JP2000166478A - 天然液状物の固型化物およびその製造方法 - Google Patents
天然液状物の固型化物およびその製造方法Info
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Abstract
し、また、ハードキャンディと略同様の硬さを持たせた
極めて取扱い易い固型果汁の提供を図るもので、製造に
おいては、糖分の分解が生じたり、また、褐変が生じた
りすることがなく、スタンピングマシン等のハードキャ
ンディ用の形成装置を用いて成型をなすことを可能とす
る。 【解決手段】 天然果汁を酸量0.1%未満且つアミノ
態窒素量5mg%未満に調整し、この果汁を3%以下の水
分含有量に真空濃縮機2により高濃縮して固型化する。
製造に際しては、この果汁を主成分aとして、減圧下に
て110〜130°Cに加熱しながら水分bを脱去する
ことにより、0.5〜1.5%の水分含有量に高濃縮
し、スタンピングマシン5等のハードキャンディ用の形
成装置を用いて成形する。上記果汁に、酸味料や香料等
の副成分c,dを加えることも可能である。
Description
とする天然液状物を固型化した物及びその製造方法に関
するものであり、より具体的には、果汁を固型化した物
及びその製造方法に関するものである。
は、蜂蜜や果汁が知られているが、天然の状態では、液
状であるため、栄養価が高い食品である反面、持ち運び
に不便であり、何時でも何処でも、手軽に食するわけに
はいかないと言った問題がある。そのため、蜂蜜を固型
化することに関する提案が日本特許出願公告昭和52年
12109号や日本特許出願公開昭和64年51050
号にてなされている。日本特許出願公告昭和52年12
109号の発明は、純粋蜂蜜を真空濃縮機にて、40〜
60°Cの温度範囲で約1時間内において、水分を脱去
し高濃度にして直ちに成型化することを特徴とするもの
である。ところが、このようにして得られた固型蜂蜜
は、純粋蜂蜜の組成基準を保つものの、水分含有量が
7.48%と、比較的高いため、食した時に歯にくっつ
き易くて、食べにくいと言う問題がある。また、固型で
あるとは言え、比較的柔らかく、簡単に変形して、潰れ
てしまい易いという課題がある。日本特許出願公開昭和
64年51050号の発明は、まず、純粋蜂蜜を真空濃
縮機にて、40〜90°Cの温度範囲で約1時間内にお
いて、水分を脱去し高濃度にする。次に、これを、耐熱
プラスチック容器に設けられた成形型内に充填し、冷却
した後、容器の開口部側をアルミフォイル等の吸湿性の
ないシートで蓋して密封するものである。ところが、こ
のようにして得られた固型蜂蜜の実施品の水分含有量を
発明者がカールフィッシャー法で測定したところ、水分
含有量は約5%にまで低減し得たに止まっており、食し
た時に歯にくっつき易くて、食べにくいと言う問題を充
分には解消し得ていない。しかも、耐熱プラスチック容
器に入った状態で、商品として提供することとなるた
め、嵩張ってしまうという別の問題を発生する。また、
何れの固型蜂蜜でも、前述のように柔らかいため、ハー
ドキャンディの製造工程で多用されるスタンピングマシ
ン等での金型を用いた成型が困難であると言った課題が
ある。
て用いられているが、酸の存在によって、糖分の分解が
生ずるため、煮詰めても、キャンディーとなり難いと言
われている。そのため、日本特許出願公告昭和49年1
3983号においては、粉末果汁に少量の水を加えてペ
ースト化した後、マイクロ波を照射することによって、
製品を製造する技術が開示されている。ところが、この
方法では、原料が加熱される際に、温度が上昇し150
°Cほどに達するため、果汁のみでキャンディを製造し
ようとすると、果汁中の糖分の分解が生じ、さらに褐変
も起こるため、冷却しても固型製品とすることができな
いとされている。そこで、天然果汁のみを原料として、
糖分の分解を起こすことなく固型化することができるよ
うにした発明が、日本特許出願公開平成3年21615
4号に提案されている。この技術は、減圧下において、
天然果汁にマイクロ波を照射して加熱乾燥した後、冷却
成型するものであり、特に、果汁の温度が65〜95°
Cとなった時に、マイクロ波の出力を低下させて100
°C以下の温度を維持することによって、良好な固型果
汁を得るようにしたものである。ところが、この方法
は、減圧下にてマイクロ波を照射するという特殊な装置
を用いる必要があると共に、その際、複雑な温度操作を
必要とする。
は、単糖類を主成分とする天然液状物である果汁につい
て、その果汁の固型化に関する従来の技術の問題を解決
することを目的とするものである。即ち、本願発明の一
つの目的は、単糖類を主成分とする天然液状物である果
汁の固型化物に関して、食した時に歯にくっつく可能性
を極力低減し、また、ハードキャンディと略同様の硬さ
を持たせ、ポケットや荷物と一緒に入れておいても変形
することがなく、極めて取扱い易く、また、製造におい
ても、スタンピングマシン等のハードキャンディ用の形
成装置を用いて成型をなすことを可能とするものを提供
せんとするものである。本願発明の他の目的は、単糖類
を主成分とする天然液状物である果汁の固型化物を製造
する方法に関して、上記の特徴を有する固型化物を製造
することができる方法を提供せんとするものである。特
に、果汁中の糖分の分解が生じたり、また、褐変が生じ
たりすることのない製造方法を提供せんとするものであ
る。本願発明のさらに他の目的は、真空濃縮機という、
キャンディの製造に用いられる通常の装置を利用し、比
較的、単純な温度設定によって、能率的に固型果汁を製
造する方法を提供せんとするものである。
の発明は、単糖類を主成分とする天然液状物を固型化し
たものにおいて、単糖類を主成分とする天然液状物が果
汁であり、この果汁が酸量0.1%未満且つアミノ態窒
素量5mg%未満に調整されたものであり、この果汁を3
%以下の水分含有量に高濃縮して固型化したことを特徴
とする単糖類を主成分とする天然液状物の固型化物を提
供する。本願の第2の発明は、上記の第1の発明に係る
天然液状物の固型化物において、上記果汁に酸味料や香
料等の果汁以外の副成分を加えることにより、天然液状
物の固型化物が、果汁から得られた主成分80重量%以
上と酸味料や香料等の果汁以外の副成分20重量%以下
とを含有するものであることを特徴とするものを提供す
る。本願の第3の発明は、単糖類を主成分とする天然液
状物の固型化物の製造方法において、単糖類を主成分と
する天然液状物が果汁であり、この果汁を減圧下にて1
10〜130°Cに加熱しながら水分を脱去することに
より、0.5〜1.5%の水分含有量に高濃縮し、ハー
ドキャンディ用の形成装置を用いて成形することにより
粒状の固型果汁を製造することを特徴とする単糖類を主
成分とする天然液状物の固型化物の製造方法を提供す
る。
は、天然果汁(濃縮果汁、精製果汁を含む)が用いられ
るが、その水分含有量を3%以下(より望ましくは、
0.5〜1.5%)に高濃縮することにより、果汁は、
ハードキャンディとほぼ同程度の硬さを示し、歯にくっ
つき難く、変形することがなく、また、製造において
も、スタンピングマシンでの成型が可能となる。また、
果汁として、酸量0.1%未満且つアミノ態窒素量5mg
%未満に調整したものを用いることによって、濃縮時に
褐変が生じず、良好に固型化された固型果汁を提供する
ことができたものである。尚、酸量及びアミノ態窒素量
は、果汁飲料についての日本農業規格の測定方法に準拠
する。前述した従来の発明においては、蜂蜜の品質劣化
を防ぎ、純粋蜂蜜の組成基準を保つために、比較的、低
い温度で蜂蜜を加熱するものであった。そのため、水分
含有量の低減に限りがあり、前述の諸問題を解決し得な
かったものであるが、本願発明では、上記の条件によっ
て、前述の諸問題を解決したものである。特に、果汁に
関しては、酸量0.1%未満且つアミノ態窒素量5mg%
未満に調整した果汁を高濃縮して固型化することが望ま
しく、酸量0.1%未満且つアミノ態窒素量5mg%未満
に調整することによって、100°C以上に加熱して
も、褐変を有効に防止し得ることが、本願発明者によっ
て知見され、この知見に基づき、褐変を有効に防止でき
る本願発明が完成されたものである。従って、この条件
に従えば、果汁を減圧下にて100°C以上に加熱しな
がら水分を脱去することにより、水分含有量3%以下に
高濃縮して固型化する製造方法を採ることができる。酸
量及びアミノ態窒素量の調整は脱イオン交換等の果汁の
精製に用いられる方法を採用し得る。例えば、陽イオン
交換によって脱酸性化を図り、カリウム、カルシウム、
ナトリウム、金属類、放射性物質等を除去し、次に、陰
イオン交換によって脱炭酸ナトリウムを図り、燐酸塩、
塩化物、硫酸塩、酸、ポリフェノール(色素)を除去す
る。さらに、ポリッシャーによって、残存する色素を除
去してもよい。
従うことによって、得られた固型果汁は、ハードキャン
ディと略同様の硬さを示し、歯にくっつき難く、変形す
ることがなく、また、製造においても、スタンピングマ
シンでの圧縮成型が可能となるものである。特に、常温
から100°C以上に到達するまで、加熱することによ
り、水分含有量0.1〜3.0%(最も望ましくは0.
5〜1.5%)になし得たものであり、これによって、
前述の諸問題を解決したものである。到達温度が低い場
合には、水分の含有量が多くなり、充分な硬さを得るこ
とができず、また、到達温度が高すぎる場合には、蜂蜜
又は果汁の品質劣化が著しく、固型蜂蜜又は固型果汁の
色が褐色に変色する褐変が生ずるおそれがあるため、加
熱温度は、110°C〜130°Cとする。また、加熱
時間は、1時間以内に常温から上記の到達温度まで加熱
することが好ましい。尚、真空濃縮機による減圧は、6
00〜700mmHgとすることが好ましい。
した後は、湿度55%以下の乾燥雰囲気内にて1個の大
きさが一口大以下の大きさに圧縮成型することにより粒
状の固型果汁を製造し、同乾燥雰囲気内にて粒状の固型
果汁粒を1個ずつアルミ箔等の低透湿性フィルムで密封
包装する。このように、圧縮成型、包装を、湿度55%
以下の乾燥雰囲気内にて行うことによって、固型果汁の
水分含有量が増加することを防止する。そして、1個ず
つアルミ箔等の低透湿性フィルムで密封包装することに
よって、固型果汁の乾燥状態を保ち、通常のハードキャ
ンディと同様、手軽に持ち運びでき、食べることができ
るようにしたものである。
ものであってもよいが、酸味料や香料等の果汁以外の副
成分を加えることもできる。これを加える場合には、濃
縮前に果汁に副成分を加えた後、真空濃縮機等による減
圧下での加熱を行ってもよい、また、濃縮後の冷却工程
中にて副成分を加えてもよい。副成分としては、香料、
着色料、酸味料等の従来よりハードキャンディに用いら
れたものを使用し得る。副成分の配合量は、その種類や
求められる味付け等によって適宜変更し得るが、果汁か
ら得られた主成分が少ないと果汁の特色が生かせなくな
るため、主成分は80重量%以上、香料、着色料、酸味
料等の果汁以外の副成分は20重量%以下とを含有する
ものとする。前述のように、果汁に関しては、酸量0.
1%未満且つアミノ態窒素量5mg%未満に調整した果汁
を高濃縮して固型化することが、褐変を防止する上で望
ましいが、固型化した後に、副成分として酸味料を加え
ることにより、酸量を増加させ、適度な酸味を与えるこ
とができる。同様に、副成分としてアミノ酸等を加え
て、アミノ態窒素量を適当な値に調整してもよい。
形態を箇条書き(形態1〜形態10)にて示す。 1.単糖類を主成分とする天然液状物の固型化物及びそ
の製造方法において、単糖類を主成分とする天然液状物
が果汁であり、この果汁を減圧下にて110〜130°
Cに加熱しながら水分を脱去することにより、0.5〜
1.5%の水分含有量に高濃縮し、ハードキャンディ用
の形成装置を用いて成形することを特徴とする単糖類を
主成分とする天然液状物の固型化物及びその製造方法。 2.上記の果汁が真空濃縮機を用いて600〜700mm
Hgの減圧下にて常温から到達温度110°C〜130°
Cに1時間以内で加熱されたものであることを特徴とす
る形態1記載の天然液状物の固型化物及びその製造方
法。 3.ハードキャンディ用の形成装置がスタンピングマシ
ンであることを特徴とする形態1又は2に記載の単糖類
を主成分とする天然液状物の固型化物及びその製造方
法。 4.純粋果汁のみを真空濃縮機に投入し、この真空濃縮
機にて600〜700mmHgの減圧下で常温から到達温度
110°C〜130°Cに1時間以内で加熱し、水分を
脱去することにより0.5〜1.5%の水分含有量に高
濃縮し、濃縮した純粋果汁を冷却盤上にて板状に伸ばし
た状態で冷却し、スタンピングマシンによって、一口大
の大きさの粒に成型して固型果汁を得ることを特徴とす
る単糖類を主成分とする天然液状物の固型化物及びその
製造方法。 5.上記条件下にて得られた固型果汁を1個ずつ個装し
たことを特徴とする形態1から4の何れかに記載の単糖
類を主成分とする天然液状物の固型化物及びその製造方
法。 6.上記条件下にて得られた固型果汁を、30°C以
下、湿度45%以下の雰囲気に保たれた状態で1個ずつ
個装したことを特徴とする形態1から5の何れかに記載
の単糖類を主成分とする天然液状物の固型化物及びその
製造方法。 7.上記条件下にて高濃縮して固型化した天然液状物の
固型化物を、湿度55%以下の乾燥雰囲気内にて1個の
大きさが一口大以下の大きさに成型することにより粒状
の固型果汁を製造し、同乾燥雰囲気内にて固型果汁を1
個ずつアルミ箔等の低透湿性フィルムで密封包装したこ
とを特徴とする形態1から6の何れかに記載の単糖類を
主成分とする天然液状物の固型化物及びその製造方法。 8.単糖類を主成分とする天然液状物が果汁であり、果
汁やハーブエキス等の果汁以外の副成分を加えることに
より、果汁から得られた主成分80重量%以上と果汁や
ハーブエキス等の果汁以外の副成分20重量%以下とを
含有する固型果汁を得ることを特徴とする形態1から7
の何れかに記載の単糖類を主成分とする天然液状物の固
型化物及びその製造方法。 9.主成分に副成分を加えて上記条件で高濃縮したこと
を特徴とする形態8記載の単糖類を主成分とする天然液
状物の固型化物及びその製造方法。 10.主成分を上記条件で高濃縮した直後の冷却工程中
にて、未だ固化していない状態の果汁に副成分を加える
ことを特徴とする形態8記載の単糖類を主成分とする天
然液状物の固型化物及びその製造方法。
の実施例を示す。 実施例1 実施例1について、図1を参照しつつ説明する。主成分
aとして酸量0.05%、アミノ態窒素量2.0mg%に
調整した天然果汁(120kg)を、真空濃縮機2に接続
されたレシーバータンク1に投入する。レシーバータン
ク1から真空濃縮機2に移された天然果汁は、同機2内
にて、到達温度120°C、減圧600〜700mmHgの
条件で加熱され、水分bが脱去されて、濃縮される。
尚、加熱時間は43分であった。濃縮された天然果汁
は、受け釜3に移され、冷却盤4上にて板状に伸ばされ
た状態で20〜40分間、冷却される。金型による成型
が可能な硬さまで固化された天然果汁は、スタンピング
マシン5によって、一口大の大きさの粒に、成型され
る。成型された天然果汁は、冷却固化され、水分含有量
2.0%の固型果汁80kgが得られた。そして、この固
型の天然果汁は、個装6される。即ち、1個ずつ、アル
ミ箔と合成樹脂フィルムとの2層以上の積層シート製の
袋に、密封される。冷却盤4上での冷却から個装6完了
までは、30°C以下、湿度40〜45%の雰囲気に保
たれた状態でなされるものである。
達温度を100°Cから150°Cまで、10度ずつ変
化させて実施した結果を示すもので、他の条件は、実施
例1と同様としたものである。尚、表1の到達温度に達
した時点で加熱は終了するものとし、各加熱時間は35
〜60分であった。表1から明らかなように、固化につ
いては、100°C以上が可能であるが、110°C以
上であることが好ましい。圧縮成型の良好性について
は、110°C以上であることが好ましい。褐変度合に
ついては、150°Cでは、強い褐変を生じてしまい、
140°C以下であることが好ましい。よって、総合的
には、到達温度は、約110〜130°Cとすることが
最も好ましい。次に、表2は、原料となる果汁の酸量を
示したもので、この表2から明らかなように、果汁の酸
量0.1重量%以下、アミノ態窒素量5mg%以下とする
ことによって、褐変を起こさずに、固型果汁を得ること
ができる。尚、酸量及びアミノ態窒素量以外の条件は、
実施例1と同様とした。
然果汁を濃縮した直後に、副成分cとして、酸味料2.
0重量%、香料0.2重量%、着色料0.1重量%を加
えたものである。製造方法は、主成分aとして天然果汁
を120kg、レシーバータンク1に投入し、上記の実施
例1と同一条件で、真空濃縮2を行う。濃縮された天然
果汁aは、受け釜3に移され、冷却盤4上にて板状に伸
ばされる。この冷却盤4上に伸ばされた果汁(濃縮され
ているが、未だ固化していない状態の果汁)に対して、
副成分cとして上記の酸味料2.0重量%、香料0.2
重量%、着色料0.1重量%を加える。その後は、実施
例1と同様に、冷却後、スタンピングマシン5によっ
て、一口大の大きさの粒に、圧縮成型して、個装6し得
た。尚、酸味料は0〜3.0重量%、香料は0〜2.0
重量%、着色料は0〜2.0重量%の範囲で加えること
が望ましい。また、天然果汁と共に、副成分dを、レシ
ーバータンクに投入してもよい。
1の発明は、果汁を酸量0.1%未満且つアミノ態窒素
量5mg%未満に調整することによって、褐変を有効に防
止した固型果汁を提供することができたものである。本
願の第2の発明は、上記の効果に加えて、果汁から得ら
れた主成分80重量%以上と、香料、着色料、酸味料等
の果汁以外の副成分20重量%以下とを含有するものと
することによって、果汁以外の種々の味を楽しむことが
できる固型果汁を提供することができたものである。さ
らに、上記のように、酸量やアミノ態窒素量を調整した
場合においても、副成分によって、調整によって失われ
た成分を改めて添加することができるものである。本願
の第3の発明は、真空濃縮機という、キャンディの製造
に用いられる通常の装置を利用し、比較的、単純な温度
設定によって、能率的に製造することができる固型果汁
の製造方法を提供することができたものである。尚、果
汁を上記条件下にて高濃縮して固型化した後、湿度55
%以下の乾燥雰囲気内にて1個の大きさが一口大以下の
大きさに圧縮成型することにより粒状の固型果汁を製造
し、同乾燥雰囲気内にて粒状の固型果汁粒を1個ずつア
ルミ箔等の低透湿性フィルムで密封包装することによっ
て、食べやすく、また、べたつくことのない固型果汁製
品を提供することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 単糖類を主成分とする天然液状物を固型
化したものにおいて、単糖類を主成分とする天然液状物
が果汁であり、この果汁が酸量0.1%未満且つアミノ
態窒素量5mg%未満に調整されたものであり、この果汁
を3%以下の水分含有量に高濃縮して固型化したことを
特徴とする単糖類を主成分とする天然液状物の固型化
物。 - 【請求項2】 上記果汁に酸味料や香料等の果汁以外の
副成分を加えることにより、天然液状物の固型化物が、
果汁から得られた主成分80重量%以上と酸味料や香料
等の果汁以外の副成分20重量%以下とを含有するもの
であることを特徴とする請求項1記載の天然液状物の固
型化物。 - 【請求項3】 単糖類を主成分とする天然液状物の固型
化物の製造方法において、単糖類を主成分とする天然液
状物が果汁であり、この果汁を減圧下にて110〜13
0°Cに加熱しながら水分を脱去することにより、0.
5〜1.5%の水分含有量に高濃縮し、ハードキャンデ
ィ用の形成装置を用いて成形することにより粒状の固型
果汁を製造することを特徴とする単糖類を主成分とする
天然液状物の固型化物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000031314A JP3242636B2 (ja) | 1996-07-19 | 2000-02-09 | 天然液状物の固型化物およびその製造方法 |
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JP9-534221A Division JP3066913B2 (ja) | 1996-07-19 | 天然液状物の製造方法 |
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---|---|
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JP3242636B2 JP3242636B2 (ja) | 2001-12-25 |
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102326653A (zh) * | 2011-09-26 | 2012-01-25 | 合浦果香园食品有限公司 | 一种果脯的干燥方法 |
CN107410644A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-12-01 | 阜阳市辉源果桑科技产业园有限公司 | 一种桑果蜜饯的制作方法 |
-
2000
- 2000-02-09 JP JP2000031314A patent/JP3242636B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102326653A (zh) * | 2011-09-26 | 2012-01-25 | 合浦果香园食品有限公司 | 一种果脯的干燥方法 |
CN107410644A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-12-01 | 阜阳市辉源果桑科技产业园有限公司 | 一种桑果蜜饯的制作方法 |
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