JP2000168042A - スクリーン印刷用版枠 - Google Patents

スクリーン印刷用版枠

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JP2000168042A
JP2000168042A JP10342477A JP34247798A JP2000168042A JP 2000168042 A JP2000168042 A JP 2000168042A JP 10342477 A JP10342477 A JP 10342477A JP 34247798 A JP34247798 A JP 34247798A JP 2000168042 A JP2000168042 A JP 2000168042A
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gauze
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tension
drive shaft
frame
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Hiroshi Yamada
浩 山田
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THREE D KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紗の全面にわたって均一な張力を付与するこ
とのできるスクリーン印刷用版枠を提供することにあ
る。 【解決手段】 紗Sに引張変位を与えることにより同紗
Sに張力を付与する枠材2を有するものであって、各枠
材2は、長手方向の中央部で最も大きく、長手方向の一
方及び他方の端部に向かうに従って徐々に小さくなるよ
うな引張変位を紗Sに与えることにより、紗の全面にわ
たって均一な張力を付与するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スクリーン印刷
に用いるスクリーン印刷用版枠に関するもので、更に詳
細には、高い張力で紗を張ることができ、かつ使用途中
でも紗の張力を自由に調整することが可能なスクリーン
印刷用版枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷において紗の張力の低下
は、印刷部分の位置ずれや、網かけ四色分解方式での色
調再現の狂い、インクの裏回り現象、トポグラフィー等
の様々な不都合な現象を生じる。このため、紗の張力の
低下は、印刷品位の低下や、生産性の低下を招く一番の
原因となるといえる。
【0003】紗の張力が低下する原因としては、主とし
て次の二つが上げられる。すなわち、第1の原因として
は、スクリーン印刷用版枠を構成する枠材の変形による
ものであり、第2の原因としては、紗の原材料である糸
の永久伸びによるものである。
【0004】紗は、10数ミクロンメーターから数十ミ
クロンメーター程度の極細の糸、すなわち、絹、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、フ
ッ素繊維、ステンレススチールなどの極細の糸を布状に
織ったものが使用される。そして、いずれの材料の糸を
使用した紗であっても、「織布」状に形成されているこ
とから、大小の差はあるが根本的に弾力性を有してお
り、その弾性限度内において自由に伸び縮みする性質が
ある。
【0005】現在、スクリーン印刷で使用される紗は、
あらかじめ紗張り機と呼ばれる機械で四方に引き伸ばさ
れて所定の張力がかけられた後、四角形状に形成された
木製若しくはアルミニュウム、ステンレススチールとい
った金属製の枠材に接着固定され、所定の張力を保持し
たまま枠材と一体化されるようになっている。
【0006】紗の張力は、その全面で、なるべく高い張
力が、均一に保たれていることが理想的である。ただ
し、紗は極細の繊維とはいえ、1インチ当たり100本から
500本の糸が使用されているため、その張力による反力
は相当に大きな力となって枠材に作用することになる。
このため、四角形を構成する各枠材は、その長手方向の
中央部分が内側にたわみ、「糸巻き形」に変形すること
になる。そのため、紗は、各枠材における中央寄りの1
/3程度の幅の部分、すなわちこの幅で縦横十文字に対
応する部分が特に著しい張力低下を起こすことになる。
【0007】そして、スクリーン印刷をする際には、紗
の上に、直接、刷版を形成し、その上にインクを相当量
置き、一枚印刷する毎にスキージを紗上に押し付けるこ
とになる。そのため、印刷作業中に繰り返されるスキー
ジによる加圧によって、紗は伸縮を繰り返すことにな
り、ついには紗の原材料である糸に永久伸びが生じるこ
とになる。すなわち、印刷作業の過程で、糸に永久伸び
が生じ、紗の張力は徐々に低下することになる。
【0008】しかしながら、現在一般的に使われている
枠材に紗を直接接着するタイプのスクリーン印刷用版枠
では、所定の印刷の期間において紗の張力が低下してし
まった場合、再び張力を高めることができない。このた
め張力が低下した場合には、新しい紗に張り替える以
外、紗の張力を上げる方法がないという問題があった。
【0009】この問題を解決するには、スクリーン印刷
用版枠自体に紗を張る機能を持たせるか、あるいは紗が
なんらかの理由によって弛んだ場合に、再度その張力を
回復させうる機能を持たせれば良い。
【0010】そして、紗の張力を回復させるための技術
がいくつか開発されているが、いずれもその効果が不十
分か、若しくは使い勝手が悪いという問題がある。その
一つの技術として、図12に示すような張力調整機能を
有するスクリーン印刷用版枠91がある。
【0011】このスクリーン印刷用版枠91は、四つの
角部にL字型のコーナー部材92を配置し、隣り合うコ
ーナー部材92を枠材93で連結したもので構成されて
いる。各枠材93は、円筒形状に形成されており、紗S
を保持する機能を有すると共に、コーナー部材92に対
して回転可能になっている。更に、枠材93は、その両
端部に六角面状のレンチ掛け部93aを有していると共
に、所定の回転角度の位置で固定ボルト(図示せず)に
よって回転止めがなされるようになっている。
【0012】上記のように構成されたスクリーン印刷用
版枠91は、高い張力で紗Sを張ることが可能である
が、対向する枠材93が紗Sを前後左右に引っ張るだけ
であるため、枠材93の内側における紗張り面の四ケ所
のコーナー部分で、張力が高くなり過ぎ、しばしば紗S
の破断が起きる。すなわち、紗Sに張力を付与した際
に、各枠材93はその長手方向の中央部が最大たわみを
生じるように弾性的に湾曲するので、紗Sに対して上述
したような十文字の帯状に張力の低下した部分が生じ
る。この十文字の帯状部分の張力を正規の張力まで上昇
させると、紗Sのコーナー部の張力が高くなり過ぎ、紗
Sに破断の危険が生じることになる。
【0013】また、上記スクリーン印刷用版枠91にお
いては、紗Sに対する張力の付与を、次のようにして行
なう。
【0014】すなわち、新たに紗Sを張る場合は、各枠
材93の長手方向に長く形成された蟻溝93bに、薄く
細長い合成樹脂ベルト94を紗Sと共に嵌め込むことに
よって、紗Sの四辺を各枠材93にそれぞれ固定する。
ただし、そのまま紗Sに張力を付与すると、紗Sの四ケ
所のコーナー部分で、張力が高くなり過ぎ、紗Sの破断
が起きる恐れがあるため、各コーナー部分において、
「遊び量」をとって紗Sを弛ませておく必要がある。こ
の量は定量化されておらず、長辺、短辺方向の長さに適
合する弛ませ加減の修得が大変難しく、かなり高度な専
門知識と習熟が要求される。幾度もの試行と習熟が必要
である。
【0015】そして、レンチ掛け部93aにレンチを掛
けて枠材93を回転させ、紗Sに張力を付与する。この
作業を両サイドの枠材93で行い、しかる後再びレンチ
により紗Sに張力を付与する作業を行なう。そして、希
望の張力を得たならば、弛まぬように上記レンチを保持
しながら、別のレンチで速やかに、しかも所定のトルク
で、固定ボルトを締めつけて、枠材93の回転止めを行
なう。
【0016】この作業を各枠材93の両端ニ箇所ずつ、
計8箇所で行うことを原則とする。また、枠材93によ
り紗Sを巻き取る量は数ミリ単位である。これを通常2
〜3回に分けて繰り返す。このとき巻き上げ量が多す
ぎ、紗Sにかかる張力が上がり過ぎた場合は、2〜3秒
後に瞬時に紗Sが破断することがある。以上が版枠91
において、紗Sに張力を付与するための作業の概略であ
るが、大変加減の難しい作業である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、張力調
整機能を有するスクリーン印刷用版枠91においては、
紗Sの張力を使用の途中でも調整し直すことができると
いう利点があるものの、紗Sの張力を全面にわたって均
一に付与することができないという問題があった。
【0018】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、紗の全面にわたって均一な張力を付与すること
のできるスクリーン印刷用版枠を提供することを課題と
している。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、紗に引張変位を与えること
により同紗に張力を付与する枠材を有するスクリーン印
刷用版枠において、上記枠材は、長手方向の中央部で最
も大きく、長手方向の一方及び他方の端部に向かうに従
って徐々に小さくなるような引張変位を紗に与えるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0020】このように構成された発明においては、紗
に張力を付与した際に、枠材は紗に引っ張られて、その
長手方向の中央部が最大たわみとなるように弾性的に湾
曲することになる。しかし、枠材の中央部に対応する紗
の引張変位量も最大となっているので、枠材の長手方向
の全体にわたって紗に均一な張力を付与することができ
る。すなわち、枠材で囲む紗の全面にわたって均一な張
力を付与することができる。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、枠材は、回転駆動軸と、この回転駆動軸に
おける長手方向の中央の位置に嵌合され、回転駆動軸と
共に回転する誘導筒体と、この誘導筒体の両側に位置
し、上記回転駆動軸に回転自在に嵌合された複数の従動
筒体とを備えており、 上記誘導筒体及び従動筒体は、
周面の所定の位置で紗を保持するように構成されている
と共に、互いに係止する段部を介して誘導筒体から各従
動筒体に回転が伝達されるようになっており、上記互い
に係止する段部と段部との間には所定の隙間が設けられ
ており、 上記誘導筒体は、上記隙間を解消するための
回転角度分だけ遅れて従動筒体に回転を伝達し、各従動
筒体は、更に上記隙間を解消する回転角度分だけ遅れ
て、長手方向の端部側の従動筒体に次々と回転を伝達す
るように構成されていることを特徴とする。
【0022】このように構成することにより、機械的に
確実に、枠材の長手方向の中央部で最も大きく、同長手
方向の各端部に向かうに従って徐々に小さくなる引張変
位を紗に与えることができる。従って、紗の張力を確実
に均一化することができる。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、誘導筒体及び従動筒体は、スパイラル状端
面を介して互いに当接して長手方向に延在しており、段
部と段部との隙間分の解消に伴う相対回転によって、各
従動筒体が長手方向の各端部側に変位するように構成さ
れていることを特徴とする。
【0024】このように構成することにより、枠材近傍
の特に長手方向の各端部における張力を均一に調整する
ことができる。すなわち、誘導筒体及び従動筒体の段階
的な回転の遅れによって、その回転方向の張力を紗に均
一に付与することができると共に、同回転によって各従
動筒体が長手方向に段階的に移動することによって上記
回転方向に直交する方向の張力を紗に均一に付与するこ
とができる。従って、枠材の近傍においても紗に均一の
張力を付与することができ、特に枠材に沿う長手方向の
端部における紗の張力を均一化することができる。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、回転駆動軸は、ウオームギアを介し
て回転駆動されるように構成されていることを特徴とす
る。
【0026】このように構成することにより、ウオーム
ギヤの大きなギヤ比により、極めて軽い力で紗に微妙な
引張変位を与えることができる。しかも、ウオームギヤ
は回転駆動軸の回転止めを兼ねたものとなるため、他の
部材で回転駆動軸の回転止めをする際に同回転駆動軸の
回転角度がずれてしまうようなこともない。従って、紗
に正規の張力を極めて簡単に付与することができる。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載の発明において、枠材に対して紗側に補強枠
材を設けたことを特徴とする。
【0028】このように構成することにより、スクリー
ン印刷用版枠の剛性を高めることができる。すなわち、
複数の枠材が相互にずれたり、ねじれたりするような変
形を防止することができるので、これらの変形によって
生じるような紗の張力変化を防止することができる。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、補強枠材を筒状の部材で構成し、内部に発
泡樹脂を充填したことを特徴とする。
【0030】このように構成することにより、補強枠材
の剛性を高めることができるので、紗の張力変化を確実
に防止することができる。しかも、発泡樹脂は軽量高剛
性であるので、上記剛性の増加を極めて小さな重量の増
加で達成することができるという利点がある。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】◎第一実施形態 まず、この発明の第一実施形態を図1〜図7を参照して
説明する。この実施形態で示すスクリーン印刷用版枠1
は、図1に示すように、紗Sに引張変位を与えることに
より同紗Sに張力を付与する4つの枠材2を有するもの
であって、各枠材2は、長手方向の中央部で最も大き
く、長手方向の一方及び他方の端部に向かうに従って徐
々に小さくなるような引張変位を紗Sに与えるように構
成されている。
【0033】すなわち、上記枠材2は、図1及び図2に
示すように、回転駆動軸21と、この回転駆動軸21に
おける長手方向の中央の位置に嵌合固定され、回転駆動
軸21と共に回転する誘導筒体22と、この誘導筒体2
2の両側に位置し、上記回転駆動軸21に回転自在に嵌
合された複数の従動筒体23とを備えており、誘導筒体
22及び従動筒体23は、周面の所定の位置で紗Sを保
持するように構成されていると共に、互いに係止する段
部2aを介して誘導筒体22から各従動筒体23に回転
が伝達されるようになっており、互いに係止する段部2
aと段部2aとの間には所定の隙間2bが設けられてお
り、上記誘導筒体22は、上記隙間2bを解消するため
の回転角度分だけ遅れて隣接する従動筒体23に回転を
伝達し、各従動筒体23は、更に上記隙間2bを解消す
る回転角度分だけ遅れて、長手方向の端部側の従動筒体
23に次々と回転を伝達するように構成されている。
【0034】上記回転駆動軸21は、ウオームギヤ3を
介して回転駆動されるように構成されている。また、各
枠材2の紗S側に補強枠材4が設けられている。補強枠
材4は、四角形の断面を有する筒状の部材で構成されて
いる。
【0035】以下、上記構成について更に詳細に説明す
る。すなわち、この実施形態のスクリーン印刷用版枠1
は、紗Sを張る際に起きる張力の不均一を防ぐために、
紗Sの一辺の領域に対応する枠材2を長手方向に複数に
分割し、その分割した領域ごとに段階を設定して紗Sを
引っ張る量を変化させ、これにより紗Sに生じる張力が
均一になるように調整できる機構を備えたものである。
【0036】上記枠材2は、図1に示すように、その回
転駆動軸21がコーナー部材5に回転自在に連結されて
おり、長方形あるいは正方形を形成するように配置され
ている。回転駆動軸21は、ステンレススチールやアル
ミニュウムの金属により押し出し成形された断面円形状
のパイプの両端部に支軸部21aを設け、この支軸部2
1aでコーナー部材5に回転自在に連結されている。支
軸部21aは、例えば鉄材によって形成されたものであ
り、回転駆動軸21におけるパイプの両端を封じるよう
にして同パイプに同軸状に固定されている。そして、一
方の支軸部21aには、ウオームギヤ3のウオームホイ
ール3aが加工あるいは固定されており、他方の支軸部
21aには、固定ボルトBが押圧されるようになってい
る。固定ボルトBは、他方の支軸部21aを押圧固定す
ることによって、回転駆動軸21の回転止めをするよう
になっている。
【0037】また、コーナー部材5には、ウオームホイ
ール3aにかみ合うウオーム3bが回転自在に設けられ
ている。ウオーム3bは、レンチ回動部3cによりコー
ナー部材5の外から回わすことができるようになってい
る。レンチ回動部3cには、六角レンチを嵌めるための
六角穴が形成されている。
【0038】上記誘導筒体22及び従動筒体23は、ス
テンレススチールやアルミニュウム等の金属あるいはエ
ンジンヤリングプラスチック等で同一径の円筒状に押し
出し成形あるいは射出成形されたものである。これらの
誘導筒体22及び従動筒体23の外周面には、図2、図
3及び図5(a)に示すように、長手方向に沿って、紗
Sを固定するための断面がほぼ台形状の浅い溝、すなわ
ち蟻溝2cが形成されている。蟻溝2cの底面は円筒面
状に形成されている。
【0039】また、誘導筒体22は、回転駆動軸21の
長手方向の中央部にがたつき無く嵌合されて、固定ねじ
や溶接等の固定手段により回転駆動軸21に固定されて
いる。従動筒体23は、回転駆動軸21にがたつき無く
回転可能に嵌合されている。ただし、誘導筒体22及び
各従動筒体は、その2つの段部2aを対向させるように
して嵌合されている。そして、枠材2によって紗Sに張
力を付与する前の段階においては、図2(a)に示すよ
うに、一方の段部2a同士を互いに当接することによっ
て上記蟻溝2cが一直線上に配置されるようになってい
ると共に、図2(b)に示すように、他の段部2a同士
の間に隙間2bがあくように構成されている。
【0040】そして、誘導筒体22は、図2及び図4に
示すように、長手方向の左右の端部に段部2aが配置さ
れていると共に、左右の段部2aが周方向における同一
の位置に配置されている。また、従動筒体23は、長手
方向の左右の端部に段部2aが配置されていると共に、
左右の段部2aが周方向に180度ずれた位置に配置さ
れている。ただし、従動筒体23のうち、回転駆動軸2
1の長手方向の各端部に位置するものは、その外側の端
面が平坦面23aになっている。そして、誘導筒体22
及び従動筒体23は、誘導筒体22を中心にして左右対
称になるように配置されている。
【0041】また、回転駆動軸21の両端部には、図1
に示すように、コイルスプリング24が嵌合されてい
る。このコイルスプリング24は、従動筒体23とコー
ナー部材5との間に圧縮された状態で配置されており、
従動筒体23の平坦面23aを誘導筒体22側に押圧す
ることにより、各従動筒体23を誘導筒体22側に常に
押し付けるように働いている。
【0042】上記誘導筒体22及び従動筒体23と、回
転駆動軸21のパイプ部との嵌合状体は、図3に示すよ
うになっている。すなわち、誘導筒体22、従動筒体2
3及び回転駆動軸21は、押し出し材によって形成され
ているため、種々の工夫がなされている。
【0043】図3(a)に示すものは、誘導筒体22及
び従動筒体23の内側に比較的幅の広い凸部2dを等間
隔に複数(4つ)設け、そのうちの一つの凸部2dに蟻
溝2cを形成するように構成している。従って、このよ
うに構成することにより、誘導筒体22、従動筒体23
及び回転駆動軸21を全体的に薄いもので構成すること
ができると共に、蟻溝2cの縁が盛り上がるのを小さく
抑えることができたり、全く盛り上がらないようにする
ことができるようになっている。
【0044】図3(b)に示すものは、誘導筒体22及
び従動筒体23の内側に比較的幅の広い凸部2dを一つ
設け、かつ幅の狭い凸部2eを等間隔に複数(図面では
11個の場合を示す)設け、凸部2dに蟻溝2cを形成
するように構成している。従って、このように構成する
ことにより、誘導筒体22、従動筒体23及び回転駆動
軸21を全体的に薄いもので構成することができると共
に、蟻溝2cの縁が盛り上がるのを小さく抑えることが
できるか、全く盛り上がらないようにすることができる
ようになっている。
【0045】図3(c)に示すものは、回転駆動軸21
のパイプの外側に幅の狭い凸部21bを等間隔に複数
(図面では12個の場合を示す)設けたものである。こ
れにより、誘導筒体22、従動筒体23及び回転駆動軸
21を全体的に薄いもので構成することができると共
に、回転駆動軸21の曲げ剛性を向上させることができ
るようになっている。ただし、誘導筒体22及び従動筒
体23は内側への余裕がなくなるので、蟻溝2cの縁が
盛り上がった状態になる。
【0046】上記各蟻溝2cには、図2(a)、図3、
図5及び図7に示すように、紗Sを固定するためのスト
ッパブレード25が嵌められるようになっている。この
ストッパブレード25は、図7(b)に示すように、平
面視で略菱形状に形成されており、その全ての角部が丸
く仕上げられている。そして、ストッパブレード25
は、樹脂にりよ滑らかに形成されており、蟻溝2cに挿
入された紗Sの上を滑るようにして蟻溝2cに嵌合され
るようになっている。この際、ストッパブレード25
は、略菱形状に形成され、その対向する角部25aが鋭
角状に形成されているので、蟻溝2c内に入りやすく、
かつ紗Sを蟻溝2cの内に拡げやすくなっている。
【0047】一方、上記補強枠材4は、図6(a)に示
すように、四角形状の筒状に形成されており、その一方
及び他方の端部が各コーナー部材5における四角形状の
凸部5a(図1参照)に嵌合した状態で同コーナー部材
5に固定ボルトや溶接等の固定手段にて固定されてい
る。
【0048】そして、補強枠材4は、スクリーン印刷用
版枠1の剛性を強化するものであり、肉厚が2〜3mm
程度のアルミニュウムの押し出し成形材によって形成さ
れており、図6(a)に示すものは、単純な長方形の断
面形状のものである。
【0049】図6(b)に示す補強枠材4は、図6
(a)に示すものに対して、内部に、硬質発泡ウレタン
(発泡樹脂)4aを注入して剛性を高めたものである。
なお、補強枠材4の肉厚を厚くすることは剛性を高める
一つの解決策であるが、全体の重量が大きくなり過ぎる
ことから、実用上あまり有利な方法ではない。
【0050】これに対して、上記硬質発泡ウレタン4a
は、密度が0.02〜0.2(g/cc)で大変軽い素
材であると共に、多種類の中から最良のものを容易に選
択することができる利点がある。しかも、引っ張り強度
5〜30(kg/cm2)、圧縮強さ2〜50(kg/
cm2)の性能を有し、補強枠材4内部で発泡させた場
合に、補強枠材4内面では細かい高密度独立連続気泡の
スキン層と呼ばれる表層を形成し、内部においてはやや
粗い独立気泡を連続傾斜的に形成する。
【0051】また、硬質発泡ウレタン4aは、流動性の
よい2液タイプの合成樹脂で、常温下でなんらの外力を
必要とせずに発泡硬化する、常温硬化タイプ樹脂の一つ
である。発泡は、反応によって生じる二酸化炭素ガスに
よってなされる。
【0052】例えば、補強枠材4の両端口部をコーナー
部材5によって密閉し、その空間内で発泡させれば、内
圧がかかり補強枠材4の内壁に密着し、数分以内で固化
を終了して補強枠材4と物理的に一体化することにな
る。
【0053】硬質発泡ウレタン4aは、細かい独立気泡
を構成するから、立体的なハニカム構造となり、外側の
補強枠材4の引っ張り強度を生かしながら、ハニカム構
造の圧縮強度を備えた理想的な複合材を構成することに
なる。この結果、軽量でたわみの少ない強固な補強枠材
4を得ることができる。
【0054】なお、補強枠材4に硬質発泡ウレタン4a
を充填する場合には、各補強枠材4の一箇所に10mm
程度の穴を開けて、その穴から、想定した発泡率によっ
て計算した量の樹脂を流入し、補強枠材4内部で発泡硬
化させることになる。
【0055】また、アルミニュウム押し出し成形で枠材
を作るとき、その製造技術上、成形品の肉厚が厚く出来
ない等の制約が加わり、理想的な断面形状のものが設計
できないことがある。また設計可能であっても、製造コ
ストが高くなることがある。
【0056】そこで、比較的単純な形状の安価な部材を
組み合わせ、力学的要求に耐えるようにし、硬質発泡ウ
レタン4aを充填して接着剤としての役割を持たせ、各
部材を一体化して所望の強度を得ることが可能である。
【0057】すなわち、図6(c)に示す補強枠材4
は、四角形のパイプ41内に、がたつきが生じない寸法
に調整したH形断面材42を長手通しに挿入し、これら
のパイプ41及びH形断面材42を硬質発泡ウレタン4
aを注入して接着させたものである。パイプ41内に挿
入するH形断面材42は、パイプ41内を断面視で四分
割することになるが、あらかじめH形断面材42の各板
部に、ドリル等で穴を設けておくことにより、硬質発泡
ウレタン4aを全体に充填することができる。そして、
図6(c)に示す補強枠材4においては、特に上下方向
に加わる力に対して大きな剛性を有するものとなる。
【0058】また、図6(d)に示す補強枠材4は、断
面がほぼ四角形状の外壁43の内部に円筒部44を一体
に形成し、その円筒部44内及び円筒部44の外側で外
壁43によって囲まれた部分に硬質発泡ウレタン4aを
充填したものである。
【0059】さらに、図6(e)に示す補強枠材4は、
四角形のパイプ41内に、別体の円筒体45を挿入し、
これらのパイプ41及び円筒体45を硬質発泡ウレタン
4aを注入して接着させたものである。なお、パイプ4
1内には、円筒体45を位置決めするためのリブ41a
が形成されている。
【0060】そしてさらに、図6(f)に示す補強枠材
4は、第1の円筒体46内に第2の円筒体47を挿入
し、これらの第1及び第2の円筒体46、47を硬質発
泡ウレタン4aを注入して接着させたものである。な
お、第1の円筒体46内には、第2の円筒体47を位置
決めするためのリブ46aが形成されている。
【0061】その他、補強枠材4としては、図6
(g)、(h)に示すような異形断面形状のものを用い
て剛性の向上を図ることができる。
【0062】次に、上記のように構成されたスクリーン
印刷用版枠1の作用について説明する。ただし、説明を
簡単にするため、主として一つの枠材2を例にとって説
明する。
【0063】まず、紗Sを張る際には、誘導筒体22及
び従動筒体23における一方の段部2a同士を、図2
(a)に示すように当接させ、各蟻溝2cを一直線上に
配置する。この際、他の段部2a同士の間には、図2
(b)に示すように、隙間2bがあいた状態になる。そ
こで、紗Sの端部を広げて各蟻溝2cに挿入し、ストッ
パブレード25で固定する。
【0064】これにより、紗Sの四方の各辺が枠材2に
保持された状態になる。そこで、レンチ回動部3cの六
角穴に六角レンチを差し込んで、紗Sに引張変形を生じ
させる方向に回す。そうすると、回転駆動軸21に固定
された誘導筒体22が回転し始める。誘導筒体22が隣
接する従動筒体23に対する隙間2bを解消する角度ま
で回転した時点から、隣接する従動筒体23が回転し始
める。このようにして、順次、隙間2bを解消する角度
分だけ遅れるようにして各従動筒体23に回転が伝わ
る。このため、誘導筒体22及び従動筒体23によって
引っ張られる紗Sは、回転駆動軸21における長手方向
の中央部ではその引張変形が大きくなり、長手方向の端
部に向かうに従って、その引張変形が小さくなる。
【0065】一方、回転駆動軸21は、紗Sによって引
っ張られて、その長手方向の中央部で一番大きく、両コ
ーナーに向かってほぼ双曲線カーブを描くように小さく
なるたわみを生じることになる。
【0066】従って、誘導筒体22及び従動筒体23に
よって紗Sの中央部を多めに引っ張る引張変位の分布
と、回転駆動軸21の中央部が紗S側にたわむ量の分布
とが相殺されることになるので、紗Sには均一な張力が
付与されることになる。
【0067】また、紗Sの引張変位の分布と回転駆動軸
21のたわみ量の分布とは、誘導筒体22及び従動筒体
23の長さ及び隙間2bの大きさの異なるものを2〜3
種類揃えておいて、これらを差し替えることにより、ほ
ぼ完全に相殺することができ、紗Sの張力をスクリーン
印刷用版枠1内において均一となるような理想的な状態
にすることができる。
【0068】さらに、紗Sの種類と張力を決定すれば、
回転駆動軸21のたわみ曲線を計算することができ、こ
の曲線を相殺して、紗Sに一定の張力を付与するための
リバースカーブも計算できる。すなわち、各隙間2bの
量を計算で求めることができる。ちなみに、隙間2bと
しては、回転駆動軸21等の剛性(断面二次モーメント
及び弾性係数)にもよるが、一辺が1.5mのスクリー
ン印刷用版枠において、45N/cm〜70N/cmの高
張力に対して最大数mm〜10mmの量となる。
【0069】そして、上記誘導筒体22及び従動筒体2
3によって、機械的に確実に、紗Sに対する引張変位の
量を調整することができるので、紗Sの張力を確実に均
一にすることができる。
【0070】また、ウオームギヤ3の大きなギヤ比によ
り、極めて軽い力で紗Sに微妙な引張変位を与えること
ができる。従って、紗Sに正規の張力を極めて簡単に付
与することができる。しかも、ウオームギヤ3は回転駆
動軸21の回転止めを兼ねたものとなるため、固定ボル
トBを用いて回転駆動軸21の回転止めをする際に、同
回転駆動軸21の回転角度がずれてしまうようなことを
防止することができる。なお、固定ボルトBは、ウオー
ムギヤ3とは反対側の回転駆動軸21の端部を固定する
ことができると共に、回転駆動軸21を間違えて回すの
を防止する上で効果がある。
【0071】更に、各枠材2の内側に補強枠材4が設け
られているので、スクリーン印刷用版枠1の剛性を高め
ることができる。すなわち、複数の枠材2が相互に平行
にずれたり、ねじれたりするような変形を防止すること
ができるので、これらの変形によって生じる紗Sの張力
変化を防止することができる。そして更に、補強枠材4
を筒状の部材で構成し、内部に硬質発泡ウレタン4aを
充填したものにあっては、補強枠材4の剛性を更に高め
ることができるので、紗Sの張力変化を確実に防止する
ことができる。しかも、硬質発泡ウレタン4aは軽量高
剛性のハニカム状になるので、剛性の増加を極めて小さ
な重量の増加で達成することができるという利点があ
る。
【0072】◎第二実施形態 次に、この発明の第二実施形態を図8〜図11を参照し
て説明する。ただし、上記第一実施形態において示した
構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説
明を簡略化する。この第二実施形態が第一実施形態と異
なる点は、誘導筒体22と従動筒体23、及び従動筒体
23同士がスパイラル状に形成された端面で当接するよ
うに構成されている点である。
【0073】すなわち、誘導筒体22及び従動筒体23
は、図8及び図9に示すように、スパイラル状端面2f
を介して互いに当接して長手方向に延在しており、段部
2aと段部2aとの隙間2b分の解消に伴う相対回転に
よって、各従動筒体23が長手方向の各端部側に変位す
るように構成されている。これによって、枠材2は、紗
Sに張力をかける方向と直角方向に、強制的に紗Sを引
き伸ばすような機構になっている。
【0074】また、段部2aは、スパイラル状端面2f
がほぼ一周する境の部分に形成された凸部M又は凹部F
の一方及び他方の側縁部によって形成されている。そし
て、誘導筒体22は、その両端面が左右対称のスパイラ
ル状端面2fになっていると共に、左右の段部2aが凹
部Fの側縁部によって形成されている。また、従動筒体
23は、その両端面が同一の方向のスパイラル状端面2
fになっていると共に、左右の段部2aが凸部Mの側縁
部と凹部Fの側縁部によって形成されている。ただし、
従動筒体23のうち、回転駆動軸21の長手方向の両端
部に位置するものは、その外側の端面が平坦面23aに
なっている。そして、誘導筒体22及び従動筒体23
は、誘導筒体22を中心にして左右対称になるように配
置されている。
【0075】上記のように構成されたスクリーン印刷用
版枠1においては、回転駆動軸21の回転によって、そ
の回転方向に紗Sを引っ張る点については上記第1実施
形態と同様に作用し、紗Sに均一な張力を付与すること
ができる。そして、この実施形態においては、更に、図
10に示すように、各隙間2bの解消によって、各従動
筒体23が回転軸の両端部側に順次移動することになる
ので、誘導筒体22及び従動筒体23の近傍の特に回転
駆動軸21の各端部における張力を均一に調整すること
ができる。
【0076】すなわち、紗Sにおける枠材2の近傍部分
は、図11(b)に示すように、枠材2によって保持さ
れているため、この枠材2が張力を作用させる方向に対
して直交する方向の引張変位を他の枠材2から与えて
も、変位することができない。このため、枠材2の近傍
において紗Sの張力が増加して、更に均一に張力が付与
されていると枠材2の長手方向の端部における張力が著
しく増加する。しかし、この実施形態においては、図1
1(a)に示すように、枠材2の回転によってその回転
方向の張力を紗Sに付与することができると共に、誘導
筒体22及び従動筒体23が長手方向の端部側に移動す
ることによって上記回転方向に直交する方向の張力を紗
Sに付与することができる。従って、枠材2の近傍にお
いても紗Sに均一の張力を付与することができると共
に、特に枠材2に沿うの長手方向の端部における紗Sの
張力の均一化を図ることができる。
【0077】なお、上記各実施形態においては、回転駆
動軸21を円筒状の空洞のもので構成したが、この回転
駆動軸21は、内部に硬質発泡ウレタン等の発泡樹脂を
充填することによって、剛性を高めるように構成しても
よい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような優
れた効果が得られる。
【0079】(1)請求項1記載の発明によれば、紗に
張力を付与した際に、枠材は紗に引っ張られて、その長
手方向の中央部が最大たわみとなるように弾性的に湾曲
することになる。しかし、枠材の中央部に対応する紗の
引張変位量も最大となっているので、枠材の長手方向の
全体にわたって紗に均一な張力を付与することができ
る。すなわち、枠材で囲む紗の全面にわたって均一な張
力を付与することができる。
【0080】(2)請求項2記載の発明によれば、機械
的に確実に、枠材の長手方向の中央部で最も大きく、同
長手方向の各端部に向かうに従って徐々に小さくなる引
張変位を紗に与えることができる。従って、紗の張力を
確実に均一化することができる。
【0081】(3)請求項3記載の発明によれば、枠材
近傍の特に長手方向の各端部における張力を均一に調整
することができる。すなわち、誘導筒体及び従動筒体の
段階的な回転の遅れによって、その回転方向の張力を紗
に均一に付与することができると共に、同回転によって
各従動筒体が長手方向に段階的に移動することによって
上記回転方向に直交する方向の張力を紗に均一に付与す
ることができる。従って、枠材の近傍においても紗に均
一の張力を付与することができ、特に枠材に沿う長手方
向の端部における紗の張力を均一化することができる。
【0082】(4)請求項4記載の発明によれば、ウオ
ームギヤの大きなギヤ比により、極めて軽い力で紗に微
妙な引張変位を与えることができる。しかも、ウオーム
ギヤは回転駆動軸の回転止めを兼ねたものとなるため、
他の部材で回転駆動軸の回転止めをする際に同回転駆動
軸の回転角度がずれてしまうようなこともない。従っ
て、紗に正規の張力を極めて簡単に付与することができ
る。
【0083】(5)請求項5記載の発明によれば、スク
リーン印刷用版枠の剛性を高めることができる。すなわ
ち、複数の枠材が相互にずれたり、ねじれたりするよう
な変形を防止することができるので、これらの変形によ
って生じるような紗の張力変化を防止することができ
る。
【0084】(6)請求項6記載の発明によれば、補強
枠材の剛性を高めることができるので、紗の張力変化を
確実に防止することができる。しかも、発泡樹脂は軽量
高剛性であるので、上記剛性の増加を極めて小さな重量
の増加で達成することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態として示したスクリー
ン印刷用版枠の正面図である。
【図2】同スクリーン印刷用版枠において紗に張力をか
ける直前の状態を示す枠材の図であって、(a)は正面
図、(b)は背面図である。
【図3】同スクリーン印刷用版枠における枠材を示す図
であって、(a)は第1の例を示す断面図、(b)は第
2の例を示す断面図、(c)は第3の例を示す断面図で
ある。
【図4】同スクリーン印刷用版枠における枠材の誘導筒
体及び従動筒体を示す分解斜視図である。
【図5】同スクリーン印刷用版枠において紗に張力をか
た後の状態を示す枠材の図であって、(a)は正面図、
(b)は背面図である。
【図6】同スクリーン印刷用版枠における補強枠材を示
す図であって、(a)は第1の例を示す断面図、(b)
は第2の例を示す断面図、(c)は第3の例を示す断面
図、(d)は第4の例を示す断面図、(e)は第5の例
を示す断面図、(f)は第6の例を示す断面図、(g)
は第7の例を示す断面図、(h)は第8の例を示す断面
図である。
【図7】同スクリーン印刷用版枠におけるストッパブレ
ードを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面
図、(c)は側面図、(d)は底面図である。
【図8】この発明の第二実施形態として示したスクリー
ン印刷用版枠の正面図である。
【図9】同スクリーン印刷用版枠において紗に張力をか
ける直前の状態を示す枠材の図であって、(a)は正面
図、(b)は背面図である。
【図10】同スクリーン印刷用版枠において紗に張力を
かけた後の状態を示す枠材の図であって、(a)は正面
図、(b)は背面図である。
【図11】同スクリーン印刷用版枠における作用効果を
示す図であって、(a)は同スクリーン印刷用版枠を用
いて紗を均一な張力で張ることができた状態を示す説明
図、(b)は比較例を示すもので紗を均一な張力で張る
ことができない状態を示す説明図である。
【図12】従来例として示したスクリーン印刷用版枠を
示す図であって、(a)は正面図、(b)は断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スクリーン印刷用版枠 2 枠材 21 回転駆動軸 22 誘導筒体 23 従動筒体 2a 段部 2b 隙間 3 ウオームギヤ 4 補強枠材 4a 硬質発泡ウレタン(発泡樹脂) S 紗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紗に引張変位を与えることにより同紗に
    張力を付与する枠材を有するスクリーン印刷用版枠にお
    いて、 上記枠材は、長手方向の中央部で最も大きく、長手方向
    の一方及び他方の端部に向かうに従って徐々に小さくな
    るような引張変位を紗に与えるように構成されているこ
    とを特徴とするスクリーン印刷用版枠。
  2. 【請求項2】 枠材は、回転駆動軸と、この回転駆動軸
    における長手方向の中央の位置に嵌合され、回転駆動軸
    と共に回転する誘導筒体と、この誘導筒体の両側に位置
    し、上記回転駆動軸に回転自在に嵌合された複数の従動
    筒体とを備えており、 上記誘導筒体及び従動筒体は、周面の所定の位置で紗を
    保持するように構成されていると共に、互いに係止する
    段部を介して誘導筒体から各従動筒体に回転が伝達され
    るようになっており、 上記互いに係止する段部と段部との間には所定の隙間が
    設けられており、 上記誘導筒体は、上記隙間を解消するための回転角度分
    だけ遅れて従動筒体に回転を伝達し、各従動筒体は、更
    に上記隙間を解消する回転角度分だけ遅れて、長手方向
    の端部側の従動筒体に次々と回転を伝達するように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のスクリーン
    印刷用版枠。
  3. 【請求項3】 誘導筒体及び従動筒体は、スパイラル状
    端面を介して互いに当接して長手方向に延在しており、
    段部と段部との隙間分の解消に伴う相対回転によって、
    各従動筒体が長手方向の各端部側に変位するように構成
    されていることを特徴とする請求項2記載のスクリーン
    印刷用版枠。
  4. 【請求項4】 回転駆動軸は、ウオームギアを介して回
    転駆動されるように構成されていることを特徴とする請
    求項2又は3記載のスクリーン印刷用版枠。
  5. 【請求項5】 枠材に対して紗側に補強枠材を設けたこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスクリー
    ン印刷用版枠。
  6. 【請求項6】 補強枠材を筒状の部材で構成し、内部に
    発泡樹脂を充填したことを特徴とする請求項5記載のス
    クリーン印刷用版枠。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005529010A (ja) * 2002-06-13 2005-09-29 ノバテック エスエー スクリーン印刷ユニットを支えるためのサポートシステムおよび方法
CN105711235A (zh) * 2014-12-03 2016-06-29 北大方正集团有限公司 承托件及印刷机台
JP2016127123A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 リンテック株式会社 離間装置および離間方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005529010A (ja) * 2002-06-13 2005-09-29 ノバテック エスエー スクリーン印刷ユニットを支えるためのサポートシステムおよび方法
CN105711235A (zh) * 2014-12-03 2016-06-29 北大方正集团有限公司 承托件及印刷机台
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