JP2000165248A - 電子透かし埋め込み装置、出力制御装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

電子透かし埋め込み装置、出力制御装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2000165248A
JP2000165248A JP10337258A JP33725898A JP2000165248A JP 2000165248 A JP2000165248 A JP 2000165248A JP 10337258 A JP10337258 A JP 10337258A JP 33725898 A JP33725898 A JP 33725898A JP 2000165248 A JP2000165248 A JP 2000165248A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像と音声を含むコンテンツの著作権を、映
像と音声に対して総合的に保護できる電子透かしを上記
コンテンツに埋め込む。 【解決手段】 入力された映像データはフレーム切り出
し手段301によりフレーム分割され、各フレームにフ
レーム番号が付加される。そして、各フレームとフレー
ム番号と不揮発性メモリ107に記憶されている電子透
かし埋め込み位置情報等の鍵データとが電子透かし埋め
込み手段303に入力され、各フレームにフレーム番号
が電子透かしとして埋め込まれる。音声データもブロッ
ク分割手段304でブロックに分割され、ブロック番号
が付加され、各ブロックとブロック番号と鍵データとが
電子透かし埋め込み手段306に入力され、各ブロック
にブロック番号が電子透かしとして埋め込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオ、テレビ番
組、映画等の映像及び音声を含むコンテンツに対して著
作権保護のための電子透かしを埋め込む場合に用いて好
適な電子透かし埋め込み装置、及び記録された上記コン
テンツの再生出力等の出力制御に用いて好適な出力制御
装置、及びそれらに用いられるコンピュータ読み取り可
能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像、音楽、映画等のコンテ
ンツの不正なコピーを防ぐための手法の一つとして電子
透かしと呼ばれる手法がある。電子透かしとは、不正を
防止するための情報を、人間に知覚できない形でコンテ
ンツに埋め込む手法である。その場合、ディジタルコン
テンツはそのままの状態で情報を埋め込むが、アナログ
コンチンツはディジタル化した後、情報を埋め込む。
【0003】以下、コンテンツに対する電子透かしの従
来の埋め込み方法の代表的なものについて述べる。静止
画像に対する電子透かしの情報埋め込み方式の代表的な
ものとして、ディジタル画像の場合でいえば、画素の色
相、明度等にあたる、ディジタルコンテンツのデータ値
に演算を施して電子透かしを埋め込む手法がある。この
手法の代表的なものとして、ディジタルコンテンツをブ
ロックに分割し、ブロック毎に+1と−1の組み合わせ
である予め決められた透かしパターンを足し込むという
Digimarc杜、米国特許5,636,292号の
手法がある。
【0004】他の静止画像に対する電子透かし埋め込み
方法として、ディジタルコンテンツに対して、高速フー
リエ変換、離散コサイン変換、ウェーブレット変換等の
周波数変換を行い、周波数領域に透かし情報を加えた
後、逆周波数変換を行うことにより埋め込みを行う手法
がある。
【0005】上記高速フーリエ変換による手法では、入
力コンテンツは、PN系列を加えられて拡散された後、
ブロックに分割される。そして、ブロック毎にフーリエ
変換が施され、1ブロックに1ビットの透かし情報が埋
め込まれる。この透かし情報が埋め込まれたブロックは
逆フーリエ変換が施され、再び最初と同じPN系列が加
えられて電子透かしが埋め込まれたコンテンツが得られ
る。これは、大西、岡、松井、”PN系列による画像へ
の透かし署名法”1997年、暗号と情報セキュリティ
シンポジウム講演論文集、SCIS97−26Bに詳し
い。
【0006】離散コサイン変換による手法は、ブロック
に分割し、ブロック毎に離散コサイン変換をする。そし
て、1ブロックに1ビットの情報を埋め込んだ後、逆変
換をして電子透かし埋め込み済みコンテンツを生成す
る。これは、中村、小川、高嶋”ディジタル画像の著作
権保護のための周波数領域における電子透かし方式”1
997年、暗号と情報セキュリティシンポジウム講演論
文集、SCIS97・26Aに詳しい。
【0007】ウェーブレット変換による手法は、入力コ
ンテンツをブロック分割する必要のない手法である。こ
れは、石塚、酒井、櫻井、”ウェーブレット変換を用い
た電子すかし技術の安全性と信頼性に関する実験的考
察”1997年、暗号と情報セキュリティシンポジウム
講演論文集、SCIS97−26Dに詳しい。
【0008】音声データの場合も、静止画像と同様に、
ブロック化した後に周波数変換、電子透かしの埋め込
み、逆周波数変換を行う方法により、電子透かしの埋め
込みが可能である。具体的には、周期の異なる三角関数
を基底関数群として、それらの1次結合の形で表される
1次元音声データの基底関数群から幾つかの基底関数を
取り出し、位相をいくらかずらした後、再び音声データ
に復元しても、元のデータとの違いを知覚することがで
きないという人間の聴覚特性を利用した方法がある。
【0009】また、1次元実数値関数として表されるデ
ィジタル音声データをウェーブレット変換して、得られ
たウェーブレット係数に対し埋め込みを行うという方法
がある。この方法は、静かな音は、大きな音にかき消さ
れてしまうという聴覚特性を利用したものである。これ
らの手法の詳細については、井上杉「電子透かし一マル
チメディア自体の暗号システム」丸山学芸図書に詳し
い。
【0010】また、電子透かしの静止画像への埋め込
み、音声への埋め込みの他、動画像データヘの電子透か
し埋め込み技術として、動きベクトルに埋め込む方法
や、2台の微妙に異なる角度から被写体を撮影するカメ
ラからの動画像を組み合わせる方法が知られている。
【0011】次に、一般的なフレーム内符号化手段とフ
レーム間符号化手段を備えた動画像圧縮方式MPEGの
原理について説明した後、電子透かしを動画像データの
動きベクトルに埋め込む手法について説明する。MPE
Gでは、フレーム間の差分を取ることで時間軸方向の冗
長度を落とし、これによって得られた差分データをDC
T及び可変長符号化処理して空間方向の冗長度を落とす
ことによって全体として高能率符号化を実現する。上記
時間軸方向の冗長度については、動画の場合には連続し
たフレームの相関が高いことに着目し、符号化しようと
するフレームと時間的に先行又は後行するフレームとの
差分をとることによって冗長度を落とすことが可能とな
る。
【0012】そこで、フレーム内で符号化する符合化モ
ードで得られるインドラ符号化画像(I−ピクチャ)の
他に、時間的に先行するフレームとの差分値を符号化す
る前方予測符号化画像(P−ピクチャ)と、時間的に先
行するフレーム又は後行するフレームとの差分値、或い
はそれらの両フレームからの補間フレームとの差分値の
内最もデータ量が少ないものを符号化する両方向予測符
号化画像(B−ピクチャ)とを有し、これらの符合化モ
ードによる各フレームを所定の順序で組み合わせてい
る。
【0013】MPEGにおいては、上述のI−ピクチ
ャ、P−ピクチャ、B−ピクチャをそれぞれ1枚、4
枚、10枚で1単位(GOP)とし、先頭にI−ピクチ
ャを配し、2枚のB−ピクチャとP−ピクチャとを繰り
返し配する組み合わせを推奨しており、一定周期でI−
ピクチャを置くことによって、逆再生等の特殊再生やこ
のGOPを単位とした部分再生を可能とするとともにエ
ラー伝播の防止を図っている。
【0014】また、フレーム中で新たな物体が現れた場
合には、時間的に先行するフレームとの差分を取るより
も、後行するフレームとの差分を取った方がその差分値
が少なくなる場合がある。そこで、MPEGでは、上述
のような両方向予測符号化を行い、より高能率な圧縮を
行っている。
【0015】また、MPEGでは動き補償を行う。即
ち、8画素×8画素のブロックを輝度データについて4
ブロック、色差データについて2ブロック集めた所定ブ
ロック(マクロブロック)単位で、先行又は後行フレー
ムの対応ブロック近傍のマクロブロックとの差分をと
り、一番差が少ないマクロブロックを探索することによ
って動きベクトルを検出し、この動きベクトルをデータ
として符号化する。
【0016】復号の際には、この動きベクトルを用いて
先行又は後行フレームの対応マクロブロックデータを抽
出し、これによって動き補償を用いて符号化された符号
化データの復号を行う。上述のような動き補償に際して
は、時間的に先行するフレームを一旦符号化した後、再
度復号したフレームを得て先行フレームとし、このフレ
ームにおけるマクロブロックと符号化しようとするフレ
ームのマクロブロックとを用いて動き補償が行われる。
【0017】そこで、電子透かしを動きベクトルに埋め
込む方式では、一つの動きベクトルの移動を透かし情報
のビット列の1ビットに対応させる。即ち、このビット
の値を1にしたい場合は、このベクトルを目視では認識
不可能な程度移動させ、値を0にしたい場合には、ベク
トルを移動させない。この処理を多くの動きベクトルに
施すことにより、全ての透かし情報を埋め込む方法を取
っている。
【0018】また、現在標準化作業中のMPEG−4に
おいては、複数ビデオプレーンを重ね合せる処理が導入
された。これによりマクロブロックごとの符号化に代わ
り、画像上のオブジェクト単位での符号化など、任意の
輪郭の領域での処理が可能となった。輪郭符号化にはM
MRや算術符号化が使われる。
【0019】次に、2台の微妙に異なる角度より被写体
を撮影するカメラからの動画像を組み合わせる方法につ
いて説明する。一つの被写体に対して微妙に異なる角度
から撮影できるように2台のカメラを設置する。被写体
を頂点として2台のカメラがなす角度は、非常に小さい
ので、2台のカメラで撮影した画像は、人間の目では識
別できない。
【0020】2台のカメラをA,Bとする。カメラA,
Bにより撮影した画像を各々フレーム毎に分割し、それ
らを(a1,a2・・・・an)、(b1,b2・・・
・bn)とする。カメラA,Bが撮影した画像のフレー
ムよりランダムに画像を選択し、原画像を作成する。例
えば、原画像は(a1,a2,b3,a4,b5・・・
・bn)となる。ここで、1フレームを透かし情報のビ
ット列の1ビットに対応させる。即ち、このビットの値
を1としたい場合は、フレームを他方のフレームで置き
換える。ビツトの値を0としたい場合は、フレームの置
き換えを行わない。この処理を多くのフレームに施すこ
とにより、全ての透かし情報を埋め込む。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の、映画等の映像
と音声を有するコンテンツに対する電子透かし埋め込み
方式は、映像及び音声に対してそれぞれ別個に埋め込み
を行うものであった。このため、映像、音声各々単体で
の著作権は保護することが可能であったが、映像と音声
の両方を有するコンテンツとして総合的に著作権を保護
するには限界があった。
【0022】本発明は、上記の問題を解決するために成
されたもので、映像及び音声のコンテンツの著作権を総
合的に保護できる電子透かしを埋め込むことができるよ
うにすることを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による電子透かし埋め込み装置において
は、複数の情報系列を含むコンテンツにおける上記各情
報系列に対してそれぞれ埋め込み情報を生成する情報生
成手段と、上記生成された各埋め込み情報を各情報系列
に対して電子透かしとして埋め込む埋め込み手段とを設
けている。
【0024】また、本発明による出力制御装置において
は、複数の情報系列を含むコンテンツを出力する出力手
段と、上記コンテンツにおける上記各情報系列を分割し
て部分情報系列とする分割手段と、上記各部分情報系列
に電子透かしとして埋め込まれている埋め込み情報を抽
出する電子透かし抽出手段と、上記抽出された各埋め込
み情報を比較し、比較結果に応じて上記出力手段を制御
する比較手段とを設けている。
【0025】また、本発明による他の出力制御装置にお
いては、複数の情報系列を含むコンテンツを出力する出
力手段と、上記コンテンツにおける上記各情報系列を分
割して部分情報系列とする分割手段と、上記各部分情報
系列に電子透かしとして埋め込まれている埋め込み情報
を抽出する電子透かし抽出手段と、上記埋め込み情報の
一つに対して演算を行う演算手段と、上記演算手段によ
り求められた値と上記部分情報系列とを比較し、比較結
果に応じて上記出力手段を制御する比較手段とを設けて
いる。
【0026】また、本発明による他の出力制御装置にお
いては、複数の情報系列を含むコンテンツにおける上記
各情報系列の少なくとも一つの情報系列を分割して部分
情報系列とする分割手段と、上記部分情報系列に電子透
かしとして埋め込まれている埋め込み情報を抽出する電
子透かし抽出手段と、上記埋め込み情報を上記コンテン
ツに含まれる情報系列の一つとして出力する出力手段を
設けている。
【0027】また、本発明による他の出力制御装置にお
いては、少なくとも一つの暗号化された情報系列と少な
くとも一つの電子透かしが埋め込まれた情報系列とを含
む複数の情報系列を含むコンテンツにおける上記電子透
かしが埋め込まれた情報系列から埋め込み情報を抽出す
る抽出手段と、上記埋め込み情報を復号鍵として上記情
報系列に施された暗号を復号する復号手段を設けてい
る。
【0028】また、本発明による記憶媒体においては、
複数の情報系列を含むコンテンツにおける上記各情報系
列に対してそれぞれ埋め込み情報を生成する処理と、上
記生成された各埋め込み情報を各情報系列に対して電子
透かしとして埋め込む処理とを実行するためのプログラ
ムを記憶している。
【0029】また、本発明による他の記憶媒体において
は、複数の情報系列を含むコンテンツを出力する処理
と、上記コンテンツにおける上記各情報系列を分割して
部分情報系列とする処理と、上記各部分情報系列に電子
透かしとして埋め込まれている埋め込み情報を抽出する
処理と、上記抽出された各埋め込み情報を比較し、比較
結果に応じて上記出力を制御する処理とを実行するため
のプログラムを記憶している。
【0030】また、本発明による他の記憶媒体において
は、複数の情報系列を含むコンテンツを出力する処理
と、上記コンテンツにおける上記各情報系列を分割して
部分情報系列とする処理と、上記各部分情報系列に電子
透かしとして埋め込まれている埋め込み情報を抽出する
処理と、上記埋め込み情報の一つに対して演算を行う処
理と、上記演算により求められた値と上記部分情報系列
とを比較し、比較結果に応じて上記出力を制御する処理
とを実行するためのプログラムを記憶している。
【0031】また、本発明による他の記憶媒体において
は、複数の情報系列を含むコンテンツにおける上記各情
報系列の少なくとも一つの情報系列を分割して部分情報
系列とする処理と、上記部分情報系列に電子透かしとし
て埋め込まれている埋め込み情報を抽出する処理と、上
記埋め込み情報を上記コンテンツに含まれる情報系列の
一つとして出力する処理とを実行するためのプログラム
を記憶している。
【0032】また、本発明による他の記憶媒体において
は、少なくとも一つの暗号化された情報系列と少なくと
も一つの電子透かしが埋め込まれた情報系列とを含む複
数の情報系列を含むコンテンツにおける上記電子透かし
が埋め込まれた情報系列から埋め込み情報を抽出する抽
処理と、上記埋め込み情報を復号鍵として上記情報系列
に施された暗号を復号する処理とを実行するためのプロ
グラムを記憶している。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明による電子透かし埋め
込み装置の実施の形態を示すブロック図である。本装置
は、例えば、再生側と録画側の2台のビデオテープレコ
ーダに接続されて用いられる。再生側ビデオテープレコ
ーダでは、電子透かしを埋め込む前のオリジナルのビデ
オテープを再生する。再生された映像及び音声は、それ
ぞれ映像出力端子及び音声出力端子から電子透かし埋め
込み装置に入力される。また、電子透かし埋め込み装置
によって電子透かしが埋め込まれた映像及び音声は、録
画側ビデオテープレコーダに入力されて記録される。
【0034】本装置は、アナログの映像信号を本装置へ
取り込む映像入力装置101、アナログの音声信号を本
装置へ取り込む音声入力装置102、入力された映像又
は音声をディジタルデータに変換するA/D変換装置1
03、104、電子透かし埋め込み装置105を有す
る。
【0035】上記電子透かし埋め込み装置105は、外
部からの入力を受ける、又は本装置に入力された映像又
は音声データから演算によって、情報を生成する等の方
法によって、電子透かしとして埋め込む埋め込み情報を
生成し、さらに、不揮発性メモリ107に保存されてい
る電子透かしを埋め込む位置を示す座標情報等の鍵デー
タを用い、生成した埋め込み情報を電子透かしとしてコ
ンテンツに埋め込むものである。
【0036】本装置はさらに、一時的にデータを保存す
るために用いられる揮発性メモリ106、電子透かし埋
め込みの埋め込み位置を示す座標データ等から成る鍵デ
ータ等が保存される不揮発性メモリ107、本装置に搭
載されている各装置を制御し、本実施の形態による電子
透かし埋め込み方式を実行するコントローラ108、本
装置で電子透かしの埋め込み処理が行われたディジタル
データをアナログデータに変換するD/A変換装置10
9、110、本装置によって電子透かしを埋め込まれた
映像及び音声を、ビデオテープレコーダ等に対して出力
する映像出力装置111及び音声出力装置112、本装
置を構成する各装置間でディジタルデータを交換するの
に用いられるデータバス113を有している。
【0037】次に動作について説明する。再生側ビデオ
テープレコーダで再生され、その映像出力端子から出力
されたアナログ画像データは、本電子透かし埋め込み装
置の映像入力装置101から入力され、A/D変換装置
103でディジタルデータに変換されて、揮発性メモリ
106に保存される。同様に再生側ビデオテープレコー
ダの音声出力端子から出力されたアナログ音声データ
は、音声入力装置102から入力され、A/D変換装置
104によりディジタルデータに変換されて、揮発性メ
モリ106に保存される。
【0038】電子透かし埋め込み装置105では、揮発
性メモリ106に保存されている映像及び/又は音声デ
ータを用いて演算を行う、或いは外部から入力を受ける
等の方法で、電子透かしとして埋め込む埋め込みデータ
を生成する。次に、電子透かし埋め込み装置105は、
不揮発性メモリ107に保存されている鍵データを用い
て、上記生成した埋め込みデータを電子透かしとして映
像及び/又は音声データに埋め込む。
【0039】電子透かしが埋め込まれた映像及び/又は
音声データは各々D/A変換装置109、110により
アナログ化される。アナログ化された映像信号は、映像
出力装置111により録画側ビデオテープレコーダの映
像入力端子に入力され、アナログ化された音声信号は、
音声出力装置112により録画側ビデオテープレコーダ
の音声入力端子に入力されて、それぞれ記録される。
【0040】図2は、図1の電子透かし埋め込み装置に
より電子透かしが埋め込まれたコンテンツに対して、不
正に字幕を入れる、吹き替えを行う等の改竄処理が施さ
れた場合に、コンテンツが記録されている記録媒体を再
生できないようにした本発明による出力装置の実施の形
態を示す。
【0041】本出力装置は、記録媒体に記憶されている
信号を読み取り、音声信号と映像信号に分離して出力す
るデッキ部201、出力制御装置207により制御され
る音声出力装置202、同様に出力制御装置207によ
り制御される映像出力装置203、デッキ部201が出
力した音声信号及び映像信号をディジタル化して音声デ
ータ及び映像データに変換するA/D変換装置204、
205、装置を構成する各装置を制御し、本実施の形態
による出力方式を実行するコントローラ206を有して
いる。
【0042】さらに、出力制御装置207、一時的にデ
ータや、演算の途中結果などを保存するために用いられ
る揮発性メモリ208、電子透かし埋め込みのための埋
め込み位置を示す座標情報等から成る鍵データ等が保存
される不揮発性メモリ209、本装置を構成する各装置
間でディジタルデータを交換するのに用いられるデータ
バス210を有している。
【0043】次に動作について説明する。デッキ部20
1において記録媒体が再生されると、記録媒体に記録さ
れている信号が読み取られ、音声信号と映像信号に分離
される。音声信号は音声出力装置202に、映像信号は
映像出力装置203にそれぞれ入力され一時的に保存さ
れる。また、音声信号はA/D変換装置204、映像信
号はA/D変換装置205によりそれぞれディジタルデ
ータ(音声データ及び映像データ)に変換され、揮発性
メモリ208に一時的に保存される。
【0044】出力制御装置207は、揮発性メモリ20
8より音声データと映像データを取得し、不揮発性メモ
リ209に保存されている鍵データ等を用い、電子透か
しとして映像データ、及び/又は音声データに埋め込ま
れている情報を抽出し、その結果により、音声出力装置
202、映像出力装置203による音声出力、映像出力
を決定又は制御する。
【0045】次に、電子透かし埋め込み装置105によ
る具体的な埋め込みデータの生成と電子透かしの埋め込
み処理、及び出力制御装置207による出力制御処理の
各実施の形態について説明する。
【0046】図3は、電子透かし埋め込み装置105で
行われる電子透かし埋め込み方式の第1の実施の形態を
示すブロック図である。本方式においては、映像をフレ
ームに分割し、各々のフレームにフレーム番号を割り当
て、割り当てたフレーム番号を電子透かしとして各フレ
ームに埋め込む。また、音声をブロックに分割し、各々
のブロックにブロック番号を割り当て、割り当てたブロ
ック番号を電子透かしとして各ブロックに埋め込む。
【0047】本方式は、映像データをフレーム毎に分割
するフレーム切り出し手段301、フレームに先頭から
順に番号を付けるフレーム番号生成手段302、映像の
各フレームにフレーム番号を埋め込む電子透かし埋め込
み手段303、音声データをブロツクに分割するブロッ
ク分割手段304、音声ブロックに先頭から順に番号を
付けるブロック番号生成手段305、音声の各ブロック
にブロック番号を埋め込む電子透かし埋め込み手段30
6から構成される。
【0048】次に動作について説明する。入力された映
像データはフレーム切り出し手段301により、フレー
ムに分割され、順に出力される。出力された各フレーム
はフレーム番号生成手段302に入力され、順にフレー
ム番号が生成される。また、各フレームとフレーム番号
生成手段302により生成されたフレーム番号と不揮発
性メモリ107に記憶されている電子透かしを埋め込む
位置を示す座標情報等からなる鍵データとが電子透かし
埋め込み手段303に入力され、フレーム番号が各フレ
ームに電子透かしとして埋め込まれ出力される。尚、鍵
データが不揮発性メモリから読み込まれずに、外部記憶
装置等から入力される場合等の場合もある。
【0049】音声データについても同様に、ブロック分
割手段304により、分割されたブロックがブロック番
号生成手段305に入力され、ブロック番号が生成され
る。また、各ブロックとブロック番号生成手段305に
よって生成されたブロック番号と電子透かしを埋め込む
位置を示す座標情報等からなる鍵データとが電子透かし
埋め込み手段306に入力され、ブロック番号が各ブロ
ックに電子透かしによって埋め込まれ出力される。
【0050】ここでの映像出力、音声出力は揮発性メモ
リ106に一時的に保存され同期を取られた後に、D/
A変換装置109、110によりアナログデータに変換
され、映像出力装置111、音声出力装置112から出
力される。
【0051】図4は、図3の電子透かし埋め込み方式に
対応する出力制御方式の第1の実施の形態を示すブロッ
ク図であり、図2における出力制御装置207に用いら
れるものである。図4の方式は、図3のフレーム切り出
し手段と同じ動作を行うフレーム切り出し手段401、
映像の各フレームから電子透かしとして埋め込まれてい
るフレーム番号を抽出する電子透かし抽出手段402、
図3のブロック分割手段と同じ動作を行うブロック分割
手段403、音声の各ブロックから電子透かしとして埋
め込まれているブロック番号を抽出する電子透かし抽出
手段404、ブロック番号とフレーム番号とを比較し、
正しい対応をしているかを調べる比較手段405から構
成される。
【0052】次に動作について説明する。入力された映
像データはフレーム切り出し手段401に入力され、フ
レーム毎に分割される。各フレ一ムは、電子透かしが埋
め込んである位置を示す座標情報等からなる鍵データと
共に電子透かし埋め込み手段402に入力され、フレー
ム番号が抽出される。また、入力された音声データは、
ブロック分割手段403に入力されてブロックに分割さ
れ、電子透かし抽出手段404において鍵データにより
各ブロックからブロック番号が抽出される。
【0053】電子透かし抽出手段402により抽出され
たフレーム番号と電子透かし抽出手段404により抽出
されたブロック番号は比較手段405に入力され、正し
い対応をしていた場合は、通常出力を許可する信号を発
し、この信号により、音声が音声出力装置202から、
映像が映像出力装置203からそれぞれ出力される。
【0054】図5は、電子透かし埋め込み方式の第2の
実施の形態を示すブロック図である。本方式は映像デー
タ、音声データの他に情報の入力を受け、映像と音声に
入力された情報を符号化して埋め込むものである。
【0055】本方式は、映像データをフレーム毎に分割
するフレーム切り出し手段501、音声データをブロッ
クに分割するブロック分割手段502、外部より埋め込
み情報を入力する情報入力手段503、入力されたデー
タを埋め込み情報とする符号化手段504、映像のフレ
ームに埋め込み情報を電子透かしとして埋め込む電子透
かし埋め込み手段505、音声のブロックに埋め込み情
報を電子透かしとして埋め込む電子透かし埋め込み手段
506から構成される。
【0056】入力された映像データはフレーム切り出し
手段501によって、また音声データはブロック分割手
段502によって各々フレーム、ブロックに分割され
る。またキーボード等の情報入力手段503によって入
力された電子透かしとして埋め込まれる埋め込み情報
は、符号化手段504によって、誤り訂正符号化等の符
号化が施される。符号化された埋め込み情報は、フレー
ム、鍵データと共に電子透かし埋め込み手段505に入
力され、電子透かしとして映像のフレームに埋め込まれ
る。
【0057】また、埋め込み情報はブロック、鍵データ
と共に電子透かし埋め込み手段506に入力され、電子
透かしとして音声のフレームに埋め込まれる。この時、
電子透かしは全ての映像フレーム、音声ブロックに埋め
込まれる場合の他、一部の映像フレーム、音声ブロック
に埋め込まれる場合がある。
【0058】また、図4の出力制御方式において、比較
手段405で、所定の映像フレームに埋め込まれている
情報と、所定の音声ブロックに埋め込まれている情報と
を比較することにより、図5の電子透かし埋め込み方式
に対応する出力制御方式を構成できる。この際、埋め込
み情報が誤り訂正符号化されている場合は、比較手段4
05は、情報の比較を行う前に誤り訂正符号の復号を行
う。
【0059】図5において、符号化手段504が埋め込
み情報の誤り訂正符号化を行い、情報ビット又は冗長ビ
ットの一方を映像フレームに、他方を音声ブロックに書
き込む電子透かし埋め込み方式も容易に実現可能であ
る。また、図4において、比較手段405で、情報ビッ
トを誤り訂正符号化し、求まった冗長ビットと、電子透
かしから抽出した冗長ビットとを比較することにより、
対応する出力制御方式も容易に構成できる。
【0060】図5において、符号化手段504が所定の
埋め込み情報を二つのビット列に分解し、一方を映像フ
ームに、他方を音声ブロックに埋め込む電子透かし埋め
込み方式も容易に実現可能である。また、図4の出力制
御方式において、比較手段405で、抽出された2つの
情報を合成し復元した埋め込み方法が上記所定の情報と
一致していることを確認することにより、対応する出力
制御方式も容易に構成できる。
【0061】図6は、電子透かし埋め込み方式の第3の
実施の形態を示すブロック図である。本方式は、映像フ
レーム数と同じ数のブロックに音声データを分割し、映
像フレームと音声ブロックとを一対一に対応させ、映像
フレームに対応する音声ブロックを埋め込むものであ
る。
【0062】本方式は、映像データをフレームに分割
し、1フレームずつ出力するフレーム切り出し手段60
1、映像フレームの1フレームの表示時間と同じ長さに
音声データを分割しブロックとするブロック分割手段6
02、映像フレームに音声ブロックを埋め込む電子透か
し埋め込み手段603から構成される。
【0063】入力された映像データは、フレーム分割手
段601によって、フレーム毎に分割され、順に出力さ
れる。また、入力された音声データは、ブロック分割手
段602によって、映像フレームと同じ数に分割され、
順に出力される。フレーム分割手段601とブロック分
割手段602の出力を受ける電子透かし埋め込み手段6
03では、電子透かしを埋め込む位置を示す座標情報等
からなる鍵データにより、フレームに、音声ブロックが
電子透かしとして埋め込まれて出力される。
【0064】図7は、図6の電子透かし埋め込み方式に
対応する出力制御方式の第2の実施の形態を示すブロッ
ク図である。本方式は、映像をフレームに分割するフレ
ーム切り出しし手段701、映像フレームに埋め込まれ
ている音声ブロックを抽出する電子透かし抽出手段70
2、D/A変換手段703からなる。D/A変換手段7
03は、一例として音声出力装置202によって処理が
実行されるものとする。
【0065】デッキ部201で媒体より読み込まれた映
像信号は映像出力装置203に入力されるのと同時に、
A/D変換装置205によりディジタルデータに変換さ
れる。ディジタルデータに変換された映像データは、フ
レーム切り出し手段701によってフレーム毎に分割さ
れ、電子透かし抽出手段702において、鍵データよ
り、埋め込まれている音声ブロックが抽出される。抽出
された音声ブロックは、D/A変換手段703によりア
ナログデータ化され、音声出力装置202によって出力
される。
【0066】図8は電子透かし埋め込み方式の第4の実
施の形態を示すブロック図である。本方式では、音声デ
ータを映像フレーム数と同じ数のブロックに分割し、映
像フレームと音声ブロックとを一対一に対応させる。ま
た、各々の音声ブロックを暗号化し、暗号化音声ブロッ
クを対応する映像フレームに埋め込む。
【0067】本方式は、図6と同様の動作を行うフレー
ム切り出し手段601、ブロック分割手段602、電子
透かし埋め込み手段603、及び暗号化手段801から
構成される。ここで用いられる暗号化には、DES等の
共通鍵暗号化方式、RSA等の公開鍵暗号化方式が用い
られる(各暗号の詳細は岡本栄司著「暗号理論入門」共
立出版株式会社参照)。
【0068】入力された音声データは、ブロック分割手
段602によって、映像フレームと同じ数のブロックに
分割された後、入力された暗号鍵により暗号化手段80
1で暗号化されて、電子透かし埋め込み手段603にお
いて、鍵データにより映像フレームに電子透かしとして
埋め込まれて出力される。
【0069】図9は、図8の電子透かし埋め込み方式に
対応する出力制御方式の第3の実施の形態を示すブロッ
ク図である。本方式は、図7の出力制御方式と同様の動
作を行うフレーム切り出し手段701、電子透かし抽出
手段702、D/A変換手段703、及び図8の暗号化
手段801に対応する復号手段901からなる。
【0070】入力された映像データは、フレーム切り出
し手段701によりフレームに分割される。電子透かし
抽出処理702は、鍵データを用いて各々のフレームよ
り電子透かしとして埋め込まれている音声ブロックを抽
出する。抽出された音声ブロックは復号手段901によ
り復号された後、D/A変換手段703により音声信号
に変換され、音声出力装置202によって出力される。
【0071】図10は電子透かし埋め込み方式の第5の
実施の形態を示すブロック図である。本方式において
は、音声をブロックに分割し、ブロック毎に暗号鍵と復
号鍵の組を生成し、生成した暗号鍵を用いて音声ブロッ
ク再生中に表示されるフレームを暗号化する。また、復
号鍵は音声ブロックに電子透かしとして埋め込む。
【0072】本方式は、映像をフレームに分割するフレ
ーム切り出し手段1001、暗号鍵と復号鍵の組を生成
する鍵生成手段1002、暗号化手段1003、音声デ
ータをブロックに分割するブロック分割手段1004、
電子透かし埋め込み手段1005から構成される。ここ
で用いられる暗号化には、DES等の共通鍵暗号化方
式、RSA等の公開鍵暗号化方式が用いられる。
【0073】入力された映像データはフレーム切り出し
手段1001によってフレームに、音声データはブロッ
ク分側手段1004によってブロックに分割される。一
方、鍵生成手段1002では、各々の音声ブロックに対
し、暗号鍵と復号鍵の組を生成する。また、暗号化手段
1003では、鍵生成手段1002で生成された暗号鍵
を用い、音声ブロック再生中に表示される映像フレーム
を暗号化し出力する。また、電子透かし埋め込み手段1
005は、ブロックに分割された音声データヘ、鍵生成
手段1002で生成された復号鍵を埋め込み出力する。
【0074】図11は、図10の電子透かし埋め込み方
式に対応する出力制御方式の第4の実施の形態を示すブ
ロック図である。本方式は、音声データをブロックに分
割するブロック分割手段1101、電子透かし抽出手段
1102、映像データをフレームに分割するフレーム切
り出し手段1103、フレームに施されている暗号を復
号する復号手段1104、及び一例としては映像出力装
置203によって実行されるD/A変換手段1105か
ら構成される。
【0075】入力された音声データは、ブロック分割手
段1101によりブロック毎に分割され、電子透かし抽
出手段1102に、透かしの埋め込み位置を示す座標情
報等からなる鍵データと共に入力される。電子透かし抽
出手段1102では、電子透かしとして埋め込まれてい
る復号鍵を抽出し、復号手段1104に入力する。ま
た、映像データは、フレーム切り出し手段1103によ
って、フレーム毎に分割された後、復号手段1104に
入力され、復号鍵により復号される。復号されたフレー
ムは、D/A変換手段1105によってアナログ信号に
変換され、映像出力装置203によって出力される。
【0076】図12は電子透かし埋め込み方式の第6の
実施の形態を示すブロック図である。本方式において
は、音声をブロックに分割し、ブロック毎に暗号鍵と復
号鍵の組を生成し、生成した暗号鍵を用いて音声ブロッ
クを嚇号化する。また、復号鍵は音声ブロック再生中に
表示される先頭の映像ブロックに電子透かしとして埋め
込む。
【0077】本方式は、音声をブロックに分割するブロ
ック分割手段1201、暗号鍵と復号鍵の組を生成する
鍵生成手段1202、暗号化手段1203、映像データ
から、対応する音声ブロックの先頭にあたるフレームを
抽出するフレーム切り出し手段1204、電子透かし埋
め込み手段1205、及びフレームの順序を整えるため
の記憶手段1206から構成される。
【0078】入力された音声データはブロック分割手段
1201によってブロック毎に分割される。また、鍵生
成手段1202では、音声ブロックと同じ数の暗号鍵と
復号鍵の組を生成する。暗号化手段1203では、鍵生
成手段1202で生成された暗号鍵を用い、音声ブロッ
クを暗号化し出力する。また、入力された映像データは
フレーム切り出し手段1204により音声ブロックの先
頭に対応するフレームが抽出され、電子透かし埋め込み
手段1205により鍵生成手段1202で生成された復
号鍵が埋め込まれ、さらに記憶手段1206に電子透か
しが埋め込まれていないフレームと共に入力され、時間
的に順序正しく出力される。
【0079】図13は、図12の電子透かし埋め込み方
式に対応する出力制御方式の第5の実施の形態を示すブ
ロック図である。本方式は、映像データから音声ブロッ
クの先頭に対応するフレームを抽出するフレーム切り出
し手段1301、電子透かし抽出手段1302、音声デ
ータをブロックに分割するブロック分割手段1303、
音声ブロックに施されている暗号を復号する復号手段1
304、及び音声出力装置202によって実行されるD
/A変換手段1305から構成される。
【0080】入力された映像データは、フレーム切り出
し手段1301により音声ブロックの先頭に対応するフ
レームが抽出される。抽出されたフレームは、電子透か
し抽出手段1302に、透かしの埋め込み位置を示す座
標情報等からなる鍵データと共に入力される。電子透か
し抽出手段1302では、電子透かしとしてフレームに
埋め込まれている復号鍵を抽出し復号手段1304に入
力する。
【0081】また、入力された音声データは、ブロック
分割手段1303により音声ブロックに分割され、復号
手段1304に入力される。音声ブロックは、復号手段
1304で、復号鍵により復号され、D/A変換手段1
305によりアナログ信号に変換されて、音声出力装置
202によって出力される。
【0082】図14は電子透かし埋め込み方式の第7の
実施の形態を示すブロック図である。入力された映像デ
ータをフレームに分けるフレーム切り出し手段140
1、音声データを一定長のブロックに分割するブロック
分割手段1402、映像データの指定フレームのハッシ
ュ値を求めるハッシュ計算手段1403、音声ブロック
に映像フレームのハッシュ値を埋め込む電子透かし埋め
込み手段1404、電子透かし埋め込み済みの音声ブロ
ックのハッシュ値を求めるハッシュ計算手段1405、
映像フレームのあるフレームに音声ブロックのハッシュ
値を埋め込む電子透かし埋め込み手段1406、記憶手
段1407からなる。
【0083】本方式で用いられているハッシュ値につい
て説明する。ハッシュ値hとは、ハッシュ関数f:x→
hにより求められる長い入力列xの圧縮値である短い出
力hである。また、一方向性関数であり、f(x’)=
f(x)を満たす、異なる入力x,x’を求めるのは難
しいという性質を持つ。ハッシュ関数の代表的なものと
して、MD5(Message Digest5)、S
HA(SecureHashAlgoritlhm)等
がある。ハッシュ関数の詳細については、岡本栄司著
「暗号理論入門」(共立出版株式会社)に詳しい。
【0084】入力された映像データは記憶手段1407
に保存される他、フレーム切り出し手段1401によっ
て、ハッシュ値を求められるハッシュフレーム及び音声
ブロックのハッシュ値が埋め込まれる埋め込みフレーム
が抽出される。また、音声データはブロック分割手段1
402によって、所定長のブロックに分割される。ここ
で、音声データの1ブロックに対応する時間の中に、ハ
ッシュフレーム、埋め込みフレームが1つずつ存在する
様にフレーム抽出、ブロック分割が行われる。
【0085】ハッシュ計算手段1403は、フレーム切
り出し手段1401によって求められたハッシュフレー
ムよりハッシュ値を計算する。電子透かし埋め込み手段
1404は、電子透かしを埋め込む位置を示す座標情報
等からなる鍵データを用いて、ハッシュ値を音声ブロッ
クの中に埋め込む。電子透かしが埋め込まれた音声ブロ
ックは、音声出力として出力される他、ハッシュ計算手
段1405に入力されハッシュ値が求められる。求めら
れたハッシュ値は電子透かし埋め込み手段1406に入
力され、鍵データによって埋め込みフレームの中に電子
透かしとして埋め込まれる。
【0086】電子透かしが埋め込まれた埋め込みフレー
ムは記憶手段1407に記憶されているオリジナルの映
像データの対応するフレームと置き換えられて保存され
る。記憶手段1407に埋め込み対象フレームが保存さ
れた後、記憶手段1407に保存されている映像データ
が映像出力として出力される。
【0087】図15は、図14の電子透かし埋め込み方
式に対応する出力制御方式の第6の実施の形態を示すブ
ロック図である。この出力制御方式は、音声データを所
定の長さのブロックに分割するブロック分割手段150
1、映像データからハッシュフレームと埋め込みフレー
ムを抽出するフレーム切り出し手段1502、音声ブロ
ックのハッシュ値を計算するハッシュ計算手段150
3、映像データのハッシュフレームのハッシュ値を計算
するハッシュ計算手段1504、音声ブロックに埋め込
まれているハッシュ値を抽出する電子透かし抽出手段1
505、埋め込みフレームに埋め込まれている音声ブロ
ックのハッシュ値を抽出する電子透かし抽出手段150
6、音声ブロックから計算したハッシュ値と埋め込みフ
レームから抽出したハッシュ値とを比較する比較手段1
507、ハッシュフレームから計算したハッシュ値と音
声ブロックから抽出したハッシュ値とを比較する比較手
段1508から構成される。
【0088】入力された音声データは、ブロック分割手
段1501によって、所定の長さのブロックに分割され
る。分割されたブロックは1ブロック毎にハッシュ計算
手段1503に入力され、ハッシュ値が計算される。同
時に電子透かし抽出手段1505にも入力され、電子透
かしとして埋め込まれている映像データのハッシュフレ
ームのハッシュ値が抽出される。
【0089】また、入力された映像データはフレーム切
り出し手段1502に入力され、ハッシュフレームと埋
め込みフレームが抽出される。ハッシュフレームはハッ
シュ計算手段1504に入力され、ハッシュ値が計算さ
れる。また、埋め込みフレームは電子透かし抽出手段1
506に入力され、埋め込まれているハッシュ値が抽出
される。ハッシュ計算手段1503により計算された音
声ブロックのハッシュ値と、電子透かし抽出手段150
6により埋め込みフレームより抽出されたハッシュ値は
比較手段1507に入力され比較される。
【0090】各ハッシュ値が一致していた場合、即ち、
音声データがオリジナルの音声データと一致していると
判断される場合は、音声出力装置202が音声を出力す
るよう制御信号を発する。各ハッシュ値が一致していな
かった場合には、音声出力装置202は何も出力せず
に、保存していた音声ブロックを捨てるように制御信号
を発する。
【0091】また、ハッシュ計算手段1504によりハ
ッシュフレームから計算されたハッシュ値と、電子透か
し抽出手段1505により音声ブロックから抽出された
ハッシュ値は比較手段1508に入力され比較される。
各ハッシュ値が一致していた場合、即ち、映像データが
オリジナルの映像データと一致していると判断される場
合は、映像出力装置203が映像を出力するよう制御信
号を発し、各のハッシュ値が一致していなかった場合
は、映像出力装置203は何も出力せずに、保存してい
たデータを捨てるように制御信号を発する。
【0092】図16は電子透かし埋め込み方式の第8の
実施の形態を示すブロック図である。本方式は、図14
と同様の動作を行うフレーム切り出し手段1401、ブ
ロック分割手段1402、ハッシュ計算手段1403、
電子透かし埋め込み手段1404、ハッシュ計算手段1
405、電子透かし埋め込み手段1406、記憶手段1
407、及びハッシュ計算手段1403.1405によ
って求めたハッシュ値を暗号化する暗号化手段160
1、1602から構成される。
【0093】ハッシュ計算手段1403によって生成さ
れたハッシュフレームのハッシュ値は暗号化手段160
1で入力された暗号鍵により暗号化された後、電子透か
し埋め込み手段1404によって、音声ブロックに埋め
込まれる。また、ハッシュ計算手段1405によって生
成された音声ブロックのハッシュ値は暗号化手段160
2で入力された暗号鍵により暗号化された後、電子透か
し埋め込み手段1406によって埋め込みフレームに埋
め込まれる。
【0094】暗号化手段を持ちいたことにより、映像の
ハッシュフレームを改竄した場合、例えハッシュ関数が
判っても暗号鍵が判らなければ音声ブロックに埋め込む
データを求めることができない。従って、より高度なセ
キュリティを確保できる。ここで用いられる暗号化に
は、DES等の共通鍵暗号化方式、RSA等の公開鍵暗
号化方式が用いられる。ここで、RSA等の公開鍵暗号
方式を用い、その秘密鍵で暗号化を行った場合、求めら
れる値は、ディジタル署名となる。
【0095】図17は、図16の電子透かし埋め込み方
式に対応する出力制御方式の第7の実施の形態を示すブ
ロック図である。本方式は、図15と同様の動作を行
う、ブロック分割手段1501、フレーム切り出し手段
1502、ハッシュ計算手段1503、1504、電子
透かし抽出手段1505、1506、比較手段150
7、1508、及び図16の暗号化手段1601、16
02に対応する復号手段1701、1702から成る。
【0096】電子透かし抽出手段1505により音声ブ
ロックから抽出された暗号化されたハッシュフレーム
は、復号手段1701と入力された復号鍵によって復号
される。また、電子透かし抽出手段1506により埋め
込みフレームから抽出された、暗号化された音声フレー
ムは復号手段1702と入力された復号鍵によって復号
される。以下の動作は図15の出力制御方式と同様であ
る。
【0097】ここで、一例として、電子透かし抽出手段
1505.1506によりディジタル署名が抽出された
場合、復号手段1701、1702では、署名生成に用
いられた秘密鍵に対応する公開鍵で復号を行う。
【0098】図18は、図16の電子透かし埋め込み方
式に対応する出力制御方式の第8の実施の形態を示すブ
ロック図である。本方式は、図15と同様の動作を行う
ブロック分割手段1501、フレーム切り出し手段15
02、ハッシュ計算手段1503、1504、電子透か
し抽出手段1505、1506、比較手段1507、1
508、及び図16と同様の動作を行う暗号化手段16
01、1602から構成される。
【0099】ハッシュ計算手段1504により計算され
たハッシュ値は、暗号化手段1601に入力され、図1
6の電子透かし埋め込み手段で電子透かし埋め込み時に
用いた暗号鍵と同一の暗号鍵で暗号化され、比較手段1
508に入力される。同様にハッシュ計算手段1503
で求められたハッシュ値は、暗号化手段1602で暗号
化され、比較手段1507に入力される。他の動作は図
15の出力制御方式と同様である。
【0100】ここでは一例として、アナログオーディオ
ビデオコンテンツを扱う電子透かし埋め込み装置及び出
力装置を挙げたが、他のアナログコンテンツ、及びディ
ジタルオーディオビデオコンテンツ等ディジタルコンテ
ンツ等を扱うディジタルビデオ機器等、その他のコンテ
ンツに対し透かしを埋め込む電子透かし埋め込み装置、
制御を行う出力装置等も本発明の範躊に含む。
【0101】また、図1に示した電子透かし埋め込み装
置より、A/D変換装置103、104及びD/A変換
装置109、110を削除することにより、ディジタル
コンテンツを扱うディジタル機器に使用可能である電子
透かし埋め込み装置が構成される。
【0102】また、図2に示した出力装置より、A/D
変換装置204,205を削除することにより、ディジ
タルコンテンツを扱うディジタル出力機器が構成され
る。また、MPEG−4画像等、複数のオブジェクトを
含むコンテンツにおいて、各々のオブジェクトに対し透
かしを埋め込み、制御を行う方法及び装置等も本発明の
範薦に含む。
【0103】また、図1における埋め込み装置105に
おいて、フレーム切り出し手段及びフロック分割手段の
代わりに、MPEG−4画像よりオブジェクトを抽出す
るオブジェクト抽出処理を設けることにより、MPEG
−4画像に対する電子透かし埋め込み装置が構成され
る。また、図2に示した出力装置における出力制御装置
がフレーム切り出し手段及びブロック分割手段の代わり
にオブジェクトを抽出する処理を行うことにより、MP
EG−4画像に埋め込まれた電子透かしにより出力を制
御する出力装置が構成される。
【0104】また、上記の電子透かし埋め込み方式を組
み合わせることにより、よりセキュリティの高い電子透
かし埋め込み方式が構成される。さらに、上記の出力制
御方式を組み合わせ用いることにより、上記電子透かし
埋め込み方式をこの組み合わせにより生成した電子透か
し埋め込み方式によって電子透かしを埋め込んだコンテ
ンツから、電子透かしを抽出し、出力を制御する出力制
御方式が容易に構成される。
【0105】次に本発明の他の実施の形態としての記憶
媒体について説明する。本発明はハードウェアで構成す
ることもできるが、CPUとメモリとで構成されるコン
ピュータシステムで構成することもできる。コンピュー
タシステムで構成する場合、上記メモリは本発明による
記憶媒体を構成する。即ち、前述した各実施の形態で説
明した動作を実行するためのソフトウェアのプログラム
コードを記憶した記憶媒体をシステムや装置で用い、そ
のシステムや装置のCPUが上記記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し、実行することにより、本
発明の目的を達成することができる。
【0106】また、この記憶媒体としては、ROM、R
AM等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、
磁気媒体等を用いてよく、これらをCD−ROM、フロ
ッピィディスク、磁気媒体、磁気カード、不揮発性メモ
リカード等に構成して用いてよい。
【0107】従って、この記憶媒体を各図に示したシス
テムや装置以外の他のシステムや装置で用い、そのシス
テムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し、実行することによって
も、上記各実施の形態と同等の機能を実現できると共
に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的を達成
することができる。
【0108】また、コンピュータ上で稼働しているOS
等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは記憶媒体
から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに
挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された
拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そ
のプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能ボ
ードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一部
又は全部を行う場合にも、上記各実施の形態と同等の機
能を実現できると共に、同等の効果を得ることができ、
本発明の目的を達成することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の情報系列としての映像及び音声を相互に関連を持
たせた電子透かし埋め込みを実現することができると共
に、映像及び音声を組み合わせた電子透かし埋め込みを
実現することができ、これにより、映像と音声の両方を
有するコンテンツの総合的な著作権保護方式が可能とな
った。
【0110】また、本発明によれば、電子透かしが埋め
込まれたコンテンツに改竄等の不正が行われた場合は、
それを検知してコンテンツの出力を禁止する等の制御を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子透かし埋め込み装置の実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明による出力制御装置を用いた出力装置の
実施の形態を示すブロック図である。
【図3】本発明による電子透かし埋め込み装置で行われ
る電子透かし埋め込み方式の第1の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図4】本発明による出力制御装置で行われる出力制御
方式の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】電子透かし埋め込み方式の第2の実施の形態を
示すブロック図である。
【図6】電子透かし埋め込み方式の第3の実施の形態を
示すブロック図である。
【図7】出力制御方式の第2の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図8】電子透かし埋め込み方式の第4の実施の形態を
示すブロック図である。
【図9】出力制御方式の第3の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図10】電子透かし埋め込み方式の第5の実施の形態
を示すブロック図である。
【図11】出力制御方式の第4の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図12】電子透かし埋め込み方式の第6の実施の形態
を示すブロック図である。
【図13】出力制御方式の第5の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図14】電子透かし埋め込み方式の第7の実施の形態
を示すブロック図である。
【図15】出力制御方式の第6の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図16】電子透かし埋め込み方式の第8の実施の形態
を示すブロック図である。
【図17】出力制御方式の第7の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図18】出力制御方式の第8の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】 105 埋め込み装置 108、206 コントローラ 207 出力制御装置 301、401、501、601、701、1001、
1103、1204、1301、1401、1502
フレーム切り出し手段 302 フレーム番号生成手段 303、306、505、506、603、1005、
1205、1302、1404、1406 電子透かし
埋め込み手段 304、403、502、602、1004、110
1、1201、1303、1501 ブロック分割手段 305 ブロック番号生成手段 402、404、702、1102、1302、150
5、1506 電子透かし抽出手段 405、1507、1508 比較手段 503 情報入力手段 504 符号化手段 801、1003、1203、1601、1602 暗
号化手段 901、1104、1304、1701、1702 復
号手段 1002、1202 鍵生成手段 1206、1407 記憶手段 1403、1405、1503、1504 ハッシュ計
算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C063 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 CA05 CA09 CA20 CA23 CA40 5C076 AA14 AA40 BA06 5J064 AA00 CA02 CC07 5J104 AA14 EA17 EA20 PA05 PA14 9A001 EE03 EE04 HH15 HH27

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報系列を含むコンテンツにおけ
    る上記各情報系列に対してそれぞれ埋め込み情報を生成
    する情報生成手段と、 上記生成された各埋め込み情報を各情報系列に対して電
    子透かしとして埋め込む埋め込み手段とを設けたことを
    特徴とする電子透かし埋め込み装置。
  2. 【請求項2】 上記情報生成手段が生成する各埋め込み
    情報が、互いに関連する情報であることを特徴とする請
    求項1記載の電子透かし埋め込み装置。
  3. 【請求項3】 上記情報生成手段が生成する各埋め込み
    情報が、一致することを特徴とする請求項1記載の電子
    透かし埋め込み装置。
  4. 【請求項4】 上記情報系列を分割して部分情報系列を
    生成する分割手段を設けると共に、上記情報生成手段
    は、上記部分情報系列を識別する識別子を生成し、上記
    埋め込み手段は、上記部分情報系列に上記生成された識
    別子を電子透かしとして埋め込むことを特徴とする請求
    項1記載の電子透かし埋め込み装置。
  5. 【請求項5】 上記識別子が番号であることを特徴とす
    る請求項4記載の電子透かし埋め込み装置。
  6. 【請求項6】 上記各情報系列に埋め込まれる上記埋め
    込み情報を組み合わせることにより一つの情報を表すこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子透かし埋め込み装
    置。
  7. 【請求項7】 上記埋め込み情報の少なくとも1つが誤
    り訂正符号化されていることを特徴とする請求項1記載
    の電子透かし埋め込み装置。
  8. 【請求項8】 上記埋め込み情報を組み合わせることに
    よって表される情報が誤り訂正符号化されていることを
    特徴とする請求項6記載の電子透かし埋め込み装置。
  9. 【請求項9】 上記情報生成手段が、上記情報系列のう
    ちの少なくとも一つから演算によって埋め込み情報を生
    成し、上記埋め込み手段が、上記埋め込み情報を、上記
    情報系列のうちの少なくとも他の一つに電子透かしとし
    て埋め込むことを特徴とする請求項1記載の電子透かし
    埋め込み装置。
  10. 【請求項10】 上記情報生成手段が、上記埋め込み情
    報として、上記情報系列の全体又は所定の部分の圧縮値
    を求めることを特徴とする請求項9記載の電子透かし埋
    め込み装置。
  11. 【請求項11】 上記情報生成手段によって生成された
    上記埋め込み情報を暗号化する暗号化手段を設けたこと
    を特徴とする請求項9記載の電子透かし埋め込み装置。
  12. 【請求項12】 上記情報生成手段が、上記埋め込み方
    法として、上記情報系列の全体又は所定の部分のディジ
    タル署名を求めることを特徴とする請求項9記載の電子
    透かし埋め込み装置。
  13. 【請求項13】 上記情報系列のうち少なくとも二つを
    分割して部分情報系列を生成する分割手段を設け、上記
    情報生成手段は、上記情報系列のうちの少なくとも一つ
    より生成された上記部分情報系列を埋め込み情報とし、
    上記埋め込み手段は、上記埋め込み情報を、上記情報系
    列のうちの少なくとも他の一つより生成された部分情報
    系列に電子透かしとして埋め込むことを特徴とする請求
    項1記載の電子透かし埋め込み装置。
  14. 【請求項14】 上記埋め込み情報である上記部分情報
    系列を暗号化する暗号化手段を設けたことを特徴とする
    請求項13記載の電子透かし埋め込み装置。
  15. 【請求項15】 上記情報系列のうち少なくとも一つを
    暗号化する暗号化手段を設けると共に、上記情報生成手
    段は、上記暗号化を復号するための復号鍵を埋め込み情
    報として生成し、上記埋め込み手段が、上記復号鍵の埋
    め込み情報を情報系列の少なくとも他の一つに埋め込む
    ことを特徴とする請求項1記載の電子透かし埋め込み装
    置。
  16. 【請求項16】 上記複数の情報系列が音声情報及び映
    像情報であることを特徴とする請求項1記載の電子透か
    し埋め込み装置。
  17. 【請求項17】 上記複数の情報系列が複数のオブジェ
    クトを表すデータを含むコンテンツ中の所定のオブジェ
    クトを表すデータであることを特徴とする請求項1記載
    の電子透かし埋め込み装置。
  18. 【請求項18】 複数の情報系列を含むコンテンツを出
    力する出力手段と、 上記コンテンツにおける上記各情報系列を分割して部分
    情報系列とする分割手段と、 上記各部分情報系列に電子透かしとして埋め込まれてい
    る埋め込み情報を抽出する電子透かし抽出手段と、 上記抽出された各埋め込み情報を比較し、比較結果に応
    じて上記出力手段を制御する比較手段とを設けたことを
    特徴とする出力制御装置。
  19. 【請求項19】 複数の情報系列を含むコンテンツを出
    力する出力手段と、 上記コンテンツにおける上記各情報系列を分割して部分
    情報系列とする分割手段と、 上記各部分情報系列に電子透かしとして埋め込まれてい
    る埋め込み情報を抽出する電子透かし抽出手段と、 上記埋め込み情報の一つに対して演算を行う演算手段
    と、 上記演算手段により求められた値と上記部分情報系列と
    を比較し、比較結果に応じて上記出力手段を制御する比
    較手段とを設けたことを特徴とする出力制御装置。
  20. 【請求項20】 上記演算手段は、上記部分情報系列の
    全体又は一部分の圧縮値を求めることを特徴とする請求
    項19記載の出力制御装置。
  21. 【請求項21】 上記電子透かし抽出手段が抽出した上
    記埋め込み情報に施されている暗号化を復号する復号手
    段を設けたことを特徴とする請求項19記載の出力制御
    装置。
  22. 【請求項22】 上記演算手段によって求められた演算
    結果を暗号化する暗号化手段を設けたことを特徴とする
    請求項19記載の出力制御装置。
  23. 【請求項23】 上記コンテンツに含まれる複数の情報
    系列が、映像情報及び音声情報であることを特徴とする
    請求項18又は19記載の出力制御装置。
  24. 【請求項24】 上記コンテンツに含まれる情報系列
    が、複数のオブジェクトを表すデータを含むコンテンツ
    中の所定のオブジェクトを表すデータであることを特徴
    とする請求項18又は19記載の出力制御装置。
  25. 【請求項25】 複数の情報系列を含むコンテンツにお
    ける上記各情報系列の少なくとも一つの情報系列を分割
    して部分情報系列とする分割手段と、 上記部分情報系列に電子透かしとして埋め込まれている
    埋め込み情報を抽出する電子透かし抽出手段と、 上記埋め込み情報を上記コンテンツに含まれる情報系列
    の一つとして出力する出力手段を設けたことを特徴とす
    る出力制御装置。
  26. 【請求項26】 上記電子透かし抽出手段により抽出さ
    れた埋め込み情報に施されている暗号の復号を行う復号
    手段を設けたことを特徴とする請求項25記載の出力制
    御装置。
  27. 【請求項27】 上記コンテンツに含まれる複数の情報
    系列が映像情報及び音声情報であると共に、上記電子透
    かしが埋め込まれる被埋め込み情報が音声又は映像情報
    であり、上記埋め込み情報が映像又は音声情報であるこ
    とを特徴とする請求項25記載の出力制御装置。
  28. 【請求項28】 上記コンテンツに含まれる情報系列、
    上記被埋め込み情報及び上記埋め込み情報が、複数のオ
    ブジェクトを表すデータを含むコンテンツ中の所定のオ
    ブジェクトを表すデータであることを特徴とする請求項
    25記載の出力制御装置。
  29. 【請求項29】 少なくとも一つの暗号化された情報系
    列と少なくとも一つの電子透かしが埋め込まれた情報系
    列とを含む複数の情報系列を含むコンテンツにおける上
    記電子透かしが埋め込まれた情報系列から埋め込み情報
    を抽出する抽出手段と、 上記埋め込み情報を復号鍵として上記情報系列に施され
    た暗号を復号する復号手段を設けたことを特徴とする出
    力制御装置。
  30. 【請求項30】 上記暗号化された情報系列が映像又は
    音声情報であり、上記電子透かしが埋め込まれた情報系
    列が音声又は映像情報であることを特徴とする請求項2
    9記載の出力制御装置。
  31. 【請求項31】 上記暗号化された情報系列及び上記電
    子透かしが埋め込まれた情報系列が、複数のオブジェク
    トを表すデータを含むコンテンツ中の所定のオブジェク
    トを表すデータであることを特徴とする請求項29記載
    の出力制御装置。
  32. 【請求項32】 複数の情報系列を含むコンテンツにお
    ける上記各情報系列に対してそれぞれ埋め込み情報を生
    成する処理と、 上記生成された各埋め込み情報を各情報系列に対して電
    子透かしとして埋め込む処理とを実行するためのプログ
    ラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  33. 【請求項33】 複数の情報系列を含むコンテンツを出
    力する処理と、 上記コンテンツにおける上記各情報系列を分割して部分
    情報系列とする処理と、 上記各部分情報系列に電子透かしとして埋め込まれてい
    る埋め込み情報を抽出する処理と、 上記抽出された各埋め込み情報を比較し、比較結果に応
    じて上記出力を制御する処理とを実行するためのプログ
    ラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  34. 【請求項34】 複数の情報系列を含むコンテンツを出
    力する処理と、 上記コンテンツにおける上記各情報系列を分割して部分
    情報系列とする処理と、 上記各部分情報系列に電子透かしとして埋め込まれてい
    る埋め込み情報を抽出する処理と、 上記埋め込み情報の一つに対して演算を行う処理と、 上記演算により求められた値と上記部分情報系列とを比
    較し、比較結果に応じて上記出力を制御する処理とを実
    行するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取
    り可能な記憶媒体。
  35. 【請求項35】 複数の情報系列を含むコンテンツにお
    ける上記各情報系列の少なくとも一つの情報系列を分割
    して部分情報系列とする処理と、 上記部分情報系列に電子透かしとして埋め込まれている
    埋め込み情報を抽出する処理と、 上記埋め込み情報を上記コンテンツに含まれる情報系列
    の一つとして出力する処理とを実行するためのプログラ
    ムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  36. 【請求項36】 少なくとも一つの暗号化された情報系
    列と少なくとも一つの電子透かしが埋め込まれた情報系
    列とを含む複数の情報系列を含むコンテンツにおける上
    記電子透かしが埋め込まれた情報系列から埋め込み情報
    を抽出する抽処理と、 上記埋め込み情報を復号鍵として上記情報系列に施され
    た暗号を復号する処理とを実行するためのプログラムを
    記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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