JP2000162308A - 水中探索用超音波送受波器および水中探索装置 - Google Patents

水中探索用超音波送受波器および水中探索装置

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JP2000162308A JP10334695A JP33469598A JP2000162308A JP 2000162308 A JP2000162308 A JP 2000162308A JP 10334695 A JP10334695 A JP 10334695A JP 33469598 A JP33469598 A JP 33469598A JP 2000162308 A JP2000162308 A JP 2000162308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水面下の全方向を均一に探索可能な水中探索用
超音波送受波器および水中探索装置を作成する。 【解決手段】球面40上に超音波振動素子14を配置す
る際に、水中探索を行おうとする範囲で、前記球面40
に内接する正多面体の頂点位置に配置するとともに、こ
の頂点位置に配置した各振動素子14に対して、さら
に、実質的に等間隔と見なされる間隔位置に振動素子1
4を配置する。このように配置することにより、超音波
振動素子14が、水中探索を行うとする範囲で、均一に
かつ緻密に配置され、水面下全方向を緻密かつ高速に探
索することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、海中の
魚群を捕捉し映像として表示する魚群探知機等に適用し
て好適な水中探索用超音波送受波器および水中探索装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置の従来技術として、サーチ
ライトソナーやスキャニングソナーが実用化されてい
る。
【0003】サーチライトソナーは、送受信がともに同
一の細いビームパターンで行われるソナーシステムであ
り、船底のドーム内に配置されて超音波を送受する送受
波器をサーチライトのように方位角、俯角をともにリモ
コン操作して機械的に任意の方向に向ける機構を有し、
1回の送信で所望の1つの方向を探索することができ
る。
【0004】スキャニングソナーとしては、セクタスキ
ャニングソナーや半周型スキャニングソナーおよび全周
型スキャニングソナーがある。
【0005】セクタスキャニングソナーは、超音波振動
素子を直線状に多素子配列して送受波器を構成したもの
であり、半周型スキャニングソナーは、超音波振動素子
を円弧状に多素子配列して送受波器を構成したものであ
り、これらのスキャニングソナーにおいても、送受波器
を方位角、俯角方向にリモコン操作により向ける機構を
有する。このセクタスキャニングソナーによれば、ある
範囲、例えば平面内の90°の範囲を1回の超音波の送
信で探索することができる。
【0006】全周型スキャニングソナーは、円筒表面の
円周方向と軸方向に分割配列された多数の振動素子によ
り送受波器が構成されている。この全周型スキャニング
ソナーによれば、円筒軸方向に対する水平方向の全周3
60°にわたって1回の超音波の送信により探索するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーチ
ライトソナーは、ある1つの方向を探索するのに、送受
波器から超音波パルスを送波した後、所定の探索距離の
反射エコーが帰来するまでの間、送受波器をその方向に
指向させておく必要がある。このため、広範囲を探索す
る場合には探索範囲に応じた測定時間を要し、周囲の探
索状況が時々刻々変化する例えば動きの早い魚群の探索
には自ずと限界がある。
【0008】これに対して、セクタスキャニングソナー
や半周型スキャニングソナーによれば、サーチライトソ
ナーに比較して探索時間が数分の1あるいは10分の1
程度に格段に短縮されるが、依然として、水面下全方向
といった広範囲の探索を行う場合には数十秒の時間を要
するという問題がある。
【0009】一方、全周型スキャニングソナーにおい
て、受信ビームは、円筒軸方向に対する水平方向の全周
(360°)を1〜2msで探索することができるが、
円筒状多素子配列という配列形状の制約から円筒軸直下
方向の音響特性が極端に劣化し、その方向の探索が事実
上不可能になるという問題がある。
【0010】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、水面下の全方向を短時間で探索するこ
とを可能とする水中探索用超音波送受波器および水中探
索装置を提供することを目的とする。
【0011】また、この発明は、探索方向として水面下
の所望の方向に切り変えて短時間で探索すること、ある
いは水平方向全周360°を短時間で探索することを可
能とする水中探索用超音波送受波器および水中探索装置
を提供することを目的とする。
【0012】さらに、この発明は、探索範囲の遠距離、
中距離または近距離に応じて容易に動作を最適化するこ
とを可能とする水中探索用超音波送受波器および水中探
索装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この項では、理解の容易
化のために、図面中の符号を付けて説明する。したがっ
て、この項に記載した内容が、その符号を付けたものに
限定して解釈されるものではない。
【0014】この発明の水中探索用超音波送受波器は、
例えば、図2に示すように、球面40上に配置される超
音波振動素子を、水中探索を行おうとする範囲で、前記
球面に内接する正多面体42の少なくとも頂点位置に配
置するようにしている(請求項1記載の発明)。
【0015】この水中探索用超音波送受波器を用いるこ
とにより、1回の送信により、例えば、水平方向360
°の探索を高速に行うことができる可能性が得られる。
また、同様に、1回の送信により水面下全方向の探索を
高速に行うことができる可能性が得られる。
【0016】この発明の水中探索用超音波送受波器は、
球面上に配置される超音波振動素子を、水中探索を行お
うとする範囲で、前記球面上に配置する際、前記球面に
内接する正多面体の頂点位置に配置するとともに、この
頂点位置に配置した各振動素子に対して、実質的に等間
隔と見なされる間隔位置に振動素子を配置し、配置され
た超音波振動素子について、隣り合う振動素子間の間隔
をdとし、該間隔dのばらつきの平均値をdmとしたと
き、0.9dm<d<1.1dmを満足するように配置
する(請求項2記載の発明)。
【0017】このように配置することにより、超音波振
動素子が、水中探索を行おうとする範囲で、均一にかつ
緻密に配置され水面下全方向を緻密にかつ高速に探索す
ることができる可能性が得られる。
【0018】さらに、この発明の水中探索用超音波送受
波器は、球面上に配置される超音波振動素子を、水中探
索を行おうとする範囲で、前記球面に内接する正多面体
の頂点位置に配置するとともに、前記正多面体の各辺を
前記球面上に大円の一部となるように投影して得られる
球面上の稜線に囲まれる球表面の同一形状の曲面を、該
曲面上で大円の一部となる円弧にて分割を繰り返したと
きの稜線の交点位置に配置する(請求項3記載の発
明)。
【0019】このようにすれば、超音波振動素子を球面
上に機械的に均一かつ緻密に配置することができる。
【0020】正多面体としては、超音波振動素子の配置
位置の均一性をより高くするために、正20面体が好ま
しいが(請求項4記載の発明)、正4面体、正6面体、
正8面体、正12面体のいずれを用いてもよい。
【0021】この発明の水中探索装置は、球面上に相互
に実質的に等間隔と見なせる間隔で振動素子が多数配置
された球面アレイを、送信時には、並列接続手段22に
より前記振動素子を並列接続して送信し、受信時には、
同心円環状接続手段26により前記振動素子を複数の同
心円環(#R1、#R2、…、#RN)状に接続して受
信し、ビームフォーミング手段28により複数の同心円
環状に接続された振動素子の受信出力信号Q1〜QNに
対して振幅シェーディングと位相遅延をかけて合成し、
前記球面アレイの中心と前記同心円環の球面状の中心と
を結ぶ線を指向性主軸MAとする細いビームを形成し、
スキャニング手段(26、16)により前記複数の同心
円環を前記球面アレイ上で同心円状またはスパイラル状
に連続して切り換えて、前記ビームフォーミング手段の
出力を記憶手段32により記憶し、該記憶手段に記憶さ
れた出力を表示器36に表示する(請求項5記載の発
明)。
【0022】請求項5記載の発明によれば、1回の送信
により、例えば、水平方向360°の表示器上での探索
ばかりでなく、水面下全方向の表示器上での探索をも高
速に行うことができる。
【0023】この場合、記憶手段に、ビームフォーミン
グ手段の出力を、3次元表示の座標に対応して記憶する
ようにすることで、表示器上で、例えば、水面下全方向
についての、3次元表示を行うことができる(請求項6
記載の発明)。
【0024】この請求項5または6記載の水中探索装置
において、さらに、前記球面アレイを構成する振動素子
を一斉に励振するかまたは一部選択的に励振するかを切
り替える励振切替手段16と、該励振切替手段により、
一部選択的に励振することが選択された場合には、前記
球面アレイの垂直貫通軸に対して水平に段階的に円環状
に分割し、分割した各円環に含まれる振動素子を相互に
接続し、相互に接続された各円環状振動素子に印加する
励振電圧の振幅と位相を可変可能な振幅・位相切替手段
(72、18)とを備える(請求項7記載の発明)。
【0025】この請求項7記載の発明によれば、見やす
い3次元映像を表示し得る可能性が得られる。
【0026】この請求項7記載の水中探索装置におい
て、さらに、水中探索範囲を、水平方向の遠距離、略周
囲斜め方向の中距離または周囲全方向の近距離に設定す
る探索範囲設定手段を備え、該探索範囲設定手段におけ
る設定に応じて、前記励振切替手段により、超音波送信
範囲を切り替え、かつ前記スキャニング手段により、受
信ビームが前記音波送信範囲と同一の範囲をスキャニン
グさせることにより、探索範囲の遠距離、中距離または
近距離に応じて容易に動作を最適化することができる
(請求項8記載の発明)。
【0027】この請求項6〜8のいずれか1項に記載の
水中探索装置において、前記振動素子における送信信号
の周波数を、トーンバースト波送信時間内で可変する周
波数可変手段16を備えることで、魚群等の探索をもれ
なく行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0029】図1は、この発明の一実施の形態の水中探
索装置10の電気回路的構成を示している。
【0030】この図1例の水中探索装置10は、この実
施の形態の水中探索用超音波送受波器としての球面アレ
イ送受波器12を有している。球面アレイ送受波器12
は、球面40上に超音波振動素子(以下、単に振動素子
ともいう。)14が相互に略等間隔で多数配置された構
成とされ、船底等に配置される。
【0031】この球面アレイ送受波器12は、CPU
(スキャニング手段、探索範囲設定手段、周波数可変手
段)16からの制御信号に基づき駆動信号発生回路1
8、送信回路20および送受切換回路(並列接続手段)
22を介して励振される。すなわち、CPU16からの
制御信号を受け取った駆動信号発生回路18は、探索距
離の設定に応じて送信時の球面アレイ送受波器12の後
述する各円環状の振動素子14を励振する各駆動信号を
発生する。これらの駆動信号は送信回路20により電力
増幅され、送受切換回路22を介して球面アレイ送受波
器12を構成する各振動素子14を励振する。
【0032】これにより、球面アレイ送受波器12を構
成する各振動素子12から、水中の全方向あるいは所望
の方向に超音波ビームが発射される。
【0033】全方向あるいは所望の方向に発射された超
音波ビームが、図示しないターゲットにより反射され、
反射エコーとして球面アレイ送受波器12に帰来する。
そして、反射エコーは、球面アレイ送受波器12を構成
する各振動素子14により形成される受信ビームに基づ
き、電気信号としての受信信号(反射エコー信号または
反射エコーともいう。)に変換され、送受切換回路22
を介してプリアンプ24に供給され、該プリアンプ24
にて所定のレベルに増幅されてスイッチング部(スキャ
ニング手段、同心円環状接続手段)26に供給される。
【0034】スイッチング部26は、CPU16の制御
下に、受信ビームを合成する振動素子14を高速に選択
し、ビーム合成回路(ビームフォーミング手段)28に
受信信号を送る。
【0035】ビーム合成回路28は、後述するように、
受信ビームを合成する円形開口において同心円環に分割
された各出力を所定の整相処理とシェーディング処理を
行って加算し、受信ビームを合成し、TVG(Time Var
iing Gain )回路30へ送る。
【0036】TVG回路30は、周知のように、ターゲ
ットまでの距離に係わらず受信信号レベルが一定となる
ように、距離に応じて利得を可変して受信信号を増幅し
た後、その出力信号を内蔵の検波器で検波し、さらに内
蔵のA/D変換器によりデジタル信号である受信信号に
変換する。
【0037】CPU16は、このデジタル信号を、受信
ビームのスキャニング方位(xyzの3次元方位)と距
離情報に対応させて記憶手段であるメモリ32に記憶さ
せる。
【0038】さらに、CPU16は、スキャニング方位
と距離情報から受信信号の3次元座標を算出し、その算
出した座標値とともに、メモリ32に記憶してあるデジ
タル信号をインタフェース部34を介してカラーCRT
等の表示器36に転送する。
【0039】表示器36では、このデジタル信号を内蔵
のD/A変換器によりアナログの映像信号に変換し、表
示器36上にターゲットに関する受信ビームに対応する
3次元映像を表示する。
【0040】この発明の一実施の形態に係る水中探索装
置10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次に、その要部の詳細な構成およびその動作を説明
する。
【0041】まず、球面アレイ送受波器12について、
その球面40上に実質的に等間隔と見なせる間隔で振動
素子14を配置させる技術について説明する。
【0042】図2は、中心Oを有する球面40と、その
球面40に内接する正多面体の例としての正20面体4
2を示している。なお、図2においては、便宜上、船体
の方向(真上方向ともいう。)の軸をZ軸、水中鉛直直
下方向(真下方向ともいう。)の軸をZ′軸としてい
る。
【0043】振動素子14は、基本的には、正20面体
42を構成する各正三角形の頂点位置に、各振動素子1
4の振動面の法線ベクトルが球の半径方向の外側に向か
う方向と一致するように配置する。なお、実際上、振動
素子14は、図1に模式的に示すように、球面アレイ送
受波器12から見て船底方向であるZ方向には配置する
必要がなく、水中探索を行おうとする範囲で、球面40
に内接する正多面体の少なくとも頂点位置に配置すれば
よい。
【0044】図3は、図2に示す正20面体42を構成
する1つの正三角形ABCにおいて、各辺AB,BC,
CAを球の大円(球面40を、その中心Oを通る平面で
切ったとき、切り口に現れる円)の一部となるように、
球面40に投影した図を示している。
【0045】このようにして作図された球面40上の曲
面三角形ABCにおいて、投影された弧(稜線であり、
曲線であることに注意)AB,BC,CAの中点に点
A′,B′,C′を採る。そして、さらに、球面40上
の正20面体42を構成する各三角形に対応する全ての
曲面三角形の弧の各中点A′,B′,C′に振動素子1
4を配置する。
【0046】次に、新たに作図された正三角形A′B′
C′の各辺(直線)A′B′,B′C′,C′A′が同
様に球の大円の一部となるように球面40上に投影し、
弧A′B′,B′C′,C′A′を作図する。
【0047】このようにして作成された球面40上の4
個の曲面三角形A′BB′,B′CC′,C′AA′,
A′B′C′について、各々の辺の中点を採り、それら
の中点を振動素子14の新たな配置位置とする。
【0048】そして、以上のような分割過程を正20面
体42の各面(各正三角形)について同時に行うことに
よって振動素子14を球面40上に相互に略等間隔(実
質的に等間隔と見なされる間隔位置)に配置することが
できる。
【0049】このように振動素子14を配置していけ
ば、配置された超音波振動素子14について、隣り合う
振動素子14間の間隔(距離)をdとし、該間隔dのば
らつきの平均値をdmとしたとき、振動素子14は、各
間隔dが次の(1)式を満足するように容易に配列する
ことができる。
【0050】 0.9dm<d<1.1dm …(1) 図4は、振動素子14が略等間隔に配置された球面アレ
イ送受波器12(図1に示したものと同一のものであ
る。)を示している。
【0051】上述した、球面40上に実質的に等間隔と
見なせる間隔で振動素子14を配置させる技術によれ
ば、球面40の全周にわたって略等間隔に振動素子14
を配置することが可能であるが、上述したように、船底
等に取り付けられる球面アレイ送受波器12としては、
水中探索を行おうとする範囲、この実施の形態では、水
面下の半球面方向(真下方向と水平方向)、換言すれ
ば、水面下全方向に探索範囲を限定しているため、Z軸
方向側の上面部の振動素子14は、取り付けないように
してコストを削減している。
【0052】以上のように、球面アレイ送受波器12
は、振動素子14が、水中探索を行おうとする範囲で、
球面40に内接する正20面体42の頂点位置に配置さ
れるとともに、前記正20面体42を構成する正三角形
の各辺を、球面40上に大円の一部となるように投影し
て得られる球面上の稜線で囲まれる球表面(球面)の同
一形状の曲面を、該曲面上に大円の一部となる円弧にて
分割を繰り返したときの稜線の交点位置に配置されるよ
うにしている。
【0053】この場合、球面40に内接する正多面体
は、正20面体42に限らず、正4面体、正6面体、正
8面体または正12面体とすることができるが、前記頂
点位置と前記交点位置に配置される振動素子14の隣り
合う配置間隔の均一性の観点からは、より多面体、すな
わち正20面体42から出発して交点を作図した方がよ
り等間隔性を得られる点で有利である。
【0054】以上の説明が、球面40上に実質的に等間
隔と見なせる間隔で振動素子14を配置させる技術の説
明である。
【0055】次に、受信時におけるビーム(受信ビー
ム)の合成技術の例について説明する。
【0056】受信ビームは、球面アレイ送受波器12の
探索範囲である水面下全方向中、任意の方向に指向させ
ることができる。
【0057】図5は、振動素子14が球面アレイ送受波
器12上に配置される位置である、球面40上のある交
点O′を中心とした円形開口48内に含まれる振動素子
14からなる振動素子群114により形成される受信ビ
ーム46の形状を模式的に示している。
【0058】図6は、円形開口48内に含まれる振動素
子14が、受信時には、中心である交点O′から、それ
ぞれ、N個の同心円環#R1、#R2、…、#RN内毎
の振動素子群114R1、114R2、…、114RN
に分割される様子を示している。ここで、同心円環#R
1、#R2、…、#RNの各幅は、超音波の伝搬波長を
λとするとき、λ/2(半波長)に選択されている。幅
をλ/2に選択した理由は、幅をλ/2の近傍とするこ
とにより、受信ビーム46で発生するサイドローブを抑
制することができるからである。
【0059】各同心円環#R1、#R2、…、#RNに
含まれる振動素子14からの各受信信号は、スイッチン
グ部26を構成するスイッチにより、後述するように、
振動素子14が相互に接続されるようにして、合成され
る。
【0060】図7は、ある交点O′において、受信ビー
ム46を形成する際の整相処理とシェーディング処理の
説明に供される線図である。相互に接続された各同心円
環#R1、#R2、…、#RNに含まれる振動素子14
の受信出力信号は、図7中の矢印群で模式的に示すよう
に、球面の曲率を原因とする位相誤差を補正するための
整相処理(受信出力信号を交点O′の接平面である整相
面50上の信号とすること。)が必要とされ、また、受
信ビームの主軸指向方向(指向性主軸)MAにおける指
向性サイドローブを低減するためのシェーディング分布
52に基づくシェーディング処理が必要とされる。
【0061】図8は、球面アレイ送受波器12におい
て、球面40の半径を8λ、所望の受信ビーム46を合
成するための円形開口48(図5参照)の半径を4λ、
振動素子14の半径を0.25λとした場合の正20面
体42から形成された各交点上への振動素子14の水平
方向の配置例を示している。なお、図8において、X
軸,Y軸は、それぞれ、波長λ毎の目盛を付けている。
【0062】図9は、シェーディング分布52としてハ
ミング分布とした場合の、図8配置例の受信ビームパタ
ーン(図6の受信ビーム46の一例としてのパターン)
54のシミュレーション波形を示している。受信ビーム
指向方向MAで指向性を0dBに規格化している。この
受信ビームパターン54によれば、指向方向幅(受信ビ
ーム幅)が約6°(−3dB全幅)ときわめて急峻であ
り、また、サイドロープが−30dB程度以下ときわめ
て小さい値になっており、探索のためにきわめて優れた
受信ビームパターン54となっていることが分かる。
【0063】次に、送信時における送信ビームの形成方
法の例について説明する。
【0064】送信ビームは、探索距離に応じて送信ビー
ムパターンを切り換えるように構成している。
【0065】図10は、球面アレイ送受波器12を垂直
軸Z−Z′に対して輪切りした円環#1、#2、…、#
Mの模式図を示している。
【0066】各円環#1、#2、…、#M内の振動素子
群114#1、114#3、…、114#Mは、送信時
に送信信号が合成されるように、相互に接続される。
【0067】図11は、探索距離が遠距離である場合の
各円環#1、#2、…内の振動素子群114#1、11
4#3、…、114#m(m<M)を励振するための振
幅と位相の最適設定状態を示している。すなわち、整相
面59で位相が一致するように各円環#1、#2、…内
の振動素子群114#1、114#3、…、114#m
(m<M)毎に所定の遅延をかけ、かつ整相方向MBに
おいて、送信ビームのサイドロープが小さくなるよう
に、例えば、ハミング分布のようなシェーディング分布
61に基づくシェーディング処理を行う。
【0068】図12、図13、図14は、それぞれ、図
11の遠距離探索時に対応する励振円環群60(図中、
ハッチングで示した部分)とその送波指向性パターン
(送信指向性パターン、送波ビーム)66の例、中距離
探索時に対応する励振円環群62(図中、ハッチングで
示した部分)とその送波指向性パターン(送信指向性パ
ターン、送波ビーム)68の例、近距離探索時に対応す
る励振円環群64(図中、ハッチングで示した部分)と
その送波指向性パターン(送信指向性パターン、送波ビ
ーム)70の例を示している。
【0069】図12から分かるように、遠距離探索時に
は、球面アレイ送受波器12の中央部分の励振円環群6
0を用いて水平方向にサイドローブの小さい鋭い送波ビ
ーム66を形成し、水平方向の送波音圧レベルの増大を
図っている。
【0070】また、図13から分かるように、中距離探
索時においては、ターゲットが少し接近していることを
考慮して、励振円環群62を、遠距離探索時に比較して
少し下側にずらしている。このように少し下側にずらし
た励振円環群62を用いることにより、垂直面指向性を
水平方向に対して角度θ°だけティルトし、かつ送波ビ
ーム68のビーム幅を若干広げた形状とすることができ
る。
【0071】さらに、図14から分かるように、近距離
探索時においては、球面アレイ送受波器12を構成する
全ての振動素子14を同位相・同振幅で励振する励振円
環群64とすることで、水面下全方向を探索可能な略無
指向性の送波指向性パターン70とすることができる。
【0072】そして、送信後、直ちに受信状態となり、
図5を参照して説明した受信ビーム(受波ビームともい
う。)46は、上記遠距離、中距離および近距離の探索
距離の切り替えに応じて、探索範囲内を均一にカバーす
るように垂直軸Z−Z′を中心として円心状またはスパ
イラル状に高速に走査(スキャニング)される。
【0073】図15は、送受切換回路22の詳細な構成
と、この送受切換回路22に接続される球面アレイ送受
波器12と送信回路20とプリアンプ24との詳細な接
続関係を示している。
【0074】送信回路20は、図10に示した送信時に
分割される円環#1、#2、…、#Mの個数と同数の送
信回路20#1〜20#Mから構成されている。送受切
換回路22は、送受切換回路22#1〜22#Mから構
成される。
【0075】送信回路20#1の出力は、送受切換回路
22#1を構成する互いに逆方向に接続された(それぞ
れのアノードが、それぞれ他方のカソードに接続され
た)ダイオードDを介して、円環#1に含まれる振動素
子群114#1を構成する複数の各振動素子14#1の
正極に接続されている。
【0076】また、各振動素子14#1の正極は、送受
切換回路22#1を構成するコンデンサCとインダクタ
ンスLの直列共振回路を通じて接地されている。この場
合、コンデンサCとインダクタンスLとの中点と、接地
との間に、送受切換回路22#1を構成する互いに逆方
向に接続されたダイオードDが配されている。
【0077】さらに、各振動素子14#1の負極側は、
送受切換回路22#1を構成する互いに逆方向に接続さ
れたダイオードDを介して接地されるとともに、対応す
る各プリアンプ24#1の入力側に接続されている。
【0078】他の送信回路20#2〜送信回路20#M
に係わる構成も、上述の送信回路20#1の構成と同様
であるが、各送信回路20#1、送信回路20#2、
…、送信回路20#Mにより駆動される振動素子群11
4#1、114#2、…、114#Mに含まれる振動素
子14#1、振動素子14#2、…、振動素子14#M
の個数は、図10からも明らかなように、Z−Z′軸方
向の中央部が最大の数となり、その中央部からZ軸およ
びZ′軸に向かう毎に徐々に少ない数となる。
【0079】プリアンプ24#1、プリアンプ24#
2、…、プリアンプ24#Mの各個数は、それぞれ、対
応する円環#1、#2、…、#Mにそれぞれ含まれる振
動素子14#1、14#2、…、14#Mの個数に等し
い数となる。
【0080】送信回路20#1〜20#Mの入力端子#
1〜#Mには、図示していないM個の駆動信号発生回路
18(18#1〜18#M:図1参照)から、それぞ
れ、駆動信号P1〜PMが供給される。
【0081】それら駆動信号発生回路18#1〜18#
Mには、CPU16からそれぞれ、駆動信号発生用制御
信号と、例えば、10MHzの基準クロック信号が供給
される。
【0082】図16は、送信回路20#1に供給される
送信回路駆動信号P1の波形例を示している。各駆動信
号発生回路18#1〜18#Mは、それぞれカウンタ
(計数回路)を内蔵しており、CPU16から供給され
る上記10MHzの基準クロック信号を分周し、超音波
送信キャリア周波数f0(=1/t0)、パルス幅T
w、パルス繰り返し周期T0のトーンバースト波送信パ
ルスである送信回路駆動信号P1を発生する。この場
合、CPU16は、駆動信号発生用制御信号により、各
駆動信号発生回路18#1〜18#Mに内蔵されるカウ
ンタをプリセットさせることで、各送信パルスP1〜P
Mの位相(立ち上がりタイミングTs)の設定を行うと
ともに、パルス幅Twの期間のみカウンタを動作させる
制御を行う。
【0083】なお、各送信回路20#1〜20#Mの出
力側には、それぞれ、図17に示すような出力トランス
72が配され、この出力トランス72の2次コイル72
b側のタップ72cをリレー74で切り換えることによ
り、図11、図12に示した遠距離探索時における円環
#1〜#Mのシェーディング分布61に対応するシェー
ディング処理を行うことができる。実際上、出力トラン
ス72の2次コイル72b側には、図18に示す正弦波
のトーンバースト信号S(S1〜SM)が発生され、送
受切換回路22#1〜22#Mを通じて球面アレイ送受
波器12を構成する各振動素子14#1〜14#Mに供
給される。
【0084】各送信回路20#1〜20#Mに入力され
る駆動信号P1〜PMとしては、図13に示す中距離探
索時および図14に示す近距離探索時には、図18の波
形図中の駆動信号P1(図16に示した波形と同じ波
形)と同一(振幅が等しく同相で同一タイミング)の駆
動信号が、駆動信号P2〜PMとしても、各送信回路2
0#2〜20#Mに供給される。
【0085】これに対して、図11および図12を参照
して説明した遠距離探索時には、整相面59で同相とな
るように、駆動信号P1〜PMに、例えば、図18の駆
動信号P2に示すような、位相ΔPが与えられて送信回
路20#1〜20#Mに供給される。
【0086】このような送信回路20#1〜20#Mの
入力信号としての駆動信号P1〜PMに対して、それぞ
れ同相の正弦波のトーンバースト信号S(S1〜SM)
(図18中には、駆動信号P1と同相のトーンバースト
信号S1のみを描いている。)が、それぞれ、球面アレ
イ送受波器12を構成する振動素子群114#1(14
#1)、114#2(14#2)、…、114#M(1
4#M)に、送信回路20 #1〜20#Mの出力信号
として供給される。
【0087】なお、図18に示すトーンバースト信号S
(S1〜SM)の振幅Vaは、送信回路20を構成する
出力トランス72(図17参照)のシェーディングに依
存するが、通常、Va=100Vp−p〜1000Vp
−pである。
【0088】図19は、送信時における送受切換回路2
2(図19では、代表として送受切換回路22#1のみ
を詳しく描いている。)の等価回路を示している。この
送信時等価回路の動作を送受切換回路22#1を例とし
て、図15の回路と対照しながら説明する。なお、残り
の送受切換回路22#2〜22#Mも同じ動作である。
【0089】ここで、図15中の送受切換回路22中の
直列共振回路を構成するコンデンサCとインダクタンス
Lの共振周波数frは、超音波送信キャリア周波数f0
と同一の周波数(fr=f0)に設定されている。
【0090】この場合、送信時には、図18に示した、
電圧振幅Va=100Vp−p〜1000Vp−pのト
ーンバースト信号S1が送受切換回路22#1に供給さ
れるので、互いに逆方向に接続されたダイオードD(送
信回路20#1と振動素子14#1の正極との間のダイ
オードDと、振動素子14#1の負極と接地との間のダ
イオードD)は、図19に点線の引き出し線で示すよう
に、全て短絡状態となる。
【0091】したがって、送信時には、各振動素子14
#1が並列的に接続されることになる、この場合、コン
デンサCの容量を、超音波送信キャリア周波数f0での
インピーダンス{1/2πf0×C}が、並列接続され
ている各振動素子14#1の合成インピーダンスと比較
して5倍以上の大きさに選択しておくことにより、コン
デンサCは、ほぼ開放状態と考えることができる。この
とき、各振動素子14#1から超音波が水中に発射され
る。
【0092】図20は、受信時における送受切換回路2
2(図20では、代表例として送受切換回路22#1の
みを描いている。)の等価回路を示している。この受信
時等価回路の動作を送受切換回路22#1を例として、
図15の回路と対照しながら説明する。なお、受信時に
おいて、残りの送受切換回路22#2〜22#Mも送受
切換回路22#1と同じ動作である。
【0093】受信時において、各振動素子14#1の正
負電極間に誘起する受信電圧は、数μV〜数十μVと微
小なオーダーであるため、各ダイオードDは、開放状態
となる。また、コンデンサCとインダクタンスLとによ
る直列共振回路は、短絡状態(インピーダンスがゼロ
値)となる。したがって、各振動素子14#1の正極
は、接地状態となり、各振動素子14#1の負極に発生
する受信電圧が、それぞれ独立にプリアンプ24#1を
介し、出力端子#1を通じてスイッチング部26#1に
供給されることとなる。
【0094】図21は、受信時におけるスイッチング部
26とビーム合成回路28の詳細な接続回路構成を示し
ている。
【0095】スイッチング部26を構成するアナログス
イッチ26#1〜26#Mに、球面アレイ送受波器12
を構成する全ての振動素子14(14#1〜14#M)
で受信された受信信号が供給される。なお、全ての振動
素子14には、異なる識別番号が付与されている。
【0096】アナログスイッチ26#1〜26#Mは、
CPU16からのスイッチ制御信号により、入出力の任
意の端子が接続されるように構成されている。
【0097】この場合、上述したように、アナログスイ
ッチ26#1〜26#Mの入力側には、球面アレイ送受
波器12を構成する全ての振動素子14(14#1〜1
4#M)で受信された受信信号が供給され、アナログス
イッチ26#1〜26#Mの出力側には、図6に示した
受信に係わる同心円環#R1〜#RN個分の端子が接続
され、アナログスイッチ26#1〜26#Mまでの出力
が、各同心円環#R1〜#RN毎に相互に接続され、受
信出力信号Q1〜QNとされて混合回路であるミキサ回
路80#1〜80#Nにそれぞれ供給される。
【0098】ここで、図5に例を示したように受信ビー
ム46は、上述した遠距離探索、中距離探索、近距離探
索の探索距離の切り換えに応じて、探索範囲内を均一に
カバーするようにZ−Z′軸を中心として、同心円状ま
たはスパイラル状に高速にスキャニングする。例えば、
超音波送信キャリア周波数f0=28kHzで、図12
に示すような遠距離探索送信時には、図5に示すよう
に、水平方向360°にわたり受信ビーム46がスキャ
ニングすればよい。
【0099】上述したように、球面アレイ送受波器12
を構成する全ての振動素子14には、シリーズ番号(異
なる識別番号)が付されており、また、受信ビーム46
を特定の方向に指向させるために用いる円形開口48の
振動素子群114を構成する振動素子14のシリーズ番
号が、CPU16内にテーブルとして記憶されているの
で、CPU16からの切換制御信号により各アナログス
イッチ26#1〜26#M中の該当するスイッチが瞬時
に切り換えられて所望の振動素子14の受信信号が選択
されビーム合成回路28に取り込まれる。
【0100】図9に示した受信ビームパターン54で
は、受信ビーム幅が6°(−3dB全幅)であるため、
水平面内を6°ステップ毎、全60ステップにて全周を
カバーすることができる。
【0101】図22は、遠距離探索送信時における受信
ビームの切換タイミングを示している。
【0102】送信パルス幅TwをTw=15ms、1つ
の受信ビームBM1〜BM60を合成するための所要時
間Tbを、超音波送信周波数(超音波送信キャリア周波
数)f0=28kHzの周期35.7μsの2倍として
Tb=71μsとする。このようにすれば、パルス繰り
返し周期T0内に、約2回の水平面内受信ビームのスキ
ャニングが可能となる。
【0103】なお、中距離探索送信時あるいは近距離探
索送信時には、受信ビーム幅を広げ、受信ビームの切換
ステップを粗くすることにより、その探索範囲をパルス
繰り返し周期T0内でくまなくスキャンニングすること
ができる。切換ステップを粗くしたくない場合には、ビ
ーム合成回路28を複数系統設ければよい。
【0104】図7に示したように、球面40の曲率を原
因とする受信時における位相誤差を補正するための整相
処理が、図21に示すミキサ回路80#1〜80#N
と、CPU16により、後述する局部発振信号LOの移
相量(位相シフト量)をそれぞれ可変可能な移相回路8
2#1〜82#Nと、CPU16から基準発振信号(基
準クロック)を受け、該基準クロックを分周することに
より所定周波数(局部発振周波数)fLを有する局部発
振信号LOを発生するカウンタを含んで構成される局部
発振器84とで行われる。
【0105】移相回路82#1〜82#Nは、図7に示
す整相面50に各同心円環#R1、#R2、…、#RN
に含まれる振動素子14の受信出力信号を整相させるた
めに、局部発振信号LOに与える移相変移(位相シフ
ト)を発生させる回路である。そのため、移相回路82
#1〜82#Nは、例えば、CR(コンデンサと抵抗
器)積分回路を用いて局部発振信号LOに所定の遅延を
与えるように構成することができる。
【0106】図23は、超音波送信キャリア周波数f0
の受信信号Qに、局部発振周波数fLの局部発振信号L
Oを乗算することにより位相シフトを与えて整相処理を
行うミキサ回路80#1〜80#Nの具体的等価回路を
示している。
【0107】各ミキサ回路80#1〜80#Nは、それ
ぞれ、アナログスイッチ91と中間周波の帯域通過フィ
ルタ92とから構成されている。
【0108】例えば、超音波送信キャリア周波数f0を
f0=28kHz、局部発振周波数fLをfL=483
kHzとし、アナログスイッチ91を局部発振周波数f
Lの周期TLでスイッチングさせた後、中間周波数fI
FがfIF=455kHzの帯域通過フィルタ92を通
過させることにより、局部発振信号(局発信号)LOに
より所定の位相シフト(位相シフト量)φを受けた中間
周波数fIF=455kHzの信号が得られる。
【0109】すなわち、局部発振信号LOの初期位相を
位相シフト量φとするとき、受信信号Qと局部発振信号
LOの合成信号Sd=Q×LOは、次の(2)式で与え
られる。
【0110】 Q×LO=Asin(2πf0t)×A′sin(2πfLt+φ) =AA′[cos{(2πfL+2πf0)t+φ} +cos{(2πfL−2πf0)t+φ}] …(2) (2)式において、和(fL+f0)と差(fL−f
0)の周波数成分の内、差(fL−f0)=483kH
z−28kHz=455kHzの成分のみを帯域通過フ
ィルタ92により抽出することにより、その出力の整相
信号Seは、次の(3)式で表されることになり、位相
シフト量φの位相シフトを受けた整相信号Seが得られ
る。
【0111】 Se=AA′cos[(2πfL−2πf0)t+φ}] …(3) このようにして整相処理のなされた受信信号である整相
信号Se(Se#1〜Se#N)は、受信ビーム46の
主軸指向方向MAにおける指向性サイドローブを低減す
るためのシェーディング分布52に基づくシェーディン
グ処理を行うために、減衰量が、例えば、ハミング分布
に対応するように調整された減衰器86#1〜86#N
を介して振幅が調整され、振幅調整後の整相信号Se#
1〜Se#Nが加算器88により加算されることで、加
算器88の出力側で受信信号Srが形成される。
【0112】受信信号Srが通過周波数f=455kH
zの帯域通過フィルタ90を介してTVG回路30に供
給され、該TVG回路30にて距離に対応して利得が可
変されて増幅された後、検波され、図示していないA/
D変換器を介してデジタル信号の受信信号とされる。
【0113】このデジタル信号が、CPU16により、
受信ビームのスキャニング方位(xyzの3次元方位)
と距離情報に対応されて記憶手段であるメモリ32に記
憶される。
【0114】さらに、CPU16は、スキャニング方位
と距離情報から受信信号の3次元座標を算出し、その算
出した座標値とともに、メモリ32に記憶してあるデジ
タル信号をインタフェース部34を介してカラーCRT
等の表示器36に転送する。
【0115】表示器36は、このデジタル信号を内蔵の
D/A変換器によりアナログの映像信号に変換し、表示
器36上にターゲットに関する受信ビームに対応する3
次元映像を表示する。
【0116】上述した実施の形態によれば、1回の送信
により水面下の全方向、あるいは水面下の所望の方向を
切り換えて短時間で探索すること、または水平方向全周
360°を短時間で探索することを可能とし、探索範囲
の遠距離、中距離または近距離に応じて動作を容易に最
適化することができる。
【0117】なお、上述の実施の形態によれば、図16
に示したように、送信パルス幅Tw内での駆動信号に係
る超音波送信キャリア周波数をf0と一定にしている
が、これに限らず、例えば、図24に示すように、周波
数f1=1/t1から周波数f2=1/t2まで徐々に
高くなるように変化させてもよい。実際上、周波数を変
化させる場合には、駆動信号発生回路18の内蔵カウン
タのプリセット値をCPU16から供給される制御信号
により駆動信号のキャリア周期毎に周期が周期t1から
周期t2まで徐々に小さくなるように変更すればよい。
【0118】例えば、超音波送信キャリア周波数f0が
f0=28kHzの場合には、振動素子14の帯域が狭
いことを考慮して、例えば、f1=27kHz、f2=
29kHz程度とすることができる。
【0119】このように、超音波送信キャリア周波数を
可変することにより、魚群のように空間に一定の間隔で
分布したターゲットの場合には、反射特性が超音波送信
キャリア周波数(超音波伝搬波長)に依存するので、特
定の魚群の探索に対してより最適な周波数が存在し、そ
の探索がもれなく行われるようになる。
【0120】また、上述の実施の形態のように振動素子
14の配列間隔が一定ではなく、0.9dm<d<1.
1dmのように、あるばらつきをもっているとき、送信
周波数を変化させることにより周波数f1〜f2の中に
ちょうど良い指向特性を得る周波数が存在し、結果的に
探索性能を上げることができる。
【0121】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、水面下全方向の高速探索が可能となり、探索能力が
大幅に改善された水中探索用超音波送受波器および水中
探索装置が得られる。
【0123】また、遠距離探索、中距離探索、あるいは
近距離探索と探索範囲に応じて動作を最適化することが
できる。
【0124】また、球面アレイ送受波器において、振動
素子を略等間隔に簡単に配置することができる。
【0125】さらに、探索方向によらず均一な受信ビー
ムパターンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の水中探索装置の電気
回路的構成を示すブロック図である。
【図2】球面に内接する正20面体の状態を示す線図で
ある。
【図3】図2に示す正20面体を構成する1つの正三角
形において、各辺を球の大円の一部となるように球面に
投影した状態を示す線図である。
【図4】水中探索を行おうとする範囲で、振動素子が略
等間隔に配置された球面アレイ送受波器を示す模式図で
ある。
【図5】受信ビームの合成処理の説明に供される模式図
である。
【図6】受信ビームの合成処理の説明に供される模式図
である。
【図7】受信ビームの合成の際に行われる整相処理とシ
ェーディング処理の説明に供される線図である。
【図8】整相処理後の振動素子の水平方向への配置例を
示す線図である。
【図9】図8例に係る受信ビームパターンのシミュレー
ションを示す図である。
【図10】球面アレイを垂直軸に対して輪切りした状態
を示す模式図である。
【図11】遠距離探索時における振幅と位相の最適設定
状態の説明に供される線図である。
【図12】遠距離探索時における送波指向性パターンの
説明に供される線図である。
【図13】中距離探索時における送波指向性パターンの
説明に供される線図である。
【図14】近距離探索時における送波指向性パターンの
説明に供される線図である。
【図15】送受切換回路の詳細な構成を含む回路図であ
る。
【図16】送信回路駆動信号の波形図である。
【図17】送信回路の出力側に配置される出力トランス
の構成を示す回路図である。
【図18】近距離探索時における駆動信号の説明に供さ
れる波形図である。
【図19】送信時における送受切換回路の等価回路を含
む回路図である。
【図20】受信時における送受切換回路の等価回路を含
む回路図である。
【図21】受信時におけるスイッチング部とビーム合成
回路の詳細な接続構成を示す回路ブロック図である。
【図22】遠距離探索時における受信ビームの切換タイ
ミングの説明に供される線図である。
【図23】ミキサ回路の動作説明に供される線図であ
る。
【図24】送信キャリア信号の周波数を徐々に高くした
トーンバースト波を示す波形図である。
【符号の説明】
10 水中探索装置 12 球面アレイ
送受波器 14 超音波振動素子(振動素子) 14#1、14#2、…、14#M 振動素子群 16 CPU 18 駆動信号発
生回路 20、20#1〜20#M 送信回路 22、22#1〜22#M 送受切換回路 24、24#1〜24#M プリアンプ 26 スイッチング部 28 ビーム合成
回路 30 TVG回路 32 メモリ 34 インタフェース部 36 表示器 40 球面 42 正20面体 46 受信ビーム 48 円形開口 52 シェーディング分布 54 受信ビーム
パターン 59 整相面 60 遠距離探索時に対応する励振円環群 61 シェーディング分布 62 中距離探索時に対応する励振円環群 64 近距離探索時に対応する励振円環群 66 遠距離探索時に対応する送波指向性パターン(送
波ビーム) 68 中距離探索時に対応する送波指向性パターン 70 送波指向性パターン 72 送信回路の出力側に配される出力トランス 80#1〜80#N ミキサ回路 82#1〜82#
N 移相回路 90、92 帯域通過フィルタ 91 アナログス
イッチ 114、114#1〜114#M、114R〜114R
N 振動素子群 f0 超音波送信キャリア周波数 fL 局部発振周
波数 fIF 中間周波数 LO 局部発振信
号 MA 主軸指向方向 MB 整相方向 P 駆動信号 Q 受信信号 S トーンバースト信号 Se 整相信号 #R1、#R2、…、#RN 同心円環 #1、#2、…、#M 円環 φ 位相シフト
(位相シフト量) λ 伝搬波長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 賢哉 東京都三鷹市下連雀5丁目1番1号 日本 無線株式会社内 Fターム(参考) 5J083 AA02 AB01 AC04 AC05 AC30 AD04 AD17 AF16 BA01 BC03 BD02 BD11 BE49 BE54 BE57 CA01 CA13 EA10 EA18 EA46 EB02 EB04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球面上に超音波振動素子を配置した水中探
    索用超音波送受波器において、 前記振動素子が、水中探索を行おうとする範囲で、前記
    球面に内接する正多面体の少なくとも頂点位置に配置さ
    れていることを特徴とする水中探索用超音波送受波器。
  2. 【請求項2】球面上に超音波振動素子を配置した水中探
    索用超音波送受波器において、 前記振動素子を、水中探索を行おうとする範囲で、前記
    球面上に配置する際、前記球面に内接する正多面体の頂
    点位置に配置するとともに、この頂点位置に配置した各
    振動素子に対して、実質的に等間隔と見なされる間隔位
    置に振動素子を配置し、 配置された超音波振動素子について、隣り合う振動素子
    間の間隔をdとし、該間隔dのばらつきの平均値をdm
    としたとき、 0.9dm<d<1.1dm を満足するように配置されていることを特徴とする水中
    探索用超音波送受波器。
  3. 【請求項3】球面上に超音波振動素子を配置した水中探
    索用超音波送受波器において、 前記振動素子が、水中探索を行おうとする範囲で、前記
    球面に内接する正多面体の頂点位置に配置されるととも
    に、前記正多面体の各辺を前記球面上に大円の一部とな
    るように投影して得られる球面上の稜線に囲まれる球表
    面の同一形状の曲面を、該曲面上で大円の一部となる円
    弧にて分割を繰り返したときの稜線の交点位置に配置さ
    れていることを特徴とする水中探索用超音波送受波器。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中
    探索用超音波送受波器において、 前記正多面体を正20面体としたことを特徴とする水中
    探索用超音波送受波器。
  5. 【請求項5】球面上に相互に実質的に等間隔と見なせる
    間隔で振動素子を多数配置させた球面アレイと、 送信時には、前記振動素子を並列接続する並列接続手段
    と、 受信時には、前記振動素子を複数の同心円環状に接続す
    る同心円環状接続手段と、 複数の同心円環状に接続された振動素子の受信出力信号
    に対して振幅シェーディングと位相遅延をかけて合成
    し、前記球面アレイの中心と前記同心円環の球面状の中
    心とを結ぶ線を指向性主軸とする細いビームを形成する
    ビームフォーミング手段と、 前記複数の同心円環を前記球面アレイ上で同心円状また
    はスパイラル状に連続して切り換えるスキャニング手段
    と、 前記ビームフォーミング手段の出力を記憶する記憶手段
    と、 該記憶手段に記憶された出力を表示する表示器とを備え
    ることを特徴とする水中探索装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の水中探索装置において、 前記記憶手段には、前記ビームフォーミング手段の出力
    が、3次元表示の座標に対応して記憶され、 前記表示器には、前記記憶手段に記憶された出力を3次
    元的に表示することを特徴とする水中探索装置。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の水中探索装置にお
    いて、 前記球面アレイを構成する振動素子を一斉に励振するか
    または一部選択的に励振するかを切り替える励振切替手
    段と、 前記励振切替手段により、一部選択的に励振することが
    選択された場合には、前記球面アレイの垂直貫通軸に対
    して水平に段階的に円環状に分割し、分割した各円環に
    含まれる振動素子を相互に接続する接続手段と、 該接続手段により、相互に接続された各円環状振動素子
    に印加する励振電圧の振幅と位相を可変可能な振幅・位
    相切替手段とを備えることを特徴とする水中探索装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の水中探索装置において、 水中探索範囲を、水平方向の遠距離、略周囲斜め方向の
    中距離または周囲全方向の近距離に設定する探索範囲設
    定手段を備え、 該探索範囲設定手段における設定に応じて、前記励振切
    替手段により、超音波送信範囲を切り替え、かつ前記ス
    キャニング手段により、受信ビームが前記音波送信範囲
    と同一の範囲をスキャニングさせることを特徴とする水
    中探索装置。
  9. 【請求項9】請求項6〜8のいずれか1項に記載の水中
    探索装置において、 さらに、前記振動素子における送信信号の周波数を、ト
    ーンバースト波送信時間内で可変する周波数可変手段を
    備えることを特徴とする水中探索装置。
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