JP2000167109A - 電子遊技機 - Google Patents

電子遊技機

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JP2000167109A
JP2000167109A JP10347706A JP34770698A JP2000167109A JP 2000167109 A JP2000167109 A JP 2000167109A JP 10347706 A JP10347706 A JP 10347706A JP 34770698 A JP34770698 A JP 34770698A JP 2000167109 A JP2000167109 A JP 2000167109A
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Japan
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lending
machine
game
game medium
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JP10347706A
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English (en)
Inventor
Shunichi Kinoshita
俊一 木下
Hidehiro Matsumoto
英廣 松本
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技媒体を貯留できる機会を増やして、使い勝
手の良い電子遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技機1は隣接する台間機2に電気接続
され、台間機2より、貸出釦スイッチ18の操作に応じ
た貸出指示信号の伝送を受けて、機体内に所定枚数のメ
ダルを貯留する処理を実行する。この貯留メダルは、ベ
ット釦スイッチ17A,17B,17Cの操作により消
費され、入賞に伴って加算処理されるが、このような貯
留メダルの更新処理時に貸出指示信号が伝送されると、
その信号は、制御部内のメモリに一時記憶され、貯留メ
ダルの更新処理が優先的に実行される。この更新処理
後、所定時間が経過すると、記憶保持されていた貸出指
示信号に応じてメダルの貯留処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコホールなど
の遊技場に設置された電子遊技機に関するもので、特に
近傍位置の遊技媒体貸出機からの制御信号を受けて、メ
ダルのような遊技媒体の貸出し処理を実行するタイプの
電子遊技機に関連する。
【0002】
【従来の技術】近年のパチンコホールには、プリペイド
カードにより遊技媒体の貸出しを行うシステム(業界で
は「CRシステム」と呼んでいる)が導入されている。
このシステムでは、「CR機」と称される電子遊技機
(以下単に「遊技機」という)の隣に、プリペイドカー
ドの受付処理機能を持つ遊技媒体貸出機(以下、一般的
な呼称に倣って「台間機」という)を配備し、隣り合う
遊技機と台間機とを電気接続するようにしている。
【0003】従来のCRシステムは、パチンコ機を対象
とするものであったが、近年、出願人などにより、CR
システム対応型のスロットマシンや台間機が開発されて
いる(特開平9−28896号公報などに開示)。
【0004】この種のCRシステムでは、台間機側でプ
リペイドカードが受け付けられると、遊技者の貸出指示
操作に応じて、台間機から遊技機に、遊技媒体の貸出し
処理を指示する制御信号が送信される。一方、遊技機
は、機体内部にメダルを貯留しておき、その貯留メダル
によるクレジット方式のゲームを実行するスロットマシ
ンであって、遊技媒体貸出機からの制御信号に応じて機
体内部の貯蔵メダルを所定枚数分のメダルを貯蔵するよ
うに構成されている。したがって遊技者が、台間機にプ
リペイドカードを投入して貸出指示操作を行うことによ
り、遊技機には所定枚数のゲームが貯留されて、クレジ
ット方式によるゲームの実行が可能となる。またその後
も、適宜、貸出指示操作を行うことにより、貯留メダル
を補充することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記構成の遊
技機は、従来、メダルの貸出し処理よりもゲームの実行
を優先させるように構成されており、ゲーム実行中にメ
ダルの貸出指示操作が行われても、その操作は無効化さ
れてしまう。このためゲームが終了した後でなければ貸
出指示操作を行うことができないので、遊技者は、メダ
ルの補充のために一旦ゲームを中断しなければならず、
特に、熟練した遊技者は、リズミカルなゲーム操作を継
続できなくなるという不具合が生じている。
【0006】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、遊技機本体で遊技媒体の貯留数の更新処理が行
なわれている場合以外は、いつでも遊技媒体の貸出指示
操作により遊技媒体の貸出し処理を実行可能となすこと
により、遊技媒体を貯留できる機会を増やして使い勝手
の良い電子遊技機を提供することを目的とする。加えて
この発明では、遊技機本体の動作状態に関わらず、常に
遊技媒体の貸出指示操作を受け付け可能となすことによ
り、遊技者による貸出指示操作が阻害されることのない
電子遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】各請求項の発明は、近傍
位置に配備される遊技媒体貸出機に電気的に接続され、
この遊技媒体貸出機から遊技者による貸出指示操作に応
じた制御信号を受け付けて遊技媒体の貸出し処理を実行
するようにした電子遊技機に関するもので、請求項1の
発明にかかる電子遊技機は、前記遊技媒体貸出機に対す
る遊技者の貸出指示操作が行われたか否かを判別する操
作判別手段と、遊技用に貯留された遊技媒体の貯留数を
記憶する記憶手段と、機体本体の動作状態を判別する状
態判別手段と、前記操作判別手段が貸出指示操作ありと
判別したとき、前記状態判別手段の判別結果に基づき前
記遊技媒体の貸出し処理を実行する制御手段とを具備す
る。さらに前記制御手段は、状態判別手段により貸出指
示操作ありの判別がなされた時点では遊技媒体の貯留数
の記憶値を変更する記憶値変更処理が行われていないと
判別されたとき、遊技媒体の貸出し処理を実行するよう
に構成される。
【0008】請求項2の発明にかかる電子遊技機では、
前記制御手段は、前記状態判別手段により貸出指示操作
ありの判別がなされた時点で前記記憶値変更処理が行わ
れていると判別されたとき、記憶値変更処理が終了した
と判別されるまで前記貸出指示操作ありの判別結果を記
憶保持する。
【0009】請求項3の発明にかかる電子遊技機では、
前記制御手段は、前記状態判別手段により貸出指示操作
ありの判別がなされた時点で遊技媒体の払出し処理が行
われていると判別されたとき、前記遊技媒体の貸出し処
理は不可能であると判別する。
【0010】請求項4の発明にかかる電子遊技機は、請
求項1の発明と同様の操作判別手段および状態判別手段
と、前記操作判別手段により貸出指示操作ありと判別さ
れたとき、前記状態判別手段の判別結果に基づき、遊技
者への遊技媒体の貸出し処理を、複数種の態様のうちの
いずれかを用いて実行する制御手段とを具備する。前記
制御手段は、状態判別手段により機体本体が入賞に伴う
遊技媒体の払出し処理を行っていると判別されたとき、
前記遊技媒体の貸出し処理を遊技媒体の払出しの態様と
は異なる態様により実行するように構成される。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、遊技媒体貸出機に対
する貸出指示操作がなされたか否かを判別するととも
に、貸出し操作ありの判別に応じて、遊技媒体の貯留数
の記憶値を変更する処理が行われているかどうかを判別
する。このとき遊技機本体において遊技媒体の記憶値の
変更処理が行われていなければ、速やかに遊技媒体の貸
出し処理が実行される。
【0012】請求項2の発明によれば、貸出し操作あり
の判別がなされた時点で遊技媒体の記憶値の変更処理が
行われていると判別された場合は、この記憶値変更処理
が終了したと判別されるまで貸出指示操作ありの判別結
果が記憶保持される。したがって遊技者による貸出指示
操作は無効化されず、機体本体が貸出し処理可能となっ
た段階で先の貸出指示操作に応じた貸出し処理を実行す
ることができる。また遊技者は、自己の都合に合わせて
貸出指示操作を行うことができるので、ゲーム操作を阻
害される虞がない。
【0013】請求項3の発明によれば、制御手段により
遊技媒体の払出し処理が行われているときの貸出し処理
は不可能と判別されるので、入賞に伴う遊技媒体の払出
し処理時や機体内に貯留された遊技媒体の精算にかかる
払出し処理時に貸出指示操作が行われた場合には、その
貸出し処理は保留もしくはキャンセルされる。
【0014】請求項4の発明では、遊技媒体の払出し処
理が行われているときに貸出指示操作が行われると、遊
技媒体の貸出し処理が、報賞用の遊技媒体の払出し処理
と異なる態様により実行される。したがって遊技媒体の
貸出し処理と払出し処理とを、異なる態様により同時に
実行することが可能となる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明にかかる電子遊技機が導入
されたCRシステムの概略構成を示す。このCRシステ
ムは、遊技場に、CR対応型の遊技機1と台間機2と
を、複数組、それぞれ隣り合わせに配置し、両者を電気
接続するとともに、各台間機2および制御装置3を双方
向型の通信回線L1により相互に接続して成る。さらに
制御装置3は、公衆回線などの通信回線L2を介してカ
ード会社側のホストコンピュータ4に接続される。
【0016】各遊技機1はスロットマシンであって、そ
れぞれ隣接する台間機2に投入されたプリペイドカード
の度数を消費して機体内部にメダルを貯留し、その貯留
メダルを消費していわゆるクレジット方式のゲームを実
行することが可能である。
【0017】台間機2は通信回線L1を介して、制御装
置3や他の台間機2との間で、適宜、情報をやり取りす
る。制御装置3は、各台間機2より、プリペイドカード
の発券情報やカードの使用状況を示す情報を得て、遊技
場全体のプリペイドカードによる売上げ高や使用枚数を
認識し、営業管理用のデータを作成する。さらにこの管
理用のデータは、通信回線L2を介してカード会社のホ
ストコンピュータ4にも送信される。
【0018】なおこの実施例におけるメダルの貯留は、
制御部のメモリ内においてメダルの貯留枚数(初期値は
0)を書き換える方式により行われる。またこの実施例
では、遊技機1へのメダル貯留処理はプリペイドカード
の度数を消費することにより行われているが、これに限
らず、台間機2に現金を投入し、遊技機1にその投入金
額に応じた数のメダルを貯留する場合も、後記するのと
同様の制御を実行することができる。
【0019】図2は、1ユニット分の遊技機1および台
間機2の外観を示す。また図3は、前記遊技機1の正面
構成の一部、図4はその機体内部の構成であって、以下
これらの図面を参照しつつ、遊技機1の詳細な構成を説
明する。
【0020】この実施例の遊技機1は、ボックス形状の
本体部6の前面開口に扉部7を開閉可能に取り付けて構
成される。本体部6の中空内部には、上段位置にリール
ブロック8および制御部が実装された制御基板9が、下
段位置に多数枚のメダルを収容するホッパー10aを有
するメダル払出機10が、それぞれ組み込まれている。
【0021】前記リールブロック8は、金属フレーム1
1に3個のリール8a,8b,8cや、各リール8a,
8b,8cの駆動源となるステッピングモータ12a,
12b,12cを組み付けて成る。また各リール8a,
8b,8cの周面には、それぞれ複数のシンボルが一定
間隔おきに描かれている。
【0022】前記扉部7の本体は、所定の厚みをもたせ
た金属フレームにより構成され、その前面開口に3枚の
パネル22,23,24が、後面に各種表示器や操作ス
イッチにかかる配線基板(図示せず)などが組み付けら
れている。
【0023】各パネル22,23,24は、透明な合成
樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷
を施して形成されるもので、中央の正面パネル23の各
リールへの対応位置には、それぞれ無着色で透明のシン
ボル表示窓13a,13b,13cが形成されるととも
に、各シンボル窓13a〜13cを横切るように、上,
中,下,斜めの5本の停止ラインL1〜L5が描かれて
いる。
【0024】上部パネル22および下部パネル24には
機種名やゲーム情報などが描画され、正面パネル23と
下部パネル24との間のフレーム部分には、始動レバー
14,停止釦スイッチ15a,15b,15c,メダル
投入口16,ベット釦スイッチ17A,17B,17
C,貸出釦スイッチ18,返却釦スイッチ19,精算ス
イッチ20,切替スイッチ21などが配備される。また
下部パネル24の下方には、メダル払出口25,メダル
受け皿26などが設けられる。
【0025】前記正面パネル23のシンボル表示窓13
aの真横位置には、メダル貯留数表示器27,当たり度
数表示器28,カード残高表示器29,貸出状態表示器
30などが配備される。
【0026】この遊技機1は、前記したクレジット方式
のゲームのほかに、メダル投入口16より、ゲームの都
度メダルを投入してゲームを行う方式を実行することが
可能である。なおこの実施例の遊技機1では、クレジッ
ト方式を実行する際のメダルの貯留処理は、隣接する台
間機2に投入されたプリペイドカードの保有度数データ
を消費することによってのみ行われるが、メダル投入口
16から機体内に直接メダルを投入して貯留する方法を
使用できるようにしてもよい。
【0027】各ベット釦スイッチ17A〜17Cは、前
記クレジット方式のゲームを実行する際に、1回分のゲ
ームに対する貯留メダルの消費枚数を選択するためのも
ので、このうち前面パネル23の下方の傾斜面に設けら
れたベット釦スイッチ17Aの操作により3枚のメダル
が消費されて5本の停止ラインL1〜L5が有効化され
る。また第2のベット釦スイッチ17Bが操作された場
合は2枚のメダルが消費されて、3本の停止ラインL1
〜L3が有効化され、第3のベット釦スイッチ17Cが
操作された場合は1枚のメダルが消費されて、中央の停
止ラインL1のみが有効化される。
【0028】これらベット釦スイッチ17A,17B,
17Cのいずれかが押操作され、ついで始動レバー14
が操作されると、各リール8a,8b,8cが一斉に始
動し、以下、停止釦スイッチ15a,15b,15cが
任意の順序で押操作される毎に、対応するリール8a,
8b,8cが順次停止する。このとき有効化された停止
ライン上に当たりにかかるシンボルの組合せが成立して
いれば、報賞として所定枚数のメダルが貯留メダルに加
算される。
【0029】なお前記精算スイッチ20は、貯留された
メダルを精算して、前記メダル払出口25よりメダル受
け皿26に払い出しさせるためのものである。また切替
スイッチ21は、ゲームの都度メダルを投入する方式、
または前記貯留メダルによるクレジット方式のいずれを
実行するかを、選択するためのものである。
【0030】前記貸出釦スイッチ18,返却釦スイッチ
19は、隣接する台間機2に電気接続されており、貸出
釦スイッチ18は、投入されたプリペイドカードから所
定度数を引き落として、その度数分のメダルを遊技機1
内に貯留させる際に操作される。また返却釦スイッチ1
9は、台間機2に投入されたプリペイドカードを機体外
に排出させる際に操作される。
【0031】前記正面パネル23上のメダル貯留数表示
器27,当たり度数表示器28,カード残高表示器29
は、いずれもセグメント配列されたLEDなどによる数
値表示器である。メダル貯留数表示器27には、現在の
貯留メダルの総数が表示され、当たり度数表示器28に
は、ゲームに当たりが発生したときに報賞として与えら
れるメダル枚数が表示される。
【0032】カード残高表示器29,貸出状態表示器3
0は、前記貸出釦スイッチ18,返却釦スイッチ19と
同様に、台間機2側に接続されており、カード残高表示
器29には、台間機2に投入中のプリペイドカードの残
り度数がディジタル表示される。貸出状態表示器30
は、プリペイドカードによるメダルの貸出し処理が可能
であるか否かを示すためのもので、LED30aを本体
とする。このLED30aは、台間機2に有効なプリペ
イドカードが投入されているときは常時点灯している
が、プリペイドカードが抜かれたり、残り度数がゼロに
なると、消灯するように制御される。
【0033】なお詳細は後記するが、遊技機1におい
て、台間機2からの貸出指示信号に対する応答を一時的
に保留した場合は、貸出指示信号の出力から所定時間以
内に遊技機1からの応答信号が返送されなくなるが、こ
のとき、前記LED30aは、点滅動作するように制御
される。
【0034】つぎに台間機2は、図2に示すように、ボ
ックス形状の本体部の開口前面に、上扉31A,中扉3
1B,下扉31Cの3つの扉を配置して成る。上扉31
Aは、上部開口のものであって、開口部には扉を固定支
持するための錠32が配備される。また中扉31Bは下
部開口、下扉31Cは上部開口であって、下扉31Cに
は、両扉を一体に連結支持するための錠33が配備され
る。
【0035】この台間機2は、紙幣の投入によりプリペ
イドカードを発行するとともに、自装置や他の台間機2
で発行されたカードを受け付けて、隣接する遊技機1に
対し、メダル貸出し処理を指示するための制御信号を出
力するもので、前記上扉31Aには紙幣投入口34が、
下扉31Cにはカード出入口35が、それぞれ開設され
る。また機体内部には、前記紙幣投入口34,カード出
入口35の開設位置に対応させて、それぞれ紙幣処理部
38,カード処理部39(ともに図5に示す)が配備さ
れている。
【0036】なお図2中、37は、カード投入用の投入
釦スイッチであって、前記カード出入口35より発行さ
れたプリペイドカードを、そのまますぐに機体内に投入
して使用する場合に用いられる。また36は、投入カー
ドの有無や機体がカード発行可能な状態にあるかなどを
示すための表示部である。
【0037】前記カード処理部39には、通常、1枚の
磁気カードが収容されており、紙幣処理部38で所定金
種の紙幣(千円札など)が受け付けられると、カード処
理部39は、内蔵の磁気ヘッドにより、カードの発行番
号,発行日,度数データなどの発券情報を書き込んで、
カード出入口35より発行する。
【0038】一方、カード出入口35よりプリペイドカ
ードが投入されると、カード処理部39によりその発券
情報が読みとられ、制御部42(図5に示す)によりそ
の読取り情報の適否が判定される。この結果、適正なカ
ードであると判定されると、前記貸出釦スイッチ18の
押操作に応じて、台間機2の制御部42から遊技機1の
制御部40(図5に示す)に対し、前記メダル貸出しを
指示する制御信号(以下「貸出指示信号」という)が伝
送される。
【0039】遊技機1側の制御部40は、台間機2から
の貸出指示信号に応じて機体内部に所定枚数のメダルが
貯留された状態を設定した後、台間機2に対し、前記貸
出指示信号に対する応答信号を伝送する(以下この応答
信号の伝送までを含めた処理を、「メダル貯留処理」と
いう)。ただしこの貸出指示信号が前記ベット釦スイッ
チ17A,17B,17Cの操作に伴う貯留メダルの消
費や、入賞に伴う貯留メダルの加算処理の直前に行われ
ると、これらの処理による貯留メダルの更新と貸出指示
信号に伴うメダル貯留処理とが同時に行われるようにな
って、遊技者の混乱を招く。したがってこの場合には、
ゲームに伴う貯留メダルの更新処理が終了してさらに所
定時間が経過するまで、前記貸出指示信号を保留し、し
かる後にメダル貯留処理を実行するようにしている。
【0040】台間機2は、前記貸出指示信号の伝送後に
遊技機1からの応答信号を受けると、機体内に保持して
いたプリペイドカードの度数データを更新する。この段
階でプリペイドカードに残り度数があれば、貸出釦スイ
ッチ18の再度の操作に応じて、貯留メダルを補充する
ことができる。
【0041】なおプリペイドカードの度数データの消費
により貸し出されたメダルを、機体内に貯留する方式に
代えて、貸し出されたメダルをメダル払出口25から受
け皿26に放出してもよい。この方式は、メダル投入口
16からメダルを直接投入してゲームを実行する場合に
有効である。またゲーム上の操作性は悪くなるが、払い
出されたメダルを、適宜、機体内に貯留して、クレジッ
ト方式のゲームを実行するように構成することも可能で
ある。
【0042】図5は、上記遊技機1および台間機2の電
気的構成を、概略化して示す。前記遊技機1には、前記
した制御部40に対し、前記各リールブロック8,メダ
ル払出機10のほか、図2に示した各種操作スイッチ,
表示器,図示しない装飾ランプや音声出力部などの入出
力部46が接続される。制御部40は、内部にセットさ
れた制御プログラムに基づき、これら入出力部を一連に
制御して、貯留メダルの設定処理やゲームを実行する。
【0043】このほか遊技機1には、前記台間機2と信
号のやりとりを行うためのインターフェイス回路41が
配備される。このインターフェイス回路41は、前記制
御部40に接続されるほか、前記貸出釦スイッチ18,
返却釦スイッチ19,カード残高表示器29,貸出状態
表示器30に個別に接続される。
【0044】一方、台間機2側では、制御部42に対
し、前記した紙幣処理部38,カード処理部39のほ
か、前記表示部36や投入釦スイッチ37などの入出力
部43,前記通信回線L1へのインターフェイス回路4
4,遊技機1との信号伝送ライン47用の第2のインタ
ーフェイス回路45などが接続される。制御部42は、
各インターフェイス回路44,45を介して隣接する遊
技機1,他の台間機2,制御装置3との通信処理を行い
つつ、各入出力部を一連に制御して、プリペイドカード
の発行処理や受付処理、遊技機1との信号のやりとりな
どを実行する。
【0045】遊技機1および台間機2の双方のインター
フェイス41,45間を接続する信号伝送ライン47に
は、台間機2から遊技機1への貸出指示信号、この信号
に対する遊技機1からの応答信号、遊技機1の貸出釦ス
イッチ18や返却釦スイッチ19からの操作信号,台間
機2から遊技機1のカード残高表示器29や貸出状態表
示器30に対する表示制御信号の各信号線などが含まれ
る。各制御部40,42は、内部のROMに記憶された
制御プログラムに基づきこれら信号の入出力や、機体各
部の動作にかかる制御を行って、プリペイドカードから
所定度数を引き落として、これを所定枚数の貯留メダル
に変換し、ゲームの実行を可能に設定する。
【0046】図6は、上記台間機2における動作制御の
手順の概略を示す。前記紙幣投入口34より紙幣の投入
を受け、前記紙幣処理部38によりその紙幣が適正であ
ることが確認されると、ST1が「YES」となり、制
御部42は、カード処理部39を駆動して、内蔵のカー
ドに前記した発券情報を書き込んだ後、カード出入口3
5より発行する(ST3)。なおこの発行カードに対す
る発券情報は、制御部42内のメモリに記憶されるほ
か、通信回線L2を介して制御装置3に伝送され、その
メモリ内に登録される。
【0047】一方、カード出入口35より、前記ST3
で発行されたカード、または他の台間機2や図示しない
発券装置により発行されたカードが投入されると、ST
2が「YES」となってST4へと移行し、制御部42
は、カード処理部39の磁気ヘッドを駆動して、投入さ
れたカードの発券情報を読みとった後、その読取り情報
を内部または外部の登録情報と照合して、投入されたカ
ードの真偽を判定する。
【0048】なおここで行われる真偽判定は、投入され
たカードの発券情報を、制御部42内のメモリに記憶さ
れた自装置発行の発券情報、または前記通信回線L1を
介して取得した他装置発行によるカードの発券情報のい
ずれかと照合することにより行われるものであるが、発
券情報の具体的な照合方法は、特開平9−140922
公報に記載されている方法と同様であるので、詳細な説
明は省略する。
【0049】ST4の判定により、投入されたカードが
適正であると判定されると、つぎのST5が「YES」
となり、制御部42は、そのカードをカード処理部39
内に保持するとともに、前記貸出状態表示器30を点灯
動作させ(ST6)、遊技者による貸出釦スイッチ18
の操作に待機する。そして貸出釦スイッチ18の操作信
号が入力されると、ST7が「YES」となってST8
に進み、遊技機1に貸出指示信号を伝送する。
【0050】前記したように遊技機1は、この貸出指示
信号に応じて所定枚数のメダルを機体内に貯留するとと
もに、台間機2に応答信号を返送する。この応答信号の
返送によりST9が「YES」となり、ST10で内部
に保持するカードの度数データの書換え処理が行われ
る。
【0051】なお遊技機1に対し、貸出指示信号が、貯
留メダルの消費や入賞に伴う加算処理の直前に伝送され
た場合、前記した貸出指示信号の保留処理により応答信
号の返送が遅延するが、この場合はST11が「YE
S」となり、制御部42は、つぎのST12で前記貸出
状態表示器30を点滅動作に切り換えて、遊技者にメダ
ル貯留処理が保留されている旨を報知する。そしてこの
保留状態が解除されて応答信号が返送されてくると、S
T13からST10へと移行し、カードの度数データの
書換え処理が行われる。なおこの度数データの書換え処
理により、カードの残り度数がゼロになった場合、制御
部42は、前記貸出状態表示器30を消灯動作させる。
【0052】機体内部にカードが保持されている状態下
で、返却釦スイッチ19からの操作信号を受けると、S
T14が「YES」となる。これを受けて制御部42
は、カード処理部39の搬送機構を駆動して、保持して
いたカードをカード出入口35より外部に搬出する(S
T15)。また前記ST5で、投入されたカードの発券
情報が不適正であると判定された場合も、ST15のカ
ード返却処理へと移行する。
【0053】図7および図8は、上記遊技機1における
動作制御の手順を示す。なお図7中、FBは前記ベッド
釦スイッチ17A,17B,17Cが操作されているこ
とを記憶するためのフラグである。これらベッド釦スイ
ッチ17A,17B,17Cの操作(以下、簡単に「ベ
ット操作」という)は、メダルが貯留されている限り、
一連のゲーム動作が開始される前であれば、いつの段階
でも受付け可能である。制御部40は、何らかの処理を
行っている場合も、ベット操作による割込み信号に応じ
てフラグFBをセットする。なお実際には、操作された
ベット釦スイッチに応じて、それぞれ個別のフラグをセ
ットする必要がある。
【0054】図7において、ST1ではメダル投入口1
6からメダルが直接投入されたかどうかが判定される。
さらにST2では前記フラグFBがオンになっているか
否かが、ST3では台間機2から貸出指示信号が伝送さ
れたか否かが、それぞれ判定され、ST1〜3のいずれ
かが「YES」となるまで、各判定処理が繰り返し行わ
れる。
【0055】クレジット方式のゲームを実施する場合、
遊技者は、まずゲームに先立ち、隣接する台間機2にプ
リペイドカードを投入して、貸出釦スイッチ18を操作
する。この操作に伴い、台間機2から貸出指示信号を受
け取ると、ST3が「YES」となり、さらにこの段階
でベット操作が行われていなければ、ST4からST5
へと移行して、前記したメダル貯留処理、すなわち機体
内へのメダル貯留および台間機2への応答信号の返送の
各処理が実行される。なお制御部40は、このメダル貯
留処理に連動して前記貯留メダル表示器27の表示動作
を切り換え、表示される度数が高速で1ずつ加算されて
いく変動表示を実行させる。
【0056】一方、貸出釦スイッチ18の操作に続い
て、遊技者によるベット操作が行われていると、前記し
たようにフラグFBがセットされる。この貸出釦スイッ
チ18の操作からベット操作までの時間がきわめて短い
場合は、台間機2からの貸出指示信号が伝送されてくる
前にフラグFBがオンになってしまうので、ST3、S
T4が続けて「YES」となる。この判定を受けて制御
部40はST6へと進んで、前記ST5と同様のメダル
貯留処理を実行した後に、ST7で所定時間の経過を待
つ。そしてこの待ち時間が経過すると、ST8に進ん
で、操作されたベッド釦スイッチに対応する数の貯留メ
ダルを消費して、機体をゲーム実行可能な状態に設定し
(以下この処理を「貯留メダルの投入処理」という)、
さらに続くST9で、前記フラグFBをリセットする。
しかる後に、遊技者により始動レバー14が操作される
と、ST19が「YES」となってST22へと進み、
各リール8a,8b,8cの始動および停止動作を一連
に制御する処理が行われる。
【0057】これに対し、遊技者の貸出釦スイッチ18
の操作からベット操作が行われるまでに、比較的時間が
ある場合は、フラグFBは、前記したST5のメダル貯
留処理の実行中、もしくはその実行後にセットされるこ
とになる。制御部40は、ST5の処理後に再びST1
〜ST3の判定処理に戻ってくるから、この段階でST
2が「YES」となり、ST10以下の処理へと移行す
る。
【0058】遊技者がベット操作の後に再び貸出釦スイ
ッチ18を操作することがなければ、ST10は「N
O」となるから、制御部40は、ST17へと移行して
前記ST5と同様、貯留メダルの投入処理を実行した
後、続くST18で前記フラグFBをリセットする。し
かる後に、ST19で遊技者による始動レバー14が確
認されるとST22に移行して、各リール8a,8b,
8cの動作制御が行われる。なおベット操作ではなく、
メダル投入口16から直接メダルが投入された場合は、
ST1が「YES」となり、その投入枚数に応じた停止
ラインが有効化された後に、直ちにST19へと移行す
る。
【0059】ところで最初にメダルが貯留されてから複
数回のゲームが実行された結果、貯留メダルが少なくな
ったり、底をついたりすると、遊技者により、貯留メダ
ルの補充のために貸出釦スイッチ18の再操作が行われ
る可能性がある。例えばベット操作を行った直後に貸出
釦スイッチ18が操作されると、前記ST2の「YE
S」判定に続いて、つぎのST10も「YES」とな
る。この場合、制御部40は、この貸出指示信号を内部
のメモリに一時記憶しておき、前記ベット操作に伴う貯
留メダルの投入処理とフラグFBのリセット処理とを優
先して実行する(ST11〜13)。そしてST13の
処理から所定時間が経過すると、制御部40は、メモリ
内に保持していた貸出指示信号に応答してメダル貯留処
理を実行し、しかる後にメモリ内の貸出指示信号をクリ
アする(ST14〜16)。
【0060】またベット操作に伴う貯留メダルの投入処
理、もしくはメダル投入口16からのメダルの直接投入
処理が完了した時点で、始動レバー14が操作される前
に貸出釦スイッチ18が操作されると、ST19の「N
O」判定に続いてST20が「YES」となる。この場
合、制御部40は、ST21で台間機2からの貸出指示
信号に応じたメダル貯留処理を実行した後、再びST1
9に戻って、始動レバー14の操作に待機する。
【0061】ST22において、制御部40は、始動レ
バー14の操作に応じて各リール8a,8b,8cを一
斉に始動するとともに、内部抽選により入賞を成立させ
るかどうかを決定する。そしてこの内部抽選が当たりの
場合は、各停止釦スイッチ15a,15b,15cの操
作に応じて、それぞれ対応するリール8a,8b,8c
を、有効化されたいずれかの停止ライン上に入賞のシン
ボルを引込みながら停止させていく。なおこの一連のゲ
ーム制御中に貸出指示信号を受けた場合、制御部40
は、適宜、その信号に応答してメダル貯留処理を実行す
る。
【0062】すべてのリール8a,8b,8cが停止す
ると、制御部40は、図8のST23において、有効化
された停止ライン上に3個の入賞シンボルが整列してい
るかどうかをチェックする。この判定が「YES」であ
れば、通常は、ST24,25を経てST31のメダル
払出処理へと進む。このST31では、クレジット方式
のゲームが行われている場合は、メモリ内の貯留メダル
枚数が、入賞に伴う報賞用のメダルの払出し数分だけ加
算する処理が行われる。またこのとき同時に、前記メダ
ル貯留数表示器27の表示は、再び変動表示に切り換え
られて、表示される度数が高速で1ずつ加算されてゆ
き、最終的に元の貯留メダル数に前記払出し数分のメダ
ルが加算された結果が停止表示される。
【0063】なお前記切替スイッチ21により、メダル
投入口16より直接メダルを投入する方式のゲームが選
択されている場合は、ST31では、報賞用のメダル
が、メダル払出口25より受け皿26に、直接、払い出
しされる。
【0064】ST23において、いずれの有効ラインに
も入賞のシンボルが整列していないと判定された場合
は、ST24が「NO」となり、通常はST32からS
T34へと移行して、所定のはずれ処理が行われる。
【0065】ところでゲームの結果が出た段階でも、つ
ぎのゲームのために貸出釦スイッチ18の操作が行われ
る可能性がある。入賞成立後にこの操作が行われた場合
は、操作に伴う貸出指示信号により、ST24の「YE
S」判定に続いてST25も「YES」となる。これを
受けて制御部40は、受け取った貸出指示信号をメモリ
内に一時記憶した後、前記したメダルの払出し処理を優
先させて実行する(ST26,27)。さらに制御部4
0は、この処理が完了してから所定時間が経過した後
に、保留していた貸出指示信号に応じてメダル貯留処理
を実行し、しかる後にメモリ内の貸出指示信号をクリア
する(ST28〜30)。
【0066】一方、ゲーム結果がはずれであった場合に
貸出釦スイッチ18が操作されると、ST24の「N
O」判定に続いてST32が「YES」となる。この場
合、制御部40は、先にST33のメダル貯留処理を行
ってからST34のはずれ処理を実行することになる。
したがってゲーム結果がはずれになったことにより貯留
メダルが底をついたとしても、速やかに貯留メダルの補
充がなされるようになり、遊技者は、毎時のゲーム操作
の合間に適宜、メダルの補充を行うことができる。
【0067】上記の制御によれば、遊技者は、遊技機1
の動作状態に関わらず、自己の都合に合わせて自由に貸
出釦スイッチ18を操作することができるので、ゲーム
操作が阻害されることがなくなり、遊技機の利便性を大
いに向上させることができる。なお、貸出釦スイッチ1
8は、台間機2の機体前面に配置することも可能である
が、このように遊技機1側に配置することにより、貸出
釦スイッチ18を操作しやすくなり、ゲーム操作のわず
かなすきま時間に貯留メダルを補充することができる。
【0068】また前記したように、ベット操作に伴う貯
留メダルの投入や入賞に伴う貯留メダルの加算処理時に
は、メダル貯留数表示器27が変動表示されるため、こ
れらの処理とメダル貯留処理とが同時に行われたり、連
続的に行われたりすると、遊技者はメダル貯留数表示器
27の表示動作がいずれの処理を表すものか理解できな
くなり、混乱してしまう。しかしながら上記の制御によ
れば、ゲームに伴う貯留メダルの更新処理が行われるタ
イミングで貸出指示信号が入力されると、その貸出指示
信号に対する処理よりも更新処理が優先され、この処理
が終了してからさらに所定時間が経過した段階でメダル
貯留処理が行われる。この処理の不連続性により、遊技
者は、各処理による貯留メダルの更新結果を、混同せず
に切り分けて認識することができる。
【0069】なお上記した報賞用のメダルの払出し処理
(貯留およびメダル払出口25からの払出しの両方を含
む)が行われている間に貸出釦スイッチ18が操作され
た場合は、その操作を無効化し、処理が終了した時点
で、貸出釦スイッチ18の操作を有効化するようにして
もよい。これに対し、入賞に伴う報賞用のメダルを、ク
レジット方式においても常にメダル払出口25より払い
出すようにすれば、この直接のメダル払出しと同時に貸
出指示信号に伴うメダル貯留処理を行うことが可能とな
り、遊技者を混乱させることなく、処理に要する時間を
短縮できる。
【0070】また前記したように、機体内の貯留メダル
は精算スイッチ21の操作によりメダル払出口25より
払い出されるが、この精算用のメダルの払出し処理時に
貸出釦スイッチ18が操作された場合にも、その操作に
伴うメダル貸出し処理を無効化または保留したり、別の
態様(すなわちメダルの貯留処理)により同時に実行す
ることが可能である。
【0071】さらに貸出指示信号に応じたメダル貸出し
処理を、前記した貯留処理からメダル払出口25からメ
ダルを払い出す処理に変更してもよい。この場合には、
ベット操作時や入賞時の貯留メダルの更新処理と同時
に、メダルの貸出し処理を行うことが可能となる。ただ
し遊技機1内に貯留するメダルには上限値が設けられて
おり、入賞時にこの上限値からあふれたメダルは、メダ
ル払出口25より払い出しされる。したがってこのよう
な場合には、入賞用のメダルの払い出し処理と貸出し用
のメダルの払い出し処理とが取り違えられることがない
ように、両処理を、時間をおいて行う必要がある。
【0072】さらにこの実施例では、貸出釦スイッチ1
8を台間機2の制御部42に接続し、このスイッチの操
作に応じて台間機2より遊技機1に貸出制御信号を伝送
するようにしているが、これに代えて、貸出釦スイッチ
18を遊技機1側の制御部40または専用の中継基板に
接続し、その操作信号を遊技機1から台間機2に中継す
るようにしてもよい。この場合、遊技機1側で貯留メダ
ルの更新処理が行われる直前に貸出釦スイッチ18の操
作が行われると、その操作信号は制御部40内のメモリ
に一時記憶され、更新処理が終了した段階で、台間機2
側に転送される。台間機2は、この転送された操作信号
に応じて、遊技機1に貸出制御信号を伝送してくるが、
このとき遊技機1側では、既に貯留メダルの更新処理が
終了しているので、速やかにメダル貯留処理を実行する
ことができる。
【0073】ところで、前記図3の構成によれば、貸出
釦スイッチ18は、ベット釦スイッチ17B,17Cや
返却スイッチ19とともにユニット化されて、前面扉7
のフレームに組み込まれているので、特にゲーム操作を
迅速化した場合に、誤って貸出釦スイッチ18が操作さ
れるケースがある。しかしながら前記したように、遊技
機1内に貯留できるメダル数には上限が設けられている
ため、貯留メダル数が上限値に近い状態下で貸出釦スイ
ッチ18が操作されると、貯留メダルがオーバーフロー
状態となって、余剰メダルをメダル払出口25から払い
出させるなどの処理が必要となる。このような余計な処
理を回避するために、所定数以上のメダルが貯留されて
いる場合は、貸出釦スイッチ18が操作されてもその操
作を無効として、メダル貯留処理を行わないように設定
するとよい。
【0074】また近年のスロットマシンは、特別の入賞
シンボルの整列によって、入賞を頻発させて多数枚のメ
ダルを払い出すボーナスゲームに移行するのが一般的で
ある。このボーナスゲーム中に貸出釦スイッチ18が操
作された場合も、上記と同様に貯留メダルがオーバーフ
ロー状態になる虞があるため、例えば、ボーナスゲーム
移行後の最初の入賞に応じて、以後の貸出釦スイッチ1
8の操作を無効とすればよい。なおこのように貸出釦ス
イッチ18の操作を無効化することにより、台間機2の
制御部42には、貸出指示信号の出力から所定時間が経
過しても遊技機1からの応答信号が返送されてこなくな
るから、前記図6のST11〜12の処理により前記貸
出状態表示器30のLED30aが点滅動作するように
なって、遊技者に前記貸出釦スイッチ18の無効化を報
知することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明では、機体本体において
遊技媒体の貯留数の記憶値を変更する処理が行われてい
ない場合には、遊技媒体貸出機に対する貸出指示操作が
なされたとの判別に応じて、速やかに遊技媒体の貸出し
処理を行うので、遊技媒体の貸出し処理を実行できる機
会が増え、遊技者にとっての利便性が大幅に向上する。
また遊技媒体の貯留数の記憶値が変更されている間に
は、貸出指示操作に応じた遊技媒体の貸出し処理は即座
に行われないので、遊技者は、報賞用の遊技媒体など記
憶値の変更処理に伴う遊技媒体と、貸出指示操作により
貸し出された遊技媒体とを混同することなく、両者を切
り分けて認識することができる。
【0076】請求項2の発明では、遊技媒体貸出機に対
する貸出指示操作ありの判別がなされた時点で遊技媒体
の貯留数の記憶値の変更処理が行われていると、変更処
理が終了したと判別されるまで貸出指示操作ありの判別
結果を記憶保持するので、遊技者による貸出指示操作が
無効化されることがなく、遊技者は、自己の都合に合わ
せて貸出指示操作を行うことが可能となる。したがって
遊技者はリズミカルなゲーム操作を維持することがで
き、遊技機の利便性をより一層、高めることができる。
【0077】請求項3の発明では、遊技媒体の払出し処
理が行われているときの貸出し処理は不可能であると判
別されるので、入賞や精算処理などに伴う遊技媒体の払
出し処理時に貸出指示操作が行われた場合には、その貸
出し処理は保留もしくはキャンセルされる。よって遊技
者は、払い出された遊技媒体と貸し出された遊技媒体と
を混同せずに認識することができる。
【0078】請求項4の発明では、遊技媒体の払出し処
理が行われているときに貸出指示操作が行われると、遊
技媒体の貸出し処理を、前記払出し処理と異なる態様に
より行うので、これら2つの処理を、遊技者を混乱させ
ることなく、同時に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子遊技機が導入されたCRシステ
ムの概略構成を示す説明図である。
【図2】遊技機および台間機の外観を示す正面図であ
る。
【図3】遊技機前面の一部構成を拡大して示す正面図で
ある。
【図4】遊技機の内部構成を示す正面図である。
【図5】遊技機と台間機との電気的構成を示すブロック
図である。
【図6】台間機における動作の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】遊技機における動作の手順を示すフローチャー
トである。
【図8】遊技機における動作の手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 遊技機 2 台間機 17A,17B,17C ベット釦スイッチ 18 貸出釦スイッチ 25 メダル払出口 26 メダル受け皿 40 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近傍位置に配備される遊技媒体貸出機に
    電気的に接続され、この遊技媒体貸出機から遊技者によ
    る貸出指示操作に応じた制御信号を受け付けて遊技に用
    いる遊技媒体の貸出し処理を行うようにした電子遊技機
    であって、 前記遊技媒体貸出機に対する遊技者の貸出指示操作が行
    われたか否かを判別する操作判別手段と、 遊技用に貯留された遊技媒体の貯留数を記憶する記憶手
    段と、 機体本体の動作状態を判別する状態判別手段と、 前記操作判別手段が貸出指示操作ありと判別したとき、
    前記状態判別手段の判別結果に基づき前記遊技媒体の貸
    出し処理を実行する制御手段とを具備し、 前記制御手段は、前記状態判別手段により貸出指示操作
    ありの判別がなされた時点では遊技媒体の貯留数の記憶
    値を変更する記憶値変更処理が行われていないと判別さ
    れたとき、遊技媒体の貸出し処理を実行する電子遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記状態判別手段によ
    り貸出指示操作ありの判別がなされた時点で前記記憶値
    変更処理が行われていると判別されたとき、記憶値変更
    処理が終了したと判別されるまで前記貸出指示操作あり
    の判別結果を記憶保持して成る請求項1に記載された電
    子遊技機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記状態判別手段によ
    り貸出指示操作ありの判別がなされた時点で遊技媒体の
    払出し処理が行われていると判別されたとき、機体本体
    が遊技媒体の貸出し処理が不可能な状態にあると判別す
    る請求項1に記載された電子遊技機。
  4. 【請求項4】 近傍位置に配備される遊技媒体貸出機に
    電気的に接続され、この遊技媒体貸出機から遊技者によ
    る貸出指示操作に応じた制御信号を受け付けて遊技媒体
    の貸出し処理を実行するようにした電子遊技機であっ
    て、 前記遊技媒体貸出機に対する遊技者の貸出指示操作が行
    われたか否かを判別する操作判別手段と、 機体本体の動作状態を判別する状態判別手段と、 前記操作判別手段により貸出指示操作ありと判別された
    とき、前記状態判別手段の判別結果に基づき、遊技者へ
    の遊技媒体の貸出し処理を、複数種の態様のうちのいず
    れかを用いて実行する制御手段とを具備し、 前記制御手段は、状態判別手段により機体本体が遊技媒
    体の払出し処理を行っていると判別されたとき、前記遊
    技媒体の貸出し処理を遊技媒体の払出しの態様とは異な
    る態様により実行して成る請求項1に記載された電子遊
    技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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