JP2000169264A - 表面加工された軽量気泡コンクリートパネル - Google Patents

表面加工された軽量気泡コンクリートパネル

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JP2000169264A
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洋明 柳田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬及び施工時の衝撃による溝部の側面部分
の損傷を防止し、加えて自然石調(割石調、石目調、岩
肌調)の表面テクスチャーを有する軽量気泡コンクリー
トパネルの提供。 【解決手段】 表面に溝部が加工された軽量気泡コンク
リートパネルにおいて、側面部分に勾配がある溝部の側
面部分に剥離用具で衝撃を与え、溝部の片側または両側
に軽量気泡コンクリートを剥離させ、少なくとも溝部の
底面部分及び側面部分の未欠損部の一部を除いた軽量気
泡コンクリートパネルの表面に気泡の切断面をそのまま
露出した剥離帯を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に加工模様を
施した軽量気泡コンクリートパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】軽量気泡コンクリートパネルは、補強鉄
筋等を内在させて補強した軽量な既製パネルであり、例
えば幅600mm、長さ数メートルの大きなパネルとし
て知られている。この軽量気泡コンクリートパネルは、
経済性、軽量性、耐火断熱性、加工性に優れているとい
う特性を有しており、建築業界において個人住宅、店舗
付住宅、ビルディングの屋根、床、外壁および間仕切り
材等として多用されている。
【0003】しかし、軽量気泡コンクリートパネルはこ
のように諸性質の優れた材料であるが、生産効率上、一
般にフラットな平面を持ったパネルとして生産される
為、外壁材として使用した場合、意匠性に乏しいという
問題点がある。例えば、普通の軽量気泡コンクリートパ
ネルは、その製造過程において、オートクレーブ養生に
より硬化される前の半可逆性の状態で、大きなブロック
からピアノ線を用いて多数のパネルに切断して製造され
るため、軽量気泡コンクリートパネル表面にあった気泡
はピアノ線により押し潰され、比較的平坦な表面を有し
ている。
【0004】そこで、従来から、この課題を克服するた
めに、軽量気泡コンクリートのパネル表面に、溝を形成
する方法が提案されている。例えば、特開昭58−16
0106号公報や特開昭59−167203号公報に
は、回転切削刃を使用した表面加工技術がある。しか
し、これらの技術で溝加工されたものは、得られる意匠
が機械的に画一的なものに限定されること、また表面と
溝部で構成される形状は比較的鋭利なものになるため、
溝部の側面部分に塗装材が付着しにくい、輸送及び施工
時の衝撃などによって側面部分が損傷した場合、この損
傷跡が目立ち易い等の本質的な課題が残されている。特
に、素材の吸水性が比較的高い軽量気泡コンクリートで
あるために、パネルの表面から雨水などが吸水されるの
を防ぐために、必ず、塗装仕上げを施す必要が有り、そ
のため、溝部の側面部分には、入念な塗装処理をしない
と膜厚の薄い塗装になりがちであり、雨水が溝部の側面
部分からパネル内部に吸水され、パネル強度の低下など
の問題を起こすこともあった。
【0005】さらに、素材が軽量で強度的に脆い性質を
有する軽量気泡コンクリートであるために、輸送及び施
工時の衝撃などによって溝部の側面部分が損傷しやすい
こともあり、軽量気泡コンクリートの意匠性向上の為の
技術としては問題があった。また、特開昭63−252
84号公報のように、エンペラーユニットを使用して小
綱球のような投射材を軽量気泡コンクリートパネル表面
に衝突させて凹部、即ち溝部を得る技術があるが、該溝
部の側面部分は鋭角急峻になり、膜厚の薄い塗装になる
のを防ぐためには、入念な塗装処理をする必要があり、
輸送及び施工時の衝撃などによる損傷が避けにくいとい
う問題もあった。また、損傷した部分と小鋼球による加
工面と表面のテクスチャーが異なり、損傷跡が目立ち易
い等の本質的な課題も残されている。
【0006】更に、特開昭63−82702号公報や特
開昭63−82705号公報のように、小鋼球による加
工と刃物による溝部の加工とを併用した場合でも、溝部
の側面部分が急峻になることは避けられず、入念な塗装
処理をする必要があり、輸送及び施工時の衝撃などによ
って損傷し易く、また損傷した部分と他の面とのテクス
チャーが異なり、損傷跡が目立ち易い等の本質的な課題
が残されているのは、前述した特開昭63−25284
号公報による従来技術と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の有する様々な問題点を解決する為に創案された
もので、軽量気泡コンクリートパネルの意匠性を表面加
工により向上させた上、溝部の側面部分における塗装材
の付着性をも向上させ、運搬及び施工時の衝撃による溝
部の側面部分の損傷を発生しにくくし、また少々の損傷
であれば、仮に発生しても損傷跡が目立ち難く、加え
て、割石調、岩肌調、石目調など自然石調の表面テクス
チャーを有する意匠性に優れた軽量気泡コンクリートパ
ネルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、次の通
りである。 (1)請求項1に係る発明: パネルの表面に溝部が形
成された軽量気泡コンクリートパネルにおいて、前記溝
部に剥離帯が形成されており、かつ該溝部の底面と剥離
帯の境界部に傾斜面を有することを特徴とする軽量気泡
コンクリートパネル。 (2)請求項2に係る発明: 溝部と溝部との間の軽量
気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯を有すること
を特徴とする請求項1の軽量気泡コンクリートパネル。 (3)請求項3に係る発明: 側面に勾配が設けられた
溝部を有する軽量気泡コンクリートパネルにおいて、前
記側面部分に剥離用具で衝撃が与えることにより、前記
溝部の片側または両側に剥離帯が形成させることを特徴
とする軽量気泡コンクリートパネルの製造方法。 (4)請求項4に係る発明: 溝部と溝部との間の軽量
気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯を形成させる
ことを特徴とする請求項3の軽量気泡コンクリートパネ
ルの製造方法。
【0009】以下、各発明を詳細に説明する。本発明
は、パネル表面に、側面に勾配を有する溝部が予め加工
されており、該溝部側面に剥離用具で衝撃が与えられ、
該溝部側面の片側または両側に気泡の切断面が露出した
剥離帯が形成された軽量気泡コンクリートパネルであ
る。本発明の軽量気泡コンクリートパネルの表面外観の
例を模式的に図1、図7、図10、図12に示す。図1
に示した軽量気泡コンクリートパネルは、横方向の直線
的な溝部2の両側に剥離帯5が形成された一例であり、
図7に示した軽量気泡コンクリートパネルは、縦横の直
線的な溝部2の両側に剥離帯5が形成された一例であ
る。溝部2の側面部分3の欠落状態を図2、図9、図1
1、図13の断面図に示す。6が欠落部であり、この部
分がパネルより欠落剥離させられた部分である。
【0010】本発明の軽量気泡コンクリートには通常の
ものを用いることができる。本発明において、通常の軽
量気泡コンクリートパネルとは、次のような製造方法に
よるものをいう。例えば、石灰質原料、珪酸質原料に
水、発泡剤等が加えられたモルタルスラリーを補強筋が
多数配置された型枠に注入し、気泡を含む型枠状の大き
なブロックを、硬化途中の半硬化状態でピアノ線を用い
て切断し、オートクレーブ養生したものである。
【0011】本発明でいう軽量気泡コンクリートパネル
は、気泡を含有するものなら、どのような形状のものも
含み、建物の床、屋根、間仕切材として使用されるフラ
ットパネル、外壁の出隅部に利用されるL字型、R型の
コーナーパネル、補強筋の形状やオートクレーブ養生後
のパネルの切削加工によって所定の形状に製造されるも
のが挙げられる。
【0012】本発明のパネル表面には、側面に勾配が設
けらた溝部が形成されている。パネル表面の溝部2の形
状は、直線であっても曲線であってもよいが、直線的に
すると切削加工が容易である。縦方向の直線のみ、又は
横方向の直線のみ、あるいは縦横の直線からなるタイル
調や煉瓦模様であってもよい。溝部2の幅、深さは、特
に限定されるものではなく、意匠、加工性から決めるこ
とができるが、幅が2〜30mm、深さが2〜50mm
が一般的である。
【0013】溝部の断面形状は、例えば、図5に示す溝
部2の断面形状の側面部分3のように、その側面部分に
勾配がある形状となっている。この側面部分3の勾配に
よって剥離帯5の深さを制御することができる。溝部2
の側面部分3の傾斜角θは任意に設定することができる
が、剥離帯が溝部底面より深い位置にまで及ぶことを防
ぐためには5〜85゜の範囲とするとよい。
【0014】また溝部2の底面部分の形状は、意匠、加
工性によって決めることができるが、図5に示すような
フラットであってもよく、図9に示すような湾曲したR
形状であってもよく、図11に示すようなV字型の形状
であってもよい。この溝部2の機械的に切削された底面
部分4は、剥離帯5を形成した後もその存在を認めるこ
とができる。また、パネルの端部分の形状は溝部2と同
一のものでもよく、溝部2の片側の側面部分3のみの形
状でもよく、溝部2の片側の側面部分3と底面部分4か
らなる形状でもよい。
【0015】この溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリ
ートパネル表面に形成する剥離帯5は連続した一定の幅
で存在するものではなく、欠落幅は不規則な波状を呈す
る。剥離帯5は溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリー
トパネル表面以外に、溝部とパネル端部との間の軽量気
泡コンクリートパネル表面に設けてもよい。この側面部
分3が欠落して形成される剥離帯5は、必ずしも連続し
て設ける必要はなく、欠落剥離されていない側面部分3
と剥離されて欠落した部分とが不規則に混在していても
よい。また、剥離帯5は、溝部2の側面部分3の片側に
沿ってのみ形成してもよく、この反対側の側面部分3に
形成してもよく、両側の側面部分3に形成してもよく、
また、片側の側面部分3とこの反対側の片側の側面部分
3とに形成した組合せでもよく、さらに片側の側面部分
3と両側の側面部分3または、反対側の片側の側面部分
3と両側の部分3とに形成した組合せでもよく、片側の
側面部分3と反対側の片側の側面部分3と両側の側面部
分3とに形成した3者の組合せでもよく、組合せの仕方
は溝部2一つ置きでも二つ以上置きでもこれらの複合で
もよい。
【0016】剥離帯5は、意匠的には点状でも、縞状で
も、格子状でも、またこれらの複合状で、さらに溝部2
と溝部2との間全面に剥離帯5が形成されたものとこれ
ら点状、縞状、格子状、またこれらを複合状との組合せ
で形成してもよい。また、剥離帯5を形成させる向き
は、軽量気泡コンクリートパネルの縦方向でもよく、横
方向でもよく、これら両方を組み合わせたものでもよ
い。
【0017】溝部2の側面部分3は連続して存在するの
で、この反対側の側面部分3に不規則に部分的に側面部
分3を欠落させた剥離帯5を形成させてもよく、両側の
側面部分3に不規則に部分的に側面部分3を欠落させた
剥離帯5を形成させてもよい。更に、溝部2の底面部分
4及び側面部分3の未欠損部の一部を除いた軽量気泡コ
ンクリートパネル全面に剥離帯5が形成されていてもよ
い。
【0018】さらに、図13に示すように、軽量気泡コ
ンクリートパネルの溝部と溝部との間の軽量気泡コンク
リートパネル表面全面及び/又は溝部と端部の軽量気泡
コンクリートパネルに表面全面に剥離帯を設けてもよ
い。このようにすることにより、溝部2の底面部分4及
び側面部分3の未欠損部の一部を除いて、パネルの表面
全面に気泡の切断面が露出した状態の剥離帯5が形成さ
れており、割石調、岩肌調、石目調などの自然石調の意
匠をパネルのほぼ全面にわたって生かすことが出来る。
特に、溝部2の側面部分3に勾配が設けられており、剥
離帯5の深さが溝部2の底面部分4以上に深くなりにく
いように制御されており、そのため、溝部2の間隔を短
くしたり、剥離用具8の挿入位置を深くするなどして、
パネルの表面全面に気泡の切断面が露出した状態の剥離
帯5を形成させても、剥離帯5の深さが溝部2の底面部
分4以上に深くなることがほとんどなく、陰影のある意
匠の優れた自然石調を生かした外観とすることが出来
る。
【0019】なお、図1(2)に示す縦方向の溝部2
‘のように、剥離帯5を形成していない。このように、
横方向の溝部2には、剥離帯5を形成するものの、縦方
向の溝部2には、剥離帯5を形成しても、形成しなくと
もよい。次に本発明の軽量気泡コンクリートパネルの製
造方法について説明する。普通の軽量気泡コンクリート
パネルは、その製造過程において、オートクレーブ養生
により硬化される前の半可逆性の状態で、大きなブロッ
クからピアノ線を用いて多数のパネルに切断して製造さ
れる。このため、軽量気泡コンクリートパネル表面にあ
った気泡はピアノ線により押し潰され、比較的平坦な表
面を有している。
【0020】本発明の表面加工された軽量気泡コンクリ
ートパネルは、このような普通の軽量気泡コンクリート
パネルの表面部分、または、該パネルの表面部分を切削
工具の刃物で水平方向に切削した表面部分に、図5のよ
うに前処理として溝部2を加工した後に、その溝部2の
側面部分3に例えば図6のような剥離用具8で物理的に
衝撃を与え、こじって剥離帯5を形成させることにより
得られる。
【0021】軽量気泡コンクリートパネルに予め加工さ
れる溝部2は、切削工具のドリル、フライス、チップソ
ー、リーマ、木工用のこ等を使用することにより形成す
ることができる。軽量気泡コンクリートパネルでは切削
加工性が特に容易であり、上記したような切削工具によ
って、成型されたフラットな表面に溝部2を形成するこ
とが可能である。
【0022】通常、軽量気泡コンクリートパネルの表面
に当たる部分に存在した気泡及び気泡の縁は、切断時に
ピアノ線により、変形したり押し潰されたりするため、
ささくれ状や押し潰された比較的平滑な重質層になって
いる。また、切削加工された表面は気泡が露出された部
分と、切削工具の刃物により押し潰された重質部分とで
構成されているのが一般的である。表面に溝部2が加工
された軽量気泡コンクリートパネルとは図4に示すよう
なものをいい、ピアノ線により切断された比較的平滑な
面と切削工具の刃物により切削された溝部2とで構成さ
れるのが一般的であるが、切削工具の刃物により切削さ
れた表面部分及び溝部2とで構成されていてもよい。
【0023】溝部2に設ける側面部分3の傾斜角θは任
意に設定することができるが、剥離帯が溝部底面より深
い位置にまで及ぶことを防ぐためには5〜85゜の範囲
とするとよい。剥離帯5の深さは、溝部2の側面部分3
と剥離用具8との接触位置によって決定されるが、例外
的に接触位置よりも深い位置に形成されることがある。
例えば、溝部2の側面部分3の傾斜角θを90゜以上と
した場合は、剥離用具8から受ける衝撃力は溝部2の角
部(側面部分3と底面部分4の境界)へ応力集中し易く
なり、図15の左側の側面部分3に例示するように、確
率的に溝部2の底面部分4よりも深い位置に剥離帯5が
形成される。このように、剥離帯5が底面部分4よりも
深い位置まで形成されるようになると、機械的に切削さ
れた底面部分4が剥離帯5に対して浮き出して見えるた
め、せっかくの自然石調の意匠を十分に生かすことが出
来なくなる。また、底面部分4が湾曲したR形状である
場合には、図9(2)に示すように、側面部分3と底面
部分4の境界部分に角部が明確には存在しないが、図9
(2)の左側の側面部分3に例示するように、やはりあ
る確率で、剥離用具8が側面部分3に接触する位置より
も底面部分4寄りの位置から剥離体5が形成され、剥離
帯5が底面部分4よりも深い位置に形成されることがあ
る。これらは、側面部分3と底面部分4の境界に角部が
存在しているために応力集中しやすいことのみならず、
素材が軽量気泡コンクリートであるために、パネル内部
には多数の気泡や微細な欠損部などの強度上の弱点部分
が含まれており、剥離用具8の先端が溝部の側面部分3
に直接接触する位置よりも、底面部分4に近接した位置
に、より大きな強度上の弱点部分が存在している場合に
は、その部分から剥離が発生するためである。
【0024】一方、傾斜角θの範囲を5〜85゜にした
場合は剥離用具8による衝撃力はその殆どが側面部分3
との接触位置に伝達されるようになるため、剥離帯5の
深さは側面部分3との接触位置に定まるようになり、角
部(側面部分3と底面部分4の境界)に応力集中し難く
なるため、剥離帯5は接触位置よりも深い位置に形成さ
れなくなる。また、底面部分4が湾曲したR形状である
など、側面部分3と底面部分4の境界部分に角部が明確
には存在しない場合であり、底面部分4に近接した位置
に、より大きな強度上の弱点部分が存在している場合で
あっても、その部分に剥離用具8による衝撃力が伝わり
にくくなり、剥離帯5の深さを側面部分3との接触位置
に定めることが容易となる。即ち、側面部分3に勾配が
ある溝部2を設けることによって、剥離帯5の深さを底
面部分4よりも深くならないように制御することが可能
となる。これは、自然石調の意匠を生かす上でも好まし
い。
【0025】この側面部分3の傾斜角θは、小さくなる
ほど角部の応力集中を緩和することができるが、傾斜角
θが小さくなると溝部側面部分3に剥離用具8で衝撃を
与えるようにコントロールして加工するのが困難になる
ため、加工後の意匠性等にも影響するため、更に好まし
くは、45〜85゜の範囲とするのがよい。溝部を形成
した軽量気泡コンクリートパネルを剥離加工する際に用
いる剥離用具の刃物形状は、特に限定されるものではな
く、意匠、加工性から決めることができるが、溝部2の
側面部分3の表面に剥離作用を及ぼす衝撃を与えること
ができるものであれば特に制限されない。例えば、図6
に示すような先端が傾斜しているもの、フラットなも
の、イカリ状のものでもよい。先端の厚さは0.5〜2
5mm、幅は10〜100mmのものが好ましい。
【0026】また、剥離帯5の形状(表面積、深さ)
は、溝部2の断面形状(幅、深さ)、及び溝部2の配置
方法(溝部2の全体形状、間隔)、剥離用具の形状、挿
入位置など諸条件を変化させることにより、意匠を変化
に富んだものとすることが可能である。例えば、図4の
ようなパターンで、図5のような溝部2を前処理として
加工した軽量気泡コンクリートパネル1の溝部2に剥離
用具を挿入し、図6に示すように剥離用具8で矢印の方
向にこじることにより溝部2の側面部分3に刃物で物理
的衝撃を与える。そうすると、溝部2の側面部分3に沿
って軽量気泡コンクリートパネルの6の部分(欠落部)
が欠落し、剥離されて、気泡の切断面が露出した剥離帯
5が形成される。
【0027】このようにして、図1、図7、図10、図
12に示すような表面加工された軽量気泡コンクリート
パネルが得られる。本発明による表面加工された軽量気
泡コンクリートパネルは、比較的欠け易いという軽量気
泡コンクリートパネルの強度的に脆いという性質を利用
しており、また前処理として溝部2を施し、溝部2の側
面部分3に剥離用具で物理的衝撃を与える(例えば、回
転機構を有する剥離用具でこじり上げる、片側の側面部
分3に支点を置き、てこの原理でこじり上げるなど)と
いう原理に基づいたものであるため、剥離用具の圧縮跡
や多部位への損傷を発生させずに容易に剥離帯5を形成
させることができ、得られた割石調、岩肌調、石目調な
どの自然石調の意匠からは想像できないほど、生産性に
優れたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、実施例によって本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、評価は次の方法により実施
した。 (1)衝撃試験 実施例で得られたサンプルを8枚づつ台の上に積み重ね
ワイヤーロープで固定した後、1.5Gの重力加速度を
パネルの幅方向及び長さ方向に3時間繰り返し与え続け
た後、欠損、亀裂の有無について観察した。
【0029】(2)塗装試験 実施例で得られたサンプルを8枚づつ施工架台へ建て込
み、パネル表面の下地調整を十分行った後、市販の軽量
気泡コンクリートパネル用塗装材をパネル表面へ下塗
り、主材吹き、上塗りの手順で吹き付けた。下塗り剤と
してはリメークプラ(スズカファイン(株)製)を、仕
上げ剤としてビューレ(スズカファイン(株)製)とビ
ックセラ(スズカファイン(株)製)を用いた。上塗り
後、24時間の最終養生を終えた時点で、パネル表面の
塗着状態及び意匠性を目視で評価した。
【0030】
【実施例1】図4と図5に示すように、厚さ100m
m、幅600mm、長さ3000mmの軽量気泡コンク
リートパネル表面に、前処理として、通常の回転刃を使
用して通常の加工方法で傾斜角θが77.5゜となるよ
う側面部分3に勾配を設けた溝部2を軽量気泡コンクリ
ートパネルの横方向に加工した。次に図6に示すよう
に、溝部2の空間に回転機構7を有した剥離用具8を挿
入し、図中の矢印に示すような左右に繰り返す回転運動
を与えて剥離用具8の刃物に溝部2の側面部分3をこじ
り上げる力を加えた。その結果、気泡孔が露出されたほ
ぼ円形状の剥離部が形成された。溝部2の深さは10m
mとし、剥離用具8の刃物の先端は溝部2の底面部分4
よりも2mm離れた位置に接触しこじり上げるようにし
た。底面部分4の幅寸法は9mmとした。6が欠落した
部分である。以上の加工を全ての溝部2の側面部分3に
沿って連続的に行ったところ、天然石を破砕したような
凹凸のひだをもつ剥離帯5が得られ、然も、剥離用具8
の挿入位置よりも深い位置に剥離帯5が形成されること
は少なくなり、剥離帯5の深さが溝部2の底面部分4よ
りも深い位置まで剥離されることはなかった。その後、
溝部2の側面部分3に勾配を設けて数百枚以上のパネル
の試作をおこなったが、溝部2の側面部分3に勾配が設
けられておらず、垂直面としていた場合に比べて、剥離
帯5の深さが溝部2の底面部分4よりも深い位置まで剥
離されるケースはほとんどなくなり、パネル全体とし
て、剥離帯5が溝部2の底面部分4よりも浮き上がって
見えるように確実に構成することができるようになっ
た。
【0031】なお、本実施例では、傾斜角θが77.5
゜となるよう側面部分3に勾配を設けたが、傾斜角θが
5〜85゜の範囲で実施しても同様の効果が得られる。
だだし、傾斜角θが緩やかになると加工性が困難になっ
てくるので、傾斜角θは45゜以上とするのが好まし
い。以下に、前処理として施す溝部2の種類を変えたと
きの実施例を示す。
【0032】
【実施例2】図1は、厚さ100mm、幅600mm、
長さ3000mmの軽量気泡コンクリートパネル表面
に、傾斜角θが75゜となるよう側面部分3の両側に勾
配を設けた溝部2を形成し、実施例1と同様の方法で加
工したパネル表面を模式的に示す平面図である。一部分
を拡大した断面図、平面図を図2、図3に示す。溝部2
の深さは11mmとし、剥離用具8の刃物の先端は溝部
2の底面部分4よりも3mm離れた位置に接触しこじり
上げるようにした。底面部分4の幅寸法は9mmとし
た。連続的な割石調の意匠の軽量気泡コンクリートパネ
ルが得られ、然も、溝部2の側面部分3と剥離用具8と
の接触位置よりも深い位置に剥離帯5が形成されること
は少なくなり、剥離帯5の深さが溝部2の底面部分4よ
りも深い位置まで剥離されることはなかった。
【0033】溝部2はピッチが75mmとして、溝部2
の底面部分4の幅は9mmであるため、隣接する溝部2
の間隔pを66mm(75mm−9mm)となり、間隔
pは40mm以上に設定した。そのため、溝部2の側面
部分3に沿って形成される剥離帯5が隣接する溝部2の
底面部分4まで達するようなことはなかった。この実施
例では、溝部2に沿って両側の側面部分3に剥離帯5を
形成したが、溝部2と溝部2との中間部分である軽量気
泡コンクリートパネル表面の対向する剥離帯5どうしが
接触することもほとんどなかった。もちろん、この実施
例2の仕様に対して、溝部2の側面部分3を鉛直面とし
たり、剥離用具の挿入深さを深くするなどで、剥離帯5
の深さや広がりを大きくすることが出来、対向する剥離
帯5が接触するように構成することも出来、溝部と溝部
との間の軽量気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯
5を形成することも可能である。なお、図1では、パネ
ルの長辺方向に配置された溝部2の数は16本とした
が、あくまで模式的に示された平面図であり、実際に
は、パネル長さ3000mmに対して溝部2のピッチが
75mmであるため、溝部2の数は39本である。
【0034】また、溝部2と溝部2との中間部分である
軽量気泡コンクリートパネル表面のおおよそ50%程度
が剥離されずに残存しており、本実施例2による軽量気
泡コンクリートパネル表面の上に、他の表面加工された
軽量気泡コンクリートパネルの裏面を重ねて平坦に載置
することが出来た。そのために、トラックなどで積み重
ねて輸送する際に、荷崩れをおこしにくく好都合であ
る。実際には、溝部2と溝部2との中間部分である軽量
気泡コンクリートパネル表面の20%が剥離されずに残
存しているならば、安定した状態で積み重ねることが可
能である。
【0035】さらに、図1(1)は、軽量気泡コンクリ
ートパネルの横方向のみに直線的に溝部2を設けたもの
で、パネル幅600mmにわたり剥離帯5がほとんど分
断されることがなく連続的に形成されている。そのた
め、横方向の溝部2に沿って設けられた剥離帯5の剥離
の程度が異なるものを建築物の壁面に隣接して建て込む
と、パネル間での剥離の程度の違いが顕著に確認され、
意匠上問題となることがある。
【0036】一方、図1(2)は、軽量気泡コンクリー
トパネルの横方向に直線的に溝部2を設けた上、それと
直交する縦方向の溝部2が、パネル幅600mmの中
央、すなわちパネルの長辺側面から300mmの位置に
設けられており、パネル幅60cmにわたる剥離帯5は
長辺側面から300mmの位置で分断されて構成され
る。
【0037】そのため、図1(1)の場合とは異なり、
横方向の溝部2に沿って設けられた剥離帯5の剥離の程
度が異なるものを建築物の壁面に隣接して建て込んだ場
合であっても、パネル間での剥離の程度の違いが横方向
の溝部2に直交する縦方向の溝部2によって緩和され、
意匠上の問題となることを回避することが出来た。な
お、図1では、横方向の溝部2を縦に、縦方向の溝部2
を横に、パネルの長辺方向を横方向にして、図面表記し
たが、実際に建築物の壁面などに使用する場合には、パ
ネルの長辺方向を鉛直方向にして、すなわちパネル幅方
向(横方向の溝部2の方向)を水平方向にして、軽量気
泡コンクリートパネルを縦張り配列で建て込みをおこな
ってもよい。前述したパネル間での剥離の程度の違い
は、水平方向に横方向の溝部2がパネル間の縦目地を介
して連続する縦張り配列の場合に特に顕著に確認されて
おり、パネル幅の中央に縦に溝部2を1本設けることに
よってパネル間での剥離の程度の違いが緩和されて見え
るようになり、パネル間での剥離の程度の違いが多少存
在しても、それが意匠上の問題となることを回避するこ
とが出来た。
【0038】
【実施例3】図7は、傾斜角θが80゜となるよう側面
部分3に勾配を設けた溝部2を縦横に形成し、次いで軽
量気泡コンクリートパネルの、溝部2の両側の側面部分
3を実施例1と同様の方法で加工した模式的に示すパネ
ル表面である。一部分を拡大した平面図、断面図を図
8、図9(1)に示す。石目調のような意匠の軽量気泡
コンクリートパネルが得られ、然も、溝部2の側面部分
3と剥離用具8との接触位置よりも深い位置に剥離帯は
ほとんど形成されなかった。なお、この実施例3では、
溝部2の底面部分4の形状を湾曲したR形状とした。
【0039】
【実施例4】図10と図11は、傾斜角θが60゜とな
るよう側面部分3に勾配を設けた溝部2の片側の側面部
分3を実施例1と同様の方法で加工したパネル表面と断
面図を模式的に示す。剥離帯5を有する側面部分3と未
加工の側面部分3とで構成される直線的割石調の意匠の
軽量気泡コンクリートパネルが得られ、然も、溝部2の
側面部分3と剥離用具8との接触位置よりも深い位置に
剥離帯は形成されなかった。
【0040】
【実施例5】図12は、傾斜角θが70゜となるよう側
面部分3に勾配を設けた溝部2を縦、横に多数形成した
軽量気泡コンクリートパネルの、溝部2と両側の側面部
分3を実施例1と同様の方法で加工したパネル表面を示
す例である。図13、図14に断面図、平面図を示すよ
うに、溝部2の底面部分4及び側面部分3の未欠損部の
一部を除いた軽量気泡コンクリートパネル全面が剥離帯
5で形成される岩肌調の意匠の軽量気泡コンクリートパ
ネルが得られ、然も、溝部2の側面部分3と剥離用具8
との接触位置よりも深い位置に剥離帯はほとんど形成さ
れなかった。
【0041】なお、本実施例5では、剥離用具8の刃物
先端の差し入れ位置を、溝部2の底面部分4より2mm
離れた位置として剥離帯5を形成している。そして、溝
部2の側面部分3の底面部分4寄りに側面部分3を2m
m程度残存させることが出来た。このため、剥離帯5が
溝部2の底面部分4よりもわずかに浮き上がって見え、
自然石調の意匠を強調して生かすことが出来た。
【0042】
【参考例】実施例1〜5で得られた厚さ100mm、幅
600mm、長さ3000mmの軽量気泡コンクリート
パネルをそれぞれ8枚ずつ用意し、積み重ねて衝撃試験
を実施したところ、溝部2の側面部分3での欠けや亀裂
は全く発生せず、加工直後の形状を維持していた。ま
た、実施例1〜4では、溝部2と溝部2との中間部分で
ある軽量気泡コンクリートパネル表面の20%以上が剥
離されずに残存しているため、剥離帯5そのものにも欠
けや潰れが発生することもなかった。ただし、実施例5
では、溝部2と溝部2との中間部分である軽量気泡コン
クリートパネル表面全面に剥離帯5が形成されているた
め、剥離帯5の凸部分に部分的に潰れが生じた。そのた
め、実施例5のように軽量気泡コンクリートパネル表面
全面に剥離帯5を形成する場合には、トラックなどで積
み重ねて運搬する際には、パネル間に、発泡ポリエチレ
ンシートなどの緩衝材を挟み込むのが好ましい。次に、
実施例1〜5で得られた軽量気泡コンクリートパネル全
てについて塗装試験及び施工試験を行った。その結果、
塗装時、溝部の側面部における塗装材の付着不足や塗装
むらなどの発生は全く無く、また外壁として使用した場
合、剥離帯の凹凸ひだのある形状によって、通常の軽量
気泡コンクリートパネルの建築物にはみられない明瞭な
コントラスト、自然石調のテクスチャーが得られた。た
だし、塗装時の下塗りでは、下地処理材(樹脂フィラー
など)を吹き付けた後、ハケしごきを実施し、軽量気泡
コンクリートの気泡がそのまま露出した剥離帯5の気泡
に樹脂フィラーを目詰まりさせると、気泡が塗装後の外
観にあらわれることがなく、より好適な自然石調のテク
スチャーを生かすことが出来るので、特に好ましい。
【0043】
【発明の効果】本発明によって得られる表面加工された
軽量気泡コンクリートパネルは、溝部の側面部分に沿っ
て剥離帯を形成させているため、搬送途中等での衝撃に
よる損傷が少なく、また万一損傷が生じても最初に加工
した剥離帯と損傷部の差が見分け難く、損傷として識別
できないという利点がある。搬送途中等の衝撃による損
傷といった従来の軽量気泡コンクリート化粧パネルのよ
うな問題を克服できる。また、本発明によって得られる
表面加工された軽量気泡コンクリートパネルは、溝部の
側面部分の塗装材の付着性低下が認められず、溝部の側
面部分の塗装材の付着性低下といった従来の軽量気泡コ
ンクリート化粧パネルの本質的な課題を克服している。
【0044】また、外壁として使用した場合、剥離帯の
不規則な凹凸形状によって紫外線の入射角が不規則にな
るため、塗装材の劣化も低減できるという新たな効果も
発生する。更に、剥離帯により、割石調、石目調、岩肌
調など自然石調の表面テクスチャーの外観が得られ、通
常の軽量気泡コンクリートパネルのみでは達成されない
意匠性を表現していることから、差別化、個性化、高付
加価値化など近年の建築市場のニーズに充分対応し得る
ものである。
【0045】そして、本発明の表面加工方法は、前処理
として施した溝部の側面部分のみに剥離用具で衝撃与
え、軽量気泡コンクリート本体を剥離させるものである
ため、軽量気泡コンクリートパネルの本来の製法、諸性
質を変えずに、生産性良く、低コストで意匠性パネルの
工業生産を可能にするものである。また、前処理として
施す溝の寸法・形状、剥離用工具の寸法・形状、両者の
組み合わせによって、様々なバリエーションを表現でき
るなど、工業的に優れたものである。
【0046】溝部の断面形状が、側面部分に勾配がある
形状となっているため、剥離帯の深さを溝部の側面部分
との接触位置に定めることが容易であり、剥離帯の深さ
を溝部の底面部分よりも深くならないように制御するこ
とが可能となり、自然石調調の意匠を生かす上で好まし
い。溝部の側面部分に勾配を設けた上、溝部と溝部との
間の軽量気泡コンクリートパネル表面全面に剥離帯が形
成されている形状となっているため、剥離帯の深さが溝
部の側面部分以上に深くなることがほとんどなく、陰影
のある意匠の優れた自然石調を生かした外観とすること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られた表面加工された軽量気泡
コンクリートパネルの例を模式的に示した平面図であ
る。(1)は、溝部が横方向のみに直線的に設けられた
場合の図である。(2)は、横方向の溝部に直交する縦
方向の溝部がパネル幅の中央に設けられた場合の図であ
る。
【図2】図1の軽量気泡コンクリートパネルの溝部を長
手方向に直角に切断した断面図である。
【図3】図1の溝部と溝部との間を部分拡大し模式的に
示した平面図である。
【図4】表面加工する前に溝部を加工した軽量気泡コン
クリートパネルを模式的に示す平面図である。
【図5】図4の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長
手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの加工方
法を模式的に示す断面図である。
【図7】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの外観表
面の1例を模式的に示す平面図である。
【図8】図7の部分拡大面を模式的に示す平面図であ
る。
【図9】図7の軽量気泡コンクリートパネルの溝部の長
手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
(1)は、溝部の側面部分に勾配のある場合の図であ
る。(2)は、溝部の側面部分に勾配のない場合の図で
ある。
【図10】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの1例
を模式的に示す平面図である。
【図11】図10の軽量気泡コンクリートパネルの溝部
の長手方向に直角の断面を模式的に示す断面図である。
【図12】本発明の軽量気泡コンクリートパネルの1例
の外観表面を模式的に示す平面図である。
【図13】図12のパネルの溝部の長手方向に直角の断
面を模式的に示す断面図である。
【図14】図12の一部分を拡大し模式的に示す平面図
である。
【図15】溝部の側面部分に勾配のない場合の例で、パ
ネルの溝部に直角の断面での剥離状況を模式的に示した
断面図である。
【図16】溝部の間隔pが40mm未満である場合の例
で、パネルの溝部に直角の断面での剥離状況を模式的に
示した断面図である。
【図17】溝部の側面部分の底面部分寄りに側面部分を
わずかに残存させた場合の例で、パネルの溝部に直角の
断面での剥離状況を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 軽量気泡コンクリートパネル 2 溝部 3 溝部の側面部分 4 溝部の底面部分 5 剥離帯 6 欠落部 7 回転機構 8 剥離用具 9 剥離帯の凹凸のひだ 10 軽量気泡コンクリートパネルの端部分 11 溝部と溝部の間の軽量気泡コンクリートパネル表
面 θ 溝部の側面部分の傾斜角 p 溝部の間隔 a 溝部の側面部分の底面部分寄りに側面部分をわずか
に残存させる寸法

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの表面に溝部が形成された軽量気
    泡コンクリートパネルにおいて、前記溝部に剥離帯が形
    成されており、かつ該溝部の底面と剥離帯の境界部に傾
    斜面を有することを特徴とする軽量気泡コンクリートパ
    ネル。
  2. 【請求項2】 溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリー
    トパネル表面全面に剥離帯を有することを特徴とする請
    求項1の軽量気泡コンクリートパネル。
  3. 【請求項3】 側面に勾配が設けられた溝部を有する軽
    量気泡コンクリートパネルにおいて、前記側面部分に剥
    離用具で衝撃が与えることにより、前記溝部の片側また
    は両側に剥離帯が形成させることを特徴とする軽量気泡
    コンクリートパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 溝部と溝部との間の軽量気泡コンクリー
    トパネル表面全面に剥離帯を形成させることを特徴とす
    る請求項3の軽量気泡コンクリートパネルの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020184A (ja) * 2000-06-30 2002-01-23 Asahi Kasei Corp 破砕面を有する意匠パネルおよびその製造方法
JP2002020183A (ja) * 2000-06-30 2002-01-23 Asahi Kasei Corp 破砕面を有する意匠パネルおよびその製造方法
JP2003112982A (ja) * 2001-10-02 2003-04-18 Asahi Kasei Corp 軽量気泡コンクリートパネルおよびその加工方法

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