JP2000163699A - 緊急車両の優先走行支援システム - Google Patents
緊急車両の優先走行支援システムInfo
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- JP2000163699A JP2000163699A JP10334043A JP33404398A JP2000163699A JP 2000163699 A JP2000163699 A JP 2000163699A JP 10334043 A JP10334043 A JP 10334043A JP 33404398 A JP33404398 A JP 33404398A JP 2000163699 A JP2000163699 A JP 2000163699A
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- emergency
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 災害現場への緊急車両の走行を優先させる場
合、渋滞路では一般車両の退避動作が遅くなり、緊急車
両のスムーズな走行ができなかった。 【解決手段】 道路3に緊急車両の接近通知器2を設置
し、司令室10には災害情報の受付機能、緊急車両の配車
機能、災害現場へのルート探索機能、緊急車両との交信
機能、及び、緊急車両の接近通知器2への通知信号の送
信機能を持たせ、緊急車両20には当該緊急車両20の現在
位置の検出機能、当該緊急車両の動態情報入力機能、及
び、司令室10との交信機能を持たせる。災害発生時に、
司令室10は出動した各緊急車両20の出動後の位置と動態
情報を把握し、各緊急車両20の走行予定ルート上の各緊
急車両20の前方に位置する接近表示器1に対して、緊急
車両20の接近を通知するための通知信号を送信する。こ
の結果、一般車両4が前もって退避走行するので、緊急
車両20がスムーズに災害現場に到達できる。
合、渋滞路では一般車両の退避動作が遅くなり、緊急車
両のスムーズな走行ができなかった。 【解決手段】 道路3に緊急車両の接近通知器2を設置
し、司令室10には災害情報の受付機能、緊急車両の配車
機能、災害現場へのルート探索機能、緊急車両との交信
機能、及び、緊急車両の接近通知器2への通知信号の送
信機能を持たせ、緊急車両20には当該緊急車両20の現在
位置の検出機能、当該緊急車両の動態情報入力機能、及
び、司令室10との交信機能を持たせる。災害発生時に、
司令室10は出動した各緊急車両20の出動後の位置と動態
情報を把握し、各緊急車両20の走行予定ルート上の各緊
急車両20の前方に位置する接近表示器1に対して、緊急
車両20の接近を通知するための通知信号を送信する。こ
の結果、一般車両4が前もって退避走行するので、緊急
車両20がスムーズに災害現場に到達できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は緊急車両の優先走行
支援システムに関し、特に、道路上に設置した表示器や
警報器を利用することにより、前もって緊急車両の通過
を緊急車両の走行経路の車中のドライバに通知して早め
に車両の退避走行を促すことにより、後から来る緊急車
両の走行を優先的に支援することができるシステムに関
する。
支援システムに関し、特に、道路上に設置した表示器や
警報器を利用することにより、前もって緊急車両の通過
を緊急車両の走行経路の車中のドライバに通知して早め
に車両の退避走行を促すことにより、後から来る緊急車
両の走行を優先的に支援することができるシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災や交通事故の災害現場に急行
し、火災を沈下したり負傷者を救助する消防車や救急車
等の緊急車両は、道路を最も優先的に走行させるべきも
のである。このため、災害現場に向かう消防車や救急車
がサイレンを鳴らして走行する際には、周囲の車両は道
路脇に退避したり、交差点への進入を停止して道路を譲
り、一刻も早く緊急車両が災害現場に到達できるように
支援することが義務付けられている。
し、火災を沈下したり負傷者を救助する消防車や救急車
等の緊急車両は、道路を最も優先的に走行させるべきも
のである。このため、災害現場に向かう消防車や救急車
がサイレンを鳴らして走行する際には、周囲の車両は道
路脇に退避したり、交差点への進入を停止して道路を譲
り、一刻も早く緊急車両が災害現場に到達できるように
支援することが義務付けられている。
【0003】ところが、交通事情により渋滞している道
路に緊急車両が進入した場合には、緊急車両が近づいて
も緊急車両の前方に位置する車両は渋滞に妨げられて、
道路の左側を走行したり、道路脇に退避することが困難
であり、緊急車両がなかなか前に進めないという問題点
があった。しかも、緊急車両の接近の案内が事前にない
ので、車両は緊急車両がどの方向から近づいてくるのか
も分からず、退避動作がはかどらないという問題点もあ
った。
路に緊急車両が進入した場合には、緊急車両が近づいて
も緊急車両の前方に位置する車両は渋滞に妨げられて、
道路の左側を走行したり、道路脇に退避することが困難
であり、緊急車両がなかなか前に進めないという問題点
があった。しかも、緊急車両の接近の案内が事前にない
ので、車両は緊急車両がどの方向から近づいてくるのか
も分からず、退避動作がはかどらないという問題点もあ
った。
【0004】一方、近年、ナビゲーションシステムの発
達に伴って、業務用車両にもGPS(Grobal Positionin
g System) を利用して車両の運行を管理することが行わ
れるようになってきた。ナビゲーションシステムの応用
例の1つに、車両の位置や、車両の動態 (車両の賃走、
空車、待機、迎車、等の状態) 等を基地に無線通信し、
これを基地側で地図画面上に表示して管理するシステム
がある。このような業務用ナビゲーションシステムはタ
クシー業界においては最適配車 (最寄りの空車を呼出し
地点に配車すること) に活用されている。また、このよ
うなナビゲーションシステムは、消防自動車や救急車等
の緊急車両にも搭載される機会が増えている。
達に伴って、業務用車両にもGPS(Grobal Positionin
g System) を利用して車両の運行を管理することが行わ
れるようになってきた。ナビゲーションシステムの応用
例の1つに、車両の位置や、車両の動態 (車両の賃走、
空車、待機、迎車、等の状態) 等を基地に無線通信し、
これを基地側で地図画面上に表示して管理するシステム
がある。このような業務用ナビゲーションシステムはタ
クシー業界においては最適配車 (最寄りの空車を呼出し
地点に配車すること) に活用されている。また、このよ
うなナビゲーションシステムは、消防自動車や救急車等
の緊急車両にも搭載される機会が増えている。
【0005】この結果、近年、ナビゲーションシステム
を利用した緊急車両の誘導方法が提案されている(特開
平7−306994公報参照)。この提案は、信号機の
表示条件を事前に制御することによって、緊急車両の目
的地への到達を最短時間で行えるようにするものであ
る。即ち、緊急車両を出発地から目的地まで最短時間で
誘導するに際して、走行経路上の混雑状況を検知し、対
象エリア内の経路情報メモリに格納してある渋滞を緩和
するための信号制御方法を参照して、目的地までの最短
時間で到着できる経路を決定すると共に、経路上の信号
機が緊急車両の走行に応じて順次青色になるように制御
するものである。同様の交通信号制御システムは、特開
平8−161687号公報にも開示されている。
を利用した緊急車両の誘導方法が提案されている(特開
平7−306994公報参照)。この提案は、信号機の
表示条件を事前に制御することによって、緊急車両の目
的地への到達を最短時間で行えるようにするものであ
る。即ち、緊急車両を出発地から目的地まで最短時間で
誘導するに際して、走行経路上の混雑状況を検知し、対
象エリア内の経路情報メモリに格納してある渋滞を緩和
するための信号制御方法を参照して、目的地までの最短
時間で到着できる経路を決定すると共に、経路上の信号
機が緊急車両の走行に応じて順次青色になるように制御
するものである。同様の交通信号制御システムは、特開
平8−161687号公報にも開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公報に提案のような信号機のみの制御では、緊急車両の
接近の事前の通知がないために、緊急車両の接近を知る
前に緊急車両の走行経路の前方に位置する車両が青信号
の連続によって速度を上げることになり、退避動作がお
ろそかになって緊急車両の接近時には却って緊急車両の
走行の邪魔になる恐れがあった。
公報に提案のような信号機のみの制御では、緊急車両の
接近の事前の通知がないために、緊急車両の接近を知る
前に緊急車両の走行経路の前方に位置する車両が青信号
の連続によって速度を上げることになり、退避動作がお
ろそかになって緊急車両の接近時には却って緊急車両の
走行の邪魔になる恐れがあった。
【0007】そこで、本発明者は、渋滞、信号待ち等で
車線がふさがっている場合でも、事前に緊急車両がどの
方向から通過するかが運転者に分かれば、一般車両は予
め退避体制をとることができるので、緊急車両のスムー
ズな走行を支援することができることに着眼して本発明
を成したのである。即ち、本発明は、ナビゲーションシ
ステムを使用しながら、緊急車両の走行経路にある表示
器、或いは警報機に前もって緊急車両の接近を表示、或
いは通報させ、周囲の車の退避行動を早めさせることに
よって、緊急車両の走行を安全にかつスムーズに行わせ
ることができる緊急車両の優先走行支援システムを提供
することを目的としている。
車線がふさがっている場合でも、事前に緊急車両がどの
方向から通過するかが運転者に分かれば、一般車両は予
め退避体制をとることができるので、緊急車両のスムー
ズな走行を支援することができることに着眼して本発明
を成したのである。即ち、本発明は、ナビゲーションシ
ステムを使用しながら、緊急車両の走行経路にある表示
器、或いは警報機に前もって緊急車両の接近を表示、或
いは通報させ、周囲の車の退避行動を早めさせることに
よって、緊急車両の走行を安全にかつスムーズに行わせ
ることができる緊急車両の優先走行支援システムを提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の特徴は、以下に第1から第12の発明として示され
る。第1の発明の構成上の特徴は、緊急車両の緊急時の
走行を優先的に支援するシステムであって、道路に設置
した緊急車両の接近通知手段と、災害情報の受付機能、
災害情報の通報時における緊急車両の配車機能、通報さ
れた災害現場へのルート探索機能、緊急車両との交信機
能、及び、前記緊急車両の接近通知手段への通知信号の
送信機能を備えた司令室と、緊急車両にそれぞれ搭載さ
れ、当該緊急車両の現在位置の検出機能、当該緊急車両
の動態情報入力機能、及び、司令室との交信機能を備え
た通信装置とから構成され、司令室は、緊急出動指令を
発信した各緊急車両に対して、各緊急車両から受信した
当該緊急車両の出動後の位置と動態情報を把握し、各緊
急車両の走行予定ルート上の、各緊急車両の前方に位置
する前記接近通知手段に対して、緊急車両の接近を通知
するための通知信号を送信することにある。
明の特徴は、以下に第1から第12の発明として示され
る。第1の発明の構成上の特徴は、緊急車両の緊急時の
走行を優先的に支援するシステムであって、道路に設置
した緊急車両の接近通知手段と、災害情報の受付機能、
災害情報の通報時における緊急車両の配車機能、通報さ
れた災害現場へのルート探索機能、緊急車両との交信機
能、及び、前記緊急車両の接近通知手段への通知信号の
送信機能を備えた司令室と、緊急車両にそれぞれ搭載さ
れ、当該緊急車両の現在位置の検出機能、当該緊急車両
の動態情報入力機能、及び、司令室との交信機能を備え
た通信装置とから構成され、司令室は、緊急出動指令を
発信した各緊急車両に対して、各緊急車両から受信した
当該緊急車両の出動後の位置と動態情報を把握し、各緊
急車両の走行予定ルート上の、各緊急車両の前方に位置
する前記接近通知手段に対して、緊急車両の接近を通知
するための通知信号を送信することにある。
【0009】第2の発明の構成上の特徴は、第1の発明
において、緊急車両の通信装置にナビゲーション装置が
接続されており、このナビゲーション装置により、各緊
急車両側でも司令室から指示された災害現場へのルート
探索を行い、決定したルートを通信装置を介して司令室
に送信し、司令室側では、緊急車両の現在位置、動態情
報を定期的に受信して、各緊急車両の緊急走行時の災害
現場までのルート探索を緊急車両と同じ条件で行うこと
にある。
において、緊急車両の通信装置にナビゲーション装置が
接続されており、このナビゲーション装置により、各緊
急車両側でも司令室から指示された災害現場へのルート
探索を行い、決定したルートを通信装置を介して司令室
に送信し、司令室側では、緊急車両の現在位置、動態情
報を定期的に受信して、各緊急車両の緊急走行時の災害
現場までのルート探索を緊急車両と同じ条件で行うこと
にある。
【0010】第3の発明の構成上の特徴は、緊急車両の
緊急時の走行を優先的に支援するシステムであって、道
路に設置した緊急車両の接近通知手段と、災害情報の受
付機能、災害情報の通報時における緊急車両の配車機
能、及び、緊急車両との交信機能を備えた司令室と、緊
急車両にそれぞれ搭載され、司令室から送信された災害
現場を目的地として設定してこの目的地までのルート探
索を行う機能と当該緊急車両の現在位置の検出機能とを
備えたナビゲーション機能と、当該緊急車両の動態情報
入力機能、司令室との交信機能、及び、緊急車両の接近
通知手段への通知信号の送信機能を備えた通信装置とか
ら構成され、通信装置は、この通信装置が搭載された緊
急車両の走行予定ルート上の、各緊急車両の前方に位置
する接近通知手段に対して、当該緊急車両の接近を通知
するための通知信号を送信することにある。
緊急時の走行を優先的に支援するシステムであって、道
路に設置した緊急車両の接近通知手段と、災害情報の受
付機能、災害情報の通報時における緊急車両の配車機
能、及び、緊急車両との交信機能を備えた司令室と、緊
急車両にそれぞれ搭載され、司令室から送信された災害
現場を目的地として設定してこの目的地までのルート探
索を行う機能と当該緊急車両の現在位置の検出機能とを
備えたナビゲーション機能と、当該緊急車両の動態情報
入力機能、司令室との交信機能、及び、緊急車両の接近
通知手段への通知信号の送信機能を備えた通信装置とか
ら構成され、通信装置は、この通信装置が搭載された緊
急車両の走行予定ルート上の、各緊急車両の前方に位置
する接近通知手段に対して、当該緊急車両の接近を通知
するための通知信号を送信することにある。
【0011】第4の発明の構成上の特徴は、第2の発明
において、司令室は、各緊急車両から受信した交差点情
報に基づいて、緊急車両側で探索したルートと、司令室
側で探索したルートとの照合を行うことにある。第5の
発明の構成上の特徴は、第1から第4の発明のいずれか
において、緊急車両の接近通知手段が文字、図形情報を
表示できる表示装置であり、通知信号によりこの表示装
置に緊急車両の接近を文字、図形で表示させ、緊急車両
の接近を予め一般車両の運転者に目視させるようにした
ことにある。
において、司令室は、各緊急車両から受信した交差点情
報に基づいて、緊急車両側で探索したルートと、司令室
側で探索したルートとの照合を行うことにある。第5の
発明の構成上の特徴は、第1から第4の発明のいずれか
において、緊急車両の接近通知手段が文字、図形情報を
表示できる表示装置であり、通知信号によりこの表示装
置に緊急車両の接近を文字、図形で表示させ、緊急車両
の接近を予め一般車両の運転者に目視させるようにした
ことにある。
【0012】第6の発明の構成上の特徴は、第5の発明
において、表示装置に予め定められた一般車両の規制表
示情報がコード番号と共に記憶されており、通知信号が
コード番号であることにある。第7の発明の構成上の特
徴は、第5又は6の発明において、表示装置に拡声器が
含まれ、通知信号に前記緊急車両の接近を音声で伝える
音声情報が含まれていることにある。
において、表示装置に予め定められた一般車両の規制表
示情報がコード番号と共に記憶されており、通知信号が
コード番号であることにある。第7の発明の構成上の特
徴は、第5又は6の発明において、表示装置に拡声器が
含まれ、通知信号に前記緊急車両の接近を音声で伝える
音声情報が含まれていることにある。
【0013】第8の発明の構成上の特徴は、第1から第
4の発明の何れかにおいて、緊急車両の接近通知手段が
拡声器であり、通知信号によりこの拡声器から緊急車両
の接近を音で出力させ、緊急車両の接近を予め一般車両
の運転者に聴取させるようにしたことにある。第9の発
明の構成上の特徴は、第8の発明において、緊急車両の
種類が異なる場合に、拡声器から放出される音の種類を
異ならせるようにしたことにある。
4の発明の何れかにおいて、緊急車両の接近通知手段が
拡声器であり、通知信号によりこの拡声器から緊急車両
の接近を音で出力させ、緊急車両の接近を予め一般車両
の運転者に聴取させるようにしたことにある。第9の発
明の構成上の特徴は、第8の発明において、緊急車両の
種類が異なる場合に、拡声器から放出される音の種類を
異ならせるようにしたことにある。
【0014】第10の発明の構成上の特徴は、第8又は
第9の発明において、拡声器に簡易表示器が付属してお
り、通知信号により、この簡易表示器に緊急車両の通過
時間、走行方向等の接近情報を表示させるようにしたこ
とにある。第11の発明の構成上の特徴は、第1から第
10の発明の何れかにおいて、緊急車両の接近通知手段
への通知信号は、緊急車両の通過により消失されるよう
に構成されていることにある。
第9の発明において、拡声器に簡易表示器が付属してお
り、通知信号により、この簡易表示器に緊急車両の通過
時間、走行方向等の接近情報を表示させるようにしたこ
とにある。第11の発明の構成上の特徴は、第1から第
10の発明の何れかにおいて、緊急車両の接近通知手段
への通知信号は、緊急車両の通過により消失されるよう
に構成されていることにある。
【0015】第12の発明の構成上の特徴は、第1から
第11の発明の何れかにおいて、緊急車両の接近通知手
段は通知信号を受信した後、一定時間の経過でその動作
を停止するように構成されている。本発明によれば、緊
急車両の出動に連動して、この緊急車両の災害現場への
通過ルートが探索され、探索されたルートに基づいて、
緊急車両が走行予定の道路に設置された電光表示板等の
表示装置による表示、或いは、拡声器からの音等を使用
して、緊急車両の通過を一般車両の運転者に通知し、車
線規制等を行うことにより、一般車両が緊急車両の通過
を前もって知ることができるようにし、緊急車両の通過
時には道路上の一般車両の退避を完了させることが完了
するようにしたので、緊急車両が災害現場までスムーズ
に走行することができ、短時間で災害現場に到着するこ
とができる。
第11の発明の何れかにおいて、緊急車両の接近通知手
段は通知信号を受信した後、一定時間の経過でその動作
を停止するように構成されている。本発明によれば、緊
急車両の出動に連動して、この緊急車両の災害現場への
通過ルートが探索され、探索されたルートに基づいて、
緊急車両が走行予定の道路に設置された電光表示板等の
表示装置による表示、或いは、拡声器からの音等を使用
して、緊急車両の通過を一般車両の運転者に通知し、車
線規制等を行うことにより、一般車両が緊急車両の通過
を前もって知ることができるようにし、緊急車両の通過
時には道路上の一般車両の退避を完了させることが完了
するようにしたので、緊急車両が災害現場までスムーズ
に走行することができ、短時間で災害現場に到着するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、
本発明の構成を説明する前に、現在の道路管制システム
の概要、並びに、緊急車両の出動時の状況について説明
する。電光表示板への表示制御は警察の管轄であり、一
般車両に対する注意情報(通行止、事故、渋滞、強風、
大雨他)の伝達に活用されており、一般には、高速道
路、幹線道路のバイパス道路、及びその入口付近の道路
には設置されているが、その他の道路には余り設置され
ていないのが現状である。また、高速道路やバイパス道
路等の車両の交通量が多い場所で渋滞していたり、信号
待ちで止まっている状態では、急に緊急車両が接近して
きても、車線が既にふさがっているので車両が自由に退
避走行することができず、緊急車両の走行スペースが確
保できなくなって緊急車両がスムーズに走行できないこ
とが多い。
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、
本発明の構成を説明する前に、現在の道路管制システム
の概要、並びに、緊急車両の出動時の状況について説明
する。電光表示板への表示制御は警察の管轄であり、一
般車両に対する注意情報(通行止、事故、渋滞、強風、
大雨他)の伝達に活用されており、一般には、高速道
路、幹線道路のバイパス道路、及びその入口付近の道路
には設置されているが、その他の道路には余り設置され
ていないのが現状である。また、高速道路やバイパス道
路等の車両の交通量が多い場所で渋滞していたり、信号
待ちで止まっている状態では、急に緊急車両が接近して
きても、車線が既にふさがっているので車両が自由に退
避走行することができず、緊急車両の走行スペースが確
保できなくなって緊急車両がスムーズに走行できないこ
とが多い。
【0017】一方、緊急車両が出動する場合は、消防署
の司令室に災害が通報され、この通報による災害状況の
程度に応じて緊急車両の出動指令が発信される場合であ
る。この時、出動する緊急車両と司令室との間の連絡
は、専用の無線機を使用して音声会話による運用が一般
的である。ところが、近年のナビゲーション装置の普及
に伴って、緊急車両にもナビゲーション装置が搭載さ
れ、緊急車両の現在位置や緊急車両の動態情報(出動途
中、現場到着、放水中、消火活動終了、負傷者運搬中、
引揚中、帰署等の緊急車両の稼働状態を示す情報)が司
令室との間でデータ通信によって遣り取りされ、司令室
の地図表示画面に緊急車両の位置が、通報により特定さ
れた災害現場の位置と共に表示されるシステムも身受け
られる。このシステムでは、緊急車両の出動状態を司令
室において管理できるので、災害の大きさと災害の発生
場所に応じて緊急車両を有効に災害現場に向かわせるこ
とができる。
の司令室に災害が通報され、この通報による災害状況の
程度に応じて緊急車両の出動指令が発信される場合であ
る。この時、出動する緊急車両と司令室との間の連絡
は、専用の無線機を使用して音声会話による運用が一般
的である。ところが、近年のナビゲーション装置の普及
に伴って、緊急車両にもナビゲーション装置が搭載さ
れ、緊急車両の現在位置や緊急車両の動態情報(出動途
中、現場到着、放水中、消火活動終了、負傷者運搬中、
引揚中、帰署等の緊急車両の稼働状態を示す情報)が司
令室との間でデータ通信によって遣り取りされ、司令室
の地図表示画面に緊急車両の位置が、通報により特定さ
れた災害現場の位置と共に表示されるシステムも身受け
られる。このシステムでは、緊急車両の出動状態を司令
室において管理できるので、災害の大きさと災害の発生
場所に応じて緊急車両を有効に災害現場に向かわせるこ
とができる。
【0018】このようなナビゲーション装置が緊急車両
に搭載され、司令室側では緊急車両とのデータ通信が可
能であるという条件の下で、本発明は渋滞や信号待ち等
の状況においても、緊急車両が接近した時に、予め緊急
車両が通行することを一般車両の運転者に通知すること
ができれば、前もって車両を道路の左側に寄せることが
でき、緊急車両のスムーズな走行を支援することができ
ることに着眼して、本発明はなされたのである。
に搭載され、司令室側では緊急車両とのデータ通信が可
能であるという条件の下で、本発明は渋滞や信号待ち等
の状況においても、緊急車両が接近した時に、予め緊急
車両が通行することを一般車両の運転者に通知すること
ができれば、前もって車両を道路の左側に寄せることが
でき、緊急車両のスムーズな走行を支援することができ
ることに着眼して、本発明はなされたのである。
【0019】一般車両への緊急車両の接近の伝達方法
は、既存の電光表示板の活用があるが、電光表示板の設
置箇所が少ないので、本発明を達成するための構成とし
ては、道路を複数の区画に区切り、この区画内に新たな
電光表示板、或いは音声警報装置と簡易表示板の組み合
わせを設置することが挙げられる。よって、ここでは、
消防署の司令室の管轄区域の道路を、複数の区画に区切
り、各区画内に電光表示板が設置されているという条件
の下における本発明の実施例を説明する。
は、既存の電光表示板の活用があるが、電光表示板の設
置箇所が少ないので、本発明を達成するための構成とし
ては、道路を複数の区画に区切り、この区画内に新たな
電光表示板、或いは音声警報装置と簡易表示板の組み合
わせを設置することが挙げられる。よって、ここでは、
消防署の司令室の管轄区域の道路を、複数の区画に区切
り、各区画内に電光表示板が設置されているという条件
の下における本発明の実施例を説明する。
【0020】図1は本発明の緊急車両の優先走行支援シ
ステムの全体構成を示すブロック構成図である。本発明
の緊急車両の優先走行支援システムは、道路3に設置さ
れた電光表示板等の表示器1、消防署等に設置された司
令室10、及び、消防車や救急車等の緊急車両20から
構成される。この実施例の司令室10には、119番災
害情報の受付交換機11、指令装置12、電子地図表示
装置13、本署−支署間通信装置14、車両の動態情報
管理装置15、アンテナ18を備えた無線機16、及び
規制情報制御インタフェース17がある。119番災害
情報の受付交換機11は、外部の電話9から119番通
報された際の受け付けを行い、オペレータが受け付けた
情報を指令装置12と電子地図表示装置13に送る。指
令装置12は、災害の種類、規模に応じて必要な緊急車
両に出動指令を発信する。電子地図表示装置13は、住
宅地図を予めイメージ入力した地図を表示するものであ
り、災害現場の位置確認や、指令装置12から入力され
る緊急車両の災害現場までのルートを表示するために使
用される。
ステムの全体構成を示すブロック構成図である。本発明
の緊急車両の優先走行支援システムは、道路3に設置さ
れた電光表示板等の表示器1、消防署等に設置された司
令室10、及び、消防車や救急車等の緊急車両20から
構成される。この実施例の司令室10には、119番災
害情報の受付交換機11、指令装置12、電子地図表示
装置13、本署−支署間通信装置14、車両の動態情報
管理装置15、アンテナ18を備えた無線機16、及び
規制情報制御インタフェース17がある。119番災害
情報の受付交換機11は、外部の電話9から119番通
報された際の受け付けを行い、オペレータが受け付けた
情報を指令装置12と電子地図表示装置13に送る。指
令装置12は、災害の種類、規模に応じて必要な緊急車
両に出動指令を発信する。電子地図表示装置13は、住
宅地図を予めイメージ入力した地図を表示するものであ
り、災害現場の位置確認や、指令装置12から入力され
る緊急車両の災害現場までのルートを表示するために使
用される。
【0021】本署−支署間通信装置14は、本署と支署
間の情報連絡、及び出動指令の伝達を行うものであり、
指令装置12で出動が決定された緊急車両が支署に属す
る場合等に支署に情報を送信する。車両の動態情報管理
装置15は、緊急車両の現在位置を含む動態情報を無線
機16を通じて受信し、その情報を電子地図表示装置1
3に表示させる。この車両の動態情報管理装置15は、
出動中の緊急車両と災害現場との間のルート探索を行
い、緊急車両の走行予定道路に対して車線規制等の規制
情報を発信/解除する制御を行うこともできる。また、
無線機16は、データを送受信できると共に、音声も送
受信できるものである。規制情報制御インタフェース1
7は、車両の動態情報管理装置15からの車線規制等の
規制情報の入力により、緊急車両の前方の道路3に設置
された電光表示板等の表示器1に規制情報を送信する。
間の情報連絡、及び出動指令の伝達を行うものであり、
指令装置12で出動が決定された緊急車両が支署に属す
る場合等に支署に情報を送信する。車両の動態情報管理
装置15は、緊急車両の現在位置を含む動態情報を無線
機16を通じて受信し、その情報を電子地図表示装置1
3に表示させる。この車両の動態情報管理装置15は、
出動中の緊急車両と災害現場との間のルート探索を行
い、緊急車両の走行予定道路に対して車線規制等の規制
情報を発信/解除する制御を行うこともできる。また、
無線機16は、データを送受信できると共に、音声も送
受信できるものである。規制情報制御インタフェース1
7は、車両の動態情報管理装置15からの車線規制等の
規制情報の入力により、緊急車両の前方の道路3に設置
された電光表示板等の表示器1に規制情報を送信する。
【0022】前述のように、消防署の司令室10の管轄
区域の道路1は複数の区画に区切られており、各区画の
境界部に表示器1が設置されている。表示器1は、この
実施例のように支柱2を介して道路3に立設される場合
もあるが、ブリッジ等に取り付けられる場合もある。表
示器1、例えば、電光表示板1は、オンオフされる点光
源により文字や図形が自由に表示できるものである。こ
の実施例では、電光表示板1は支柱2及び地中に埋め込
まれたケーブル6を通じて司令室10の規制情報制御イ
ンタフェース17に接続されているが、電光表示板1に
も無線機を設けておけば、規制情報制御インタフェース
17との間で無線によるデータ通信を行うことができ、
ケーブル6の埋設は不要である。
区域の道路1は複数の区画に区切られており、各区画の
境界部に表示器1が設置されている。表示器1は、この
実施例のように支柱2を介して道路3に立設される場合
もあるが、ブリッジ等に取り付けられる場合もある。表
示器1、例えば、電光表示板1は、オンオフされる点光
源により文字や図形が自由に表示できるものである。こ
の実施例では、電光表示板1は支柱2及び地中に埋め込
まれたケーブル6を通じて司令室10の規制情報制御イ
ンタフェース17に接続されているが、電光表示板1に
も無線機を設けておけば、規制情報制御インタフェース
17との間で無線によるデータ通信を行うことができ、
ケーブル6の埋設は不要である。
【0023】緊急車両20には、アンテナ21を備えた
無線機22、動態情報入力端末23、及びナビゲーショ
ン装置24がある。無線機22は司令室10の無線機1
6と更新を行うためのもので、データ通信を行える他、
音声を用いた交信も行えるようになっている。動態情報
入力端末23は、緊急車両20の前述の動態情報(出動
途中、現場到着、放水中、消火活動終了、負傷者運搬
中、引揚中、帰署等の緊急車両の稼働状態を示す情報)
を緊急車両20側でオペレータが入力するものである。
入力機器の種類は、キーボード、スイッチ、ボタン、タ
ッチセンサ等、種々の入力機器が考えられ、特に限定さ
れるものではない。動態情報入力端末23から入力され
た緊急車両の動態情報は、無線機22を通じて司令室1
0に送信される。
無線機22、動態情報入力端末23、及びナビゲーショ
ン装置24がある。無線機22は司令室10の無線機1
6と更新を行うためのもので、データ通信を行える他、
音声を用いた交信も行えるようになっている。動態情報
入力端末23は、緊急車両20の前述の動態情報(出動
途中、現場到着、放水中、消火活動終了、負傷者運搬
中、引揚中、帰署等の緊急車両の稼働状態を示す情報)
を緊急車両20側でオペレータが入力するものである。
入力機器の種類は、キーボード、スイッチ、ボタン、タ
ッチセンサ等、種々の入力機器が考えられ、特に限定さ
れるものではない。動態情報入力端末23から入力され
た緊急車両の動態情報は、無線機22を通じて司令室1
0に送信される。
【0024】ナビゲーション装置24はGPSを利用し
て車両の運行を管理するものであり、従来のナビゲーシ
ョンシステムを使用することにより、車両の位置の検
出、目的地が入力された時のルート探索等が行えるもの
である。ナビゲーション装置24には液晶表示器を利用
したモニタ(図示せず)が備えられているので、緊急車
両20は、司令室10から送られてくるルート情報をこ
のモニタ画面上に表示させたり、自車の位置を合わせて
モニタ画面上に表示することができる。また、この緊急
車両20側のナビゲーション装置24にも目的地である
災害現場を入力した時に、その災害現場までのルート探
索を行える機能を持たせることもできる。このようにす
れば、何らかの原因で司令室10から指示されたルート
が通行できないような場合に、独自に別のルートを探索
することによって災害現場に到達することができる。こ
の場合には、緊急車両側で探索したルートと、司令室側
で探索したルートとの照合を、交差点などのポイント情
報に基づいて行うようにすれば良い。そして、照合結果
を電子地図表示装置に、例えば、両方のルートを色違い
で表示したり、緊急車両側で探索したルートで表示を書
き換える等の方法で表示することができる。
て車両の運行を管理するものであり、従来のナビゲーシ
ョンシステムを使用することにより、車両の位置の検
出、目的地が入力された時のルート探索等が行えるもの
である。ナビゲーション装置24には液晶表示器を利用
したモニタ(図示せず)が備えられているので、緊急車
両20は、司令室10から送られてくるルート情報をこ
のモニタ画面上に表示させたり、自車の位置を合わせて
モニタ画面上に表示することができる。また、この緊急
車両20側のナビゲーション装置24にも目的地である
災害現場を入力した時に、その災害現場までのルート探
索を行える機能を持たせることもできる。このようにす
れば、何らかの原因で司令室10から指示されたルート
が通行できないような場合に、独自に別のルートを探索
することによって災害現場に到達することができる。こ
の場合には、緊急車両側で探索したルートと、司令室側
で探索したルートとの照合を、交差点などのポイント情
報に基づいて行うようにすれば良い。そして、照合結果
を電子地図表示装置に、例えば、両方のルートを色違い
で表示したり、緊急車両側で探索したルートで表示を書
き換える等の方法で表示することができる。
【0025】以上のような構成によれば、緊急車両20
が通過予定の道路3の前方にある表示器1に、司令室1
0からの指示により、例えば、「緊急車両が通過しま
す。左側に寄って下さい。」という交通規制指示が時刻
と共に表示されるので、緊急車両20が通過する前に、
一般車両4は道路3の左側に退避することができ、道路
3の中央部にスペースが空くので、緊急車両20がスム
ーズに走行することができるようになる。
が通過予定の道路3の前方にある表示器1に、司令室1
0からの指示により、例えば、「緊急車両が通過しま
す。左側に寄って下さい。」という交通規制指示が時刻
と共に表示されるので、緊急車両20が通過する前に、
一般車両4は道路3の左側に退避することができ、道路
3の中央部にスペースが空くので、緊急車両20がスム
ーズに走行することができるようになる。
【0026】図2は、図1の司令室10に災害通報があ
った時の、指令装置12の動作手順の一例を示すフロー
チャートである。このような手順は所定時間毎、例え
ば、1秒毎に実行される。ステップ201では、災害通
報を受信したか否かを判定する。災害通報を受信してい
ない時にはこのルーチンを終了するが、災害情報を受信
した時にはステップ202に進む。ステップ202で
は、司令室のオペレータから通報者に、災害場所、災害
内容、被害の程度等を問い合わせた結果が入力されるの
で、指令装置12は災害状況を把握する。そして、ステ
ップ203では、ステップ202で入力された災害状況
から緊急車両の出動が必要か否かを判定する。ステップ
203で災害状況の内容から緊急車両の出動が必要ない
と判定した場合はこのルーチンを終了し、緊急車両の出
動が必要と判断する場合はステップ204に進む。
った時の、指令装置12の動作手順の一例を示すフロー
チャートである。このような手順は所定時間毎、例え
ば、1秒毎に実行される。ステップ201では、災害通
報を受信したか否かを判定する。災害通報を受信してい
ない時にはこのルーチンを終了するが、災害情報を受信
した時にはステップ202に進む。ステップ202で
は、司令室のオペレータから通報者に、災害場所、災害
内容、被害の程度等を問い合わせた結果が入力されるの
で、指令装置12は災害状況を把握する。そして、ステ
ップ203では、ステップ202で入力された災害状況
から緊急車両の出動が必要か否かを判定する。ステップ
203で災害状況の内容から緊急車両の出動が必要ない
と判定した場合はこのルーチンを終了し、緊急車両の出
動が必要と判断する場合はステップ204に進む。
【0027】ステップ204ではステップ202におい
て入力されたデータに基づき、電子地図表示装置13に
災害現場を表示し、本署、支署等の緊急車両を備える部
署から災害現場までの走行ルートを探索する。続くステ
ップ205では災害の大きさと、各部署の車庫に現在配
車されている緊急車両の数、種類、用途等から災害現場
に出動させる緊急車両を選定する。この場合、状況によ
っては、災害現場からの帰途にある緊急車両を選定する
こともできる。ステップ206において出動指令を出動
車両に通知し、災害現場データを各出動車両に発信す
る。次のステップ207では、緊急車両の出動通知を関
連署所に通知し、オペレータからの音声入力があった場
合にはその音声も関連署所に通知する。
て入力されたデータに基づき、電子地図表示装置13に
災害現場を表示し、本署、支署等の緊急車両を備える部
署から災害現場までの走行ルートを探索する。続くステ
ップ205では災害の大きさと、各部署の車庫に現在配
車されている緊急車両の数、種類、用途等から災害現場
に出動させる緊急車両を選定する。この場合、状況によ
っては、災害現場からの帰途にある緊急車両を選定する
こともできる。ステップ206において出動指令を出動
車両に通知し、災害現場データを各出動車両に発信す
る。次のステップ207では、緊急車両の出動通知を関
連署所に通知し、オペレータからの音声入力があった場
合にはその音声も関連署所に通知する。
【0028】以上の動作で緊急車両が災害現場に向けて
出発するので、以後は、出動した緊急車両との交信、及
び緊急車両の通過予定の道路の表示器に対する表示制御
が行われることになる。図3は出動中の緊急車両20に
対する図1の司令室10の指令装置12の動作手順の一
例を示すフローチャートである。この手順も所定時間
毎、例えば、1秒毎に実行される。
出発するので、以後は、出動した緊急車両との交信、及
び緊急車両の通過予定の道路の表示器に対する表示制御
が行われることになる。図3は出動中の緊急車両20に
対する図1の司令室10の指令装置12の動作手順の一
例を示すフローチャートである。この手順も所定時間
毎、例えば、1秒毎に実行される。
【0029】ステップ301では、出動した緊急車両と
の通信の結果得られた緊急車両の現在位置、前述の動
態、ルートを確認して電子地図表示装置に表示を行う。
次のステップ302では、緊急車両の現在位置に基づい
て、緊急車両の走行対象道路に、緊急車両の優先走行の
交通規制情報を発信し、緊急車両が通過した道路の交通
規制情報を解除する。
の通信の結果得られた緊急車両の現在位置、前述の動
態、ルートを確認して電子地図表示装置に表示を行う。
次のステップ302では、緊急車両の現在位置に基づい
て、緊急車両の走行対象道路に、緊急車両の優先走行の
交通規制情報を発信し、緊急車両が通過した道路の交通
規制情報を解除する。
【0030】ステップ303は緊急車両が災害現場(現
地)に到着したか否かを判定するものであり、緊急車両
が現地に到着していない場合はこのルーチンを終了し、
以後1秒毎にステップ301とステップ302の手順を
繰り返す。一方、緊急車両が災害現場に到着したこと
が、緊急車両の動態情報によりステップ303で検出さ
れた時は、この緊急車両が消防車か否かをステップ30
4で判定する。消防車は災害現場に到着した後に消火活
動を行い、災害現場を暫く離れることがないので、ステ
ップ304で緊急車両が消防車であると判定した場合は
ステップ309に進み、該当する緊急車両の優先走行指
示を解除する。従って、消防車が車庫に帰る時には緊急
車両の優先走行指示は行われない。
地)に到着したか否かを判定するものであり、緊急車両
が現地に到着していない場合はこのルーチンを終了し、
以後1秒毎にステップ301とステップ302の手順を
繰り返す。一方、緊急車両が災害現場に到着したこと
が、緊急車両の動態情報によりステップ303で検出さ
れた時は、この緊急車両が消防車か否かをステップ30
4で判定する。消防車は災害現場に到着した後に消火活
動を行い、災害現場を暫く離れることがないので、ステ
ップ304で緊急車両が消防車であると判定した場合は
ステップ309に進み、該当する緊急車両の優先走行指
示を解除する。従って、消防車が車庫に帰る時には緊急
車両の優先走行指示は行われない。
【0031】一方、ステップ303で緊急車両が消防車
でないと判定した場合にはステップ305に進み、緊急
車両が救急車か否かを判定する。ステップ305におけ
る判定が救急車でない場合にはステップ310に進んで
前述の手順を行い、判定が救急車である場合にはステッ
プ306に進む。そして、ステップ306ではステップ
303における救急車の到着が病院か否かを判定する。
救急車が病院に到着した場合には、後は車庫に帰るだけ
であるのでステップ309に進み、以後、救急車が車庫
に帰る時には緊急車両の優先走行指示を行わない。
でないと判定した場合にはステップ305に進み、緊急
車両が救急車か否かを判定する。ステップ305におけ
る判定が救急車でない場合にはステップ310に進んで
前述の手順を行い、判定が救急車である場合にはステッ
プ306に進む。そして、ステップ306ではステップ
303における救急車の到着が病院か否かを判定する。
救急車が病院に到着した場合には、後は車庫に帰るだけ
であるのでステップ309に進み、以後、救急車が車庫
に帰る時には緊急車両の優先走行指示を行わない。
【0032】ところが、ステップ306における判定が
病院ではない場合は、災害現場から病人、或いは怪我人
を病院に運ぶ必要があるので、引き続き緊急車両の優先
走行指示を行わなければならない。よって、この時はス
テップ307に進み、災害状況から怪我人や病人を搬入
する病院を選定する。そして、ステップ308において
救急車に病院の場所と走行ルートを発信する。この後、
救急車は病院を目的地として走行するので、このルーチ
ンを終了し、以後1秒毎にステップ301からステップ
303の手順を救急車の病院到着まで繰り返す。救急車
が病院に到着した場合はステップ303からステップ3
04、ステップ305、ステップ306の順に進み、ス
テップ306からステップ309に進んで緊急車両の優
先走行指示を解除し、以後、救急車が車庫に帰る時には
緊急車両の優先走行指示を行わない。
病院ではない場合は、災害現場から病人、或いは怪我人
を病院に運ぶ必要があるので、引き続き緊急車両の優先
走行指示を行わなければならない。よって、この時はス
テップ307に進み、災害状況から怪我人や病人を搬入
する病院を選定する。そして、ステップ308において
救急車に病院の場所と走行ルートを発信する。この後、
救急車は病院を目的地として走行するので、このルーチ
ンを終了し、以後1秒毎にステップ301からステップ
303の手順を救急車の病院到着まで繰り返す。救急車
が病院に到着した場合はステップ303からステップ3
04、ステップ305、ステップ306の順に進み、ス
テップ306からステップ309に進んで緊急車両の優
先走行指示を解除し、以後、救急車が車庫に帰る時には
緊急車両の優先走行指示を行わない。
【0033】図4は緊急車両が出動する際の、各緊急車
両側の災害出動時の動作手順を示すフローチャートであ
る。このフローチャートは前述の図2,図3のフローチ
ャートと異なり、所定時間毎に行われるものではなく、
緊急車両側の出発から災害現場への到着までの手順のみ
を示したものである。ステップ401では、緊急車両の
出動キー、即ち、動態をセットするキーが緊急車両の出
発時にオンされたか否かを判定する。緊急車両が出発し
たが、整備や単なる移動のためであり、出動キーがオン
されていない時は、優先走行指示は必要がないのでこの
ルーチンを終了する。一方、ステップ401で出動キー
がオンされたことを判定した場合はステップ402に進
み、司令室からの出動指令情報を受信する。次のステッ
プ403では出動指令の受信が終了したか否かを判定
し、終了していない場合はステップ402に戻り、終了
した場合はステップ404に進む。
両側の災害出動時の動作手順を示すフローチャートであ
る。このフローチャートは前述の図2,図3のフローチ
ャートと異なり、所定時間毎に行われるものではなく、
緊急車両側の出発から災害現場への到着までの手順のみ
を示したものである。ステップ401では、緊急車両の
出動キー、即ち、動態をセットするキーが緊急車両の出
発時にオンされたか否かを判定する。緊急車両が出発し
たが、整備や単なる移動のためであり、出動キーがオン
されていない時は、優先走行指示は必要がないのでこの
ルーチンを終了する。一方、ステップ401で出動キー
がオンされたことを判定した場合はステップ402に進
み、司令室からの出動指令情報を受信する。次のステッ
プ403では出動指令の受信が終了したか否かを判定
し、終了していない場合はステップ402に戻り、終了
した場合はステップ404に進む。
【0034】ステップ404では緊急車両の現在位置を
ナビゲーション装置を使用して探索する。そして、次の
ステップ405において現在位置を読み込み、司令室か
ら受信した災害点情報を目的地としてルート探索を行
い、探索したルートをステップ405においてナビゲー
ション装置のモニタ画面に地図表示する。次のステップ
407は、当該緊急車両の現在位置等の情報を基地局、
即ち、司令室に送信するタイミングか否かを判定するも
のである。緊急車両から司令室へのデータの送信は常に
実行する必要はなく、緊急車両のバッテリの消耗を防止
するためにも一定時間毎に実行すれば十分であるので、
この処理が行われる。従って、ステップ407で基地局
への送信タイミングと判定した時のみステップ408に
進み、車両位置、動態情報を基地局に送信してステップ
409に進み、送信タイミングでない時にはステップ4
08を実行することなくステップ409に進む。
ナビゲーション装置を使用して探索する。そして、次の
ステップ405において現在位置を読み込み、司令室か
ら受信した災害点情報を目的地としてルート探索を行
い、探索したルートをステップ405においてナビゲー
ション装置のモニタ画面に地図表示する。次のステップ
407は、当該緊急車両の現在位置等の情報を基地局、
即ち、司令室に送信するタイミングか否かを判定するも
のである。緊急車両から司令室へのデータの送信は常に
実行する必要はなく、緊急車両のバッテリの消耗を防止
するためにも一定時間毎に実行すれば十分であるので、
この処理が行われる。従って、ステップ407で基地局
への送信タイミングと判定した時のみステップ408に
進み、車両位置、動態情報を基地局に送信してステップ
409に進み、送信タイミングでない時にはステップ4
08を実行することなくステップ409に進む。
【0035】ステップ409では緊急車両の災害現場ま
でのルートを変更する必要があるか否かを判定する。こ
れは、最初に設定した災害現場へのルートが何らかの原
因で通行できないような場合に、別のルートを探索する
ためのものである。ステップ409でルート変更が必要
な場合はステップ404に戻り、現在位置から別のルー
トの探索を行うが、ルート変更が不要の場合はステップ
410に進む。
でのルートを変更する必要があるか否かを判定する。こ
れは、最初に設定した災害現場へのルートが何らかの原
因で通行できないような場合に、別のルートを探索する
ためのものである。ステップ409でルート変更が必要
な場合はステップ404に戻り、現在位置から別のルー
トの探索を行うが、ルート変更が不要の場合はステップ
410に進む。
【0036】ステップ410では到着キーがオンされた
か否かを判定する。到着キーがオンされていない場合は
ステップ404に戻って前述の手順を繰り返し、到着キ
ーがオンされた場合はステップ411に進む。ステップ
411では、到着を基地局に送信してこのルーチンを終
了する。この時、緊急車両が救急車である場合には、到
着が病院でない場合に、病人や怪我人を救急車に収容し
た後に救急車のエンジンが始動される際、ステップ40
1において出動キーがオンされるので、司令室から再
度、病院に向かう出動指令が受信されることになり、前
述の動作が病院に救急車が到達するまで繰り返される。
か否かを判定する。到着キーがオンされていない場合は
ステップ404に戻って前述の手順を繰り返し、到着キ
ーがオンされた場合はステップ411に進む。ステップ
411では、到着を基地局に送信してこのルーチンを終
了する。この時、緊急車両が救急車である場合には、到
着が病院でない場合に、病人や怪我人を救急車に収容し
た後に救急車のエンジンが始動される際、ステップ40
1において出動キーがオンされるので、司令室から再
度、病院に向かう出動指令が受信されることになり、前
述の動作が病院に救急車が到達するまで繰り返される。
【0037】図5(a) は司令室から緊急車両への出動指
令の例を示すものである。司令室から緊急車両への出動
指令には、日付、追番、タイプスタンプ、災害種別コー
ド、災害点情報(災害点の緯度や経度)、緊急車両のナ
ビゲーション装置のモニタに表示されるメッセージ内容
(災害内容等の文字列)、及び、出動隊変成情報(何台
の消防車や救急車がどの部署から出動したか等)が含ま
れている。
令の例を示すものである。司令室から緊急車両への出動
指令には、日付、追番、タイプスタンプ、災害種別コー
ド、災害点情報(災害点の緯度や経度)、緊急車両のナ
ビゲーション装置のモニタに表示されるメッセージ内容
(災害内容等の文字列)、及び、出動隊変成情報(何台
の消防車や救急車がどの部署から出動したか等)が含ま
れている。
【0038】図5(b) は司令室から路上の表示器への表
示データの送信例を示す図である。司令室から路上の表
示器への表示データには、ヘッダ、SID(ソースI
D)、DID(デスティネーションID)、タイムスタ
ンプ、指令コード、指令内容、End of TEXT 、及びBC
C等が含まれる。ヘッダは指令情報の開始を示すもので
ある。ソースIDは指令を発信した司令室のID番号で
ある。デスティネーションIDは、発信した指令に従っ
て制御する相手先のIDであり、まとめて複数個指示す
るために、ID数とIDの固定長で構成される。タイム
スタンプは指令を発信した時刻である。指令コードは制
御したい相手先に指示するコードであり、点灯指示、解
除指示等が含まれる。指令内容は、制御したい相手先に
対する指令内容であり、文字数と文字列で構成される。
End of TEXT は指令情報の終了を指示するものである。
また、BCCはブロック・チェック・コードの略であ
り、パリティ等のチェック用のコードである。
示データの送信例を示す図である。司令室から路上の表
示器への表示データには、ヘッダ、SID(ソースI
D)、DID(デスティネーションID)、タイムスタ
ンプ、指令コード、指令内容、End of TEXT 、及びBC
C等が含まれる。ヘッダは指令情報の開始を示すもので
ある。ソースIDは指令を発信した司令室のID番号で
ある。デスティネーションIDは、発信した指令に従っ
て制御する相手先のIDであり、まとめて複数個指示す
るために、ID数とIDの固定長で構成される。タイム
スタンプは指令を発信した時刻である。指令コードは制
御したい相手先に指示するコードであり、点灯指示、解
除指示等が含まれる。指令内容は、制御したい相手先に
対する指令内容であり、文字数と文字列で構成される。
End of TEXT は指令情報の終了を指示するものである。
また、BCCはブロック・チェック・コードの略であ
り、パリティ等のチェック用のコードである。
【0039】図6は以上のような表示データが路上の表
示器に入力された時の表示器側の動作を示すものであ
り、所定時間毎、例えば、1秒毎に実行される。ステッ
プ601では司令室からの表示データを受信し、ステッ
プ602で表示データの受信が終了したか否かを判定す
る。表示データの受信が終了するとステップ603に進
み、受信した表示データが正常か否かを判定する。受信
した表示データがBCC等のエラーにより正常でないこ
とを判定するとステップ610に進み、受信データを破
棄してこのルーチンを終了する。ステップ603で受信
した表示データが正常であることを判定するとステップ
604に進み、デスティネーションID(DID)の中
に当該表示器のコードがあるか否かを判定する。DID
の中に自分のコードがない場合はステップ610に進
み、受信データを破棄してこのルーチンを終了する。
示器に入力された時の表示器側の動作を示すものであ
り、所定時間毎、例えば、1秒毎に実行される。ステッ
プ601では司令室からの表示データを受信し、ステッ
プ602で表示データの受信が終了したか否かを判定す
る。表示データの受信が終了するとステップ603に進
み、受信した表示データが正常か否かを判定する。受信
した表示データがBCC等のエラーにより正常でないこ
とを判定するとステップ610に進み、受信データを破
棄してこのルーチンを終了する。ステップ603で受信
した表示データが正常であることを判定するとステップ
604に進み、デスティネーションID(DID)の中
に当該表示器のコードがあるか否かを判定する。DID
の中に自分のコードがない場合はステップ610に進
み、受信データを破棄してこのルーチンを終了する。
【0040】一方、ステップ604でDIDの中に自分
のコードがある場合はステップ605に進み、指令コー
ドを判別して表示器の点灯制御/消灯制御を実行する。
続くステップ606は司令室からの指令コードが点灯指
示か否かを判別するものである。司令室からの指令コー
ドが点灯指示の場合はステップ607に進み、指令受信
後の時間を計数する。そして、次のステップ608では
指令受信後の時間が所定時間経過したか否かを判定す
る。指令受信後の時間が所定時間経過していない場合は
このルーチンを終了する。また、ステップ608で指令
受信後の時間が所定時間経過している場合はステップ6
09に進み、指令受信後の時間の計数値を破棄した後に
ステップ610に進み、受信データを破棄してこのルー
チンを終了する。
のコードがある場合はステップ605に進み、指令コー
ドを判別して表示器の点灯制御/消灯制御を実行する。
続くステップ606は司令室からの指令コードが点灯指
示か否かを判別するものである。司令室からの指令コー
ドが点灯指示の場合はステップ607に進み、指令受信
後の時間を計数する。そして、次のステップ608では
指令受信後の時間が所定時間経過したか否かを判定す
る。指令受信後の時間が所定時間経過していない場合は
このルーチンを終了する。また、ステップ608で指令
受信後の時間が所定時間経過している場合はステップ6
09に進み、指令受信後の時間の計数値を破棄した後に
ステップ610に進み、受信データを破棄してこのルー
チンを終了する。
【0041】このように、本発明の表示器は、司令室か
ら点灯指示と共に表示データが送信されて来た場合にこ
れを表示し、司令室から消灯指示が送信されて来た場合
にこれを消去する。一方、司令室から点灯指示と共に表
示データが送信されて来たが、その後、司令室から消灯
指示が送信されて来ない場合でも、司令室からの点灯指
示を受けてから所定時間が経過した時には、これを消去
する。従って、緊急車両が通過した後もいつまでも表示
器が緊急車両の接近を表示する恐れがない。図7は、消
防署の本署30と支署31、及び病院32が設けられて
いる或る地域において本発明を適用する場合を説明する
ものである。この地域では、道路が通り毎に所定の区画
に区切られている。例えば、図の最も左側の通りAV1
は、通りの両側がそれぞれ区画A0から区画A5と、区
画B0から区画B5に仕切られている。同様に全ての通
りは、所定距離毎に道路の両側がそれぞれ所定の区画に
仕切られている。即ち、図7におけるC1〜C4、D1
〜D4、E0〜E4、F0〜F5はそれぞれ図の南北方
向に走る通りAV2とAV3の区画を示し、a0〜a
5、b0〜b6、c0〜c2、d0〜d2、e1〜e
4、f1〜f4はそれぞれ図の東西方向に走る通りST
1〜ST3の区画を表している。また、図7における符
号51〜98は、それぞれ各区画の端部に設けられた電
光表示板のような表示器を示している。
ら点灯指示と共に表示データが送信されて来た場合にこ
れを表示し、司令室から消灯指示が送信されて来た場合
にこれを消去する。一方、司令室から点灯指示と共に表
示データが送信されて来たが、その後、司令室から消灯
指示が送信されて来ない場合でも、司令室からの点灯指
示を受けてから所定時間が経過した時には、これを消去
する。従って、緊急車両が通過した後もいつまでも表示
器が緊急車両の接近を表示する恐れがない。図7は、消
防署の本署30と支署31、及び病院32が設けられて
いる或る地域において本発明を適用する場合を説明する
ものである。この地域では、道路が通り毎に所定の区画
に区切られている。例えば、図の最も左側の通りAV1
は、通りの両側がそれぞれ区画A0から区画A5と、区
画B0から区画B5に仕切られている。同様に全ての通
りは、所定距離毎に道路の両側がそれぞれ所定の区画に
仕切られている。即ち、図7におけるC1〜C4、D1
〜D4、E0〜E4、F0〜F5はそれぞれ図の南北方
向に走る通りAV2とAV3の区画を示し、a0〜a
5、b0〜b6、c0〜c2、d0〜d2、e1〜e
4、f1〜f4はそれぞれ図の東西方向に走る通りST
1〜ST3の区画を表している。また、図7における符
号51〜98は、それぞれ各区画の端部に設けられた電
光表示板のような表示器を示している。
【0042】今、通りAV2の区画D3の星印で示す場
所に火災が発生し、災害現場33となったとする。この
場合、緊急車両として消防車が本署30と支署31の2
ヵ所から出動し、救急車が本署30から出動した場合を
考える。この場合、本署30のナビゲーション装置、或
いは、緊急車両に搭載されたナビゲーションにより、点
線34と35で示すような災害現場33までのルートが
探索されたとする。この時は、本署30から出動した消
防車と救急車は点線34のルートを走行して災害現場3
3に向かい、支署31から出動した消防車は点線35の
ルートを走行して災害現場33に向かう。
所に火災が発生し、災害現場33となったとする。この
場合、緊急車両として消防車が本署30と支署31の2
ヵ所から出動し、救急車が本署30から出動した場合を
考える。この場合、本署30のナビゲーション装置、或
いは、緊急車両に搭載されたナビゲーションにより、点
線34と35で示すような災害現場33までのルートが
探索されたとする。この時は、本署30から出動した消
防車と救急車は点線34のルートを走行して災害現場3
3に向かい、支署31から出動した消防車は点線35の
ルートを走行して災害現場33に向かう。
【0043】この時、本署30に設置された司令室から
の指示により、本署30から出動する緊急車両に対して
は、緊急車両が通りAV3の区画E2、F3、E3、F
4の順に通過するが、この時は、通りAV3の表示器8
0、85、91、93が順次点灯して緊急車両の通過を
予告する。そして、緊急車両が通過した後は順次消灯す
る。このような動作は緊急車両が通りST3を走行する
時も同様に行われ、通りST3の表示器91,98,9
0,97,89,96が車両が走行する区画に合わせて
この順に順次点灯して緊急車両の接近を予告する。緊急
車両が通りAV2に入ると、同様に表示器88、83、
84が順次点灯して緊急車両の接近を予告する。
の指示により、本署30から出動する緊急車両に対して
は、緊急車両が通りAV3の区画E2、F3、E3、F
4の順に通過するが、この時は、通りAV3の表示器8
0、85、91、93が順次点灯して緊急車両の通過を
予告する。そして、緊急車両が通過した後は順次消灯す
る。このような動作は緊急車両が通りST3を走行する
時も同様に行われ、通りST3の表示器91,98,9
0,97,89,96が車両が走行する区画に合わせて
この順に順次点灯して緊急車両の接近を予告する。緊急
車両が通りAV2に入ると、同様に表示器88、83、
84が順次点灯して緊急車両の接近を予告する。
【0044】一方、支署31から出動した緊急車両に対
しても同様の制御が実行され、緊急車両が通りST1を
走行する時は、車両の走行する区画に合わせて表示器5
9,60,53が順次点灯し、緊急車両が通りAV2を
走行する時は、車両の走行する区画に合わせて表示器6
1、67、68、74、75、83、84が順次点灯し
て緊急車両の接近を予告する。
しても同様の制御が実行され、緊急車両が通りST1を
走行する時は、車両の走行する区画に合わせて表示器5
9,60,53が順次点灯し、緊急車両が通りAV2を
走行する時は、車両の走行する区画に合わせて表示器6
1、67、68、74、75、83、84が順次点灯し
て緊急車両の接近を予告する。
【0045】また、本署30から出動した救急車に対し
ては、災害現場33を出発する際に破線36で示す病院
32までのルートが探索され、通りAV2の表示器8
3、84、88、89と、通りST3の表示器96、9
5、87が、病院32に向う救急車の走行する区画に合
わせて順次点灯して緊急車両の接近を予告する。このよ
うに、緊急車両が消防車の場合は、出動起点から災害現
場までの道路の表示器に交通規制情報が送信されて道路
の規制が行われ、消防車が災害現場33まで優先的に道
路を走行できるようになる。一方、緊急車両が救急車の
場合は、出動起点から災害現場までの道路の表示器と、
災害現場から病院までの道路の表示器に交通規制情報が
送信されて道路の規制が行われ、救急車が病院まで優先
的に走行できるようになる。
ては、災害現場33を出発する際に破線36で示す病院
32までのルートが探索され、通りAV2の表示器8
3、84、88、89と、通りST3の表示器96、9
5、87が、病院32に向う救急車の走行する区画に合
わせて順次点灯して緊急車両の接近を予告する。このよ
うに、緊急車両が消防車の場合は、出動起点から災害現
場までの道路の表示器に交通規制情報が送信されて道路
の規制が行われ、消防車が災害現場33まで優先的に道
路を走行できるようになる。一方、緊急車両が救急車の
場合は、出動起点から災害現場までの道路の表示器と、
災害現場から病院までの道路の表示器に交通規制情報が
送信されて道路の規制が行われ、救急車が病院まで優先
的に走行できるようになる。
【0046】図8(a) は緊急車両接近時の路上の表示器
の警告メッセージの一例を示すものであり、緊急車両の
接近を通知すると共に、この警告メッセージの指令時刻
が合わせて表示される。図8、(b) は緊急車両の通過後
の路上の表示器の警告メッセージ例を示すものである。
この例ではメッセージを表示器上に表示しているが、図
6のフローチャートで説明したように、緊急車両が通過
した後は、表示器上に何も表示しないようにしても良
い。
の警告メッセージの一例を示すものであり、緊急車両の
接近を通知すると共に、この警告メッセージの指令時刻
が合わせて表示される。図8、(b) は緊急車両の通過後
の路上の表示器の警告メッセージ例を示すものである。
この例ではメッセージを表示器上に表示しているが、図
6のフローチャートで説明したように、緊急車両が通過
した後は、表示器上に何も表示しないようにしても良
い。
【0047】一方、図7に示した例のように、各通りに
所定距離毎に電光表示板のようなメッセージを表示でき
る表示器を設置できない場合は、音声によって緊急車両
の接近を一般車両に伝える拡声器のような音声警告器が
使用されることがある。音声警告器からは接近する緊急
車両の種類に応じて異なる音色の音を出すこともでき
る。この場合、音声だけでは緊急車両の接近方向が一般
車両の運転者に伝わらないことがある。このような場合
には、図8(c) に示すように、音声警告器と共に路上に
簡易表示板5を設置すれば良い。この簡易表示板5は、
例えば、この簡易表示板5に対して、どの方向から緊急
車両が接近するのかを矢印で表せるようにしておけば良
く、合わせて指令時刻も表示できるようにしておけばな
お良い。
所定距離毎に電光表示板のようなメッセージを表示でき
る表示器を設置できない場合は、音声によって緊急車両
の接近を一般車両に伝える拡声器のような音声警告器が
使用されることがある。音声警告器からは接近する緊急
車両の種類に応じて異なる音色の音を出すこともでき
る。この場合、音声だけでは緊急車両の接近方向が一般
車両の運転者に伝わらないことがある。このような場合
には、図8(c) に示すように、音声警告器と共に路上に
簡易表示板5を設置すれば良い。この簡易表示板5は、
例えば、この簡易表示板5に対して、どの方向から緊急
車両が接近するのかを矢印で表せるようにしておけば良
く、合わせて指令時刻も表示できるようにしておけばな
お良い。
【0048】図9は、司令室の指令装置12に備えられ
た記憶装置に格納されている管轄領域内の緊急車両の配
備状況、出動時の動態状況等のデータを格納するテーブ
ルの一例を示すものである。記憶装置の各車両の諸元の
領域に記憶されている情報は、走行可能な道路幅の目安
となるものであり、この各車両の諸元を基に、指令装置
12は走行可能な道路をルート探索する。出動命令番号
の領域に記憶されている情報は、対象災害と対象位置を
特定するものである。車両位置及び通過点の座標の領域
に記憶されている情報は、出動した車両の現在位置(座
標)、及び通過点の座標を示すものであり、この情報を
基に、指令装置12は本署や支署に配車されている緊急
車両に出動命令を発信することができる。また、緊急車
両が出動中は、緊急車両からの動態情報の受信毎に、こ
の車両位置情報は更新される。
た記憶装置に格納されている管轄領域内の緊急車両の配
備状況、出動時の動態状況等のデータを格納するテーブ
ルの一例を示すものである。記憶装置の各車両の諸元の
領域に記憶されている情報は、走行可能な道路幅の目安
となるものであり、この各車両の諸元を基に、指令装置
12は走行可能な道路をルート探索する。出動命令番号
の領域に記憶されている情報は、対象災害と対象位置を
特定するものである。車両位置及び通過点の座標の領域
に記憶されている情報は、出動した車両の現在位置(座
標)、及び通過点の座標を示すものであり、この情報を
基に、指令装置12は本署や支署に配車されている緊急
車両に出動命令を発信することができる。また、緊急車
両が出動中は、緊急車両からの動態情報の受信毎に、こ
の車両位置情報は更新される。
【0049】走行予定の道路の領域に記憶される情報
は、緊急車両を出動させる時に行ったルート探索の結果
に基づく、走行予定の区間番号と表示器の番号である。
この内容の道路を対象にして、緊急車両の走行情報を表
示器に出力したり、表示器の表示を解除したりする。ま
た、現在の動態情報の領域に記憶されるのは、緊急車両
の出動、現地到着、放水、引揚げ、帰署、用務、待機、
出動不可等の動態情報であり、緊急車両からの受信毎に
更新される。
は、緊急車両を出動させる時に行ったルート探索の結果
に基づく、走行予定の区間番号と表示器の番号である。
この内容の道路を対象にして、緊急車両の走行情報を表
示器に出力したり、表示器の表示を解除したりする。ま
た、現在の動態情報の領域に記憶されるのは、緊急車両
の出動、現地到着、放水、引揚げ、帰署、用務、待機、
出動不可等の動態情報であり、緊急車両からの受信毎に
更新される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の緊急車両
の優先走行支援システムによれば、緊急車両の出動に連
動して、この緊急車両の災害現場への通過ルートが探索
され、探索されたルートに基づいて、緊急車両が走行予
定の道路に設置された電光表示板等の表示装置による表
示、或いは、拡声器からの音等を使用して、緊急車両の
通過を一般車両の運転者に通知し、車線規制等を行うこ
とにより、一般車両が緊急車両の通過を前もって知るこ
とができる。この結果、緊急車両の通過時には道路上の
一般車両が緊急車両の通過を知って車両を道路脇に退避
させることができるので、緊急車両が災害現場までスム
ーズに走行することができ、短時間で災害現場に到着す
ることができるという効果がある。
の優先走行支援システムによれば、緊急車両の出動に連
動して、この緊急車両の災害現場への通過ルートが探索
され、探索されたルートに基づいて、緊急車両が走行予
定の道路に設置された電光表示板等の表示装置による表
示、或いは、拡声器からの音等を使用して、緊急車両の
通過を一般車両の運転者に通知し、車線規制等を行うこ
とにより、一般車両が緊急車両の通過を前もって知るこ
とができる。この結果、緊急車両の通過時には道路上の
一般車両が緊急車両の通過を知って車両を道路脇に退避
させることができるので、緊急車両が災害現場までスム
ーズに走行することができ、短時間で災害現場に到着す
ることができるという効果がある。
【図1】本発明の緊急車両の優先走行支援システムの全
体構成を示すブロック構成図である。
体構成を示すブロック構成図である。
【図2】図1の司令室の緊急車両出動時の動作手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】図1の司令室の緊急車両出動中の動作手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図4】図1の緊急車両側の災害出動時の動作手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図5】(a) は緊急車両への出動指令の例、(b) は司令
室から路上の表示器への表示データの送信例を示す図で
ある。
室から路上の表示器への表示データの送信例を示す図で
ある。
【図6】図1の表示器の表示/消灯制御の動作手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図7】或る地域における本署、支署から災害現場への
緊急車両の通過経路と路上の表示器の設置状況を説明す
る図である。
緊急車両の通過経路と路上の表示器の設置状況を説明す
る図である。
【図8】(a) は緊急車両接近時の路上の表示器の警告メ
ッセージの一例を示す図、(b)は緊急車両の通過後の路
上の表示器の警告メッセージ例を示す図、(c) は音声警
告器と共に路上に設置する簡易表示板の一例の構成を示
す図である。
ッセージの一例を示す図、(b)は緊急車両の通過後の路
上の表示器の警告メッセージ例を示す図、(c) は音声警
告器と共に路上に設置する簡易表示板の一例の構成を示
す図である。
【図9】司令室の制御装置に格納されている管轄領域内
の緊急車両の配備状況、出動時の動態状況等のデータを
格納するテーブルである。
の緊急車両の配備状況、出動時の動態状況等のデータを
格納するテーブルである。
1…電光表示板 3…道路 4…一般車両 5…簡易表示板 10…司令室 11…119番災害情報受付交換機 12…指令装置 13…電子地図表示装置 14…本署−支署間通信装置 15…車両の動態情報管理装置 16,22…無線機 17…規制情報制御インタフェース 18,21…アンテナ 20…緊急車両 23…動態情報入力端末 24…ナビゲーション装置 30…本署 31…支署 32…病院 33…災害現場 51〜98…表示器
Claims (12)
- 【請求項1】 緊急車両の緊急時の走行を優先的に支援
するシステムであって、 道路に設置した緊急車両の接近通知手段と、 災害情報の受付機能、災害情報の通報時における緊急車
両の配車機能、通報された災害現場へのルート探索機
能、緊急車両との交信機能、及び、前記緊急車両の接近
通知手段への通知信号の送信機能を備えた司令室と、 緊急車両にそれぞれ搭載され、当該緊急車両の現在位置
の検出機能、当該緊急車両の動態情報入力機能、及び、
前記司令室との交信機能を備えた通信装置とから構成さ
れ、 前記司令室は、緊急出動指令を発信した前記各緊急車両
に対して、各緊急車両から受信した当該緊急車両の出動
後の位置と動態情報を把握し、各緊急車両の走行予定ル
ート上の、各緊急車両の前方に位置する前記接近通知手
段に対して、緊急車両の接近を通知するための通知信号
を送信することを特徴とする緊急車両の優先走行支援シ
ステム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の緊急車両の優先走行支
援システムにおいて、前記緊急車両の通信装置にナビゲ
ーション装置が接続されており、このナビゲーション装
置により、各緊急車両側でも前記司令室から指示された
災害現場へのルート探索を行い、決定したルートを前記
通信装置を介して前記司令室に送信し、前記司令室側で
は、緊急車両の現在位置、動態情報を定期的に受信し
て、各緊急車両の緊急走行時の災害現場までのルート探
索を緊急車両と同じ条件で行うことを特徴とする緊急車
両の優先走行支援システム。 - 【請求項3】 緊急車両の緊急時の走行を優先的に支援
するシステムであって、 道路に設置した緊急車両の接近通知手段と、 災害情報の受付機能、災害情報の通報時における緊急車
両の配車機能、及び、緊急車両との交信機能を備えた司
令室と、 緊急車両にそれぞれ搭載され、前記司令室から送信され
た災害現場を目的地として設定してこの目的地までのル
ート探索を行う機能と当該緊急車両の現在位置の検出機
能とを備えたナビゲーション機能と、当該緊急車両の動
態情報入力機能、前記司令室との交信機能、及び、前記
緊急車両の接近通知手段への通知信号の送信機能、を備
えた通信装置とから構成され、 前記通信装置は、この通信装置が搭載された緊急車両の
走行予定ルート上の、各緊急車両の前方に位置する前記
接近通知手段に対して、当該緊急車両の接近を通知する
ための通知信号を送信することを特徴とする緊急車両の
優先走行支援システム。 - 【請求項4】 請求項2に記載の緊急車両の優先走行支
援システムにおいて、前記司令室は、前記各緊急車両か
ら受信した交差点情報に基づいて、前記緊急車両側で探
索したルートと、司令室側で探索したルートとの照合を
行うことを特徴とする緊急車両の優先走行支援システ
ム。 - 【請求項5】 請求項1から4の何れか1項に記載の緊
急車両の優先走行支援システムにおいて、 前記緊急車両の接近通知手段が文字、図形情報を表示で
きる表示装置であり、前記通知信号によりこの表示装置
に緊急車両の接近を文字、図形で表示させ、緊急車両の
接近を予め一般車両の運転者に目視させるようにしたこ
とを特徴とする緊急車両の優先走行支援システム。 - 【請求項6】 請求項5に記載の緊急車両の優先走行支
援システムにおいて、前記表示装置に予め定められた一
般車両の規制表示情報がコード番号と共に記憶されてお
り、前記通知信号がコード番号であることを特徴とする
緊急車両の優先走行支援システム。 - 【請求項7】 請求項5又は6に記載の緊急車両の優先
走行支援システムにおいて、前記表示装置に拡声器が含
まれ、前記通知信号に前記緊急車両の接近を音声で伝え
る音声情報が含まれていることを特徴とする緊急車両の
優先走行支援システム。 - 【請求項8】 請求項1から4の何れか1項に記載の緊
急車両の優先走行支援システムにおいて、 前記緊急車両の接近通知手段が拡声器であり、前記通知
信号によりこの拡声器から緊急車両の接近を音で出力さ
せ、緊急車両の接近を予め一般車両の運転者に聴取させ
るようにしたことを特徴とする緊急車両の優先走行支援
システム。 - 【請求項9】 請求項8に記載の緊急車両の優先走行支
援システムにおいて、前記緊急車両の種類が異なる場合
に、前記拡声器から放出される音の種類を異ならせるよ
うにしたことを特徴とする緊急車両の優先走行支援シス
テム。 - 【請求項10】 請求項8又は9に記載の緊急車両の優
先走行支援システムにおいて、前記拡声器に簡易表示器
が付属しており、前記通知信号により、この簡易表示器
に緊急車両の通過時間、走行方向等の接近情報を表示さ
せるようにしたことを特徴とする緊急車両の優先走行支
援システム。 - 【請求項11】 請求項1から10の何れか1項に記載
の緊急車両の優先走行支援システムにおいて、前記緊急
車両の接近通知手段への通知信号は、前記緊急車両の通
過により消失されるように構成されていることを特徴と
する緊急車両の優先走行支援システム。 - 【請求項12】 請求項1から11の何れか1項に記載
の緊急車両の優先走行支援システムにおいて、前記緊急
車両の接近通知手段は前記通知信号を受信した後、一定
時間の経過でその動作を停止するように構成されている
ことを特徴とする緊急車両の優先走行支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10334043A JP2000163699A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 緊急車両の優先走行支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10334043A JP2000163699A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 緊急車両の優先走行支援システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000163699A true JP2000163699A (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=18272878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10334043A Withdrawn JP2000163699A (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 緊急車両の優先走行支援システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000163699A (ja) |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101667920B1 (ko) * | 2016-08-24 | 2016-10-20 | (주)유엔아이솔루션즈 | 긴급차량 보조장치 및 이를 포함하는 긴급차량 |
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KR20180059663A (ko) * | 2016-11-25 | 2018-06-05 | 계명대학교 산학협력단 | 긴급차량 접근 알림 신호 시스템 |
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CN111429738A (zh) * | 2019-01-10 | 2020-07-17 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 导航方法、交通管控系统、终端及计算机设备 |
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-
1998
- 1998-11-25 JP JP10334043A patent/JP2000163699A/ja not_active Withdrawn
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