JP2000166511A - 新規ミルクマグネシウム/カルシウム素材及びその製造方法 - Google Patents

新規ミルクマグネシウム/カルシウム素材及びその製造方法

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JP2000166511A JP10350833A JP35083398A JP2000166511A JP 2000166511 A JP2000166511 A JP 2000166511A JP 10350833 A JP10350833 A JP 10350833A JP 35083398 A JP35083398 A JP 35083398A JP 2000166511 A JP2000166511 A JP 2000166511A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 全固形中のマグネシウム及びカルシウム
の含有率が13重量%以上で、且つマグネシウム・カルシ
ウム塩が明確な結晶構造を形成していないミルクマグネ
シウム/カルシウム素材の提供。 【解決手段】 乳類を弱酸性カチオン交換樹脂及び強酸
性カチオン交換樹脂に順次通液した後、強酸性カチオン
交換樹脂に吸着したマグネシウム及びカルシウムを溶出
し、マグネシウム・カルシウム塩として回収することに
よってミルクマグネシウム/カルシウム素材を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネシウム及び
カルシウムの強化を目的として使用することができる新
規なミルクマグネシウム/カルシウム素材に関する。ま
た、本発明は、従来より工業的に稼働している各種乳類
の脱塩や軟化工程において、脱塩や軟化に使用したカチ
オン交換樹脂の再生廃液からマグネシウム及びカルシウ
ムを所望する比率で簡便かつ効率的に分離回収してミル
クマグネシウム/カルシウム素材を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、人口の高齢化に伴い、骨粗鬆症、
骨折、あるいは腰痛など種々の骨疾患を患う者が増加す
る傾向にある。これは、カルシウムの摂取量不足やカル
シウム吸収能力の低下、あるいは閉経後のホルモンバラ
ンスなどが原因であるといわれている。そして、このよ
うな高齢化に伴う骨疾患を予防するには、成長期から老
年期にかけての全てのライフステージにおいて、生体内
での吸収性が良好なカルシウムをできるだけ多く摂取す
る必要があるといわれている。しかし、日本人の平均的
な食習慣では、十分な量のカルシウムを摂取することは
非常に難しいとされており、厚生省の国民栄養調査では
所要量を満たしていない現状にある。このような状況か
ら、カルシウムの摂取量をできるだけ増加させようとし
て、数多くのカルシウム素材が開発され、食品として広
く利用されてきた。そして、カゼイン結合性カルシウム
やコロイド状カルシウムを有効成分とする乳由来の非結
晶状態のカルシウムが、生体内での利用性に優れている
という報告がなされている(Nutr. Rep. Int., vol.21,
p.6738, 1980) 。
【0003】しかしながら、乳中のミネラル組成を見る
と、カルシウムの含有量は他のミネラルの含有量に比べ
て非常に多く、特にマグネシウムの含有量に対しては約
10倍量ものカルシウムが含まれている。そして、市販さ
れている多くのミルクカルシウム素材に至っては、マグ
ネシウムの含有量に対して約15倍量以上ものカルシウム
が含まれているのが現状である。マグネシウムは、生体
内では約50%以上が骨に分布していて、生命の維持に不
可欠な生理作用を担っている。このマグネシウムの摂取
不足が続くと、精神障害や疲労感が上昇することが知ら
れているにもかかわらず、マグネシウムの体内における
存在量は低く、不足しがちである。特に成人の一日当た
りのマグネシウム目標摂取量は、成人女性で 300mg、成
人男性で 350mgと設定されているが、現在のところ、マ
グネシウムの摂取量は目標値の約65%程度といわれてい
て、明らかに摂取不足が認められている。そして、今後
も、その摂取量が増える見込みは殆ど無い。
【0004】マグネシウムとカルシウムは、共にアルカ
リ土類金属に分類され、体内で活性化する場合は、いず
れも二価の陽イオンとなる。このように、両者の理化学
的性質は類似している。一方で、血管に対する生理的作
用は、両者で全く異なっている。マグネシウムとカルシ
ウムとの間には、一方は動脈を弛緩させ、他方は動脈を
収縮させるという互いに拮抗的な働きがある。すなわ
ち、カルシウムに対して相対的にマグネシウムが欠乏す
ると、冠動脈の緊張が高まり、血圧が上がって痙攣を起
こす可能性が大きくなる。逆に、カルシウムに対してマ
グネシウムが多くなると、血管は弛緩して血圧が下がる
ことになる。したがって、人間が健康を維持する条件と
して、血液中に含まれる微量ミネラルのバランスが良い
ことが重要である。そして、成人のマグネシウムとカル
シウムの摂取比率については、重量比でマグネシウム:
カルシウム=1:2であることが理想的であると提唱さ
れている。なお、小児期から思春期においては、カルシ
ウムの摂取量をもう少し多くすべきであるともいわれて
いる。
【0005】しかし、近年、カルシウムの摂取のみがク
ローズアップされており、カルシウムの補給を目的とす
る飲食品が数多く開発されてきたが、これらの飲食品で
は、マグネシウムの含有量について全く考慮がなされて
おらず、カルシウムに対するマグネシウムの摂取比率が
かなり低下している。ところで、現在販売されているマ
グネシウム補給剤の主成分は、食品添加物として認可さ
れているマグネシウムの無機塩類が主流であるが、これ
らのマグネシウムについては、使用基準や呈味などの点
で使用を制限せざるを得ない状態にある。また、新たな
マグネシウム素材として、炭酸マグネシウムとレモン果
汁の混合物や珊瑚由来の炭酸マグネシウムなどが販売さ
れているが、その独特の呈味性により利用の範囲が限ら
れている。
【0006】一方、乳を原料として乳糖や乳タンパク素
材を製造するに際しては、一般的に脱塩が行われる。工
業的に行われている乳を脱塩する方法としては、電気透
析処理、イオン交換樹脂処理、電気透析処理とイオン交
換樹脂処理を組み合わせた処理、ナノフィルトレーショ
ン処理とイオン交換樹脂処理を組み合わせた処理などが
行われている。特に、最近は環境問題から、イオン交換
樹脂処理で排出される再生廃液を減少させる必要が生じ
ており、電気透析処理とイオン交換樹脂処理を組み合わ
せた処理や軟化処理を組み合わせた処理などが提案され
ており(特表平9-512743号公報) 、また、ナノフィルト
レーション処理とイオン交換樹脂処理を組み合わせた処
理が主流となりつつある。
【0007】ところで、イオン交換樹脂は、乳中のマグ
ネシウムやカルシウムなどのミネラルを吸着する。つま
り、カチオン交換樹脂を使用する脱塩処理においては、
+形強酸性カチオン交換樹脂に乳を通液することで、
乳中に含まれるナトリウム、カリウム、マグネシウム、
カルシウムなどのカチオンが樹脂の水素イオンと交換
し、吸着する。また、カチオン交換樹脂を使用する軟化
処理においても、Na+形やK+ 形強酸性カチオン交換
樹脂に乳を通液することで、乳中に含まれるマグネシウ
ムやカルシウムなどの多価カチオンが樹脂のナトリウム
イオンやカリウムイオンと交換し、吸着する。そして、
これらのカチオン交換樹脂に吸着したマグネシウムやカ
ルシウムは、樹脂再生時に樹脂から脱離し、樹脂再生廃
液として廃棄されている。つまり、乳の脱塩処理によ
り、乳中に豊富に含まれている吸収性の良好なカルシウ
ムやマグネシウムが、大量に廃棄されているという問題
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述し
たように、乳類の脱塩や軟化の処理工程でカチオン交換
樹脂に吸着し、樹脂再生時に樹脂から脱離し、樹脂再生
廃液として大量に廃棄されている乳由来のマグネシウム
やカルシウムを回収し、有効利用するべく鋭意研究を進
めてきたところ、弱酸性カチオン交換樹脂と強酸性カチ
オン交換樹脂とを組み合わせて乳類の軟化を行うことに
より、強酸性カチオン交換樹脂に吸着するマグネシウム
のカルシウムに対する重量比が、乳中におけるマグネシ
ウムのカルシウムに対する重量比よりも高い比率を示す
ことを見出し、これに着目した。そして、脱塩や軟化し
た乳類を電気透析処理した際に副産物として得られる乳
中の有機酸を多量に含有している電気透析濃縮液で、こ
のマグネシウム及びカルシウムを吸着した強酸性カチオ
ン交換樹脂を再生することにより得られる再生廃液を、
水酸化ナトリウム溶液やアニオン交換樹脂の再生廃液で
弱酸性領域のpHに調整し、生成した沈澱物を遠心分離す
ることで容易にマグネシウム・カルシウム塩を回収でき
ることを見出した。
【0009】また、このようにして回収されたマグネシ
ウム・カルシウム塩は、純粋に乳由来のものであり、明
確な結晶構造を形成せず、無味・無臭で、かつ生体内で
の吸収性が高く、医薬、飲食品及び飼料などのミネラル
素材として非常に優れていることを見出し、本発明を完
成するに至った。したがって、本発明は、マグネシウム
及びカルシウムの強化を目的として使用することができ
る新規なミルクマグネシウム/カルシウム素材を提供す
ることを課題とする。また、本発明は、この新規なミル
クマグネシウム/カルシウム素材を従来より工業的に稼
働している各種乳類の脱塩や軟化工程で廃棄されている
副産物から、簡便かつ効率的に製造する方法を提供する
ことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、乳類を弱酸
性カチオン交換樹脂及び強酸性カチオン交換樹脂に順次
通液して脱塩や軟化する際に、強酸性カチオン交換樹脂
に吸着したマグネシウム及びカルシウムを溶出しマグネ
シウム・カルシウム塩を回収することにより、ミルクマ
グネシウム/カルシウム素材を製造する。本発明で使用
する弱酸性カチオン交換樹脂については、特に制限はな
く、物理的な強度が高く、低いpH領域でも反応し、交換
容量が大きく、カチオン交換効率の優れた樹脂から選択
すれば良い。このような性質を有する弱酸性カチオン交
換樹脂としては、ダイアイオンWK11(三菱化学社
製)、ダイアイオンWK40(三菱化学社製)、デュオ
ライトC−470C(住友化学工業社製)、デュオライ
トC−476(住友化学工業社製)、ダウエックスMW
C−1(ダウ・ケミカル日本社製)及びアンバーライト
IRC−76(オルガノ社製)などが市販されている。
【0011】本発明で使用する強酸性カチオン交換樹脂
については、一般の水処理などに利用されている強酸性
カチオン交換樹脂であれば特に制限はないが、好ましく
は多価イオンの選択吸着性や物理的な耐久性が高く、か
つカチオン交換効率の優れた、架橋度(ジビニルベンゼ
ンの重量%)が8〜16%の樹脂から選択すれば良い。こ
のような性質を有する強酸性カチオン交換樹脂として
は、ダイアイオンSK112(三菱化学社製)、ダイア
イオンPK228(三菱化学社製)、デュオライトC−
20(住友化学工業社製)、デュオライトC−20HC
(住友化学工業社製)、ダウエックスHGR−W2(ダ
ウ・ケミカル日本社製)、アンバーライトIR120B
(オルガノ社製)、アンバーライトIR124(オルガ
ノ社製)、アンバーライト252(オルガノ社製)など
が市販されている。
【0012】また、使用する弱酸性カチオン交換樹脂と
強酸性カチオン交換樹脂の樹脂量比率については、特に
制限はないが、弱酸性カチオン交換樹脂は、マグネシウ
ムよりもカルシウムをより多く吸着するという性質を有
しているので、弱酸性カチオン交換樹脂の樹脂量比率を
高くする程、強酸性カチオン交換樹脂で処理する溶液中
のカルシウム比率は低下する。したがって、弱酸性カチ
オン交換樹脂の樹脂量比率を高くする程、強酸性カチオ
ン交換樹脂に吸着するカルシウムに対するマグネシウム
の重量比率は上昇し、この強酸性カチオン交換樹脂から
の溶離液中に含まれるマグネシウムの重量比率も高くな
る。しかし、弱酸性カチオン交換樹脂の樹脂量比率を高
くし過ぎると、強酸性カチオン交換樹脂からのカルシウ
ム及びマグネシウムの回収率が悪くなるので、例えば、
チーズホエーを弱酸性カチオン交換樹脂及び強酸性カチ
オン交換樹脂で処理する場合、弱酸性カチオン交換樹脂
の強酸性カチオン交換樹脂に対する樹脂量比率を 0.5〜
3倍程度に設定することが好ましい。因みに、弱酸性カ
チオン交換樹脂の強酸性カチオン交換樹脂に対する樹脂
量比率を 0.5〜3倍に設定した場合、マグネシウム:カ
ルシウムの重量比率は、7:1〜2:1の範囲であり、
回収されたミルクマグネシウム/カルシウム素材量は、
弱酸性カチオン交換樹脂の強酸性カチオン交換樹脂に対
する樹脂量比率が3倍の場合、弱酸性カチオン交換樹脂
の強酸性カチオン交換樹脂に対する樹脂量比率が 0.5倍
の場合の35%であった。
【0013】強酸性カチオン交換樹脂に吸着したマグネ
シウム及びカルシウムを溶出させる際に使用する溶離液
については、特に、弱酸性カチオン交換樹脂及び強酸性
カチオン交換樹脂で脱塩及び軟化処理した乳類をさらに
電気透析などで脱塩する際に得られるナトリウムやカリ
ウムなどの1価イオンとクエン酸、乳酸、リン酸などの
有機酸とを多量に含有している電気透析濃縮液などの溶
液を使用することが好ましい。使用する電気透析濃縮液
のイオン濃度が低過ぎると再生効率が悪くなり、また、
高過ぎても再生効率が悪くなるので、好ましくは電気伝
導度が90〜200mS/cmの範囲になるように電気透析濃縮液
のイオン濃度を調整して使用するのが良い。なお、この
溶離液で強酸性カチオン交換樹脂に吸着したマグネシウ
ム及びカルシウムを溶出させることにより、強酸性カチ
オン交換樹脂は再生され、この強酸性カチオン交換樹脂
は、再び脱塩及び軟化に使用することができるようにな
る。つまり、強酸性カチオン交換樹脂の再生廃液が、本
発明のミルクマグネシウム/カルシウム素材の原料とな
るのである。
【0014】このようにして回収したマグネシウム及び
カルシウムを含む溶液については、アニオン交換樹脂の
再生廃液や水酸化ナトリウム溶液などを添加してpH 6.0
〜7.0 に調整した後、30分間以上撹拌して、マグネシウ
ム・カルシウムのクエン酸塩やリン酸塩などの沈澱と
し、この沈澱を遠心分離などの処理で回収することによ
り、本発明のミルクマグネシウム/カルシウム素材を得
ることができる。なお、得られたマグネシウム・カルシ
ウム塩の沈澱を水に再懸濁してから膜分離や遠心分離な
どの処理を繰り返すことにより、一価イオンなどの不純
物を簡単に除去することができる。
【0015】このようにして得られるマグネシウム・カ
ルシウム塩を含むミルクマグネシウム/カルシウム素材
は、少なくとも13重量%以上のマグネシウム及びカルシ
ウムを含有しており、牛乳中のミネラルのように結晶構
造が弱く、無味、無臭であると共に、含有している有機
酸量の比率が乳類に類似しているので、他の食品素材と
混合して使用した際に、風味が良いという特徴もある。
なお、本発明でいう乳類とは、ホエー、全乳、脱脂乳、
バターミルクなどを限外濾過した時に得られる透過液や
ホエー、乳糖結晶母液などである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、カチオン交換樹脂で各
種乳類を脱塩や軟化して脱塩ホエーや脱塩乳糖結晶母液
などを製造する際に、副産物として回収されるカチオン
交換樹脂の再生廃液からマグネシウム・カルシウム塩を
回収することにより、工業的に大量かつ安価にミルクマ
グネシウム/カルシウム素材を製造するものである。上
記のようにして製造した本発明のミルクマグネシウム/
カルシウム素材は、無味、無臭であり、かつ生体内での
吸収性が高いので、マグネシウム及びカルシウムの強化
を目的とした幅広い利用性が考えられる。
【0017】本発明のミルクマグネシウム/カルシウム
素材は、乳類の脱塩や軟化に使用する強酸性カチオン交
換樹脂の再生廃液からマグネシウム・カルシウム塩を回
収することにより得られるものであり、このマグネシウ
ム及びカルシウムを除去した乳類は、通常の脱塩処理し
たものと何ら変わるものではなく、脱塩ホエー、脱塩パ
ーミエート、脱塩乳糖結晶母液などとして利用すること
ができる。次に、実施例を示し、本発明をさらに詳しく
説明する。なお、各実施例でのマグネシウム量の測定
は、マグネシウムB−テストワコー(和光純薬工業社
製)を使用して行い、また、カルシウム量の測定は、E
DTA法(Determination of calcium and magnesium in
milk by EDTA Titration, Journal of Dairy Science,
vol.44, No.6, 1961)に従って行った。さらに、X線回
折は、Rint Ultima+システム3KW(理学
電機社製)で、走査角度20〜70゜、スキャンスピード8
゜/分、強度40KV、20mAの条件で行った。
【0018】
【実施例1】牛乳50kgを原料としてゴーダチーズを製造
する際に分離したチーズホエー40kgを弱酸性カチオン交
換樹脂(ダイヤイオンWK40:三菱化学社製)2,000m
l 及び強酸性カチオン交換樹脂(ダイヤイオンSK11
2:三菱化学社製)1,500mlの順序で通液 (速度: 9,200
ml ホエー/1,000ml 樹脂/時) して、ホエーを軟化し
た。この軟化したホエーについて、電気伝導度が0.8mS/
cmとなるまでバッチ方式で電気透析して脱塩し、副産物
として電気透析濃縮液を得た。次に、この電気透析濃縮
液を電気伝導度が120mS/cmとなるまでエバポレーターで
濃縮した。そして、この電気透析濃縮液 2,400mlでホエ
ーの軟化に使用した強酸性カチオン交換樹脂を再生し、
電気伝導度が 50mS/cm以上の再生廃液を回収した。この
再生廃液に2.5N水酸化ナトリウム溶液を撹拌しながら徐
々に添加し、pHを6.8に調整した後、30分間撹拌し続け
て、カルシウム・マグネシウム塩の白濁状沈澱を生成さ
せた。そして、遠心分離 (1,500G、10分間) して沈澱を
回収し、さらに、この回収した沈澱に水を加えて1,000g
とし、再び遠心分離 (1,500G、10分間) して白色ペース
ト状のカルシウム・マグネシウム塩180gを得た。なお、
得られた白色ペースト状のカルシウム・マグネシウム塩
については、固形率が 8.7重量%であり、マグネシウム
の含有率が9重量%及びカルシウムの含有率が 4.5重量
%であって、重量比がマグネシウム:カルシウム=2:
1であるミルクマグネシウム/カルシウム素材であっ
た。
【0019】
【実施例2】牛乳70kgを原料としてゴーダチーズを製造
する際に分離したチーズホエー60kgを弱酸性カチオン交
換樹脂(ダイヤイオンWK40:三菱化学社製)750ml
及び強酸性カチオン交換樹脂(ダイヤイオンSK11
2:三菱化学社製)1,500ml の順序で通液 (速度: 9,20
0ml ホエー/1,000ml 樹脂/時) して、ホエーを脱塩し
た。そして、実施例1と同様の電気透析濃縮液 2,400ml
でホエーの脱塩に使用した強酸性カチオン交換樹脂を再
生し、電気伝導度が 50mS/cm以上の再生廃液を回収し
た。この再生廃液に2.5N水酸化ナトリウム溶液を撹拌し
ながら徐々に添加し、pHを6.8に調整した後、30分間撹
拌し続けて、カルシウム・マグネシウム塩の白濁状沈澱
を生成させた。そして、遠心分離 (1,500G、10分間) し
て沈澱を回収し、さらに、この回収した沈澱に水を加え
て1,000gとし、再び遠心分離 (1,500G、10分間) して白
色ペースト状のカルシウム・マグネシウム塩270gを得
た。なお、得られた白色ペースト状のカルシウム・マグ
ネシウム塩については、固形率が 8.2重量%であり、マ
グネシウムの含有率が3重量%及びカルシウムの含有率
が21重量%であって、重量比がマグネシウム:カルシウ
ム=1:7であるミルクマグネシウム/カルシウム素材
であった。この白色ペースト状のカルシウム・マグネシ
ウム塩を凍結乾燥して粉末とし、X線回折パターンを調
べた。また、比較例として、市販のミルクカルシウム素
材(Alamin995:日本プロテン社製)及びクエ
ン酸カルシウムについても同様にX線回折パターンを調
べた。その結果、図1に本発明品のミルクマグネシウム
/カルシウム素材のX線回折パターンを、図2に市販の
ミルクカルシウム素材(Alamin995)のX線回
折パターンを、図3にクエン酸カルシウムのX線回折パ
ターンをそれぞれ示す。これによると、市販のミルクカ
ルシウム素材(Alamin995)やクエン酸カルシ
ウムが結晶構造を示しているのに対して、このカルシウ
ム・マグネシウム塩は明確な結晶構造を示さなかった。
【0020】
【実施例3】牛乳30kgを原料としてゴーダチーズを製造
する際に分離したチーズホエー24kgを弱酸性カチオン交
換樹脂 (アンバーライトIRC−76、H+ 形、オルガ
ノ社製) 400ml 、強酸性カチオン交換樹脂 (アンバーラ
イトIR−120B、H+ 形、オルガノ社製) 1,300ml
及び強塩基性アニオン交換樹脂 (ダイヤイオンSA20
AP、OH- 形、三菱化学社製) 2,000ml の順序で通液
(速度: 9,200ml ホエー/1,000ml 樹脂/時) して、ホ
エーを脱塩した。そして、ホエーの脱塩に使用した強酸
性カチオン交換樹脂を脱イオン水で洗浄した後、1M塩酸
溶液 1,700mlで樹脂を再生し、電気伝導度が 50mS/cm以
上の再生廃液を回収した。この再生廃液にアニオン交換
樹脂の再生廃液を撹拌しながら徐々に添加し、pHを 6.8
に調整した後、30分間撹拌し続けて、カルシウム・マグ
ネシウム塩の白濁状沈澱を生成させた。そして、遠心分
離 (1,500G、10分間) して沈澱を回収し、さらに、この
回収した沈澱に水を加えて1,000gとし、再び遠心分離
(1,500G、10分間) して白色ペースト状のカルシウム・
マグネシウム塩130gを得た。なお、得られた白色ペース
ト状のカルシウム・マグネシウム塩については、固形率
が 7.6重量%であり、マグネシウムの含有率が4重量%
及びカルシウムの含有率が19重量%であって、重量比が
マグネシウム:カルシウム=1:5であるミルクマグネ
シウム/カルシウム素材であった。
【0021】
【実施例4】脱脂乳(全固形 8.9%、タンパク質3.31
%、乳糖4.74%、灰分0.77%、うちマグネシウム 112mg
%及びカルシウム 1,347mg%)370kg を分画分子量 10k
Daの限外濾過膜で処理して約 1.7倍に濃縮し、透過液
(全固形5.12%、タンパク質0.17%、乳糖4.49%、灰分
0.45%、うちマグネシウム 240mg%及びカルシウム 547
mg%) 150kg を得た。この透過液を弱酸性カチオン交換
樹脂(デュオライトC−470C、H+ 形、住友化学工
業社製)3,000ml 、強酸性カチオン交換樹脂(アンバー
ライトIR−120B、H+ 形、オルガノ社製)8,000m
l 及び強塩基性アニオン交換樹脂 (ダイヤイオンSA2
0AP、OH- 形、三菱化学社製) 11,000mlの順序で通
液 (速度: 9,200ml 透過液/1,000ml 樹脂/時) して、
透過液を脱塩した。そして、透過液の脱塩に使用した強
酸性カチオン交換樹脂を脱イオン水で洗浄した後、1M塩
酸溶液10,000mlで樹脂を再生し、電気伝導度が 50mS/cm
以上の再生廃液を回収した。この再生廃液にアニオン交
換樹脂の再生廃液を撹拌しながら徐々に添加し、pHを
6.8に調整した後、30分間撹拌し続けて、カルシウム・
マグネシウム塩の白濁状沈澱を生成させた。そして、遠
心分離 (1,500G、10分間) して沈澱を回収し、さらに、
この回収した沈澱に水を加えて4,000gとし、再び遠心分
離 (1,500G、10分間) して白色ペースト状のカルシウム
・マグネシウム塩670gを得た。なお、得られた白色ペー
スト状のカルシウム・マグネシウム塩については、固形
率が 7.6重量%であり、ナトリウム、カリウムなどの一
価ミネラルや乳糖を含まず、マグネシウムの含有率が
7.2重量%及びカルシウムの含有率が13.7重量%であっ
て、重量比がマグネシウム:カルシウム=1:2である
ミルクマグネシウム/カルシウム素材であった。
【0022】
【実施例5】実施例1と同様にして得られたミルクマグ
ネシウム/カルシウム素材830g、無塩バター154g及び調
合水7,954gからなる乳化液に脱脂粉乳1,062gを混合して
ミックスとした。そして、このミックスをホモミキサー
で撹拌 (7,000rpm、10分間)し、ホモゲナイズ(150kg/cm
2) して、 120℃で3秒加熱殺菌した後、4℃まで冷却
して、ミルクマグネシウム/カルシウム強化乳約10kgを
製造した。このミルクマグネシウム/カルシウム強化乳
は、100g当たりマグネシウム含有量75mg及びカルシウム
含有量 150mgであり、重量比がマグネシウム:カルシウ
ム=1:2であった。したがって、この強化乳をコップ
2杯(400ml) 摂取することにより、一日のマグネシウム
目標摂取量及び一日のカルシウム栄養所要量を満たすこ
とができる。
【0023】
【実施例6】実施例3及び実施例4と同様にして得られ
たミルクマグネシウム/カルシウム素材を1:2の割合
で混合した素材 64.4g、液糖 80.9g、ハチミツ 20g、ク
エン酸5.5g、5倍濃縮グレープフルーツ果汁5g及びグレ
ープフルーツフレーバー2.5gに調合水777.1gを添加して
ドリンクミックスとした。そして、このドリンクミック
スを孔径 1.4μmの精密濾過膜 (1P19−40: mem
bralox社製)で処理して除菌し、ミルクマグネシウム/
カルシウム補給飲料約1,000gを製造した。このミルクマ
グネシウム/カルシウム補給飲料は、マグネシウム含有
量 400mg%及びカルシウム含有量 1,200mg%であり、こ
の飲料を 500ml飲用することにより、一日のマグネシウ
ム目標摂取量の2/3を満たすことができ、また、一日
のカルシウム栄養所要量を満たすことができる。さら
に、この飲料を冷やして飲用するとグレープフルーツの
香りが好ましく、嗜好的に十分満足できる飲料であっ
た。
【0024】
【試験例1】本発明のミルクマグネシウム/カルシウム
素材の吸収性を評価するために動物実験を行った。動物
実験は、8週齢のSD系雌ラットを用い、実施例2と同
様にして得られたミルクマグネシウム/カルシウム素材
を投与する群(本発明群)と塩化マグネシウム及び市販
のミルクカルシウム素材(Alamin995:日本プ
ロテン社製)を投与する群(対照群)の2群を実験群と
して、各群6匹ずつで行った。実験に用いた飼料の組成
を表1に示す。なお、飼料中のマグネシウム、カルシウ
ム及びリンの含有率については、両群共、それぞれ0.07
重量%、 0.5重量%及び 0.4重量%となるようにした。
【0025】
【表1】 ─────────────────────────────────── 本発明群 対照群 ─────────────────────────────────── カゼイン 20.00 (g/100g) 20.00 (g/100g) コーンスターチ 15.00 15.00 セルロース 5.00 5.00 コーン油 5.00 5.00 ショ糖 47.22 46.90 DL−メチオニン 0.30 0.30 実施例2の素材 2.38 − Alamin 995 − 2.00 塩化マグネシウム・6水和物 − 0.48 リン酸二水素カリウム 0.40 0.62 ミネラル混合* 3.50 3.50 ビタミン混合 1.00 1.00 重酒石酸コリン 0.20 0.20 ─────────────────────────────────── * カルシウム、マグネシウム及びリンを含まない。
【0026】各飼料で10日間飼育した後、4日間出納試
験を行って、見かけのマグネシウム及びカルシウム吸収
率を算出した。その結果を表2に示す。
【0027】
【表2】 ────────────────────────────── 本発明群 対照群 ────────────────────────────── マグネシウム 61.7±2.2 * (%) 57.8±2.0 (%) カルシウム 46.8±2.2 * 42.9±1.8 ──────────────────────────────
【0028】数値は平均値±標準偏差で表示した。ま
た、* は対照群に対して有意差があることを示してい
る。これによると、見かけのマグネシウム吸収率及び見
かけのカルシウム吸収率は共に、本発明群で有意に高い
値を示していた。したがって、本発明のミルクマグネシ
ウム/カルシウム素材が非常に吸収性に優れた素材であ
ることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2における本発明品のミルクマグネシウ
ム/カルシウム素材のX線回折パターンを示す。
【図2】実施例2における市販のミルクカルシウム素材
(Alamin 995:日本プロテン社製)のX線回折パターン
を示す。
【図3】実施例2におけるクエン酸カルシウムのX線回
折パターンを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A23L 2/38 A23L 2/38 B (72)発明者 富澤 章 埼玉県入間市豊岡5−3−33ア−デン710 Fターム(参考) 4B001 AC06 AC46 EC05 EC99 4B017 LC03 LE10 LG02 LK01 LK11 LK20 4B018 LB08 LE04 MD03 MD04 MD71 ME02 ME05 ME12 MF06 MF11 MF14 4D006 GA13 HA93 KA01 KA72 KA86 KB11 KB13 KB20 MB07 MB17 PA02 PB15 PB25 PB27 PC14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の性質を有するミルクマグネシウム
    /カルシウム素材。 (1) 全固形中のマグネシウム及びカルシウムの含有率が
    13重量%以上である。 (2) マグネシウム・カルシウム塩が明確な結晶構造を形
    成していない。
  2. 【請求項2】 乳類を弱酸性カチオン交換樹脂及び強酸
    性カチオン交換樹脂に順次通液した後、強酸性カチオン
    交換樹脂に吸着したマグネシウム及びカルシウムを溶出
    し、マグネシウム・カルシウム塩として回収することを
    特徴とするミルクマグネシウム/カルシウム素材の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 強酸性カチオン交換樹脂に吸着したマグ
    ネシウム及びカルシウムの溶出を、乳類を弱酸性カチオ
    ン交換樹脂及び強酸性カチオン交換樹脂に順次通液した
    後、電気透析することにより得られる乳類から除去した
    ミネラル及び有機酸を含む溶液で行う請求項2記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 強酸性カチオン交換樹脂から溶出したマ
    グネシウム及びカルシウムを含む溶液のpHを 6.0〜7.0
    に調整し、マグネシウム・カルシウム塩を沈澱として回
    収する請求項2又は3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 回収したマグネシウム・カルシウム塩を
    水に懸濁した後、膜分離又は遠心分離してさらに精製す
    る請求項2乃至4に記載の製造方法。
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