JP2004043805A - スラリーシール用添加剤 - Google Patents

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JP2004043805A
JP2004043805A JP2003172793A JP2003172793A JP2004043805A JP 2004043805 A JP2004043805 A JP 2004043805A JP 2003172793 A JP2003172793 A JP 2003172793A JP 2003172793 A JP2003172793 A JP 2003172793A JP 2004043805 A JP2004043805 A JP 2004043805A
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Kazuo Isobe
磯部 和雄
Ryoichi Tamaoki
玉置 良市
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Kao Corp
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Abstract

【課題】アスファルト乳化剤や骨材の種類や添加量、気温等の条件によらずに可使時間、硬化速度を制御可能にした、スラリーシール又はマイクロサーフェーシング用添加剤、及びスラリーシール又はマイクロサーフェーシングの製造方法の提供。
【解決手段】骨材と水とアスファルト乳剤と添加剤を混合する際の添加剤であって、アミドアミン(I)のリン酸塩を含有するスラリーシール又はマイクロサーフェーシング用添加剤、及び骨材と水とアスファルト乳剤と添加剤を混合するに際し、添加剤としてアミドアミン(I)のリン酸塩を含有する添加剤を用いるスラリーシール又はマイクロサーフェーシングの製造方法。
【化1】
Figure 2004043805

(式中、Rは炭素数9〜21のアルキル基又はアルケニル基、R及びRは炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜3の整数を示す。)
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交通開放できるまでの時間を遅らせることなく、骨材とアスファルト乳剤の混合物の硬化を遅らせ、可使時間を長く保て、作業性に優れるスラリーシール又はマイクロサーフェーシング用添加剤、及びスラリーシール又はマイクロサーフェーシングの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
アスファルト乳剤を用いた道路施工後の交通開放を早くする方法としてスラリーシールあるいはマイクロサーフェーシングという施工法がある。これらは車上にアスファルト乳剤、骨材、水を別々に搭載し、車が走行しながら、混合機でアスファルト乳剤と骨材と水を混合し、道路に敷き広げていく方法である。この方法ではアスファルト乳剤と骨材と水を混合しているとき圧送が容易になるよう良く混合し十分な流動性が必要である。この時の混合し始めてから流動性のなくなるまでの時間を可使時間と呼んでおり、可使時間が短いと混合機内で流動性がなくなり混合物がうまく排出されず、均一な路面にならない。均一に敷き広げた後はできるだけ早く解乳化し硬化することが望まれており、敷き広げた後1時間以内で硬化し交通開放を可能にするものはクイックセットと呼ばれている。また、硬化時間は骨材の種類や気温により大きく依存するため、様々な条件で適用できるよう可使時間、硬化速度を制御可能にすることが望まれている。
【0003】
これらの望まれる性能を満足する目的でいろいろなアスファルト乳化剤及び陽イオン性アスファルト乳剤が提案されてきた。例えば、米国特許第5242492号には炭素数20以上の脂肪酸とポリアミンの反応物、特許第2627312号には特定のアミドアミンをアスファルトの乳化剤として用いたアスファルト乳剤等が開示されているが、いずれも上記課題を十分満足するものではない。
【0004】
すなわち、従来の技術においては、上記の可使時間と硬化速度をアスファルト乳化剤の種類と添加量により制御しているが、要望される可使時間と硬化速度を両立するのは極めて難しいため、これらを実現するためには骨材を厳密に選定しなければならない。また、気温の変化にも対応しきれないため、気温に応じたアスファルト乳化剤の種類と添加量設定が必要となっている。
【0005】
本発明の課題は、アスファルト乳化剤や骨材の種類や添加量、気温等の条件によらずに可使時間、硬化速度を制御可能にした、スラリーシール又はマイクロサーフェーシング用添加剤、及びスラリーシール又はマイクロサーフェーシングの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、骨材と水とアスファルト乳剤と添加剤を混合する際の添加剤であって、一般式(I)で表されるアミドアミンのリン酸塩を含有するスラリーシール又はマイクロサーフェーシング用添加剤、及び骨材と水とアスファルト乳剤と添加剤を混合するに際し、添加剤として一般式(I)で表されるアミドアミンのリン酸塩を含有する添加剤を用いるスラリーシール又はマイクロサーフェーシングの製造方法を提供する。
【0007】
【化2】
Figure 2004043805
【0008】
(式中、Rは炭素数9〜21の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜3の整数を示す。)
【0009】
【発明の実施の形態】
一般式(I)において、Rは好ましくは炭素数11〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、単一あるいは混合組成のどちらでもかまわない。R及びRは好ましくはメチル基である。mは好ましくは3である。
【0010】
本発明の添加剤は水溶液として用いるのが有効であり、その添加量は骨材 100重量部に対して、有効分で 0.002〜 0.2重量部が好ましく、0.01〜 0.1重量部がより好ましい。
【0011】
本発明の添加剤には、骨材との混合性、骨材とアスファルトとの付着性を向上させる目的で、アルキルアミン、アルキルポリアミン、あるいはそれらのアルキレンオキシド付加物、ポリアルキレンポリアミンの脂肪酸アミド、アルキルイミダゾリン等のリン酸塩を併用することが可能である。
【0012】
スラリーシール工法やマイクロサーフェーシング工法は、骨材とアスファルト乳剤の混合物を施工に適した粘度にするために、アスファルト乳剤と骨材を混合する前に、骨材を水で均一に濡らしておくのが一般的であり、水の添加量は骨材100重量部に対し、2重量部〜20重量部が好ましい。本発明の添加剤の添加量は上記の添加する水量範囲になるよう、添加水量、添加剤量と添加剤濃度を調整しておくことが好ましい。
【0013】
本発明の添加剤の添加方法は、骨材と水とアスファルト乳剤を混合する際に、添加混合する方法である。
【0014】
アスファルト乳剤を製造するために使用される乳化剤は、カチオン性を示すものが好ましく、アルキルポリアミン又はそのアルキレンオキシド付加物の水溶性塩、より好ましくはアルキルの炭素数が10〜22で、アミノ基数が2〜6のアルキルポリアミン又はそのアルキレンオキシド付加物の水溶性塩、特に一般式(II)
【0015】
【化3】
Figure 2004043805
【0016】
(式中、Rは炭素数13〜21の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。)
で表されるアルキルポリアミンの水溶性塩が好ましい。ここで水溶性塩としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸等の塩が挙げられる。
【0017】
乳化剤の添加量は、本発明の添加剤無使用で、施工に使用される骨材とアスファルト乳剤の骨材混合時間が 120〜 180秒になるように設定しておくことが施工後の硬化の面で好ましい。
【0018】
アスファルト乳剤の製造に使用されるアスファルトは、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファルト、及び天然ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の合成高分子等で改質された改質アスファルトが使用できる。また、施工後の道路の耐久性を向上させる目的でスチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ネオプレンゴム(NR)等のラテックスを混合しても良い。
【0019】
【発明の効果】
本発明により、骨材種や気温等の諸条件の変化にも対応でき、硬化時間を遅らせることなく、可使時間を十分に長くすることができるクイックセットタイプのスラリーシール又はマイクロサーフェーシングが得られる。
【0020】
【実施例】
例中の%及び部は重量基準である。
【0021】
製造例1
ジメチルアミノプロピルアミン・トール油脂肪酸アミド 7.7gを86.5gの水に添加した後、攪拌しながら、85%リン酸 3.5gを加え、有効分10%のスラリーシール用添加剤(本発明品1)を調製した。
【0022】
比較製造例1
85%リン酸の代わりに、35%塩酸を用いる以外は製造例1と同様にして、有効分10%のスラリーシール用添加剤(比較品1)を調製した。
【0023】
比較製造例2
ジメチルアミノプロピルアミン・トール油脂肪酸アミドの代わりに牛脂アルキル・トリプロピレンテトラミンを用いる以外は比較製造例1と同様にして、有効分10%のスラリーシール用添加剤(比較品2)を調製した。
【0024】
比較製造例3
ジメチルアミノプロピルアミン・トール油脂肪酸アミドの代わりにテトラエチレンペンタミン・牛脂脂肪酸アミドを用いる以外は製造例1と同様にして、有効分10%のスラリーシール用添加剤(比較品3)を調製した。
【0025】
実施例1〜10及び比較例1〜10
(1) アスファルト乳剤の調製
表1に示す所定量の乳化剤に水を加え、酸でpH2.0 に調整してアミンの水溶性塩を得、40℃に加温した。この溶液を38部と 145℃に加熱溶融した針入度60〜80のアスファルト62部とを同時にコロイドミルに通して、混合後、室温まで十分に冷却して乳剤A〜Dを製造した。
【0026】
【表1】
Figure 2004043805
【0027】
(2) スラリーシールの調製及び評価
製造例で得られた本発明及び比較の添加剤、及び上記で調製した乳剤を用い、表2に示す割合で乳剤、骨材、添加剤及び水を混合してクイックセットスラリーシールを得た。ここで用いた骨材はメキシコ産の硬質砂岩と石灰岩で、粒度分布はASTM A105 に記載のタイプIIに合わせた。又、フィラーとして普通ポルトランドセメントを骨材99重量部に対して1重量部の割合で用いた。
【0028】
得られたスラリーシールの特性を次の方法で評価した。骨材混合時間はASTM No.102 の方法に従い評価を行った。骨材混合時間は長い程、作業性が良く可使時間が確保できるので良好であり、乳剤と骨材が十分混合し敷きならすためには 120秒以上の混合時間が必要である。早硬性はASTM No.139 の方法に従い、混合物の強度をサンプリング30分後と60分後に測定し評価した。30分後に12kg−cm を越えるものをクイックセット、60分後に20kg−cm を越すものをクイックトラフィックということができる。強度は高い方が良く、より早い時間で交通開放が可能となる。骨材混合時間と早硬性は両方満たさなければならない。
評価結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
Figure 2004043805
【0030】
表2の結果より、添加剤無添加の場合(比較例1〜4)、或いは比較品1を用いた場合(比較例5〜6)は骨材混合時間が短いことがわかる。また比較品2及び3を添加剤としてだけでなくアスファルト乳剤の乳化剤としても使用した場合(比較例7〜10)、骨材混合時間は本実施例と同様長くなっているものの30分後及び60分後の混合物の強度は低下しており、両性能を両立するのは極めて狭い範囲に限られることがわかる。
【0031】
一方、本発明の実施例によると、いずれの乳剤、骨材に対しても、骨材混合時間が無添加の時に比較し長くなっており、さらに30分後及び60分後の混合物の強度は無添加の時以上あり、可使時間を十分にとりながら、しかも早期に交通開放が可能になることがわかる。
【0032】
実施例11〜13及び比較例11
表3に示す添加剤、表1に示す乳剤Bを用いる以外は実施例1と同様に骨材混合時間と混合物の強度(60分後)を測定した。結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
Figure 2004043805
【0034】
表3の結果から、本発明化合物組成でRの炭素数が9〜21の範囲内が効果的であることが判る。

Claims (2)

  1. 骨材と水とアスファルト乳剤と添加剤を混合する際の添加剤であって、一般式(I)で表されるアミドアミンのリン酸塩を含有するスラリーシール又はマイクロサーフェーシング用添加剤。
    Figure 2004043805
    (式中、Rは炭素数9〜21の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、R及びRは同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜3の整数を示す。)
  2. 骨材と水とアスファルト乳剤と添加剤を混合するに際し、添加剤として請求項1記載の添加剤を用いるスラリーシール又はマイクロサーフェーシングの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101845228A (zh) * 2010-05-20 2010-09-29 北京万博汇佳科贸有限公司 一种阳离子沥青乳化剂的组成、制备方法及其应用
CN104261729A (zh) * 2014-09-23 2015-01-07 武汉理工大学 一种自融冰微表封层稀浆混合料及其制备方法
CN104529261A (zh) * 2015-01-15 2015-04-22 长安大学 一种微表处混合料及其制备方法
CN108463510A (zh) * 2015-11-13 2018-08-28 埃尔根沥青及乳剂公司 抗裂性微表面处理组合物
CN113430892A (zh) * 2021-06-04 2021-09-24 北京工业大学 一种沥青路面热反射稀浆封层材料及其制备方法

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