JP2000161869A - 凝縮器及び捕集器並びにそれを用いた溶剤回収装置 - Google Patents

凝縮器及び捕集器並びにそれを用いた溶剤回収装置

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JP2000161869A
JP2000161869A JP10334561A JP33456198A JP2000161869A JP 2000161869 A JP2000161869 A JP 2000161869A JP 10334561 A JP10334561 A JP 10334561A JP 33456198 A JP33456198 A JP 33456198A JP 2000161869 A JP2000161869 A JP 2000161869A
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cooling medium
container
tube
gas
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Sakae Kusano
野 榮 草
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KUSANO KAGAKU KIKAI SEISAKUSHO
KUSANO KAGAKU KIKAI SEISAKUSHO KK
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KUSANO KAGAKU KIKAI SEISAKUSHO
KUSANO KAGAKU KIKAI SEISAKUSHO KK
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスピレーターを利用した減圧装置で溶剤を
回収する場合に比較して、下水を汚すことがなく、凝縮
器の回りに水滴が付着し難いために、凝縮器の周辺を濡
らさないで溶剤回収を回収することができる。 【解決手段】 冷却媒体を収容するための内側容器とそ
れを内包する外側容器とからなる二重容器内にコイル状
に配設されたコイル状ガス凝縮管及び垂直ガス凝縮管を
配設した凝縮器。並びに、該凝縮器と接続し、底部に回
収凝縮液排出部を備えた、内側容器と外側容器とからな
る二重容器により形成される捕集器。並びに、これら凝
縮器及び捕集器を備え、該凝縮器に冷却水を供給して循
環するための冷却水循環機と、冷却媒体を冷却する冷凍
機と、蒸留器を減圧するための減圧機とから構成されて
いることを特徴とする溶剤回収装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝縮器及び捕集器
並びにそれを用いた溶剤回収装置に関するものであり、
更に詳しくは、溶剤を回収するための溶剤回収装置及び
部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実験室等で使用済みとなった溶剤
を回収するためには、沸点差による分別である蒸留によ
って回収されるのが簡便であるために一般的な方法であ
る。しかし、蒸留を行なって溶剤を回収するためには、
使用済みの溶剤を加熱して気化させた後に、冷却して液
体に凝縮させることにより得られる。そして、この様に
回収された液体を低沸点物と目的物と高沸点物との三種
類に分別し、目的物以外の低沸点物と高沸点物を除去す
ることにより目的とする溶剤を純度良く回収することが
できる。しかし、高沸点の溶剤を回収するためには減圧
下で蒸留を行なわなければならなかったし、比較的低温
度下で溶剤を気化させて回収するためには、減圧下で蒸
従って、その様な減圧下にするためには、アスピレータ
ー等の水圧を利用した減圧装置を使用するのが普通であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
この様なアスピレーター等の水圧を利用した減圧装置を
用いて溶剤を回収すると、アスピレーターにより吸引さ
れた溶剤の一部が大量の水と混合して排水口に流れるの
で、下水の浄化において問題となることから、真空ポン
プを使用して減圧にするのが普通となった。けれども、
この様な真空ポンプを使用する減圧装置においても、真
空ポンプより排出されるガス中に気化した溶剤の一部が
排出されて来るために、実験室内の環境を破壊させた
り、光化学スモッグの原因となるので、真空ポンプより
排出されるガスを冷凍機等で冷やした凝縮器で低温度に
冷却して液状の溶剤として回収しなければならなかっ
た。しかしながら、真空ポンプより排出されるガス中に
含まれる気化した溶剤は、凝縮器を冷凍機等で低温度に
冷却するため、該凝縮器の回りに水滴が付着して、その
水滴が凝縮器の周辺を濡らすので、常に、この水滴を拭
き取る作業をしなければならなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
鑑みて鋭意研究を重ねた結果、凝縮器を冷却媒体を収容
するための内側容器とそれを内包する外側容器とからな
る二重容器とすることにより、上記課題を解決すること
ができるとの知見に基づき本発明を完成するに至ったも
のである。
【0005】すなわち、本発明の凝縮器は、冷却媒体供
給部及び冷却媒体排出部を備えた冷却媒体を収容するた
めの内側容器とそれを内包する外側容器とからなる二重
容器と、該二重容器の内側容器の内壁面の周辺部に配設
したコイル状に巻いたコイル状ガス凝縮管と、該コイル
状ガス凝縮管が巻かれた内側の空間部分に配設された垂
直ガス凝縮管とから構成されており、前記コイル状ガス
凝縮管のガス導入部が前記二重容器の上部より突出して
形成され、該コイル状ガス凝縮管の他端の排出部側が垂
直ガス凝縮管の下方側の管側面部に連結しており、該垂
直ガス凝縮管のガス排出部が前記二重容器の上部より突
出して形成され、該垂直ガス凝縮管の凝縮液排出部が二
重容器の下部より突出して形成されていることを特徴と
するものである。
【0006】本発明のもう一つの発明である捕集器は、
上部に凝縮器の垂直ガス凝縮管の凝縮液排出部と接続自
在に形成される凝縮液導入口を備え、底部に回収凝縮液
排出部を備えた、内側容器とそれを内包する外側容器と
からなる二重容器によって形成されていることを特徴と
するものである。
【0007】本発明のもう一つの発明である溶剤回収装
置は、冷却媒体供給部及び冷却媒体排出部を備えた冷却
媒体を収容するための内側容器とそれを内包する外側容
器とからなる二重容器と、該二重容器の内側容器の内壁
面の周辺部に配設したコイル状に巻いたコイル状ガス凝
縮管と、該コイル状ガス凝縮管が巻かれた内側の空間部
分に配設された垂直ガス凝縮管とから構成されており、
前記コイル状ガス凝縮管のガス導入部が前記二重容器の
上部より突出して形成され、該コイル状ガス凝縮管の他
端の排出部側が垂直ガス凝縮管の下方側の管側面部に連
結しており、該垂直ガス凝縮管のガス排出部が前記二重
容器の上部より突出して形成され、該垂直ガス凝縮管の
凝縮液排出部が二重容器の下部より突出して形成されて
いる凝縮器と、上部に凝縮器の垂直ガス凝縮管の凝縮液
排出部と接続自在に形成される凝縮液導入口部を備え、
底部に回収凝縮液排出部を備えた、内側容器とそれを内
包する外側容器とからなる二重容器によって形成されて
いる捕集器と、該凝縮器に冷却媒体を供給して循環する
ための冷却媒体循環機と、冷却媒体を冷却する冷凍機
と、蒸留器を減圧するための減圧機とから構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】[I] 凝縮器 (1) 構成要素 本発明の凝縮器1は、図1の(a)の正面図及び(b)
の平面図に示す様に、冷却媒体を収容するための内側容
器2と該内側容器2を内包する外側容器3とからなる二
重容器4と、その内壁面2cの周辺部に配設されたコイ
ル状ガス凝縮管5と、該コイル状ガス凝縮管5と連結す
る垂直ガス凝縮管6とから基本的に構成されるものであ
り、実際には、図2に示すような、捕集器11と連結し
て、図3に示すような、断面構造の凝縮捕集器20とし
て使用される。
【0009】(A) 二重容器 (a) 内側容器 図3において、二重容器4を構成する内側容器2は、冷
却媒体を収容するためのものであり、該内側容器2内に
は後記コイル状ガス凝縮管5及び垂直ガス凝縮管6を内
包しており、容器内に収容した冷却媒体でこれらコイル
状ガス凝縮管5及び垂直ガス凝縮管6を冷却し、これら
のコイル状ガス凝縮管5及び垂直ガス凝縮管6を通過す
る間にガス状の溶媒を凝縮させて液体10として回収す
る。 (b) 外側容器 上記内側容器2の外側周辺には外側容器3が形成されて
おり、後記冷却媒体の供給部2a及び排出部2b、並び
に、後記コイル状ガス凝縮管5のガス導入部5a及び垂
直ガス凝縮管6の凝縮液排出部6aによって外側容器3
内に内側容器2が固定されている。 (c) 空間部 この二重容器4の内側容器2と外側容器3とに挟まれた
空間部分7は、密閉された状態となっており、その内部
の圧力は常圧であっても良いが、減圧状態となっている
ことが好ましく、具体的には、一般に700torr以
下、更に10torr以下、特に1〜1×10-6tor
rの圧力に減圧されていることが好ましい。
【0010】(d) 冷却媒体供給部 上記冷却媒体を収容するための内側容器2には、冷却媒
体を供給する冷却媒体供給部2bが外側容器3を挿通す
るようにして形成されている。該冷却媒体供給部2bに
は、後記冷却媒体を冷却する冷凍機18や冷却媒体を供
給して循環するための冷却媒体循環機17と連結する冷
却媒体循環用導管17aが連結自在となっている。 (e) 冷却媒体排出部 上記冷却媒体を収容するための内側容器2には、供給さ
れた冷却媒体が真空ポンプ8より排出されたガスにより
暖められ、この暖められた冷却媒体を排出するための冷
却媒体排出部2bが外側容器3を挿通するようにして形
成されている。該冷却媒体供給部2bには、後記冷却媒
体を冷却する冷凍機18や冷却媒体を供給して循環する
ための冷却媒体循環機17と連結する冷却媒体循環用導
管17bが連結自在となっている。
【0011】(B) コイル状ガス凝縮管 二重容器4の内側容器2の内壁面2cの周辺部には、細
管がコイル状に巻かれたコイル状ガス凝縮管5が配設さ
れている。該コイル状ガス凝縮管5のガス導入部5a
は、前記二重容器4の外壁面部4aより突出して形成さ
れており、このガス導入部5には吸引管9aを通じて蒸
留器8を減圧するために用いられた真空ポンプ等の減圧
機19より排出された気化した溶剤を含有するガスを導
く排出管9bが連結自在となっている。一方、該コイル
状ガス凝縮管5の他端の排出部5b側は垂直ガス凝縮管
6の下方側の凝縮管側面部6cと連結している。上記減
圧機19より排出されたガスは、このコイル状ガス凝縮
管5を通過させることにより冷却されて、ガス中に残存
する気化した溶剤を凝縮させて液化した溶剤10とす
る。
【0012】(C) 垂直ガス凝縮管 前記コイル状ガス凝縮管5が巻かれた内側の空間部に
は、内側容器2の長さ方向と同一方向に配置された垂直
ガス冷却管6が配設されており、上記コイル状ガス凝縮
管5で冷却されて凝縮したガスは液化して、その垂直ガ
ス凝縮管6の凝縮液排出部6a側から液体として排出さ
れる。しかし、コイル状ガス凝縮管5で冷却されても液
化しないガスは、垂直ガス凝縮管6を上昇して、最後
に、前記二重容器4の上部より突出して形成されている
垂直ガス凝縮管6のガス排出部6bより外部に排出され
る。また、上記垂直ガス凝縮管6には、接触表面積の拡
大のため、或いは、液化しないガスに乱流を起こさせ
て、更に凝縮化させ易くするために、部分的に拡張され
た数個の球状11に形成することが好ましい。
【0013】(2) 材 質 上記凝縮器1に使用される材質としては、種々の材質の
ものを挙げることができるが、内部が見易く、洗浄が容
易で、製作が容易なガラス製であることが好ましい。
【0014】[II] 捕集器 (1) 構成要素 (A) 二重容器 捕集器11は、図2に示す様に、上記凝縮器1と同様に
内側容器12とそれを内包する外側容器13とからなる
二重容器14によって形成されており、該二重容器14
は上部の凝縮液導入口部11aと、後記回収凝縮液排出
部11bとによって外側容器13内の中央部分に内側容
器12が固定されている。上記二重容器14の内側容器
12と外側容器13との間の空間部分は上記捕集器の空
間部分7と同様な圧力の減圧状態となっていることが好
ましい。 (B) 凝縮液導入口部 上記二重容器14からなる捕集器11の上部には、上記
凝縮器1の垂直ガス凝縮管6の凝縮液排出部6bと接続
自在な様に凝縮液導入口部11aが形成されている。 (C) 回収凝縮液排出部 また、捕集器11の底部11cには回収凝縮液排出部1
1bが形成されている。該回収凝縮液排出部11bの先
にはコック15が形成されており、コック15を開閉す
ることにより沸点等による分別が自在となっている。
【0015】(2) 材 質 上記捕集器11に使用される材質としては、種々の材質
のものを挙げることができるが、内部が見易く、洗浄が
容易で、製作が容易なガラス製であることが好ましい。
【0016】[III] 溶剤回収装置 (1) 構成要素 本発明の溶剤回収装置16は、図4の溶剤回収装置の概
略図及び図5の溶剤回収装置の左側面図(a)、正面図
(b)、右側面図(c)、背面図(d)に示す様に、上
記凝縮器1及び捕集器11からなる凝縮捕集器20の他
に、凝縮器1に冷却媒体を供給して循環するための冷却
媒体循環機17、冷却媒体を冷却する冷凍機18、及
び、蒸留器を減圧するための減圧機19から基本的に構
成されている。 (A) 凝縮器 本発明の溶剤回収装置16に用いられる凝縮器1として
は、上記に示した凝縮器1が用いられる。 (B) 捕集器 本発明の溶剤回収装置16に用いられる捕集器11とし
ては、上記に示した捕集器11が用いられる。
【0017】(C) 冷却媒体循環機 上記凝縮器1の内側容器2に冷却媒体を供給して、冷却
し、循環するための冷却媒体循環機17が用いられる。
これら冷却媒体を冷凍機18より凝縮器1の内側容器2
に供給し、暖められた冷却媒体を再度冷凍機18に循環
するための冷却媒体循環用導管17a,17bが配設さ
れてる。 (D) 冷凍機 上記冷媒循環機17により循環させる冷却媒体を所定の
温度にまで冷却するための冷凍機18である。
【0018】(E) 減圧機 蒸留器8を減圧するために減圧機19が設けられてお
り、該蒸留器8と減圧機19との間には捕集トラップ8
a,8b及び吸引管9aが設けられている。該減圧機1
9の具体例としては真空ポンプである。また、該減圧機
19と凝縮器1との間には、減圧機19より排出された
気化した溶剤を含有するガスを導く排出管9bが配設さ
れている。
【0019】
【実施例】以下に示す実施例によって、本発明を更に具
体的に説明する。 実施例1 (1) 凝縮器の製作 外径120mmのガラス製管を部分的に加熱し軟化させ
て空気を吹き込み、直径60mmの冷却用球体を3個直
列に作って凝縮器1の中心部の垂直ガス凝縮管部6を製
作する。別途、外径12mmのガラス製管を加熱して、
外径90mmの筒体に巻き付けてコイル状ガス凝縮管5
を製作する。このコイル状ガス凝縮管5の端部を前記垂
直ガス凝縮管6の下方側の側面部に熔着してコイル状ガ
ス凝縮管5と垂直ガス凝縮管6とを一体化する。垂直ガ
ス凝縮管部6の冷却用球体11の側面部に垂直ガス凝縮
管6のガス排出部6aを熔着する。そして、外径100
mmのガラス製中管を底止めし、これに上記コイル状ガ
ス凝縮管5と垂直ガス凝縮管6とを一体化したものを挿
入し、冷却媒体供給部2a、冷却媒体排出部2b、コイ
ル状ガス凝縮管5のガス導入部5a、垂直ガス凝縮管6
の凝縮液排出部6aの5箇所を熔着することにより、二
重容器4の内側容器2にコイル状ガス凝縮管5及び垂直
ガス凝縮管6を一体化する。外径120mmのガラス製
太管を底止めし、二重容器4の外側容器3とするため
に、冷却媒体供給部2a、冷却媒体排出部2b、コイル
状ガス凝縮管5のガス導入部5a、垂直ガス凝縮管6の
凝縮液排出部6bの5箇所を熔着する。5箇所全部を熔
着する前に、外側容器3の1箇所に減圧にするためのノ
ズルを熔着する。最後にガラス製太管の上部に板を熔着
した後、焼きなましをした。製造された二重容器4の空
気を真空ポンプで1×10-5torrの圧力に減圧して
熔封することにより凝縮器1が完成する。
【0020】(2)捕集器の製作 外径が105mmのガラス製中玉の下部にドレーンの口
を熔着した後、該中玉の上部にも一定の25mm径の大
きさの穴を開ける加工をする。次に、外径が135mm
のガラス製外玉にドレーン加工用のチューブを繋いだ
後、該外玉の上下の中心部で二つにカットし、これを中
玉に上下より被せて上下を熔融して接着加工することに
より、内側容器12とそれを内包する外側容器13とか
らなる二重容器14を形成する。また、1箇所真空口を
熔着し加工する。得られた捕集器を焼きなましをした
後、真空ポンプで1×10-5torrの圧力に減圧して
熔封することにより捕集器11が完成する。
【0021】(3) 溶剤回収装置 上記凝縮器1及び捕集器11を接続し、図4の溶剤回収
装置の概略図及び図5の左側面図(a)、正面図
(b)、右側面図(c)、背面図(d)(a)〜(d)
に示す様な、溶剤回収装置16に組み込んで、化学合成
用反応溶媒として使用されたエチルアルコールの回収を
行った。該溶剤回収装置16は、上記凝縮器1及び捕集
器11からなる凝縮捕集器20の他に、凝縮器1に冷却
媒体を供給して循環するための冷却媒体循環機17、冷
却媒体を冷却する冷凍機18、蒸留器8を減圧するため
の減圧機19から基本的に構成されており、これら溶剤
回収装置16には、更に蒸留器8と減圧機19との間に
設けられた捕集トラップ8a,8b及び吸引管9aや、
減圧機19より排出された気化した溶剤を含有するガス
を導く排出管9bや、冷凍機18より凝縮器1の内側容
器2に供給し、暖められた冷却媒体を再度冷凍機18に
循環するための冷却媒体循環用導管17a,17b等が
配設されている。
【0022】
【発明の効果】このような本発明の凝縮器及び捕集器並
びにそれを用いた溶剤回収装置は、冷却媒体を収容して
冷却するための容器が、内側容器と外側容器とからなる
二重容器から構成されていることから、冷却媒体により
内側容器を冷却しても二重容器の外側容器に伝熱し難
く、凝縮器の回りに水滴が付着して、その水滴が凝縮器
の周辺を濡らすといった問題が生じなく、アスピレータ
ーによる吸引減圧装置の様に溶剤と水が混合されること
がないので、下水の浄化においても問題とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(a)は本発明実施例の凝縮器の正面図
であり、(b)はその平面図である。
【図2】図2は、本発明実施例の捕集器の断面図であ
る。
【図3】図3は、図1の凝縮器と図2の捕集器とを連結
させた凝縮捕集器の断面図である。
【図4】図4は、図1の凝縮器と図2の捕集器とを連結
させた凝縮捕集器と、真空ポンプと、冷却媒体循環機
と、冷凍機とからなる溶剤回収装置の概略図である。
【図5】図5の(a)〜(d)は、図4の溶剤回収装置
の、捕集トラップを備えた凝縮捕集器の、それぞれ左側
面図(a)、正面図(b)、右側面図(c)、背面図
(d)である。
【符号の説明】
1 凝縮器 2 内側容器 2a 冷却媒体供給部 2b 冷却媒体排出部 2c 内壁面 3 外側容器 4 二重容器 4a 外壁面部 5 コイル状ガス凝縮管 5a ガス導入部 5b 排出部 6 垂直ガス凝縮管 6a 凝縮液排出部 6b ガス排出部 6c 凝縮管側面部 6d 球状 7 空間部分 8 蒸留器 8a,8b 捕集トラップ 9a 吸引管 9b 排出管 10 液化した溶剤 11 捕集器 11a 凝縮液導入口部 11b 回収凝縮液排出部 11c 底部 12 内側容器 13 外側容器 14 二重容器 15 コック 16 溶剤回収装置 17 冷却媒体循環機 17a,17b 冷却媒体循環用導管 18 冷凍機 19 減圧機 20 凝縮捕集器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却媒体供給部及び冷却媒体排出部を備え
    た冷却媒体を収容するための内側容器とそれを内包する
    外側容器とからなる二重容器と、該二重容器の内側容器
    の内壁面の周辺部に配設したコイル状に巻いたコイル状
    ガス凝縮管と、該コイル状ガス凝縮管が巻かれた内側の
    空間部分に配設された垂直ガス凝縮管とから構成されて
    おり、前記コイル状ガス凝縮管のガス導入部が前記二重
    容器の上部より突出して形成され、該コイル状ガス凝縮
    管の他端の排出部側が垂直ガス凝縮管の下方側の管側面
    部に連結しており、該垂直ガス凝縮管のガス排出部が前
    記二重容器の上部より突出して形成され、該垂直ガス凝
    縮管の凝縮液排出部が二重容器の下部より突出して形成
    されていることを特徴とする凝縮器。
  2. 【請求項2】二重容器の内側容器と外側容器とに挟まれ
    た空間部分が、700torr以下の圧力に減圧されて
    いる、請求項1に記載の凝縮器。
  3. 【請求項3】内側容器の長さ方向と同一の方向に配置さ
    れた垂直ガス冷却管が、部分的に拡張されて球状となっ
    ている、請求項1又は2に記載の凝縮器。
  4. 【請求項4】上部に凝縮器の垂直ガス凝縮管の凝縮液排
    出部と接続自在に形成される凝縮液導入口を備え、底部
    に回収凝縮液排出部を備えた、内側容器とそれを内包す
    る外側容器とからなる二重容器によって形成されている
    ことを特徴とする捕集器。
  5. 【請求項5】冷却媒体供給部及び冷却媒体排出部を備え
    た冷却媒体を収容するための内側容器とそれを内包する
    外側容器とからなる二重容器と、該二重容器の内側容器
    の内壁面の周辺部に配設したコイル状に巻いたコイル状
    ガス凝縮管と、該コイル状ガス凝縮管が巻かれた内側の
    空間部分に配設された垂直ガス凝縮管とから構成されて
    おり、前記コイル状ガス凝縮管のガス導入部が前記二重
    容器の上部より突出して形成され、該コイル状ガス凝縮
    管の他端の排出部側が垂直ガス凝縮管の下方側の管側面
    部に連結しており、該垂直ガス凝縮管のガス排出部が前
    記二重容器の上部より突出して形成され、該垂直ガス凝
    縮管の凝縮液排出部が二重容器の下部より突出して形成
    されている凝縮器と、上部に凝縮器の垂直ガス凝縮管の
    凝縮液排出部と接続自在に形成される凝縮液導入口部を
    備え、底部に回収凝縮液排出部を備えた、内側容器とそ
    れを内包する外側容器とからなる二重容器によって形成
    されている捕集器と、該凝縮器に冷却媒体を供給して循
    環するための冷却媒体循環機と、冷却媒体を冷却する冷
    凍機と、蒸留器を減圧するための減圧機とから構成され
    ていることを特徴とする溶剤回収装置。
  6. 【請求項6】冷却媒体導入口及び冷却媒体排出口を備え
    た冷却媒体収容二重容器部の内部が、700torr以
    下の圧力に減圧されている、請求項5に記載の溶剤回収
    装置。
  7. 【請求項7】垂直ガス冷却管が、その内径が部分的に拡
    張されて球状となっている、請求項5又は6に記載の溶
    剤回収装置。
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