JP2000164667A - 検査システム、解析ユニット及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents

検査システム、解析ユニット及び電子デバイスの製造方法

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JP2000164667A
JP2000164667A JP2000010131A JP2000010131A JP2000164667A JP 2000164667 A JP2000164667 A JP 2000164667A JP 2000010131 A JP2000010131 A JP 2000010131A JP 2000010131 A JP2000010131 A JP 2000010131A JP 2000164667 A JP2000164667 A JP 2000164667A
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Kazuko Ishihara
和子 石原
Seiji Ishikawa
誠二 石川
Sadao Shimosha
貞夫 下社
Jun Nakazato
純 中里
Kazuhiko Matsuoka
一彦 松岡
Yoshiyuki Miyamoto
佳幸 宮本
Masachika Narushima
正親 鳴島
Isao Miyazaki
功 宮崎
Yoshiharu Shigyo
義春 執行
Masayuki Sato
正幸 佐藤
Takayuki Oshima
孝幸 大嶋
Taizo Hashimoto
泰造 橋本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体の検査システムにおいて、半導体の高集
積化に対応し、より測定精度の高い解析を行なう。ま
た、使いやすいユーザインターフェースを提供し、解析
を容易にする。さらに、解析データの圧縮を能率的に行
なう。 【構成】FB解析システム105と検査データ解析シス
テム101とテスタを有し、データ解析のためのLSI
設計情報107を持つ。また、表示装置にその不良情報
または解析データまたは検査条件をマルチウィンドウを
用いて表示する。さらに、解析データのデータ圧縮時に
不良ビットの生ずる形態により、その格納形態を異なら
しめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不良解析に係り、特に
半導体の製造技術においてウェハプロセス過程における
不良原因を解析するために好適な検査システム、解析ユ
ニット及び電子デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体の製造技術における不良解
析方法およびシステムについては、例えば、特開昭62
−169342号、特開昭61−243378号、特開
昭59−228726号、特開平3−44054号公報
に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、特開昭59−2
28726号、特開平3−44054号公報において
は、計算機システムを用いて、半導体ウェハの不良解析
を行う技術が開示されている。 しかしながら、上記従
来技術は、半導体の不良解析をチップ単位で行なう手法
に関するものである。したがって、特に半導体記憶装置
の不良を解析するとき、単にチップの製品特性を解析す
るだけでなく、チップ内の記憶素子1ビットずつの良、
不良を解析する必要があることについて考慮されていな
い。
【0004】それゆえ、不良ビット(フェールビット、
以下「FB」と略す)の原因を解析するために、チップ
の製品特性検査装置(以下「テスタ」という)からFB
のアドレスを収集し、チップの大きさ、その上のメモリ
の配置方法等を参照して該当する不良ビットのチップ上
の場所を割り出し、得られた実体座標を基に作業者がそ
のチップを顕微鏡で観察していた。例えば、作業者は顕
微鏡観察をして不良発生箇所に異物を認めた場合、その
不良は異物に起因していたと結論していた。
【0005】このように従来では、FBの1ビットづつ
解析するために多大の労力を要していた。それゆえ、か
かる労力を軽減し、不良解析を1ビット単位でシステム
としてスムーズに行ないたいという要請に応える必要が
あった。その場合に従来では、不良位置で測定するため
の座標をウェハ単位で設けていたため、チップ内のメモ
リセルの位置を知るときに誤差が大きくなるという問題
点もあった。
【0006】特に、近時においては、半導体メモリの集
積度が大きくなる傾向があるため、かかる誤差は、不良
解析のための大きな障壁となる。また、上記従来技術は
チップの種別によって、チップ内のメモリマットの配
置、メモリセルの大きさ等の特性が違うことに対して、
円滑に対応することに対しても考慮されていない。さら
に、半導体の不良解析システムにおいては、電子顕微鏡
等の観察装置、赤外線吸収分光スペクトロスコープ等の
分析装置を用いるが、これらを用いて、メモリ上のFB
を解析する場合、メモリセル上の原点を一致させようと
しても、個々の装置の特性のために微細なずれが生じる
という問題があった。
【0007】次に、特開昭62−169342号と特開
昭61−243378号公報は、被検査対象である半導
体メモリのセル上のFBの情報に関するデータの圧縮に
関するものである。しかしながら、特開昭62−169
342号公報に示されたデータ圧縮方法は、必ずしも大
容量メモリセルの解析に適したものではない。その理由
は、この圧縮方法においては、メモリセルをブロック化
して、1/n2に縮小したモデルを作るものであるが、
例えばn=100としても、高々10000分の1の圧
縮率しか得られず、何Mbitの容量を有するメモリの
場合では膨大な量のデータが必要になることである。
【0008】また、今一つの理由として、1ブロック内
の不良パターンがどのようであれ、同じ形式に圧縮され
てしまうため、ビット位置の詳細情報が失われてしまう
という不都合があるためである。さらに、特開昭61−
243378号公報に開示されたデータ圧縮法について
は、上記のような情報の喪失はないが、必ずしも大容量
メモリセルに適する効率的なデータ圧縮法とは言い難
い。
【0009】その理由は、FBの情報を始点の座標位
置、終点の座標位置というペアで保持するため、FBが
連続している場合の効率は良くなるが、孤立しているF
Bに対しても同じだけの記憶容量を要するため、孤立し
たFBが多い場合、結果としてデータ圧縮率は悪いもの
になるからである。このように効率が悪いのは、データ
圧縮をFBの発生するパターンのいかんによらず、一律
に圧縮したためである。したがって、FBの発生パター
ンに応じてデータ圧縮を行ない、それを保存する方法が
要請される。
【0010】次に、特開平3−44054号公報におい
ては、計算機システムの表示装置に解析結果を表示する
技術が開示されている。しかしながら、上記従来技術
は、システムのユーザインターフェースに関し、不良解
析結果情報を多数の観点より、体系的に考察する手段に
ついて考慮されていない。
【0011】すなわち、ウェハ全体の不良ビットの分析
を示す表示、任意チップ上の不良ビットの分布を示す表
示、チップ内の一部領域内の不良ビットの分布を拡大し
て示す表示、任意ショット上の不良ビットの分布を示す
表示、ショット内の一部領域内の不良ビットの分布を拡
大して示す表示などの不良解析結果情報を迅速かつ円滑
に利用に供することについて考慮されていない。これら
の情報は、表示装置の表示対象でないかあるいは表示さ
れる場合であっても、画面切り替え等の操作が必要であ
った。そのため、利用者に取って非常にわずらわしい操
作が必要になる場合が多かった。
【0012】さらに、システムのユーザインターフェー
スに関し、表示装置に表示する場合にメモリセルの大き
さを視覚的に確認できる方法が上記従来技術では提案さ
れていない。また、さらに、上記従来技術では、不良解
析を行なう者にとって、検査時のテスト条件が重要なフ
ァクターになることについても考慮されていない。
【0013】すなわち、不良解析を行なう者が、テスト
条件を種々変更して、不良原因を突き止める方法は、通
常なされるところである。かかる場合、被検査対象とテ
スト条件を書面等でいちいち照合していたのでは、非常
に効率の悪いことになる。
【0014】次に、半導体の不良解析技法として、ウェ
ハを重ねあわせて、不良原因を解析する手法が知られて
いる。しかしながら、ウェハの露光時、フォトマスクに
不良がある場合に、不良原因を有効に究明するための手
段についても考慮されていなかった。
【0015】次に、特開平3−44054号公報におい
ては、計算機システムを用いて、半導体の不良解析結果
を加工し、編集処理する技術について述べている。しか
しながら、上記従来技術は、過去の検査履歴や将来行な
うべき検査方法まで指示するものではない。
【0016】したがって、従来では、不良解析を行なう
者がいちいち被検査対象の検査履歴を照合するなどの作
業が必要であった。また、半導体の製造工程は、多くの
段階に分かれているため、検査の結果に応じて、どの工
程で再検査するかの検査計画を立てる必要がある。この
プランニングは、様々なパターンがあるため、熟練者で
も困難を極めるものである。
【0017】本発明は効果的に不良原因を究明しうる検
査システム、解析ユニットを提供することを目的とする
ものである。また、不良原因を効果的に究明して電子部
品の歩留まりを向上させることを目的とするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、被検査ワークを検査して該被検査ワーク
のフェイルビットに関する検査結果を出力する電気特性
検査装置と、該電気特性検査装置が出力した検査結果を
処理してその処理結果を表示する解析ユニットとを備
え、該解析ユニットが所定領域におけるフェイルビット
に関する情報と該領域におけるフェイルビットの位置を
計測可能な情報とを出力するように構成されたものであ
る。また、前記解析ユニットが前記ワークの一部を拡大
した場合にその拡大した領域におけるフェイルビットと
そのフェイルビットの位置を計測可能な情報とを出力す
るものである。また、前記解析ユニットが前記ワークの
有するチップの位置をワーク内の座標情報により表示す
るものである。また、前記ワークと前記ワークの一部を
拡大した領域とを同一画面で表示するものである。ま
た、被検査ワークのフェイルビットに関する検査結果を
処理してその処理結果を出力する解析ユニットであっ
て、所定領域におけるフェイルビットに関する情報と該
領域におけるフェイルビットの位置を計測可能な情報と
を出力するものである。また、前記ワークの一部を拡大
した場合にその拡大した領域におけるフェイルビットと
そのフェイルビットの位置を計測可能な情報とを出力す
るものである。また、前記ワークの有するチップの位置
をワーク内の座標情報により表示するものである。ま
た、前記ワークと前記ワークの一部を拡大した領域とを
同一画面で表示するものである。また、ワークを処理す
る製造ラインと、該製造ラインで処理されたワークを検
査して該被検査ワークのフェイルビットに関する検査結
果を出力する電気特性検査装置と、該電気特性検査装置
が出力した検査結果を処理してその処理結果を表示する
解析ユニットとを用いた電子デバイスの製造方法であっ
て、該解析ユニットが所定領域におけるフェイルビット
に関する情報と該領域におけるフェイルビットの位置を
計測可能な情報とを出力し、その出力結果を用いて不良
対策しながらワークを処理するものである。また、前記
解析ユニットが前記ワークの一部を拡大した場合にその
拡大した領域におけるフェイルビットとそのフェイルビ
ットの位置を計測可能な情報とを出力するものである。
また、前記解析ユニットが前記ワークの有するチップの
位置をワーク内の座標情報により表示するものである。
また、前記ワークと前記ワークの一部を拡大した領域と
を同一画面で表示するものである。
【0019】
【作用】以上の構成によれば、メモリセルの表示画面に
スケールを表示させるため、視覚的に理解しやすく、不
良の究明がより容易となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明にかかる一実施例を図1ないし
図29を用いて説明する。
【0021】[I]先ず、図1を用いて、本発明に係る
不良解析システムの基本概念を説明する。図1は、本発
明に係る不良解析システムの基本概念図である。
【0022】検査データ解析システム101は、製造ラ
インで異物検査102、外観検査103から得られるデ
ータと、ウェハ最終検査においてテスタ1(104)か
ら得られるデータをもとに解析を行なう。
【0023】FB解析システム105は、ウェハ最終検
査においてテスタ2(106)から得られるデータとL
SI設計情報107を用いて、FBの分布形状から不良
箇所および不良誘発点を抽出し、不良原因ノウハウ情報
108を参照して不良原因の推定を行なう。
【0024】また、観察装置109は、FB解析システ
ムから渡された不良箇所及び不良誘発点箇所の座標を観
察し、不良原因および不良工程を特定する。分析装置1
10は、観察装置109で検出した異物等の成分分析を
行い、不良原因および不良工程を特定する。
【0025】[II]次に、FB解析システムと半導体ウ
ェハ(以下単に「ウェハ」と呼ぶ)上のチップおよびL
SI設計情報について図2ないし図4を参照して説明す
る。先ず、図2を用いてFB解析システム105を説明
する。図2は、FB解析システムの詳細構成を示す概念
図である。
【0026】FB解析システム105は、LSI設計デ
ータ(品種、配列情報)を有するLSI設計情報a20
1と、テストデータをフィジカルデータにするフィジカ
ル変換202を有する。さらに、データ圧縮手段203
とデータ管理手段204とピクセル変換手段205とL
SI設計情報b206とFB分布特徴抽出手段207と
不良原因を推定する手段208と表示装置209を有す
る。このFB解析システム105は、フィジカルデータ
を圧縮し、FBデータベース111に保存する機能を有
する。
【0027】また、必要に応じてデータ管理手段204
を介して、保存したデータを検索し、呼び出す。操作は
マウス211を用いて行なうと作業性が向上する。次に
ピクセル変換205を行い、表示装置209に不良ビッ
トのウェハ内位置またはチップ内位置を表示する。この
時、FB分布特徴抽出手段207をし、不良原因ノウハ
ウ情報108を参照し、不良原因の推定208をする。
さらに、詳細な解析をする場合は、特徴抽出した座標を
観察装置109や分析装置111に渡す。そして、テス
タ2(106)からは、FB解析システム105に、品
種、日付、ロットNO、ウェハNO、ビットアドレス、
ビットの良、不良情報などの各種情報が転送されてく
る。
【0028】次に、図3及び図4を用いて、半導体ウェ
ハ(以下単に「ウェハ」と呼ぶ)上のチップの状況と、
そのチップ内の構成を示す。図3は、ウェハ上に配列さ
れたチップの状況を示す図である。
【0029】検査対象である半導体ウェハ上に縦横に配
列された長方形板状のチップ内に作り込まれた状態にな
っている。ウェハ内のチップの位置は、例えば、図3に
示すごとく(4,3)のように表すことができる。
【0030】図4は、チップ内の構成を示す図である。
チップの端にはチップ内原点を示すマーク401を図示
してある。チップの周辺部分には複数個の外部端子40
3(ボンディングパッド)が配列されている。
【0031】チップ中央部には、例えば4メガビットの
大容量を有するメモリマットが配列されている。このメ
モリマットは第1メモリマット404から第4メモリマ
ット407に4分割されている。そして、4分割された
各メモリマットのそれぞれは1メガビットの容量に構成
されている。第1メモリマット404と第2メモリマッ
ト405の間には、デコーダ回路を含む周辺回路402
が配置されている。同様に、第3メモリマット406と
第4メモリマット407との間にも、周辺回路408が
配置されている。
【0032】さらに、第1メモリマット404において
は、メモリセル(以下、単に「セル」」と呼ぶ)が、図
4に示されるように升目上に配置されている。セルは図
中左側から右側に向かう横・正方向Xaおよび縦・正方
向Yのそれぞれに順次配列されている。第2メモリマッ
ト405においてはセル群が、周辺回路402を介在し
て、図中右側から左側に向かう横・逆方向Xb、および
縦・正方向Yのそれぞれに順次配列されている。すなわ
ち、第2メモリマット405においては、セル群は第1
メモリマット404のミラー反転パターンにより座標系
がとられている。
【0033】そして、第3メモリマット406は第1メ
モリマット404と同様に、また、第4メモリマット4
07は第2メモリマット405と同様に、セル群がそれ
ぞれ順次配列されている。
【0034】さて、ここでLSI設計情報107につい
て説明する。このLSI設計情報107をシステムに付
加したことが本発明の核心をなすものである。LSI設
計情報107は、上述したメモリマットの配置位置やサ
イズ情報の他、ウェハサイズやチップサイズ、メモリセ
ルサイズ、ウェハ内のチップ配列情報、チップ内にある
メモリマット数、メモリマット内にあるメモリセル数、
チップ内の座標を決めるための座標基準パターンの位置
座標、測定に当たって個々の観察装置、分析装置の特性
により生ずる補正値その他多数の半導体の不良解析を行
なうための情報が含まれている。
【0035】FB解析システム105では、随時このL
SI設計情報107を参照してFBの解析を行なう。こ
のLSI設計情報107を持たせたことの利点は、以下
の如くである。
【0036】第一の利点としては、設計情報をもとにウ
ェハやチップ等の表示をすることにより、ユーザは実際
に即した表示のもとで解析を行うことができ、不良要因
の究明が容易に行える。
【0037】第二の利点としては、メモリチップ内の配
置情報を持っているためFBの特定にメモリチップ内に
原点を取れるようになったため測定精度が上がったこと
がある。従来技術では、図3の如き座標を取っていたた
め、チップの間の溝の大きさが不揃いになりがちであ
り、誤差が大きかった。
【0038】第三の利点としては、個々のチップの種別
ごとにLSI設計情報107を取り替えれば良いためシ
ステムの柔軟性が向上して、より容易に異なる種別のチ
ップの不良解析システムを構築できることである。
【0039】第四の利点としては、LSI設計情報10
7に観察装置、分析装置を用いるときの補正値を保持し
ているため、これらの装置を用いるときの精度の向上が
期待できることである。
【0040】第四の利点としては、LSI設計情報10
7に観察装置、分析装置を用いるときの補正値を保持し
ているため、これらの装置を用いるときの精度の向上が
期待できることである。
【0041】第五の利点としては、個々のメモリセルの
大きさをLSI設計情報107として保持することによ
り、セルのアドレス情報と観察装置および分析装置を用
いる長さ情報の変換が容易かつ正確に変換できるように
なったことである。
【0042】このLSI設計情報107をシステムに付
加したことにより、上述の利点が得られ、システムとし
ての可用性、柔軟性が向上した。
【0043】[III]次に、図5ないし図9ならびに表
1および表2を用いて、FBのデータ処理ステップ、特
にデータ圧縮方法とその復元方法について詳細に説明す
る。先ず、図6と表1、表2を用いて、本実施例に係る
データ圧縮法の考え方と圧縮データの持ち方を説明す
る。
【0044】図6は、チップ内のFBの各種パターンを
示す図である。内部データとしては、良ビットを0,不
良ビット(FB)を1として1ビット情報として持つの
が一般的であるが、図6では、良ビットを空白、問題と
なる不良ビット(FB)を1と表示している。
【0045】表1は、図6の各々のパターンをどのよう
に圧縮するかを示す表である。
【表1】
【0046】表2は、図6の各々のパターンに従って圧
縮した場合に要するビット数を示す表である。
【表2】
【0047】本圧縮法では、図6に示すごとく、セル内
に生じるパターンを6種に分け、圧縮の行ないかたをそ
れぞれ異ならしめることを特徴とする。表1は、図6の
各々のパターンをどのように圧縮するかを示している。
なお、図6の各々のパターンを表1の第2欄に記載した
呼び方で呼ぶものとする。
【0048】ここで、データの持ち方として、形状パタ
ーンに関する情報を持たないことに留意する必要があ
る。圧縮したデータは、格納ファイルを異ならしめる等
の手段を取ることにより識別可能だからである。この点
でも、データ圧縮率の向上が見込むことができる。ま
た、格納のため要するビット数は表2の如くであるが、
各々のパターンに従って最適な格納ビットのみしか必要
としないため、特に圧縮すべきFBが大容量であればあ
るほど、メモリ圧縮の効果も大きくなる。
【0049】ここで、図7および図9を用いて、実際こ
のように分類されたデータを圧縮する手法について説明
する。図7は、FB群の分割方法(対角化)を示す図で
ある。図8は、対角化のデータの持ち方を示す図であ
る。図9は、FB群の分割方法(ベクトル化)とデータ
の持ち方を示す図である。
【0050】以下においては、簡明に圧縮を行なうた
め、対角化とベクトル化と呼ぶ手法で、上記6種類のパ
ターンをカバーできることも説明する。この場合は、2
種類で圧縮を行なうため、6種類毎に圧縮を行なうとき
と比べて、やや圧縮率は悪いものになるが、アルゴリズ
ム(実現するためのプログラム)が簡単になるという利
点がある。
【0051】対角化と称する方法は、図7に示すよう
に、まずFBの塊(以下、「FB群」という)をいくつ
かの矩形に分割する。そして各々の矩形のFBデータを
圧縮するものである。データの持ち方としては図8に示
すように(x1,y1,x2,y2)とし、(x1,y
1),(x2,y2)は矩形の対角座標とする。また矩
形分割したとき、ライン欠け、ペアビット欠けになった
場合は、先頭ビットと終点ビットを対角座標として用い
る。孤立点になった場合は、(x1,y1)=(x2,
y2)とする。
【0052】次にベクトル化と称する方法について述べ
る。この方法は、図9に示すように、FB群をいくつか
のライン欠け分割し、各ライン欠けの先頭ビットの座標
(x,y)とそのライン欠けを構成するFBの数kをデ
ータ値とする。つまり圧縮データは、(x,y,k)と
いう形をとる。ライン欠けに分割して孤立点が生じた場
合は、(x,y,1)としてデータを持てばよい。
【0053】次に、図5、図10ないし図13を用いて
データ圧縮のアルゴリズムを示す。最初にフィジカル変
換のアルゴリズムを説明する。フィジカル変換とは、図
4の論理的な座標系の情報を、メモリセルを一元的に配
列した情報に置き換える事である。
【0054】図5は、フィジカル変換の概略フローを示
す図である。先ず、データを読み込む(ステップ50
1)。次に対応する品種のLSI設計データを呼びこむ
(ステップ502)。次に、前述のミラー反転パターン
に構成されたメモリの設計情報を、順方向に配列しなお
す(ステップ503)。
【0055】次に、図4の左下のビットからY方向に1
つずつ各ビットの良、不良を記録する(ステップ50
4)。Y方向に1列読み終わったなら、X方向に1つず
れ、同様にY方向に1つずつ各ビットの良、不良を記録
する。すべてのビットの良、不良を記録したなら処理を
終了する(ステップ505)。次に、データを読み込ん
でから、圧縮保存、復元、表示までの全体フローについ
て説明する。
【0056】図10は、チップ内のFBの形状毎にいく
つかの圧縮方法使い分ける方法のフローを示す図であ
る。より詳しくは、図10は、以上に述べたようなチッ
プ内のFBの形状毎にいくつかの圧縮方法を使い分ける
方法、つまりブロック欠けの場合は対角化、縦,横ライ
ン欠けの場合はベクトル化、縦,横ペアビット欠けの場
合は、先頭ビットの座標(x,y)をデータ値とし、孤
立点の場合は、ビットの座標(x,y)をデータ値とす
る方法のフローチャートである。
【0057】ただし、これらのフローチャートは、1つ
のウェハに対する圧縮および復元、表示用のものであ
る。したがって、複数枚のウェハについて行う場合は、
このフローを繰り返せば良い。
【0058】以下では、図10を用いて、チップ内の形
状毎にいくつかの圧縮法を使い分けて、保存するまでの
概略手順について説明する。
【0059】先ず、扱うデータの品種の認識を行う(ス
テップ1001)。次に、テストデータをメモリ上に8
ビットずつ読み込む(ステップ1002)。そして、デ
ータに2次元座標を持たせるため、Nバイト毎にリター
ンコードを入れる(ステップ1003)。ただし、N
は、チップの横方向に並ぶビット数であり、リータンコ
ードを入れる位置は品種によって違う。
【0060】次に、チップ内のFBの形状認識を行う
(ステップ1004)。そして、(ステップ1004)
の形状毎に、ブロック欠けは対角化、ライン欠けはベク
トル化というように圧縮法を使い分ける(ステップ10
05)。その後、データ圧縮を行う(ステップ100
6)。次に、チップ内の全ての形状についてデータ圧縮
をしたかチェックする(ステップ1007)。
【0061】チップ内の全てのデータの圧縮が済んでい
なかったら、(ステップ1008)のループを繰り返
す。また、圧縮が済んでいたら、1チップ分の圧縮デー
タをハードディスクに保存する(ステップ1009)。
なお、作成した圧縮データは、チップ内の各形状毎に格
納領域を変えれば、形状を区別するためのパラメータを
あえて圧縮データに持たせる必要はない。
【0062】次に、全チップのデータを保存したかチェ
ックする(ステップ1010)。もし全チップについて
の保存が終わっていなかったら(ステップ1011)の
ループを繰り返す。
【0063】次に、図11を用いて、チップ単位に圧縮
法を選択させて、保存するまでの概略手順について説明
する。すなわち、チップ単位で形状を認識し、前述した
ベクトル化あるいは対角化のいずれかの最適な方法を選
ぶ圧縮法である。
【0064】図11は、チップ単位に圧縮法を選択させ
る方法のフローを示す図である。始めに扱うデータの品
種の認識を行う(ステップ1101)。次にテストデー
タをメモリ上に8ビットずつ読み込む(ステップ110
2)。そして、データに2次元座標を持たせるため、N
バイト毎にリターンコードを入れる(ステップ110
3)。ただし、Nは、チップの横方向に並ぶビット数で
あり、そのためリターンコードを入れる位置は品種によ
って違う。
【0065】次に、チップ内のFBの形状認識を行う
(ステップ1104)。この際、各形状の数をカウント
する。次に、(ステップ1104)の状況に応じて、圧
縮法を1つ選択する(ステップ1105)。つまり、1
チップの中で圧縮前のライン欠けの総容量が他の形状に
比べて多い場合はベクトル化の手法を選択し、圧縮前の
ブロック欠けの総容量が多い場合は対角化の手法を選択
するというものである。孤立点の場合は、どちらの手法
を用いても保存データの形式が(x,y)と同じなの
で、どちらの手法を選択させても良い。本実施例におい
ては、対角比の手法を選択させる。そして、データ圧縮
を行う(ステップ1106)。
【0066】次に、1チップ分の圧縮データをハードデ
ィスクに保存する(ステップ1107)。次に、1ウェ
ハ分のデータの保存が終わったかチェックする(ステッ
プ1108)。もし、まだ全チップのデータ保存が済ん
でいなかったら(ステップ1109)のループを繰り返
す。ウェハ毎に圧縮方法を選択させる方法に置き換えて
も良い。 次に、図12を用いて圧縮データの復元及び
表示について記述する。以下のデータ処理を通して、作
業者はテスタデータを表示装置上に示すことができ、F
Bの分布を解析することができるようになる。
【0067】図12は、1ウェハ分のデータの復元およ
び表示についてのフローを示す図である。本実施例とし
ては、特に、表示装置として、約縦480ピクセル横6
40ピクセルのCRTを用いた例を示す。
【0068】ハードディスクから1ウェハ分の圧縮デー
タを呼出す(ステップ1201)。次に、高速な画面表
示をするために、ピクセル変換と称する作業を行う(ス
テップ1202)。そして、求めた座標を表示する(ス
テップ1203)。
【0069】以下では、ピクセル変換について補足す
る。このピクセル変換は、圧縮データのみを用いて行
う。CRTの解像度の関係でウェハ(1メガの記憶容量
を持つチップの場合で、チップの縦が2048ビット、
横が512ビット、1ウェハあたり150チップ程度)
の規格によっては1メモリセルを1画素で表示できない
場合がある。そこで、画像圧縮をして、ウェハ全体を表
示する。この時の処理がピクセル変換である。
【0070】この処理は、縦mビット横nビットのチッ
プのウェハ表示する場合、チップの縦を1/s、横を1
/tに縮小表示する。そのため、CRT上には縦sビッ
ト横tビットの領域を1画素で表示する。そこでこの領
域内に1ビットでもFBが含まれている場合、この領域
全体をFB領域として表示する。実処理としてブロック
欠けデータ(x1,y1,x2,y2)を例にあげる
と、圧縮データの対角座標をそれぞれ1画素あたりのビ
ット数kで割り、CRT上の座標(x1/k,y1/
k,x2/k,y2/k)を求めれば良い。
【0071】次に、図13を用いて、圧縮の詳細なアル
ゴリズムについて説明する。この方法は、上述したよう
に、FBの各形状毎に圧縮法を分け、データ圧縮を効率
的に行うものであった。すなわち、FBのパターン6種
類毎に保存の仕方を変えた最も能率の良い圧縮方法であ
る。ここでは、そのための具体的な圧縮アルゴリズムを
示すことにする。
【0072】図13は、チップ内のFBの形状毎にデー
タ圧縮を行なう場合の詳細フローを示す図である。ここ
で、座標の取り方は、図3に従う。よって、原点は、図
4の左下端のビットとする。この方法は、チップ内のF
Bの各形状毎に圧縮法を選択させ、データ圧縮を効率的
に行うものであるが、ウェハ単位、チップ単位で圧縮法
を選択させても良い。
【0093】先ずテスタから得られたデータを読み込
み、全ビットに2次元座標を持たせる(ステップ130
1)。そして、変数k,p,rに初期値1を持たせ、ま
た変数qに初期値0を持たせる(ステップ1302)。
次に、原点(0,0)から順にビットの値(0または
1)を読んでいき、ビットの値が0になるまで読み続け
る(ステップ1303)。読んだビットに対し、全ての
ビットが0であるか調べる(ステップ1304)。
【0074】もしこの条件が成立しなければ、値が1で
あるビットの座標をA(i,j)とし、そのA(i,
j)の右隣のビットA(i+k,j)=1(ただしk=
1)であるか調べる(ステップ1305)。もしこの条
件が成立すれば、kの値を1更新し(ステップ130
6)、A(i+k,j)の値が0になるまでこの操作を
繰り返す。そして、(ステップ1305)でA(i+
k,j)の値が0になったとき、k=1であるかを調べ
(ステップ1307)、
【0075】この条件が成立すれば、A(i,j)の真
上の値A(i,j+p)=1(ただし、p=1)を調べ
る(ステップ1308)。もし、A(i,j+p)=1
であれば、pの値を1更新し(ステップ1309)、A
(i,j+p)=0になるまでこの操作を繰り返す。
(ステップ1308)で、A(i,j+p)=0のと
き、p=1であるか調べ(ステップ1310)、条件が
成立すれば孤立点データとして、圧縮データA(i,
j)を作成し(ステップ1311)、
【0076】このデータを保存(ステップ1312)す
る。そして、圧縮した領域のデータの値を1から0に書
き換える(ステップ1313)。(ステップ1314)
でp≠2ならば、縦ライン欠けデータとして圧縮データ
A(i,j,p)を作成し(ステップ1315)、デー
タを保存する(ステップ1312)。
【0077】そして、圧縮した領域のデータの値を1か
ら0に書き換える(ステップ1313)。(ステップ1
307)でk≠1ならば、A(i,j)の真上の値A
(i,j+p)=1(ただしp=1)であるかを調べ
(ステップ1317)、条件が成立すれば、pの値を1
更新し(ステップ1318)、A(i,j+p)≠1に
なるまでこの操作を繰り返す。A(i,j+p)≠1に
なったら、p=1かどうか調べ(ステップ1319)、
条件が成立すればk=2か調べる(ステップ132
0)。
【0078】もし条件が成立したら、横ペアビット欠け
データを作成(ステップ1311)し、圧縮データA
(i,j)を作成し(ステップ1321)、データを保
存する(ステップ1312)。そして、圧縮した領域の
データの値を1から0に書き換える(ステップ131
3)。(ステップ1307)でk≠2ならば、横ライン
欠けデータとして圧縮データA(i,j,k)を作成し
(ステップ1322)、データを保存する(ステップ1
312)。
【0079】そして、圧縮した領域のデータの値を1か
ら0に書き換える(ステップ1313)。(ステップ1
319)でp≠1ならば、A(i+r,j+q)=1
(ただしr=1、q=0)であるかを調べ(ステップ1
323)、条件が成立すれば、qの値を1更新し(ステ
ップ1324)、A(i+r,j+q)≠1になるまで
この操作を繰り返す。そして、A(i+r,j+q)≠
1になったらp=qであるか調べ(ステップ132
5)、
【0080】条件が成立すれば、rの値を1更新し(ス
テップ1326)、q=0にする(ステップ132
7)。p≠qならばr=1であるか調べ(ステップ13
28)、条件が成立すれば、A(i,j)=1を基準と
するx,y方向の連続ビット数を比較し、長い方のライ
ン欠けデータを作成する(ステップ1329)。このデ
ータを保存し(ステップ1312)、圧縮した領域のデ
ータの値を1から0に書き換える(ステップ131
3)。
【0081】(ステップ1328)でr≠1ならば、ブ
ロック欠けデータとして、圧縮データA(i,j,i+
r−1,j+q−1)を作成する(ステップ132
2)。そして、このデータを保存し(ステップ131
2)、圧縮した領域のデータの値を1から0に書換える
(ステップ1313)。(ステップ1304)で、全て
のビットの値が0であれば、1チップ分の圧縮データを
ハードディスクに保存し(ステップ1331)、ウェハ
内の全てのデータを保存したか調べる(ステップ133
2)。条件が成立すれば、1ウェハ分のデータが圧縮さ
れたことになる(ステップ1332)。
【0082】もし(ステップ1332)で条件が成立し
なければ、他のチップについて上記の操作を繰り返す。
なお、すべてのデータ保存の際には、それぞれ別々の記
憶領域に保存するようにすることに留意する必要があ
る。
【0083】[IV]以下において、どのようにチップの
不良が表示され、解析を進めていくのかについて説明す
る。作業者は、品種、ロット番号、ウェハ番号等を指定
することにより、所望のウェハに関するFBデータを検
索する。検索されたデータは圧縮された状態から復元さ
れ、表示装置上に示される。
【0084】表示フォーマットを図14から図27に示
す。先ず、図14を用いて、本システムの画面構成を説
明する。図14は、表示装置に表示されるシステムの画
面の構成を示す図である。図14に示すように、本シス
テムの解析画面は主に4つに分かれている。
【0085】メイン画面1401は、解析したい部分の
表示がなされる。サブ画面1(1402)には、解析し
ているものについてのデータ(品種名、ロットNo、ウ
ェハNo、サイズ、...)とテスタの測定条件(電源
電圧、動作温度、アクセス時間、...)が表示され
る。サブ画面2(1403)には、ウェハ内のカテゴリ
(検査のためのウェハ内のチップに行なう分類)等が表
示される。サブ画面3(1404)には、チップ内のマ
ット構成等が表示される。また、サブウィンドウも必要
に応じて開かれる。
【0086】さて、ここで、サブ画面1(1402)に
表示されるテストの測定条件を表示することの利点につ
いて説明する。半導体の不良は、電源電圧や測定温度な
どテスタの測定条件の規格値の設定に問題があって発生
する不良と、製造プロセス上の問題により発生する不良
とに大きく分けることが出来る。前者は、各測定条件の
規格値内で不良が発生する場合、どのような条件にする
と不良数が増加したり減少したりするか、その原因を追
及することが重要になる。そのため、テスト条件等をサ
ブ画面1(1402)に表示する。
【0087】そして、条件を表示することにより、規格
値内で測定したものか、規格値外で測定したものか明確
になるため、解析を効率的に行うことが出来る。例え
ば、規格値通りに測定した時、FBが発生したとする。
そこで、FBの発生原因を調べるため、電源電圧の値だ
け規格値の幅を狭くし、その違いを比較する。もし新た
にFBが発生していれば、電源電圧のマージンが足りな
いためと考えられる。
【0088】これに反し、電源電圧の規格値を変えても
新たなFBが発生していなければ、他の測定条件の値を
変えて測定を行い、全ての測定で同じ結果が得られれ
ば、このFBは、異物や外観不良等の製造プロセス上に
問題があると考えられる。
【0089】さて、以下では、図15ないし図18を用
いて、実際に具体例により、不良解析を行なう場合につ
いて説明する。図15は、表示装置上に表示されるウェ
ハ上のFBの分布表示の例を示した図である。図16
は、表示装置上に表示されるチップ内のFBの分布表示
の例を示した図である。図17は、表示装置上に表示さ
れるマット内のFBの分布表示の例を示した図である。
図18は、表示装置上に表示されるショット内のFBの
分布表示の例を示した図である。
【0090】図15に示すように、ウェハ全体像が示さ
れ、その中に各チップ内のFBの分布を表示されてい
る。作業者は、メニューの中からチップ表示を選び、サ
ブ画面2(1501)の中から所望のチップをマウス等
を用いて指定する。所望のチップが指定されると、図1
6に示すようなチップ全体像が表示される。チップ全体
像には該チップ内のFBの分布を表示する。サブ画面3
(1601)には、チップ内のマット構成が示してあ
り、作業者はメニューの中からマット表示を選び、サブ
画面3(1601)からマウス等で所望のマットを指定
することにより、図17に示すようなマット全体像が表
示される。
【0091】また、メニュー1503の中からショット
表示を選び、サブ画面1(1501)で所望のチップを
選ぶと、図18に示すような指定したチップを含むショ
ットが表示される。 ここで、ショットとは、露光装置
で、一度に複数のチップを露光する露光単位のことであ
る。また、上記のごとく表示する際、図3に示すよう
に、オリフラ側(ウェハが平らになっている下の部分)
をX軸、左側をY軸、X軸とY軸の交点を原点として、
ウェハ上のチップ位置を示す数字が、ウェハ表示の場合
は、1504、1505をチップ表示の場合は、160
2、1603をそれぞれ表示することにより、解析を行
なうものにとって、表示しているウェハ内のチップの位
置を判然とならしめている。
【0092】同様の観点から、マット表示の場合は、チ
ップ内におけるマット位置を1701、1702に表示
して、解析者の便に供している。
【0093】さて、次に、図19ないし図20を用い
て、解析者がビット単位の詳細なFB分布を知りたいと
きに、拡大機能を用いる場合について説明する。図19
は、表示装置上に表示されるチップ内のFBの分布を拡
大表示した例を示した図である。
【0094】この拡大表示機能は、作業者が、ウェハ表
示やチップ表示等の画面で、一部分拡大してみたい場合
に、拡大して表示せしめる機能である。作業者が、ウェ
ハ表示やチップ表示等の画面で、一部分拡大してみたい
場合、マウスで所望の部分を指定すると、図19に示す
ように、拡大表示画面が新たに開かれる。
【0095】さらに拡大率を上げて表示する場合には、
画面上方にある拡大率ボタン1901をマウスで指定す
ることにより、自由に変更することができる。画面上に
は、設計情報に基づく(x,y)座標(1902、19
03)が表示されるので、FBの位置を容易に確認する
ことができる。拡大率を変更した場合には、それに合わ
せて座標の表示も変わる。この拡大機能は、ウェハ表
示、ショット表示、チップ表示、マット表示、重ね合わ
せ表示、いずれの画面からでも可能である。
【0096】次に、図20を用いて、スケール機能につ
いて記述する。図20は、表示装置上に表示されるスケ
ールを表示した例を示した図である。
【0097】作業者がスケール機能を指定すると、解析
画面上に、図20に示すような物差し2001が表示さ
れる。この物差しは、縦横斜め自由に方向や位置を変更
することができ、FBの分布範囲やビットサイズ、マッ
ト間隔等を確認するのに有効である。またこの物差し
は、ウェハ表示、ショット表示、チップ表示、マット表
示、重ね合わせ表示、拡大表示のいずれの画面でも表示
することができる。物差しの目盛は、各表示画面の縮尺
率に合ったものであり、解析画面を変更する度に物差し
の目盛は変更される。
【0098】[v]次に、図21および図22を用い
て、重ね合わせ機能について述べる。初めに、図21を
用いて、重ね合わせアルゴリズムについて述べる。図2
1は、重ね合わせの方法を示した概念図である。
【0099】先ず、データベースに保存してある同一ウ
ェハ上の圧縮データを2チップ分呼出し、メモリ上で圧
縮前の状態、つまり0,1データに戻す。そして、以下
の作業を行う。図21に示すように、チップA,Bの対
応するセル同志の値を求める。次にデータベースより別
のチップの圧縮データを呼出し、0,1データに変換し
たものをCとすると、前に求めた(A+B)とCの値の
和を求める。以下、順次データベースより圧縮データを
呼出し、同様な処理を行う。最終的に求められたものを
ENDとすると、このENDの各セルの値は、重ね合わ
せをしたチップのうち、同じセル位置にFBが発生した
チップ枚数を示している。この処理により同一ウェハ内
のチップを重ね合わせた結果を得ることができる。上記
の結果を画面表示させる場合は、各セルの示す値(重な
り枚数)(2101)により表示色を変え、重なり状態
を明確にする。
【0100】以上、同一ウェハ内のチップ重ね合わせに
ついて述べたが、ウェハ間の重ね合わせを行う場合は、
異なるウェハの同位置にあるチップのデータを順次呼出
し、上記に述べた処理と同様な処理を行えば良い。これ
らの処理を行い、以下に述べるようなウェハ、ショッ
ト、チップ等の画面を作成している。
【0101】さて、図22を用いて、ウェハ内ショット
単位重ね合わせという解析機能について説明する。図2
2は、出力装置に表示されるショット単位にFBの分布
を重ねあわせて表示した例を示す図である。
【0102】前述した如く露光装置では、一度に複数の
チップを露光する。その露光単位をショットと呼ぶので
あった。ここでは、一度に2チップ露光した場合につい
て説明する。露光に用いるフォトマスク上に欠陥や異物
が存在すると、ショット内の同じ位置に繰返しFBが現
れる。作業者はウェハ全体像を見ながらショット単位重
ね合わせ機能を指定すると、そのウェハ内のショット2
201毎にFBの分布を重ねあわせて表示するショット
重ねあわせウインドウを開く。そのウインドウ内ではチ
ップ外形と各チップ内のFBの分布状況が表示されてい
る。
【0103】また、FBの分布を示す際、同じ個所に存
在するFBの数jに応じて、色やメッシュを分けて表示
する。表示方法はショット総数iに対して、j/iを計
算し、その値を例えば3分して各範囲毎に色やメッシュ
等をかえる(2202、2203、2204)。
【0104】このようにすれば、j/iが大きい個所
は、ショット毎に繰返しFBが発生していることが判る
ため、マスク上の該当個所を調べることにより、フォト
マスク上に欠陥や異物の発見できる蓋然性が高まり、よ
り適切結果を得ることができる。
【0105】次に、図23を用いて、チップ単位重ね合
わせという解析機能について説明する。図23は、出力
装置に表示されるチップ単位にFBの分布を重ねあわせ
て表示した例を示す図である。
【0106】回路パターンの設計に誤りまたはマージン
不足等不備があると、チップ内の同じ個所に繰返しFB
が発生する。作業者はウェハ全体像を見ながらチップ単
位重ね合わせ機能を指定すると、そのウェハ内のチップ
2301毎にFBの分布状況を表示する。そして、FB
の分布を示す際、ショット単位重ね合わせと同じ表示方
法を用いる。ただし、ショット総数iはここではチップ
総数となる。ここでj/iの値が大きい場合、該当個所
で設計上の不備があると考えられ、設計を見直すことに
より、回路パターンの設計に誤りまたはマージン不足等
不備等の不良要因をより適切に発見しうる。
【0107】次に、図24を用いて、ウェハ単位重ね合
わせという解析機能について説明する。図24は、出力
装置に表示されるウェハ単位にFBの分布を重ねあわせ
て表示した例を示す図である。
【0108】例えば、成膜装置に不具合があり膜質ある
いは膜厚の異常があると、FBのウェハ面内分布に片寄
り2401がでる。こうしたFBの片寄りは、複数のウ
ェハ上のFBの分布を重ね合わせることによって、顕在
化することが出来る。本発明においては作業者は、所望
するウェハ(複数)の品名、ロット番号、ウェハ番号を
指定することで前述のウェハ全体表示用ウインドウを用
いてウェハ単位重ね合わせを行うことが出来る。FBの
重ね合わせによって、例えば膜質あるいは膜厚の異常が
見つかった場合、成膜装置を点検し、また、成膜後膜厚
あるいは膜質検査を行っている場合は、検査装置自身あ
るいは管理規格をチェックすることにより、不良要因を
より適切に発見しうる。
【0109】[VI]次に、図25を用いて、グルーピン
グと呼ばれる手法について述べる。図25は、グルーピ
ングの手順を示したフローを示す図である。
【0110】本発明に係るデータ圧縮法は、データ圧縮
を効率的に行うためにFB群を分割したが、この分割し
た1つ1つが同じFB群であったことを認識させるため
手法である。これにより、テスタデータと他の測定デー
タ、例えば異物データとの突合せ解析を行う際、1つの
異物による影響で、FBがどの程度発生するかが明確に
なる。この処理は、圧縮データを作成し、圧縮データを
データベースに保存する前に行なっても良いし、実際に
突合せ解析や観察装置にデータを転送する際に行なって
も良い。
【0111】先ず、保存しておいた圧縮データを順次呼
び出す。次に、Gmax=1を初期値として設定する(ス
テップ2501)。そしてフラグの値がFA=0である
か調べる(ステップ2502)。もしFA=0ならば、
データAの右側に接するデータBがあるか調べる(ステ
ップ2503)。
【0112】接するデータBがあれば、BのグループN
oであるGBの値が0かどうか調べる(ステップ250
4)。GB=0ならば、AのグループNoであるGAとG
BにGmaxの値を代入する(ステップ2505)。次に、
Aの上側に接するデータCがあるかどうか調べる(ステ
ップ2506)。 もしあれば、CのグループNoであ
るGCの値が0かどうか調べる(ステップ2507)。
【0113】GC=0ならば、GCにGmaxの値を代入す
る(ステップ2508)。そしてGmaxの値を1更新す
る(ステップ2509)。最後に、FAの値を0から1
に変換する(ステップ2510)。(ステップ250
6)で、Aの上側に接するデータCがなければ、Gmax
の値を1更新する(ステップ2509)。
【0114】そして、FAの値を0から1に変換する
(ステップ2510)。(ステップ2507)でGC
0ならば、GAとGBにGCの値を代入する(ステップ2
511)。そして、FAの値を0から1に変換する(ス
テップ2510)。また、(ステップ2504)でGB
≠0ならば、GAにGBの値を代入する(ステップ251
2)。
【0115】次に、Aの上側に接するデータCがあるか
調べる(ステップ2513)。もしあれば、GCが0か
どうか調べる(ステップ2514)。GC=0ならば、
CにGBの値を代入する(ステップ2515)。そし
て、FAの値を0から1に変換する(ステップ251
0)。(ステップ2514)でGC≠0ならば、GB≦G
Cを調べる(ステップ2516)。
【0116】この不等式が成立すれば、GCにGBの値を
代入する(ステップ2515)。そして、FAの値を0
から1に変換する(ステップ10)。(ステップ251
6)でGB>GCならば、GAとGBにGC値を代入する
(ステップ2517)。そして、FAの値を0から1に
変換する(ステップ2510)。(ステップ2503)
で、Aの右側に接するデータBがなければ、Aの上側に
接するデータCがあるか調べる(ステップ2518)。
【0117】もし接するデータCがあれば、GCの値が
0かどうか調べる(ステップ2519)。GC=0なら
ば、GAとGCにGmaxの値を代入する(ステップ252
0)。そして、Gmaxの値を1更新し(ステップ250
9)、FAの値を0から1に変換する(ステップ251
0)。(ステップ2519)でGC≠0ならば、GAにG
Cの値を代入する(ステップ2521)。
【0118】そして、FAの値を0から1に変換する
(ステップ2510)。(ステップ2518)でAの上
側に接するデータCがなければ、GAにGmaxの値を代入
する(ステップ2522)。そしてGmaxの値を1更新
し(ステップ2509)、FAの値を0から1に変換す
る(ステップ2510)。(ステップ2502)でFA
≠0ならば、全データのフラグの値が1になるまでデー
タを読みつづける。もし、全データのフラグが1ならば
(ステップ2523)操作をやめる。
【0119】[VII]次に、図26および図27を用い
て、FBの形状分布から、その不良原因を推定する機能
について説明する。図26は、出力装置に表示されるF
Bの分布形状の表示例(その1)を示す図である。図2
7は、出力装置に表示されるFBの分布形状の表示例
(その2)を示す図である。
【0120】不良原因データベースには専門家の知識や
過去の解析結果に基づく情報が入っている。解析者がま
ず不良原因推定機能を指定し、所望のFBまたはFB群
を指定して、データデースの検索を行なうとFBを引き
起こした原因と考えられる項目が出力される。例えば、
図26(A)の様に、チップ内の1つのメモリセルのみ
がFBの場合、そのセルを指定して、データベースの検
索をすると、メモリセル上に異物付着という表示がされ
る。またここで表示される不良原因は、常に1項目とは
限らず、図27の様な場合は、複数項目表示されること
もある。図27では、ライン欠け交差部分(A)に異物
付着、周辺回路(B)及び(C)がショートまたは断線
になっていることを示している。この不良項目は、過去
の解析結果より優先順位をつけて表示することもでき
る。この結果から、不良原因、不良工程等が明らかな場
合は、その結果を関係部署にフィードバックする。
【0121】[VIII]次に、図28を用いて、電子顕微
鏡(以下、「SEM」と略す)等を用いた観察系の機能
について説明する。図28は、チップ内の座標基準点を
示す図である。
【0122】FBデータの解析やFBデータと異物検査
データ/外観検査データの突き合わせ解析等の結果をも
とに代表点を摘出する。そして、その代表点の座標を算
出し、座標のデータをSEM等に付属するデータ処理装
置に送る。この時、各検査装置(テスタ、異物検査装
置、外観検査装置、SEM、レーザ顕微鏡等)によって
チップ内の座標系が異なっているため、単純なデータ転
送やデータ突合せを行ったのでは誤差が生じてしまう。
つまり、チップ内には、図4に示すようなチップ内の座
標を決めるための基準パターン401があり、そのパタ
ーン内の何処を基準点にするかは各装置によって異なっ
ている。そのため各装置の座標基準点の座標と各装置間
の相対誤差を予め設計情報より算出しておき、その情報
をデータベースに登録しておく。そして、データの転送
や他データとの突合せ解析を行う際、座標系間の誤差分
を補正して、座標算出を行う。
【0123】例えば、図1において解析者がFB解析シ
ステム105で解析を行った後、あるメモリセルの座標
を観察装置109であるSEMに転送し観察する場合、
以下の処理を行った後、データ転送を行う。先ず、FB
データを論理座標から実体座標に変換する。更にSEM
との誤差を補正する。つまり、図28に示すように、テ
スタにおけるFBの実体座標を(x,y)(280
1)、補正値を(a,b)(2802)とすると、SE
M座標系におけるFB座標(X,Y)(2803)は、
以下の式により与えらる。
【0124】
【数1】(X,Y)=(x,y)+(a,b)
【0145】したがって、(x+a,y+b)の値を転
送することになる。他データとの突合せを行う際も同様
な方法で座標変換を行えば良い。SEM等では得られた
座標データに基づいて、ウェハまたはチップ上の該当位
置を観察する。そして、観察により、代表点及びその周
辺に異物や傷があるかどうか判明する。このように、各
装置に対する補正を統一的に行なえるのがLSI設計情
報107をシステムの構成要件とした利点であった。
【0126】観察に際して、半導体装置は層構造をなし
ているので、上部何層かを必要に応じて剥がす必要があ
る。さらに、観察の結果異物や傷等の異常が確認出来な
い場合は、観察している層を剥がし、その下層を観察す
る。なお、剥がす手段はエッチングと呼ばれる公知の手
法があり、本発明でもエッチングを用いることで不都合
なく行える。また、観察画像はデータ処理装置を介し
て、適当な記憶媒体、例えばハードディスク、光ディス
ク等に保存する。保存に際しては、少なくとも記憶媒体
内では唯一に定まる識別子を観察画像データに付与す
る。なお代表点の算出はデータ処理装置で行なっても良
い。
【0127】さらに、観察装置はSEMに限らず、観察
に適当な倍率を得られる装置であればなんでも良い。S
EM等で観察した際、異物や不純物の混入が見られたな
らば、その成分を分析する。分析自体はSEM等の装置
内で行なっても良いし、別装置で行なっても良い。別装
置で行なう場合には、座標データをネットワークを介し
て送信したり、携帯可能な記憶媒体に記録して渡せる様
にする。分析装置としてはエネルギー分散型X線スペク
トロスコープ(図1においては、「EDX」と略して表
示している)、レーザマスペクトロスコープ(図1にお
いては、「レーザマス」と略して表示している)、赤外
吸収分光スペクトロスコープ(図1においては、「赤外
分光」と略して表示している)等がある。
【0128】[IX]次に、図29を用いて、ウェハの検
査来歴を管理する機能と次に検査を行う工程及び検査内
容等を指示する機能とロット番号やウェハ番号を入力す
ることにより、該当する対象の過去の検査内容を取得す
る機能について説明する。図29は、ICカードと計算
機システムを用いてウェハの検査来歴を管理し、検査工
程および検査内容を指示するシステムの概念図である。
【0129】先ず、異物検査や外観検査等を行なう場
合、検査の際、検査工程、検査条件、検査内容、検査結
果などを携帯可能で表示機能を備えた記憶媒体(例え
ば、表示機能付きICカード292)に入力する。その
記憶媒体は検査したロットに付随させて運搬すれば作業
上も便利である。このようにすれば、ICカード上の表
示によりあるいは計算機システム295の出力装置29
4によりロットやウェハの検査履歴が容易に取得できる
ようになる。あるいは、これを検査履歴データーベース
297に蓄えることにより、計算機システム295のキ
ーボード296からロット番号やウェハ番号を入力する
ことにより、出力装置294から該当する対象の過去の
検査内容を知ることができる。 また、計算機システム
の検査工程および検査内容指示プログラムを用いて、こ
の記憶媒体に記憶されたデータにより、以後の工程で行
う検査の内容、検査自体を行うかどうか等を決定するこ
とができ、この自動化により検査のためのプランニング
が省略できて作業能率の向上となる。
【0130】例えば、成膜工程で異物検査を行い、異物
があらかじめ決められた基準より多く検出された場合に
限り、その直後のフォトリソグラフィ工程完了後に外観
検査を行うという運用が可能となる。このように運用す
ることで、異物付着によりパターン形成に影響が出たか
どうか解析することが可能となる。また、異常に多く異
物が付着したロット又はウェハのみ外観検査を行えば良
いので、異物検査の検査速度より、外観検査の検査速度
が遅い場合、外観検査をすべきロット、工程を判断する
ことが可能になる。
【0131】[X]次に、FBデータと異物検査データ
/外観検査データの突合せ解析という機能について説明
する。
【0132】先ず、作業者は、FBデータと異物検査デ
ータ/外観検査データの突き合わせ解析の機能を指定
し、解析するロット/ウェハの品種名、ウェハサイズ、
ロットNo、ウェハNo、測定日等の条件を入力し、デ
ータベースを検索することにより、所望のデータを呼出
し、異物や傷のついた位置座標とFBとなったセル位置
座標を比較することにより、異物や傷の影響でどの程度
FBが発生しているかが明らかになる。それにより不良
原因,不良発生工程の絞り込みができる。さらに、詳細
な解析を行う場合は、観察装置や分析装置に所望の座標
を転送すれば良い。この突合せ解析においては、以前述
べたように各検査装置によって座標系が異なるので、座
標系の統一を行った後、座標比較を行う。
【0133】
【効果】本発明によれば、不良原因の早期究明ができ、
集中的に発生する不良が防止され、製品歩留の向上が図
れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不良解析システムの基本概念図で
ある。
【図2】FB解析システムの詳細構成を示す概念図であ
る。
【図3】ウェハ上に配列されたチップの概略示す図であ
る。
【図4】チップ内の構成を示す図である。
【図5】フィジカル変換の概略フローを示す図である。
【図6】チップ内のFBの各種パターンを示す図であ
る。
【図7】FB群の分割方法(対角化)を示す図である。
【図8】対角化のデータの持ち方を示す図である。
【図9】FB群の分割方法(ベクトル化)とデータの持
ち方を示す図である。
【図10】チップ内のFBの形状毎にいくつかの圧縮方
法を使いわける方法のフローを示す図である。
【図11】チップ単位に圧縮方法を選択させる方法のフ
ローを示す図である。
【図12】1ウェハ分のデータの復元および表示につい
てのフローを示す図である。
【図13】チップ内のFBの形状毎にデータ圧縮を行な
う場合の詳細フローを示す図である。
【図14】表示装置に表示されるシステムの画面の構成
を示す図である。
【図15】表示装置に表示されるウェハ上のFBの分布
表示の例を示す図である。
【図16】表示装置に表示されるチップ内のFBの分布
表示の例を示す図である。
【図17】表示装置に表示されるマット内のFBの分布
表示の例を示す図である。
【図18】表示装置に表示されるショット内のFBの分
布表示の例を示す図である。
【図19】表示装置に表示されるチップ内のFBの分布
を拡大表示した例を示す図である。
【図20】表示装置に表示されるスケールを表示した例
を示す図である。
【図21】重ね合わせの方法を示す概念図である。
【図22】表示装置に表示されるショット単位にFBの
分布を重ねあわせて表示した例を示す図である。
【図23】表示装置に表示されるチップ単位にFBの分
布を重ねあわせて表示した例を示す図である。
【図24】表示装置に表示されるウェハ単位にFBの分
布を重ねあわせて表示した例を示す図である。
【図25】グルーピング手順を示すフローを示す図であ
る。
【図26】表示装置に表示されるFBの分布形状の表示
例(その1)を示す図である。
【図27】表示装置に表示されるFBの分布形状の表示
例(その2)を示す図である。
【図28】チップ内の座標基準点を示す図である。
【図29】ICカードと計算機システムを用いてウェハ
の検査来歴を管理し、検査工程および検査内容を指示す
るシステムの概念図である。
【符号の説明】
101〜110…本発明の構成ブロック 201〜212…FB解析システムの主な構成ブロック 401〜408…チップの主な構成 501〜505…フィジカル変換の処理ステップ 1001〜1011…FBの分布形状毎に圧縮法を選択
する手法におけるデータの圧縮の処理ステップ 1101〜1109…チップ毎に圧縮法を選択する手法
におけるデータの圧縮の処理ステップ 1201〜1203…データ復元表示の処理ステップ 1301〜1325…データ圧縮方法(詳細)の処理ス
テップ 1401〜2001…表示装置に表示する内容 2101…チップの重なり枚数 2201〜2401…表示装置に表示する内容 2501〜2523…グルーピング処理ステップ 2801〜2803…チップ内の座標基準点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下社 貞夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中里 純 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 松岡 一彦 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 宮本 佳幸 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 鳴島 正親 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 宮崎 功 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 執行 義春 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内 (72)発明者 佐藤 正幸 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体設計開発センタ内 (72)発明者 大嶋 孝幸 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体設計開発センタ内 (72)発明者 橋本 泰造 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会社 日立製作所高崎工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査ワークを検査して該被検査ワークの
    フェイルビットに関する検査結果を出力する電気特性検
    査装置と、該電気特性検査装置が出力した検査結果を処
    理してその処理結果を表示する解析ユニットとを備え、 該解析ユニットが所定領域におけるフェイルビットに関
    する情報と該領域におけるフェイルビットの位置を計測
    可能な情報とを出力するように構成されたことを特徴と
    する検査システム。
  2. 【請求項2】前記解析ユニットが前記ワークの一部を拡
    大した場合にその拡大した領域におけるフェイルビット
    とそのフェイルビットの位置を計測可能な情報とを出力
    することを特徴とする請求項1記載の検査システム。
  3. 【請求項3】前記解析ユニットが前記ワークの有するチ
    ップの位置をワーク内の座標情報により表示することを
    特徴とする請求項1又は2記載の検査システム。
  4. 【請求項4】前記ワークと前記ワークの一部を拡大した
    領域とを同一画面で表示することを特徴とする請求項2
    又は3記載の検査システム。
  5. 【請求項5】被検査ワークのフェイルビットに関する検
    査結果を処理してその処理結果を出力する解析ユニット
    であって、所定領域におけるフェイルビットに関する情
    報と該領域におけるフェイルビットの位置を計測可能な
    情報とを出力するように構成されたことを特徴とする解
    析ユニット。
  6. 【請求項6】前記ワークの一部を拡大した場合にその拡
    大した領域におけるフェイルビットとそのフェイルビッ
    トの位置を計測可能な情報とを出力することを特徴とす
    る請求項5記載の解析ユニット。
  7. 【請求項7】前記ワークの有するチップの位置をワーク
    内の座標情報により表示することを特徴とする請求項5
    又は6記載の解析ユニット。
  8. 【請求項8】前記ワークと前記ワークの一部を拡大した
    領域とを同一画面で表示することを特徴とする請求項6
    又は7記載の解析ユニット。
  9. 【請求項9】ワークを処理する製造ラインと、該製造ラ
    インで処理されたワークを検査して該被検査ワークのフ
    ェイルビットに関する検査結果を出力する電気特性検査
    装置と、該電気特性検査装置が出力した検査結果を処理
    してその処理結果を表示する解析ユニットとを用いた電
    子デバイスの製造方法であって、 該解析ユニットが所定領域におけるフェイルビットに関
    する情報と該領域におけるフェイルビットの位置を計測
    可能な情報とを出力し、その出力結果を用いて不良対策
    しながらワークを処理することを特徴とする電子デバイ
    スの製造方法。
  10. 【請求項10】前記解析ユニットが前記ワークの一部を
    拡大した場合にその拡大した領域におけるフェイルビッ
    トとそのフェイルビットの位置を計測可能な情報とを出
    力することを特徴とする請求項9記載の電子デバイスの
    製造方法。
  11. 【請求項11】前記解析ユニットが前記ワークの有する
    チップの位置をワーク内の座標情報により表示すること
    を特徴とする請求項9又は10記載の電子デバイスの製
    造方法。
  12. 【請求項12】前記ワークと前記ワークの一部を拡大し
    た領域とを同一画面で表示することを特徴とする請求項
    10又は11記載の電子デバイスの製造方法。
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