JPH1166226A - 車両のナンバプレート認識装置 - Google Patents

車両のナンバプレート認識装置

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JPH1166226A
JPH1166226A JP9228241A JP22824197A JPH1166226A JP H1166226 A JPH1166226 A JP H1166226A JP 9228241 A JP9228241 A JP 9228241A JP 22824197 A JP22824197 A JP 22824197A JP H1166226 A JPH1166226 A JP H1166226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行中の車両を検知するために外付けの車両検
知センサを設置する必要がなく、また、隣の車線を走行
する車両やその影が撮像視野内に入り込んだ場合も誤検
知を生じることなく、常に正しいナンバプレート情報の
認識結果を出力し得る車両のナンバプレート認識装置を
提供する。 【解決手段】撮像メラ4は、走行する車両のナンバプレ
ートを含む画像を連続するフレーム画像として撮像す
る。ナンバプレート認識部6a〜6dは、撮像カメラ4
から得られる連続画像を各フレームごとに処理すること
により、各フレームごとにナンバプレート情報を認識す
る。認識結果総合判定部7は、ナンバプレート認識部6
a〜6dから連続する一定時間内に得られる複数の認識
結果から、ナンバプレート情報を構成する個々の文字ご
とに1つの認識結果を選択し、それを最終的な答として
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、自動車
などの車両のナンバプレート上に表示された車両番号、
分類番号、陸運支局コード、仮名文字などのナンバプレ
ート情報を認識する車両のナンバプレート認識装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のナンバプレート認識装
置にあっては、走行中の車両(自動車)を、赤外線ある
いは超音波などを用いた車両検知センサによって検知
し、その検知タイミングにおいて、撮像カメラを動作さ
せることにより、車両のナンバプレートを含む画像を撮
像する。撮像された画像は、ナンバプレート認識部にお
いて処理されることにより、ナンバプレート上に表示さ
れた複数の項目からなるナンバプレート情報を複数の項
目ごとに独立して認識するようになっている。
【0003】一般に、ナンバプレート情報には、たとえ
ば、図16に示すような複数の項目(車両番号、分類番
号、陸運支局コード、仮名文字、プレートサイズ、事業
用/自家用の種別)がある。これらの情報を上記したよ
うに認識することにより、たとえば、駐車場の無人管理
や旅行時間の計測、手配車両などの特定車両の自動発見
などが行なわれる。この場合、全ての項目を認識する必
要があるか否かは、これらの応用(用途)によって異な
り、必要に応じて選択される。
【0004】また、ナンバプレート情報を自動認識する
際には、上述したように、走行中の車両を検知し、画像
を撮像カメラから取込まなければならない。このような
車両検知の手段としては、前述したような赤外線フォト
センサや超音波センサなどの車両検知センサが主に用い
られるが、最近では、車両検知センサを用いず、動画像
解析により、直接、入力画像から走行車両を検知するこ
ともある。これは、連続するフレーム間の画像の差分を
とることにより画像の変化検出を行ない、変化領域の面
積や形状を評価することにより、画像内に車両が進入し
たことを検知するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
おいては、ナンバプレート情報を自動認識する際に、走
行中の車両を検知する手段として、前述したような赤外
線フオトセンサや超音波センサなどの外付け車両検知セ
ンサを設置しなければならない。
【0006】また、最近では、外付けの車両検知センサ
を用いず、動画像解析により、直接、入力画像から走行
車両を検知する手段もあるが、このような動画像の解析
による車両検知は、連続するフレーム画像間の差分によ
る変化検出で行なっているため、撮像カメラの設置位置
によっては、隣の車線を走行する車両やその影が撮像視
野内に入り込み、誤検知を生じるという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、走行中の車両を検知す
るために赤外線フォトセンサや超音波センサなどの外付
けの車両検知センサを設置する必要がなく、また、隣の
車線を走行する車両やその影が撮像視野内に入り込んだ
場合も誤検知を生じることなく、常に正しいナンバプレ
ート情報の認識結果を出力し得る車両のナンバプレート
認識装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車両のナンバプ
レート認識装置は、走行中の車両のナンバプレートを含
む画像を連続するフレーム画像として撮像する撮像手段
と、この撮像手段で撮像された連続画像を各フレームご
とに処理することにより、各フレームごとにナンバプレ
ート情報を認識する認識手段と、この認識手段から連続
する一定時間内に得られる複数の認識結果から、ナンバ
プレート情報を構成する個々の文字ごとに1つの認識結
果を選択し、それを最終的な答として出力する認識結果
総合判定手段とを具備している。
【0009】また、本発明の車両のナンバプレート認識
装置は、認識手段は、複数の認識手段からなり、これら
複数の認識手段を一定時間ごとに順次起動して、前記撮
像手段から得られる連続画像を各フレームごとに処理す
ることにより、各フレームごとにナンバプレート情報を
認識することを特徴とする。
【0010】また、本発明の車両のナンバプレート認識
装置は、認識手段は、1つの認識手段からなり、この1
つの認識手段により、前記撮像手段から得られる連続画
像を各フレームごとに処理することにより、各フレーム
ごとにナンバプレート情報を認識することを特徴とす
る。
【0011】また、本発明の車両のナンバプレート認識
装置は、認識手段から得られる認識結果は、個々の文字
に対する文字コードとその確からしさを表わす類似度か
らなることを特徴とする。
【0012】また、本発明の車両のナンバプレート認識
装置は、認識結果総合判定手段は、個々の文字ごとに各
フレームにおける認識結果から最大類似度を有する文字
コードを選択し、それを最終的な答として出力すること
を特徴とする。
【0013】また、本発明の車両のナンバプレート認識
装置は、認識結果総合判定手段は、各フレームごとに認
識された文字コードに対応する類似度に対して所定の重
み値を加えた後、最大類似度を有する文字コードを選択
し、それを最終的な答として出力することを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の車両のナンバプレート認識
装置は、認識結果総合判定手段は、個々の文字ごとに文
字サイズを検出し、この検出した文字サイズに応じた重
み値を対応する類似度に加えた後、最大類似度を有する
文字コードを選択し、それを最終的な答として出力する
ことを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の車両のナンバプレート認
識装置は、認識結果総合判定手段は、各フレームごとに
文字の位置を検出し、この検出した文字の位置が一定の
軌道上に存在するとき、その文字コードに対応する類似
度に対して所定の重み値を加えた後、最大類似度を有す
る文字コードを選択し、それを最終的な答として出力す
ることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、走行中の車両のナンバプ
レートを含む画像を連続するフレーム画像として撮像
し、この撮像した連続画像を各フレームごとに処理する
ことにより、各フレームごとにナンバプレート情報を認
識し、この認識により、連続する一定時間内に得られる
複数の認識結果から、ナンバプレート情報を構成する個
々の文字ごとに1つの認識結果を選択し、それを最終的
な答として出力することにより、走行中の車両を検知す
るために赤外線フォトセンサや超音波センサなどの外付
けの車両検知センサを設置する必要がなく、また、隣の
車線を走行する車両やその影が撮像視野内に入り込んだ
場合も誤検知を生じることなく、常に正しいナンバプレ
ート情報の認識結果を出力し得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係
る車両のナンバプレート認識装置の構成を概略的に示し
ている。図1において、1は車両2の走行路で、車両2
は図示矢印方向に走行するものとする。走行路1の側部
には、走行中の車両2のナンバプレート3を含む画像を
撮像する撮像手段としての撮像カメラ4が設置されてい
る。撮像カメラ4は、たとえば、工業用テレビジョンカ
メラなどから構成されている。
【0018】撮像カメラ4の近傍には、特に夜間、走行
中の車両2のナンバプレート3の部分を照明するための
照明装置5が設置されている。照明装置5は、一般的に
車両2の運転の妨げにならないように、近赤外光を出力
する光源が用いられる。撮像カメラ4の出力は、後で詳
細を説明するナンバプレート認識部6に送られ、ここで
ナンバプレート3上に記載されたナンバプレート情報が
認識されるようになっている。
【0019】図2は、本実施の形態に係る車両のナンバ
プレート認識装置の構成を概略的に示すブロック図であ
る。図2において、撮像カメラ4は、前述したように、
走行中の車両2からナンバプレート3を含む車両画像を
撮像するもので、通常、たとえば、1/30秒ごとに1
フレームの画像を転送する。
【0020】撮像カメラ4の出力は、ナンバプレート認
識部6a,6b,6c,6dにそれぞれ送られる。ナン
バプレート認識部6a,6b,6c,6dは、認識結果
総合判定部7からの起動命令にしたがい、撮像カメラ4
からの画像を取込み、後で詳細を説明するような認識処
理を行なうことにより、その認識結果を出力する。
【0021】認識結果総合判定手段としての認識結果総
合判定部7は、ナンバプレート認識部6a〜6dを1/
30秒ごとに順次起動することにより、ナンバプレート
認識部6a〜6dから出力される各認識結果を受入れ、
その各認識結果に基づき、後述するように総合判定し、
最終的な認識結果をホストコンピュータなどに出力する
ようになっている。
【0022】認識結果総合判定部7は、図3に示すよう
なフラグFa〜Fdをナンバプレート認識部6a〜6d
にそれぞれ対応させて備えている。フラグFa〜Fd
は、初期状態が0(OFF)の状態で、起動をかけたナ
ンバプレート認識部に対応するフラグを1(ON)にセ
ットする。そして、起動をかけたナンバプレート認識部
から認識結果を受取った時点で、対応するフラグを0
(OFF)にリセットするようになっている。
【0023】認識結果総合判定部7からナンバプレート
認識部6a〜6dに起動をかける場合、フラグが0(O
FF)であるナンバプレート認識部をサーチして優先的
に起動する。
【0024】なお、本実施の形態においては、4個のナ
ンバプレート認識部を用いて処理の説明を行なっている
が、ナンバプレート認識部個々の処理時間が1/30秒
以内であるならば、ナンバプレート認識部は1つでよい
し、1/15秒内であるならばナンバプレート認識部は
2つでよい。
【0025】また、認識処理の間隔が1/15秒ごとで
あるならば、ナンバプレート認識部の数は1/2でよ
い。このように、ナンバプレート認識部の数は4つに限
らず、認識処理の間隔と処理時間とによって決まること
は言うまでもない。
【0026】ナンバプレート認識部6a〜6dは、たと
えば、図4に示すように構成されている。すなわち、A
/D変換部11は、撮像カメラ4の出力(アナログ画像
信号)を取込み、取込んだ画像を例えば8ビットの濃淡
値を持つデジタル画像データに変換する。画像蓄積部1
2は、デジタル画像データを蓄える2次元のメモリであ
り、入力画像や2値化画像などの処理画像を一時的に蓄
える。
【0027】画像反転部13は、画像の濃淡値を反転す
る処理を行なう。2値化処理部14は、8ビット濃淡値
を持つ画像データを2値化し、”0”,”1”の2値画
像に変換する。このような2値化処理は、たとえば、特
願昭63−300744号などに記載されている技術に
より実現される。
【0028】車両番号検出部15は、画像蓄積部12に
蓄えられた2値画像に例えばラベリング処理を施し、計
測された座標情報や面積情報を解析し、車両番号文字列
を検出する。
【0029】分類番号検出部16は、画像蓄積部12に
蓄えられた2値画像において、車両番号文字列との相対
的な位置関係から限定される領域に対し、たとえば、ラ
ベリング処理を施し、計測された座標情報や面積情報な
どを解析し、分類番号文字列を検出する。
【0030】陸運支局検出部17は、画像蓄積部12に
蓄えられ2値画像において、車両番号文字列との相対的
な位置関係から限定される領域に対し、たとえば、ラベ
リング処理を施し、計測された座標情報や面積情報など
を解析し、陸運支局コード(文字列)を検出する。
【0031】仮名文字検出部18は、画像蓄積部12に
蓄えられた2値画像において、車両番号文字列との相対
的な位置関係から限定される領域に対し、たとえば、ラ
ベリング処理を施し、計測された座標情報や面積情報な
どを解析し、仮名文字を検出する。
【0032】サイズ判別部19は、プレート3のサイズ
を判別するものであり、たとえば、特開平1−2763
74号などに記載されている手法を用いる。認識手段と
しての文字認識部20は、検出された個々の文字パター
ンに対し、たとえば、パターンマッチングなどの手法を
施し、文字認識を行なう。その認識結果としては、個々
の文字パターンに対する文字コードと認識結果の確から
しさを表す類似度が出力される。
【0033】パラメータ解析部21は、車両番号検出部
15で検出された車両番号のサイズや面積、ナンバプレ
ート領域のヒストグラムや検出位置などを解析する。記
憶手段としての汎用メモリ22は、連結領域の解析に用
いるパラメータや文字認識の結果などが蓄えられる。
【0034】通信部23は、文字認識結果などの情報を
認識結果総合判定部7に送信するものである。制御部2
4は、本装置全体の制御を司るものであ。画像バス25
は、画像データの転送専用バスであり、画像蓄積部12
と各処理部との画像のやり取りに用いられる。汎用バス
26は、汎用データの転送バスであり、制御部24と各
処理部との制御データや文字認識結果などのデータのや
り取りに用いられる。
【0035】次に、上記のように構成されたナンバプレ
ート認識部6a〜6dにおけるナンバプレート情報の認
識処理について説明する。撮像カメラ4により撮像され
た車両2のナンバプレート3を含む画像は、A/D変換
部11によって取込まれ、A/D変換部11において、
たとえば、8ビットの濃淡値を持つデジタル画像データ
に変換され、一旦、画像蓄積部12に蓄えられる。ここ
で、撮像画像の一例を図5に示す。
【0036】画像蓄積部12に蓄えられた画像データ
は、2値化処理部14において、たとえば、図6に示す
ように、文字部分が”1”、背景部分が”0”の値を持
つ2値画像に変換される。車両番号のように、文字部分
と背景部分とにコントラストが存在する場合、コントラ
スト検出による2値化が有効である。このようなコント
ラスト検出による2値化方式として、たとえば、特願昭
63−300744号などに記載されている手法を用い
る。
【0037】車両番号検出部15では、2値化処理部1
4から得られた2値画像を解析することにより、車両番
号文字列を検出する。車両番号文字列の検出は、たとえ
ば、図7に示すフローチャートにしたがって行なわれ
る。
【0038】すなわち、まず、2値画像に例えばラベリ
ング処理を施し、連結領域の座標情報や面積情報を検出
する。次に、検出された連結領域の座標情報や面積情報
を解析し、車両番号文字らしい領域を選択する。車両番
号は、周知のように、寸法規約に即して記載されるの
で、連結領域のサイズや面積、横方向のピッチ、縦方向
の揃い方などを評価することにより、検出することがで
きる。
【0039】事業用のナンバプレートは、図8(b)に
示すように、自家用のナンバプレート(図8a参照)と
濃淡値が反転する。これまでの処理において、車両番号
文字列が検出されない場合は、画像反転部13において
濃淡値を反転した後、2値化以降の処理を同様に行な
い、車両番号文字列の検出を試みる。この時点で、自家
用/事業用の判別も自動的にできる。
【0040】ナンバプレート3上の文字は、先に述べた
ように、寸法規約に即して記載される。したがって、分
類番号や陸運支局コード、仮名文字などの位置は、車両
番号文字列との相対的な位置関係から探索する領域を限
定することができる。
【0041】分類番号検出部16では、図9に示すよう
に、車両番号Nとの相対的な位置関係から限定される検
出領域E1に対して、車両番号の検出と同様に2値化、
連結領域の解析を行なうことにより、分類番号を検出す
る。
【0042】同様に、陸運支局検出部17では、図10
に示すように、車両番号Nとの相対的な位置関係から限
定される検出領域E2に対して、2値化、連結領域の解
析を行なうことにより、陸運支局コードを検出する。
【0043】同様に、仮名文字検出部18では、図11
に示すように、車両番号Nとの相対的な位置関係から限
定される検出領域E3に対して、2値化、連結領域の解
析を行なうことにより、仮名文字を検出する。
【0044】こうして検出された車両番号、分類番号、
陸運支局コード、仮名文字は、文字認識部20におい
て、個々の文字パターンに対し、たとえば、周知のパタ
ーンマッチングなどの手法を施すことにより、文字認識
を行なう。その認識結果としては、個々の文字パターン
に対する文字コードと認識結果の確からしさを表す類似
度が出力される。
【0045】サイズ判別部19では、たとえば、特開平
1−276374号などに記載されている手法により、
ナンバプレート3のサイズを判別する。これら一連の処
理は、制御部24によって制御される。なお、連結領域
の解析に用いるパラメータや文字認識部20の認識結果
は、たとえば、図12に示すようなフォーマットで汎用
メモリ22に蓄えられる。汎用メモリ22内の認識結果
は、通信部23により認識結果総合判定部7へ送られ
る。
【0046】次に、認識結果総合判定部7の処理内容を
中心に走行中の車両2のナンバプレート3を認識する処
理について説明する。撮像カメラ4は、通常、図13に
示すように、通行車両がない場合は、その設置場所に応
じて道路面や路肩などの画像を撮像する。このような場
合に、認識結果総合判定部7からナンバプレート認識部
6a〜6dに認識処理の起動がかかった場合、認識結果
としては認識不可のコードが出力される。認識結果総合
判定部7では、このような認識不可のコードは無視し、
出力は行なわない。
【0047】図14に示すように、撮像カメラ4が撮像
する視野範囲内に車両2が進入し、ナンバプレート3が
画像内にある場合は、そのとき起動されたナンバプレー
ト認識部6a〜6dのいずれかにより、ナンバプレート
3の認識結果が出力される。さらに、図15に示すよう
に、通常の走行速度では少なくとも連続する数フレーム
間は撮像視野内にナンバプレート3が存在する。その
間、ナンバプレート認識部6a〜6dのいずれかから、
認識結果総合判定部7に認識結果が出力される。この出
力される認識結果は、ナンバプレート3内に記載される
文字の文字コードとその確からしさを表わす類似度から
なる。
【0048】認識結果には、ときによって誤りが生じる
ことがある。そこで、認識結果総合判定部7では、複数
フレームから得られる認識結果を総合的に判定して、最
終的な答えを決める。以下、車両番号の1桁目を例にと
って説明する。
【0049】最も単純な第1の方法は、各文字ごとに、
各フレームにおける認識結果から最大類似度を有する文
字コードを選択することである。たとえば、フレームN
における車両番号1桁目の最大類似度が「64」で、文
字コードが「5」であり、フレームN+1における車両
番号1桁目の最大類似度が「87」で、文字コードが
「6」であり、フレームN+2における車両番号1桁目
の最大類似度が「91」で、文字コードが「5」であっ
た場合、フレームNからN+2における車両番号1桁目
の最大類似度は「91」であり、その文字コードは
「5」である。したがって、車両番号1桁目の最終答え
は文字コード「5」、類似度「91」が出力される。
【0050】次に、第2の方法として、連続する数フレ
ーム間で同じ文字コードが複数回出力された場合は、そ
の文字コードに対する確からしさがより高まったと判断
して、該当文字コードの類似度に対して類似度を高める
ような重み付けを行なうことも考えられる。たとえば、
フレームNにおける車両番号1桁目の最大類似度が「6
4」で、文字コードが「5」であり、フレームN+1に
おける車両番号1桁目の最大類似度が「87」で、文字
コードが「6」であり、フレームN+2における車両番
号1桁目の最大類似度が「85」で、文字コードが
「5」であり、同じ文字コードが存在する場合の重み係
数を「1.2」とした場合、フレームNの文字コード
「5」に対する類似度は「64×1.2=76.8」、
フレームN+1の文字コード「6」に対する類似度は
「87」のまま、フレームN+2の文字コード「5」に
対する類似度は「85×1.2=102」となり、車両
番号1桁目の最終答えは文字コード「5」、類似度「1
02」が出力される。
【0051】次に、第3の方法として、文字サイズによ
って類似度に重み付けを行なうことも考えられる。すな
わち、一般的に、文字画像の解像度が高ければ認識精度
が向上する。そこで、文字の検出サイズが大きいものほ
ど認識結果の確からしさが高いと判断し、文字サイズの
大きさによって類似度を高めるような重み付けを行なう
ものである。
【0052】次に、第4の方法として、文字検出領域の
フレーム間の軌道により、該当文字コードの類似度に対
して類似度を高めるような重み付けを行なうことも考え
られる。撮像視野内を通過する車両のナンバプレート
は、画像内において、たとえば、画像の右端から現われ
て左端に消えていくといったような一定の軌道を持つ。
多くの場合、撮像カメラの設置位置によって、あらかじ
めその軌道は予測できる。そこで、各フレームごとに検
出される文字領域の連続するフレーム上での軌道を求
め、あらかじめ予測された軌道と一致するならば、その
軌道上で検出された文字領域における類似度を高める重
み付けを行なうものである。
【0053】なお、これまでの例では、車両番号の1桁
目を例にとって説明を行なってきたが、同様の処理を他
桁の車両番号、分類番号、陸運支局、仮名文字全ての項
目に対して実施し、最終的なナンバプレート全体の認識
結果を決定する。
【0054】また、隣の車線を走行する車両が撮像視野
内に入り、そのナンバプレートが画像内に存在するよう
な場合においても、文字サイズを調べることにより、そ
れらを無視することができる。すなわち、手前の車線を
走行する車両のものであれば、文字サイズは極端に大き
く、また、後方の車線を走行する車両のものであれば、
文字サイズは極端に小さくなる。したがって、文字サイ
ズを一定範囲の値で閾値処理することにより、着目する
車線を走行する車両のみを対象とすることができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、走
行中の車両を検知するために赤外線フォトセンサや超音
波センサなどの外付けの車両検知センサを設置する必要
がなく、また、隣の車線を走行する車両やその影が撮像
視野内に入り込んだ場合も誤検知を生じることなく、常
に正しいナンバプレート情報の認識結果を出力し得る車
両のナンバプレート認識装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両のナンバプレー
ト認識装置の構成を概略的に示す構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係る車両のナンバプレー
ト認識装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図3】認識結果総合判定部における起動フラグの一例
を示す図。
【図4】ナンバプレート認識部の構成を具体的に示すブ
ロック図。
【図5】撮像画像例を示す図。
【図6】2値化画像の一例を示す図。
【図7】車両番号文字列の検出処理を説明するフローチ
ャート。
【図8】自家用/事業用プレートの一例を示す図。
【図9】分類番号の検出処理を説明するための図。
【図10】陸運支局コードの検出処理を説明するための
図。
【図11】仮名文字の検出処理を説明するための図。
【図12】汎用メモリのメモリマップを示す図。
【図13】撮像画像例を示す図。
【図14】撮像画像例を示す図。
【図15】撮像画像例を示す図。
【図16】ナンバプレート上に表示されたナンバプレー
ト情報の一例を示す図。
【符号の説明】
1……走行路、2……車両(自動車)、3……ナンバプ
レート、4……撮像カメラ(撮像手段)、6,6a〜6
d……ナンバプレート認識部、7……認識結果総合判定
部(認識結果総合判定手段)、11……A/D変換部、
12……画像蓄積部(記憶手段)、15……車両番号検
出部、16……分類番号検出部、17……陸運支局検出
部、18……仮名文字検出部、19……サイズ判別部、
20……文字認識部(認識手段)、21……パラメータ
解析部、22……汎用メモリ(記憶手段)、23……通
信部、24。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中の車両のナンバプレートを含む画
    像を連続するフレーム画像として撮像する撮像手段と、 この撮像手段で撮像された連続画像を各フレームごとに
    処理することにより、各フレームごとにナンバプレート
    情報を認識する認識手段と、 この認識手段から連続する一定時間内に得られる複数の
    認識結果から、ナンバプレート情報を構成する個々の文
    字ごとに1つの認識結果を選択し、それを最終的な答と
    して出力する認識結果総合判定手段と、 を具備したことを特徴とする車両のナンバプレート認識
    装置。
  2. 【請求項2】 前記認識手段は、複数の認識手段からな
    り、これら複数の認識手段を一定時間ごとに順次起動し
    て、前記撮像手段から得られる連続画像を各フレームご
    とに処理することにより、各フレームごとにナンバプレ
    ート情報を認識することを特徴とする請求項1記載の車
    両のナンバプレート認識装置。
  3. 【請求項3】 前記認識手段は、1つの認識手段からな
    り、この1つの認識手段により、前記撮像手段から得ら
    れる連続画像を各フレームごとに処理することにより、
    各フレームごとにナンバプレート情報を認識することを
    特徴とする請求項1記載の車両のナンバプレート認識装
    置。
  4. 【請求項4】 前記認識手段から得られる認識結果は、
    個々の文字に対する文字コードとその確からしさを表わ
    す類似度からなることを特徴とする請求項1,2または
    3記載の車両のナンバプレート認識装置。
  5. 【請求項5】 前記認識結果総合判定手段は、個々の文
    字ごとに各フレームにおける認識結果から最大類似度を
    有する文字コードを選択し、それを最終的な答として出
    力することを特徴とする請求項4記載の車両のナンバプ
    レート認識装置。
  6. 【請求項6】 前記認識結果総合判定手段は、各フレー
    ムごとに認識された文字コードに対応する類似度に対し
    て所定の重み値を加えた後、最大類似度を有する文字コ
    ードを選択し、それを最終的な答として出力することを
    特徴とする請求項4記載の車両のナンバプレート認識装
    置。
  7. 【請求項7】 前記認識結果総合判定手段は、個々の文
    字ごとに文字サイズを検出し、この検出した文字サイズ
    に応じた重み値を対応する類似度に加えた後、最大類似
    度を有する文字コードを選択し、それを最終的な答とし
    て出力することを特徴とする請求項4記載の車両のナン
    バプレート認識装置。
  8. 【請求項8】 前記認識結果総合判定手段は、各フレー
    ムごとに文字の位置を検出し、この検出した文字の位置
    が一定の軌道上に存在するとき、その文字コードに対応
    する類似度に対して所定の重み値を加えた後、最大類似
    度を有する文字コードを選択し、それを最終的な答とし
    て出力することを特徴とする請求項4記載の車両のナン
    バプレート認識装置。
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