JP2000165270A - Fm受信機 - Google Patents

Fm受信機

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JP2000165270A
JP2000165270A JP33609098A JP33609098A JP2000165270A JP 2000165270 A JP2000165270 A JP 2000165270A JP 33609098 A JP33609098 A JP 33609098A JP 33609098 A JP33609098 A JP 33609098A JP 2000165270 A JP2000165270 A JP 2000165270A
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Hiroshi Yokoyama
博史 横山
Masami Yanagibori
正実 柳掘
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
    • H04H40/00Arrangements specially adapted for receiving broadcast information
    • H04H40/18Arrangements characterised by circuits or components specially adapted for receiving
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04HBROADCAST COMMUNICATION
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    • H04H20/33Arrangements for simultaneous broadcast of plural pieces of information by plural channels
    • H04H20/34Arrangements for simultaneous broadcast of plural pieces of information by plural channels using an out-of-band subcarrier signal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】帯域フィルタの一部を共用して回路規模の縮小
化を図る 【解決手段】ビットレートの異なる第1および第2の付
加情報信号(RDS信号とDARC信号)が多重された
FM信号を受信するFM受信機である。FM検波された
付加情報信号が共通の帯域フィルタ50に供給され、こ
の帯域フィルタによって抽出されたRDS信号が第1の
デコーダ系20に供給されてデコードされ、帯域フィル
タによって抽出されたDARC信号が第2のデコーダ系
30に供給されてデコードされる。帯域フィルタは、制
御部51からの選択信号によって何れの信号を抽出でき
るようにその帯域特性が選択される。帯域フィルタはB
PF60,HPF54,LPF34とスイッチSWa、
SWbで構成され、RDS信号のときは帯域フィルタと
してBPFのみを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FM受信機に関
する。詳しくは、FM多重放送信号に係る多重データと
してサブキャリアの異なる2種類の付加情報信号をそれ
ぞれ復調するためのデコーダ系のうち、2種類の付加情
報信号を抽出するための帯域フィルタを共用構成とする
ことによって、回路規模の縮小、ローコスト化を図れる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ、特にドイツ、フランス、ス
イスなどのヨーロッパ地域では、FM信号のサブキャリ
ヤを使用した付加サービスが行われている。この付加サ
ービスとして使用される付加情報信号はRDS(Radio
Data System)信号であって、交通情報、時刻表示、放
送局名表示などのサービスが、ラジオ情報の一部として
利用されている。
【0003】このRDSサービスは図7に示すように、
FM放送のメインチャネルMCH、サブチャネルSCH
よりも高域側であって、FMパイロット周波数fpの整
数倍をサブキャリヤとする付加情報信号である。サブキ
ャリヤ周波数(fsa)は3fp=3×19kHz=5
7kHzに選ばれている。
【0004】このRDS信号はそのビットレートが1.
1875kbpsであるために、充分なサービス情報を
ユーザに提供できないことから、現在ではこれよりもビ
ットレートの高い付加サービスが提案されている。この
新付加サービスとしての付加情報信号はDARC(Data
Radio Channel)信号と称されるもので、その周波数ス
ペクトラムは図7に示すようにRDS信号に隣接した高
域側の周波数帯域を占有帯域とするものであって、その
サブキャリヤ周波数(fsb)はFMパイロット周波数
fpの4倍の周波数4fp=76kHzに選ばれてい
る。
【0005】ところで、この新付加サービスであるDA
RC信号の放送が開始されると、FM受信機としてはR
DS信号とDARC信号の双方を受信できた方が好まし
い。新旧両付加サービス信号を受信できるようにしたF
M受信機の構成例を図8に示す。
【0006】図8はFM受信機10の一例を示すもの
で、FM受信部12では選局されたFMチャネルでのF
M信号が受信されてFM復調処理が行われ、復調信号は
アンプ14を通じてスピーカ16より出力される。
【0007】FM検波されたFM信号の一部はさらに付
加情報信号のデコーダ系18に供給される。このデコー
ダ系18はRDS信号用のデコーダ20とDARC信号
用のデコーダ30の他に、これらの付加情報信号の何れ
かを選択したり、ユーザが指定する必要なデータのみ選
択するマイコンで構成された制御部51を有し、選択さ
れたデータ(交通情報、時刻データなど)は表示部、こ
の例では液晶表示部(LCD)52上に表示される。
【0008】RDS信号用デコーダ20はその中心周波
数が3fpであって、Q(クオリティーファクタ:共振
鋭度)の高いバンドパスフィルタ(BPF)22を有
し、このバンドパスフィルタ22でFM検波信号のうち
RDS信号のみが抽出、分離されて出力される。抽出さ
れたRDS信号はリミッタ24によって信号レベルが制
限される波形成形処理が行われる。
【0009】その後、デコード部26に供給され、クロ
ック源28からのクロック(正弦波クロック)fcka
によってRDS信号に含まれるデータのデコード処理が
行われる。デコードされたRDSデータは上述した制御
部51に供給されて目的のデータの表示処理が行われ
る。上述したクロックfckaとしては、デューティ5
0%のパルスを得るため、8fsa=456kHzのク
ロック周波数が使用されている。
【0010】一方、DARC信号用デコーダ30も中心
周波数が4fpで、比較的そのQが緩やかなバンドパス
フィルタ32を有する。このバンドパスフィルタ32で
DARC信号が抽出される。抽出されたDARC信号中
には隣接チャネルのFM信号の一部が混入することも考
えられるので、ローパスフィルタ34によって隣接のF
M信号が除去される。その後DARC信号はリミッタ3
6によって信号レベルを制限する波形成形処理が行われ
る。
【0011】その後、デコード部38に供給され、クロ
ック源40からのクロック(正弦波クロック)fckb
によってDARC信号に含まれるデータのデコード処理
が行われる。このデコード処理にあたっては、DARC
データをデインターリーブ処理するためにワーキング用
のメモリ例えばSRAM42が使用されると共に、フォ
ントROM44を使用して表示データに変換される。こ
のDARCデータはRDSデータと同じく上述した制御
部51に供給されてユーザが選択した目的のデータのみ
が表示部52に表示される。デコード処理に使用される
クロックfckbは7.2MHzである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにRDS
信号とDARC信号の両信号を受信するためには少なく
とも2系統の受信系(第1のデコード系20と第2のデ
コード系30)を設ける必要があり、特にRDS信号用
のデコーダ20をIC化する場合にはバンドパスフィル
タ22用のチップと、その他の回路に対するチップの、
少なくとも2つのチップを用意しなければならない。
【0013】同様に、DARC信号のデコーダ30をI
C化する場合には、RDS信号用と同様にバンドパスフ
ィルタ32用のチップの他に、リミッタ36、ローパス
フィルタ34およびデコード部38を含む回路系のチッ
プ、ワーキングメモリとして機能するSRAM42のチ
ップ、そしてフォントデータをストアしているROM4
4用のチップの少なくとも4つのチップを用意する必要
がある。
【0014】そのため、2系統の信号デコード系を設け
た場合には、回路基板上に占有するチップ面積(少なく
とも6チップ分)が増大し、回路規模の縮小化は望むべ
くもない。チップ数の増大に伴って両機能をコントロー
ルするためのシステムマイコンの入出力ポート数も多数
必要になるから、現在使用されている受信機用マイコン
より多機能なものを使用せざるを得ず、コストアップも
招来する。
【0015】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決するため、特にバンドパスフィルタをできるだけ
共用化できるように構成することによって、チップ数の
削減、それに伴う基板面積の縮小化と共に、コストダウ
ンを図ることができるFM受信機を提案するものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係るFM受信機で
は、ビットレートの異なる第1および第2の付加情報信
号が多重されたFM信号を受信するFM受信機であっ
て、FM検波された上記付加情報信号が共通の帯域フィ
ルタに供給され、この帯域フィルタによって抽出された
上記第1の付加情報信号が第1のデコーダ系に供給され
てデコードされ、上記帯域フィルタによって抽出された
上記第2の付加情報信号が第2のデコーダ系に供給され
てデコードされると共に、上記帯域フィルタは、制御部
からの選択信号によって何れの付加情報信号を抽出でき
るようにその帯域特性が選択されるようになされたこと
を特徴とする。
【0017】この発明では、RDS信号を抽出する帯域
フィルタとDARC信号を抽出する帯域フィルタの一部
を共用する。つまり、RDS信号を抽出するバンドパス
フィルタをDARC信号の帯域フィルタの一部としても
使用する。DARC信号用帯域フィルタは、DARC信
号異常の帯域を取り出すハイパスフィルタ、DARC信
号を抽出するバンドパスフィルタおよび隣接チャネル信
号を除去するローパスフィルタの3つのフィルタで構成
され、そのうちのバンドパスフィルタを共用する。バン
ドパスフィルタに供給されるクロック源も1つにする。
【0018】帯域フィルタを共用することによって、フ
ィルタチップが1つとなり、その分チップ面積が少なく
なって、回路規模を縮小できる。マイコンの入出力ポー
ト数も削減されるから、現在使用しているマイコンを流
用でき、装置への搭載コストも安くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の一実施形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのFM受信機10の構成を示す。
【0020】図1から明らかなように、この発明に係る
FM受信機10はRDS信号用のデコーダ20とDAR
C信号用のデコーダ30を有し、それぞれで復調された
RDS信号若しくはDARC信号がバッファ回路56を
介してマイコンで構成された制御部51に供給され、ユ
ーザが選択した付加情報のみ、LCDなどで構成された
表示部52上に表示され、ユーザへのサービスに提供さ
れる。
【0021】両デコーダ20、30は従来と同じように
構成され、したがってRDS信号20にはデコード部2
6を有し、一方DARC信号用デコーダ30にもデコー
ド部38を有する。そして、ワーキング用のSRAM4
2を用いてデインターリーブ処理や、ROM44に格納
されたフォントデータを利用して付加情報のデコード処
理がなされることは従来と同様である。
【0022】この発明ではFM受信部12によってFM
検波された付加情報信号(RDS信号とDARC信号)
が帯域フィルタ50に供給されて、希望する付加情報信
号が抽出分離される。そのため、この帯域フィルタ50
はバンドパスフィルタ60を有し、このフィルタ60の
前段には第1のスイッチSWaが設けられ、一方の端子
rにFM検波された付加情報信号が直接供給され、他方
の端子dにはハイパスフィルタ54を介して付加情報信
号が供給される。
【0023】バンドパスフィルタ60の出力段側には第
2のスイッチSWbが設けられ、一方の端子r側はRD
S信号用デコーダ20を構成するリミッタ24に接続さ
れる。他方の端子d側はローパスフィルタ34を介して
DARC信号用デコーダ30を構成するリミッタ36に
接続される。
【0024】第1と第2のスイッチSWaとSWbは連
動して切り替えられる。図はRDS信号を選択したとき
の切り替え状態を示す。これらスイッチSWa、SWb
は何れも電子スイッチが使用され、その切り替え信号は
制御部51で生成される。RDS信号を抽出するときは
バンドパスフィルタ60のみが使用される。
【0025】一方、DARC信号を抽出するときはハイ
パスフィルタ54、バンドパスフィルタ60およびおよ
びフィルタ34が使用される。まずハイパスフィルタ5
4ででDARC信号以上の周波数帯域の信号が抽出され
たのち、バンドパスフィルタ60でDARC信号の周波
数帯域が抽出され、そしてローパスフィルタ34でDA
RC信号に隣接するチャネルの信号成分が除去される。
【0026】上述したバンドパスフィルタ60はRDS
信号のときはその中心周波数が3fpの狭帯域フィルタ
として機能し、DARC信号のときはその中心周波数が
4fpの広帯域フィルタとして機能する。そのためには
使用するクロック(駆動クロック)の周波数を異ならせ
ればよい。RDS信号用のときはこの例では2.7MH
zのクロックが使用され、DARC信号用のときはこの
例では3.6MHzのクロックが使用されている。
【0027】これは、後述するバンドパスフィルタ60
の構成上、2.7MHzのクロック(スイッチングパル
ス)を使用することによって、その中心周波数が57k
Hzで、狭帯域特性となる帯域フィルタとして機能する
からである。同様に、3.6MHzのクロックを使用す
ると、その中心周波数が76kHzで、広帯域特性とな
る帯域フィルタとして機能するからである。
【0028】このようなクロックを得るため、単一のク
ロック源70が設けられ、その基準クロックがクロック
発生器72に供給される。基準クロックの周波数は、こ
の例ではRDS信号用のクロック周波数と、DARC信
号用のクロック周波数の最小公倍数である10.8MH
zに選ばれている。
【0029】この基準クロックがクロック発生器72に
供給され、ここで2.7MHzと3.6MHzのクロッ
クが生成される。これらの他に、デコード部26および
38で使用されるデコード処理クロックが生成される。
本例では何れも同じデコード処理クロックでデコード処
理を行う例を示してあるので、そのクロックとしては例
えば3.6MHzが共通に使用される。もちろん、異な
ったクロックをデコード処理クロックとすることもで
き、この場合には端子aとbにはそれぞれ対応するデコ
ード処理クロックが供給されることになる。クロック発
生器72において、どのクロックをバンドパスフィルタ
60に供給するかは制御部51からの選択信号によって
定まる。
【0030】ところで、バンドパスフィルタ60は上述
したように使用する付加情報信号の種類によってその帯
域特性を変更する必要がある。帯域特性は帯域幅の他
に、Q(クオリティー)特性も考慮する必要がある。つ
まり図7に示すようにRDS信号は狭帯域特性である
が、そのQは高い。これに対してDARC信号は広帯域
特性であるが、そのQは比較的低い。
【0031】このように帯域幅とQを考慮して帯域特性
を可変できるようなバンドパスフィルタとしては、バイ
クォッド型帯域フィルタが好適である。この帯域フィル
タは図3のように3個のオペアンプ64,66,68を
使用したアクティブフィルタである。
【0032】端子62aに信号が入力したとき、出力端
子62bに得られる出力信号の帯域幅とQは次のように
なる。
【0033】まず、信号線路に接続された抵抗器をR1
〜R4とする。コンデンサをCとする。この帰還型のア
クティブフィルタのゲインGと帯域幅Bはそれぞれ、 G=R2/R1 ・・・(1) B=1/(R2・C)=1/Q ・・・(2) で与えられ、そのときのカットオフ周波数f0は、次の
ようになる。
【0034】
【数1】
【0035】ここに、Qとはクオリティーファクタであ
る。
【0036】したがって、いま抵抗器R2を大きくする
と(式2)よりQが大きく(高く)なり、抵抗器R3を
大きくすると、(式3)よりカットオフ周波数f0が低
くなることが判る。つまり、抵抗器R2,R3を共に大
きくすると、図4の左側のような帯域特性(中心周波数
は下がるが、Qが高くなる)となる。
【0037】これとは逆に、抵抗器R2を小さくする
と、(式2)よりQが小さく(低く)なり、抵抗器R3
を小さくすると、(式3)よりカットオフ周波数f0が
高くなることが判る。したがって、抵抗器R2,R3を
共に小さくすると、図4の右側のような帯域特性(中心
周波数は高くなるが、Qは落ちる)となることから、こ
れらの関係は丁度RDS信号とDARC信号との帯域特
性に近似している。
【0038】一方、フィルタとしてSCF(switched c
apacitor filter)が知られている。このSCFフィル
タは図5に示すように入出力端子74a、74b間に並
列接続されたコンデンサ(キャパシタ)CRを有し、こ
のコンデンサCRが一方の伝送路に接続されたスイッチ
SWcの可動端子側に接続されたものである。スイッチ
SWcは端子76からのスイッチングパルスSPによっ
て交互に切り替え制御される。スイッチングパルスSP
はデューティーが50%のパルスである。
【0039】このようにデューティーが50%のスイッ
チングパルスSPを用いてスイッチSWcをスイッチン
グ制御すると、そのときの等価回路は図6のように、伝
送路に抵抗Rcが接続されたものと等価になることが知
られている。そして、そのときのスイッチング周波数f
spと等価抵抗Rcとの関係は、 Rc=1/(fsp・CR) ・・・(4) で表される。
【0040】その結果、スイッチング周波数fspを大
きくすると、等価抵抗Rcの値が小さくなり、スイッチ
ング周波数fspを小さくすると、等価抵抗Rcの値が
大きくなることが判る。
【0041】したがって図3に示す抵抗器R2やR3の
代わりにこのSCFフィルタを使用すると共に、そのと
きのスイッチング周波数fspを可変すれば、抵抗器R
2やR3の値を自由に可変できるようになる。そして、
抵抗器R2の値を可変することによって、帯域特性のQ
を自由に変えることができ、また抵抗器R3の値を可変
することによって、カットオフ周波数f0を調整でき
る。
【0042】つまり、図4のように抵抗器R2,R3を
SCFフィルタで代用すると共に、そのスイッチング周
波数fspを低くして、R2,R3に相当する等価抵抗
Rcの値を共に大きくすると、狭帯域特性でQの高い帯
域特性(図4左側の帯域特性)が得られる。
【0043】またスイッチング周波数fspを高くし
て、等価抵抗Rcの値を小さくすると、広帯域特性でQ
の下がった帯域特性(図4右側の帯域特性)を得ること
ができるから、スイッチング周波数fspを適切な値と
することによって図7のRDS信号を抽出したり、DA
RC信号を抽出するバンドパスフィルタ60を構築でき
ることが判る。
【0044】図2はこのような考えを踏襲したバンドパ
スフィルタ60の具体例である。第1のSCFフィルタ
SCFaは抵抗器(可変抵抗器)R2に相当するもの
で、コンデンサC2とスイッチS2で構成され、端子8
0にスイッチングパルスSP(fsp)が与えられる。
同様に、第2のSCFフィルタSCFbは抵抗器(可変
抵抗器)R3に相当するもので、コンデンサC3とスイ
ッチS3で構成され、端子82には共通に使用するスイ
ッチングパルスSP(fsp)が与えられる。
【0045】そして、このバンドパスフィルタ60をR
DS信号を抽出するフィルタとして使用するときには、
第1のスイッチング周波数fspa(=2.7MHz)
が供給され、DARC信号を抽出するフィルタとして使
用するときには、第2のスイッチング周波数fspb
(=3.6MHz)が供給される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では帯域フ
ィルタを共用化できるように構成したものである。つま
り、第1の付加情報信号を抽出する帯域フィルタを第2
の付加情報信号用帯域フィルタの一部としても使用する
ようにしたものである。
【0047】このように帯域フィルタを共用することに
よって、フィルタチップが1つとなり、その分チップ面
積が少なくなって、回路規模を縮小できる。制御部とし
てのマイコンの入出力ポート数も削減されるから、現在
使用しているマイコンを流用でき、装置への搭載コスト
も安くなる。
【0048】したがってこの発明はRDS信号やDAR
C信号などのように、FM信号に多重されると共に、周
波数帯域が異なる付加情報信号を受信するFM受信機に
適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るFM受信機の一実施形態を示す
要部の系統図である。
【図2】この発明に使用できる帯域フィルタの一実施形
態を示す要部の接続図である。
【図3】帯域フィルタの原理的説明に使用する帯域フィ
ルタの接続図である。
【図4】周波数帯域のレスポンス特性を示す図である。
【図5】SCFフィルタの説明図である。
【図6】その等価回路図である。
【図7】FM信号に多重された付加情報信号の周波数特
性図である。
【図8】付加情報信号を受信するFM受信機の構成図で
ある。
【符号の説明】
10・・・FM受信機、20・・・RDS信号デコーダ
系、30・・・DARC信号デコーダ系、26・・・R
DS信号用デコード部、38・・・DARC信号用デコ
ード部、50・・・帯域フィルタ、34・・・ローパス
フィルタ、54・・・ハイパスフィルタ、60・・・バ
ンドパスフィルタ、70・・・クロック源、SCFa、
SCFb・・・スイッチド・キャパシタ・フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットレートの異なる第1および第2の
    付加情報信号が多重されたFM信号を受信するFM受信
    機であって、 FM検波された上記付加情報信号が共通の帯域フィルタ
    に供給され、 この帯域フィルタによって抽出された上記第1の付加情
    報信号が第1のデコーダ系に供給されてデコードされ、
    上記帯域フィルタによって抽出された上記第2の付加情
    報信号が第2のデコーダ系に供給されてデコードされる
    と共に、上記帯域フィルタは、制御部からの選択信号に
    よって何れの付加情報信号を抽出できるようにその帯域
    特性が選択されるようになされたことを特徴とするFM
    受信機。
  2. 【請求項2】 上記第1の付加情報信号はRDS信号で
    あり、第2の付加情報信号はDARC信号であることを
    特徴とする請求項1記載のFM受信機。
  3. 【請求項3】 上記帯域フィルタは、バンドパスフィル
    タと、その前段に設けられた第1のスイッチを介して接
    続されるハイパスフィルタと、上記バンドパスフィルタ
    の後段に設けられた第2のスイッチを介して接続される
    ローパスフィルタで構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のFM受信機。
  4. 【請求項4】 上記バンドパスフィルタは、これに供給
    されるクロックの周波数を変更することで、その通過帯
    域特性が変更されるようになされたことを特徴とする請
    求項3記載のFM受信機。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2のクロックを発生す
    るクロック発生器が設けられ、このクロック発生器には
    共通のクロック源が接続されるようになされたことを特
    徴とする請求項4記載のFM受信機。
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