JP2000165172A - 分布定数フィルタ - Google Patents
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- JP2000165172A JP2000165172A JP10337219A JP33721998A JP2000165172A JP 2000165172 A JP2000165172 A JP 2000165172A JP 10337219 A JP10337219 A JP 10337219A JP 33721998 A JP33721998 A JP 33721998A JP 2000165172 A JP2000165172 A JP 2000165172A
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- coupling circuit
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- Filters And Equalizers (AREA)
Abstract
とが同時平坦特性であり、かつ阻止帯域に伝送零点を持
つ帯域通過特性を有する分布定数フィルタは、近似的な
特性で設計され、また、複雑な回路構成で実現されてい
た。 【解決手段】 基準化低域通過フィルタの伝達関数を少
なくとも1組の実根および虚根を持つ分母有理多項式と
フルビッツ多項式の分子有理多項式とで表わし、実根ま
たは虚根に相当する回路部を多共振子フィルタで実現す
るとともに、その内部の結合回路の結合条件を実根また
は虚根に対応して設定して実現した分布定数フィルタで
ある。所望の帯域通過特性のフィルタを正確な設計手法
により設計して簡単な回路で構成して実現することがで
きる。
Description
F段等に妨害信号や雑音の除去のために帯域通過フィル
タとして使用される分布定数フィルタに関し、詳しくは
通過帯域の振幅特性および群遅延特性が同時平坦特性で
かつ阻止帯域に伝送零点を有し、構造を簡素化し損失を
抑えて性能を改善した分布定数フィルタに関するもので
ある。
線電話をはじめとする移動体通信機等の送信回路および
受信回路のRF段等の高周波回路部には、例えば同一の
アンテナを送信回路と受信回路で共用する場合に送信周
波数帯域と受信周波数帯域を分離するため、あるいは増
幅回路の非直線性に基づいて発生する高調波を減衰させ
るため、希望の信号波以外の妨害波・側波等の不要信号
波を除去するためなどに、帯域通過フィルタ(バンドパ
スフィルタ:BPF)がよく用いられる。
通過フィルタは、一般に種々の回路素子により構成され
た直列共振回路や並列共振回路を複数段接続することに
より所望の帯域特性を有するフィルタ回路として実現さ
れ構成されているが、フィルタ回路部が小型にできるこ
とや高周波回路としての電気的特性が良好であること等
から、マイクロストリップ線路やストリップ線路等の不
平衡分布定数線路によりフィルタ回路部が構成されるこ
とが多い。
て、図9(a)および(b)にそれぞれ線図で示すよう
に通過帯域の振幅特性および群遅延特性が同時平坦特性
で、かつ阻止帯域に伝送零点を作るには、複雑な回路構
成が必要であった。
な設計理論で直接構成する手法は従来知られておらず、
種々の工夫をして経験的にフィルタを構成することが行
なわれていた。
先ず振幅特性のみに着目して既に知られている構成のフ
ィルタによって通過帯域の振幅特性が平坦でかつ阻止帯
域で伝送零点を有する、希望の振幅特性は有するが群遅
延特性は考慮されていない特性のフィルタ1を設計し、
次いで、フィルタ1の群遅延特性を補って全体として希
望の群遅延特性とするために、通過帯域の群遅延特性を
平坦化する全域通過特性の位相等化器2をこれに付加す
るといった工夫がなされていた。この手法によれば、フ
ィルタ1に位相等化器2を付け足しながら位相あるいは
群遅延特性を改善していくというものである。
そのような位相等化や補正は効果が少なく、十分な補正
効果が得られないという問題点があった。また、本来必
要とする数以上の数の回路素子による構成となるため回
路構成に無駄が多いため、逆に、位相等化器2の不完全
な全域通過特性に起因する振幅特性への悪影響や回路の
複雑化による損失の増加等の弊害が大きいという問題点
があった。
ける伝送零点を実現するには、主に2つの手法が知られ
ていた。1つはフィルタの内部に直列にあるいは並列に
並列共振器あるいは直列共振器を挿入し、あるいはそれ
らの組合せで伝送零点を実現するものである。例えば、
図11に回路図で示すように、共振器3・4による帯域通
過特性のフィルタに対して並列共振器と直列共振器との
組合せ5により通過帯域の両外側の阻止帯域に伝送零点
を形成するというものである。
分岐し、それぞれの経路の振幅を同じとし、位相を逆に
して合成することによって伝送零点を実現するものであ
る。
回路を2つに分岐して、ある周波数において互いに出力
の振幅が同じで位相が180 度異なる関係となっている2
ポート6と2ポート7とに導くことにより、それらの出
力を合成して得られた出力はその周波数で伝送零点とな
るというものである。
で実際に損失の少ない回路構成でフィルタを実現するこ
とができる。
タンスの帰還路による手法も知られているが、この手法
においては目的の回路網関数からそのフィルタを合成す
る正確な設計理論や手法は知られておらず、近似的また
は経験的な使われ方がされている。例えば、図13に回路
図で示すように、通常のフィルタであるフィルタ部8
と、分岐回路あるいは帰還路に相当する結合回路9とに
より伝送零点が形成されるというものである。
簡素化による損失低減の効果はあるが、フィルタ合成の
正確な設計手法が知られていないため、設計が近似的で
あることから近似的な特性しか得られず、特性が不十分
であるという問題点があった。
れらの伝送零点を作る手法とを組み合わせて、その後
に、位相等化器により群遅延の補正を行なうという手法
も知られていた。このような構成による通過帯域の振幅
特性と群遅延特性が同時平坦でかつ阻止帯域に伝送零点
を有する従来の帯域通過特性のフィルタが得られるとい
うものである。
が近似的であることから正確な特性が得られず、また、
回路構成が複雑であるという問題点があった。さらに、
このようなフィルタには、伝送損失が増加する、あるい
は近似的で不十分な特性しか得られないという問題点も
あり、特にマイクロストリップ回路等の分布定数フィル
タで構成した場合の損失が顕著であった。
みて案出されたものであり、その目的は、通過帯域特性
において振幅特性と群遅延特性とが同時平坦特性であ
り、かつ阻止帯域に伝送零点を持つ帯域通過特性を有
し、正確な設計手法により設計して簡単な回路で構成し
て実現することができるとともに、低素子感度で低損失
な特性の分布定数フィルタを提供することにある。
タは、複素周波数sの偶関数であって少なくとも1組の
実根および少なくとも1組の虚根を持つ分母有理多項式
と複素周波数sのフルビッツ多項式である分子有理多項
式とから成る回路網関数で伝達関数が表わされた基準化
低域通過フィルタを周波数変換することにより得られ、
不平衡分布定数回路で実現された、周波数帯域通過特性
を有する分布定数フィルタであって、前記分母有理多項
式の実根または虚根に相当する回路部は、第1および第
2共振子と、前記第1共振子とその外側の回路とをカス
ケード結合する第1結合回路と、前記第1共振子と第2
共振子とをカスケード結合する第2結合回路と、前記第
2共振子とその外側の回路とをカスケード結合する第3
結合回路と、前記第1結合回路と第3結合回路の外側を
ブリッジ結合により結合する第4結合回路とから成る単
位結合回路部を2つ以上有する多共振子フィルタで実現
されており、前記実根に相当する前記単位結合回路部
は、前記第2結合回路および第4結合回路がそれぞれ同
符号のリアクタンス素子または電界結合もしくは磁界結
合の同種の結合回路から成るとともに、前記虚根に相当
する前記単位結合回路部は、前記第2結合回路および第
4結合回路がそれぞれ異符号のリアクタンス素子または
電界結合もしくは磁界結合の異種の結合回路から成るこ
とを特徴とするものである。
ば、回路網関数の分母有理多項式の実根または虚根に相
当する回路部を上記構成の単位結合回路部を2つ以上有
する多共振子フィルタで実現することから、理論的に正
確に、かつフィルタの構造を簡素化し損失を抑えて性能
を改善して、回路を構成し実現することができる。
も1組以上の実根と虚根とを有する4次以上であり、そ
れぞれの根の組がそれぞれの結合回路部の形成に割り当
てられる。また、分子有理多項式のフルビッツ多項式の
次数は分母有理多項式の次数より3次以上大きな次数
(分母の次数+3≦分子の次数)であり、それぞれの単
位結合回路部の形成に3次ないしは4次以上の次数が割
り当てられる。そして、第2結合回路と第4結合回路が
異符号のリアクタンス素子または電界結合もしくは磁界
結合の異種の結合である単位結合回路部の形成には分母
有理多項式の虚根の組が割り当てられ、同様に、第2結
合回路と第4結合回路が同符号のリアクタンス素子また
は電界結合もしくは磁界結合の同種の結合である単位結
合回路部の形成には分母有理多項式の実根の組が割り当
てられている。
数回路で実現されるものであるが、このようなそれぞれ
の単位結合回路部の第4結合回路は、例えば集中定数の
リアクタンス素子、あるいは単位結合回路部の両端の共
振器上の電荷と電界あるいは電流と磁界の結合によって
も実現することができる。
ば、基準化低域通過フィルタの伝達関数を表わす回路網
関数を複素周波数sの偶関数であって少なくとも1組の
実根および少なくとも1組の虚根を持つ分母有理多項式
と複素周波数sのフルビッツ多項式である分子有理多項
式とから成るものとしたことから、振幅の通過帯域特性
を分母有理多項式の1組の実根で補正された平坦なもの
とすることができるとともにその通過帯域の近傍に1組
の虚根でその周波数が与えられる伝送零点である減衰極
を生じさせることができるので、フィルタの通過帯域特
性に対して振幅特性と位相特性とに個別に条件を課して
振幅特性と群遅延特性とに所望の同時平坦特性を確保し
つつ、阻止帯域において伝送零点により十分な減衰を確
保した帯域通過特性を有するフィルタを得ることができ
る。
衡分布定数回路を用いることにより理想トランスやジャ
イレータが容易に実現でき、直列共振回路・並列共振回
路も容易に実現できるので、上記のような所望の周波数
帯域通過特性を有する、不平衡分布定数回路で構成され
た簡素化された回路構成の分布定数フィルタを得ること
ができる。
は、基準化低域フィルタの特性について、まず分子有理
多項式である位相直線特性を有するフルビッツ多項式に
より位相特性を定め、次に分母有理多項式である複素周
波数sの偶関数の虚根を所望の周波数に伝送零点を配置
するように指定し、分母有理多項式の実根を通過帯域で
振幅特性が平坦となるように定める。
式とから成る回路網関数より、これを伝達関数とする基
準化低域フィルタを合成する。
する正の値の素子に変換し、帯域通過特性に周波数変換
の後、不平衡の分布定数回路に等価変換して分布定数フ
ィルタを実現する。
詳細に説明する。
実現例として、分母有理多項式を1組の実根と虚根を有
する4次の多項式f(s)とし、分子有理多項式を7次
のフルビッツ多項式g(s)とすると、回路網関数は複
素周波数s=jωの関数として、
(s)は群遅延特性が平坦である多項式とし、例えばベ
ッセルの多項式等とする。
群遅延特性に悪影響を与えることなく分母有理多項式で
補正するとともに、分子有理多項式の虚根の組により、
阻止帯域に伝送零点を設ける。さらに、振幅特性が通過
帯域でできるだけ平坦となるように、分母有理多項式の
実根の組で振幅特性の補正を行なう。このようにして、
分子有理多項式および目的とするフィルタ特性に対応し
て、分母有理多項式が定まる。
ら、図1に回路図の例を示すような、基準化低域通過フ
ィルタが定まる。この基準化低域通過フィルタにおいて
は、並列あるいは直列のはしご型の接続の段数がフルビ
ッツの多項式の次数に相当し、この例では7段である。
また、並列に接続された2つの直列共振回路は、分母有
理多項式のそれぞれ実根および虚根の組に相当する回路
部である。
部のうち、虚根の組に相当する直列共振回路の回路素子
はともに正の値であり、実際の回路で実現可能である。
一方、実根の組に相当する直列共振回路の回路素子はど
ちらか一方が負の値となり、このままでは実際の回路と
して実現することができない。
換を行なう。すなわち、図1に示した回路を、虚ジャイ
レータを用いて図2に示すような回路への等価変換を行
なう。そして、この図2に示した回路を中程の理想トラ
ンスの前後の2つの部分に分けて扱うこととする。
図3(a)に示すような回路を扱う。この回路に対し
て、同図(b)に示すように、虚ジャイレータを2つ含
む回路を考えると、これら(a)および(b)に示した
回路は、互いのパラメータを適切に置き換えることによ
り両者が等価となることが分かる。なお、図3(b)中
のLおよびCはそれぞれ回路素子がインダクタンスおよ
び容量であることを示し、その値は示していない。また
同様に、jはジャイレータを示し、その値は示していな
い。これらは以下の図4〜11においても同様である。
目し、同様の処理を行なうことにより、この部分の等価
回路が得られる。これらの結果、図1に示した基準化低
域通過フィルタは、図2および図3の等価変換を経て、
図4に示すような等価な基準化低域通過フィルタに変換
される。
ルタに、さらに虚ジャイレータと理想トランスを導入
し、回路素子をすべて並列の同じ値の容量に等価変換す
ることにより、図5に示すような等価基準化低域通過フ
ィルタが得られる。この図5に示す等価基準化低域通過
フィルタは、図1に示した基準化低域通過フィルタと厳
密に全く等価なものである。
波数変換およびインピーダンス変換して、目的の帯域通
過特性を有する帯域通過フィルタへ変換する。このと
き、図5の回路中の容量は周波数変換により並列共振回
路となるが、虚ジャイレータは変化せずにそのままとな
る。そして、虚ジャイレータをπ型の定リアクタンス素
子の接続で実現すると、目的の帯域通過フィルタは図6
に示すような回路構成となる。この帯域通過フィルタに
おいて、結合回路の定リアクタンス素子は、通過帯域近
辺での狭帯域近似により、容量もしくは電界結合、また
はインダクタンスもしくは磁界結合で実現できる。
の理想トランスから左側の回路に着目する。ここで、同
図中の10・11・12・13の4個の結合回路の定リアクタン
ス素子と、18・19・20・21の4つの共振回路(共振子)
とを1つの単位結合回路部とする。また、10は第1共振
子19とその外側の回路とをカスケード結合する第1結合
回路、11は第1共振子19と第2共振子20とをカスケード
結合する第2結合回路、12は第2共振子20とその外側の
回路とをカスケード結合する第3結合回路、13は第1
結合回路10と第3結合回路12の外側をブリッジ結合に
より結合する第4結合回路である。そして、それぞれの
結合回路の定リアクタンス素子の符号は任意であるが、
第2結合回路11と第4結合回路13との符号の間には、分
母有理多項式の根の状態によって条件がつくこととな
る。
において並列に接続されている直列共振回路の回路素子
の符号がともに正の値のとき、すなわち分母有理多項式
f(s)の虚根の組に対応する回路素子である場合は、
第2結合回路11と第4結合回路13の符号は逆すなわち異
符号となり、どちらかが容量結合あるいは電界結合とな
るとともに、他方はインダクタンス結合あるいは磁界結
合となって異種の結合となる。さらに、この部分で伝送
零点が形成されることとなる。
いて並列に接続されている直列共振回路の回路素子の符
号が異なり、一方が正で他方が負の値のとき、すなわち
分母有理多項式f(s)の実根の組に対応する回路素子
である場合は、第2結合回路11と第4結合回路13の符号
は同じすなわち同符号となり、ともに容量結合もしくは
電界結合であるか、インダクタンス結合もしくは磁界結
合となって同種の結合となる。さらに、この部分で通過
帯域の振幅特性が平坦に補正されることとなる。
り右側の回路に着目する。同図に示すように14を第1結
合回路、15を第2結合回路、16を第3結合回路、17を第
4結合回路とすると、前述の理想トランスの左側の回路
と全く同じ扱いができる。なお、22〜24は共振子であ
り、22が第1共振子、23が第2共振子である。
有理多項式f(s)の実根の組に、右側の回路を分母有
理多項式f(s)の虚根の組に対応させるものとする。
また、回路実現の容易さから、各結合回路はできるだけ
同符号の結合回路とするものとし、できるだけ容量結合
もしくは電界結合とする。すると、各結合回路10〜17
のうち第4結合回路17以外はすべて容量結合もしくは
電界結合となり、第4結合回路17のみインダクタンス結
合もしくは磁界結合となる。
得られた帯域通過フィルタ回路の実施例の回路図を図7
に示す。
て、図7に示した狭帯域近似の実施例を分布定数フィル
タで実現した構成例を図8に平面図で示す。
成例は誘電体基板上に分布定数回路素子としての導体パ
ターンで形成されており、この例においては、7個の円
形の共振子33〜39が電界結合25〜31により結合されて接
続されている。また、共振子36と共振子39とは、両端を
誘電体基板の裏面の接地導体に貫通導体等を介して接地
された短いストリップ線路32を介して磁界結合により結
合されて接続されている。なお、40および41はいずれも
このフィルタに接続される外部端子である。なお、各共
振子33〜39中には、それぞれ電界および磁界の向きを示
している。
いて、図8中の結合部25〜28は図6中の第1の単位結合
回路部の結合回路10〜13に、図8中の共振子33〜36は図
6中の共振回路(共振子)18〜21にそれぞれ対応するも
のである。また同様に、図8中の結合部29〜32は図6中
の第2の単位結合回路部の結合回路14〜17に、図8中の
共振子37〜39は図6中の共振回路(共振子)22〜24にそ
れぞれ対応するものである。そして、各共振子33〜39の
共振モードがE210 モードの場合、図8中に示すよう
に、それぞれの共振子の外周の周りに90度おきに電界最
大点があり、この部分で電界結合もしくは容量結合がで
きる。また、電界最大点の中間点すなわち電界最大点か
ら45度ずつずれた点の位置に磁界最大点があり、この部
分で磁界結合もしくはインダクタンス結合ができる。こ
のような配置を利用して、図8に示すように、7つの共
振子33〜39を結合させた目的の帯域通過フィルタとして
の分布定数フィルタを構成することができる。
れば、図7に示したような正確な等価回路の帯域通過フ
ィルタを各素子ごとに正確に図8に示した導体パターン
として実現できることから、正確な設計手法により設計
して簡単な回路で構成して実現することができるととも
に、与えられた特性に対して最少の素子数・パターン数
でフィルタを構成できることから、低素子感度で低損失
な特性の分布定数フィルタとなる。
の例示であり、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や改良
を加えることは何ら差し支えない。例えば、他の形状の
共振器パターンを用いてもよく、共振器間で直接に磁界
結合を行なってもよい。
数sのフルビッツの多項式を分子有理多項式とし、複素
周波数sの偶関数であって少なくとも1組の実根および
少なくとも1組の虚根を持つ多項式を分母有理多項式と
する回路網関数の伝達関数により特性が決定される周波
数帯域通過特性を有する分布定数フィルタであって、こ
の分母有理多項式の根に相当する回路部を形成する手段
として、第1および第2共振子と、第1共振子とその外
側の回路とをカスケード結合する第1結合回路と、第1
共振子と第2共振子とをカスケード結合する第2結合回
路と、第2共振子とその外側の回路とをカスケード結合
する第3結合回路と、第1結合回路と第3結合回路の外
側をブリッジ結合により結合する第4結合回路とから成
る単位結合回路部を2つ以上有する多共振子フィルタで
実現し、実根に相当する単位結合回路部を第2結合回路
および第4結合回路がそれぞれ同符号のリアクタンス素
子または電界結合もしくは磁界結合の同種の結合回路か
ら成るものとするとともに、虚根に相当する単位結合回
路部を第2結合回路および第4結合回路がそれぞれ異符
号のリアクタンス素子または電界結合もしくは磁界結合
の異種の結合回路から成るものとしたことにより、通過
帯域の振幅特性および群遅延特性が同時平坦特性で、か
つ阻止帯域に伝送零点を持つ周波数帯域通過特性を有
し、正確な設計手法により設計して簡単な回路で構成し
て実現することができるとともに、低素子感度で低損失
な特性の分布定数フィルタを提供することができた。
示す回路図である。
ィルタの例を示す回路図である。
域通過フィルタに対する等価変換の例を示す回路図であ
る。
ィルタの例を示す回路図である。
ィルタの例を示す回路図である。
回路図である。
回路図である。
ィルタで実現した構成例を示す平面図である。
ルタの通過帯域における振幅特性および群遅延特性を示
す線図である。
ック図である。
を実現するための構成例を示す回路図である。
を実現するための構成例を示すブロック図である。
を実現するための構成例を示す回路図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 複素周波数sの偶関数であって少なくと
も1組の実根および少なくとも1組の虚根を持つ分母有
理多項式と複素周波数sのフルビッツ多項式である分子
有理多項式とから成る回路網関数で伝達関数が表わされ
た基準化低域通過フィルタを周波数変換することにより
得られ、不平衡分布定数回路で実現された、周波数帯域
通過特性を有する分布定数フィルタであって、 前記分母有理多項式の実根または虚根に相当する回路部
は、第1および第2共振子と、前記第1共振子とその外
側の回路とをカスケード結合する第1結合回路と、前記
第1共振子と第2共振子とをカスケード結合する第2結
合回路と、前記第2共振子とその外側の回路とをカスケ
ード結合する第3結合回路と、前記第1結合回路と第3
結合回路の外側をブリッジ結合により結合する第4結合
回路とから成る単位結合回路部を2つ以上有する多共振
子フィルタで実現されており、 前記実根に相当する前記単位結合回路部は、前記第2結
合回路および第4結合回路がそれぞれ同符号のリアクタ
ンス素子または電界結合もしくは磁界結合の同種の結合
回路から成るとともに、 前記虚根に相当する前記単位結合回路部は、前記第2結
合回路および第4結合回路がそれぞれ異符号のリアクタ
ンス素子または電界結合もしくは磁界結合の異種の結合
回路から成ることを特徴とする分布定数フィルタ。
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JP3921303B2 JP3921303B2 (ja) | 2007-05-30 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3921303B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020080260A (ko) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | 이엔아이 테크놀로지, 인코포레이티드 | 쌍방향 고조파 소산 시스템 |
WO2005088832A1 (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-22 | Nec Corporation | フィルタ回路 |
-
1998
- 1998-11-27 JP JP33721998A patent/JP3921303B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20020080260A (ko) * | 2001-04-11 | 2002-10-23 | 이엔아이 테크놀로지, 인코포레이티드 | 쌍방향 고조파 소산 시스템 |
WO2005088832A1 (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-22 | Nec Corporation | フィルタ回路 |
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