JP2000163692A - 車種判別装置 - Google Patents

車種判別装置

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JP2000163692A
JP2000163692A JP10337037A JP33703798A JP2000163692A JP 2000163692 A JP2000163692 A JP 2000163692A JP 10337037 A JP10337037 A JP 10337037A JP 33703798 A JP33703798 A JP 33703798A JP 2000163692 A JP2000163692 A JP 2000163692A
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JP10337037A
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Koji Matsumoto
浩司 松本
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車種の判別を簡単かつ精度良く行うことが可
能な車種判別装置を提供する。 【解決手段】 撮影手段1と、車線を横断するラインで
あって、車両の進行方向に間隔を置いて少なくとも2つ
設定される車両検知ラインを画素データとしてあらかじ
め保持し、車両検知ラインデータと、撮像手段1の画像
データのうち車両検知ラインに対応する画素データとに
より、車両検知ライン毎に車両を検知して車両検知信号
を出力すると共に、撮像手段1の画像データのうち車両
検知ラインに対応する画素データと車両検知ラインデー
タとに基づいて車幅を求める車両検知・車幅算出手段3
1と、車両検知信号に基づいて車両の高さ及び長さを算
出する車高・車長算出手段32と、車種分類データベー
ス33と、車両の高さ及び長さと、車幅と、車両分類デ
ータベース33とを照合して、車種の判別を行う車種照
合手段34とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路上を撮像し得
られた映像を画像処理することにより、道路上を走行す
る車両の車種を判別する車種判別装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車種判別装置では様々な方式で車
種の判別を行っている。例えば、光学方式のものでは、
光電センサを用いて車両の幅・長さを測定し、幅・長さ
が一定以上か否かで車種を判別する。また、超音波反射
方式のものでは、超音波送受信装置を用いて超音波を車
両に放射し、反射波で車両の高さと幅を測定して車種を
判別する。また、画像センサを用いた方式では、路面上
に基準物を設置し2つのカメラで車両の前後を撮像し、
基準物と車両の前後の位置関係から車両の幅・長さを測
定し車種を判別したり、例えば特開平6−309588
号公報に開示された車種判別装置のように、路面上に複
数の縦線、横線からならる格子状パターンを配置し、撮
像した画像とその格子状パターンを比較することで、車
両の幅と長さを測定し車種を判別したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車種判別装置では、種々の不利な点があった。例え
ば光学方式では、判別車両が大・小2種類に限定され、
仮に車種を細分化して判別するときには新たな機械を増
設する必要がある。また超音波反射方式では、超音波が
ノイズなどに弱いことや、超音波がラッパ状に放出され
るため検知領域に幅があるなど、判別精度が悪い。ま
た、画像センサを用いた方式は、光学方式や超音波反射
方式の不利な点を補うために有効な方法と考えられてい
るが、上記方式では路面上に基準物を設置したり、格子
状のラインをペイントする必要があるなど、車両を判別
する場所が限定されてしまったり、基準物またはペイン
トの保守が必要となる等の問題点があった。また画像全
体を処理する必要があるので装置のコストが高くなる等
の問題点があった。
【0004】このようなことから、車種の判別を簡単か
つ精度良く行うことが可能な車種判別装置の開発が望ま
れていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車種判別装
置は、道路を走行する車両を撮影する撮影手段と、車線
を横断するラインであって、車両の進行方向に間隔を置
いて少なくとも2つ設定される車両検知ラインを画素デ
ータとしてあらかじめ保持し、保持された車両検知ライ
ンデータと、撮像手段の画像データのうち車両検知ライ
ンに対応する画素データとにより、車両検知ライン毎に
車両を検知して車両検知信号を出力する車両検知手段
と、車両検知手段により車両が検知されると、撮像手段
の画像データのうち車両検知ラインに対応する画素デー
タと車両検知ラインデータとに基づいて車幅を求める車
幅算出手段と、車両検知信号に基づいて、車両の高さ及
び長さを算出する車高・車長算出手段と、あらかじめ車
高、車長及び車幅で車種を分類した車種分類データベー
スと、車高・車長算出手段で算出された車両の高さ及び
長さと、車幅算出手段で算出された車幅と、車両分類デ
ータベースとを照合して、車種の判別を行う車種照合手
段とを備えたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態の車
種判別装置の構成を示すブロック図である。
【0007】車種判別装置は、CCDカメラなどの撮像
手段で構成され、計測範囲となる道路を含む領域の映像
信号を得るための入力装置1と、該入力装置1からの映
像信号をデジタルデータに変換するA/D変換部21
と、該A/D変換部21でデジタルデータに変換された
入力画像データ41を保持する入力画像用メモリ22
と、車両を抽出するために必要な背景画像データ42を
保持する背景画像用メモリ23と、前記入力画像データ
41と前記背景画像データ42に基づいて車両抽出画像
データ43を作成して車両を抽出するための車両抽出部
24と、該車両抽出部24で作成された車両抽出画像デ
ータ43を保持する車両抽出画像用メモリ25と、前記
車両抽出画像データ43と前記入力画像データ41と前
記背景画像データ42とに基づいて前記背景画像用メモ
リ23の背景を更新するための背景更新部26と、前記
車両抽出画像メモリ25の車両抽出画像データ43に基
づいて、検知領域(後述の車両検知ライン)を通過する
車両を検知して後述の車高・車長算出手段に車両検知信
号51を出力すると共に、車幅を求め、車幅に対応した
車幅信号52を後述の車種照合手段に出力する車両検知
・車幅算出手段31と、該車両検知・車幅算出手段31
から得た、検知領域に対する車両検知信号51の立ち上
がり時刻と立ち下がり時刻、すなわち車両の通過時間か
ら車両の高さ及び長さを算出する車高・車長算出手段3
2と、あらかじめ車両を長さ、高さ、幅などで分類した
データベースでなる車種分類データベース33と、前記
車両検知・車幅算出手段31から得た車幅信号52と、
前記車高・車長算出手段32から得た車両の高さ及び長
さと、前記車種分類データベース33とを照合し、車
種、すなわち軽、普通、中型、大型自動車を判別する車
種照合手段34とを含む構成となっている。
【0008】なお、背景画像用メモリ23の初期状態に
おいては、車両などが存在しない状態で撮影された背景
画像が背景画像データ42として格納されている。
【0009】ここで、A/D変換部21、入力画像用メ
モリ22、背景画像用メモリ23、車両抽出部24、車
両抽出画像用メモリ25、背景更新部26は汎用画像処
理装置2に属し、車両検出・車幅算出手段31、車高・
車長算出手段32、車両分類データベース33、車種照
合手段34は汎用コンピュータ3に属し、汎用画像処理
装置2と汎用コンピュータ3は、汎用バス4で電気的に
接続されている。
【0010】図2は車両の進行方向と奥行き方向に視野
を持つようにして計測範囲となる道路上方に設置され、
道路を走行する車両を撮像するCCDカメラによる撮像
画像を表す図ある。ここで、ライン(D1,D2,D
3,D4)は、各車線上を走行する車両を検知するため
の車両検知ライン(特定のラインを指す場合を除き、単
に車両検知ラインDと符号を付す。)で、図2に示すよ
うに車線を横断するラインであって、車両の進行方向に
間隔を置いて少なくとも2つ配置される。なお、その配
置間隔は任意に設定可能となっている。この車両検知ラ
インDは、説明の便宜上、図2に図示しているが、路上
や画面上に描かれているものではなく、画素データとし
て車両検知・車幅算出手段31において保持されている
ものである。
【0011】図3は図2における車両進行方向を横軸
に、高さ方向を縦軸にとった図で、車両の高さ及び長さ
の算出方法を説明するための図である。なお、図3の詳
細説明はここでは省略し、以下にある車両の高さ及び長
さの算出方法を説明する際に詳述する。
【0012】図4は本発明の一実施の形態の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【0013】図1,2,3,4を用いて、本実施の形態
を説明する。CCDカメラ1によって撮像された映像信
号は、A/D変換部21によってアナログ映像信号から
8ビット(10進数で0から255の値)のデジタル画
像データに変換され、入力画像用メモリ22に保持され
る(S2)。この保持の際、本実施の形態では入力画像
を縦横を半分に縮小し、256画素×246画素にす
る。そして、入力画像用メモリ22に格納された入力画
像データ41は、背景更新部26にて処理されて背景画
像用メモリ23に保持される(S3)。
【0014】そして、車両抽出部24は、入力画像用メ
モリ22に保持されている入力画像データ41と背景画
像用メモリ23に保持されている背景画像データ42と
から車両抽出画像データ43を作成する(S4)。その
作成方法は、入力画像データ41の値をf、背景画像デ
ータ42の値をg、車両抽出の閾値をαとすると、以下
の(1)式によるものとなる。すなわち、車両抽出部2
4で入力画像データ41の値fと背景画像データ42の
値gとの絶対値差分を閾値αと比較し、絶対値差分が閾
値αより小さければ「0」、閾値以上であれば「1」と
して2値化した車両抽出画像データ43を画素毎に作成
するものである。
【0015】 If|f−g| < α then 車両抽出画像データ43:「0」 else 車両抽出画像データ43:「1」 …(1)
【0016】このようにして作成された車両抽出画像デ
ータ43の「0」の画素領域は、入力画像と背景画像と
の差が少ない領域であることから、車両が抽出されなか
った部分に相当し、逆に「1」の画素領域は差が大きい
領域であるから車両が抽出された部分に相当する。
【0017】なお、本実施の形態では入力が16ビット
で出力が8ビットのLUT(Look Up Tabl
e)を用いて、上記(1)式を実現している。
【0018】以上のようにして作成された車両抽出画像
データ43は、背景更新部26及び車両抽出画像用メモ
リ25へ入力される。そして、背景更新部26では、車
両抽出画像データ43と入力画像データ41と背景画像
データ42とに基づいて、背景画像用メモリ23の背景
画像データ42を、天候や時間の経過による明るさの変
化に追従するよう更新する(S5)。この背景の更新方
法については、様々な文献で論じられており、特公平7
−113973号公報や、「画像処理を用いた移動車両
検出アルゴリズムとそのハードウェア」、RTA-92-9、古
田博也他著、等に記載されている。ここでは、後者の文
献に記載のリカーシブフィルタ法で更新するものとし、
以下に、その方法を説明する。
【0019】ある時刻(t)の入力画像データ41の値
をf(t)、背景画像データ42の値をg(t)、時刻
(t−1)の背景画像データ42の値をg(t−1)、
更新時定数をβとすると、以下の(2)式、(3)式に
より更新するものである。
【0020】 車両抽出画像データ43が「0」の画素領域: g(t)=βf(t)+(1−β)g(t−1) [0≦β≦1]…(2) 車両抽出画像データ43が「1」の画素領域: g(t)=g(t−1) …(3)
【0021】すなわち、前記車両抽出部24で抽出され
た車両抽出画像データ43のうち車両に相当しない部分
の背景画像データ42を(2)式で更新し、車両部分に
相当する背景画像データ42の更新は行わない。
【0022】一方、車両抽出画像用メモリ25へ入力さ
れた車両抽出画像データ43は、車両抽出画像用メモリ
25内に保持される。そして、車両検知・車幅算出手段
31は、車両抽出画像用メモリ25から、車両検知ライ
ンDに対応する画素値を汎用バス4を介して読み込み、
その画素値に基づいて車両検知ラインD上に車両が存在
するかどうかを検知する。
【0023】以下に、車両の検知方法について説明す
る。車両検知ラインDの画素数をN1、車両抽出画像用
メモリ25から読み込んだ画素値のうち、画素値が
「1」である数をN2、車両検知の閾値をγ1とする
と、以下の(4)式により車両が存在するかどうかを判
定する(S6)。
【0024】 if N2/N1>γ1 then 車両検知信号51:「1」 else 車両検知信号51:「0」…(4)
【0025】すなわち、車両検知ラインDの画素数に対
する、車両に相当する部分の画素数の割合が閾値γ1よ
り大きければ、車両が存在するものと判断して「1」を
車高・車長算出手段32に出力する(S7)。閾値γ1
以下であれば、車両が存在しないものと判断して「0」
を出力する。
【0026】そして、上記(4)式により車両が検知さ
れた場合、次いで、車両検知・車幅算出手段31は、そ
の車両の車幅に応じた車幅信号52を算出する(S8)
と共に、車両後端の車両検知ラインDの通過を以下の
(5)式により検知する(S9)。なお、(5)式にお
いて、γ2は車両通過検知の閾値で、γ1より小さい値
となっているが、これは、仮に入力画像データ41にノ
イズが入り、車両抽出画像データ43において車両に相
当する部分である画素値1の数が少なくなってしまった
場合に、車両後端が通過したものと誤認するのを避ける
ためである。 if N2/N1<γ2(<γ1)then 車両検知信号51:「0」 else 車両検知信号51:「1」 …(5)
【0027】すなわち、N2/N1がγ2以上の間は車
両検知又は通過中と判断して「1」、γ2より小さくな
ると車両後端が通過したものと判断して「0」、とした
車両検知信号51を車高・車長算出手段32に出力する
(S10)。
【0028】また、車幅信号52は、γ3〜γ5をそれ
ぞれ車幅を分類するための閾値とすると、次の(6)式
により求められる。 if(γ1≦)γ3<N2/N1≦γ4 then 車幅信号52:「1」 if γ4<N2/N1≦γ5 then 車幅信号52:「2」 if γ5<N2/N1 then 車幅信号52:「3」 …(6)
【0029】すなわち、車幅信号52は、閾値(γ3〜
γ5)により予め区分された範囲のうち、N2/N1が
該当する範囲に応じた信号となる。
【0030】なお、この車幅信号52は、最初の車両検
知ラインDを通過した時のみ車両検知・車幅算出手段に
て算出されて、車種照合手段34に出力されるものとす
る。
【0031】以上のようにして、車両検知ラインDにお
ける車両の検知及び通過とを認識し、この車両の検知及
び通過が、少なくとも2つの車両検知ライン(図2の右
側車線においてはD1,D2、左側車線においてはD
3,D4)において認識されると(S1)、車高・車長
算出手段32は、前記車両検知・車幅算出手段31から
得た車両検知信号51に基づいて車両の高さ及び長さを
算出する(S11)。
【0032】以下、その算出方法について図面を参照し
ながら説明する。図3は、上述したように車両の高さ及
び長さの算出方法を説明するための図で、横軸を車両進
行方向に、縦軸を高さ方向にとっている。なお、車両
は、図3に示すように高さVh、長さVl、幅Vwの直
方体と仮定する。また、車両は一定の速度V[m/秒]で
走行するものとする。図3において、A地点は撮像され
た画像上において、車両の先端がちょうど車両検知ライ
ンD1上を通過する地点であり、B地点は撮像された画
像上において車両の後端が車両検知ラインD1上を通過
する地点であり、C地点は撮像された画像上において、
車両の先端がちょうど車両検知ラインD2上を通過する
地点であり、D地点は撮像された画像上において、車両
の後端がちょうど車両検知ラインD2上を通過する地点
である。
【0033】図5は、図2に示した視野領域を走行する
車両が車両検知ラインD1及びD2を通過した時の、車
両検知・車幅算出手段31が出力する車両検知信号51
を表す波形図である。図5のA,B,C,D地点は、図
3のA,B,C,D地点にそれぞれ対応している。
【0034】図3より、画像上で車両の先端が、ちょう
ど車両検知ラインD1を通過した時、実際の車両前部か
ら車両検知ラインD1までの距離をm1、車両後端から
車両検知ラインD1までの距離をL1、カメラから車両
検知ラインD1を結ぶ直線と、道路水平面とのなす角度
をθ1とすると、m1、L1は次の(7)式、(8)式
でそれぞれ求められる。 m1=Vh/tan(θ1) …(7) L1=Vl+m1 …(8)
【0035】また、車両検知ラインD1から車両検知ラ
インD2までの距離をL、車両検知信号51の立ち上が
りから立ち下がりまでの時間をT1、車両検知ラインD
1における車両検知信号51の立ち下がりから車両検知
ラインD2における車両検知信号51の立ち下がりまで
の時間をTrとすると、 V・T1=L1 …(9) V=L/Tr …(10)
【0036】の関係が得られる。これら(7)式〜(1
0)式より車両検知ラインD1において以下の関係が得
られる。 L・T1/Tr=Vl+Vh/tan(θ1) …(11) 同様にして、車両検知ラインD2では、 L・T2/Tr=Vl+Vh/tan(θ2) …(12) が得られる。
【0037】上記(11)式及び(12)式において、
θ1,θ2,Lは、あらかじめカメラの撮像条件(カメ
ラ設置高さ、レンズの焦点、撮像素子(CCD)の大き
さ、俯角など)と、車両検知ラインDの位置から決定さ
れるので、T1、T2、Trを計測すれば、Vh、Vl
を算出することができる。従って、式(11)、(1
2)よりVh、Vlをθ1,θ2,L2,T1,T2,
Trで表すと、それぞれ以下の(13)、(14)式の
ようになる。
【0038】 Vh=(L(T2−T1))/(Tr(1/tan(θ2)−1/tan( θ1))) …(13) Vl=L/Tr・(T1・tan(θ1)−T2・tan(θ2))/(t an(θ1)−tan(θ2)) …(14)
【0039】なお、θ1,θ2がカメラの撮像条件から
どのようにして算出されるのかについては、後で詳述す
る。
【0040】車種照合手段34は、以上のようにして前
記車高・車長算出手投32で得られた車両の高さ及び長
さと、前記車両検知・車幅算出手段31からの車幅信号
52と、あらかじめ分類した車種分類データベース33
とを照合して、2つの車両検知ラインD1及びD2を通
過した車両の車種、すなわち軽、普通、中型、大型自動
車の判別を行う(S12)。
【0041】ここで、θ1、θ2の算出方法について図
面を参照しながら説明する。図6はカメラの撮像条件を
説明するための図で、図に示すように、画面上の路面が
水平であると仮定し、CCDカメラ1が道路の長手方向
に向いて傾きなく設置されているとする。このとき、カ
メラ設置高さをH、俯角をθ、画面縦方向画素をN、レ
ンズの垂直画角を2φ、消失点の座標をV(Vx,V
y)とすると、俯角θは以下の(15)式で求められ
る。 θ=tan-1((N−2Vy)/Ntanφ) …(15) なぜならば、Btanθ:Btanφ= N/2−V
y:N/2
【0042】視野下限Pの位置が既知の場合には、以下
の(16)式で求められる。 θ=tan-1(H/P)−φ …(16) この時、車両検知ラインD1、D2の画像上でのY座標
(画像上の縦座標、画像左上を原点(0,0)とする)
がy1,y2とすると、θ1,θ2は以下の式で算出で
きる。 θ1=(θ+φ)−2φ(N−y1)/N θ2=(θ+φ)−2φ(N−y2)/N
【0043】以上のように本実施の形態によれば、車線
を横断するラインであって、車両の進行方向に間隔を置
いて少なくとも2つ設定される車両検知ラインDを設
け、車両が各車両検知ラインDを通過する時間と車両検
知ラインD間を通過する時間から、車両の高さ及び長さ
を算出することができる。また、車両検知ラインDの画
素データと入力画像データ41とに基づいて車幅を求め
ることができる。このようにして求められた車両の高
さ、長さ及び幅により車種を判定するので、簡単かつ高
精度に車種の判別を行うことができる。
【0044】また、路面上に基準物を設置したり、マー
キングしたりする必要がないので、保守が必要なくなる
と共に、装置導入時の環境設定を簡略化することができ
る。
【0045】さらに、車両検知ラインDは、保守の必要
のない画素データであるから、従来技術に比べて常に安
定した測定結果を得ることが可能となる。
【0046】なお、本実施の形態では、汎用画像処理装
置2で入力画像全体を処理したが、あらかじめ、A/D
変換のところで、映像信号から検知領域(すなわち車両
検知ラインDに対応する領域)のみを取り出し、入力画
像メモリ、および背景画像メモリヘ転送して処理しても
何ら差し支えない。この場合、車両検知ラインDに対応
する画像のみを処理すれば良いので、処理速度の向上が
図れる上、汎用画像処理装置2におけるコスト低減が図
れる。
【0047】また本実施の形態では、車両抽出に際して
入力画像と背景画像の絶対値差分2値化手法を用い、背
景更新に際してリカーシブフィルタ手法を用いた場合を
例に説明したが、もちろん他の手法で行ってもよく、こ
の手法に限定されるものではない。
【0048】また、車幅信号52は、最初の車両検知ラ
インDにおいて車両を検知した時のみ、算出して出力す
るとして説明したが、これに限られたものではなく、例
えば車両検知ラインDを通過している間、常時算出し、
複数得られた車幅信号52のうち、最も多く得られた車
幅信号52を出力するようにしたり、また最初の車両検
知ラインDを通過している間の時間的に例えば真中であ
る所定時間、順次算出し、複数得られた車幅信号52の
うち、上記と同様に最も多く得られた車幅信号52を出
力するするようにしたり、その他、例えばn回分のN2
を加算した値をn回分のN2を加算した値で除算した値
を(10)式のN2/N1に差し替え、該(10)式に
より得られた車幅信号52を出力するようにしても良
い。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車線を横
断するラインであって、車両の進行方向に間隔を置いて
少なくとも2つ設定される車両検知ラインを設け、車両
検知ラインにおける車両検知信号に基づいて車両の高さ
及び長さを算出することができ、これら車両の高さ及び
長さと、車両検知ラインの画素データと入力画像データ
とに基づいて求めた車幅によって車種を判定するので、
簡単かつ高精度に車種の判別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の車種判別装置のの構成
を示すブロック図である。
【図2】撮像画像を表す図である。
【図3】車両の高さ及び長さの算出方法を説明するため
の図である。
【図4】本発明の一実施の形態の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】車両検知信号の波形図である。
【図6】カメラの撮像条件を説明するための図である。
【符号の説明】
1 入力装置(撮像手段) 31 車両検知・車幅算出手段 32 車高・車長算出手段 33 車種分類データベース 34 車種照合手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA22 AA24 AA61 AA67 BB05 BB15 CC11 FF01 FF04 FF32 JJ03 JJ26 QQ03 QQ04 QQ06 QQ07 QQ24 QQ25 QQ26 QQ27 QQ31 RR06 5B057 AA16 BA02 BA12 CA12 DA12 DB02 DC33 DC36 5H180 AA01 CC04 EE07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路を走行する車両を撮影する撮影手段
    と、 車線を横断するラインであって、車両の進行方向に間隔
    を置いて少なくとも2つ設定される車両検知ラインを画
    素データとしてあらかじめ保持し、該保持された車両検
    知ラインデータと、前記撮像手段の画像データのうち車
    両検知ラインに対応する画素データとにより、車両検知
    ライン毎に車両を検知して車両検知信号を出力する車両
    検知手段と、 前記車両検知手段により車両が検知されると、前記撮像
    手段の画像データのうち前記車両検知ラインに対応する
    画素データと前記車両検知ラインデータとに基づいて車
    幅を求める車幅算出手段と、 前記車両検知信号に基づいて、車両の高さ及び長さを算
    出する車高・車長算出手段と、 あらかじめ車高、車長及び車幅で車種を分類した車種分
    類データベースと、 前記車高・車長算出手段で算出された車両の高さ及び長
    さと、車幅算出手段で算出された車幅と、車両分類デー
    タベースとを照合して、車種の判別を行う車種照合手段
    とを備えたことを特徴とする車種判別装置。
  2. 【請求項2】 前記車高・車長算出手段は、前記車両検
    知信号に基づいて、車両がそれぞれの前記車両検知ライ
    ンを通過する時間と車両検知ライン間を通過する時間と
    を取得し、両方の通過時間に基づいて車両の高さ及び長
    さを算出することを特徴とする請求項1記載の車種判別
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010198572A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両判別装置及び車両判別方法
JP2011242268A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Kobe Steel Ltd 列車種別検出装置
CN105488854A (zh) * 2014-09-17 2016-04-13 江苏省交通科学研究院股份有限公司 一种可防止逃费的电子不停车收费方法与系统
CN106846813A (zh) * 2017-03-17 2017-06-13 西安电子科技大学 构建城市道路车辆图像数据库的方法

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