JP2000163830A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2000163830A
JP2000163830A JP10337968A JP33796898A JP2000163830A JP 2000163830 A JP2000163830 A JP 2000163830A JP 10337968 A JP10337968 A JP 10337968A JP 33796898 A JP33796898 A JP 33796898A JP 2000163830 A JP2000163830 A JP 2000163830A
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recording
reel
magnetic tape
magnetic
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JP10337968A
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Tomohito Shimoda
智史 下田
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】録画時の手間の増加を招くことなく、録画の開
始位置から消去可能な録画を可能にする。 【課題解決手段】磁気テープのリーダ部が現れたことを
スタートセンサ1が検出したときには、検出位置に磁気
テープの磁性体塗布部が現れるまで磁気テープを巻取リ
ールの側に走行させる第1のテープ送りと、第1のテー
プ送りの後に、所定距離分だけ磁気テープを巻取リール
の側に走行させる第2のテープ送りとを行う走行制御部
2を備えた構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタートセンサの
検出位置にリーダ部が現れたときには、検出位置に磁気
テープの磁性体塗布部が現れて後、所定距離分だけ磁気
テープを巻取リールの側に走行させる磁気記録再生装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカセットデッキでは、巻取リール
側あるいは供給リール側に巻回されたビデオテープの残
量が0となったときには、ビデオテープの走行を停止さ
せるため、巻取リール側にはスタートセンサ、供給リー
ル側にはエンドセンサが設けられている。そして、スタ
ートセンサあるいはエンドセンサがリーダ部(透明部)
を検出したときには、センサの検出位置に磁性体塗布部
が現れるまで、ビデオテープを走行させた後、ビデオテ
ープの走行を停止する構成となっている。従って、未使
用のテープカセットをビデオカセットデッキの挿入口に
挿入した場合、スタートセンサの検出位置にはリーダ部
が現れているので、上記した検出位置に磁性体塗布部が
現れるまで、ビデオテープを巻取リールの側に向かって
走行させた後、停止状態に移行する。このため、巻き戻
しの完了後に録画を開始した場合、あるいは、未使用の
テープカセットを挿入して録画を行った場合、図2に示
すように、ビデオテープ17には、消去ヘッド15によ
る消去位置より前方に位置する部分から録画が開始され
る。従って、録画部分を消去しようしてビデオテープ1
7の巻き戻しを行ったときにも、巻き戻しが終了したと
きには、録画の先頭部分は消去ヘッド15を通過した位
置に移動している。その結果、先頭部分に録画された信
号については、消去が不可能になるという問題が生じ
る。
【0003】このような不都合を回避しようとする場合
に必要となる操作を、図4を参照しつつ説明する。な
お、同図の実線31は、ビデオテープ17の磁性体塗布
部を示しており、破線32は、ビデオテープ17のリー
ダ部(透明部)を示している。また、同図の右側方向
は、巻取リール11の側に向かう方向を示している。従
って、巻き戻しを終了して動作指示の待ち状態となった
とき、あるいは、未使用のテープカセットを挿入して動
作指示の待ち状態となったときには、スタートセンサ1
の検出位置には磁性体塗布部31が現れた状態41とな
る。この状態から、例えば、5秒間分の距離分、等のよ
うに、所定の距離分L2だけビデオテープ17を巻取リ
ール11の側に走行させた後、録画を開始すると、録画
の開始位置は位置34となる。従って、録画の終了後に
巻き戻しを行うと、録画の開始位置34は、消去ヘッド
15による消去位置より後方に位置することになるの
で、録画の開始位置34から消去することが可能とな
る。
【0004】しかしながら、録画を開始する前に、予
め、所定の距離分L2だけビデオテープ17を巻取リー
ル11の側に走行させる操作は煩わしい作業となる。こ
のため、回転ヘッドから巻取リール11に至るビデオテ
ープ17の走行経路に、別途に消去ヘッドを設け、録画
の先頭部分から消去を行うときには、上記の別途に設け
た消去ヘッドを用いて、録画信号を消去する構成が提案
されている(第1の従来技術とする)。
【0005】また、実開平3−49636号として提案
された従来技術がある。すなわち、この技術では、ビデ
オテープに無記録部分がある場合、記録部分が現れるま
でビデオテープを巻き戻している。そして、記録部分が
現れたときには、信号が記録されていない部分が現れる
まで、所定速度でビデオテープを巻取リール側に走行さ
せている。そして、信号が記録されていない部分が現れ
たときには、その位置から録画の開始を行っている(第
2の従来技術とする)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記技術
を用いた場合では、以下に示す問題を生じていた。すな
わち、第1の従来技術を用いた場合では、供給リールか
ら回転ヘッドに至るビデオテープの走行経路に設けられ
る消去ヘッドと、回転ヘッドから巻取リールに至る走行
経路に設けられる消去ヘッドとの、2つの消去ヘッドが
必要となり、消去のためのブロックの複雑化を招いてい
た。また、第2の従来技術を用いる場合では、録画の先
頭部分の記録信号を消去することができないという問題
については、解消することができない。
【0007】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、請求項1記載の発明の目的は、スター
トセンサの検出位置にリーダ部が現れたときには、検出
位置に磁気テープの磁性体塗布部が現れて後、所定距離
分だけ磁気テープを巻取リールの側に走行させることに
より、録画時の手間の増加を招くことなく、録画の先頭
部分からの消去が可能となる録画を行うことのできる磁
気記録再生装置を提供することにある。
【0008】また請求項2記載の発明の目的は、上記目
的に加え、磁気テープを巻取リール側から供給リール側
に走行させたとき、リーダ部が検出された場合には、検
出位置に磁気テープの磁性体塗布部が現れて後、所定距
離分だけ磁気テープを巻取リールの側に走行させること
により、直ちに、録画の先頭部分からの再生を行うこと
のできる磁気記録再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明に係る磁気記録再生装置は、供給リ
ールから回転ヘッドに至るまでの磁気テープの走行経路
に消去ヘッドが設けられた磁気記録再生装置に適用し、
巻取リールの近傍に設定された検出位置に磁気テープの
リーダ部が現れたかどうかを検出するスタートセンサ
と、前記検出位置にリーダ部が現れたことをスタートセ
ンサが検出したときには、前記検出位置に磁気テープの
磁性体塗布部が現れるまで前記磁気テープを巻取リール
側に走行させる第1のテープ送りと、第1のテープ送り
の後に、所定距離分だけ前記磁気テープを巻取リールの
側に走行させる第2のテープ送りとを行う走行制御部と
を備えた構成としている。
【0010】すなわち、所定距離分を、回転ヘッドが映
像信号を磁気テープに記録するときの開始位置から、消
去ヘッドが消去を行う位置に至るまでの走行経路長より
長くすると、磁気テープを供給リール側に向かって走行
させることにより、スタートセンサの検出位置にリーダ
部が現れることなく、記録の開始位置を消去ヘッドの消
去位置より後方に位置させることが可能となる。従っ
て、上記した走行を行った後、消去ヘッドによる消去動
作を行うと、録画の開始位置より前方部分から消去が開
始されることになる。
【0011】また請求項2記載の発明に係る磁気記録再
生装置は、上記構成に加え、前記走行制御部は、前記磁
気テープを巻取リール側から供給リール側に走行させた
とき、前記検出位置にリーダ部が現れたことを前記スタ
ートセンサが検出したときには、第1のテープ送りと第
2のテープ送りとを行う構成としている。
【0012】すなわち、録画が終了した後、巻き戻しを
行うと、第2のテープ送りも併せて行われるため、録画
の開始位置が、回転ヘッドが再生を開始する位置に位置
することになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例の形態を、
図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る磁気
記録再生装置の一実施形態の電気的構成を示すブロック
線図であり、具体的には、ビデオカセットデッキのビデ
オテープ(請求項記載の磁気テープ)の走行を制御する
ブロックを示している。
【0014】図において、回転ヘッド5は、図2に示す
シリンダ16に設けられた一対のヘッドであり、ビデオ
テープ(磁気テープ)17に、映像信号と、オートトラ
ッキングのためのパイロット信号とを記録する。また、
ビデオテープ17に記録された映像信号とパイロット信
号との再生を行う。また、コントロールヘッド6は、シ
リンダ16から巻取リール11に至る走行経路に設けら
れたヘッドであり、ビデオテープ17にコントロール信
号の記録を行うと共に、ビデオテープ17に記録された
コントロール信号の再生を行う。
【0015】スタートセンサ1は、プリズム14から放
射された赤外線を受光する受光素子となっており、光経
路18を通過した赤外線を受光する。すなわち、光経路
18をビデオテープ17が横切る箇所を検出位置とし
て、検出位置にビデオテープ17のリーダ部(透明部)
が現れたかどうかを検出する。そして、検出位置にリー
ダ部が現れたときにはオンとなり、検出位置に磁性体塗
布部が現れたときにはオフとなる。遮光板19は、テー
プカセット13が、図示されない挿入口に挿入されたと
きには、光経路18を遮蔽する位置に移動する可動片と
なっている。そして、テープカセット13が所定位置に
ローディングされたときには、初期位置に復帰する。こ
のため、スタートセンサ1は、テープカセット13の挿
入を検出する検出素子としての動作も併せて行う。
【0016】入力部3は、操作パネル(図示を省略)に
設けられた複数のキースイッチ、リモートコントローラ
4からの信号を受光する受光回路、等からなるブロック
となっていて、動作の指示が入力される。そして、入力
された指示を走行制御部2に送出する。なお、入力され
た指示がトラッキング量の変更である場合には、入力さ
れた指示は、走行制御部2を介してトラッキング制御部
7に与えられる。
【0017】トラッキング制御部7は、コントロールヘ
ッド6の出力に基づいて、駆動機構9に設けられたキャ
プスタンモータ(図示を省略)を駆動することにより、
回転ヘッド5の回転に対応してビデオテープ17を走行
させる。また、回転ヘッド5により再生されたパイロッ
ト信号に基づき、トラッキングを制御することによっ
て、トラッキングエラーが0となるようにビデオテープ
17を走行させる。また、このときのトラッキングの補
正量を走行制御部2に知らせる。
【0018】駆動機構9は、挿入口に挿入されたテープ
カセット13を所定位置にローディングするためのロー
ディング機構、ビデオテープ17をシリンダ16にロー
ディングするためのローディング機構、巻取リール11
や供給リール12を回転させる回転駆動機構、シリンダ
16を回転させるモータ、およびキャプスタンモータ等
を備えたブロックとなっている。また、駆動回路8は、
駆動機構9を駆動するための回路ブロックとなってい
て、トラッキング制御部7からの出力、および、走行制
御部2からの出力に基づいて、駆動機構9を駆動する。
【0019】走行制御部2は、ビデオテープ17の走行
を制御することを主目的とするブロックとなっている。
このため、テープカセット13が排出された状態におい
て、スタートセンサ1がオフとなったときには、テープ
カセット13が挿入口に挿入されたと判定し、テープカ
セット13を所定位置にローディングする制御を行う。
また、テープカセット13が所定位置にローディングさ
れた後には、スタートセンサ1がオンとなるとき、すな
わち、スタートセンサ1の検出位置に、ビデオテープ1
7のリーダ部が現れるときには、検出位置に磁性体塗布
部が現れるまで、巻取リール11の側に向かってビデオ
テープ17を走行させる(第1のテープ送り)。そし
て、スタートセンサ1の検出位置に磁性体塗布部が現
れ、スタートセンサ1がオフとなった後には、引き続い
て、所定距離分だけ、ビデオテープ17を巻取リール1
1の側に向かって走行させる(第2のテープ送り)。
【0020】上記した第2のテープ送りにおいて、ビデ
オテープ17が走行する距離を、図4を参照しつつ説明
する。なお、同図におけるビデオテープ17の実線部分
31は磁性体塗布部を示し、破線部分32はリーダ部を
示すものとする。また、ビデオテープ17が41に示す
位置となる状態とは、スタートセンサ1の検出位置にリ
ーダ部32が現れて後、磁気テープ17を巻取リール1
1の側に走行させた(第1のテープ送りを行った)こと
から、検出位置に磁性体塗布部31が現れた状態を示し
ている。すなわち、従来技術において、未使用のテープ
カセット13を挿入し、動作指示の入力待ちとなったと
き、あるいは、ビデオテープ17を最後まで巻き戻し、
動作指示の入力待ちとなったときのビデオテープ17の
位置を示している。
【0021】上記した状態41において録画を開始する
と、録画は、33に示す位置から開始されることにな
る。従って、録画の開始位置33から、消去ヘッド15
の消去位置に至る範囲L1に録画された信号について
は、消去することが不可能となる。一方、ビデオテープ
17を、状態41から、さらに距離L2だけ巻取リール
11の側に走行させた(第2のテープ送りを行った)状
態42において録画を開始すると、録画は、34に示す
位置から開始されることになる。従って、状態42から
距離L3だけ巻き戻した状態43にすると、録画の開始
位置34は、消去位置より後方に位置することになる。
従って、消去ヘッド15は、録画の開始位置34から消
去することが可能になる。
【0022】すなわち、状態41から、距離L1より長
い距離分だけ、ビデオテープ17を巻取リール11の側
に向かって走行させた後、録画を開始すると、録画の開
始位置から消去を行うことが可能となる。また、走行さ
せる距離L2を長くする程、状態42から状態43に移
行させるための巻き戻し距離の誤差の許容量が大きくな
る。しかし、距離L2を長くすると、録画されないエリ
アが広くなり、ビデオテープ17の使用効率が低下す
る。一方、距離L1は、ビデオテープ17の通常再生の
走行時間に換算すると2秒程度である。以上のことか
ら、本実施形態では、第2のテープ送りによってビデオ
テープ17を走行させる距離L2については、通常再生
の走行時間に換算すると、約5秒の距離となっている。
【0023】図3は、実施形態の主要動作を示すフロー
チャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、実施
形態の動作を説明する。なお、以下の説明における『モ
ード』とは、第2のテープ送りを行うかどうかを示し、
モードがオンであるときには第2のテープ送りを行う。
また、モードがオフであるときには、第2のテープ送り
を行わない。
【0024】テープカセット13が挿入され、所定位置
にローディングされると、モードはオンに設定される
(ステップS1)。そして、スタートセンサ1の検出位
置にリーダ部32が現れているかどうかを調べる(ステ
ップS2)。スタートセンサ1がオン、つまり、検出位
置にリーダ部32が現れている場合、挿入されたテープ
カセット13は、未使用のテープカセットであることを
意味する。このため、動作は、ステップS2からステッ
プS7に移行し、走行制御部2は、検出位置にリーダ部
32が現れるまで、ビデオテープ17を巻取リール11
の側に向かって走行させる(第1のテープ送りを行
う)。その結果、ビデオテープ17は、状態41に示す
位置まで走行する。
【0025】ついで、モードの状態を調べる。このとき
では、モードはオンとなっているので、走行制御部2
は、第1のテープ送りに引き続いて第2のテープ送りを
行う。このため、ビデオテープ17は、検出位置に磁性
体塗布部31が現れて後にも連続的に走行し、状態42
に示した位置において、走行を停止する(ステップS
8,S9)。そして、録画動作の指示等が入力部3に入
力されるのを待つ待機状態に移行する(ステップS1
1)。
【0026】入力された指示が録画である場合には、磁
気テープ17の走行方向が、供給リール12側から巻取
リール11側に向かう方向となるため、動作は、ステッ
プS12からステップS13に移行する。このため、位
置34を開始位置として、ビデオテープ17に映像信号
を記録する録画動作が行われる。そして、録画動作を終
了したときには、動作の指示が入力されるのを待つ待機
状態に移行する(ステップS11)。
【0027】録画が終了したことから、巻き戻しの指示
が入力されると、指示された動作は、巻取リール11側
から供給リール12側にビデオテープ17を走行させる
動作となる。このため、動作は、ステップS12からス
テップS14に移行する。そして、巻き戻しが行われ、
巻取リール11のテープ残量が0となったときには、ス
タートセンサ1の検出位置にリーダ部32が現れるの
で、スタートセンサ1がオンとなる。このため、動作
は、ステップS15からステップS7に移行し、第1の
テープ送りが行われる。また、モードがオンであるた
め、引き続いて第2のテープ送りが行われる(ステップ
S8,S9)。その結果、ビデオテープ17は、42に
示す状態となる。従って、次に再生の指示が入力された
ときには、位置34から再生が開始される。すなわち、
録画の開始位置から再生が開始されることになる。
【0028】一方、テープカセット13が、レンタルさ
れたテープカセット等のように、異なる装置において録
画されたテープカセットの場合では、録画の開始位置は
33に示す位置となっている。従って、巻き戻しの完了
状態を、状態42としたときでは、録画の開始位置33
から再生を開始することができない。このような不都合
を開始するため、ステップS3〜S6の動作が設けられ
ている。
【0029】すなわち、既に録画されているテープカセ
ット等のように、一度は使用されたテープカセットの場
合、テープカセット13が挿入されると、スタートセン
サ1の検出位置には磁性体塗布部31が現れることにな
る。このため、走行制御部2は、テープカセット13を
所定位置にローディングしたとき、スタートセンサ1が
オフになると、未使用のテープカセットではないと判定
し、再生動作を開始させる。この再生において、トラッ
キング制御部7は、トラッキングエラーが0となるよう
に、オートトラッキングを行う。また、このときのトラ
ッキングの補正量を走行制御部2に知らせる(ステップ
S3)。
【0030】挿入されたテープカセット13が、異なる
装置で録画されたテープカセットである場合、すなわ
ち、位置33から録画が開始されているテープカセット
である場合、トラッキングの補正量は、中央位置からず
れた量となる。一方、本実施形態で録画されたテープカ
セット13の場合、すなわち、位置34から録画が開始
されているテープカセットの場合では、トラッキングの
補正量は中央位置となる。このため、走行制御部2は、
トラッキング制御部7から送出された補正量が、中央位
置からずれた値となっているときには、挿入されたテー
プカセット13は、位置33から録画が開始されたテー
プカセットであると判定し、モードをオフに設定する。
このため、以後では、第2のテープ送りを行わない制御
方法が始まる(ステップS5)。
【0031】一方、トラッキングの補正量が中央位置と
なる場合では、挿入されたテープカセット13は、位置
34から録画が開始されたテープカセットとなるため、
モードを変更しない。そして、ステップS3〜S5の動
作を実行した後では、トラッキングの補正量を検出する
ために走行させた距離分だけ、ビデオテープ17を巻き
戻す制御を行う(ステップS6)。
【0032】以上の動作の結果、ステップS11の動作
が開始されたときには、挿入されたテープカセット13
が、位置33から録画が開始されたテープカセット13
であるときにはモードがオフとなり、位置34から録画
が開始されたテープカセット13であるときにはモード
がオンに維持される。従って、逆方向のサーチ動作、あ
るいは巻き戻し動作によって、ビデオテープ17が開始
位置まで巻き戻され、スタートセンサ1がオンになった
とすると、その後に続く動作は、以下に示すようにな
る。
【0033】まず、第1のテープ送りが行われる(ステ
ップS15,S7)。そして、位置33から録画が開始
されたテープカセット13であるときには、動作は、ス
テップS8,S11と進行する。このため、状態41に
おいて指示の入力待ちとなる。一方、位置34から録画
が開始されたテープカセット13であるときには、ステ
ップS7の第1のテープ送りの後には、動作は、ステッ
プS8,S9,S11と進行する。このため、状態42
において指示の入力待ちとなる。従って、ステップS1
1において、再生を指示したときには、位置33から録
画が開始されたテープカセット13、および、位置34
から録画が開始されたテープカセット13の双方におい
て、録画の開始位置から再生が開始されることになる。
【0034】なお、位置34から録画が開始されたビデ
オテープ17を、録画の開始位置から消去を行う場合で
は、ステップS11において、例えば、3秒の巻き戻し
を行う(巻き戻し距離は、例えば、L3)。そして後、
消去を開始すると、録画の開始位置34を含めて消去が
行われることになる。
【0035】一方、モードの切り換えを手動で行う構
成、すなわち、入力部3を介して、動作モードを、オン
とオフとに切り換える構成とする場合では、ステップS
3〜S6の動作が省略された構成となる。従って、モー
ドの切り換えを手動とする構成の場合では、異なる装置
で録画されたテープカセット13を再生する場合、モー
ドをオフに設定する。また、本実施形態で録画したテー
プカセット13を再生する場合では、モードをオンに設
定する。このようにモード設定を行うことにより、位置
33から録画が開始されたテープカセット、および、位
置34から録画が開始されたテープカセットの双方にお
いて、巻き戻しを行った後、再生動作を開始すると、直
ちに、録画の開始位置から再生が開始されることにな
る。
【0036】また、本実施形態により録画されたテープ
カセット13、すなわち、位置34から録画開始された
テープカセット13に関しては、開始位置からの自動消
去を行うためのモードを追加した構成とすることが可能
である。このモードを追加したときでは、状態42にあ
るビデオテープ17は、状態43の位置まで自動で巻き
戻される。そして、状態43となった状態から、消去ヘ
ッド15による消去が開始される。従って、ビデオテー
プ17に記録された映像信号は、開始位置34から自動
で消去されることになる。従って、このモードを追加し
た構成とする場合では、開始位置から消去を行うときに
も、状態42から状態43に巻き戻す手間が不要となる
ので、消去動作時の使い勝手が向上するという効果を得
ることができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る磁気記録再生
装置は、検出位置にリーダ部が現れたことをスタートセ
ンサが検出したときには、前記検出位置に磁気テープの
磁性体塗布部が現れるまで前記磁気テープを巻取リール
側に走行させる第1のテープ送りと、第1のテープ送り
の後に、所定距離分だけ前記磁気テープを巻取リールの
側に走行させる第2のテープ送りとを行う走行制御部と
を備えた構成としている。このため、スタートセンサの
検出位置にリーダ部が現れることなく、記録の開始位置
を消去ヘッドの消去位置より後方に位置させることが可
能となるので、録画時の手間の増加を招くことなく、録
画の開始位置から消去可能な録画を行うことが可能とな
っている。
【0038】また請求項2記載の発明に係る磁気記録再
生装置は、上記構成に加え、前記走行制御部は、前記磁
気テープを巻取リール側から供給リール側に走行させた
とき、前記検出位置にリーダ部が現れたことを前記スタ
ートセンサが検出したときには、第1のテープ送りと第
2のテープ送りとを行う構成としている。従って、録画
が終了した後、開始位置までの巻き戻しを行うと、第2
のテープ送りも併せて行われるため、録画の開始位置
が、回転ヘッドの再生位置に位置することになるので、
直ちに、録画の開始位置からの再生を行うことが可能と
なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録再生装置の一実施形態の
電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】磁気テープの走行経路を示す説明図である。
【図3】実施形態の主要動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】録画の開始位置、スタートセンサの検出位置、
回転ヘッドのエリア、消去位置の各関係を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 スタートセンサ 2 走行制御部 15 消去ヘッド 17 ビデオテープ(磁気テープ) 18 スタートセンサの検出位置となる光経路 31 磁性体塗布部 32 リーダ部 33,34 録画開始位置 L2 所定距離分に対応する長さ S7 第1のテープ送りを行うステップ S9 第2のテープ送りを行うステップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給リールから回転ヘッドに至るまでの
    磁気テープの走行経路に消去ヘッドが設けられた磁気記
    録再生装置において、 巻取リールの近傍に設定された検出位置に磁気テープの
    リーダ部が現れたかどうかを検出するスタートセンサ
    と、 前記検出位置にリーダ部が現れたことをスタートセンサ
    が検出したときには、前記検出位置に磁気テープの磁性
    体塗布部が現れるまで前記磁気テープを巻取リール側に
    走行させる第1のテープ送りと、第1のテープ送りの後
    に、所定距離分だけ前記磁気テープを巻取リールの側に
    走行させる第2のテープ送りとを行う走行制御部とを備
    えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記走行制御部は、前記磁気テープを巻
    取リール側から供給リール側に走行させたとき、前記検
    出位置にリーダ部が現れたことを前記スタートセンサが
    検出したときには、第1のテープ送りと第2のテープ送
    りとを行うことを特徴とする請求項1記載の磁気記録再
    生装置。
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