JP2000165189A - 圧電振動子及び圧電発振器とこれらの製造方法 - Google Patents

圧電振動子及び圧電発振器とこれらの製造方法

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JP2000165189A
JP2000165189A JP10337388A JP33738898A JP2000165189A JP 2000165189 A JP2000165189 A JP 2000165189A JP 10337388 A JP10337388 A JP 10337388A JP 33738898 A JP33738898 A JP 33738898A JP 2000165189 A JP2000165189 A JP 2000165189A
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piezoelectric vibrating
vibration
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JP10337388A
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Tatsuo Ikeda
龍夫 池田
Manabu Oka
学 岡
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から入力される振動等の外乱に影響する
ことなく、高密度実装に適しており、常に安定した性能
を発揮することができる圧電振動子を提供すること。 【解決手段】 ケース12内に収容した一方向に長い圧
電振動素子11の一端側19を固定端として支持し、他
端側を自由端21とした圧電振動子であって、前記ケー
ス内に前記圧電振動素子とほぼ平行にこの圧電振動素子
11と同様の熱膨張係数を有する板材31を固定配置
し、この板材の先端側に設けた弾性を備える支持部材2
2に対して、前記圧電振動素子11の自由端側21を当
接させた構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動素子をケ
ース内に収容し、片持ち式に支持した圧電振動子及び圧
電発振器の改良と、このような圧電振動子の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、一般的な圧電振動子の一例を
示す側断面図である。
【0003】図において、圧電振動子1は、左端側が開
放された金属製のケース2内に水晶等でなる圧電振動素
子7を収容している。金属ケース2の左端開口は、絶縁
材4及び金属キャップ5により塞がれており、この絶縁
材4及び金属キャップ5を貫通してリード端子3が金属
ケース2内に入り込んでいる。このリード端子3の右端
部には、支持手段6を介して、上記圧電振動素子7が固
定されており、圧電振動素子7に形成された図示しない
接続電極が接続されている。これにより、圧電振動素子
7は、左端側が固定された片持ち支持構造により支持さ
れて、金属ケース2内に密封されている。
【0004】このような圧電振動子1においては、各種
機器に実装されて、発振回路の一部を構成し、上記リー
ド端子3を介して、圧電振動素子7に駆動電圧が印加さ
れることにより、所定の周波数で振動するようになって
おり、この振動周波数に対応した信号を取り出すことに
より、各種機器のクロック信号等として利用されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年,上述
した圧電振動子1は、携帯電子機器,特に携帯電話等に
数多く利用されている。このような携帯電子機器は、小
型,軽量化が急速に進められており、このため、このよ
うな機器内において、圧電振動子1を実装するスペース
はきわめて限られてくる。しかも、高密度実装にともな
って、互いに近接すると好ましくない影響を与える部品
どうしも隣接して実装されることが避けられない場合も
ある。
【0006】例えば、圧電振動子1の場合、振動源、例
えばブザー等の近傍に実装された場合には、図11に示
すような影響を受ける場合もある。
【0007】図11(a)に示すように、ブザーが鳴動
していない状態においては、圧電振動子1は、本来の発
振周波数f0にて発振している。ところが、この圧電振
動子1に隣接もしくは近接して配置されたブザーが鳴動
すると、図11(b)に示すように、発振回路の本来の
発振周波数f0以外に、f0プラスマイナスfvのスプ
リアスピークにて発振する場合がある。
【0008】そして、このスプリアスピークが大きくな
ると、実装された機器において、その本来の機能として
のデータ復調に不調をきたしたり、通信が途絶したり、
受信の不能や他チャンネルへ悪影響を与えたりするとい
った不都合が生じる。
【0009】このような不都合は、ブザー等の鳴動動作
に起因して、圧電振動子1に内蔵された圧電振動素子7
が不要な機械的共振を生じているためと考えられる。と
ころが、これまで、上述のような状況において、圧電振
動素子7の不要な共振を抑制する効果的な手段は知られ
ていない。
【0010】ここで、圧電振動素子7の不要な共振を抑
制するためには、片持ち支持構造の圧電振動素子7に関
して、このような振動を生じないように支持する必要が
あると考えられる。従来の圧電振動子1においては、図
10に示されているように、この圧電振動子1が例えば
外部から機械的な衝撃を受けた場合に、圧電振動素子7
が湾曲し折れてしまうことを防止するために、緩衝部材
8が設けられている。
【0011】この緩衝部材8は、図10にて、金属ケー
ス2の奥側(右端側)に配置され、圧電振動素子7の自
由端側を包囲するような突起部8aを備えている。この
突起部8aは、内側が圧電振動素子7の先端に触れない
ように所定の隙間を介して配置されており、圧電振動子
1に衝撃が加えられたりした場合に、圧電振動素子7が
湾曲しようとしたとき、その先端に当たって支持し、圧
電振動素子7が極端に湾曲して破壊されることを防止す
るようになっている。
【0012】しかしながら、このような緩衝部材8は、
圧電振動素子7が湾曲して破壊されるような変形を生じ
ることを防止する機能を備えてはいても、上述のよう
に、他の部品等の影響により有害なスプリアスピークを
生じる振動を阻止する機能を備えるものでない。
【0013】すなわち、このような振動は、圧電振動素
子7が破壊されるような変形とは全く異なる振動であ
り、特にその特性に対応した手段を講じなければ、防止
することは不可能であるという問題があった。
【0014】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたもので、外部から入力される振動等の外乱
に影響されることがなく、このため高密度実装に適して
おり、常に安定した性能を発揮することができる圧電振
動子及び圧電発振器と、これらの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、ケース内に収容した一方向に長い圧電振
動素子の一端側を固定端として支持し、他端側を自由端
とした圧電振動子であって、前記ケース内に前記圧電振
動素子とほぼ平行にこの圧電振動素子と同様の熱膨張係
数を有する板材を固定配置し、この板材の先端側に設け
た弾性を備える支持部材に対して、前記圧電振動素子の
自由端側を当接させた圧電振動素子により、達成され
る。
【0016】請求項1の構成によれば、圧電振動素子と
ほぼ平行にこの圧電振動素子と同様の熱膨張係数を有す
る板材を固定配置し、この板材の先端側に設けた弾性を
備える支持部材に対して、前記圧電振動素子の自由端側
を当接させた構成は以下のような作用を発揮する。
【0017】本発明者等の研究によれば、圧電振動素子
の不要な共振は、圧電振動素子の撓み方向の機械的振動
であることが見いだされた。これに対して、圧電振動素
子の本来の機能に基づく振動は主として、厚みすべり方
向の振動である。そして、圧電振動素子の自由端側を、
ケース内に固定されている板材に固定された上記弾性を
備えた支持部材に常に当接させることによって、この圧
電振動素子の機能に基づく振動を許す状態で固定するこ
とができる。これにより、圧電振動素子の厚み滑り方向
の振動を阻害することなく、撓み方向の機械的振動を抑
制することができる。
【0018】また、請求項2の発明は、請求項1の構成
において、前記板材の板厚が前記圧電振動素子の板厚よ
りも厚く設定されていることを特徴とする。
【0019】また、請求項3の発明は、請求項1の構成
において、前記板材は前記圧電振動素子よりも高い剛性
を有するように構成されていることを特徴とする。
【0020】また、上記目的は、請求項4の発明によれ
ば、プラグのインナーリードの下面に圧電振動素子と同
様の熱膨張係数を有する板材を配置して、この板材の一
端側とインナーリードとに接着剤を適用して、第1の乾
燥により、硬化させる工程と、前記インナーリードの上
面側に圧電振動素子の接続電極が設けられた一端側を配
置して、導電性接着剤を適用して、第2の乾燥により硬
化させることで、前記インナーリードと圧電振動素子の
接続電極を電気的に接続するとともに、圧電振動素子の
一端側を固定する工程と、板材の他端側の表面に弾性を
有する支持部材を適用して、この支持部材に対して前記
圧電振動素子の自由端側を当接させる工程を有する、圧
電振動子の製造方法により、達成される。
【0021】また、上記目的は、請求項5の発明によれ
ば、一方向に長い圧電振動素子と、前記圧電振動素子を
収納するためのベースと、前記圧電振動素子がベースに
収納された状態で前記ベースを密封するための金属製の
蓋体とでなるケースを備えており、このケース内に収容
した圧電振動素子の一端側を固定端として支持し、他端
側を自由端とした圧電発振器であって、前記ケース内に
前記圧電振動素子とほぼ平行にこの圧電振動素子と同様
の熱膨張係数を有する板材を固定配置し、この板材の先
端側に設けた弾性を備える支持部材に対して、前記圧電
振動素子の自由端側を当接させた圧電発振器により、達
成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の圧電振動子の実施形態を
示す水平断面図、図2はその正面断面図である。
【0024】これらの図において、この圧電振動子10
は、空間部12aが形成されたケース12と、このケー
ス内に密封される一方向に長い板状の圧電振動素子11
を備えている。
【0025】圧電振動素子11は、例えば水晶により短
冊状に形成された板体であり、この圧電振動素子11上
には、接続電極13,14が形成されている。
【0026】ケース12は、例えば金属材料により形成
されている。具体的には、ケース12としては加工性を
考慮して洋白で形成されており、図1において、左端側
が開放され、右端側に底部23を有する中空の筒体とし
て形成されている。なお、より好ましい材料としてはコ
バール等が用いられる。
【0027】ケース12の開放端18aから上記内部空
間12a内には、圧電振動素子11が挿入され、その一
端部19には、上記接続電極13,14上に、ケース外
部から引き込まれるリード端子17,17と接続された
各先端,すなわちインナーリード17a,17aが、導
電性接着剤15,16を用いてそれぞれ接続固定されて
いる。
【0028】そして、ケース12の開放端18aは、プ
ラグ18を嵌入されて、密閉されている。このプラグ1
8は、図1及び図2に示すように、ケース12の開放端
18aの内周部に嵌入される金属製のリング18bと、
このリング18bの内側に配置される例えばガラス材料
等でなる絶縁部材18c及びリード端子17とを有して
いる。
【0029】このプラグ18を介して、圧電振動素子1
1の一端側が固定され、奥側が自由端21とされてお
り、プラグ18の絶縁部材18cは、これを貫通するリ
ード端子17,17どうしを絶縁している。
【0030】さらに、図2に示されているように、イン
ナーリードの下側には、ダミー板である板材31が配置
されている。この板材31は、圧電振動素子11とほぼ
同じ熱膨張率を備える材料で形成されており、圧電振動
素子11が水晶であれば、板材13も水晶で形成するこ
とが最も望ましく、これ以外であれば、例えばセラミッ
ク等により形成されている。
【0031】板材31は、圧電振動素子11と同様に一
方向に長い形状でなり、この圧電振動子11よりもやや
長く形成されている。そして、板材31は、好ましく
は、圧電振動素子11よりも厚い板厚を有するように構
成されている。あるいは、板材31は、圧電振動素子1
1よりも高い剛性を有するように構成されており、これ
により、圧電振動素子11を確実に支持できるようにな
っている。
【0032】そして、板材31の一端側32は、インナ
ーリード17a,17aの下側に配置され、固化するこ
とにより硬くなる接着剤,例えば紫外線硬化接着剤が、
インナーリード17aの下面と板材31の一端側32と
の間に充填固化されている。これにより、板材31は、
ケース12内において、圧電振動素子11とほぼ平行に
なるように固定されている。
【0033】また、板材31の他端側33の図1におい
て、圧電振動素子11よりも長く延びている箇所の表面
側には、弾性を備えた支持部材22が適用されている。
【0034】すなわち、板材31の自由端33の表面
に、図2に示すように、支持部材22が配置され、圧電
振動素子11の自由端側21は、これに当接するか、も
しくは図示されているように、支持部材22の中に入り
込んでいる。これにより、圧電振動素子11の自由端側
21は、後述するように、その機能に基づく振動を妨げ
られないように、板材31に対して固定されている。
【0035】また、板材31の自由端33とケース12
の間に、さらに、弾性を備えた支持部材を適用してもよ
い(図示せず)。これにより、板材31の撓みを阻止す
ることができる。
【0036】この支持部材22は、硬化する前に流動性
を有していたり、硬化後もある程度可塑性をそなえて、
形状を整えることができ、硬化後において、ある程度弾
性を備えた材料が好適に用いられる。このような材料と
しては、シリコン系接着剤や、発泡材料,もしくは複数
液体材料を混合してゼリー状とした弾性体が用いられ
る。例えば、この混合液の例としては、次のものが用い
られる。1.グリシジル基を少なくとも1つ有する炭化
水素、2.エポキシ系サランカップリング剤、3.アミ
ノ系シランカップリング剤、そして、硬度を増加させた
い場合には、添加剤として4.クロイダルシリカを加え
る。
【0037】ここで、圧電振動素子11と支持部材22
の作用について説明する。
【0038】この発明では、図3に示すように、圧電振
動素子11が、外部からの外乱として、瞬間的及び/ま
たは継続的な振動ないしは衝撃を受けることにより、機
械的な共振を生じて、矢印で示すような撓み方向の振動
fvを生じることを防止しようとするものである。
【0039】ここで、図4は、圧電振動素子11の厚み
方向を理解の便宜のために、実際よりも極端に厚く示し
て、ある瞬間の厚み滑り振動の大きさを場所毎に表した
ものである。圧電振動素子11においては、振動の大き
さは、厚みの中心部よりも表面側の方が大きく、また、
周縁部よりも中央部の方が大きい。さらに、圧電振動素
子11の端部にいく程、厚み滑り振動は、実用上無いに
等しいレベルで小さくなる。
【0040】これに対して、圧電振動子10に隣接して
他部品の振動や、例えば圧電振動子10を車積した場合
の移動体としての自動車の振動等の外乱に基づく機械共
振による振動fvにおいては、圧電振動素子11の固定
されていない自由端21が図示するように揺動し、圧電
振動素子11の端部である自由端21の動きが一番大き
い。
【0041】しかも、圧電振動素子11の厚み滑り方向
の振動f0は、メガヘルツオーダーの高い周波数の振動
であり、機械的共振に基づく振動fvは、キロヘルツオ
ーダーであり、厚み滑り方向の振動f0よりもはるかに
低い周波数の振動である。
【0042】このため、圧電振動素子11の自由端21
を図1及び図2に示すように弾性を備えた支持部材22
によって当接させ、もしくは固定させることにより、圧
電振動素子11の本来の機能に基づくすべり方向の振動
f0は、支持部材22の弾性に基づいて吸収されない。
つまり、振動f0はきわめて高い周波数の動きで、しか
も自由端21ではそのストロークないしは振幅は図4に
て説明したようにきわめて小さくなることから、この圧
電振動素子11の本来の機能に基づくすべり方向の振動
f0が実質的に阻害されることはない。
【0043】これに対して、機械的共振に基づく有害な
振動fvは自由端21にて最も大きく、低い周波数の動
きであるから、ここを支持部材22に当接させるか、支
持部材22により自由端21を弾性的に固定して、その
動きを物理的に止めるようにすることで、効果的にダン
ピングすることができる。
【0044】そのため、本実施形態の圧電振動子10に
あっては、外部から入力される振動等の外乱に影響する
ことないことから、高密度実装に適しており、常に安定
した性能を発揮することができる。
【0045】図5ないし図8は、図1及び図2の圧電振
動子10の製造工程を示す図である。
【0046】先ず、図5の正面図及び図6の平面図に示
すように、所定の治具(図示せず)にダミー板である板
材31をセットし、これに図示の位置関係となるように
プラグ18をセットする。この時、プラグ18のインナ
ーリード17aの下面と板材31の一端部32の間に
は、絶縁性接着剤35を適用する。
【0047】この状態にて、第1の乾燥を行なって、上
記絶縁性接着剤35を固化させることにより、板材31
が図において水平に延びるように、その一端部32をイ
ンナーリード17aに対して固定させる。
【0048】さらに、インナーリード17a,17a上
面に、例えば銀ペースト等でなる導電性接着剤16,1
6を適用して、これらインナーリード17a,17a
を、それぞれ圧電振動素子11の各接続電極13,14
と電気的に接続させる。
【0049】また、板材31の自由端33の表面側に支
持部材22を適用し、圧電振動素子11の自由端21を
支持部材22に当接させるようにする。ここで、自由端
21は常時支持部材22に当接しているのであるが、機
械的な振動であるfvをダンピングするに足る範囲での
僅かな当接であれば十分であって、強固に当接あるいは
固着させる必要はない。
【0050】次いで、第2の乾燥を行い、その後で、乾
燥固化させた上述の構造のものを図1及び図2で説明し
たケース12の開放端18aから差し入れ、キャップ1
8を嵌入して封止し、圧電振動子10を完成する。
【0051】図9は、本発明を適用した圧電発振器の実
施形態を示す概略断面図である。
【0052】この圧電発振器40において、図1及び図
2と同じ符号を付した箇所は共通する構成であるから重
複する説明は省略する。
【0053】図において、圧電発振器40は、一方向に
長い板状の圧電振動素子11や板材31及び集積回路4
9を収容する空間部S1,S2が形成された箱状のベー
ス41と、空間部を密封するようにベース41に接合さ
れた板状の蓋体44とを備えており、ベース41と蓋体
44とでケース42を構成している。
【0054】上記ベース41は、板状の第1ベース41
aと、リング状に構成した第2ベース41bと、さらに
リングの大きさを大きくした第3ベース41cとを順次
重ねて接合して、図示されているように段階状の内部空
間S1,S2を形成している。
【0055】第2ベース41bの上面には、電極45が
設けられており、圧電振動素子11の一端部が導電性接
着剤15,16により固定されている。これにより、電
極部45へ圧電振動素子11の接続電極13,14が電
気的に接続されるとともに、圧電振動素子11はベース
41に固定される。
【0056】第1ベース41aに対応した内部空間S2
には、この第1ベース41a上に集積回路49を固定し
て収容している。この集積回路49は、第1ベース41
a上の導電パターン46及び47とそれぞれワイヤボン
ディングにより接続されている。これにより、圧電振動
素子11に所定の駆動電圧を与えて、振動させ、その出
力を上記集積回路49に入力することにより、所定の周
波数の信号を取り出すようになっている。
【0057】ここで、圧電振動素子11の材料として
は、例えば水晶が用いられ、ベース41の材料として
は、アルミナ等のセラミックが用いられ、蓋体44の材
料としては、アルミナ等のセラミックの線膨張係数に近
いコバール等の金属あるいはアルミナ等のセラミックが
用いられる。
【0058】さらに、第2ベース41bの内縁の一部に
は、段部48が設けられており、この段部48には、板
材31の一端側32が配置され、例えば紫外線硬化樹脂
等でなる接着剤34により固定されている。これによ
り、板材31は、ケース42内において、空間S1内
で、圧電振動素子11とほぼ平行に配置されている。
【0059】さらに、板材31の他端部33の表面側に
は、支持部材22が適用されており、この支持部材22
には、圧電振動素子11の自由端21が埋め込まれるよ
うにして、当接されている。
【0060】本実施形態の圧電発振器40は以上のよう
に構成されており、したがって、この圧電発振器40に
おいても、図1及び図2の圧電振動子10と全く同様の
作用効果を発揮する。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、外部から入力される振動等の外乱に影響されるこ
とがなく、高密度実装に適しており、常に安定した性能
を発揮することができる圧電振動子を提供することがで
きる。
【0062】また、請求項2及び3の発明によれば、請
求項1の発明の効果に加えて、特に、支持部材を介し
て、板材が圧電振動素子を十分に支持することができ
る。
【0063】請求項4の発明にれば、外部から入力され
る振動等の外乱に影響することないことから、高密度実
装に適しており、常に安定した性能を発揮することがで
きる圧電発振器を提供することができる。
【0064】請求項5の発明によれば、請求項1の作用
効果を発揮する圧電振動子の好適な製造方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電振動子の実施形態を示す水平断面
図。
【図2】図1の圧電振動子の正面断面図。
【図3】圧電振動素子の有害な振動を説明するための説
明図。
【図4】圧電振動素子の振動姿態を説明するための説明
図。
【図5】図1の圧電振動子の製造工程の第1の乾燥まで
を示す正面図。
【図6】図1の圧電振動子の製造工程の第1の乾燥まで
を示す平面図。
【図7】図1の圧電振動子の製造工程の第2の乾燥まで
を示す正面図。
【図8】図1の圧電振動子の製造工程の第2の乾燥まで
を示す平面図。
【図9】本発明の圧電発振器の実施形態を示す概略断面
図。
【図10】従来の圧電振動子の構成を示す概略断面図。
【図11】従来の圧電振動子の共振の状態を示す図。
【符号の説明】
10 圧電振動子 11 圧電振動素子 12 ケース 13,14 接続電極 15,16 導電性接着剤 17,17 リード端子 18 プラグ 19 固定端 21 自由端 22 支持部材 31 板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J079 AA04 BA23 HA04 HA07 HA13 KA05 5J108 AA01 BB02 CC04 DD02 EE02 EE07 EE11 EE13 EE18 GG04 GG06 GG15 JJ04 KK03 MM04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に収容した一方向に長い圧電振
    動素子の一端側を固定端として支持し、他端側を自由端
    とした圧電振動子であって、 前記ケース内に前記圧電振動素子とほぼ平行にこの圧電
    振動素子と同様の熱膨張係数を有する板材を固定配置
    し、この板材の先端側に設けた弾性を備える支持部材に
    対して、前記圧電振動素子の自由端側を当接させたこと
    を特徴とする圧電振動素子。
  2. 【請求項2】 前記板材の板厚が前記圧電振動素子の板
    厚よりも厚く設定されている請求項1の圧電振動子。
  3. 【請求項3】 前記板材は前記圧電振動素子よりも高い
    剛性を有するように構成されている請求項1に記載の圧
    電振動子。
  4. 【請求項4】 プラグのインナーリードの下面に圧電振
    動素子と同様の熱膨張係数を有する板材を配置して、こ
    の板材の一端側とインナーリードとに接着剤を適用し
    て、第1の乾燥により、硬化させる工程と、 前記インナーリードの上面側に圧電振動素子の接続電極
    が設けられた一端側を配置して、導電性接着剤を適用し
    て、第2の乾燥により硬化させることで、前記インナー
    リードと圧電振動素子の接続電極を電気的に接続すると
    ともに、圧電振動素子の一端側を固定する工程と、 板材の他端側の表面に弾性を有する支持部材を適用し
    て、この支持部材に対して前記圧電振動素子の自由端側
    を当接させる工程を有することを特徴とする圧電振動子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 一方向に長い圧電振動素子と、前記圧電
    振動素子を収納するためのベースと、前記圧電振動素子
    がベースに収納された状態で前記ベースを密封するため
    の金属製の蓋体とでなるケースを備えており、 このケース内に収容した圧電振動素子の一端側を固定端
    として支持し、他端側を自由端とした圧電発振器であっ
    て、前記ケース内に前記圧電振動素子とほぼ平行にこの
    圧電振動素子と同様の熱膨張係数を有する板材を固定配
    置し、この板材の先端側に設けた弾性を備える支持部材
    に対して、前記圧電振動素子の自由端側を当接させたこ
    とを特徴とする圧電発振器。
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