JP2000166993A - 簡易設置式リフト装置 - Google Patents

簡易設置式リフト装置

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JP2000166993A
JP2000166993A JP10365941A JP36594198A JP2000166993A JP 2000166993 A JP2000166993 A JP 2000166993A JP 10365941 A JP10365941 A JP 10365941A JP 36594198 A JP36594198 A JP 36594198A JP 2000166993 A JP2000166993 A JP 2000166993A
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lifting
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Hiroshi Kuriki
博 栗木
Tatsuo Tanaka
達夫 田中
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Aichi Steel Corp
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Aichi Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホテル等の宿泊施設や一般家庭の住宅におい
て、体の不自由な方の介護負担を軽減するためのリフト
装置であって、既存の建物内に施工工事なしで後付けを
可能とする点で特徴を有する新規な簡易設置式リフト装
置を提供する。 【解決手段】 伸縮可能で、天井と床の間で突っ張り式
に固定可能とした支柱と、支柱に水平方向の回転が可能
となるように固定され、支柱固定部を含め1箇所又は2
箇所以上の位置で水平方向に回転することにより、折り
曲げ可能としたアームと、前記アームの先端に固定され
た昇降装置と、吊具を引っ掛け固定するための吊具引っ
掛け手段とからなり、前記昇降装置は電動モータにて吊
上部材を巻き上げ又は巻き下げすることにより荷物又は
被介護者を昇降可能としたことを特徴とする簡易設置式
リフト装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホテル等の宿泊施
設、一般家庭の住宅等において、体の不自由な方の吊上
げ移動や、荷物の吊上げ移動を目的とする使用に適した
リフト装置であって、特に浴室での入浴介護に利用する
と便利であり、基礎工事が不要で取付け取外し自由な点
で特徴を有する簡易設置式リフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】体の不自由な方は、トイレや浴室、玄関
等の様々な場所において、日常生活に必要な移動が自由
にできないために、それを援助するための介護リフトが
近年多数開発され販売されるようになってきた。
【0003】従来の介護リフトのうち、所定の場所に設
置して利用される介護リフトとしては、天井にあらかじ
め設置されたレールに沿って走行させる天井走行型や、
吊具を保持するアームを屋内の必要な箇所の壁面に取り
付けたり、壁面に取り付けた支柱に沿って高さ調整可能
とした固定型リフト等がある。
【0004】固定型のリフトとしては、例えば特開平10
-71178号に示されるリフトが出願公開されている。ま
た、特に入浴介護用として利用される入浴介護装置とし
ては、例えば特開平8−117306号に示される装置
がある。
【0005】この装置は、図7(特開平8−11730
6号の図4)に示されるように、浴室内に固定した支柱
200と、支柱200に沿って上下に移動可能な移動体
204と、この移動体204に水平方向に回転可能に取
り付けられたアーム206と、アーム206の先端に回
転自在に取り付けられたハンガー208と、ハンガー2
08に吊り下げられ、人を収容する収容部材209とか
ら成る。
【0006】この入浴装置は、収容部材209の上下移
動とアーム206の水平方向への回転によって、収容部
材209に収容した体の不自由な入浴者を介護者が容易
に入浴させることができるようにしたものである。
【0007】また、前記移動体204を上下移動する手
段としては、例えば支柱200内に出し入れされる水の
水圧によって上下に移動可能とした装置が開発されてい
る。また、そのほかに油圧を利用したり、手動ハンドル
式によって上下移動可能とした装置も知られている。
【0008】さらに特開平6−237961号には、電
動モータにてワイヤを巻き上げ又は巻き戻しすることに
より、体の不自由な人を吊り上げ又は吊り下げ可能とす
る入浴介護装置が記載されている。この装置は壁に取り
付けた電動モータ及び軸受と、この軸受を中心に水平方
向に回転可能に取り付けた第1アームと、L字型形状を
有し、第1アームに嵌挿し、固定できるようにした第2
アームとからなり、ワイヤを第2アーム先端まで導くプ
ーリを有していることを特徴としている。
【0009】以上説明したリフト装置は、支柱、アー
ム、レール等の基礎となる部材を取付け箇所の床、壁、
天井等にボルト等で固定する必要があり、専門業者によ
る設置工事を必要とするものであった。特に後付けで設
置するタイプの入浴介護装置としては、浴室内にボルト
等で設置するタイプしか開発されておらず、設置の際に
は浴室内床、壁等に固定する必要があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した、従来の
介護リフト装置にはそれぞれ以下に示す問題がある。す
なわち、天井走行型のリフトは、あらかじめ天井にレー
ルを設置しなければならず、大規模な住宅改造が必要と
なり、極めて高価になってしまう。また、固定型のリフ
トは、壁、床等に本体を強固に固定する必要があり、前
記した天井走行型クレーン程の多額投資は必要にならな
いものの、設置に際しては、必ず工事が必要になるとと
もに、一度設置してしまうと、専門業者でないと移設は
不可能であり、1台の装置が固定した位置のみでしか使
用できないという問題があった。
【0011】前記した特開平10-71178号は、前記固定型
リフトの問題を解決するために提案されたもので、多関
節アームを固定するためのアダプタをリフターの使用し
たい箇所にあらかじめ取付けておくことによって、それ
以外の部品を取外し可能としたことを特徴としている。
従って、当然のことであるが、使用箇所はアダプタ設置
箇所のみに限られることになる。
【0012】また、特に入浴介護装置に関して言えば、
比較的新しいマンション、一戸建て住宅、ホテル等の浴
室はユニットバスからなるものが大部分である。ユニッ
トバスは合成樹脂の板で製造されているため、前記した
基礎部材を十分な強度をもたせて固定をすることが難し
い。前記した特開平8−117306号公報には、ユニ
ットバス内でも入浴装置を固定可能とするための方法と
して、ユニットバスの天井を貫通させ、家やマンション
の基礎柱や基礎梁と連結固定させて支柱を固定させる方
法が記載されているが、ユニットバスに穴を設ける工事
が必要となるとともに、一度固定してしまうと健康な人
が入浴する場合でも取り付けたままで使用せざるを得
ず、健常者が普通に使用する場合でも浴室が狭くなり、
利用しにくくなるという問題があった。特にホテルで
は、体の不自由な人を宿泊させる場合、入浴が大きな問
題となるが、利用頻度を考えると、専用に特別な部屋を
確保することは困難なため、必要に応じて固定したりは
ずしたりが自由にできる新しい入浴介護装置の開発が強
く望まれていた。
【0013】本発明は、前記した従来のリフト装置の課
題を解決するためになされたもので、設置前の改造工事
及び設置時の工事が不要で、必要な時必要な場所に運搬
し、設置することができ、不要になった場合はいつでも
取外して、別の場所へ設置して同様に使用することが可
能であって、特にユニットバスからなる浴室においても
入浴介護が可能となるリフト装置として有効であり、荷
物の吊上げ移動にも便利に使用できる簡易設置式リフト
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために成された簡易設置式リフト装置であり、その
構成としては、伸縮可能で、天井と床の間で突っ張り式
に固定可能とした支柱と、支柱に水平方向の回転が可能
となるように固定され、支柱固定部を含め、1箇所又は
2箇所以上の位置で水平方向に回転することにより、折
り曲げ可能としたアームと、前記アームの先端に固定さ
れた昇降装置と、吊具を引っ掛け固定するための吊具引
っ掛け手段とからなり、前記昇降装置は電動モータにて
吊上部材を巻き上げ又は巻き下げすることにより荷物又
は被介護者を昇降可能としたことを特徴とする。
【0015】特に、入浴介護装置として使用する場合に
は、伸縮可能で、脱衣室内の天井と床の間で突っ張り式
に固定可能とした支柱と、支柱に水平方向の回転が可能
となるように固定され、さらに支柱固定部以外の少なく
とも2箇所以上の位置で水平方向に回転することによ
り、折り曲げ可能としたアームと、前記アームの先端に
固定された昇降装置と、電動モータからなる昇降装置に
より上下移動可能とした入浴者を収容する収容装置とか
らなる構成によって目的を達成することができる。ま
た、入浴介護装置として使用する場合の吊上部材として
は、吊ベルト又は吊ロープのいずれかの使用が好まし
い。
【0016】本発明のリフト装置は、その固定手段とし
て、長さの調節が可能な支柱を採用している。従って、
長さを設置する箇所の天井高さに合わせて突っ張り式に
固定すれば良いので、全く工事をすることなく取り付け
が可能である。また使用しないときには、支柱を縮める
ことにより、簡単にはずすこともできる。
【0017】支柱長さの調整は、支柱を分割し、それぞ
れの支柱部品の内面、外面をネジ加工しておいて、いず
れかの支柱部品を回転させる方式(図4)や、天井の押
さえ板と支柱上部を分割し、前記押さえ板にボルトを固
定しておき、ボルトに取り付けたナットを回すことによ
り調節する等の方法(図5)により可能である。さら
に、支柱は分割式(例えば全長の1/2ずつの長さで)
とし、インロウ式等の方法で接続できる構造にしておけ
ば、バンタイプの小型乗用車でも運搬可能であるため、
便利である。
【0018】固定する際に天井の強度が問題となる場合
には、支柱端部に取り付ける押さえ板(天井を押さえる
板)の面積を大きめにするか、装置の天井当板と天井の
間に天井当板より大きい板を挟む等の方法で、天井上部
にある梁等にて荷重が受けられるようにすれば良い。ま
た、吊天井の家屋等で工事が必要と判断される場合で
も、装置重量、被介護者の体重等、大部分の負荷は床に
かかるため、極めて簡単な補強工事で設置可能である。
【0019】アームは、水平方向の回転が可能となるよ
うに支柱に固定される。また、水平方向の回転に加え、
高さ調整を可能にしておけば、使用目的に合わせて高さ
の調節が可能となるのでより望ましい。水平方向の回転
によって車椅子等で移動した被介護者を吊上げて、目的
とする位置まで移動させることができる。
【0020】さらに、本発明のアームは支柱固定部を含
め、1箇所又は2箇所以上の位置で水平方向に回転する
ことにより、折り曲げ可能としたことを特徴としてい
る。この折り曲げ可能な箇所の数は、使用する目的に応
じて適切に選択すれば良い。移動する範囲内で何ら障害
物のない場合には、支柱固定部の1箇所のみ回転可能で
あれば良いが、障害物があってアームを途中で折り曲げ
る必要のある場合には、さらに1箇所以上折り曲げ可能
な箇所を増やせば良い。アームの折り曲げ可能な箇所
は、1箇所又は2箇所のいずれかで、大部分の用途への
使用に対応することができる。
【0021】しかしながら、特に本発明のリフト装置を
入浴介護装置として使用する場合には、支柱固定部以外
の2箇所以上で折り曲げ可能なアームを用いる必要があ
る。3箇所以上で折り曲げ可能なアームを用いることに
よって、脱衣室から洗い場、洗い場から浴槽への移動が
可能となる。
【0022】なお、アームは支柱から取り外し可能とな
るようにしておけば、支柱の取付け、取りはずし作業
が、極めて楽な作業で実施可能となる。また、使用しな
い時支柱を取りはずさなくても、昇降装置、吊具引っ掛
け手段、アーム等、支柱以外の部品のみ取外しておい
て、次の使用時の設置が簡単に行えるようにしておくこ
ともできる。従って、昇降装置、吊具引っ掛け手段、ア
ームは、専門業者に依頼しなくても、支柱から容易に取
外し可能としておくことが、より好ましい。
【0023】本発明では昇降装置に電動モータを使用す
る。電動モータは交流モータ、直流モータのどちらの使
用でも構わないが、入浴介護のために使用する場合等、
使用する場所によっては、安全面を考慮して、防水型の
モータやDC24V 又はDC12V 等の電圧で作動するモータを
選択した方がより好ましい場合がある。
【0024】特に本装置を体が不自由な方の介護のため
に使用する場合には、被介護者を吊り上げたままの状態
で万が一停電した場合でも、吊り下げ可能にしておく必
要がある。そのための方法としては、ブレーキ開放が可
能なモータを使用し、停電時のみブレーキを開放して吊
り下げできるようにしたり、電源をバッテリーとし、バ
ッテリーを常時充電させている状態で保持することによ
って、いつ停電しても必要充分な電気量がバッテリーに
蓄積されるようにしておく等の方法がある。
【0025】また、昇降中に被介護者に不安を与えず、
かつ吊り上げ位置の高さ調整がしやすいよう配慮する必
要がある。従って、安全で高さ調整しやすい昇降速度と
なるよう、モータと減速用歯車の仕様を決定する必要が
ある。
【0026】ハンガー、フック等の吊具引っ掛け手段を
昇降させるための吊上部材としては、吊ベルト、ロー
プ、チェーン、ワイヤ等が使用できる。吊ベルトは例え
ばPP、ナイロン製のものが使用でき、繰り返し使用に耐
えられる強度を有したものを選択することが不可欠なの
は勿論である。吊ベルト、ロープは、本装置を介護用リ
フトとして使用する場合に適しており、チェーン、ワイ
ヤは荷物の吊上げ用として適している。これらの吊上部
材の固定は、例えばモータの出力回転軸に歯車を取付
け、さらに減速用の歯車を介して吊上部材固定用のドラ
ムを取り付け、そのドラムに巻きつけることにより固定
することができる。
【0027】また、吊上部材は、モータによって巻き上
げ又は巻き下げを行った際に、その上昇端、下降端を検
出し、必要以上にモータが動かないようにする必要があ
る。そのための方法としては、ベルト両端の縫製箇所を
利用する等、吊上部材両端の寸法変化箇所を利用し、リ
ミットスイッチをたたくようにしたり、吊上部材の検出
したい位置に金属板等を両端検出用部材を取付け、近接
スイッチによって検出する方法等様々な方法を選択する
ことができる。
【0028】被介護者等を吊るために吊具を引っ掛け固
定する吊具引っ掛け手段としては、介護用リフトとして
使用する場合には、従来の市販介護リフトと同様に、ハ
ンガーの両端に引っ掛け箇所を設けたものを使用するこ
とができる。また、荷物を吊上げる場合には、市販の荷
物吊上げ用のフックの中から適当なものを選択すれば良
い。
【0029】この引っ掛け部に市販のツーピースベル
ト、スリングシート(頭支持なしタイプ、頭支持ありタ
イプ等)等を引っ掛けて吊り下げることにより、被介護
者を安全に吊るための収容装置が得られ、体の不自由な
被介護者を安全な状態で吊ることが可能となる。なお、
被介護者用の吊具は、体の状態に合わせ、適切なものを
市販されている吊具の中から選択して使用すれば良い。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の特徴を実施例(図
1〜図3)により明らかにする。この実施例は、本発明
による装置を入浴介護用として用いた場合の例である。
1は、本発明装置を固定する支柱である。支柱1は、分
割式となっており、天井高さの1/2 付近の高さである分
割位置111にて分割可能となっている。これは、車で
の運搬を容易にするためである。分割位置111では上
部支柱部材12と下部支柱部材11とがインロウ式で接
続できるようになっている。上部支柱部材12の上部に
は、天井当板16に溶接された高さ調整用ボルト14に
高さ調整用ナット15が固定され、高さ調整用ナットに
は上部支柱部材押さえ板13及び横方向のズレ止めのた
めのパイプ131が溶接されている。この高さ調整用ナ
ット15を回転すると、ナット上側のボルト長さを変え
られるようになっている。この長さ調整によって、天井
当板16の高さを設置場所の天井高さに合わせることに
より、天井当板16と床当板17とが天井及び床を押し
つけ、突っ張り力により、支柱1を容易に固定できるよ
うになっている。
【0031】アーム2は、固定部21、第1延長部材2
2、第2延長部材23から構成されている。上部支柱部
材12の適当な位置に取り付けられた第1凸型ヒンジ2
51と固定部21の支柱側に溶接された第1凹型ヒンジ
241の共通する固定穴には第1固定ピン261が差し
込まれ、固定部21が第1固定ピン261を中心に水平
方向に回転可能に固定されている。
【0032】同様に固定部21と第1延長部材22の連
結部及び第1延長部材22と第2延長部材23の連結部
についても、溶接により固定された凸型ヒンジ252、
253と凹型ヒンジ242、243の共通する固定穴に
固定ピン262、263が差し込まれ、それぞれの連結
部で水平方向に回転が可能となるよう固定されている。
さらに、第2延長部材23の先端には、後述する昇降装
置3が取り付けられている。
【0033】昇降装置3はアーム2の第2延長部材23
の先端に溶接された駆動部ボックス100の内側及び両
側面に固定されている。
【0034】駆動部ボックス100の両側面にはモータ
31が固定されている。モータ31は内部にウオームギ
ヤを内蔵しており、出力回転軸33が駆動部ボックス側
面に垂直な向きに固定され、その軸には平歯車331が
取り付けられている。また、駆動部ボックス両側面には
減速用歯車32が前記した平歯車331に噛み合うよう
に固定されている。減速用歯車の中心軸にはドラム固定
ピンが差し込まれており、ドラム34はこの固定ピンを
中心に減速用歯車32の回転と共に同角度だけ回転する
ようになっている。さらに、ドラム34には吊ベルト固
定ピン35が固定され、吊ベルト45の上端部がこのピ
ンに引っ掛けられてドラム34に巻き取られる構造とな
っている。
【0035】駆動部ボックス100の内側には、前記し
たドラム34以外に、シーソー36がシーソー固定ピン
37を中心に回転するように固定され、シーソー36の
図面上の左下端部にはばね39が引っ掛けられている。
シーソー36の左下部内側にはベルトガイド38が吊ベ
ルト45の厚みよりわずかに広い間隔で2個固定され、
この2個のベルトガイドの間をドラム34に巻き取られ
ている吊ベルト45が通されている。シーソー36の下
側には、吊ベルト45のねじれを防止するためのねじれ
防止ピン44が2本固定されている。シーソー36の図
面上の右上部内側には、上昇端検出用リミットスイッチ
41と下降端検出用リミットスイッチ43がLSステー
40、42によって駆動部ボックス100の上面に固定
され、シーソー36の回転によってスイッチに接触する
ようになっている。必要な配線はハーネスボックス10
1内に収納され、電源モータを動かすためのペンダント
スイッチ46が接続されている。また、必要な電源はバ
ッテリーを収納した電源ボックス102から電源線が支
柱1及びアーム2のパイプ内を通され、ハーネスボック
ス101内の配線に接続されている。
【0036】さらに、前記した吊ベルト45の下端部に
はハンガー51が固定され、ハンガー51の左右端部に
は吊具を引っ掛けるための引っ掛け部511が設けられ
ている。引っ掛け部511に市販の吊りシートを512
を引っ掛けることにより体の不自由な入浴者を吊り上げ
ることが可能となる。
【0037】次に以上のように構成された簡易設置式リ
フト装置の使用方法及び装置内各部品の動きについて説
明する。まず、介護される入浴者は、吊りシート512
を下に敷いた状態で、車椅子により脱衣室の吊り上げが
可能な位置まで移動する。そして、脱衣室で吊りシート
512をハンガー51の引っ掛け部511に引っ掛け
て、吊り上げる。吊り上げは、ペンダントスイッチ46
の上ボタンを押すことにより電動モータ31が回転し吊
り上げることができる。
【0038】ここで、電動モータ31の回転による吊ベ
ルト45の動きについて説明する。ペンダントスイッチ
46の操作によって電動モータ31が回転するとモータ
の出力回転軸33及びそれに固定された平歯車331が
回転する。平歯車331が回転するとそれに噛み合って
いる減速用歯車32が回転し、減速用歯車32と同一の
固定ピンに固定されたドラム34が回転する。ドラム3
4が回転すると、これに巻かれている吊ベルト45が巻
き上げられたり、巻き下げられたりするので、ハンガー
51が上下し、入浴者を吊り上げたり下ろしたりするこ
とができる。
【0039】次に、上昇端及び下降端の検出方法につい
て説明する。吊ベルト45は、図6に示すように両端を
3重にして縫製されている。この3重になった箇所は他
の箇所に比べ厚いため、前述した2個のベルトガイドの
間の隙間を通過することができない。従って、上昇端に
達すると、シーソー36が下側から吊ベルトに押されて
シーソー固定ピン37を中心に図3の図面上で右回転
し、上昇端検出用リミットスイッチ41をたたく。する
と電動モータ31の回転がストップする。この状態でペ
ンダントスイッチ46の下ボタンを押すと吊ベルトが下
側に移動し、ばね39の力によってシーソー36は元の
位置にもどる。従って、再び上昇操作が可能となる。下
降端に達した場合も同様であり、シーソー36が前述と
逆方向に回転し、下降端検出用リミットスイッチ43を
たたき、電動モーター31の回転がストップする。この
ような機構で上昇端、下降端を検出するため、本装置を
安全に操作することができる。
【0040】入浴者を吊り上げた後、アームの固定部2
1、第1延長部材22、第2延長部材23を前述したヒ
ンジ固定ピンを中心に必要な角度だけ回転させ、折り曲
げることにより、入浴者を吊り上げたままの状態で浴槽
上部の所定の位置まで移動させる。この回転移動は、介
護者によって行うことが必要となるが、3箇所で回転さ
せることができるので、それぞれの回転部分の回転角度
を自由に調整することにより、容易に浴槽上部の目的と
する位置まで移動させることができる。
【0041】浴槽上部までの移動が終了したら、ペンダ
ントスイッチ46の下ボタンを押すことにより、入浴者
を浴槽内に降ろすことができる。なお、入浴者自身がペ
ンダントスイッチ46を操作して高さ調整することも可
能である。
【0042】浴槽内から脱衣室までの移動は前記説明の
逆に装置を動作させれば良い。以上、一実施例として、
本発明の装置を入浴介護の場合に使用する例について説
明したが、他に同様の装置を玄関、トイレ、ベッドサイ
ド等、浴室以外の位置で使用しても、同様に使用でき、
介護者の負担軽減に大きく貢献できることが確認でき
た。また、本装置は体の不自由な方の介護だけではな
く、移動距離が短い場合の荷物の吊上移動をする際に使
用しても便利に使用できる。
【0043】
【発明の効果】本発明の簡易設置式リフト装置は、突っ
張り式の支柱を採用し、設置する場所の天井高さに合わ
せて支柱の高さを調整し、突っ張り力によって固定する
方式をとっているので、必要な時に設置でき、かつ取り
外すことが可能である。従って、従来のリフト装置とは
異なり、1台のリフト装置を希望する複数の箇所に自由
に運搬し、設置して使用することが可能である。
【0044】さらに、従来の固定型リフト装置のよう
に、設置箇所の壁や床に穴を開けてボルトで固定する必
要がなく、入浴介護に使用する際には、使用する箇所の
浴室がユニットバス型のタイプであっても、その浴室手
前の脱衣室内に容易に取付けて使用可能である。
【0045】また、穴をあける等設置場所に対し、何ら
の工事も必要としないので、きわめて設置が容易であ
る。特にホテル等の宿泊施設においては、体の不自由な
方の宿泊予定に合わせて、その部屋に運搬し設置するだ
けで使用可能となるため、体の不自由な方のために特別
な部屋を準備する必要もない。また、一般家庭において
も、何ら基礎工事等必要がなく、簡単に設置することが
可能である。従って、本発明の簡易設置式リフト装置は
従来の入浴装置に比べ、利用範囲を大幅に拡大可能とす
る大きな効果を奏するものであり、今後の高齢化社会に
向けて利用価値は、極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である簡易設置式リフト装
置の装置全体図である。
【図2】 本発明の一実施例である簡易設置式リフト装
置の昇降装置の側面図である。
【図3】 本発明の一実施例である簡易設置式リフト装
置の昇降装置の縦断面図である。
【図4】 本発明の一実施例である簡易設置式リフト装
置の支柱の伸縮構造を説明する図である。
【図5】 図4とは異なる支柱の伸縮構造を説明する図
である。
【図6】 本発明の一実施例である簡易設置式リフト装
置の吊ベルトの縫製部分の図である。
【図7】 従来の入浴介護装置の支持構造の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 支柱 11 下部支柱部材 111 分割位置 12 上部支柱部材 13 上部支柱部材抑え板 14 高さ調整用ボルト 15 高さ調整用ナット 16 天井当板 17 床当板 2 アーム 21 固定部 22 第1延長部材 23 第2延長部材 3 昇降装置 31 モータ 32 減速用歯車 33 出力回転軸 331 平歯車 34 ドラム 35 吊ベルト固定ピン 36 シーソー 37 シーソー固定ピン 38 ベルトガイド 39 ばね 40、42 LSステー 41 上昇端検出用リミットスイッチ 43 下降端検出用リミットスイッチ 44 ねじれ防止ピン 45 吊ベルト 46 ペンダントスイッチ 51 ハンガー 511 引っ掛け部 512 吊りシート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮可能で、天井と床の間で突っ張り式に
    固定可能とした支柱と、支柱に水平方向の回転が可能と
    なるように固定され、支柱固定部を含め1箇所又は2箇
    所以上の位置で水平方向に回転することにより、折り曲
    げ可能としたアームと、前記アームの先端に固定された
    昇降装置と、吊具を引っ掛け固定するための吊具引っ掛
    け手段とからなり、前記昇降装置は電動モータにて吊上
    部材を巻き上げ又は巻き下げすることにより荷物又は被
    介護者を昇降可能としたことを特徴とする簡易設置式リ
    フト装置。
  2. 【請求項2】入浴介護のための使用に適したリフト装置
    であって、伸縮可能で、脱衣室内の天井と床の間で突っ
    張り式に固定可能とした支柱と、支柱に水平方向の回転
    が可能となるように固定され、さらに支柱固定部以外の
    少なくとも2箇所以上の位置で水平方向に回転すること
    により、折り曲げ可能としたアームと、前記アームの先
    端に固定された昇降装置と、昇降装置により上下移動可
    能とした入浴者を収容する収容装置とからなり、前記昇
    降装置は電動モータにて吊ベルト又は吊ロープのいずれ
    かを巻き上げ又は巻き下げすることにより入浴者を昇降
    可能としたことを特徴とする簡易設置式リフト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5571819B1 (ja) * 2013-04-05 2014-08-13 健司 名雪 自動布団掛け装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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