JP2000166806A - 手乾燥装置 - Google Patents

手乾燥装置

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JP2000166806A
JP2000166806A JP10346789A JP34678998A JP2000166806A JP 2000166806 A JP2000166806 A JP 2000166806A JP 10346789 A JP10346789 A JP 10346789A JP 34678998 A JP34678998 A JP 34678998A JP 2000166806 A JP2000166806 A JP 2000166806A
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air
heat
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JP10346789A
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Yuzuru Nakamura
譲 中村
Mitsuo Rikimaru
光生 力丸
Hiroaki Kodama
浩明 兒玉
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Toto Ltd
Koito Industries Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造で電気関連部品のデバイスを効率よ
く冷却することができ、小型化や低コストを実現するこ
とができる手乾燥装置を提供する。 【解決手段】ケースカバー11のフロント部12内にあ
る通気経路の途中に、角筒状で前記通気経路に連通した
放熱部材60を配設し、この放熱部材60の内壁に複数
の放熱フィン61,61…を突設する一方、外壁に電気
関連部品のデバイス70を装着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手挿入部を有する
ケースカバー内に、少なくとも送風手段と、送風された
空気を前記手挿入部に向けて吹き出す吹出手段とを備え
た装置本体を組み込んで成る手乾燥装置に関し、水洗い
した手を乾燥させるための装置である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の手乾燥装置は、一般にケ
ースカバーに設けられた手挿入部に使用者が手を挿入す
ると、手挿入部内を臨むように配設された吹出ノズルか
ら温風が吹き出し、手に付着した水滴を吹き飛ばしなが
ら乾燥させるように構成されている。
【0003】ケースカバー内には、前記吹出ノズルの
他、空気を吹出ノズルに送風するターボファンとそのモ
ータ、送風される空気を熱する温風ヒータ等が組み込ま
れている。前記モータ、ヒータの制御用駆動素子や、こ
れらを制御するコントローラ電源等にはデバイスが使用
されている。
【0004】前記デバイス自体は発熱する性質を有する
ものであり、この発熱を効率よく外部に放熱する方法と
して、通常はアルミ製の放熱用フィン等の放熱器をデバ
イスに取り付けていた。
【0005】一般的には、ケースカバー内における空気
の対流する箇所に、デバイスを取り付けた放熱器をその
まま設置し、空気の対流だけでデバイスを冷却するよう
に構成したものが多かった。また、手乾燥のための風を
ホースで放熱器まで引っ張ってきて冷却するものや、専
用の冷却ファンを別途設けたり、電子冷却等の方法で放
熱器を冷却する装置も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放熱器の性
能を示す値としては熱抵抗が知られており、この値が小
さいほど放熱効果が大きいことを表している。放熱器の
熱抵抗は、例えば放熱用フィンの形状や表面処理によっ
て異なるが、図10のグラフに示すように、放熱器に当
たる空気の風速によっても熱抵抗は変化する。ここで風
速と熱抵抗とは反比例の関係にあり、風速が高いほど熱
抵抗は小さくなることが知られている。
【0007】しかしながら、前述したような従来の手乾
燥装置において、デバイスを取り付けた放熱器を、ケー
スカバー内における空気の対流する箇所にそのまま設置
するものでは、放熱器に当てる空気の風速を上げること
はできず、また、対流する空気のほんの一部しか放熱器
に当たらないため、放熱効果が非常に低いという問題が
あった。
【0008】また、手乾燥のための風をホースで放熱器
まで引っ張る場合には、ホースを介することによる圧力
損失が大きく、供給できる風量や吹き付け面積に大きな
制約があった。そればかりでなく、手乾燥用の風量が放
熱器冷却用に取られるので、装置本来の目的である手乾
燥性能が減殺されるという問題まであった。
【0009】更に、専用の冷却ファンや、電子冷却等を
用いた場合には、専用の機材が必要となり、製品の大型
化を招くばかりでなく、コストアップの要因にも成ると
いう問題があった。
【0010】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、簡易な構造で電気関
連部品のデバイスを効率よく冷却することができ、手乾
燥性能を何ら減殺することなく、小型化や低コストを実
現することができる手乾燥装置を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]手挿入部(13)を有するケースカバー(11)
内に、少なくとも送風手段(30)と、送風された空気
を前記手挿入部(13)に向けて吹き出す吹出手段(5
0)とを備えた装置本体(20)を組み込んで成る手乾
燥装置(10)において、前記ケースカバー(11)内
で外部から取り込まれた空気が前記吹出手段(50)に
至る通気経路の途中に、筒状で内側が風路となる放熱部
材(60)を配設し、該放熱部材(60)の内壁に放熱
フィン(61)を突設する一方、外壁に電気関連部品の
発熱するデバイス(70)を装着して成ることを特徴と
する手乾燥装置(10)。
【0012】[2]前記ケースカバー(11)は、前記
手挿入部(13)の上側で前記装置本体(20)を収納
するフロント部(12)を有し、該フロント部(12)
内の一側壁面寄りに前記装置本体(20)を配置し、他
側壁面寄りの余った空間を前記通気経路の主要部とし、
該空間に前記放熱部材(60)を上下方向に連通するよ
うに配設したことを特徴とする[1]記載の手乾燥装置
(10)。
【0013】[3]前記ケースカバー(11)は、前記
手挿入部(13)の上側で前記装置本体(20)を収納
するフロント部(12)を有し、該フロント部(12)
の下面部に、前記送風手段(30)に送る空気を外部か
ら取り込む吸込口(16)を設け、該吸込口(16)に
前記放熱部材(60C)を連通するように配設したこと
を特徴とする[1]記載の手乾燥装置(10)。
【0014】[4]前記装置本体(20)における送風
手段(30)と吹出手段(50)との間に、前記放熱部
材(60D)を連通するように配設したことを特徴とす
る[1]記載の手乾燥装置(10)。
【0015】[5]前記放熱部材(60D)よりも吹出
手段(50)寄りの通気経路の下流側に、空気を加熱す
る発熱手段(40)を設けたことを特徴とする[4]記
載の手乾燥装置(10)。
【0016】[6]前記放熱部材(60)の内壁の全周
に亘って、複数の前記放熱フィン(61)を並べて突設
したことを特徴とする[1],[2],[3],[4]
または[5]記載の手乾燥装置(10)。
【0017】[7]前記放熱部材(60B)の内部を、
通気方向と平行に延びる複数の放熱フィン(61a)で
区画したことを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5]または[6]記載の手乾燥装置(1
0)。
【0018】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。本発明に係る手乾燥装置(10)では、ケースカ
バー(11)内における通気経路の途中に、放熱部材
(60)を配設する。ここで放熱部材(60)は筒状で
内側が風路となっており、通気経路を流れる空気は、放
熱部材(60)の内壁に沿ってむらなく流れることにな
る。ここで放熱部材(60)の大きさを、通気経路の断
面積に合致させるようにすれば、通気経路を通過する空
気全体を、放熱部材(60)の内壁にある放熱フィン
(61)に当てることができる。
【0019】このように、前記放熱部材(60)によれ
ば、簡易な構造で高い放熱効率を得ることができる。従
って、放熱部材(60)の外壁に装着してある電気関連
部品のデバイス(70)が発する熱を、効率よく放熱す
ることができ、コストアップを招くことなく、デバイス
(70)が過度に高温化するのを防止することができ
る。
【0020】前記放熱部材(60)は、ケースカバー
(11)内における通気経路の途中に設ければよいもの
であるが、具体的には例えば、ケースカバー(11)の
フロント部(12)内の一側壁面寄りに装置本体(2
0)を配置し、他側壁面寄りの余った空間を通気経路の
主要部とした場合には、スペース的に余裕のある前記空
間に対して、放熱部材(60)を容易に配設することが
できる。
【0021】また、フロント部(12)に設けた吸込口
(16)に、放熱部材(60C)を連通させるように配
設すれば、外部から吸い込まれた空気を漏れなく放熱部
材(60C)の放熱フィン(61)に当てることができ
る。その他、装置本体(20)における送風手段(3
0)と吹出手段(50)との間に、放熱部材(60D)
を連通するように配設しても、前記吸込口(16)に配
設させた場合と同様に、空気を漏れなく放熱部材(60
D)の放熱フィン(61)に当てることができる。
【0022】通気経路に空気を加熱する発熱手段(4
0)を設ける場合には、前記放熱部材(60D)よりも
吹出手段(50)寄りの通気経路の下流側に設けること
で、加熱された空気が放熱部材(60)に当たることを
防ぐことができる。
【0023】前記放熱部材(60)の放熱フィン(6
1)は、放熱部材(60)の内壁の全周に亘って並べる
ように突設してもよく、更に放熱部材(60B)の内部
を、通気方向と平行に延びる複数の放熱フィン(61
a)により、通気抵抗の増大を招かない程度に区画すれ
ば、放熱フィン(61a)に対する空気の接触面積が大
きくなり、より効率の良い放熱効果を得ることができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の
第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る手乾
燥装置10は、手挿入部13を有するケースカバー11
内に、装置本体20を組み込んで成る。一般には手乾燥
装置10は、洗面室やトイレの壁面等に設置される。
【0025】手乾燥装置10は、ケースカバー11の手
挿入部13に使用者が水洗いした手を挿入すると、手挿
入部13内を臨むように配設された吹出手段50から温
風が吹き出し、手に付着した水滴を吹き飛ばしながら乾
燥させる装置である。以下、構成要素を順に説明する。
【0026】図1,図3に示すように、ケースカバー1
1は、装置本体20に被せるように装着するフロント部
12と、その下に手を挿し込める空間として凹設された
手挿入部13と、最下端より前方へ突設された水受け部
14とから成る。ケースカバー11は合成樹脂で一体成
形されている。また、水受け部14下側には、水受トレ
イ15が着脱自在に取り付けられている。
【0027】図1〜図4に示すように、装置本体20
は、送風手段30と、送風された空気を所定温度に加熱
する発熱手段40と、温められた空気を前記手挿入部1
3に向けて吹き出す吹出手段50等から組み立てられて
いる。装置本体20の各構成部品は、1ユニットとして
一体に組み合わされている。この装置本体20の一側面
に、本発明の根幹を成す放熱部材60が一体に取り付け
られている。
【0028】ケースカバー11内には、送風手段30の
作動により外部から取り込まれた空気が吹出手段50に
至る通気経路が形成されている。図5に示すように、手
挿入部13を臨むフロント部12の底面部には、空気を
外部から取り込む吸込口16が矩形状に大きく開設され
ている。吸込口16は通気経路の始端を成している。な
お、吸込口16には、薄板形に形成された網目状のエア
フィルター17が着脱自在に装着されている。
【0029】図1に示すように、フロント部12内で
は、その一側壁面寄りに装置本体20が配置されてお
り、他側壁面寄りの余った空間が、前記通気経路の主要
部を成している。かかる空間に、放熱部材60は上下方
向に連通するように配設されている。放熱部材60は、
電気関連部品のデバイス70から発せられた熱を放熱す
るための部材である。
【0030】図1,図2に示すように、放熱部材60
は、両端が開口した角筒状に形成されている。放熱部材
60の内側は、フロント部12内の他側壁面寄りの余っ
た空間(通気経路の主要部)に対し、上下方向に連通す
る風路60aとなっており、その内壁には複数の放熱フ
ィン61,61…が突設されている。
【0031】放熱部材60の外壁の要所に、電気関連部
品のデバイス70が直接装着されている。ここでデバイ
ス70とは、具体的には例えば、後述する送風手段30
の駆動モータ31、発熱手段40であるPTCヒータ等
の制御用駆動素子や、これらを制御するコントローラ電
源等が該当する。かかるデバイス70は、それ自体発熱
する性質を有している。
【0032】詳しく言えば、本実施の形態における放熱
部材60は、前述した角筒状にアルミニウム等の熱伝導
性のよい金属で一体成形されている。放熱部材60の内
壁には、その全周に亘って複数の放熱フィン61が所定
間隔おきに突設されている。各放熱フィン61の突出長
さは、放熱部材60の肉厚と同程度であり、内側の風路
中心側に大きく延出することはない。また、各放熱フィ
ン61は、放熱部材60の全長に亘って延びている。
【0033】図6および図7は、放熱部材60の変形例
を示している。図6に示す放熱部材60Aは、放熱フィ
ン61を複数突設した金属製板材62と、該金属製板材
62に被せるように組み合わせるコ字形断面のケース材
63とから成る。かかる場合、デバイス70は金属製板
材62の外壁に装着するようにし、ケース材63は金属
のみならず合成樹脂で成形してもよい。このように、放
熱部材60Aの内壁全周ではなく、一部のみに放熱フィ
ン61を突設するようにしてもかまわない。
【0034】また、図7に示す放熱部材60Bは、通気
方向と平行に延びる複数の放熱フィン61aで、内側の
風路を複数の通気空間64に区画したものである。放熱
フィン61aは、一側面側から他面側に亘って風路を通
気方向と平行に分断するように延出している。
【0035】図1に示すように、装置本体20や放熱部
材60の上端側は、フロント部12の上面壁より下方に
離隔して配置され、装置本体20の上端側には、送風手
段30へ空気を送る給気口22が形成されている。詳し
く言えば、装置本体20の外郭は、その最上端にケース
蓋部21を含んでおり、該ケース蓋部21の略中央に、
前記給気口22が丸孔として形成されている。
【0036】図1に示すように、前記給気口22には、
その形状にほぼ合致する薄板丸形に形成された網目状フ
ィルター23が装着され、該網目状フィルター23の上
側に、ブロック型のフィルター24が装着されている。
フィルター24は、外部に露出する全表面から前記給気
口22に向かって空気を通過させる通気性を備えるもの
である。
【0037】具体的にはフィルター24として、スポン
ジ状フィルターが用いられている。ここでスポンジ状フ
ィルターとは、樹脂フォームを3次元の骨格構造に加工
したものである。このようなスポンジ状フィルターは、
通気抵抗が非常に低く一般的に高い集塵能力を有してい
る。なお、フィルター24は、送風手段30から発せら
れる音を吸音する吸音材としての役目も果たしている。
【0038】図1に示すように、送風手段30は、装置
本体20の上部に配設され、前記フロント部12内の空
気を装置本体20の内部下方へと送り出すものである。
送風手段30は、駆動モータ31と、該駆動モータ31
により回転駆動されるファン32とから成る。
【0039】ファン32は、いわゆるターボファンであ
って、回転中心側が円筒状の中空部になっており、回転
中心から放射状に多数のブレードが配設されて成る。多
数のブレードが回転した際に、中空部に吸込圧が生じる
ように構成されている。なお、送風手段30の駆動モー
タ31周囲には、通常のウレタンフォームから成る吸音
材25が配され、ファン32の周囲には防振ゴム26が
配されている。
【0040】前記装置本体20の内部にも、前記給気口
22、送風手段30、そして吹出手段50へと前記通気
経路が連通しており、該通気経路における前記送風手段
30と次述する吹出手段50との間には、発熱手段40
が配設されている。ここで発熱手段40は、前記放熱部
材60よりも吹出手段50寄りとなる通気経路の下流側
の位置に配設されることになる。
【0041】発熱手段40は、前記送風手段30から下
方に送風された空気を適温に熱するものである。かかる
発熱手段40は、具体的には例えば、PTCヒータにコ
ルゲート状のアルミニウムフィンを接合して成る。PT
Cヒータは、所定温度以上で抵抗値が急激に上昇する性
質を持つチタン酸バリウムを主成分とする半導体セラミ
ック抵抗体から形成されている。
【0042】このようなPTCヒータから成る発熱手段
40は、電圧を印加すると電流が流れ、ジュール熱によ
り自己発熱し、温度が上昇するが、所定のスイッチング
温度に達すると急激に抵抗値が増大して電流が減少して
一定となる。すなわち、自動的にある温度以上は上がら
なくなり、温度を一定に保ち続けるという機能を有して
いる。
【0043】図1〜図4に示すように、装置本体20の
最下端には吹出手段50が配設されている。吹出手段5
0は、前記送風手段30により送風され前記発熱手段4
0により熱せられた空気を勢いよく噴出するものであ
る。かかる吹出手段50は、先端出口51が横長で細幅
に絞り込まれた形状のノズルから成る。吹出手段50の
先端出口51は、前記ケースカバー11の手挿入部13
を臨むように配置されている。
【0044】図5に示すように、手挿入部13を臨むフ
ロント部12の底面部には、前記吹出手段50の先端出
口51が貫通したり、前記吸込口16が開設されている
他、電源スイッチ18、検知センサ19、風量切替スイ
ッチ34、ヒータ切替スイッチ41が設けられている。
電源スイッチ18は、装置全体の電源をON/OFFす
るものである。
【0045】検知センサ19は、手挿入部13に使用者
が手を入れたときに手を検知するものであり、具体的に
は例えば、ドップラー式の超音波距離検知器、あるいは
赤外線センサから構成するとよい。風量切替スイッチ3
4は、送風手段30の出力を強/弱の2段階に調節する
ものである。また、ヒータ切替スイッチ41は、発熱手
段40をON/OFFするものである。
【0046】次に前記手乾燥装置10の作用を説明す
る。ケースカバー11の手挿入部13に手が差し込まれ
ると、検知センサ19が手を検知し、それに基づき送風
手段30の駆動モータ31が起動して、ファン32を回
転させ送風が開始される。同時に、ヒータ切替スイッチ
41がONの場合には発熱手段40に通電され、ファン
32により送風される空気が加熱される。
【0047】外部の空気は、先ずフロント部12の下面
部にある吸込口16からフロント部12内に取り込まれ
る。ここで吸込口16から吸い込まれる空気は、吹出手
段50から吹き出された温風であるため、熱効率が高め
られ、空気を発熱手段40で温める際の消費電力が低減
される。
【0048】吸込口16は略水平な状態で下方を向いて
いるため、上方から落下するような水が、重力に逆らっ
て吸込口16に入り込むことはない。また、空気は先ず
フィルター17を通過することにより、ほこり等の異物
がある程度取り除かれる。なお、吸込口16の内側に、
手乾燥時や装置清掃時に飛散する水を跳ね返す水よけ板
を設けてもよい。
【0049】前記吸込口16からフロント部12内に取
り込まれた空気は、図1中に矢印で示すように、通気経
路を上昇して装置本体20の上端側に流れる。ここで通
気経路の途中には、放熱部材60が通気経路の上下方向
に連通するように配設されており、通気経路を上昇する
空気は、放熱部材60の内壁に沿ってむらなく流れるこ
とになる。
【0050】放熱部材60の大きさは、通気経路の断面
積にほぼ合致しているため、通気経路を通過する空気全
体を、放熱部材60の内壁にある放熱フィン61にむら
なく当てることができる。このような放熱部材60の構
造および配置によって、高い放熱効率を得ることができ
る。従って、放熱部材60の外壁に装着してある電気関
連部品のデバイス70が発する熱を、効率よく放熱する
ことができ、コストアップを招くことなく、デバイス7
0が過度に高温化するのを防止することができる。
【0051】前記放熱部材60は、ケースカバー11内
における通気経路の途中に設ければよいものであるが、
本実施の形態の如く、フロント部12内の一側壁面寄り
に装置本体20を配置し、他側壁面寄りの余った空間を
通気経路の主要部とすれば、スペース的に余裕のある前
記空間に対して、放熱部材60を容易に配設することが
できる。また、放熱部材60は、装置本体20の一側面
に予め一体に組み付けられるため、運搬や取付作業も容
易となる。
【0052】放熱部材60の開口面積や全長など、形状
や大きさを適宜変更することにより、放熱部材60を通
過する空気の風速を変えることができる。それにより、
放熱部材60の内壁に突設する放熱フィン61が同一形
状であっても、任意の熱抵抗を得ることが可能となる
(図10参照)。
【0053】また、前記放熱部材60の代わりに、図6
に示す放熱部材60Aを用いた場合、構成が比較的簡易
な分だけコスト低減が可能となり、また、ケース材63
を合成樹脂で成形することにより、軽量化を実現するこ
とができる。
【0054】更にまた、図7に示す放熱部材60Bを用
いた場合、該放熱部材60Bの内部が、通気方向と平行
に延びる複数の放熱フィン61a,61a…によって区
画される。そのため、各放熱フィン61aに対する空気
の接触面積が大きくなり、より効率の良い放熱効果を得
ることができる。
【0055】ケースカバー11内にて前記放熱部材60
を通過した空気は、スポンジ状フィルター24と網目状
フィルター23を通過した後、空気吸込口22から送風
手段30内に取り込まれる。スポンジ状フィルター24
は、空気吸込口22の周囲に広く拡がる状態に装着され
るので、空気吸込口22の開口面積に比べて広い外表面
積を有し、その外表面積の全域より空気が吸入される。
【0056】送風手段30によって下方へ送り出された
空気は、発熱手段40によって加熱された後、吹出手段
50に至る。この吹出手段50の先端出口51より空気
は勢いよく吹き出されて、手挿入部13に入れた手に吹
き付けられる。このように、使用者は吐風による水の吹
き飛ばしと温風によって速やかに濡れた手を乾かすこと
ができる。使用者が手挿入部13の外へ手を抜くと、検
知センサ19が検知して、送風手段30と発熱手段40
への通電が断たれ、手乾燥装置10は動作を停止する。
【0057】図8は本発明の第2実施の形態を示してい
る。本実施の形態では、フロント部12の下面部にある
吸込口16に、放熱部材60Cを連通するように配設し
ている。放熱部材60Cは、前記放熱部材60と放熱フ
ィン61の配置等は同一であるが、配設スペース上、放
熱部材60の全長に比べて短く形成されている。
【0058】このように吸込口16に、放熱部材60C
を直接連通させることにより、外部から吸い込まれた空
気を漏れなく放熱部材60Cの放熱フィン61に当てる
ことができる。なお、第1実施の形態と同種の部位に
は、同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0059】図9は本発明の第3実施の形態を示してい
る。本実施の形態では、前記装置本体20における送風
手段30と吹出手段50との間に、放熱部材60Dを連
通するように配設したものである。詳しく言えば装置本
体20は、送風手段30から送風された空気を下方へ送
る角筒型のダクト27を有しており、該ダクト27の下
端に開口した吹出口28に、放熱部材60Dは直接連通
するように配設されている。また、前述したが発熱手段
40は、前記放熱部材60よりも吹出手段50寄りとな
る通気経路の下流側の位置に配設されている。
【0060】放熱部材60Dは、前記第2実施の形態の
放熱部材60Cとほぼ同様の構成であり、第1実施の形
態と同種の部位には、同一符号を付して重複した説明を
省略する。前述した如く吹出口28に放熱部材60Dを
直接連通させることにより、前記第2実施の形態と同様
に、空気を漏れなく放熱部材60Dの放熱フィン61に
当てることができる。なお、ダクト27内に放熱部材6
0Dを内設するようにしてもよい。
【0061】なお、本発明に係る手乾燥装置は、前述し
た発明の実施の形態に限定されるものではない。例え
ば、放熱部材とその放熱フィンの具体的形状は、図示し
たものに限定されず、例えば、通気経路に対して放熱部
材の開口面積を相当小さく形成したり、それぞれ角筒型
ではなく丸筒型に形成してもよい。
【0062】また、送風手段を構成するファンには、タ
ーボファンの代わりに、同じく動作音の小さいファンで
あって、ファン回転軸方向に多数の円板を小間隙で重畳
して成る多層円板ファンを用いてもよい。また、発熱手
段はPTCヒータを用いたものに限られず、ヒータ線等
から構成してもよい。更にまた、発熱手段を設けずに高
圧空気を吹き出すことだけで、手に付着した水滴等を吹
き飛ばすようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る手乾燥装置によれば、ケー
スカバー内における通気経路の途中に、筒状で内側が風
路となる放熱部材を配設し、該放熱部材の内壁に放熱フ
ィンを突設する一方、外壁に電気関連部品のデバイスを
装着して成るから、通気経路を流れる空気は放熱部材の
内壁に沿ってむらなく流れ、風全体を無駄なく放熱部材
の内壁にある放熱フィンに当てることができる。従っ
て、簡易な構造で高い放熱効率を得ることができ、放熱
部材の外壁に装着してある電気関連部品のデバイスが発
する熱を、効率よく放熱することができ、コストアップ
を招くことなく、デバイスが過度に高温化するのを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る手乾燥装置を一
部破断して示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る手乾燥装置の装
置本体に放熱部材を取り付ける状態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る手乾燥装置の装
置本体とケースカバーを分離して示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る手乾燥装置の装
置本体を示す側面図である。
【図5】図1のV―V線断面図である。
【図6】放熱部材の変形例を示す斜視図である。
【図7】放熱部材の他の変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施の形態に係る手乾燥装置を斜
め下方から看た斜視図である。
【図9】本発明の第3実施の形態に係る手乾燥装置の装
置本体を分解して示す斜視図である。
【図10】放熱器(放熱部材)に当たる空気の風速と熱
抵抗との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…手乾燥装置 11…ケースカバー 12…フロント部 13…手挿入部 14…水受け部 15…水受トレイ 16…吸込口 17…エアフィルター 18…電源スイッチ 19…検知センサ 20…装置本体 21…ケース蓋部 22…給気口 23…網目状フィルター 24…(スポンジ状)フィルター 27…ダクト 28…吹出口 30…送風手段 31…駆動モータ 32…ファン 34…風量切替スイッチ 40…発熱手段 41…ヒータ切替スイッチ 50…吹出手段 51…先端出口 60…放熱部材 60A…放熱部材 60C…放熱部材 60D…放熱部材 61…放熱フィン 61a…放熱フィン 62…金属製板材 63…ケース材 64…通気空間 70…デバイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 力丸 光生 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 兒玉 浩明 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手挿入部を有するケースカバー内に、少な
    くとも送風手段と、送風された空気を前記手挿入部に向
    けて吹き出す吹出手段とを備えた装置本体を組み込んで
    成る手乾燥装置において、 前記ケースカバー内で外部から取り込まれた空気が前記
    吹出手段に至る通気経路の途中に、筒状で内側が風路と
    なる放熱部材を配設し、該放熱部材の内壁に放熱フィン
    を突設する一方、外壁に電気関連部品の発熱するデバイ
    スを装着して成ることを特徴とする手乾燥装置。
  2. 【請求項2】前記ケースカバーは、前記手挿入部の上側
    で前記装置本体を収納するフロント部を有し、該フロン
    ト部内の一側壁面寄りに前記装置本体を配置し、他側壁
    面寄りの余った空間を前記通気経路の主要部とし、該空
    間に前記放熱部材を上下方向に連通するように配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の手乾燥装置。
  3. 【請求項3】前記ケースカバーは、前記手挿入部の上側
    で前記装置本体を収納するフロント部を有し、該フロン
    ト部の下面部に、前記送風手段に送る空気を外部から取
    り込む吸込口を設け、該吸込口に前記放熱部材を連通す
    るように配設したことを特徴とする請求項1記載の手乾
    燥装置。
  4. 【請求項4】前記装置本体における送風手段と吹出手段
    との間に、前記放熱部材を連通するように配設したこと
    を特徴とする請求項1記載の手乾燥装置。
  5. 【請求項5】前記放熱部材よりも吹出手段寄りの通気経
    路の下流側に、空気を加熱する発熱手段を設けたことを
    特徴とする請求項4記載の手乾燥装置。
  6. 【請求項6】前記放熱部材の内壁の全周に亘って、複数
    の前記放熱フィンを並べて突設したことを特徴とする請
    求項1,2,3,4または5記載の手乾燥装置。
  7. 【請求項7】前記放熱部材の内部を、通気方向と平行に
    延びる複数の放熱フィンで区画したしたことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5または6記載の手乾燥装
    置。
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