JP2000165055A - フリップばね及びこのフリップばねを備えた筐体 - Google Patents

フリップばね及びこのフリップばねを備えた筐体

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JP2000165055A
JP2000165055A JP10333182A JP33318298A JP2000165055A JP 2000165055 A JP2000165055 A JP 2000165055A JP 10333182 A JP10333182 A JP 10333182A JP 33318298 A JP33318298 A JP 33318298A JP 2000165055 A JP2000165055 A JP 2000165055A
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housing
spring
flip
leaf spring
cases
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JP10333182A
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Takashi Ogawa
隆志 小川
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成のみによって、筐体を確実に固定
しつつ、筐体の開閉,固定作業をきわめて容易に行う。 【解決手段】 二分割された一対のケース1a,1bか
らなる筐体1の表面に取り付けられるフリップばね10
であり、反転可能な湾曲板状に形成された弾性部材から
なり、筐体表面の凹部3に沿って配設される板ばね部1
1と、板ばね部11の両端に設けられ、筐体表面の係止
部4に係脱自在に係合する一対の爪部12,12とを備
え、板ばね部11の定常時には一対の爪部12が対向方
向に位置して筐体表面の係止部4に係合するとともに、
板ばね部11が反転すると、一対の爪部12,12が離
間方向に展開して筐体表面から外れる構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機器に代
表される電子機器等を構成する筐体を固定するためのフ
リップばねに関し、特に、簡易な構成のみによって、筐
体を確実に固定しつつ、筐体の開閉,固定作業がきわめ
て容易に行えるフリップばね及びこのフリップばねを備
えた筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線通信機器等の電子機器は、
電子・電気部品を実装したプリント基板を筐体内に収納
して構成されている。この種の電子機器を構成する筐体
は、電気・電子部品を搭載したプリント基板を外部から
電磁シールドしつつ、筐体内に堅固に保持するため、通
常、二分割に形成されたケースによってプリント基板を
挾持し、このケースを一体的に固定することにより筐体
を構成するようになっている。
【0003】図7は、従来の一般的な電子機器を構成す
る筐体を示す概略斜視図である。同図に示すように、従
来の電子機器を構成する筐体101は、二分割に形成さ
れた一対のケース101a,101bが一体的に固定さ
れることにより電子機器筐体を構成している。一対のケ
ース101a,101bの内部には、電子・電気部品を
実装したプリント基板102が収納されている。プリン
ト基板102は、両ケース101a,101bの接合面
縁部において挾持されるようになっており、がた付き等
が生ずることなく筐体101内に収納される。
【0004】ここで、一対のケース101a,101b
は、内部に収納,保持するプリント基板102を外部と
電磁シールドするため、金属材料によって形成されてい
る。そして、このプリント基板102を挾持する一対の
ケース101a,101bは、ケース四隅に固定用のね
じ110が挿通,螺合することによって、一体的に接
合,固定されるようになっている。
【0005】このような構成からなる従来の電子機器筐
体によれば、一対のケース101a,101bによって
挾持されたプリント基板102は、がた付き等が生ずる
ことなく筐体101内に堅固に保持,収納され、かつ、
金属材料からなるケース101a,101bによって外
部と電磁シールドされ、電子機器として機能するように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子機器を構成する従来の筐体構造では、接合され
る一対のケースがねじ止めによって固定されるようにな
っていたため、ねじの着脱作業がきわめて煩雑となると
いう問題があった。
【0007】特に、電子機器の組立時や検査時等におい
て、筐体の開閉を行う毎に複数箇所(通常はケース四隅
の四箇所)のねじ止め部分について、工具,装置等を用
いたねじの着脱作業を行わなければならず、筐体の開閉
に時間がかかる上に、作業工数もその分増加してしま
い、検査の作業効率や電子機器の組立効率を悪化させ、
製造コストの増加をまねく原因となっていた。
【0008】また、このようにケース固定用のねじを必
要とする従来の筐体では、特に小型の電子機器の場合、
きわめて微小なねじを多数管理,保管しておかなければ
ならず、部品の管理コストが上昇するという問題もあっ
た。
【0009】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、簡易な構
成のみによって、筐体を確実に固定しつつ、筐体の開
閉,固定作業をきわめて容易に行うことができるフリッ
プばね及びこのフリップばねを備えた筐体の提供を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のフリップばねは、筐体の表面に
取り付けられるフリップばねであって、反転可能な湾曲
板状に形成された弾性部材からなり、前記筐体の表面に
沿って配設される板ばね部と、この板ばね部の両端に設
けられ、前記筐体の表面に係脱自在に係合する一対の爪
部と、を備え、前記板ばね部の定常時に、前記一対の爪
部が対向方向に位置して前記筐体の表面に係合するとと
もに、当該板ばね部が反転すると、前記一対の爪部が離
間方向に展開して前記筐体の表面から外れる構成として
ある。
【0011】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねによれば、板ばね部を弾性を有する湾曲形状に形成
することによりフリップばねを構成しているので、板ば
ね部の湾曲部分を反転及び定常状態に戻すだけで、板ば
ね部両端から突出する一対の爪部を筐体表面側に係脱さ
せることができる。これにより、板ばね部を反転させ、
それを戻すというきわめて簡易な動作のみによってフリ
ップばねを筐体側に取り付けることができるので、電子
機器等を構成する筐体の組立,分解作業をきわめて容易
に行うことができる。また、板ばねにより構成されるフ
リップばねは、薄板状に形成されるので、小型かつ軽量
で、しかも、保管,運搬等も容易に行うことができるの
で、部品管理も容易となる。
【0012】ここで、フリップばねを形成する材料とし
ては、金属材料により形成することができる。フリップ
ばねを金属材料によって形成すると、弾性,ばね性を有
する金属材料を打抜き,切落とし加工及び折曲げ加工す
ることにより、板ばね部1と爪部を一体的に形成するこ
とができる。これによって、金属材料の弾性,ばね性を
損なうことなくフリップばねを構成でき、耐久性にも優
れたフリップばねを提供できる。また、フリップばねを
金属材料で形成することにより、金属製の筐体ととも
に、筐体内部に収納するプリント基板のシールド効果を
高めることもできる。
【0013】また、フリップばねはプラスチック材料に
より形成することもできる。フリップばねをプラスチッ
ク材料により形成すると、板ばね部と一対の爪部との一
体成形や必要な加工,形成作業を、より容易に行うこと
ができる。
【0014】そして、請求項2記載のフリップばねで
は、前記板ばね部に、長手方向に沿って開口部を設けた
構成としてある。
【0015】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねによれば、フリップばねの板ばね部に開口部を設け
ることによって、板ばね部のばね強度を損なうことな
く、湾曲部分の両端部を押圧するだけで、湾曲部分の反
転及び定常状態への戻し動作を行うことができ、フリッ
プばねの筐体への着脱作業がより容易に行える。
【0016】また、請求項3記載のフリップばねは、前
記一対の爪部が、前記板ばね部の両端から互いに対向す
るL字形状に形成され、当該L字形状先端部が前記筐体
の両側面に係合する構成としてある。
【0017】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねによれば、フリップばねのL字形状の爪部を筐体の
両側面に係合させることができるので、筐体を両側方向
から保持,固定することができ、堅固な固定力を得るこ
とができる。
【0018】そして、以上のような構成からなる本発明
の請求項1〜3記載のフリップばねが係脱自在に取り付
けられる筐体は、請求項4では、前記フリップばねが筐
体表面の少なくとも一箇所に取り付けられる構成として
ある。また、請求項5では、前記筐体が、二以上に分割
されたケースからなり、前記フリップばねが前記二以上
のケースに架設状態で取り付けられることにより、当該
二以上のケースが一体的に固定される構成としてある。
【0019】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねを備えた筐体によれば、分割されたケースを、少な
くとも一箇所のフリップばねで接合,固定することがで
き、ケースの組立,分解作業も容易,迅速に行うことが
できる。これにより、特に、筐体の組立作業や筐体内部
の検査作業を効率よく行うことが可能となる。
【0020】また、請求項6では、前記筐体の表面に、
前記フリップばねの板ばね部が位置する凹部を設けた構
成としてある。
【0021】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねを備えた筐体によれば、板ばね部を凹部に係止させ
るだけでフリップばねを筐体側に位置決めさせることが
でき、フリップばねの取付作業がより容易,迅速に行う
ことができる。また、凹部に板ばね部を位置させること
により、凹部の深さ分だけ板ばね部の筐体表面側への突
出量を少なくすることもできる。
【0022】さらに、請求項7では、前記筐体の表面
に、前記フリップばねの一対の爪部が係合する係止部を
設けた構成としてある。
【0023】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねを備えた筐体によれば、位置決めされた板ばね部を
反転及び定常状態へ戻すだけで、一対の爪部を係止部に
係合させることができる。これにより、フリップばねの
着脱作業が容易かつ確実に行え、爪部の筐体側への係合
も堅固にすることができる。また、爪部が係止部に係合
することにより、板ばね部から突出する爪部を、係止部
の深さによって筐体表面側へ突出しないようにすること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のフリップばね及び
このフリップばねを備えた筐体の実施の形態について、
図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のフリップばね及びこの
フリップばねを備えた筐体の第一実施形態について図1
〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施
形態にかかるフリップばねを示す斜視図であり、(a)
は板ばね部が定常状態の場合を、(b)は反転状態の場
合を示している。図2は、図1に示す本実施形態にかか
るフリップばねを筐体側に取り付けた状態を示す斜視図
であり、図3は、同じくフリップばねを筐体側に着脱す
る途中の状態を示す斜視図である。図4は、本実施形態
にかかるフリップばねを取り付けた筐体の概略断面図で
ある。また、、図5は、図4に示す筐体のフリップばね
取付部分の拡大図である。
【0025】これらの図に示すように、本実施形態にか
かるのフリップばね10は、板ばね部11と、この板ば
ね部11の長手方向両端に設けられた一対の爪部12,
12を備えている。板ばね部11は、一定の弾性,ばね
性を有する弾性部材からなり、図1に示すように、弾性
部材を長板状に形成するとともに、長手方向両縁部の内
側部分を湾曲板状に曲折形成してある。このように板ば
ね部11を湾曲形成することにより、湾曲部分が、弾性
部材の弾性によって、定常状態(図1(a)の状態)か
ら弾性をもって反転状態(図1(b)の状態)に反転で
きるようになる。
【0026】この板ばね部11の湾曲部分には、長手方
向に沿って開口する開口部11aが形成してある。この
ように開口部11aを設けることによって、板ばね部1
1のばね強度を損なうことなく、湾曲部分の両端(図1
(a)の矢印部分)を押圧するだけで、湾曲部分の反転
及び定常状態への戻し動作が容易に行えるようになる。
そして、この板ばね部11が、後述する筐体1の正面に
形成された凹部3に位置決めされて、筐体1の表面に沿
って配設されるようになっている。
【0027】板ばね部11の両端には、一対の爪部1
2,12が設けてある。この一対の爪部12,12は、
図1に示すように、板ばね部11の両端からほぼ直角方
向に突出して互いに対向するL字形状をなしている。ま
た、爪部12は、図1に示すように、板ばね部11の長
手方向両端縁部において一体的に連続するとともに、板
ばね部11の湾曲部分との間にスリット12aが形成し
てある。これによって、爪部12を板ばね部11に一体
的に設けることができ、かつ、この爪部12設けること
によって板ばね部11の反転及び定常状態への戻し動作
が妨げられないようになっている。
【0028】そして、板ばね部11が定常状態から反転
し、反転状態から定常状態に戻ることによって、一対の
爪部12が対向方向及び離間方向に移動するようになっ
ている。すなわち、板ばね部11が定常状態の場合に
は、図1(a)に示すように、一対の爪部12は、板ば
ね部11に対してほぼ直角(約90°〜95°程度)に
突出する対向方向に位置している。
【0029】一方、板ばね部11を反転させると、図1
(b)に示すように、一対の爪部12,12は、板ばね
部11の反転形状に伴って、板ばね部11に対して直角
以上の角度(約100°〜110°程度)に離間方向に
展開するようになる。そして、この対向及び離間方向へ
の移動によって、爪部12のL字形状先端部が、後述す
る筐体1の両側面縁部に設けられた係止部4に係脱し、
フリップばね10が筐体1に着脱できるようになってい
る。
【0030】ここで、以上のような構成からなるフリッ
プばね10は、板ばね部11と爪部12とを金属材料を
用いて一体的に形成してある。すなわち、弾性,ばね性
を有する金属材料を打抜き,切落とし加工及び折曲げ加
工することにより、板ばね部11と爪部12を一体成形
してある。このように板ばね部11と爪部12とを一体
的に形成することにより、金属材料の弾性,ばね性を損
なうことなくフリップばね10を構成することができ、
耐久性にも優れたフリップばね10を実現できる。但
し、フリップばね10の弾性,ばね性を損なわない限
り、板ばね部11と爪部12を別体に形成し、溶接等の
固着手段で一体化することも可能である。
【0031】フリップばね10を構成する金属材料とし
ては、一定の弾性,ばね性を有する金属材料であれば特
に限定はないが、一般的には、板ばね形成用の金属材
料、例えば、ばね用りん青銅,ベリリウム銅,ばね用ス
テンレス鋼等が用いられる。このようにフリップばね1
0を金属材料で形成することにより、後述する金属製の
ケース1a,1bからなる筐体1とともに、筐体内部に
収納するプリント基板2のシールド効果を高めることも
期待できる。
【0032】なお、フリップばね10の材料としては、
金属以外の材料で形成することも可能である。すなわ
ち、一定の弾性,ばね性を有する弾性部材であって、板
ばね部11の湾曲部を反転可能に形成でき、一対の爪部
12,12によって筐体1側に着脱自在に取り付けられ
るものであれば、金属材料に限定されるものではない。
例えば、弾性限界を考慮しつつ設計することによって、
プラスチック材料によりフリップばね10を形成するこ
ともできる。フリップばね10をプラスチック材料で形
成すると、板ばね部11と一対の爪部12との一体成形
や開口部11a,スリット12aの形成作業が、より容
易に行えるという効果がある。
【0033】そして、以上のような構成からなるフリッ
プばね10が電子機器等の筐体1に取り付けられ、筐体
1を固定するようになっている。図2〜図4に示すよう
に、本実施形態にかかる電子機器を構成する筐体1は、
二分割に形成された一対のケース1a,1bが一体的に
接合,固定されることにより電子機器筐体を構成するよ
うになっている。
【0034】一対のケース1a,1bは、接合されるこ
とにより内部に収納空間を有する筐体1を構成し、この
ケース内部に電子・電気部品を実装したプリント基板2
が収納できるようなっている。プリント基板2は、両ケ
ース1a,1bの接合面縁部において挾持されるように
なっており(図4参照)、これによってがた付き等が生
ずることなく筐体1内に収納される。
【0035】また、一対のケース1a,1bは、内部に
収納,保持するプリント基板2を外部と電磁シールドす
るため、金属材料によって形成されている。なお、ケー
ス1a,1bの互いに当接する接合面には、両ケース1
a,1bの位置合わせを容易にするとともに、接合強度
を高くする観点から、互いに係合する凹凸部や、突起と
穴等の係合位置決め手段を設けることが好ましい。
【0036】そして、このプリント基板2を挾持する一
対のケース1a,1bにフリップばね10が架設状態で
取り付けられることによって、両ケース1a,1bが一
体的に接合,固定されるようになっている。図2及び図
3に示すように、本実施形態では、フリップばね10が
筐体1を構成するケース1a,1bの接合部分の両側面
に二箇所ずつ、合計四つのフリップばね10が取り付け
られるようにしてある。
【0037】両ケース1a,1bのフリップばね10の
四箇所の取付部分には、それぞれ凹部3及び係止部4が
形成してある。凹部3は、図3に示すように、両ケース
1a,1bの接合部を跨いで連通して形成された凹部
で、フリップばね10の板ばね部11が係止状態で位置
するようになっている(図4参照)。これにより、フリ
ップばね10は、板ばね部11を凹部3に係止させるだ
けで筐体1側に位置決めされるようになる。また、この
凹部3に板ばね部11を位置させることにより、凹部3
の深さ分だけ板ばね部11の筐体表面側への突出量を少
なくすることができる。
【0038】また、この凹部3の両端側のケース1a,
1bの縁部に、フリップばね10の爪部12が係合する
係止部4が形成してある。係止部4は、図5に示すよう
に、凹部3の両端に連続してケース1a,1bの内側方
向にL字状に形成された凹部となっており、凹部3に位
置決めされた板ばね部11の端部から突出する一対の爪
部12が係合できるようになっている。これにより、一
対の爪部12をケース1a,1b側に確実かつ堅固に係
合させることができる。また、爪部12は、L字形状の
先端側が係止部4に挿入状態で係合するので、係止部4
の深さによって爪部12が筐体表面側へ突出しないよう
になっている。
【0039】このように、凹部3及び係止部4をケース
1a,1bに設けることによって、フリップばね10の
板ばね部11が凹部3に位置決めされつつ筐体1の表面
に沿って配設されるとともに、板ばね部11の両端に設
けられた爪部12が、板ばね部11の湾曲部の反転及び
定常状態への戻り操舵によって展開,移動し、筐体1の
係止部4に係脱自在に係合して、両ケース1a,1bが
接合及び解除されるようになる。
【0040】次に、このような構成からなる本実施形態
のフリップばねの筐体への着脱動作について説明する。
まず、フリップばね10を取り付ける前に、ケース1
a,1b内にプリント基板2を収納,挾持した状態で両
ケース1a,1bを位置合わせして接合する。この状態
で、両ケース1a,1bにフリップばね10を架設状態
で取り付る。フリップばね10を取り付ける場合には、
まず、板ばね部11の湾曲部分を、図1(a)に示す定
常状態から、図1(b)に示す反転状態にする。この反
転動作は、板ばね部10の湾曲部両端(図1(a)の矢
印部分)を押圧することにより、簡単に反転させること
ができる。
【0041】板ばね部11を反転させると、図1(b)
に示すように、一対の爪部12,12は、板ばね部11
の反転形状に伴って、板ばね部11に対して直角以上の
角度(約100°〜110°程度)に離間方向に展開す
る。この状態で、図3に示すように、フリップばね10
をケース1a,1bに連続して形成された四箇所の凹部
3にそれぞれ位置合わせして配設する。このとき、板ば
ね部11の両端の爪部12は、展開状態となっており、
ケース1a,1bと干渉することはない。
【0042】凹部3に位置合わせした後は、板ばね部1
1の両端をケース側に向かって折り曲げるようにして押
圧する。そうすると、板ばね部11の弾性によって、湾
曲部分が図1(a)に示す定常状態に戻る。板ばね部1
1が定常状態に戻ると、板ばね部11の両端の爪部12
もそれに伴って、板ばね部11に対してほぼ直角(約9
0°〜95°程度)に突出する対向位置に戻り、ケース
1a,1b側の係止部4に係合する(図4,図5参
照)。
【0043】この状態で、両ケース1a,1bは、フリ
ップばね10が架設状態となり、一対の爪部12に挾持
された状態で接合され、堅固に固定される。特に、フリ
ップばね10のL字形状の爪部12が筐体1の両側面に
係合するので、筐体1を両側方向から保持,固定され、
両ケース1a,1bを堅固な固定力によって接合するこ
とができる。これにより、一対のケース1a,bによっ
て挾持されたプリント基板2も、がた付き等が生ずるこ
となく筐体1内に堅固に保持,収納されることになる。
【0044】次いで、両ケース1a,1bを分離,展開
する場合には、上記の場合と逆の手順によりフリップば
ね10を取り外すことにより行う。すなわち、両ケース
1a,1bに定常状態で取り付けられているフリップば
ね10の板ばね部11の両端をケース外側方向に向かっ
て付勢する。そうすると、板ばね部11の弾性によっ
て、湾曲部分が定常状態から反転状態となる。板ばね部
11を反転させると、一対の爪部12,12が板ばね部
11の反転形状に伴って離間方向に展開する。
【0045】これによって、爪部12とケース1a,1
b側の係止部4との係合が外れるので、フリップばね1
0をケース1a,1bから取り外すことができる。フリ
ップばね10が取り外された両ケース1a,1bは、間
単に分離,展開することができ、必要な検査等の作業を
行うことができる。
【0046】以上説明したように、本実施形態のフリッ
プばね及びこのフリップばねを備えた筐体によれば、板
ばね部11を弾性を有する湾曲形状に形成することによ
りフリップばね10を構成しているので、板ばね部11
の湾曲部分を反転及び定常状態に戻すだけで、板ばね部
11の両端から突出する一対の爪部12を筐体1のケー
ス1a,1bに簡単に係脱させることができる。
【0047】このように板ばね部11を反転させ、それ
を戻すというきわめて簡易な動作のみによってフリップ
ばね10を筐体1側に取り付けることができるので、電
子機器等を構成する筐体の組立,分解作業をきわめて容
易に行うことができる。また、板ばねにより構成される
本実施形態のフリップばね10は、薄板状に形成される
ので、小型かつ軽量で、しかも、保管,運搬等も容易に
行うことができるので、部品管理も容易となる。
【0048】[第二実施形態]次に、本発明のフリップ
ばね及びこのフリップばねを備えた筐体の第二実施形態
について図6を参照して説明する。図6は、本発明の第
二実施形態にかかるフリップばねを備えた筐体を示す斜
視図である。
【0049】これらの図に示すように、本実施形態のフ
リップばね及びこのフリップばねを備えた筐体は、上述
した第一実施形態の変更実施形態であり、第一実施形態
において筐体1の表面四箇所に取り付けられていたフリ
ップばね10を、本実施形態では筐体1の表面の二箇所
に取り付けるようにしたものである。従って、他の構成
部分については、第一実施形態と同様であり、同様の構
成部分については同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0050】すなわち、本実施形態では、図6に示すよ
うに、フリップばね10が、筐体1を構成するケース1
a,1bの接合部分の両側面ほぼ中央に一箇所ずつ、合
計二つのフリップばね10が取り付けられるようにして
ある。
【0051】筐体1の大きさ,形状によっては、第一実
施形態の場合のように、筐体1の表面四箇所にフリップ
ばね10を取り付けなくても、必要な接合固定力が得ら
れる場合がある。また、ケース1a,1bには、本実施
形態では特に図示していないが、通常は、互いに当接す
る接合面に、位置合わせの容易化及び接合強度の向上を
図るため、互いに係合する凹凸部が設けられる。従っ
て、このような当接面の凹凸手段によって両ケース1
a,1bの接合強度がある程度維持できる場合には、そ
れに応じてフリップばね10の取付個数や取付場所を変
更,調整することが可能となる。
【0052】そこで、本実施形態のフリップばねを備え
た筐体では、図6に示すように、フリップばね10を、
ケース1a,1bの接合部分の両側面ほぼ中央に一箇所
ずつ取り付けるようにしたものである。このように本実
施形態のフリップばねを備えた筐体によれば、筐体の形
状や大きさ、必要な固定力に応じてフリップばね10の
取付箇所や取付個数を任意に変更,調整することができ
るので、あらゆる製品に対応できるより汎用性の高い筐
体を提供することができる。また、本実施形態の筐体1
のようにフリップばね10の取付数を少なくすることに
より、筐体1の組立,開閉作業もより簡易,迅速に行
え、筐体全体の重量の軽減を図ることもできる。
【0053】なお、本発明のフリップばね及びこのフリ
ップばねを備えた筐体は、上述した実施形態にのみ限定
されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変更
実施が可能であることは言うまでもない。例えば、筐体
を構成するケースは、上記の実施形態では二分割された
ケースとしてあるが、これを二分割以上のケースを一体
的に接合,固定する場合にも適用できることは言うまで
もない。すなわち、本発明のフリップばねを複数のケー
スに跨って架設することにより、二以上に分割されたケ
ースを一体的に堅固に固定することができる。
【0054】また、フリップばねは、上記の第一実施形
態では筐体の四箇所に、第二実施形態では二箇所に取り
付けてあるが、これ以外の個数のフリップばねを取り付
けることができることは勿論である。すなわち、固定す
る筐体の大きさ,形状,重量等に応じて、フリップばね
の取付個数及び取付箇所は任意に選択することが可能で
ある。
【0055】従って、本発明のフリップばねは、筐体表
面の少なくとも一箇所に取り付けるものであればよい。
なお、分割されたケースの一箇所にフリップばねを取り
付ける場合、ケースの接合面のフリップばね取付箇所と
反対側に凹凸部等の係合手段やヒンジ等の連結手段を設
けることが望ましい。
【0056】また、本発明を適用する筐体の形状は、上
記実施形態では、いずれも長方体形状としてあるが、こ
の長方体形状に限定されるものではなく、直方体や多角
形状の筐体、卵形形状や球体形状の筐体にも適用でき
る。
【0057】さらに、上記実施形態では、本発明の筐体
を無線通信機器等の電子機器を構成する筐体の場合を例
にとって説明したが、無線通信機器や電子機器を構成す
る筐体に限定されず、分割形成されたケースを一体的に
固定する必要のある筐体であればどのような用途の筐
体,製品であっても良いことは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフリップば
ね及びこのフリップばねを備えた筐体によれば、簡易な
構成のみによって、筐体を確実に固定しつつ、筐体の開
閉,固定作業をきわめて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
示す斜視図であり、(a)は板ばね部が定常状態の場合
を、(b)は反転状態の場合を示す。
【図2】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
筐体側に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
筐体側に着脱する途中の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
取り付けた筐体の概略断面図である。
【図5】図4に示す筐体のフリップばね取付部分の拡大
図である。
【図6】本発明の第二実施形態にかかるフリップばねを
備えた筐体を示す斜視図である。
【図7】従来の一般的な電子機器を構成する筐体を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 プリント基板 3 凹部 4 係止部 10 フリップばね 11 板ばね部 11a 開口部 12 爪部 12a スリット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月15日(1999.10.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 フリップばね及びこのフリップばねを
備えた筐体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機器に代
表される電子機器等を構成する筐体を固定するためのフ
リップばねに関し、特に、簡易な構成のみによって、筐
体を確実に固定しつつ、筐体の開閉,固定作業がきわめ
て容易に行えるフリップばね及びこのフリップばねを備
えた筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無線通信機器等の電子機器は、
電子・電気部品を実装したプリント基板を筐体内に収納
して構成されている。この種の電子機器を構成する筐体
は、電気・電子部品を搭載したプリント基板を外部から
電磁シールドしつつ、筐体内に堅固に保持するため、通
常、二分割に形成されたケースによってプリント基板を
挾持し、このケースを一体的に固定することにより筐体
を構成するようになっている。
【0003】図7は、従来の一般的な電子機器を構成す
る筐体を示す概略斜視図である。同図に示すように、従
来の電子機器を構成する筐体101は、二分割に形成さ
れた一対のケース101a,101bが一体的に固定さ
れることにより電子機器筐体を構成している。一対のケ
ース101a,101bの内部には、電子・電気部品を
実装したプリント基板102が収納されている。プリン
ト基板102は、両ケース101a,101bの接合面
縁部において挾持されるようになっており、がた付き等
が生ずることなく筐体101内に収納される。
【0004】ここで、一対のケース101a,101b
は、内部に収納,保持するプリント基板102を外部と
電磁シールドするため、金属材料によって形成されてい
る。そして、このプリント基板102を挾持する一対の
ケース101a,101bは、ケース四隅に固定用のね
じ110が挿通,螺合することによって、一体的に接
合,固定されるようになっている。
【0005】このような構成からなる従来の電子機器筐
体によれば、一対のケース101a,101bによって
挾持されたプリント基板102は、がた付き等が生ずる
ことなく筐体101内に堅固に保持,収納され、かつ、
金属材料からなるケース101a,101bによって外
部と電磁シールドされ、電子機器として機能するように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子機器を構成する従来の筐体構造では、接合され
る一対のケースがねじ止めによって固定されるようにな
っていたため、ねじの着脱作業がきわめて煩雑となると
いう問題があった。
【0007】特に、電子機器の組立時や検査時等におい
て、筐体の開閉を行う毎に複数箇所(通常はケース四隅
の四箇所)のねじ止め部分について、工具,装置等を用
いたねじの着脱作業を行わなければならず、筐体の開閉
に時間がかかる上に、作業工数もその分増加してしま
い、検査の作業効率や電子機器の組立効率を悪化させ、
製造コストの増加をまねく原因となっていた。
【0008】また、このようにケース固定用のねじを必
要とする従来の筐体では、特に小型の電子機器の場合、
きわめて微小なねじを多数管理,保管しておかなければ
ならず、部品の管理コストが上昇するという問題もあっ
た。
【0009】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、簡易な構
成のみによって、筐体を確実に固定しつつ、筐体の開
閉,固定作業をきわめて容易に行うことができるフリッ
プばね及びこのフリップばねを備えた筐体の提供を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のフリップばねは、複数に分割さ
れたケースからなる筐体の表面に着脱自在に取り付けら
れるフリップばねであって、反転可能な湾曲板状に形成
された弾性部材からなり、前記複数のケースに跨って
体の表面に沿って配設される板ばね部と、この板ばね部
の両端に設けられ、前記複数のケースの表面に係脱自在
に係合する一対の爪部と、を備え、前記板ばね部の定常
時に、前記一対の爪部が対向方向に位置して前記複数の
ケースの表面に係合して前記複数のケースを固定すると
ともに、当該板ばね部の反転時に、前記一対の爪部が離
間方向に展開して前記複数のケースの表面から外れて前
記複数のケースの固定を解除する構成としてある。
【0011】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねによれば、板ばね部の湾曲部分を反転及び定常状態
に戻すだけで、板ばね部両端から突出する一対の爪部を
複数のケースの表面に係脱させることができる。これに
より、板ばね部を反転させ、それを戻すというきわめて
簡易な動作のみによってフリップばねを筐体側に取り付
けることができるので、電子機器等を構成する筐体の組
立,分解作業をきわめて容易に行うことができる。ま
た、板ばねにより構成されるフリップばねは、薄板状に
形成されるので、小型かつ軽量で、しかも、保管,運搬
等も容易に行うことができるので、部品管理も容易とな
る。
【0012】ここで、フリップばねを形成する材料とし
ては、金属材料により形成することができる。フリップ
ばねを金属材料によって形成すると、弾性,ばね性を有
する金属材料を打抜き,切落とし加工及び折曲げ加工す
ることにより、板ばね部1と爪部を一体的に形成するこ
とができる。これによって、金属材料の弾性,ばね性を
損なうことなくフリップばねを構成でき、耐久性にも優
れたフリップばねを提供できる。また、フリップばねを
金属材料で形成することにより、金属製の筐体ととも
に、筐体内部に収納するプリント基板のシールド効果を
高めることもできる。
【0013】また、フリップばねはプラスチック材料に
より形成することもできる。フリップばねをプラスチッ
ク材料により形成すると、板ばね部と一対の爪部との一
体成形や必要な加工,形成作業を、より容易に行うこと
ができる。
【0014】そして、請求項2記載のフリップばねで
は、前記板ばね部、長手方向に沿って開口部を有する
とともに、長手方向両縁部を湾曲板状に曲折形成した構
成としてある。
【0015】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねによれば、フリップばねの板ばね部に開口部を設け
ることによって、板ばね部のばね強度を損なうことな
く、湾曲部分の両端部を押圧するだけで、湾曲部分の反
転及び定常状態への戻し動作を行うことができ、フリッ
プばねの筐体への着脱作業がより容易に行える。
【0016】また、請求項3記載のフリップばねは、前
記一対の爪部が、前記板ばね部の両端から互いに対向す
るL字形状に形成され、当該L字形状先端部が前記筐体
の両側のケースに係合する構成としてある。
【0017】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねによれば、フリップばねのL字形状の爪部を筐体の
両側面に係合させることができるので、筐体を両側方向
から保持,固定することができ、堅固な固定力を得るこ
とができる。
【0018】そして、以上のような構成からなる本発明
の請求項1〜3記載のフリップばねが係脱自在に取り付
けられる筐体は、請求項4では、前記フリップばねが筐
体表面の少なくとも一箇所に取り付けられる構成として
ある。また、請求項5では、前記筐体が、二つに分割さ
れたケースからなり、前記フリップばねが前記二つのケ
ースに跨って取り付けられることにより、当該二つのケ
ースが一体的に固定される構成としてある。
【0019】このような構成からなる本発明のフリップ
ばねを備えた筐体によれば、二つに分割されたケース
を、少なくとも一箇所のフリップばねで接合,固定する
ことができ、ケースの組立,分解作業も容易,迅速に行
うことができる。これにより、特に、筐体の組立作業や
筐体内部の検査作業を効率よく行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のフリップばね及び
このフリップばねを備えた筐体の実施の形態について、
図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のフリップばね及びこの
フリップばねを備えた筐体の第一実施形態について図1
〜図5を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施
形態にかかるフリップばねを示す斜視図であり、(a)
は板ばね部が定常状態の場合を、(b)は反転状態の場
合を示している。図2は、図1に示す本実施形態にかか
るフリップばねを筐体側に取り付けた状態を示す斜視図
であり、図3は、同じくフリップばねを筐体側に着脱す
る途中の状態を示す斜視図である。図4は、本実施形態
にかかるフリップばねを取り付けた筐体の概略断面図で
ある。また、図5は、図4に示す筐体のフリップばね取
付部分の拡大図である。
【0021】 これらの図に示すように、本実施形態にか
かるのフリップばね10は、板ばね部11と、この板ば
ね部11の長手方向両端に設けられた一対の爪部12,
12を備えている。板ばね部11は、一定の弾性,ばね
性を有する弾性部材からなり、図1に示すように、弾性
部材を長板状に形成するとともに、長手方向両縁部の内
側部分を湾曲板状に曲折形成してある。このように板ば
ね部11を湾曲形成することにより、湾曲部分が、弾性
部材の弾性によって、定常状態(図1(a)の状態)か
ら弾性をもって反転状態(図1(b)の状態)に反転で
きるようになる。
【0022】 この板ばね部11の湾曲部分には、長手方
向に沿って開口する開口部11aが形成してある。この
ように開口部11aを設けることによって、板ばね部1
1のばね強度を損なうことなく、湾曲部分の両端(図1
(a)の矢印部分)を押圧するだけで、湾曲部分の反転
及び定常状態への戻し動作が容易に行えるようになる。
そして、この板ばね部11が、後述する筐体1の正面に
形成された凹部3に位置決めされて、筐体1の表面に沿
って配設されるようになっている。
【0023】 板ばね部11の両端には、一対の爪部1
2,12が設けてある。この一対の爪部12,12は、
図1に示すように、板ばね部11の両端からほぼ直角方
向に突出して互いに対向するL字形状をなしている。ま
た、爪部12は、図1に示すように、板ばね部11の長
手方向両端縁部において一体的に連続するとともに、板
ばね部11の湾曲部分との間にスリット12aが形成し
てある。これによって、爪部12を板ばね部11に一体
的に設けることができ、かつ、この爪部12設けるこ
とによって板ばね部11の反転及び定常状態への戻し動
作が妨げられないようになっている。
【0024】 そして、板ばね部11が定常状態から反転
し、反転状態から定常状態に戻ることによって、一対の
爪部12が対向方向及び離間方向に移動するようになっ
ている。すなわち、板ばね部11が定常状態の場合に
は、図1(a)に示すように、一対の爪部12は、板ば
ね部11に対してほぼ直角(約90°〜95°程度)に
突出する対向方向に位置している。
【0025】 一方、板ばね部11を反転させると、図1
(b)に示すように、一対の爪部12,12は、板ばね
部11の反転形状に伴って、板ばね部11に対して直角
以上の角度(約100°〜110°程度)に離間方向に
展開するようになる。そして、この対向及び離間方向へ
の移動によって、爪部12のL字形状先端部が、後述す
る筐体1の両側面縁部に設けられた係止部4に係脱し、
フリップばね10が筐体1に着脱できるようになってい
る。
【0026】 ここで、以上のような構成からなるフリッ
プばね10は、板ばね部11と爪部12とを金属材料を
用いて一体的に形成してある。すなわち、弾性,ばね性
を有する金属材料を打抜き,切落とし加工及び折曲げ加
工することにより、板ばね部11と爪部12を一体成形
してある。このように板ばね部11と爪部12とを一体
的に形成することにより、金属材料の弾性,ばね性を損
なうことなくフリップばね10を構成することができ、
耐久性にも優れたフリップばね10を実現できる。但
し、フリップばね10の弾性,ばね性を損なわない限
り、板ばね部11と爪部12を別体に形成し、溶接等の
固着手段で一体化することも可能である。
【0027】 フリップばね10を構成する金属材料とし
ては、一定の弾性,ばね性を有する金属材料であれば特
に限定はないが、一般的には、板ばね形成用の金属材
料、例えば、ばね用りん青銅,ベリリウム銅,ばね用ス
テンレス鋼等が用いられる。このようにフリップばね1
0を金属材料で形成することにより、後述する金属製の
ケース1a,1bからなる筐体1とともに、筐体内部に
収納するプリント基板2のシールド効果を高めることも
期待できる。
【0028】 なお、フリップばね10の材料としては、
金属以外の材料で形成することも可能である。すなわ
ち、一定の弾性,ばね性を有する弾性部材であって、板
ばね部11の湾曲部を反転可能に形成でき、一対の爪部
12,12によって筐体1側に着脱自在に取り付けられ
るものであれば、金属材料に限定されるものではない。
例えば、弾性限界を考慮しつつ設計することによって、
プラスチック材料によりフリップばね10を形成するこ
ともできる。フリップばね10をプラスチック材料で形
成すると、板ばね部11と一対の爪部12との一体成形
や開口部11a,スリット12aの形成作業が、より容
易に行えるという効果がある。
【0029】 そして、以上のような構成からなるフリッ
プばね10が電子機器等の筐体1に取り付けられ、筐体
1を固定するようになっている。図2〜図4に示すよう
に、本実施形態にかかる電子機器を構成する筐体1は、
二分割に形成された一対のケース1a,1bが一体的に
接合,固定されることにより電子機器筐体を構成するよ
うになっている。
【0030】 一対のケース1a,1bは、接合されるこ
とにより内部に収納空間を有する筐体1を構成し、この
ケース内部に電子・電気部品を実装したプリント基板2
が収納できるようなっている。プリント基板2は、両ケ
ース1a,1bの接合面縁部において挾持されるように
なっており(図4参照)、これによってがた付き等が生
ずることなく筐体1内に収納される。
【0031】 また、一対のケース1a,1bは、内部に
収納,保持するプリント基板2を外部と電磁シールドす
るため、金属材料によって形成されている。なお、ケー
ス1a,1bの互いに当接する接合面には、両ケース1
a,1bの位置合わせを容易にするとともに、接合強度
を高くする観点から、互いに係合する凹凸部や、突起と
穴等の係合位置決め手段を設けることが好ましい。
【0032】 そして、このプリント基板2を挾持する一
対のケース1a,1bにフリップばね10が架設状態で
取り付けられることによって、両ケース1a,1bが一
体的に接合,固定されるようになっている。図2及び図
3に示すように、本実施形態では、フリップばね10が
筐体1を構成するケース1a,1bの接合部分の両側面
に二箇所ずつ、合計四つのフリップばね10が取り付け
られるようにしてある。
【0033】 両ケース1a,1bのフリップばね10の
四箇所の取付部分には、それぞれ凹部3及び係止部4が
形成してある。凹部3は、図3に示すように、両ケース
1a,1bの接合部を跨いで連通して形成された凹部
で、フリップばね10の板ばね部11が係止状態で位置
するようになっている(図4参照)。これにより、フリ
ップばね10は、板ばね部11を凹部3に係止させるだ
けで筐体1側に位置決めされるようになる。また、この
凹部3に板ばね部11を位置させることにより、凹部3
の深さ分だけ板ばね部11の筐体表面側への突出量を少
なくすることができる。
【0034】 また、この凹部3の両端側のケース1a,
1bの縁部に、フリップばね10の爪部12が係合する
係止部4が形成してある。係止部4は、図5に示すよう
に、凹部3の両端に連続してケース1a,1bの内側方
向にL字状に形成された凹部となっており、凹部3に位
置決めされた板ばね部11の端部から突出する一対の爪
部12が係合できるようになっている。これにより、一
対の爪部12をケース1a,1b側に確実かつ堅固に係
合させることができる。また、爪部12は、L字形状の
先端側が係止部4に挿入状態で係合するので、係止部4
の深さによって爪部12が筐体表面側へ突出しないよう
になっている。
【0035】 このように、凹部3及び係止部4をケース
1a,1bに設けることによって、フリップばね10の
板ばね部11が凹部3に位置決めされつつ筐体1の表面
に沿って配設されるとともに、板ばね部11の両端に設
けられた爪部12が、板ばね部11の湾曲部の反転及び
定常状態への戻り操舵によって展開,移動し、筐体1の
係止部4に係脱自在に係合して、両ケース1a,1bが
接合及び解除されるようになる。
【0036】 次に、このような構成からなる本実施形態
のフリップばねの筐体への着脱動作について説明する。
まず、フリップばね10を取り付ける前に、ケース1
a,1b内にプリント基板2を収納,挾持した状態で両
ケース1a,1bを位置合わせして接合する。この状態
で、両ケース1a,1bにフリップばね10を架設状態
で取り付る。フリップばね10を取り付ける場合には、
まず、板ばね部11の湾曲部分を、図1(a)に示す定
常状態から、図1(b)に示す反転状態にする。この反
転動作は、板ばね部10の湾曲部両端(図1(a)の矢
印部分)を押圧することにより、簡単に反転させること
ができる。
【0037】 板ばね部11を反転させると、図1(b)
に示すように、一対の爪部12,12は、板ばね部11
の反転形状に伴って、板ばね部11に対して直角以上の
角度(約100°〜110°程度)に離間方向に展開す
る。この状態で、図3に示すように、フリップばね10
をケース1a,1bに連続して形成された四箇所の凹部
3にそれぞれ位置合わせして配設する。このとき、板ば
ね部11の両端の爪部12は、展開状態となっており、
ケース1a,1bと干渉することはない。
【0038】 凹部3に位置合わせした後は、板ばね部1
1の両端をケース側に向かって折り曲げるようにして押
圧する。そうすると、板ばね部11の弾性によって、湾
曲部分が図1(a)に示す定常状態に戻る。板ばね部1
1が定常状態に戻ると、板ばね部11の両端の爪部12
もそれに伴って、板ばね部11に対してほぼ直角(約9
0°〜95°程度)に突出する対向位置に戻り、ケース
1a,1b側の係止部4に係合する(図4,図5参
照)。
【0039】 この状態で、両ケース1a,1bは、フリ
ップばね10が架設状態となり、一対の爪部12に挾持
された状態で接合され、堅固に固定される。特に、フリ
ップばね10のL字形状の爪部12が筐体1の両側面に
係合するので、筐体1を両側方向から保持,固定され、
両ケース1a,1bを堅固な固定力によって接合するこ
とができる。これにより、一対のケース1a,bによっ
て挾持されたプリント基板2も、がた付き等が生ずるこ
となく筐体1内に堅固に保持,収納されることになる。
【0040】 次いで、両ケース1a,1bを分離,展開
する場合には、上記の場合と逆の手順によりフリップば
ね10を取り外すことにより行う。すなわち、両ケース
1a,1bに定常状態で取り付けられているフリップば
ね10の板ばね部11の両端をケース外側方向に向かっ
て付勢する。そうすると、板ばね部11の弾性によっ
て、湾曲部分が定常状態から反転状態となる。板ばね部
11を反転させると、一対の爪部12,12が板ばね部
11の反転形状に伴って離間方向に展開する。
【0041】 これによって、爪部12とケース1a,1
b側の係止部4との係合が外れるので、フリップばね1
0をケース1a,1bから取り外すことができる。フリ
ップばね10が取り外された両ケース1a,1bは、間
単に分離,展開することができ、必要な検査等の作業を
行うことができる。
【0042】 以上説明したように、本実施形態のフリッ
プばね及びこのフリップばねを備えた筐体によれば、板
ばね部11を弾性を有する湾曲形状に形成することによ
りフリップばね10を構成しているので、板ばね部11
の湾曲部分を反転及び定常状態に戻すだけで、板ばね部
11の両端から突出する一対の爪部12を筐体1のケー
ス1a,1bに簡単に係脱させることができる。
【0043】 このように板ばね部11を反転させ、それ
を戻すというきわめて簡易な動作のみによってフリップ
ばね10を筐体1側に取り付けることができるので、電
子機器等を構成する筐体の組立,分解作業をきわめて容
易に行うことができる。また、板ばねにより構成される
本実施形態のフリップばね10は、薄板状に形成される
ので、小型かつ軽量で、しかも、保管,運搬等も容易に
行うことができるので、部品管理も容易となる。
【0044】 [第二実施形態]次に、本発明のフリップ
ばね及びこのフリップばねを備えた筐体の第二実施形態
について図6を参照して説明する。図6は、本発明の第
二実施形態にかかるフリップばねを備えた筐体を示す斜
視図である。
【0045】 これらの図に示すように、本実施形態のフ
リップばね及びこのフリップばねを備えた筐体は、上述
した第一実施形態の変更実施形態であり、第一実施形態
において筐体1の表面四箇所に取り付けられていたフリ
ップばね10を、本実施形態では筐体1の表面の二箇所
に取り付けるようにしたものである。従って、他の構成
部分については、第一実施形態と同様であり、同様の構
成部分については同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0046】 すなわち、本実施形態では、図6に示すよ
うに、フリップばね10が、筐体1を構成するケース1
a,1bの接合部分の両側面ほぼ中央に一箇所ずつ、合
計二つのフリップばね10が取り付けられるようにして
ある。
【0047】 筐体1の大きさ,形状によっては、第一実
施形態の場合のように、筐体1の表面四箇所にフリップ
ばね10を取り付けなくても、必要な接合固定力が得ら
れる場合がある。また、ケース1a,1bには、本実施
形態では特に図示していないが、通常は、互いに当接す
る接合面に、位置合わせの容易化及び接合強度の向上を
図るため、互いに係合する凹凸部が設けられる。従っ
て、このような当接面の凹凸手段によって両ケース1
a,1bの接合強度がある程度維持できる場合には、そ
れに応じてフリップばね10の取付個数や取付場所を変
更,調整することが可能となる。
【0048】 そこで、本実施形態のフリップばねを備え
た筐体では、図6に示すように、フリップばね10を、
ケース1a,1bの接合部分の両側面ほぼ中央に一箇所
ずつ取り付けるようにしたものである。このように本実
施形態のフリップばねを備えた筐体によれば、筐体の形
状や大きさ、必要な固定力に応じてフリップばね10の
取付箇所や取付個数を任意に変更,調整することができ
るので、あらゆる製品に対応できるより汎用性の高い筐
体を提供することができる。また、本実施形態の筐体1
のようにフリップばね10の取付数を少なくすることに
より、筐体1の組立,開閉作業もより簡易,迅速に行
え、筐体全体の重量の軽減を図ることもできる。
【0049】 なお、本発明のフリップばね及びこのフリ
ップばねを備えた筐体は、上述した実施形態にのみ限定
されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変更
実施が可能であることは言うまでもない。例えば、筐体
を構成するケースは、上記の実施形態では二分割された
ケースとしてあるが、これを二分割以上のケースを一体
的に接合,固定する場合にも適用できることは言うまで
もない。すなわち、本発明のフリップばねを複数のケー
スに跨って架設することにより、二以上に分割されたケ
ースを一体的に堅固に固定することができる。
【0050】 また、フリップばねは、上記の第一実施形
態では筐体の四箇所に、第二実施形態では二箇所に取り
付けてあるが、これ以外の個数のフリップばねを取り付
けることができることは勿論である。すなわち、固定す
る筐体の大きさ,形状,重量等に応じて、フリップばね
の取付個数及び取付箇所は任意に選択することが可能で
ある。
【0051】 従って、本発明のフリップばねは、筐体表
面の少なくとも一箇所に取り付けるものであればよい。
なお、分割されたケースの一箇所にフリップばねを取り
付ける場合、ケースの接合面のフリップばね取付箇所と
反対側に凹凸部等の係合手段やヒンジ等の連結手段を設
けることが望ましい。
【0052】 また、本発明を適用する筐体の形状は、上
記実施形態では、いずれも長方体形状としてあるが、こ
の長方体形状に限定されるものではなく、直方体や多角
形状の筐体、卵形形状や球体形状の筐体にも適用でき
る。
【0053】 さらに、上記実施形態では、本発明の筐体
を無線通信機器等の電子機器を構成する筐体の場合を例
にとって説明したが、無線通信機器や電子機器を構成す
る筐体に限定されず、分割形成されたケースを一体的に
固定する必要のある筐体であればどのような用途の筐
体,製品であっても良いことは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフリップば
ね及びこのフリップばねを備えた筐体によれば、簡易な
構成のみによって、筐体を確実に固定しつつ、筐体の開
閉,固定作業をきわめて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
示す斜視図であり、(a)は板ばね部が定常状態の場合
を、(b)は反転状態の場合を示す。
【図2】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
筐体側に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
筐体側に着脱する途中の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかるフリップばねを
取り付けた筐体の概略断面図である。
【図5】図4に示す筐体のフリップばね取付部分の拡大
図である。
【図6】本発明の第二実施形態にかかるフリップばねを
備えた筐体を示す斜視図である。
【図7】従来の一般的な電子機器を構成する筐体を示す
概略斜視図である。
【符号の説明】 1 筐体 2 プリント基板 3 凹部 4 係止部 10 フリップばね 11 板ばね部 11a 開口部 12 爪部 12a スリット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の表面に取り付けられるフリップば
    ねであって、 反転可能な湾曲板状に形成された弾性部材からなり、前
    記筐体の表面に沿って配設される板ばね部と、 この板ばね部の両端に設けられ、前記筐体の表面に係脱
    自在に係合する一対の爪部と、を備え、 前記板ばね部の定常時に、前記一対の爪部が対向方向に
    位置して前記筐体の表面に係合するとともに、 当該板ばね部が反転すると、前記一対の爪部が離間方向
    に展開して前記筐体の表面から外れることを特徴とする
    フリップばね。
  2. 【請求項2】 前記板ばね部に、長手方向に沿って開口
    部を設けた請求項1記載のフリップばね。
  3. 【請求項3】 前記一対の爪部が、前記板ばね部の両端
    から互いに対向するL字形状に形成され、当該L字形状
    先端部が前記筐体の両側面に係合する請求項1又は2記
    載のフリップばね。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載のフリップばねが係脱
    自在に取り付けられる筐体であって、 前記フリップばねが筐体表面の少なくとも一箇所に取り
    付けられることを特徴とするフリップばねを備えた筐
    体。
  5. 【請求項5】 前記筐体が、二以上に分割されたケース
    からなり、 前記フリップばねが前記二以上のケースに架設状態で取
    り付けられることにより、当該二以上のケースが一体的
    に固定される請求項4記載のフリップばねを備えた筐
    体。
  6. 【請求項6】 前記筐体の表面に、前記フリップばねの
    板ばね部が位置する凹部を設けた請求項4又は5記載の
    フリップばねを備えた筐体。
  7. 【請求項7】 前記筐体の表面に、前記フリップばねの
    一対の爪部が係合する係止部を設けた請求項4,5又は
    6記載のフリップばねを備えた筐体。
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