JP2000166099A - クロスコンパウンド発電機の電圧設定制御装置 - Google Patents

クロスコンパウンド発電機の電圧設定制御装置

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JP2000166099A
JP2000166099A JP10336226A JP33622698A JP2000166099A JP 2000166099 A JP2000166099 A JP 2000166099A JP 10336226 A JP10336226 A JP 10336226A JP 33622698 A JP33622698 A JP 33622698A JP 2000166099 A JP2000166099 A JP 2000166099A
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voltage
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signal
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Norio Osugi
則夫 大杉
Shojiro Kakimoto
正二郎 柿本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つの電圧設定器で電圧設定値を同時に可変操
作することができ、運転操作を容易にする。 【解決手段】クロスコンパウンド発電機に設けられたプ
ライマリ発電機1Pおよびセコンダリ発電機1Sと、こ
れらプライマリ発電機1Pおよびセコンダリ発電機1S
の端子電圧を一定に制御する制御手段20と、この制御
手段20に接続されプライマリ発電機1Pおよびセコン
ダリ発電機1Sの端子電圧の目標電圧設定信号を出力す
る一つの電圧設定器6とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロスコンパウン
ド発電機の端子電圧を制御するために用いられるクロス
コンパウンド発電機の電圧設定制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、同期発電機には、発電機と、界
磁回路付帯設備と、発電機端子電圧を一定に制御するた
めの励磁制御装置と、上記発電機端子電圧の目標値であ
る電圧設定信号を出力する電圧設定器とが設けられてお
り、クロスコンパウンド発電機には、プライマリ発電機
とセコンダリ発電機の同期発電機2台と、その界磁回路
付帯設備2台と、励磁制御装置2台と、電圧設定器2台
とが設けられている。
【0003】以下、図5を参照して従来のクロスコンパ
ウンド発電機の励磁制御装置に発電機の端子電圧目標値
を入力する電圧設定制御装置について説明する。図5に
示すように、従来のクロスコンパウンド発電機の電圧設
定制御装置は、プライマリ発電設備1Ρと、セコンダリ
発電設備1Sと、プライマリ発電設備1Pとセコンダリ
発電設備1Sの出力を合成接続する母線2と、この母線
2に接続される主変圧器3と、プライマリ発電設備1P
とセコンダリ発電設備1Sの合成出力の端子電圧に比例
した出力を得る計器用変圧器4と、プライマリ発電機お
よびセコンダリ発電機の端子電圧をそれぞれ一定に制御
するためのプライマリ励磁制御装置5Pおよびセコンダ
リ励磁制御装置5Sと、発電機端子電圧の目標値である
電圧設定信号を出力する電圧設定器6P,6Sとを備え
ている。
【0004】プライマリ励磁制御装置5Pおよびセコン
ダリ励磁制御装置5Sは、それぞれ計器用変圧器4から
出力された電圧に比例した電圧である電圧検出信号を出
力する電圧検出部7P,7Sと、電圧設定器6P,6S
の出力信号すなわち発電機端子電圧の目標値を受けて演
算し電圧設定信号として出力する電圧設定部8P,8S
と、電圧検出部7P,7Sから出力される電圧検出信号
Vと電圧設定部8P,8Sから出力される電圧設定信号
Rとを比較し、その偏差信号を出力する比較部9P,9
Sと、この偏差信号を増幅して出力する出力部10P,
10Sとを具備している。
【0005】ところで、クロスコンパウンド発電機は、
プライマリ発電機とその界磁回路付帯設備からなるプラ
イマリ発電設備1Pと、セコンダリ発電機とその界磁回
路付帯設備からなるセコンダリ発電設備1Sとから構成
され、これらの発電設備1P,1Sによりそれぞれ発電
した出力は、母線2により合成した後、主変圧器3に送
電される。そして、この主変圧器3へ送電する途中で母
線2が分岐されて計器用変圧器4に電圧が印加され、こ
の計器用変圧器4はプライマリ発電設備1Pの出力電圧
とセコンダリ発電設備1Sの出力電圧とを合成した出力
電圧に比例した電圧を検出する。
【0006】ここで、プライマリ発電設備1Pと接続さ
れるプライマリ励磁制御装置5Pを例にとって説明す
る。計器用変圧器4から出力された電圧が変動すると、
電圧検出部7Pではその電圧と比例した電圧検出信号V
が変動し、この電圧検出信号Vと電圧設定部8Pの出力
である電圧設定信号Rとを比較部9Pにおいて比較した
結果、偏差が生じてその偏差の補正信号Dを出力する。
この補正信号Dは、出力部10Pで増幅してプライマリ
発電設備1Ρに出力され、その補正分を加算または減算
することにより発電機端子電圧を一定に制御する。
【0007】また、電圧設定部8Pの電圧設定信号R
は、電圧設定器6Pの出力信号、すなわち発電機の端子
電圧の目標値信号を受け演算した結果の信号である。こ
の電圧設定信号Rを変化させるには、電圧設定器6Ρに
より可変させる。なお、セコンダリ発電設備1Sに接続
されるセコンダリ励磁制御装置5Sの構成も同様である
ので、その動作説明も同様になるので省略する。
【0008】このように構成された従来のクロスコンパ
ウンド発電機において、電圧設定値を変更する場合は、
プライマリ発電機とセコンダリ発電機との間に流れる無
効電流の横流を抑制しながら、かつ系統電圧を監視しな
がらクロスコンパウンド発電機の端子電圧を目標値に近
づけるため、電圧設定器6P,6Sを可変する運転操作
を運転員が手動操作で行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のクロスコンパウンド発電機では、プライマリ発
電機の電圧設定器6Pおよびセコンダリ発電機の電圧設
定器6Sによる各電圧設定値を、それぞれ運転員が手動
操作で可変していたので、電圧設定値に誤差が生じた
り、また両者を同時に操作しても時間のずれが生じるた
め、無効電流の横流の発生原因となっていた。
【0010】すなわち、クロスコンパウンド発電機の電
圧設定値を制御するには、プライマリ発電機,セコンダ
リ発電機の電圧設定器6P,6Sをそれぞれ個別に手動
操作により行っていたので、この操作は経験と熟練を要
するものであり、また手動操作は操作の時間的なずれに
より無効電流の横流の発生原因となるという課題があっ
た。
【0011】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、一つの電圧設定器でプライマリ発電機とセコン
ダリ発電機の電圧設定値を同時に可変操作することがで
き、運転操作を容易にしたクロスコンパウンド発電機の
電圧設定制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、クロスコンパウンド発電機
に設けられたプライマリ発電機およびセコンダリ発電機
と、これらプライマリ発電機およびセコンダリ発電機の
端子電圧を一定に制御する制御手段と、この制御手段に
接続され前記プライマリ発電機および前記セコンダリ発
電機の端子電圧の目標電圧設定信号を出力する一つの電
圧設定器とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によれば、プライマリ発電
機およびセコンダリ発電機の端子電圧の目標電圧設定信
号を一つの電圧設定器から出力することにより、一つの
電圧設定器でプライマリ発電機とセコンダリ発電機の電
圧設定値を同時に可変操作することができ、運転操作が
容易になる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載のクロス
コンパウンド発電機の電圧設定制御装置において、制御
手段は、プライマリ発電機の目標電圧設定信号を受け電
圧設定信号として出力する第1の電圧設定手段、このプ
ライマリ発電機の目標電圧設定値とクロスコンパウンド
発電機の端子電圧とを比較する第1の比較手段を有する
プライマリ励磁制御装置と、セコンダリ発電機の目標電
圧設定信号を受け電圧設定信号として出力する第2の電
圧設定手段、このセコンダリ発電機の目標電圧設定値と
前記クロスコンパウンド発電機の端子電圧とを比較する
第2の比較手段を有するセコンダリ励磁制御装置と、前
記第1および第2の比較手段から得られた電圧設定信号
を比較しその偏差信号の中間値を検出する中間値検出回
路と、この中間値検出結果の信号を前記第1の電圧設定
手段および前記第2の電圧設定手段の少なくとも一方に
選択して出力する電圧設定選択手段とを備えたことを特
徴とする。
【0015】請求項2の発明によれば、クロスコンパウ
ンド発電機のプライマリ励磁制御装置とセコンダリ励磁
制御装置へ出力する目標値である電圧設定信号を、プラ
イマリ電圧設定とセコンダリ電圧設定の互いの偏差の中
間値に制御することにより、常にプライマリ電圧設定と
セコンダリの電圧設定の偏差が少ない運転に調整される
ことなり、クロスコンパウンド発電機の端子電圧を制御
することができる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1記載のクロス
コンパウンド発電機の電圧設定制御装置において、制御
手段は、プライマリ発電機の目標電圧設定信号を受け電
圧設定信号として出力する第1の電圧設定手段、このプ
ライマリ発電機の目標電圧設定値とクロスコンパウンド
発電機の端子電圧とを比較する第1の比較手段を有する
プライマリ励磁制御装置と、セコンダリ発電機の目標電
圧設定信号を受け電圧設定信号として出力する第2の電
圧設定手段、このセコンダリ発電機の目標電圧設定値と
前記クロスコンパウンド発電機の端子電圧とを比較する
第2の比較手段を有するセコンダリ励磁制御装置と、前
記第1および第2の比較手段から得られた電圧設定信号
を比較しその偏差信号の高値を検出する高値検出回路
と、この高値検出結果の信号を前記第1の電圧設定手段
および前記第2の電圧設定手段の少なくとも一方に選択
して出力する電圧設定選択手段とを備えたことを特徴と
する。
【0017】請求項3の発明によれば、クロスコンパウ
ンド発電機のプライマリ励磁制御装置とセコンダリ励磁
制御装置へ出力する目標値である電圧設定信号を、プラ
イマリ電圧設定とセコンダリ電圧設定の互いの偏差を比
較し高値に制御することにより、不足励磁の時にクロス
コンパウンド発電機が進相運転になるものの、常にプラ
イマリ電圧設定とセコンダリの電圧設定の高い方に調整
されることなり、不足励磁方向に対して保護することが
できる。
【0018】クロスコンパウンド発電機の端子電圧を制
御することができる。
【0019】請求項4の発明は、請求項1記載のクロス
コンパウンド発電機の電圧設定制御装置において、制御
手段は、プライマリ発電機の目標電圧設定信号を受け電
圧設定信号として出力する第1の電圧設定手段、このプ
ライマリ発電機の目標電圧設定値とクロスコンパウンド
発電機の端子電圧とを比較する第1の比較手段を有する
プライマリ励磁制御装置と、セコンダリ発電機の目標電
圧設定信号を受け電圧設定信号として出力する第2の電
圧設定手段、このセコンダリ発電機の目標電圧設定値と
前記クロスコンパウンド発電機の端子電圧とを比較する
第2の比較手段を有するセコンダリ励磁制御装置と、前
記第1および第2の比較手段から得られた電圧設定信号
を比較しその偏差信号の低値を検出する低値検出回路
と、この低値検出結果の信号を前記第1の電圧設定手段
および前記第2の電圧設定手段の少なくとも一方に選択
して出力する電圧設定選択手段とを備えたことを特徴と
する。
【0020】請求項4の発明によれば、クロスコンパウ
ンド発電機のプライマリ励磁制御装置とセコンダリ励磁
制御装置へ出力する目標値である電圧設定信号を、プラ
イマリ電圧設定とセコンダリ電圧設定の互いの偏差を比
較し低値に制御することにより、クロスコンパウンド発
電機の励磁量が定格値最大の時に、常にプライマリ電圧
設定とセコンダリの電圧設定の低い方に調整されること
なり、定格に対して保護することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】[第1実施形態]図1は本発明に係るクロ
スコンパウンド発電機の電圧設定制御装置の第1実施形
態を示すブロック図、図2は第1実施形態における電圧
設定制御のロジックシーケンスを示す図である。なお、
従来の構成と同一または対応する部分には、同一の符号
を用いて説明する。
【0023】図1において、クロスコンパウンド発電機
は、プライマリ発電設備1Pおよびセコンダリ発電設備
1Sを有し、プライマリ発電設備1Pは、プライマリ発
電機とその界磁回路付帯設備とから構成される一方、セ
コンダリ発電設備1Sはセコンダリ発電機とその界磁回
路付帯設備とから構成されている。
【0024】これらの発電設備1P,1Sは母線2と並
列に接続され、この母線2に主変圧器3が接続され、母
線2は途中で分岐して計器用変圧器4が接続されてい
る。この計器用変圧器4には、プライマリ発電設備1P
およびセコンダリ発電設備1Sの端子電圧を一定に制御
する制御手段としての制御部20が接続され、この制御
部20にプライマリ発電設備1Pおよびセコンダリ発電
設備1Sの端子電圧の目標電圧設定信号を出力する一つ
の電圧設定器6が接続されている。
【0025】制御部20は、プライマリ励磁制御装置5
Pと、セコンダリ励磁制御装置5Sと、電圧設定選択回
路11とから構成されている。プライマリ励磁制御装置
5Pおよびセコンダリ励磁制御装置5Sは、それぞれ計
器用変圧器4から出力された電圧に比例した電圧である
電圧検出信号を出力する電圧検出部7P,7Sと、電圧
設定器6P,6Sの出力信号すなわち発電機端子電圧の
目標値を受けて演算し電圧設定信号として出力する第1
および第2の電圧設定手段としての電圧設定部8P,8
Sと、電圧検出部7P,7Sから出力される電圧検出信
号と電圧設定部8P,8Sから出力される電圧設定信号
とを比較し、その偏差信号を出力する第1および第2の
比較手段としての比較部9P,9Sと、この偏差信号を
増幅して出力する出力部10P,10Sとを具備してい
る。
【0026】ここで、プライマリ励磁制御装置5Pの比
較部9Pから電圧設定選択回路11に出力される信号を
プライマリ偏差信号Pdとし、同様にセコンダリ励磁制
御装置5Sの比較部9Sから電圧設定選択回路11に出
力される信号をセコンダリ偏差信号Sdとする。
【0027】電圧設定選択回路11は、プライマリ偏差
信号Pdとセコンダリ偏差信号Sdとの偏差を判定する
偏差判定回路12と、電圧設定操作する対象を選択する
電圧設定選択手段としての電圧設定選択部13とを有し
ている。
【0028】次に、本実施形態の全体の作用を説明す
る。
【0029】プライマリ発電設備1Pおよびセコンダリ
発電設備1Sにより発電した双方の出力は、母線2によ
り合成され、この合成された出力は主変圧器3に送電さ
れる。母線2が途中で分岐して接続された計器用変圧器
4には、プライマリ発電設備1Pとセコンダリ発電設備
1Sの合成出力の端子電圧に比例した出力電圧を検出す
る。この検出された電圧は、プライマリ励磁制御装置5
P,セコンダリ励磁制御装置5Sにそれぞれ入力され
る。ここで、プライマリ励磁制御装置5Ρとセコンダリ
励磁制御装置5Sは、互いに同一の回路であるため、以
下プライマリ励磁制御装置5Pを例にとって説明する。
【0030】プライマリ励磁制御装置5Ρへ入力された
計器用変圧器4の出力電圧は、電圧検出部7Pにおいて
前述の計器用変圧器4で検出した電圧に比例した電圧と
なり、この電圧検出信号を電圧検出部7Pから出力す
る。その電圧検出信号は比較部9Pに入力され、この比
較部9Pに入力する他方の信号は電圧設定部8Pから出
力される。この電圧設定部8Pでは、電圧設定選択回路
11の信号を受けて電圧設定信号を演算し、その電圧設
定信号を比較部9Pに出力する。
【0031】この比較部9Pでは、電圧検出部7Pから
出力される電圧検出信号と電圧設定部8Pから出力され
る電圧設定信号とを比較し、その結果を偏差信号として
出力部10Pに出力するとともに、電圧設定選択回路1
1に出力する。この出力部10Pは、比較部9Ρの偏差
信号を増幅してプライマリ発電機および界磁回路付帯設
備からなるプライマリ発電設備1Pへ出力する。
【0032】一方、電圧設定選択回路11の電圧設定選
択部13において、電圧設定操作選択対象としては、次
の3つのケースがある。すなわち、第1にプライマリ励
磁制御装置5Pの電圧設定部8Ρとセコンダリ励磁制御
装置5Sの電圧設定部8Sを同時に出力したい場合と、
第2にプライマリ励磁制御装置5Pの電圧設定部8Pの
みに出力したい場合と、第3にセコンダリ励磁制御装置
5Sの電圧設定部8Sのみに出力したい場合との3つの
ケースが生ずる。これら3つのケースは、運転員が手動
操作で選択する図示しない選択スイッチにより選択可能
である。
【0033】次に、電圧設定選択回路11について、図
2を参照しつつロジックを説明する。
【0034】本実施形態における電圧設定選択回路11
の偏差判定回路12は、プライマリ偏差信号Pdとセコ
ンダリ偏差信号Sdを入力信号として、プライマリ電圧
設定操作選択信号とセコンダリ電圧設定操作選択信号に
より双方の選択が同時に成立した場合、前述の2つの偏
差信号の中間値をプライマリ電圧設定値、セコンダリ電
圧設定値とする中間値検出回路を示している。
【0035】この偏差判定回路12は、プライマリ偏差
信号Pdとセコンダリ偏差信号Sdとの差を算出する減
算器21と、この算出値を積算する積算器22と、この
積算値をプライマリ偏差信号Pdと減算する減算器23
と、上記積算値をセコンダリ偏差信号Sdと加算する加
算器24とを具備する一方、電圧設定選択部13は、選
択ロジック26,27を備えている。
【0036】本実施形態における電圧設定選択回路11
の作用を説明する。
【0037】図2に示すように、プライマリ偏差信号P
dとセコンダリ偏差信号Sdは、減算器21で両者の差
が算出され、この算出値が積算器22にてG倍に積算さ
れる。ここで、中間値とするにはG倍を0.5倍にすれ
ばよい。そして、0.5倍に積算された積算値は減算器
23によりプライマリ偏差信号Pdと減算するととも
に、加算器24によりセコンダリ偏差信号Sdと加算
し、各演算結果Pref ,Sref をそれぞれ選択ロジック
26,27へ出力する。
【0038】選択ロジック26および27では、AND
ロジック25が成立、すなわちプライマリ電圧設定操作
選択信号、セコンダリ電圧設定操作選択信号により双方
の選択が同時に成立した場合には、Pref をプライマリ
電圧設定値、Sref をセコンダリ電圧設定値として、次
段のロジックに出力する。また、ANDロジック25が
不成立、すなわちプライマリ電圧設定操作選択信号、セ
コンダリ電圧設定操作選択信号により双方の選択が同時
に成立しない場合には、Pdをプライマリ電圧設定値、
Sdをセコンダリ電圧設定値として次段のロジックに出
力する。
【0039】このように本実施形態によれば、電圧設定
器選択回路11は、電圧設定器6が1台でプライマリ励
磁制御装置5Ρおよびセカンダリ励磁制御装置5Sを共
用して使用することができる。すなわち、一つの電圧設
定器6でプライマリ発電設備1Pとセコンダリ発電設備
1Sの電圧設定値を同時に可変操作することができ、運
転操作が容易になる。
【0040】また、クロスコンパウンド発電機のプライ
マリ励磁制御装置5Pとセコンダリ励磁制御装置5Sへ
出力する目標値である電圧設定信号を、プライマリ電圧
設定とセコンダリ電圧設定の互いの偏差の中間値に制御
することにより、常にプライマリ電圧設定とセコンダリ
の電圧設定の偏差が少ない運転に調整されることなり、
クロスコンパウンド発電機の端子電圧を制御することが
できる。
【0041】[第2実施形態]図3は本発明に係るクロ
スコンパウンド発電機の電圧設定制御装置の第2実施形
態における電圧設定制御のロジックシーケンスを示す図
である。なお、前記第1実施形態と同一の部分には同一
の符号を付して説明するとともに、全体構成は前記第1
実施形態と同様であるので省略し異なる構成および作用
を説明する。以下の実施形態も同様である。
【0042】この第2実施形態は、全体構成が前述した
図1に示す回路からなり、電圧設定選択回路11が図3
に示す回路となり、図3に示す偏差判定回路12はプラ
イマリ偏差信号Pdとセコンダリ偏差信号Sdを入力と
して、プライマリ電圧設定操作選択信号とセコンダリ電
圧設定操作選択信号により双方の選択が同時に成立した
場合、前述の二つの信号の高値に合わせる高値優先回路
30を示している。
【0043】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0044】プライマリ偏差信号Pdとセコンダリ偏差
信号Sdの高値は、高値優先回路30にて判定される。
この高値優先回路30の判定結果refはプライマリ偏
差信号Pdあるいはセコンダリ偏差信号Sdのいずれか
となる。仮に、判定結果refをプライマリ偏差信号P
dとすると、プライマリ偏差信号Pdが選択ロジック2
6,27に出力される。選択ロジック26および27で
は、ANDロジック25が成立、すなわちプライマリ電
圧設定操作選択信号、セコンダリ電圧設定操作選択信号
により双方の選択が同時に成立した場合には、判定結果
refをプライマリ電圧設定値およびセコンダリ電圧設
定値として次段のロジックに出力する一方、ANDロジ
ック25が不成立、すなわちプライマリ電圧設定操作選
択信号、セコンダリ電圧設定操作選択信号により双方の
選択が同時に成立しない場合には、プライマリ偏差信号
Pdをプライマリ電圧設定値、セコンダリ偏差信号Sd
をセコンダリ電圧設定値としてそのまま次段のロジック
に出力する。
【0045】このように本実施形態によれば、1台の電
圧設定器6でプライマリ電圧設定とセコンダリ電圧設定
のいずれか高値の電圧設定が可能となる。すなわち、ク
ロスコンパウンド発電機のプライマリ励磁制御装置5P
とセコンダリ励磁制御装置5Sへ出力する目標値である
電圧設定信号を、プライマリ電圧設定とセコンダリ電圧
設定の互いの偏差を比較し高値に制御することにより、
不足励磁の時にクロスコンパウンド発電機が進相運転に
なるものの、常にプライマリ電圧設定とセコンダリの電
圧設定の高い方に調整されることなり、不足励磁方向に
対して保護することができる。
【0046】その他の構成および作用は、前記第1実施
形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0047】[第3実施形態]図4は本発明に係るクロ
スコンパウンド発電機の電圧設定制御装置の第3実施形
態における電圧設定制御のロジックシーケンスを示す図
である。
【0048】本実施形態は、前記第2実施形態も同様
に、全体構成が前述した図1に示す回路からなり、電圧
設定選択回路11が図4に示す回路となり、図4に示す
偏差判定回路12はプライマリ偏差信号Pdとセコンダ
リ偏差信号Sdを入力として、プライマリ電圧設定操作
選択信号とセコンダリ電圧設定操作選択信号により双方
の選択が同時に成立した場合、前述の二つの信号の低値
に合わせる低値優先回路31を示している。
【0049】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0050】プライマリ偏差信号Pdとセコンダリ偏差
信号Sdの低値は、低値優先回路31にて判定される。
この低値優先回路31の判定結果refはプライマリ偏
差信号Pdあるいはセコンダリ偏差信号Sdのいずれか
となる。仮に、判定結果refをプライマリ偏差信号P
dとすると、プライマリ偏差信号Pdが選択ロジック2
6,27に出力される。選択ロジック26および27で
は、ANDロジック25が成立、すなわちプライマリ電
圧設定操作選択信号、セコンダリ電圧設定操作選択信号
により双方の選択が同時に成立した場合には、判定結果
refをプライマリ電圧設定値およびセコンダリ電圧設
定値として次段のロジックに出力する一方、ANDロジ
ック25が不成立、すなわちプライマリ電圧設定操作選
択信号、セコンダリ電圧設定操作選択信号により双方の
選択が同時に成立しない場合には、プライマリ偏差信号
Pdをプライマリ電圧設定値、セコンダリ偏差信号Sd
をセコンダリ電圧設定値としてそのまま次段のロジック
に出力する。
【0051】このように第3実施形態によれば、前記第
2実施形態と同様に1台の電圧設定器6でプライマリ電
圧設定とセコンダリ電圧設定のいずれか低値の電圧設定
が可能となる。すなわち、クロスコンパウンド発電機の
プライマリ励磁制御装置5Pとセコンダリ励磁制御装置
5Sへ出力する目標値である電圧設定信号を、プライマ
リ電圧設定とセコンダリ電圧設定の互いの偏差を比較し
低値に制御することにより、クロスコンパウンド発電機
の励磁量が定格値最大の時に、常にプライマリ電圧設定
とセコンダリの電圧設定の低い方に調整されることな
り、定格に対して保護することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、プライマリ励磁制御装置の第1の電圧設定手
段およびセコンダリ励磁制御装置の第2の電圧設定手段
に出力する信号を共通化したことにより、一つの電圧設
定器で同時に操作することができる。
【0053】また、請求項2〜4によれば、電圧設定器
間の偏差補正を発電所の運用で中間値、高値あるいは低
値側を基準としている場合でも制御が可能となり、偏差
制御を容易に制御することができるとともに、運転操作
を容易することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロスコンパウンド発電機の電圧
設定制御装置の第1実施形態を示すブロック図。
【図2】第1実施形態における電圧設定制御のロジック
シーケンスを示す図。
【図3】本発明の第2実施形態における電圧設定制御の
ロジックシーケンスを示す図。
【図4】本発明の第2実施形態における電圧設定制御の
ロジックシーケンスを示す図。
【図5】従来のクロスコンパウンド発電機の電圧設定制
御装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1P プライマリ発電設備 1S セコンダリ発電設備 2 母線 3 主変圧器 4 計器用変圧器 5P プライマリ励磁制御装置 5S セコンダリ励磁制御装置 6 電圧設定器 7P,7S 電圧検出部 8P 電圧設定部(第1の電圧設定手段) 8S 電圧設定部(第2の電圧設定手段) 9P 比較部(第1の比較手段) 9S 比較部(第2の比較手段) 10P,10S 出力部 11 電圧設定選択回路 12 偏差判定回路 13 電圧設定選択部 20 制御部(制御手段) 21,23 減算器 22 積算器 24 加算器 25 ANDロジック 26,27 選択ロジック 30 高値優先回路 31 低値優先回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5G066 HA08 HB01 5H590 AA08 AB01 AB06 AB09 CA04 CA28 CC01 DD64 EA14 EA17 EB02 EB12 EB21 FA06 GA02 HA02 HB02 JB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロスコンパウンド発電機に設けられた
    プライマリ発電機およびセコンダリ発電機と、これらプ
    ライマリ発電機およびセコンダリ発電機の端子電圧を一
    定に制御する制御手段と、この制御手段に接続され前記
    プライマリ発電機および前記セコンダリ発電機の端子電
    圧の目標電圧設定信号を出力する一つの電圧設定器とを
    備えたことを特徴とするクロスコンパウンド発電機の電
    圧設定制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロスコンパウンド発電
    機の電圧設定制御装置において、制御手段は、プライマ
    リ発電機の目標電圧設定信号を受け電圧設定信号として
    出力する第1の電圧設定手段、このプライマリ発電機の
    目標電圧設定値とクロスコンパウンド発電機の端子電圧
    とを比較する第1の比較手段を有するプライマリ励磁制
    御装置と、セコンダリ発電機の目標電圧設定信号を受け
    電圧設定信号として出力する第2の電圧設定手段、この
    セコンダリ発電機の目標電圧設定値と前記クロスコンパ
    ウンド発電機の端子電圧とを比較する第2の比較手段を
    有するセコンダリ励磁制御装置と、前記第1および第2
    の比較手段から得られた電圧設定信号を比較しその偏差
    信号の中間値を検出する中間値検出回路と、この中間値
    検出結果の信号を前記第1の電圧設定手段および前記第
    2の電圧設定手段の少なくとも一方に選択して出力する
    電圧設定選択手段とを備えたことを特徴とするクロスコ
    ンパウンド発電機の電圧設定制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のクロスコンパウンド発電
    機の電圧設定制御装置において、制御手段は、プライマ
    リ発電機の目標電圧設定信号を受け電圧設定信号として
    出力する第1の電圧設定手段、このプライマリ発電機の
    目標電圧設定値とクロスコンパウンド発電機の端子電圧
    とを比較する第1の比較手段を有するプライマリ励磁制
    御装置と、セコンダリ発電機の目標電圧設定信号を受け
    電圧設定信号として出力する第2の電圧設定手段、この
    セコンダリ発電機の目標電圧設定値と前記クロスコンパ
    ウンド発電機の端子電圧とを比較する第2の比較手段を
    有するセコンダリ励磁制御装置と、前記第1および第2
    の比較手段から得られた電圧設定信号を比較しその偏差
    信号の高値を検出する高値検出回路と、この高値検出結
    果の信号を前記第1の電圧設定手段および前記第2の電
    圧設定手段の少なくとも一方に選択して出力する電圧設
    定選択手段とを備えたことを特徴とするクロスコンパウ
    ンド発電機の電圧設定制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のクロスコンパウンド発電
    機の電圧設定制御装置において、制御手段は、プライマ
    リ発電機の目標電圧設定信号を受け電圧設定信号として
    出力する第1の電圧設定手段、このプライマリ発電機の
    目標電圧設定値とクロスコンパウンド発電機の端子電圧
    とを比較する第1の比較手段を有するプライマリ励磁制
    御装置と、セコンダリ発電機の目標電圧設定信号を受け
    電圧設定信号として出力する第2の電圧設定手段、この
    セコンダリ発電機の目標電圧設定値と前記クロスコンパ
    ウンド発電機の端子電圧とを比較する第2の比較手段を
    有するセコンダリ励磁制御装置と、前記第1および第2
    の比較手段から得られた電圧設定信号を比較しその偏差
    信号の低値を検出する低値検出回路と、この低値検出結
    果の信号を前記第1の電圧設定手段および前記第2の電
    圧設定手段の少なくとも一方に選択して出力する電圧設
    定選択手段とを備えたことを特徴とするクロスコンパウ
    ンド発電機の電圧設定制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3220536A3 (en) * 2016-03-15 2017-10-11 General Electric Company Rotor synchroization of cross-compound systems on turning gear

Cited By (3)

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