JP2000164505A - 液処理装置 - Google Patents

液処理装置

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JP2000164505A
JP2000164505A JP10349387A JP34938798A JP2000164505A JP 2000164505 A JP2000164505 A JP 2000164505A JP 10349387 A JP10349387 A JP 10349387A JP 34938798 A JP34938798 A JP 34938798A JP 2000164505 A JP2000164505 A JP 2000164505A
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air
liquid
solvent
wafer
processing apparatus
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JP10349387A
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Yoshio Kimura
義雄 木村
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Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液の膜厚を均一に形成することができ,
かつ液処理を安価に行うことができる。 【解決手段】 カップ55内に収容されたウェハWを密
閉可能な密閉容器54と,温度調整機構69で温度調整
される溶剤Sを充填したバブリング槽62とを備える。
密閉容器54とバブリング槽62とを排気管64,エア
供給管73を介して接続する。排気管64中の回転羽根
65を排気管64の外部から加えられる動力で回転させ
て,密閉容器54内のエアを循環させ再利用する。エア
供給管73にミストを除去するフィルタ部74を介装し
て,バブリング槽62から密閉容器54に供給されるエ
ア中のミストを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板に処理液を供
給して処理する液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造プロセスにおけるフォ
トレジスト処理工程では,半導体ウェハ(以下,「ウェ
ハ」という。)等の基板表面にレジスト液を塗布して形
成したレジスト膜に所定のパターンを露光した後,現像
液を供給して現像処理している。かかる一連の処理はウ
ェハを加熱処理する加熱処理装置やウェハにレジスト液
を塗布して処理するレジスト塗布装置等の各種処理装置
を備えた塗布現像処理装置によって行われている。
【0003】塗布現像処理装置は清浄度の高いクリーン
ルーム内に設置されており,ウェハに対する各種処理工
程を清浄雰囲気下で行うことができるようになってい
る。さらに各処理装置には塗布現像処理装置の上部に備
えられたFFU(ファン・フィルタ・ユニット)等の空
気清浄手段からダウンフローによって清浄なエアが吐出
されるようになっている。特にレジスト塗布装置等の温
度変化に敏感な処理装置の場合には,ダウンフローで吐
出するエアの温度を調整して,ウェハを収容するカップ
内の温度を調整している。また,レジスト処理時に発生
するパーティクル等をエアと共にカップの下部から排気
するようにしている。
【0004】ところで,ウェハ上に均一なレジスト膜を
形成するためには,ウェハ上にレジスト液を均一に塗布
しなければならない。このため従来では,回転するウェ
ハ上でレジスト液を拡散させることにより,ウェハの周
辺部までレジスト液を行き渡らせるようにしていた。ま
たレジスト液は粘性を有するために,レジスト液の溶剤
(以下,「溶剤」という。)により塗布するレジスト液
の粘度を予め調整して,かかるレジスト液をウェハの周
辺部まで行き渡らせるようにしていた。しかしながら,
ウェハが回転することにより,ウェハの表面と,このウ
ェハの周囲にあるエアとの間には相対的な速度差が生
じ,塗布されたレジスト液中の溶剤の蒸発する速度が変
化してしまうことがあった。一般的に,ウェハの周囲に
あるエアに対する速度差はウェハの中心部よりもウェハ
周辺部の方が大きくなるために,ウェハ周辺部では溶剤
が乾燥しやすくなり,レジスト液がウェハの周辺部では
広がりにくい場合があった。その結果,ウェハ上に均一
なレジスト膜を形成することができなくなる場合が生じ
た。
【0005】そこで従来では,ウェハを処理する処理空
間を密閉し,かつ処理空間を溶剤雰囲気で満たした密閉
型のレジスト塗布装置を使用する場合があった。このレ
ジスト塗布装置によれば,ウェハに対してレジスト塗布
処理を施す際に,レジスト液中に含有された溶剤の蒸発
を抑制することができるため,この溶剤の蒸発する速度
を全体的に抑え,ウェハ周辺部までレジスト液を均一に
行き渡らせることができる。その結果,ウェハ上に均一
なレジスト膜を形成することが可能になる。また,少量
のレジスト液でウェハの周辺部までレジスト液を有効に
拡散させることができるために,使用するレジスト液の
低減化も実現されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記密
閉型のレジスト塗布装置にあっては,レジストスピン塗
布処理時に発生するミスト(以下,「ミスト」とい
う。)が処理空間内に浮遊して,そのままウェハに再付
着してしまう場合があった。そして,このようなミスト
の再付着により,レジスト膜の膜厚均一性が乱される等
のレジスト塗布処理の不良が起こる場合があった。
【0007】また,ミストを含有するレジスト塗布処理
後の雰囲気は処理空間から排気されるようになっている
が,この雰囲気には有機成分が多く含まれているため
に,工場内に備えられた専用の排気処理設備にて処理し
なければならなかった。さらに,密閉容器内の溶剤雰囲
気もミストと共に排気されるので,密閉容器内を溶剤雰
囲気で満たすためには新規な溶剤の供給が必要であり,
溶剤の使用量が必然的に多くなっていた。その結果,従
来の密閉型のレジスト塗布装置にあっては,排気処理設
備を稼働させるランニングコストやミストを含有する雰
囲気の処理費用等も必要となり,レジスト塗布処理を安
価に行うことができなかった。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり,処理液の膜厚を均一に形成することができ,かつ
従来よりも安価な液処理が可能な液処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に,請求項1によれば,基板の表面に処理液を供給して
処理する液処理装置であって,基板を密閉可能な密閉容
器と,この密閉容器内部のエアを循環させるエア循環機
構とを備えたことを特徴とする,液処理装置が提供され
る。
【0010】請求項1に記載の液処理装置にあっては,
密閉容器内のエアをエア循環機構に引き込んで,そのエ
アをエア循環機構から密閉容器内に再び供給する。この
ように,請求項1の液処理装置によれば,密閉容器内の
エアは外部に排出されず,密閉容器内のエアを再利用す
ることができる。従って従来のように,新規なエアを密
閉容器内部に供給することが不要となる。
【0011】請求項2に記載の発明は,請求項1に記載
の液処理装置において,基板を収容可能であり,かつ上
面が開口した収容容器を前記密閉容器の内部に設けたこ
とを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の液処理装置にあっては,
基板は収容容器に収容された状態で処理され,この基板
から飛散したミストは収容容器で捕捉される。このた
め,基板から飛散したミストによって密閉容器内が汚染
される心配がない。
【0013】請求項3に記載の発明は,請求項2に記載
の液処理装置において,前記エア循環機構は,前記収容
容器内の底部から吸気したエアを,収容容器の外部にお
いて密閉容器内に給気することを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の液処理装置にあっては,
収容容器の底部から給気したエアをエア循環機構によっ
て循環させて,密閉容器内に再び給気する。そして,こ
の密閉容器内に給気したエアは,収容容器の上面の開口
から収容容器内に供給される。従って,収容容器内では
ダウンフローが形成され,基板から飛散したミストをこ
のダウンフローによって効率よく除去することができ
る。
【0015】請求項1,2または3のエア循環機構は,
請求項4のように,前記密閉容器内のエアを流通させる
循環路と,この循環路に設けられた,密閉容器内のエア
を循環させる送風手段とを備えるようにするとよい。
【0016】請求項4に記載の液処理装置にあっては,
密閉容器内のエアは送風手段によって循環路を循環し,
再び密閉容器内に給気される。
【0017】請求項5に記載の発明は,請求項4に記載
の液処理装置において,前記送風手段は,循環路の外か
ら加えられる動力によって循環路内にて回転する回転羽
根を有することを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の液処理装置にあっては,
循環路内に配置された回転羽根を循環路の外部に設けた
適当な駆動手段から加えられる動力で回転させるため
に,循環路を流通するエアに含まれたミストは回転羽根
だけに接触する。このため,循環路の外部に設けられた
駆動手段が汚染されない。
【0019】請求項6に記載の発明は,請求項4または
5に記載の液処理装置において,前記循環路にはバブリ
ング槽が備えられ,当該バブリング槽には処理液の溶剤
が充填され,かつ前記循環路を通じて流通したエアが処
理液の溶剤中に給気されることを特徴としている。
【0020】請求項6に記載の液処理装置にあっては,
ミストを含んだエアが循環路を通じてバブリング槽にお
いて,溶剤中に吹き込まれてバブリングが行われる。こ
のバブリングの際にエアに含有されていたミストが溶剤
中に溶解して除去される。このため,請求項6の液処理
装置によれば,ミストを除去したエアを循環路から密閉
容器内に供給できるようになる。また,バブリング後の
エアにバブリング槽から揮発した溶剤が含まれるため
に,その後このエアを循環路を通じて密閉容器内に給気
することで,密閉容器内を溶剤雰囲気にすることができ
る。
【0021】請求項7に記載の発明は,請求項6に記載
の液処理装置において,前記バブリング槽には,基板の
処理に使用された排液が供給されることを特徴としてい
る。
【0022】請求項7に記載の液処理装置にあっては,
排液をバブリング槽に供給することにより,排液中の溶
剤を再利用することができる。
【0023】請求項8に記載の発明は,請求項6または
7に記載の液処理装置において,前記バブリング槽は,
温度調整手段を備えることを特徴としている。
【0024】請求項8に記載の液処理装置にあっては,
バブリング槽に充填された溶剤を温度調整手段で温度調
整することにより,密閉容器内に再び供給するエアの温
度を調整することができ,また処理液の溶剤の蒸気圧を
考慮することによって,密閉容器内に供給するエアの溶
剤濃度を調整することも可能になる。
【0025】請求項9に記載の発明は,請求項3,4,
5,6,7または8に記載の液処理装置において,前記
循環路にはフィルタ部が介装されていることを特徴とし
ている。
【0026】請求項9に記載の液処理装置にあっては,
循環路を通じて密閉容器内に供給されるエア中に含まれ
るミストをフィルタ部で除去することができ,密閉容器
内にミストの混入のない清浄なエアを供給することが可
能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を説明
する。本実施の形態はウェハWに対してレジスト塗布処
理を施すレジスト塗布装置として具体化されたものであ
り,図1〜3はレジスト塗布装置を有する塗布現像処理
装置の説明図であり,図1は平面図,図2は正面図,図
3は背面図を各々示している。
【0028】塗布現像処理装置1は図1に示すように,
例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布
現像処理装置1に対して搬入出したり,カセットCに対
してウェハWを搬入出したりするためのカセットステー
ション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定の処
理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステーシ
ョン3と,この処理ステーション3に隣接して設けられ
る露光装置(図示せず)との間でウェハWの受け渡しを
するためのインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0029】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の位置決め突起6の位置に例えば
4個の各カセットCがウェハWの出入口を処理ステーシ
ョン3側に向けてX方向(図1中の上下方向)一列に載
置自在である。そして,このカセット配列方向(X方
向)及びカセットCに収容されたウェハWのウェハ配列
方向(Z方向;垂直方向)に移動可能なウェハ搬送体7
が搬送路8に沿って移動自在であり,各カセットCに対
して選択的にアクセスできるようになっている。
【0030】ウェハ搬送体7はθ方向(Z軸を中心とす
る回転方向)にも回転自在に構成されており,後述する
ように処理ステーション3側の第3の処理装置群G3
多段ユニット部に属するアライメント装置32及びエク
ステンション装置33に対してもアクセスできるように
構成されている。
【0031】処理ステーション3では,ウェハWを保持
するピンセット10,11,12を上中下3本備えた主
搬送装置13が中心部に配置されており,主搬送装置1
3の周囲には各種処理装置が多段に配置されて処理装置
群を構成している。塗布現像処理装置1においては,5
つの処理装置群G1,G2,G3,G4,G5が配置可能で
あり,第1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処
理装置1の正面側に配置されており,第3の処理装置群
3はカセットステーション2に隣接して配置されてお
り,第4の処理装置群G4はインターフェイス部4に隣
接して配置されており,破線で示した第5の処理装置群
5は背面側に配置されている。
【0032】第1の処理装置群G1では図2に示すよう
に,2種類のスピンナ型処理装置,例えばウェハWに対
してレジストを塗布して処理するレジスト塗布装置15
と,ウェハWに対して現像液を供給して処理する現像処
理装置16が下から順に2段に配置されている。第2の
処理装置群G2の場合も同様に,レジスト塗布装置17
と,現像処理装置18とが下から順に2段に積み重ねら
れている。
【0033】第3の処理装置群G3では図3に示すよう
に,ウェハWを載置台に載せて所定の処理を施すオーブ
ン型の処理装置,例えば冷却処理を行うクーリング装置
30,レジストとウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWの位置合わせを行うア
ライメント装置32,ウェハWを待機させるエクステン
ション装置33,露光処理前の加熱処理を行うプリベー
キング装置34,34及び現像処理後の加熱処理を施す
ポストベーキング装置35,35等が下から順に例えば
8段に重ねられている。
【0034】第4の処理装置群G4では,例えばクーリ
ング装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエク
ステンション・クーリング装置41,エクステンション
装置42,クーリング装置43,露光処理後のウェハW
を加熱処理するポストエクスポージャーベーキング装置
44,44,ポストベーキング装置45,45等が下か
ら順に例えば8段に積み重ねられている。
【0035】インタフェイス部4の中央部にはウェハ搬
送体46が設けられている。このウェハ搬送体46はX
方向(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移動
及びθ方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転が自在
にできるように構成されており,第4の処理装置群G4
に属するエクステンション・クーリング装置41,エク
ステンション装置42,周辺露光装置47および露光装
置(図示せず)に対してアクセスできるように構成され
ている。
【0036】塗布現像処理装置1は以上のように構成さ
れている。次に,塗布現像処理装置1に組み込まれたレ
ジスト塗布装置15,17について説明する。なお,レ
ジスト塗布装置15,17は基本的に同一の構成を有す
るために,レジスト塗布装置15について説明する。
【0037】レジスト塗布装置15は図4に示すよう
に,その最上部に適宜のケーシング材からなる側板5
0,51,天板52,底板53で覆われた密閉容器54
を有しており,側板50には開閉自在かつウェハWの搬
入出が自在なウェハ搬入出口50aが設けられている。
密閉容器54の内部にはウェハWを収容する上面の開口
したカップ55と,このカップ55内でウェハWを真空
吸着して保持するスピンチャック56とを備えており,
スピンチャック56はモータ57によって回転自在とな
っている。
【0038】カップ55の上方には,移動手段58に保
持されたノズルホルダ59が備えられており,ノズルホ
ルダ59は移動手段58によって密閉容器54内を移動
可能に形成されている。また,このノズルホルダ59に
はウェハWに対してレジスト液Rを吐出するレジスト液
供給ノズル60と,溶剤Sを吐出する溶剤供給ノズル6
1とが夫々設けられている。レジスト液供給ノズル60
にはレジスト液供給機構(図示せず)からレジスト液R
が,溶剤供給ノズル61には溶剤供給機構(図示せず)
から溶剤Sが各々送液されるように構成されており,こ
れらのレジスト液Rおよび溶剤Sはいずれも所定温度に
設定されている。
【0039】レジスト塗布装置15の最下部には,内部
に溶剤Sを充填したバブリング槽62が設けられてい
る。上記カップ55の底部には,カップ55内の雰囲気
を排気するための排気口63が設けられており,この排
気口63に接続された排気管64の下端はバブリング槽
62に充填された溶剤S中で開口している。
【0040】排気管64の中には回転羽根65が内蔵さ
れている。この回転羽根65はモータ66及び駆動軸6
6aにより常時または塗布処理中回転するようになって
おり,モータ66は排気管64の外部に設けられてお
り,空間57aによって排気管64より区画されてい
る。従って,排液管64を流通するエアに含有されたカ
ップ55内のミストは回転羽根65だけに付着し,モー
タ66には付着しないようになっている。
【0041】また図5に示すように,カップ55の底部
には排液口67が開口しており,この排液口67に排液
管68が接続している。そして,排液管68の下端はバ
ブリング槽62に充填された溶剤Sの液面上方で開口し
ている。従って,レジスト塗布処理時にカップ55で捕
集された排液は,バブリング槽62に充填された溶剤S
中に排液管68を通じて流下するようになっている。バ
ブリング槽62の周囲には,例えば所定温度に調整され
た水等が内部で循環する温度調整機構69が備えられて
おり,バブリング槽62に充填された溶剤Sを所定の温
度に調整することができるようになっている。
【0042】なお,バブリング槽62の側壁には配液管
70が接続されており,この排液管70には弁71とポ
ンプ72が介装されている。そして,バブリング槽62
には充填された溶剤Sの液面を検出する検出器(図示せ
ず)が設けられている。従って,カップ55で捕集され
た排液がバブリング槽62に流下することによりバブリ
ング槽62の溶剤Sが一定量を超えると,検出器(図示
せず)がこれを検出して弁71が開放する。そして,充
填された溶剤Sが図6に示すようにポンプ72の駆動で
排出されるようになっている。また,排液管70の替わ
りに,例えばSベント等のオーバーフロー機構(図示せ
ず)を備え,オーバーフローした排液を外部に排出し
て,バブリング槽62に充填された溶剤Sの液面の高さ
を一定に保つようにしてもよい。
【0043】バブリング槽62は上記密閉容器54とエ
ア供給管73を介して接続しており,エア供給管73と
バブリング槽62との間にはフィルタ部74が介装され
ている。フィルタ部74にはエア供給路73を通じて流
通するエア中のミストを除去するデミスタ75とミスト
セパレータ76とが備えられている。
【0044】レジスト塗布装置15は以上のように構成
されており,アドヒージョン装置31において疎水化処
理の終了したウェハWは,主搬送装置13のピンセット
11に取り出されてクーリング装置30に搬送され,所
定の冷却処理が施される。クーリング装置30にて所定
温度に冷却されたウェハWは図7の実線に示すように,
ウェハ搬入出口50aから密閉容器54内に搬入された
後,1点鎖線の位置で待機しているスピンチャック56
上に受け渡されて保持される。その後,スピンチャック
56に保持されたウェハWは図8の実線で示す位置から
1点鎖線で示す位置まで下降して,カップ55内に収容
される。
【0045】次いで,溶剤供給ノズル61から所定温度
に調整された溶剤Sを回転するウェハW上に供給して拡
散させた後,レジスト液供給ノズル60から所定の温度
に調整されたレジスト液RをウェハWに塗布してレジス
ト膜を形成する。
【0046】ところで,従来の密閉容器を備えたレジス
ト塗布装置にあっては,レジスト塗布処理時に発生した
ミストが密閉容器54内部で滞留してしまい,そのため
ミストがウェハWに再付着してしまう懸念があったが,
本実施の形態にかかるレジスト塗布装置15にあって
は,密閉容器54内のエアを以下のようにして循環させ
るために,ミストがウェハWに再付着することを防止す
ることができる。
【0047】先ず図9に示すように,回転羽根65の回
転によって,カップ55内のエアを排気口63から排気
管64を通じてバブリング槽62に充填された溶剤S中
に吹き込みバブリングする。そして,このバブリングに
よってレジスト塗布時に密閉容器54内で発生したミス
トがバブリング槽62の溶剤Sに溶解する。なお,モー
タ66は空間57aで囲まれて排気管64と区画されて
いるために,排気管64を流通するエアに含有されたミ
ストで汚染されることがない。
【0048】また,バブリング槽62の溶剤Sでバブリ
ングされたエアに揮発した溶剤Sを混入させる。バブリ
ング槽62の溶剤Sは温度調整機構69で所定温度に調
整されているために,バブリング後のエアに混入する揮
発した溶剤Sも所定温度になっている。
【0049】さらに図10に示すように,バブリング終
了後のエアをフィルタ部74に供給し,エア中に混入さ
れたレジスト液Rのミストをデミスタ75,ミストセパ
レータ76で順次除去する。
【0050】こうして,レジスト液Rのミストが除去さ
れた清浄なエアをエア供給管73を通じて密閉容器54
内に供給して,清浄かつ好適な温度に調整された溶剤S
で密閉容器54内の雰囲気を満たすようにする。従っ
て,密閉容器54内はレジスト液Rのミストのない所定
の温度に調整された雰囲気で満たされるようになる。
【0051】また,密閉容器54内に供給されたエアは
再びカップ55内に供給され,排気口63から排気管6
4を通じてバブリング槽62に供給されて再利用され
る。従って,カップ55内ではダウンフローが形成さ
れ,レジスト塗布処理時にカップ55内で発生したミス
トが効率よく除去される。
【0052】かくして,カップ55内で均一なレジスト
膜を形成したウェハWは,ウェハ搬入出口50aから進
入したピンセット10に保持された後,プリベーキング
装置34,エクステンション・クーリング装置41に順
次搬送されて,所定の処理が施される。そして,エクス
テンション・クーリング装置41からウェハ搬送体46
に取り出されたウェハWは,周辺露光装置47を経て露
光装置(図示せず)にて露光処理が施される。
【0053】本実施の形態にかかるレジスト塗布装置1
5では,密閉容器54内の雰囲気を循環させて再利用す
ることができる。従って従来のように,温度調整された
新規なエアを密閉容器54内部に供給することが不要と
なる。その結果,エアを供給する際のランニングコスト
の低減化を図ることが可能となる。また,密閉容器54
に対して新規なエアを給気する適宜の給気手段が不要と
なるために,レジスト塗布装置15の複雑化や肥大化を
防止することが可能となる。
【0054】レジスト塗布処理時に密閉容器54内で発
生したミストはバブリング槽62に供給され,このバブ
リング槽62に充填された溶剤Sによって溶解される。
従って,密閉容器54内のミストの濃度が低下し,ミス
トがウェハWに再付着することを防止することができ
る。その結果,レジスト膜の膜厚均一性が向上する。ま
た従来のように,ミストを多く含む有機系の雰囲気を処
理する必要が無くなる。従って,かかるミストを処理す
る専用の処理設備等を利用することが不要となり,さら
なるランニングコストの低減化を図ることが可能とな
る。
【0055】密閉容器54内はバブリング槽62に充填
された溶剤Sの雰囲気で満たされるために,ウェハWに
塗布されたレジスト液R中に含まれる溶剤Sが蒸発しに
くくなる。従って,塗布されたレジスト液RがウェハW
の周辺部まで均一に行き渡るようになり,レジスト膜の
膜厚均一性がさらに向上する。
【0056】排気管64中の回転羽根65を排気管64
外部に設置されたモータ66で回転させることにより,
排気管64を流通するエア中のミストは回転羽根65及
び駆動軸66aだけに接触し,モータ66には接触しな
い。従って,ミストが付着して汚染する面積を最小限に
抑えることができ,エアの循環を長期間支障なく行うこ
とが可能になる。なお本実施の形態にあっては,排気管
64を非磁性体で形成することにより,外部からの磁力
によって回転する羽根形状の回転子を回転羽根65の代
わりに使用することも可能である。
【0057】カップ55で捕集した排液を排液管68を
通じてバブリング槽63の溶剤Sに流下することによ
り,排液中の溶剤Sを揮発させて再利用することができ
る。このような溶剤Sの再利用によって,レジスト塗布
処理に必要となる溶剤Sの量が従来よりも減少する。そ
の結果,ランニングコストのさらなる低減化を図ること
が可能となる。
【0058】温度調整機構69により,密閉容器54に
供給される溶剤Sの温度を調整することができる。ま
た,溶剤Sの蒸気圧を考慮して揮発させる溶剤Sの量を
調整することもできるため,密閉容器54に供給される
エア中に含まれる溶剤Sの濃度を制御することも可能で
ある。従って,密閉容器54内における溶剤Sの温度及
び濃度を制御することができ,レジスト塗布処理を好適
な温度雰囲気,濃度雰囲気下で行うことが可能となる。
その結果,形成されるレジスト膜の膜厚均一性がさらに
向上する。
【0059】なお,前期実施の形態ではレジスト塗布装
置15においてウェハW上にレジスト膜を形成する場合
を説明したが,このレジスト塗布装置15と同一の構成
及び機能を有するレジスト塗布装置17においても,ウ
ェハWに対する同様のレジスト塗布が可能である。
【0060】バブリング槽62には当初から溶剤Sが充
填された例を挙げて説明したが,本発明ではこのような
例には限定されず,当初から溶剤Sと排液との混合溶液
を充填するようにしてもよい。
【0061】また本実施の形態のように液処理装置はレ
ジスト塗布装置15,17に限らず,例えば現像処理装
置16,18にも本発明は応用可能である。さらに基板
はウェハWに限定されず,LCD基板やCD基板等の他
の基板を使用する場合にも応用可能である。
【0062】
【発明の効果】請求項1〜9に記載の発明によれば,密
閉容器内のエアを循環させて再利用するために,液処理
時に発生するミストが密閉容器内に滞留しない。従っ
て,処理液の膜厚均一性が向上する。また,新規なエア
を密閉容器内に供給する適宜の手段が不要となり,従来
よりもランニングコストの低減化を図ることが可能とな
る。
【0063】特に請求項3に記載の発明によれば,収容
容器内にダウンフローが形成されるために,液処理時に
発生したミストを収容容器から効率よく除去することが
できる。従って,処理液の膜厚均一性が向上する。
【0064】特に請求項5に記載の発明によれば,循環
路を流通するエア中のミストが回転羽根及び駆動軸だけ
に付着するために,ミストによる汚染面積を減らすこと
が可能である。従って,エアを支障無く長期にわたって
循環させることが可能となる。
【0065】特に請求項6〜9に記載の発明によれば,
液処理時に発生したミストをバブリング槽の溶剤で溶解
させることができる。従って従来のように,基板の液処
理で発生するミストを処理する排気処理手段が不要とな
り,ランニングコストのさらなる低減化を図ることがで
きる。
【0066】特に請求項7に記載の発明によれば,基板
の液処理で発生する排液中の溶剤を再利用することがで
きる。従って,液処理に必要となる処理液の溶剤を減ら
すことが可能になる。
【0067】特に請求項8に記載の発明によれば,循環
路を通じて密閉容器に供給されるエアの温度を好適に調
整することにより,密閉容器内の温度調整が可能とな
る。また,溶剤の蒸気圧を考慮することにより,密閉容
器内の溶剤濃度も調整可能となる。従って,好適な雰囲
気下で基板に対する液処理を行うことができるために,
処理液の膜厚均一性がさらに向上する。
【0068】さらに請求項9に記載の発明によれば,バ
ブリング終了後のエアに混入した処理液のミストはフィ
ルタ部で除去されるために,密閉容器の内部に供給され
ない。従って,基板にミストが再付着することをより確
実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるレジスト塗布装置を有す
る塗布現像処理装置の平面図である。
【図2】図1の塗布現像処理装置の正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理装置の背面図である。
【図4】本実施の形態にかかるレジスト塗布装置を正面
側から見た断面図である。
【図5】図4のレジスト塗布装置を背面側から見た断面
図である。
【図6】図4のレジスト塗布装置に備えられたバブリン
グ槽の構成を示す断面図である。
【図7】図4のレジスト塗布装置にウェハが搬入される
様子を示す説明図である。
【図8】図7の状態からウェハがカップ内に収容される
様子を示す説明図である。
【図9】レジスト塗布処理後のカップ内のエアをバブリ
ング槽でバブリングする様子を示す説明図である。
【図10】図9のバブリング終了後のエアをエア供給管
から密閉容器に供給する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理装置 15,17 レジスト塗布装置 54 密閉容器 55 カップ 62 バブリング槽 65 回転羽根 74 フィルタ部 75 デミスタ 76 ミストセパレータ R レジスト液 S 溶剤 C カセット W ウェハ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に処理液を供給して処理する
    液処理装置であって,基板を密閉可能な密閉容器と,こ
    の密閉容器内部のエアを循環させるエア循環機構とを備
    えたことを特徴とする,液処理装置。
  2. 【請求項2】 基板を収容可能であり,かつ上面が開口
    した収容容器を前記密閉容器の内部に設けたことを特徴
    とする,請求項1に記載の液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記エア循環機構は,前記収容容器内の
    底部から吸気したエアを,収容容器の外部において密閉
    容器内に給気することを特徴とする,請求項2に記載の
    液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記エア循環機構は,前記密閉容器内の
    エアを流通させる循環路と,この循環路に設けられた密
    閉容器内のエアを循環させる送風手段とを備えることを
    特徴とする,請求項1,2または3に記載の液処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記送風手段は,循環路の外から加えら
    れる動力によって循環路内にて回転する回転羽根を有す
    ることを特徴とする,請求項4に記載の液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記循環路にはバブリング槽が備えら
    れ,当該バブリング槽には処理液の溶剤が充填され,か
    つ前記循環路を通じて流通したエアが処理液の溶剤中に
    給気されることを特徴とする,請求項4または5に記載
    の液処理装置。
  7. 【請求項7】 前記バブリング槽には,基板の処理に使
    用された排液が供給されることを特徴とする,請求項6
    に記載の液処理装置。
  8. 【請求項8】 前記バブリング槽は,温度調整手段を備
    えることを特徴とする,請求項6または7に記載の液処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記循環路にはフィルタ部が介装されて
    いることを特徴とする,請求項3,4,5,6,7また
    は8に記載の液処理装置。
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