JP2000166404A - 多目的農業施設及び潅水方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潅水作業をはじめとして、オプション機器の
取替えだけで、その他の多目的の農業作業に簡単に利用
できる農業施設を得ることを目的とする。 【解決手段】 両側の平行の走行レール１ａ，１ｂに案
内されて走行し、車輪３ａ，３ｂと結合した支え棒４
ａ，４ｂと支柱５とからなる走行体を設け、上記支柱５
に着脱自在のノズル７付潅水パイプ６を備え、かつ一方
の走行レール１ａの外側に平行して貯水用Ｕ字溝２を敷
設したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、主として作物潅
水用に用いる農業施設に係り、オプション機器の取替え
で、耕運、作付、防除、運搬などの多目的に利用して好
適な農業施設に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の農業施設で多目的に利用
でき、かつ特に潅水用として効果を発揮し得るものはな
かった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上のよ
うな現状に鑑みてなされたものであり、一台の農業施設
で多目的、つまり潅水を主として、その他、オプション
機器の取替えで、耕運、作付、防除、運搬などに幅広く
使用して好適な農業施設を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１の多
目的農業施設は、両側に平行に敷設された走行レールに
案内されて車輪を介して走行し、車輪と結合された両側
の支え枠と、この支え枠間に架設された水平の支柱から
なる走行体と、この走行体の支柱に支持されて設置され
た着脱自在の潅水パイプと、この潅水パイプに設けられ
た潅水ノズルと、走行レールの片側に沿って平行に敷設
された貯水用Ｕ字溝を備え、上記Ｕ字溝よりホースを介
しポンプで水を吸い上げて潅水パイプへ注水するように
構成したものである。

【０００５】この発明の請求項２の多目的農業施設潅水
方法は、走行レールの少なくとも片側の案内レールをＵ
字溝に形成して、このＵ字溝内に貯水するとともに、そ
の中に車輪をはめ込んで走らせながら、上記Ｕ字溝の貯
水から潅水パイプへホースを介して注水するものであ
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】実施の形態１．以下、この発明の
実施の形態１を図に基づいて説明する。図において、１
ａ，１ｂは耕地ａの両側に敷設された平行の一対の走行
レール、２は片側の走行レール１ａの外側に平行して配
置された貯水用Ｕ字溝である。３ａ，３ｂは上記走行レ
ール１ａ，１ｂに案内されて走行する両側の２個一対ず
つの車輪であり、４ａ，４ｂはこの各車輪３ａ，３ｂが
取付けられている三角状の両側支え枠（例えば、高さほ
ぼ１ｍ）である。５はこれら三角状の支え枠４ａ，４ｂ
の頂点部間に水平に架設されたパイプ状支柱（例えば、
長さほぼ１０ｍ）であり、この支柱５には複数本（図で
は２本）の潅水パイプ６が水平状態に支持されて着脱自
在に取付けられており、この潅水パイプ６には多数の潅
水ノズル７が配設されている。８は車輪３ａ，３ｂの走
行モータ、９はポンプ、１０は操作盤、１１はケーブル
リールである。なお、図示しないが、潅水パイプ６は、
ポンプ８を介してホースにより貯水用Ｕ字溝２と連結し
ている。

【０００７】次に動作について説明している。まず、ポ
ンプ９の作動により、図示しないホースを介して各潅水
パイプ６へＵ字溝２から吸い上げられた水が送られ、各
潅水ノズル７から水が噴出するようになる。この動作と
共に、走行モータ８の駆動により車輪３ａ，３ｂが回転
してレール１ａ，１ｂ上を案内されて走行することで、
耕地ａ上を順次潅水するものである。

【０００８】実施の形態２．以上は潅水の場合について
述べたが、この施設を応用して潅水とは別の機能に利用
することもできる。即ち、上記実施の形態１で示した、
潅水パイプ６を支柱５から取外し、その他のオプション
機器と取替えることで、例えば、耕運、作付、防除、運
搬などに利用し得るものである。

【０００９】実施の形態３．なお、上記実施の形態１で
は、走行レール１ａ，１ｂは単に車輪３ａ，３ｂの走行
ガイド用としての役目に限定したが、その少なくとも片
側の走行レールをＵ字溝型の貯水槽兼用として、この中
に片側の車輪をはめ込んで走らせるようにすれば、スペ
ース並びに材料の節約になる。

【００１０】

【発明の効果】請求項１に係る多目的農業施設によれ
ば、非常に能率的に潅水作業ができるとともに、オプシ
ョン機器の取替えで、多目的に利用できる効果がある。

【００１１】請求項２に係る多目的農業施設の潅水方法
によれば、走行レールを貯水槽に兼用したので、簡単な
構成となってコストダウンに寄与する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１を示す斜視図であ
る。

【図２】 この発明の実施の形態１を示す側面拡大図で
ある。

【図３】 この発明の実施の形態１を示す正面図であ
る。

【図４】 この発明の実施の形態１を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ 走行レール、２ 貯水用Ｕ字溝、３ａ，３
ｂ 車輪、４ａ，４ｂ支え枠、５ 支柱、６ 潅水パイ
プ、７ ノズル、９ ポンプ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 両側に平行に敷設された走行レールに案
   内されて車輪を介して走行し、上記車輪と結合された両
   側の支え枠と、この支え枠間に架設された水平の支柱か
   らなる走行体と、この走行体の支柱に支持されて設置さ
   れた着脱自在の潅水パイプと、この潅水パイプに設けら
   れた潅水ノズルと、上記走行レールの片側に沿って平行
   に敷設された貯水用Ｕ字溝を備え、上記Ｕ字溝よりホー
   スを介しポンプで水を吸い上げて上記潅水パイプへ注水
   するように構成したことを特徴とする多目的農業施設。
2. 【請求項２】 両側に平行に敷設された走行レールに案
   内されて車輪を介して走行し、上記車輪と結合された両
   側の支え枠と、この支え枠間に架設された水平の支柱か
   らなる走行体と、この走行体の支柱に支持されて設置さ
   れた着脱自在の潅水パイプと、この潅水パイプに設けら
   れた潅水ノズルとを備えたものにおいて、上記走行レー
   ルの少なくとも片側の案内レールをＵ字溝に形成して、
   このＵ字溝内に貯水するとともに、その中に上記支え枠
   の車輪をはめ込んで走らせつつ、上記片方のレールのＵ
   字溝の貯水溝から上記潅水パイプへホースを介して注水
   することを特徴とする多目的農業施設の潅水方法。