性プレポリマーを必須成
    分とすることを特徴とするアスファルト乳剤用添加物。
  2. 【請求項2】 水溶性プレポリマーが下記の一般式
    (1)〜(8)で表されるモノマーから選ばれる1種ま
    たは2種以上のモノマー、及びこれらと共縮合可能なモ
    ノマーとのホルムアルデヒド縮合物又はその塩であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のアスファルト乳剤用添加
    物。 【化1】 (式中、R1,R3〜R8;H又は炭素数1〜9のアルキル基 R2;H又は水酸基 RO1〜RO4;炭素数2〜3のオキシアルキレン基 n1〜n4;0〜100の正数 Z1,Z2;H又はSO3X1 X1,X2;H、1価及び2価金属、アンモニウム、アルキ
    ルアンモニウム又は置換アルキルアンモニウム Y1〜Y7;H、CH2OH又はCH2SO3Z3(Z3はアルカリ金属塩)を
    示す。)
  3. 【請求項3】 アスファルト乳剤及び請求項1又は2
    記載の水溶性プレポリマーを必須成分とする常温混合用
    アスファルト組成物。
  4. 【請求項4】 アスファルト乳剤、請求項1又は2に記
    載の水溶性プレポリマー、及び、フィラー、ラテック
    ス、砂及び砂利からなる群から選ばれる1種または2種
    以上を必須成分とする常温混合用アスファルト組成物。
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