JP2000168014A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents

積層ポリエステルフィルム

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JP2000168014A JP10344001A JP34400198A JP2000168014A JP 2000168014 A JP2000168014 A JP 2000168014A JP 10344001 A JP10344001 A JP 10344001A JP 34400198 A JP34400198 A JP 34400198A JP 2000168014 A JP2000168014 A JP 2000168014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二軸配向ポリエステルフィルム上に平面性が良
好で高度な接着性を付与した耐熱樹脂層を形成させる。 【解決手段】二軸配向ポリエステルフィルムAの少なく
とも片面に該Aより低結晶性の層Bが積層され、該B層
上の少なくとも片面に双極性非プロトン溶媒に可溶な耐
熱樹脂を主成分とする層が積層されていることを特徴と
する積層ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層ポリエステル
フィルムに関し、耐熱性に優れた樹脂層と二軸配向ポリ
エステルフィルムが高度に接着した積層ポリエステルフ
ィルムであって、工業材料、磁気材料などに好適な生産
性に優れた積層ポリエステルフィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルフィルムは、その透
明性、機械的特性、電気的特性などから磁気記録材料、
電気絶縁材料、コンデンサ用材料、包装材料、写真、グ
ラフィック、感熱転写などの各種工業材料として使用さ
れている。一方、芳香族ポリアミドに代表されるフィル
ムは、高い耐熱性や寸法安定性、機械的強度、不燃性な
どの特徴を持ち、高密度の磁気記録媒体やフレキシブル
プリント基板などに使用されている。また熱可塑性フィ
ルム上に耐熱性ポリマー層を塗布た積層体(特開平1−
97638号公報)、張り合わせた積層体(特開平3−
164244号公報)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱可塑性フィ
ルムには熱によって軟化あるいは溶融し、かつ燃焼しや
すいなどの熱的欠点があり、一方の芳香族ポリアミドの
ような耐熱性の高いフィルムは、通常湿式製膜法による
ため生産性が悪く、非常に高価なフィルムとなり、その
用途が限定されていた。
【0004】また、高度に結晶配向したポリエステルフ
ィルム上に芳香族ポリアミドのような耐熱性樹脂を塗布
しても、極めて接着性が悪いという問題があった。
【0005】この点を補うために、両者の貼合わせや塗
布による積層体が提案されているが、これらは接着性を
向上させるために、界面に接着層を設けたり、耐熱性樹
脂層中に接着性組成物を添加し、かつ、200℃以上の
温度で接着させるなどの方法によるものであり、接着性
が不十分であったり、耐熱性樹脂中の他の成分の影響に
より、本来の耐熱性樹脂の持つ機能を阻害したり、接着
層を介在させ、高温での熱に晒されることにより熱可塑
性フィルムの平面性が悪くなったりするものであった。
【0006】また、熱可塑性フィルムが結晶配向してい
る場合には、より界面の接着性が不十分なものとなって
いた。さらにフィルム上への塗布やラミネートなどの工
程が入ることで塵埃が付着したり、気泡が混入したりし
て高度に平面性の良好なものを得ることは困難であっ
た。
【0007】本発明は、これらの欠点がなく熱可塑性フ
ィルムと耐熱性樹脂層とが高い接着性を有する積層体を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成する本
発明の積層フィルムは、二軸配向ポリエステルフィルム
Aの少なくとも片面に該Aより低結晶性の層Bが積層さ
れ、該B層上の少なくとも片面に双極性非プロトン溶媒
に可溶な耐熱樹脂を主成分とする層が積層されている積
層ポリエステルフィルムを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の積層ポリエステルフィル
ムの基材である二軸配向ポリエステルフィルムAとは、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリプロピレンナフタレートなどであっ
て、これらの2種以上が混合されたものであってもよ
い。
【0010】また、これらと他のジカルボン酸成分やジ
オール成分が共重合されたものであってもよいが、この
場合は、結晶配向が完了した状態において、その結晶化
度が25%以上、好ましくは30%以上、更に好ましく
は35%以上のものが好ましい。また<内層と表層の2
層以上の複合体フィルムであってもよい。例えば、内層
部に実質的に粒子を含有せず、表層部に粒子を含有させ
た層を設けた複合体フィルム、内層部に粗大粒子を有
し、表層部に微細粒子を含有させた積層体フィルム、内
層部が微細な気泡を含有した層であって表層部は実質的
に気泡を含有しない複合体フィルムなどが挙げられる。
【0011】また、上記複合体フィルムは、内層部と表
層部が異種のポリマーであってもよく、あるいは同種の
ポリマーであってもよい。結晶化度が25%未満の場合
には、寸法安定性や機械的強度が不充分となりやすい。
上述したポリエステルを使用する場合には、その極限粘
度(25℃のo−クロロフェノール中で測定)は、0.
4〜1.2dl/gが好ましく、0.5〜0.8dl/
gであるのがより好ましい。
【0012】また、本発明において、二軸配向している
とは、未延伸、すなわち結晶配向が完了する前のポリエ
ステルフィルムを長手方向および幅方向にそれぞれ2.
5〜5.0倍程度延伸し、その後熱処理により結晶配向
を完了させたものであり、広角X線回折で二軸配向のパ
ターンを示すものをいう。ポリエステルフィルムが二軸
配向していない場合には、積層ポリエステルフィルムの
熱安定性、特に寸法安定性や機械的強度が不十分であっ
たり、平面性の悪いものとなるので好ましくない。本発
明においては、二軸配向ポリエステルフィルムAの少な
くとも片面に該フィルムAより低結晶性の層Bが設けら
れる。この層Bを設けることにより、更にB層上に設け
られる耐熱樹脂層との接着性が向上するのである。層B
の結晶化度は、基材であるフィルムAより低結晶性であ
ればよく、特に限定されないが、好ましくは35%以
下、更に好ましくは25%以下、最も好ましくは15%
以下であるのが望ましい。
【0013】層Bの結晶化度がフィルムAより大きい場
合には、耐熱樹脂層との接着性が悪いものとなる。層B
は、上記要件を満たしていればよく、その種類を問わな
いが、好ましい例として、ポリエステル、アクリル、ウ
レタンなどを挙げることができる。
【0014】これら層Bを形成する樹脂は、基材フィル
ムAとの共押出し、基材フィルムAの製膜工程中で塗布
する、いわゆるインラインコーティング法、二軸配向後
のポリエステルフィルムに塗布するオフラインコーティ
ング法のいずれの方法を用いてもよいが、積層フィルム
の平面性、層Bの均一性、塵埃の付着防止などの点で共
押出し、インラインコーティング法により設けられたも
のが好ましい。
【0015】B層を形成する樹脂種について詳述する
と、ポリエステル系では、主鎖あるいは側鎖にエステル
結合を有するもので、ジカルボン酸とジオールから重縮
合して得られるものである。構成するジカルボン酸成分
としては、芳香族、脂肪族、脂環族のジカルボン酸、お
よび3価以上の多価カルボン酸が使用できる。芳香族ジ
カルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オ
ルソフタル酸、フタル酸、2、5−ジメチルテレフタル
酸、1、4−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカ
ルボン酸、2、6−ナフタレンジカルボン酸、1、2−
ビスフェノキシエタン−p、p’−ジカルボン酸、フェ
ニルインダンジカルボン酸などであり、脂肪族、脂環族
ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、
1、3−シクロペンタンジカルボン酸、1、2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1、4−シクロヘキサンジカル
ボン酸などを挙げることができる。当然、これらのエス
テル形成性誘導体も工程に使用できる。これらのジカル
ボン酸の内、全カルボン酸の30モル%以上、好ましく
は40モル%以上、更に好ましくは、50モル%以上が
芳香族ジカルボン酸であるのが積層フィルムの耐熱接着
性の点で好ましい。ジオール成分としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、1、3−プロパンジ
オール、1、3−ブタンジオール、1、4−ブタンジオ
ール、1、5−ペンタンジオール、1、6−ヘキサンジ
オール、1、7−ヘプタンジオール、1、8−オクタン
ジオール、1、9−ノナンジオール、1、10−デカン
ジオール、2、4−ジメチル−2−エチルヘキサン−
1、3−ジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチ
ル−2−ブチル−1、3−プロパンジオール、2−エチ
ル−2−イソブチル−1、3−プロパンジオール、3−
メチル−1、5−ペンタンジオール、2、2、4−トリ
メチル−1、6−ヘキサンジオール、1、2−シクロヘ
キサンジメタノール、1、3−シクロヘキサンジメタノ
ール、1、4シクロヘキサンジメタノール、2、2、
4、4−テトラメチル−1、3−シクロブタンジオー
ル、4、4’−チオジフェノール、ビスフェノールA、
4、4’−メチレンジフェノール、4、4’−ジヒドロ
キシビフェノール、o−、m−、p−ジヒドロキシベン
ゼンなどを用いることができる。上記以外に共重合可能
な化合物として、カルボン酸基、スルホン酸基を有する
ものを用いることができる。
【0016】カルボン酸基を有する化合物としては、ト
リメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、
無水ピロメリット酸、トリメシン酸、ナフタレンテトラ
カルボン酸およびこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩、アンモニウム塩などを用いることができる。
スルホン酸基を含有するものとしては、スルホテレフタ
ル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホイソフタル
酸、4−スルホナフタレン−2、7−ジカルボン酸、ス
ルホ−p−キシリレングリコール、2−スルホ−1、4
−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンおよびこれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
などを挙げることができる。更にアクリル、ウレタン、
エポキシなどで変性したブロック重合体、グラフト重合
体なども用いることができる。
【0017】本発明において好ましいポリエステルの例
を挙げれば、テレフタル酸、イソフタル酸、エチレング
リコール、ジエチレングリコールから重縮合される低結
晶性のポリエステル、テレフテル酸、アジピン酸、セバ
シン酸、エチレングリコールから重縮合される低結晶性
のポリエステル、テレフタル酸、5−スルホイソフタル
酸Na、エチレングリコールから重縮合される水に溶解
もしくは分散可能なポリエステルなどを挙げることがで
きる。上記ポリエステル樹脂は、ペレット状で溶融押出
しに供してもよいし、あるいは有機溶媒や水に溶解もし
くは分散して用いてもよい。次に、アクリル樹脂として
は、その構成モノマーとして、アルキルレート、アルキ
ルメタクリレート(アルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル
基、ラウリル基、ステアリル基、シクロヘキシル基、フ
ェニル基、ベンジル基、フェニルエチル基など)、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどのヒド
ロキシ基含有モノマー、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、N,N−ジメチロールアクリル
アミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メト
キシメチルメタクリルアミド、N−フェニルアクリルア
ミドなどのアミド基含有モノマー、N,N−ジエチルア
ミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチ
ルメタクリレートなどのアミノ基含有モノマー、グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどのエ
ポキシ基含有モノマー、アクリル酸、メタクリル酸およ
びそれらの塩(リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩
など)などのカルボキシル基またはその塩を含有するモ
ノマーなどを用いることができる。これらは、1種また
は2種以上を用いて重合される。
【0018】更に、上記以外に次のようなモノマーを共
重合することができる。例えば、アリルグリシジルエー
テル、スチレンスルホン酸およびその塩、ビニルスルホ
ン酸およびその塩、クロトン酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、およびそれらの塩、無水マレイン酸、無
水イタコン酸、ビニルイソシアネート、アリルイソシア
ネート、スチレン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルトリスアルコキシシラン、アルキル
マレイン酸モノエステル、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、酢酸ビニル
などを挙げることができる。
【0019】本発明において好ましいアクリル樹脂の例
としては、メチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、アクリル酸から合成される重合体が好ましい。
【0020】更に、上記モノマーから合成されたアクリ
ル樹脂と他の樹脂、例えばポリエステル、ウレタン、エ
ポキシなどで変性したブロック共重合体、グラフト共重
合体なども使用することができる。またウレタン樹脂に
ついては、ポリオールとイソシアネートから構成される
ものであればよく、特に限定されない。ポリオールとし
ては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカプロラク
タン、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリテトラメチ
レンアジペート、アクリル系ポリオールなどが挙げられ
る。イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、フェニレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパ
ンの付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメ
チロールエタンの付加物などを挙げることができる。
【0021】ここで、ウレタン樹脂の主要な構成成分
は、上記ポリオール化合物、イソシアネート化合物の他
に、鎖延長剤、架橋剤などを含んだものでもよい。上記
のアクリル樹脂、ウレタン樹脂は、有機溶媒、水に溶解
もしくは分散して用いるのが好ましい。
【0022】また、上記のポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン樹脂をコーティングによってフィルムA
上に設ける場合には、メラミン、オキサゾリン、メチロ
ール化もしくはアルキロール化された尿素、アクリルア
ミド、ポリアミド、エポキシ、イソシアネート、アジリ
ジン、シランカップリング剤、チタネート系カップリン
グ剤などの添加により適宜架橋されたものであってもよ
い。
【0023】上記のポリエステルフィルムA、積層膜B
中には、本発明の効果が失われない範囲において、各種
の添加剤を併用することができる。例えば、酸化防止
剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の滑
剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、帯電防止
剤、核剤などを使用し得る。これらのうち、無機粒子の
添加は積層フィルムの易滑性を向上させる点で効果があ
る。添加する無機粒子としては、シリカ、コロイダルシ
リカ、アルミナ、アルミナゾル、カオリン、タルク、マ
イカ、炭酸カルシウム、酸化チタン、金属微粉末などを
用いることができる。無機粒子の平均粒子径は、0.0
05〜5μm、好ましくは0.01〜1μm程度が好ま
しい。また、添加量は、樹脂の固形分に対して0.05
〜20重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜10
重量部である。基材フィルムAの厚みは、特に限定され
ないが、通常は2〜500μm程度である。また、B層
の厚みは、本層の上に設けられる耐熱樹脂層との接着性
との関係で0.001〜10μmが好ましく、より好ま
しくは0.05〜5μmとすることである。
【0024】本発明においては、上記二軸配向ポリエス
テルフィルム基材の少なくとも片面に積層膜Bを設け、
該B層上に双極性非プロトン溶媒に可溶な、耐熱樹脂を
主成分とする層が積層されるが、ここで、双極性非プロ
トン溶媒の一例としては、N−メチル−2−ピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホオキシドなどを挙げることができる。
【0025】本発明においては、これら双極性非プロト
ン溶媒に溶解することがB層との接着において極めて重
要な意味を持ち、これ以外の溶媒では目的とする界面接
着性を得ることが困難である。
【0026】また、積層される耐熱樹脂は、その耐熱性
からガラス転移点が170℃以上および/または300
℃以下に融点または分解点を持たないものが好ましい。
上記の要件から選定される耐熱樹脂としては、特に限定
されるものではないが、その一例を挙げれば、芳香族ポ
リアミド系樹脂、芳香族ポリイミド系樹脂およびその前
駆体、ポリアミドイミド系樹脂、ポリエーテルスルホン
系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂、ポリベンズイミダ
ゾールおよびその前駆体、ポリベンズオキサゾールおよ
びその前駆体、ポリベンズチアゾールおよびその前駆
体、ポリスルホン系樹脂などを挙げることができるが、
界面接着性、積層品の耐熱特性、寸法安定性、再溶解に
よる回収性などの点で芳香族ポリアミドが好適である。
芳香族ポリアミドとは、次の一般式化1および/または
一般式化2で表される繰り返し単位を単独あるいは共重
合の形で50モル%以上、好ましくは70モル%以上含
むものであるのが望ましい。
【0027】
【化1】
【化2】 ここで、Ar1 、Ar2 、Ar3 は、例えば、一般式化
3に示すような用いられ、X、Yは、−O−、−CH2
−、−CO−、−SO2 −、−S−、−C(CH3 2
−などから選ばれるが、これらに限定されるものではな
い。更に、これらの芳香環上の水素原子の一部が、塩
素、フッ素、臭素などのハロゲン基(特に塩素が好まし
い)、ニトロ基、メチル基、エチル基、プロピル基など
のアルキル基(特にメチル基が好ましい)、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基など
の置換基で置換されているものも含み、また、重合体を
構成するアミド結合中の水素が他の置換基によって置換
されているものも含むものである。
【0028】
【化3】 特に、上記一般式化2の芳香環がパラ位で結合されたも
のが、全芳香環の50モル%以上のものが好ましく、よ
り好ましくは70モル%以上を占める重合体が耐熱性、
寸法安定性の点で好ましい。また、芳香環上の水素原子
の一部が塩素、フッ素、臭素などのハロゲン基(特に、
塩素が好ましい)、ニトロ基、メチル基、エチル基、プ
ロピル基などのアルキル基(特に、メチル基が好まし
い)、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのア
ルコキシ基などの置換基で置換された芳香環が全体の3
0モル%以上、好ましくは50%モル以上であると、耐
湿性、吸湿での寸法安定性などが改善されるので好まし
い。本発明においては、一般式化1および/または一般
式化2で表される繰返し単位が50モル%以上、好まし
くは70モル%以上であるのが望ましく、これ未満の他
の化合物の共重合や他のポリマーが混合されてもよい。
【0029】本発明の耐熱樹脂層における主成分とは、
上記耐熱樹脂が耐熱樹脂層中に70%以上、好ましくは
80%以上、更に好ましくは90%以上含まれることを
意味するものであり、特に好ましくは100%である。
【0030】本発明の耐熱樹脂層には、本発明の効果が
失われない範囲内で各種の添加剤や樹脂組成物、架橋剤
などが含有されてもよい。例えば、酸化防止剤、耐熱安
定剤、紫外線吸収剤、有機、無機の粒子、顔料、染料、
帯電防止剤、核剤、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、フェ
ノール樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂、ワックス組
成物、メラミン系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、メチ
ロール化、アルキロール化された尿素系架橋剤、アクリ
ルアミド、ポリアミド、エポキシ樹脂、イソシアネート
化合物、アジリジン化合物、各種シランカップリング
剤、各種チタネート系カップリング剤などを用いること
ができる。
【0031】これらの中でも、無機の粒子、例えば、シ
リカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カ
オリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、カーボンブラック、ゼオライト、酸化チタン、金属
微粉末などを添加した場合には易滑性、耐傷性などが向
上するので、特に好ましい。
【0032】無機粒子の平均粒子径は0.005〜5μ
mが好ましく、より好ましくは0.05〜1μm程度で
ある。また、その添加量は、0.05〜20重量部が好
ましく、最も好ましくは0.1〜10重量部である。更
に、芳香族ポリアミド樹脂の双極性非プロトン溶媒への
溶解性を向上させる目的で塩化リチウムなどの溶解助剤
が含有されていてもよい。
【0033】このようにして得られる積層ポリエステル
フィルムの耐熱樹脂層と基材との接着性は、T字剥離に
おいて100g以上/25mm幅であることが好まし
く、より好ましくは200g以上/25mm幅となるよ
うに積層されることである。100g/25mm未満で
は、各種用途に使用したときに積層膜が剥離する問題が
生じる場合があり好ましくない。このような接着性を得
るには、基材AとB層の積層フィルムに耐熱樹脂を塗布
することによっても得ることができるが、高い乾燥温度
を要するために、基材の熱収縮による平面性の悪化や塵
埃の付着などの問題がある。そこで、下記の方法によれ
ば、より高い接着性が得られるとともに、平面性の悪化
や塵埃の付着が防止でき、かつ基材フィルムAの製造と
ともに耐熱樹脂層を形成できるので、極めて生産性がよ
いものである。
【0034】その製造方法について以下に説明するが、
必ずしもこれに限定されるものではない。
【0035】すなわち、2基の押出し機が合流して複合
シートを形成する複合装置において、主押出し機から基
材フィルムAを構成する樹脂を供給し、他の押出し機
(副押出し機)からB層を構成する樹脂を供給し、基材
フィルムAの片面もしくは両面にB層を形成するように
合流させ、Tダイより押出す。このシートを冷却固化せ
しめた後、長手方向に延伸し、その後、溶媒に溶解した
耐熱樹脂をB層上に塗布する。塗布後、クリップで把持
しながら所定の温度に設定したテンター内に導き、幅方
向に延伸する。その後、連続的に200℃以上の熱処理
ゾーンに導き、基材Aの結晶配向を完了させる方法であ
る。この場合、使用する溶媒は塗布後であって延伸前の
予熱工程、延伸工程ではそのほとんどが残存し、延伸後
の熱処理工程で蒸発揮散するようにする必要がある。例
えば、基材Aがポリエステル樹脂の場合、予熱、延伸温
度は85〜150℃であり、熱処理温度は、通常200
〜250℃となるため、使用する溶剤は沸点が160℃
以上250℃以下のものが好ましい。このような溶剤で
かつ芳香族ポリアミドのような耐熱樹脂を溶解させるも
のとして、例えばN−メチル−2−ピロリドンが特に好
ましい。このような方法によって作製する積層フィルム
の耐熱樹脂層の厚みは、特に限定されないが、0.00
1〜4μm程度が好ましく、より好ましくは0.01〜
3μm程度である。
【0036】また、積層フィルムは、溶剤が揮散した
後、更に長手方向、幅方向に延伸することで、より積層
フィルムの強度や剛性を向上させることができるのでよ
り好ましい。
【0037】長手方向や幅方向に再延伸する場合には、
延伸温度は150〜280℃が好ましく、より好ましく
は200〜250℃が望ましく、延伸倍率は1.1〜
2.0倍程度が好ましい。また再延伸後に、更に好まし
くは210〜280℃、より好ましくは220℃〜26
0℃の温度で熱処理するのが望ましい。
【0038】このようにして得られた積層ポリエステル
フィルムは、界面接着性に優れたものであり、平面性な
どにおいて、従来の張り合わせ品では達成できない特性
を有し、電気絶縁材料、感熱転写材料、グラフィック材
料などの各種工業材料、磁気材料などに好適に使用する
ことができる。
【0039】
【特性の測定方法および効果の評価方法】本発明におけ
る特性の測定方法および効果の評価方法は、次のとおり
である。
【0040】(1)双極性非プロトン溶媒への溶解性 積層フィルムをN−メチル−2−ピロリドン溶媒に浸漬
し、50℃で24時間放置後、積層フィルム面からの積
層膜の溶解の程度を目視で観察した。
【0041】(2)耐熱樹脂層のガラス転移点、融点 上記(1)で積層膜を溶解した液から耐熱樹脂層以外の
基材フィルムを分別濾過し、その残液の溶媒を完全に蒸
発させ、残存固形分をDSC(示差走査型熱量計)にて
測定した。なお、基材フィルムの積層膜(B層)が溶解
した場合には、更に該積層膜の良溶媒であって耐熱樹脂
層の貧溶媒である溶媒を用いて分離した。
【0042】(3)結晶化度 上記(1)、(2)で分離した組成物の最も結晶化が進
行する温度で5分間熱処理を行い、密度法あるいはDS
C法により基材ポリエステルフィルムと積層膜の結晶化
度を測定した。
【0043】(4)積層膜の厚み 積層フィルムから断面を切り出し、その断面を透過型電
子顕微鏡で観察し、積層膜の厚みを測定した。なお、混
在相がある場合は混在相を含めた厚みを積層厚みとし
た。
【0044】(4)接着力−1 積層フィルムの積層膜に1mm2 のクロスカットを10
0個入れ、ニチバン(株)製セロハンテープを貼り付け
た後、ゴムローラーで圧着(19Nで3往復)し、その
後セロハンテープを90度方向に急激に剥離し、積層フ
ィルム側に残存した積層膜の個数を測定した。100個
中90個以上を接着性良好とした。
【0045】(5)接着力−2 積層フィルムの積層膜側にポリウレタン(“タケラッ
ク”A−385/タケネートA−50(重量比6/1で
混合))の酢酸エチル溶液を乾燥後の厚みで3μm塗布
し、110℃で1分間乾燥した後、コロナ放電処理を施
した50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを張り
合わせ、90℃で熱ラミネートした。その後、45℃で
70時間熱処理を行い、25mm幅の短冊状にサンプリ
ングし、テンシロン型引っ張り試験機にて100mm/
分の速度でT字剥離を行い、界面接着力を求めた。積層
膜が全く剥離しない場合は、測定値以上とした。
【0046】(6)平面性 積層フィルムの表面の凹凸、界面への空気の噛み込みな
どを目視で観察した。
【0047】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を説明する
が、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0048】<耐熱樹脂層形成塗布液>実質的にガラス
転移点、融点を有しないパラ系芳香族ポリアミド二軸延
伸フィルム(商品名:“ミクトロン”(東レ(株)製)
をN−メチル−2−ピロリドンに固形分濃度5重量%と
なるように60℃で溶解した後、常温まで冷却し、粘度
55ポイズの塗布液を作製した。また、積層膜の厚みに
応じて、この塗布液をN−メチル−2−ピロリドンで適
宜希釈して用いた。
【0049】実施例1 2基の押出し機が合流して積層シートを形成できる複合
押出し装置において、一方の押出し機Aに平均粒径0.
4μmのコロイダルシリカを0.015重量%、平均粒
径1.5μmのコロイダルシリカを0.005重量%含
有するポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」
という)(極限粘度0.63dl/g)チップを180
℃で十分に真空乾燥した後、供給し、他方の押出し機B
に平均粒径0.08μmのアルミナ粒子を0.12重量
%含有したポリエチレンテレフタレート/イソフタレー
ト(80/14モル%)共重合体ペレット(極限粘度
0.55dl/g)(実施例1)、ポリエチレンテレフ
タレート/イソフタレート(75/25モル%)(実施
例2)を130℃で24時間真空乾燥した後、供給し
た。両押し出し機から285℃で溶融後、A、Bそれぞ
れの押出し機から供給されるポリマーをB/A/B(厚
み比1/8/1)の構成となるように合流させ、T字型
口金よりシート状に押出し、静電印加キャスト法を用い
て表面温度20℃の鏡面キャストドラムに巻き付けて冷
却固化した。
【0050】この未延伸シートを、95℃に加熱したロ
ール群で長手方向に3.5倍延伸し、1軸延伸フィルム
を得た。このフィルムの片面に耐熱樹脂層形成塗布液
(5重量%液)をダイコート方式で最終積層厚みで0.
1μmになるように塗布した。塗布されたフィルムの両
端をクリップで把持しつつ、100℃の予熱ゾーンに導
き、引き続き110℃の加熱ゾーンで幅方向に3.5倍
延伸した。更に連続的に230℃の熱処理ゾーンで5秒
間の熱処理を施し、基材フィルムの結晶配向を完了させ
た。
【0051】この積層ポリエステルフィルムは、厚みが
25μm、耐熱樹脂層厚みが0.1μmの透明性および
平面性に優れたものであった。また、界面の接着性は1
00/100、接着力は500g/25mm以上で耐熱
樹脂層との界面剥離が認められない高度の接着性を有す
るものであった。なお、積層膜であるポリエチレンテレ
フタレート/イソフタレートの層の結晶化度は、28%
(実施例1)、21%(実施例2)であり、基材ポリエ
チレンテレフタレートの結晶化度は、42%であった。
【0052】比較例1 低結晶性の積層膜のない厚み50μmの二軸配向PET
フィルム(“ルミラー”T60(東レ(株)製))の片
面に実施例1と同様の耐熱樹脂膜形成塗布液を、最終積
層厚みが0.3μmとなるように塗布した後、150℃
で20分間乾燥し積層フィルムを得た。このフィルムの
接着性は0/100であり、接着力は10g/25mm
以下であった。
【0053】実施例3 実施例1の耐熱樹脂層を積層しないポリエステル複合フ
ィルムを作製した。このフィルムの両面にダイコート方
式で乾燥後の積層厚みが0.2μmになるように耐熱樹
脂層形成塗布液を塗布し、180℃で30秒間乾燥させ
た。この積層ポリエステルフィルムの接着性は100/
100、接着力は420g/25mmであり、平面性が
良好でカールのないものであった。
【0054】実施例4〜5 実施例1の押出し機Aに供給したチップのみを用いて1
基の押出し機から溶融押出し後、冷却固化して単膜のシ
ートを作製した。このシートを85℃に加熱したロール
群に導き、長手方向に3.5倍延伸した。このフィルム
の両面にコロナ放電処理を施した後、下記の塗布液を塗
布した。塗布後、端部をクリップで把持しつつ、120
℃のテンターに導き、更に100℃で幅方向に3.5倍
延伸した。その後、連続的に225℃のゾーンに導き、
5秒間熱処理を行い、積層膜を設けたPETフィルムを
作製した。
【0055】このPETフィルムの両面に実施例3と同
様にして耐熱樹脂層を設けた。この積層ポリエステルフ
ィルムの接着性は、いずれも100/100、接着力
(g/25mm)は440(実施例4)、380(実施
例5)、280(実施例6)であった。
【0056】<積層膜形成塗布液> 実施例4 ジカルボン酸成分がテレフタル酸/イソフタル酸/5−
スルホイソフタル酸(55モル%/33モル%/12モ
ル%)よりなり、ジオール成分がエチレングリコール/
ネオペンチルグリコール(85モル%/15モル%)よ
りなるポリエステルを重縮合して得た。このポリマーを
85℃の熱水で溶解し、常温まで冷却してポリマー濃度
5重量%の塗布液とした。この組成物の結晶化度は13
%であった。
【0057】実施例5 水性ポリウレタン樹脂として“ハイドラン”AP40
(大日本インキ化学工業(株)製)を用い、水で希釈し
て固形分濃度5重量%の塗布液とした。この組成物の結
晶化度は10%以下であった。
【0058】実施例6 水分散性アクリル樹脂として“ニカゾール”A08(日
本カーバイド工業(株)製)を用い、水で希釈して固形
分濃度5%の塗布液とした。この組成物の結晶化度は1
0%以下であった。
【0059】実施例7 実施例4と同様にしてPETの単膜シートを溶融押出し
後、冷却固化して未延伸PETシートを作製した。この
シートを実施例4と同様にして長手方向に延伸した。こ
の延伸シートの片面に実施例4と同様にして塗布液を塗
布し120℃で乾燥させ、1軸配向積層PETフィルム
を作製した。このフィルムの積層膜側に上記耐熱樹脂形
成塗布液を塗布し、その後、両端部をクリップで把持し
て110℃のテンターに導き、予熱後、95℃で幅方向
に3.5倍延伸し、更に連続的に230℃の熱処理ゾー
ンで5秒間の熱処理を施し、耐熱樹脂層を積層した二軸
配向PETフィルムを作製した。このフィルムの耐熱樹
脂層の接着性は100/100、接着力は500g/2
5mm以上で界面剥離が生じなかった。
【0060】
【発明の効果】本発明の積層ポリエステルフィルムは、
平面性が良好で、かつ極めて耐熱樹脂層との界面接着性
に優れているものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 Fターム(参考) 4F100 AA20 AK01C AK25B AK41A AK41B AK42A AK47C AK49C AK51B AL01B BA03 BA06 BA15 BA44 EH20B EH46B EJ37B EJ38A JA12B JB08C JJ03C JK06B JK15 JL02 JL11 JL11B JM01 JN01 YY00B 4F207 AA21 AA24B AA26 AA29 AA30 AA31 AC03 AD05 AE10 AG03 KA01 KB11 KB22 KF01 KJ05 KJ09 KK82 4F210 AA21 AA24B AA26 AA29 AA30 AA31 AC03 AD05 AE10 AG03 QA03 QC06 QD08 QG01 QG15 QG18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸配向ポリエステルフィルムAの少なく
    とも片面に該Aより低結晶性の層Bが積層され、該B層
    上の少なくとも片面に双極性非プロトン溶媒に可溶な耐
    熱樹脂を主成分とする層が積層されていることを特徴と
    する積層ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】二軸配向ポリエステルフィルムAが、ポリ
    エチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレー
    トおよびそれらの混合体から形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の積層ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】低結晶性の層Bの結晶化度が、35%以下
    であることを特徴とする請求項1または2記載の積層ポ
    リエステルフィルム。
  4. 【請求項4】低結晶性の層Bが、ポリエステル、アクリ
    ル、ウレタンおよびこれらの共重合体から選ばれる少な
    くとも1種以上であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】低結晶性の層Bが、基材ポリエステルフィ
    ルムAとの共押し出しによって積層されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の積層
    ポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】低結晶性の層Bが、基材ポリエステルフィ
    ルムAの製造工程中に塗布され、共延伸された層である
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の積
    層ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】積層ポリエステルフィルムの耐熱樹脂層と
    の界面接着力が、100g/25mm以上であることを
    特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の積層ポリ
    エステルフィルム。
  8. 【請求項8】耐熱樹脂が、芳香族ポリアミドおよび/ま
    たは芳香族ポリイミドであることを特徴とする請求項1
    から7のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
  9. 【請求項9】耐熱樹脂が、パラ系芳香族ポリアミドであ
    ることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の
    積層ポリエステルフィルム。
  10. 【請求項10】低結晶性の層Bと耐熱樹脂層との界面
    に、双方の樹脂の混在相が形成されていることを特徴と
    する請求項1から9のいずれかに記載の積層ポリエステ
    ルフィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006334966A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Toray Ind Inc 空洞含有白色積層ポリエステルフィルム
JP2007168089A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Toray Ind Inc 反射板用白色積層ポリエステルフィルム
US20210395448A1 (en) * 2018-09-19 2021-12-23 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Laminated iron used for food packaging and having durable and high surface tension force, and preparation method

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