JP2000168983A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JP2000168983A
JP2000168983A JP10343808A JP34380898A JP2000168983A JP 2000168983 A JP2000168983 A JP 2000168983A JP 10343808 A JP10343808 A JP 10343808A JP 34380898 A JP34380898 A JP 34380898A JP 2000168983 A JP2000168983 A JP 2000168983A
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feeding
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Noboru Mizunuma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成でシートの重送現象を
原理的に防止してシートの分離給送安定性を著しく向上
することが可能なシート給送装置及びこれを備えた画像
形成装置を提供することを可能にすることを目的として
いる。 【解決手段】 シート搬送路25上のフィードローラ1と
リタードローラ2とのニップ部と、引き抜きローラ対
3,4との間に該シート搬送路25に突出してシートPの
先端に当接し、給送抵抗を加えるシャッター手段24を設
け、リタードローラ2の回転に連動して回転するエンコ
ーダ21の回転情報によりシャッター手段24の突出/退避
を制御するコントローラ23を設けて構成したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に装備されるシート
給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置ではシート載置手段
から一枚毎にシートを給送し、夫々のシート間隔を予め
設定された範囲のシート間隔を保持する搬送性能を達成
することで要求される仕様を満足させていた。
【0003】そして、この方法では、ゴムローラやゴム
ベルト等を使用する給送手段ではゴム表面とシート面と
の間の摩擦係数がシート面間の摩擦係数よりも大きくな
るように設定し、必ず、一枚毎シートがシート束から給
送されることが前提となっている。
【0004】しかしながら、周囲の温度や湿度等の環境
条件や使用するシートの種類の違い、更には分離手段の
摩耗やローラ表面への紙粉の付着等により上述の摩擦係
数同士の関係が崩れ、一度に2枚、更には多数枚のシー
トが同時に給送される重送現象が発生する。
【0005】この現象は複数枚のシートがぴったりあた
かも一枚のようにくっついて給送される連送や、多くは
若干シート先端部がずれて重なり合った重送状態で給送
される。連送した場合には画像を形成する工程(複写工
程)において後工程の両面コピー時にページ順がずれて
しまい、ユーザトラブルになる。また、重送した場合に
は給送後の搬送タイミングにおいて、ある定められた範
囲内で設定されている一定のシート間隔が維持出来なく
なり、ジャムを発生してしまう。
【0006】結局、いずれもその装置本体の搬送性能を
低下させる結果となる。この対策として従来から図12
(a)に示すようなフィードローラ101 とこれに対向す
るリタードローラ102 とを有するリタード分離給送手段
Aが広く利用されている。
【0007】この方式は図12(a)に示すように、図示
しない給送ローラにより2枚のシートPが重送されてフ
ィードローラ101 とリタードローラ102 とのニップ部に
進入した場合、通常はフィードローラ101 に従動して図
12(a)の時計回り方向(破線方向)に回転するリター
ドローラ102 が駆動系に配設されたトルクリミッタによ
り図12(a)の反時計回り方向(実線方向)に逆回転し
て下位のシートPを戻し搬送することで最上位の1枚目
のシートPのみをシート給送方向下流側(以下、単に
「下流側」という)に搬送する。
【0008】しかし、図12(b)に示すように、3枚の
シートPが重送されてフィードローラ101 とリタードロ
ーラ102 とのニップ部に進入した場合、下位のシートP
側から重送分離を行っている間に上位の2枚のシートP
は下流側の引き抜きローラ対103 ,104 へ送られてしま
い、引き抜きローラ対103 ,104 の搬送力は一般にリタ
ードローラ102 の戻し搬送力よりも大きく設定されてい
るので引き抜きローラ対103 ,104 により挟持された2
枚のシートP束は重送状態で搬送されてしまう。
【0009】この防止手段として原理的にはシートパス
上に図12に示すフィードローラ101とリタードローラ102
からなるリタード分離給送手段Aを複数配置し、その
数よりも重送シートP束の重送枚数が少ないことを期待
する手段や該リタード分離給送手段Aと引き抜きローラ
対103 ,104 との間の離間距離を十分取り、リタードロ
ーラ102 により戻し搬送する時間を長く取る手段も考え
られるが、いずれも根本的な解決策とはいえず、十分に
信頼性のある分離給送性能の安定性を得られず、装置自
体も大型化するという問題がある。
【0010】また、先端がずれた状態の重送シートP束
に対して引き抜きローラ対103 ,104 へその最上位のシ
ートPが挟持されたと同時に引き抜きローラ対103 ,10
4 の搬送スピードを増速させ、重送シートP束の2枚目
とのシート間隔を一定にするまでリタード分離給送手段
Aの駆動を停止させておき、一定間隔が保持されたら重
送シートP束の2枚目も1枚目同様のシート送りタイミ
ングで搬送し、引き抜きローラ対103 ,104 の下流側か
らはシート間隔が保持された1枚毎の搬送が行われてい
る様にする手段も提案されているが、引き抜きローラ対
103 ,104 の駆動系を独立したモータにより増速する必
要があるため、経済的に不利であると共に省スペース化
の実現を困難にする要因となる。
【0011】また、上記構成では、先端がずれた重送シ
ートP束が前提となり、前述のようにシートP同士がぴ
ったりと張りついて見かけ上1枚のシートPが連送され
ているような状態では対応不可能である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例のリタ
ード分離給送手段では、周囲の環境条件、シートの種
類、分離手段の摩耗、ローラ表面への紙粉の付着等によ
ってローラ表面とシート、及びシート同士の摩擦係数の
バランスが崩れ、重送現象が発生することを完全に防止
することは困難である。
【0013】この重送現象は両面コピー時のページ不揃
いやジャムの発生原因となり、シートの分離給送安定性
を著しく低下するものであった。
【0014】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、簡単な構成でシートの重送現
象を原理的に防止してシートの分離給送安定性を著しく
向上することが可能なシート給送装置及びこれを備えた
画像形成装置を提供せんとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】以下に本発明を可能なら
しめる従来にない全く新規な原理について詳細に説明す
る。
【0016】従来から、重送検知手段としてシート厚を
検知するものが提案されているが、最初の1枚目を基準
シート厚として設定しているので初期重送に対しては重
送が検知出来ず、初期重送が発生した場合には、それ以
降のシート分離給送中も検知不能になるといった問題が
あった。
【0017】また、重送防止手段についても前述のよう
にリタード分離給送手段を搬送パス上に複数配置すれ
ば、ある程度有効であるが、経済的に不利であり、大き
なスペースが必要となる。
【0018】また、単に搬送中のシートに負荷抵抗を常
時かける構成のものでは、負荷抵抗部の摩耗が著しく、
メンテナンス周期が早くなって装置のダウンタイムを増
大し、ランニングコストを増大させてしまう。
【0019】本発明では、重送検知手段等がシートの重
送を検知した時だけに給送抵抗付加手段がシートに対し
て適当な給送抵抗を与えるので、送られるべき1枚目以
外のシートの搬送力を消滅させることが出来るものであ
る。
【0020】以下に図11を用いて本発明に係るシート給
送装置の重送防止作用の原理について説明する。図11で
は3枚のシートPが重送した場合について説明するが、
それ以上の複数枚のシートPが重送した場合についても
原理的には同様である。
【0021】図11は、シート搬送経路上の適当な位置に
配置された搬送回転体となるフィードローラ1と該フィ
ードローラ1に対向して配置された分離回転体となるリ
タードローラ2からなるリタード分離給送手段Aと引き
抜きローラ対3,4に対して紙や合成樹脂等で構成され
るシートPが3枚重送した3重送シート束P1,P2,P3
リタード分離給送手段Aのニップ部に搬送された状態を
示している。
【0022】フィードローラ1はリタードローラ2によ
り設定された加圧力Fが下方から与えられている。この
時、フィードローラ1と最上位のシートP1との摩擦係数
をμf 、リタードローラ2と最下位のシートP3との摩擦
係数をμb 、シートP1とシートP2、該シートP2とシート
P3との摩擦係数を夫々μ1 ,μ2 とすると、3枚のシー
トP1,P2,P3を一枚毎分離給送する条件としては以下の
式で示される。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、従来からμf ,μb は人為的にそ
の大小の値を管理することが可能であるが、μ1 ,μ2
(シート間の摩擦係数)は製紙条件や使用環境条件等で
種々変化するためμ1 =μ2 やμ1 >μ2 も場合によっ
ては存在し、結果として上記式の条件が維持出来ず、
2枚目のシートP2がシートP1に引きずられて重送してし
まう虞がある。
【0025】本発明では重送が発生した時にシートP1
P2,P3の先端または側端から給送抵抗力fs を加えるこ
とで前述した重送現象を防止しようとするものである。
即ち、図11に示すようにシートP1,P2,P3の先端または
側端から給送抵抗力fs を加えた場合、各部での力の関
係から導かれる重送防止条件は以下の式のようにな
る。
【0026】尚、以下の式において、fは最上位のシ
ートP1がフィードローラ1から受ける給送力、bは最下
位のシートP3がリタードローラ2から受ける戻し搬送
力、f 1 は最上位のシートP1が2枚目のシートP2から受
ける動摩擦抵抗力、f2 は最下位のシートP3が2枚目の
シートP2から受ける動摩擦抵抗力である。
【0027】
【数2】
【0028】ここで、f=μf ×F、b=μb ×F、f
1 =μ1 ×F、f2 =μ2 ×Fより、上記式は以下の
式で表される。
【0029】
【数3】
【0030】上記式において{μf ,μb }について
は従来と同様にローラ材質等により予め比較的容易に設
定可能である。また、{μ1 ,μ2 }についても従来に
ない初めての人為的に設定可能な{fs /F}なる項目
が設けられたので実測上、{μ1 ,μ2 }は0.1〜
0.5の範囲内に納まり、以下の式に示すように設定
すると、式が得られる。
【0031】
【数4】
【0032】従って、実際の設計上は安全率を考慮し
て、以下の式に示す条件を満足するように設定し、上
記式からμf ,μb を決定すれば原理的に人為的にシ
ートPの重送防止が可能となる。
【0033】
【数5】
【0034】上記原理に基づいて前記目的を達成するた
めの本発明に係る代表的なシート給送装置の構成は、シ
ートを給送するシート給送手段と、前記シート給送手段
よりもシート給送方向下流側に配置され、前記シート給
送手段により給送されたシートを搬送する搬送回転体
と、前記搬送回転体に対向して配置され、前記搬送回転
体との協働によりシートを分離する分離回転体とを有す
るリタード分離給送手段を装備したシート給送装置にお
いて、前記リタード分離給送手段と連動してシートの重
送を検知する重送検知手段と、前記リタード分離給送手
段を通過して重送されたシートの先端または側端に当接
して給送抵抗を加える給送抵抗付加手段と、前記重送検
知手段によりシートの重送を検知した際に前記給送抵抗
付加手段を動作させる制御部とを有することを特徴とす
る。
【0035】本発明は、上述の如く構成したので、リタ
ード分離給送手段と連動してシートの重送を検知する重
送検知手段の検知情報に基づいて制御部が給送抵抗付加
手段を動作させてリタード分離給送手段を通過して重送
されたシートの先端または側端に当接して給送抵抗を加
え、これにより重送を防止することが出来る。
【0036】また、前記重送検知手段は前記リタード分
離給送手段の正逆転動作を検知することによりシートの
重送を検知するか、若しくは、前記リタード分離給送手
段の回転方向に連動したエンコーダの出力信号を検知す
ることによりシートの重送を検知するように構成すれば
好ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るシート給送
装置及びこれを備えた画像形成装置の一例としてレーザ
ビームプリンタに適用した場合の一実施形態を具体的に
説明する。図1は本発明に係るシート給送装置を備えた
画像形成装置の構成を示す模式断面説明図、図2は本発
明に係るシート給送装置の第1実施形態の構成を示す模
式断面説明図、図3は第1実施形態の重送検知手段とな
るエンコーダの構成を示す部分拡大図、図4は第1実施
形態の重送検知手段となるエンコーダからの出力信号を
示す図、図5は第1実施形態の制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【0038】先ず、図1を用いて本発明に係るシート給
送装置を備えた画像形成装置の構成について説明する。
図1において、5は画像形成手段となる静電像担持体で
ある電子写真感光体ドラムであり、6は光源としての半
導体レーザ、7はスキャナモータ8によって回転する回
転多面鏡、9は半導体レーザ6から出射され感光体ドラ
ム5の表面上を走査するレーザビームである。
【0039】10は感光体ドラム5の表面上を一様に帯電
するための帯電ローラであり、11は感光体ドラム5の表
面上に形成された静電潜像をトナーにより現像するため
の現像機である。12は現像機11により現像されたトナー
画像を紙や合成樹脂等により構成されたシートPに転写
するための転写ローラであり、13はシートPに転写され
たトナー画像を加熱、加圧処理して溶融定着させるため
の定着ローラ対である。
【0040】14はシートPを収容すると共に該収容され
たシートPのサイズを識別する機能を有するシート載置
手段となるシートカセットであり、該シートカセット14
内に収容されたシートPはシート給送手段となるピック
アップローラ15が1回転することにより給送される。
【0041】ピックアップローラ15及び該ピックアップ
ローラ15のシート給送方向下流側(以下、単に「下流
側」という)に配置された搬送回転体となるフィードロ
ーラ1は図1の反時計回り方向に回転する。また、フィ
ードローラ1に対向して配置され、該フィードローラ1
との協働によりシートPを分離する分離回転体となるリ
タードローラ2は図示しないトルクリミッタを介して前
記重送発生時に図1の反時計回り方向に回転する。通常
の場合は図1で示した方向と逆、つまり図1の時計回り
方向に回転している。
【0042】また、リタードローラ2は図示しないバネ
等の付勢手段によりフィードローラ1に対して一定の加
圧力Fで当接している。
【0043】リタードローラ2にはフィードローラ1と
の摩擦係数μにより図1の時計回り方向に回転しようと
する力μ×Fが加わり、これが前記トルクリミッタの設
定値Tを上回るためリタードローラ2はリタードローラ
軸2aが図1の反時計回り方向に回転しているにも関わ
らずフィードローラ1に従動して図1の時計回り方向に
回転する。
【0044】ピックアップローラ15により送り出された
シートPはフィードローラ1とリタードローラ2との協
働作用により最上位の1枚だけが分離給送され、更に下
流側に配置されたシートセンサ19によりシートPが給送
されたことを検知し、更に下流側に配置された引き抜き
ローラ対3,4により転写前ローラ対16に搬送する。
【0045】17はシートPのサイズを識別する機能を有
しない手差し給送口からシートPを転写前ローラ対16に
導くための手差し給送ローラであり、18は画像が定着さ
れたシートPを機外に排出する排出ローラ対である。
【0046】次に図2〜図5を用いて本発明に係るシー
ト給送装置の第1実施形態の構成について詳細に説明す
る。図2において、リタード分離給送手段Aを構成する
フィードローラ1は図2の下方から正逆転可能なリター
ドローラ2によって所定の加圧力Fによって加圧されて
いる。
【0047】リタードローラ2の正逆転動作は前述した
従来例と同様のリタード分離方式を利用しており、更に
その下流側には引き抜きローラ対3,4が配置されてい
る。シートカセット14からピックアップローラ15により
繰り出されたシートPはリタード分離給送手段Aである
フィードローラ1とリタードローラ2との協働作用によ
り分離給送され、引き抜きローラ対3,4により挟持搬
送して安定したスピードで下流側に搬送する。
【0048】リタードローラ2のリタードローラ軸2a
には図示しない駆動手段から回転駆動力が伝達され、該
リタードローラ軸2aと同軸上にはベルト状手段20の一
端が巻き掛けられ、該ベルト状手段20の他端は重送検知
手段となるエンコーダ21の回転軸21aに巻き掛けられて
いる。
【0049】これにより、リタードローラ2の回転方向
と同期した回転駆動力をエンコーダ21の回転軸21aへ伝
達することが出来、該エンコーダ21によりリタード分離
給送手段Aの正逆転動作を含む回転方向に連動した出力
信号を検知することによりシートPの重送を検知するこ
とが出来るものである。
【0050】エンコーダ21の回転状態は検知手段22によ
って画像形成装置本体に設けられた制御部となるコント
ローラ23へ検知出力信号として伝達される。
【0051】コントローラ23は図5に示すように、CP
U(中央演算処理装置)23a、ROM(読み出し専用メ
モリ)23b、RAM(リードライトメモリ)23cを有し
ており、CPU23aは後述のROM23bや入力装置等の
外部機器等からプログラムや各種データを読み出し、必
要な演算や判断を行い、各種制御を行うものである。
【0052】更に、エンコーダ21の回転状態を検知する
検知手段22からの検知情報(信号パターン)に基づいて
リタードローラ2が現在正逆回転のどちらの回転をして
いるかをリアルタイムで判別し、更に後述する給送抵抗
付加手段としてシートPの先端に当接して給送抵抗を加
えるシャッター手段24を駆動制御する。
【0053】ROM23bは、CPU23aが動作するため
の各種プログラムや文字コード、ドットパターン記録等
に必要な各種データを格納しており、更には、リタード
ローラ2の回転方向によりエンコーダ21に設けられた検
知手段22が出力する出力信号のパターン(図4参照)を
記憶している。
【0054】RAM23cは、CPU23aが命令中のデー
タや演算結果を一時貯えておくワーキングエリア、外部
機器等から入力された各種データを格納しておくバッフ
ァエリア、文書等を保存しておくテキストエリア等から
なっており、更にはエンコーダ21に設けられた検知手段
22から出力される出力信号パターンを随時記憶してい
る。
【0055】リタード分離給送手段Aを通過して重送さ
れたシートPの先端に当接して給送抵抗を加える給送抵
抗付加手段となるシャッター手段24はフィードローラ1
とリタードローラ2とのニップ部よりも下流側で引き抜
きローラ対3,4よりもシート給送方向上流側に配置さ
れており、通常は搬送経路外でシートPの通過を妨げな
い図2の実線で示す退避位置に待機している。
【0056】そして、コントローラ23のCPU23aから
送られた動作信号を受けて図示しない移動手段により搬
送経路内でシートP先端に当接して該シートPの通過を
妨げる図2の破線で示す係止位置に突出するようになっ
ている。
【0057】上記シャッター手段24の移動手段としては
ソレノイドやモータ等の駆動力をアクチェータ等の駆動
部材に伝達してシャッター部材を突出/退避するように
構成することで良い。
【0058】上記構成において、図11に示すように、3
枚のシートPが同時にリタード分離給送手段Aへ送られ
て来た場合の実際の作用について以下に説明する。フィ
ードローラ1とリタードローラ2とのニップ部にシート
P束として3枚のシートPが同時に搬送されて来ると、
前述の各ローラ1,2とシートP、及びシートP間の摩
擦係数の大小関係により、今まで図2の時計回り方向
(破線で示す方向)に回転していたリタードローラ2は
最下位のシートPを逆方向へ戻す動作、つまり、図2の
反時計回り方向(実線で示す方向)へ回転を開始する。
【0059】この回転方向の変化はベルト状手段20によ
ってエンコーダ21に伝達され、検知手段22の出力信号に
変換された後、コントローラ23に伝達される。図3はエ
ンコーダ21の拡大図であり、ベルト状手段20によって回
転軸21aが直接回転駆動されるようになっている。
【0060】エンコーダ21の回転方向はリタードローラ
2の回転動作と同期しており、図3の時計回り方向(破
線方向)はリタードローラ2の通常回転方向であり、図
3の反時計回り方向(実線方向)はリタードローラ2の
逆回転方向(重送シートPの戻し搬送動作が発生してい
る状態の方向)である。
【0061】また、エンコーダ21の円盤の周端部には、
図3に示すように、周方向に向かって矩形穴21b,21
c,21d,21e,21f,…が形成されている。これ等の
矩形穴21b,21c,21d,21e,21f,…の周方向の端
面間隔は一方の端面がl1 の間隔で、他方の端面が
2 ,l3 の交互の間隔で配置された2種類で構成され
ている。
【0062】即ち、矩形穴21b,21c,21d,21e,21
fの径方向の一端部の離間ピッチは等しく、矩形穴21
b,21c,21d,21e,21fの周方向の幅寸法が、隣接
する矩形穴(例えば、矩形穴21bと矩形穴21cとの周方
向の幅寸法)では異なり、一つ置きの矩形穴(例えば、
矩形穴21bと矩形穴21dとの周方向の幅寸法)では等し
くなるように形成されている。
【0063】検知手段22の検知部22aは図4に示すよう
にエンコーダ21の回転方向によって、正回転時(図3の
破線方向)では、l2 ,l3 ,l2 ,…と交互に異なる
時間間隔の出力信号を発生し、逆回転時(図3の実線方
向)では、l1 ,l1 ,l1,…と等しい時間間隔の出
力信号を発生する。
【0064】これ等の出力信号パターンは予めコントロ
ーラ23のROM23bに記憶されており、検知手段22から
コントローラ23のCPU23aへ送られてくる信号パター
ンによりエンコーダ21を介してリタードローラ2が現在
正逆回転のどちらの回転をしているかがリアルタイムで
判別出来る。
【0065】上記構成により、シートP束の重送時にリ
タードローラ2が下位のシートPを戻し搬送する動作に
移行したことをエンコーダ21の回転方向を検知手段22が
検知した出力信号パターンを判別することでリアルタイ
ムで検知することが出来る。
【0066】尚、上記エンコーダ21の出力信号パターン
はエンコーダ21の矩形穴21b,21c,21d,21e,21
f,…の形状及び離間間隔によって自在に設定出来るの
で目的に合わせて適宜設定することが出来るものであ
る。
【0067】また、本実施形態では、リタードローラ2
の回転方向に同期するようにベルト状手段20を介してエ
ンコーダ21を回転させるように構成した一例を示した
が、他の構成としてリタードローラ2のリタードローラ
軸2aの延長したシート搬送経路外部に同軸中心を有す
るエンコーダ21を設けても良く、この場合、ベルト状手
段20を省略して構成を簡略化出来る。
【0068】上述したように、エンコーダ21の回転方向
を検知手段22が検知した出力信号パターンを判別するこ
とでシートP束の重送時にリタードローラ2が下位のシ
ートPを戻し搬送する動作に移行したことを判断したコ
ントローラ23のCPU23aは駆動信号を発生して図示し
ない駆動系によってシャッター手段24をシート搬送路25
に対して突出させる(図2の破線位置)。
【0069】そして、リタード分離給送手段Aから重送
されたシートP束の先端がこのシャッター手段24に当接
して係止され、図11に示す搬送方向と反対方向の力であ
る給送抵抗力fs が生じて前述したように最上位のシー
トPのみがシャッター手段24に先端が当接して上に凸の
ループを形成し、該シャッター手段24の上端部を乗り越
えて引き抜きローラ対3,4に向けて搬送される。
【0070】一方、下位のシートPはシャッター手段24
による給送抵抗力fs によって前進が妨げられ、先端が
シャッター手段24に当接係止された停止状態を維持す
る。
【0071】そして、次の給送時に2枚目のシートPが
前述の最上位のシートPと同様にシャッター手段24に先
端が当接して上に凸のループを形成し、該シャッター手
段24の上端部を乗り越えて引き抜きローラ対3,4に向
けて搬送される。
【0072】この動作はリタードローラ2が逆転してい
る間中、シャッター手段24がシート搬送路25内に突出し
た位置に保持され、上記の動作が重送シートP束に対し
て繰り返される。
【0073】重送シートP束が最後の1枚になると同時
にリタードローラ2は正転動作に移行し、これに伴って
エンコーダ21からの出力信号パターンもl1 ,l1 ,l
1 ,…と等しい時間間隔の出力信号パターンからl2
3 ,l2 ,…と交互に異なる時間間隔の出力信号パタ
ーンに変化する。
【0074】この出力信号パターンを検知手段22を介し
てコントローラ23が受け取ると、シャッター手段24をシ
ート搬送路25外へ退避する信号がシャッター手段24の駆
動系に伝達され、該シャッター手段24は図2の実線位置
に移動する。
【0075】これ以降、再び重送が発生するまでシャッ
ター手段24は図2の実線位置に退避した状態で保持され
る。
【0076】上述のように、重送発生時にエンコーダ21
によりリタードローラ2の回転方向を検知し、この検知
情報に基づいてシャッター手段24をシート搬送路25内に
突出させてシートPの前進力を妨げる給送抵抗力fs を
生じさせて重送シートP束を1枚ずつ分離給送すること
により、従来発生していた搬送中のジャム、重送現象を
防止出来、搬送安定性を維持出来る。
【0077】次に図6を用いて本発明に係るシート給送
装置の第2実施形態について説明する。図6は本発明に
係るシート給送装置の第2実施形態のシャッター手段の
構成を示す断面説明図である。尚、前記第1実施形態と
同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0078】本実施形態の給送抵抗付加手段となるシャ
ッター手段は、図6に示すように、分離回転体であるリ
タードローラ2の正逆転動作に連動するように回転軸と
なるリタードローラ軸2aの外周部に所定の摩擦を持っ
て摺動可能に嵌装して軸支された略L字型のアーム31を
有しており、該アーム31はストッパ32,33の間でリター
ドローラ軸2aを中心に回動可能に構成されている。
【0079】そして、シートPの給送が正常に行われ、
リタードローラ2が正転している時(図6の破線方向の
回転時)には、アーム31はストッパ32に下端部が当接し
た状態で摺動部31aでリタードローラ軸2aと摺動し、
見かけ上、図6の実線で示す位置に静止した状態で保持
される。
【0080】また、重送時にはリタードローラ2が逆転
(図6の実線方向の回転)し、リタードローラ軸2aと
摺動部31aとの摺動摩擦によってアーム31が図6の破線
で示す位置まで回動し、該アーム31はストッパ33に上端
部が当接した状態で摺動部31aでリタードローラ軸2a
と摺動し、見かけ上、図6の破線で示す位置に静止した
状態で保持される。
【0081】この時、アーム31の端部の起立部31bがシ
ート搬送路25内に突出し、前記第1実施形態と同様に重
送シートP束の搬送動作を妨げ、最上位のシートPのみ
がアーム31の起立部31bに先端が当接して上に凸のルー
プを形成し、該起立部31bの上端部を乗り越えて引き抜
きローラ対3,4に向けて搬送される。
【0082】一方、下位のシートPはアーム31の起立部
31bによる給送抵抗力fs によって前進が妨げられ、先
端が起立部31bに当接係止された停止状態を維持する。
【0083】そして、次の給送時に2枚目のシートPが
前述の最上位のシートPと同様に起立部31bに先端が当
接して上に凸のループを形成し、該起立部31bの上端部
を乗り越えて引き抜きローラ対3,4に向けて搬送され
る。
【0084】この動作はリタードローラ2が逆転してい
る間中、アーム31の起立部31bがシート搬送路25内に突
出した位置に保持され、上記の動作が重送シートP束に
対して繰り返される。
【0085】重送シートP束が最後の1枚になると同時
にリタードローラ2は正転動作に移行し、これに伴って
アーム31はリタードローラ軸2aを中心に図6の破線で
示す時計回り方向に回動して該アーム31の下端部がスト
ッパ32に当接係止されて図6の実線位置に退避する。
【0086】これ以降、再び重送が発生するまでアーム
31は図6の実線位置に退避した状態で保持される。他の
構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様な効果
を得ることが出来るものである。
【0087】本実施形態では前記第1実施形態のように
エンコーダ21や検知手段22、或いはコントローラ23によ
る信号パターンの判断等も必要なく、シャッター手段24
を駆動する駆動系も必要ないので極めて簡単な構成で前
記第1実施形態と略同様な効果を得ることが出来るもの
である。
【0088】次に図7及び図8を用いて本発明に係るシ
ート給送装置の第3実施形態について説明する。図7は
本発明に係るシート給送装置の第3実施形態の構成を示
す平面説明図、図8は第3実施形態の制御系の構成を示
すブロック図である。尚、前記第1実施形態と同様に構
成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0089】図7において、シート載置手段となるシー
トカセット14に収容されたシートPは該シートPの給送
方向に平行な両端(以下、「両側端」という)に当接し
て該シートPの位置を規制する側端規制部材となる側端
規制板41,42によって通常は適当な隙間eを維持した状
態で規制されている。
【0090】本実施形態において給送抵抗付加手段とな
る側端規制板41,42は、図示しない支持手段によりシー
ト幅方向(シート給送方向と直交する方向)に移動可能
に設けられており、シートカセット14の幅方向中央部に
配置されたピニオンギア43に対して互いに対向して噛合
するラックギア44,45に固定されている。
【0091】そして、モータ47により回転駆動されるピ
ニオンギア43にラックギア44,45が噛合してシート幅方
向に移動し、側端規制板41,42が中央基準でシートPの
両端部に当接してシートPの位置を規制する。
【0092】ピニオンギア43を回転駆動するモータ47は
図8に示すように前記第1実施形態と同様に構成された
コントローラ23によりリタードローラ軸2aに連動して
回転するエンコーダ21の回転情報を検知手段22が検知
し、これに応じて制御される。
【0093】側端規制板41,42の内側面にはゴム材やバ
ネ材等で構成される弾性可撓部材46が取り付けられてお
り、該側端規制板41,42がシートPの両側端を規制する
際に弾性可撓部材46がシートPの両側端に当接して適当
な力で押さえるか、または隙間eを作る側に位置をシフ
トする。
【0094】上記構成において、前記第1実施形態と同
様にエンコーダ21の回転を検知する検知手段22により重
送現象が検知されると、コントローラ23がモータ47へ駆
動信号を送り、該モータ47が回転駆動してピニオンギア
43を回転させ、該ピニオンギア43に噛合するラックギア
44,45がシート幅方向に移動して側端規制板41,42は中
央基準でシートPの両側端を押さえる方向に所定距離移
動して停止する。
【0095】この移動量はシートPの種類や使用環境で
異なり、予め設定された値がコントローラ23のROM23
bに記憶されている。
【0096】この動作によって前述の重送シートP束の
側端面には給送抵抗力fs が弾性可撓部材46により加え
られるので、フィードローラ1に直接接触する最上位の
シートPのみに給送抵抗力fs に勝る給送力が付与され
て下流側に搬送され、下位の重送シートP束は給送抵抗
力fs によりフィードローラ1とリタードローラ2との
ニップ部近傍に停止させられる。
【0097】この作用は重送シートP束の2枚目以降も
同様に繰り返され、最後の1枚目になってリタードロー
ラ2が正転動作に移行したと同時にコントローラ23から
モータ47へ逆回転信号が送られ、ピニオンギア43が逆転
してラックギア44,45を介して側端規制板41,42は再び
正常給送時の隙間eが維持される状態まで戻って停止す
る。
【0098】本実施形態では、正常な給送動作時には側
端規制板41,42はシートPの側端と予め設定された隙間
eを保持する位置にあってシートPの給送動作に不要な
負荷をかけず、重送発生時のみ重送シートP束側端面に
対して給送抵抗力fs を加えて重送シートP束から1枚
毎の分離給送を行うことが出来るものである。
【0099】他の構成は前記第1実施形態と同様に構成
され、同様の効果を得ることが出来るものである。
【0100】次に図9及び図10を用いて本発明に係るシ
ート給送装置の第4実施形態について説明する。図9は
本発明に係るシート給送装置の第4実施形態の構成を示
す平面説明図、図10は第4実施形態の制御系の構成を示
すブロック図である。尚、前記第1、第3実施形態と同
様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0101】本実施形態の側端規制部材は、図9に示す
ように、前記第3実施形態の側端規制板41,42の代わり
に、重送されたシートPの側端に当接して該シートPを
シート後退方向に搬送し得るベルト状規制手段51,52を
用いて構成したものである。
【0102】前記ベルト状規制手段51,52は、前記第3
実施形態と同様なラックギア44,45の一端部に固定され
た図示しない支持部材の両端部に回転可能に配置された
プーリ51a,51b,52a,52bにより夫々張架されたベ
ルト51c,52cが同期して回転可能に構成され、該ベル
ト51c,52cのベルト表面がシートカセット14内に収容
されたシートPの側端に当接してシートPの位置を規制
するように前記第3実施形態と同様にシート幅方向に移
動可能に設けられている。
【0103】また、ベルト状規制手段51,52はプーリ51
a,52aに図示しないギア列を介して連結されたモータ
53によりシートPをシート後退方向に搬送する方向に同
期して回転駆動される。
【0104】上記構成において、通常、シートPの側端
に対して隙間eが維持されたベルト状規制手段51,52
は、重送現象が発生すると、図10に示すコントローラ23
からの信号によりモータ47が駆動されてピニオンギア43
が回転し、該ピニオンギア43とラックギア44,45との噛
合によりラックギア44,45と一体的にシートP束の側端
面へ近づく方向へ移動し、シートP束側端面に適当な給
送抵抗力fs を加えた位置で停止する。
【0105】この時、コントローラ23からのモータ47へ
の駆動信号が発生すると同時にベルト状規制手段51,52
を回転駆動するモータ53へも駆動信号が伝達され、シー
トP束をシート後退方向に搬送する方向にベルト51c,
52cを回転駆動する。
【0106】即ち、本実施形態ではベルト状規制手段5
1,52がシートP束をシート後退方向に搬送する方向に
回転しながらシートP束の側端面へ近づく方向へ移動
し、予め設定された所定位置で停止するようになってい
る。
【0107】上記構成において、シート後退方向に回転
しているベルト状規制手段51,52を使用することで、静
止した第3実施形態の側端規制板41,42と比較して重送
シートP束をシート後退方向に戻し搬送する力を強化し
て重送シートP束の最上位のシートP以外の下位のシー
トPを元のシートカセット14の給送開始位置へ戻すこと
が出来、これによりジャム時にフィードローラ1とリタ
ードローラ2とのニップ部に重送シートP束が挟み込ま
れた状態がなくなるためジャム処理を容易に行うことが
出来る。
【0108】また、給送抵抗力fs を安定化させること
が出来、耐久性及び信頼性を向上することが出来るもの
である。他の構成は前記第1、第3実施形態と同様に構
成され、同様の効果を得ることが出来るものである。
【0109】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、通常の給送時にはシートへ何ら給送抵抗力を
与えず、重送発生時にのみ給送抵抗力を与えて重送シー
ト束から1枚毎シートを分離給送することが出来、これ
によって従来発生していた重送や連送、或いはジャムの
ような搬送信頼性を落とす現象を簡単で経済的に有利な
構成により防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート給送装置を備えた画像形成
装置の構成を示す模式断面説明図である。
【図2】本発明に係るシート給送装置の第1実施形態の
構成を示す模式断面説明図である。
【図3】第1実施形態の重送検知手段となるエンコーダ
の構成を示す部分拡大図である。
【図4】第1実施形態の重送検知手段となるエンコーダ
からの出力信号を示す図である。
【図5】第1実施形態の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明に係るシート給送装置の第2実施形態の
シャッター手段の構成を示す断面説明図である。
【図7】本発明に係るシート給送装置の第3実施形態の
構成を示す平面説明図である。
【図8】第3実施形態の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図9】本発明に係るシート給送装置の第4実施形態の
構成を示す平面説明図である。
【図10】第4実施形態の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図11】本発明に係るシート給送装置の重送防止作用の
原理について説明する図である。
【図12】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…フィードローラ、2…リタードローラ、2a…リタ
ードローラ軸、3,4…引き抜きローラ対、5…感光体
ドラム、6…半導体レーザ、7…回転多面鏡、8…スキ
ャナモータ、9…レーザビーム、10…帯電ローラ、11…
現像機、12…転写ローラ、13…定着ローラ対、14…シー
トカセット、15…ピックアップローラ、16…転写前ロー
ラ対、17…手差し給送ローラ、18…排出ローラ対、19…
シートセンサ、20…ベルト状手段、21…エンコーダ、21
a…回転軸、21b,21c,21d,21e,21f…矩形穴、
22…検知手段、22a…検知部、23…コントローラ、23a
…CPU、23b…ROM、23c…RAM、24…シャッタ
ー手段、25…シート搬送路、31…アーム、31a…摺動
部、31b…起立部、32,33…ストッパ、41,42…側端規
制板、43…ピニオンギア、44,45…ラックギア、47…モ
ータ、51,52…ベルト状規制手段、51a,51b,52a,
52b…プーリ、51c,52c…ベルト、53…モータ、A…
リタード分離給送手段、P,P1,P2,P3…シート

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを給送するシート給送手段と、前
    記シート給送手段よりもシート給送方向下流側に配置さ
    れ、前記シート給送手段により給送されたシートを搬送
    する搬送回転体と、前記搬送回転体に対向して配置さ
    れ、前記搬送回転体との協働によりシートを分離する分
    離回転体とを有するリタード分離給送手段を装備したシ
    ート給送装置において、 前記リタード分離給送手段と連動すると共に該リタード
    分離給送手段を通過して重送されたシートの先端または
    側端に当接して給送抵抗を加える給送抵抗付加手段を有
    することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 シートを給送するシート給送手段と、前
    記シート給送手段よりもシート給送方向下流側に配置さ
    れ、前記シート給送手段により給送されたシートを搬送
    する搬送回転体と、前記搬送回転体に対向して配置さ
    れ、前記搬送回転体との協働によりシートを分離する分
    離回転体とを有するリタード分離給送手段を装備したシ
    ート給送装置において、 前記リタード分離給送手段と連動してシートの重送を検
    知する重送検知手段と、 前記リタード分離給送手段を通過して重送されたシート
    の先端または側端に当接して給送抵抗を加える給送抵抗
    付加手段と、 前記重送検知手段によりシートの重送を検知した際に前
    記給送抵抗付加手段を動作させる制御部と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記重送検知手段は前記リタード分離給
    送手段の正逆転動作を検知することによりシートの重送
    を検知することを特徴とする請求項2に記載のシート給
    送装置。
  4. 【請求項4】 前記重送検知手段は前記リタード分離給
    送手段の回転方向に連動したエンコーダの出力信号を検
    知することによりシートの重送を検知することを特徴と
    する請求項3に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記給送抵抗付加手段は前記搬送回転体
    と前記分離回転体とのニップ部よりもシート給送方向下
    流側に配置されたシャッター手段に重送されたシートの
    先端を当接して給送抵抗を加えることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記シャッター手段は前記分離回転体の
    回転軸に摺動可能に嵌装されて軸支されたことを特徴と
    する請求項5に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記給送抵抗付加手段はシートが収容さ
    れるシート載置手段にシート幅方向に移動可能に配置さ
    れた側端規制部材が重送されたシートの側端に当接して
    給送抵抗を加えることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記側端規制部材は重送されたシートの
    側端に当接して該シートをシート後退方向に搬送し得る
    ことを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載のシ
    ート給送装置を装備し、シートに画像情報に応じて画像
    を形成する画像形成手段を有することを特徴とする画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505800A (ja) * 2003-09-15 2007-03-15 ギーゼッケ ウント デフリエント ゲーエムベーハー シート材料の枚葉装置および方法
US9039162B2 (en) 2006-04-25 2015-05-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Media multi-feed rejection process with an encoded counter-rotating roller
WO2018131837A1 (en) * 2017-01-11 2018-07-19 Hp Printing Korea Co., Ltd. Usage determination of multi-feed prevention roller

Cited By (4)

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