JP2000081292A - 有機溶媒回収装置におけるコンデンサー - Google Patents
有機溶媒回収装置におけるコンデンサーInfo
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- JP2000081292A JP2000081292A JP10252507A JP25250798A JP2000081292A JP 2000081292 A JP2000081292 A JP 2000081292A JP 10252507 A JP10252507 A JP 10252507A JP 25250798 A JP25250798 A JP 25250798A JP 2000081292 A JP2000081292 A JP 2000081292A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小形軽量で机上設置型の有機溶媒回収装置に
好適で、安定かつ高い冷却効果を得られ、有機溶媒の回
収効率を向上できるとともに、有機溶媒の滴下状態を容
易かつ確実に確認できる有機溶媒回収装置におけるコン
デンサーを提供すること。 【解決手段】 内部に導入した有機溶媒ガスを冷却液化
し有機溶媒を回収可能な内筒２と、該内筒２の外側に配
置し内部に流体を収容可能な外筒３とを備える。内筒２
の外側面に外筒３を装着する。外筒３内部を真空または
冷却可能にする。
好適で、安定かつ高い冷却効果を得られ、有機溶媒の回
収効率を向上できるとともに、有機溶媒の滴下状態を容
易かつ確実に確認できる有機溶媒回収装置におけるコン
デンサーを提供すること。 【解決手段】 内部に導入した有機溶媒ガスを冷却液化
し有機溶媒を回収可能な内筒２と、該内筒２の外側に配
置し内部に流体を収容可能な外筒３とを備える。内筒２
の外側面に外筒３を装着する。外筒３内部を真空または
冷却可能にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は小形軽量で机上設置
型の有機溶媒回収装置に好適で、安定かつ高い冷却効果
を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できるとともに、
有機溶媒の滴下状態を容易かつ確実に確認できるように
した有機溶媒回収装置におけるコンデンサーに関する。
型の有機溶媒回収装置に好適で、安定かつ高い冷却効果
を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できるとともに、
有機溶媒の滴下状態を容易かつ確実に確認できるように
した有機溶媒回収装置におけるコンデンサーに関する。
【０００２】
【従来の技術】有機溶媒ガスから有機溶媒を回収する手
段として、有機溶媒ガスを冷却し液化する方法が採ら
れ、そのための装置としてコンデンサーが使用されてい
る。例えば登録実用新案第３０４６４１３号公報の有機
溶媒回収装置は、二台のロータリーエバポレーターと二
次コンデンサーとを備え、ロータリーエバポレータは試
料容器と回収容器に連通する一次コンデンサーと、その
内部に配管したコイル状の螺旋管を有し、これらの螺旋
管に冷媒を循環させ、蒸発した有機溶媒ガスを液化して
回収容器に回収させている。
段として、有機溶媒ガスを冷却し液化する方法が採ら
れ、そのための装置としてコンデンサーが使用されてい
る。例えば登録実用新案第３０４６４１３号公報の有機
溶媒回収装置は、二台のロータリーエバポレーターと二
次コンデンサーとを備え、ロータリーエバポレータは試
料容器と回収容器に連通する一次コンデンサーと、その
内部に配管したコイル状の螺旋管を有し、これらの螺旋
管に冷媒を循環させ、蒸発した有機溶媒ガスを液化して
回収容器に回収させている。
【０００３】一方、二次コンデンサは前記螺旋管から冷
媒を循環供給され、その内部に一次コンデンサに連通す
る螺旋管を配管し、該管に前記ロータリーエバポレータ
ーで回収し得なかった有機溶媒ガスを導き、これを冷却
液化して回収し、前記螺旋管で液化されなかった有機溶
媒ガスを二次コンデンサ内の別の螺旋管に導き、これを
冷却液化して回収するようにしていた。
媒を循環供給され、その内部に一次コンデンサに連通す
る螺旋管を配管し、該管に前記ロータリーエバポレータ
ーで回収し得なかった有機溶媒ガスを導き、これを冷却
液化して回収し、前記螺旋管で液化されなかった有機溶
媒ガスを二次コンデンサ内の別の螺旋管に導き、これを
冷却液化して回収するようにしていた。
【０００４】しかし、この従来の装置は一次および二次
コンデンサを要して構造が複雑になり、その分大形かつ
高価になるとともに、一次および二次コンデンサが直接
冷やされ、その表面に水滴や霜が付着して、内部の有機
溶媒の液化ないし滴下状態を確認できず、また一次およ
び二次コンデンサが周辺の空気に直接晒されるため、安
定した冷却効果を得難く、有機溶媒の回収効率に限界が
ある上に、多量の冷媒を循環させているため、大能力の
冷媒供給装置を要して、設備費の上昇を助長する等の問
題があった。
コンデンサを要して構造が複雑になり、その分大形かつ
高価になるとともに、一次および二次コンデンサが直接
冷やされ、その表面に水滴や霜が付着して、内部の有機
溶媒の液化ないし滴下状態を確認できず、また一次およ
び二次コンデンサが周辺の空気に直接晒されるため、安
定した冷却効果を得難く、有機溶媒の回収効率に限界が
ある上に、多量の冷媒を循環させているため、大能力の
冷媒供給装置を要して、設備費の上昇を助長する等の問
題があった。
【０００５】このような問題を解決するものとして、例
えば特開平１０−８９８６９号公報では、円筒状の外部
冷却筒と、該冷却筒の中央に垂直に立設した内部冷却筒
と、該冷却筒の内部に配管した垂直管とを備え、該垂直
管の上端部と外部冷却筒の上端部とをチューブで接続
し、また外部冷却筒内にドライアイス等の冷却剤を収容
する冷却器をロータリーエバポレーターに接続し、試料
フラスコで蒸発した有機溶媒ガスを外部冷却筒から垂直
管へ導き、該管を下降する際に冷却液化して、液溜フラ
スコに回収するようにしている。
えば特開平１０−８９８６９号公報では、円筒状の外部
冷却筒と、該冷却筒の中央に垂直に立設した内部冷却筒
と、該冷却筒の内部に配管した垂直管とを備え、該垂直
管の上端部と外部冷却筒の上端部とをチューブで接続
し、また外部冷却筒内にドライアイス等の冷却剤を収容
する冷却器をロータリーエバポレーターに接続し、試料
フラスコで蒸発した有機溶媒ガスを外部冷却筒から垂直
管へ導き、該管を下降する際に冷却液化して、液溜フラ
スコに回収するようにしている。
【０００６】しかし、この従来の冷却器は、内外部の冷
却筒を離間して構成しているため、全体的に大形重量化
するとともに、冷却手段としてドライアイス等の冷却剤
を外部冷却筒に収容しているため、外部冷却筒が冷やさ
れ、その表面に水滴や霜が付着して、内部冷却筒内の有
機溶媒の液化ないし滴下状態を確認できず、しかも外部
冷却筒は上部が開口し、かつその周面が周辺の空気に直
接晒されているため、冷却効果が不安定かつ低く、回収
時間も制約されて、有機溶媒の回収効率が悪い等の問題
があった。
却筒を離間して構成しているため、全体的に大形重量化
するとともに、冷却手段としてドライアイス等の冷却剤
を外部冷却筒に収容しているため、外部冷却筒が冷やさ
れ、その表面に水滴や霜が付着して、内部冷却筒内の有
機溶媒の液化ないし滴下状態を確認できず、しかも外部
冷却筒は上部が開口し、かつその周面が周辺の空気に直
接晒されているため、冷却効果が不安定かつ低く、回収
時間も制約されて、有機溶媒の回収効率が悪い等の問題
があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は小形軽量で机
上設置型の有機溶媒回収装置に好適で、安定かつ高い冷
却効果を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できるとと
もに、有機溶媒の滴下状態を容易かつ確実に確認できる
ようにした有機溶媒回収装置におけるコンデンサーを提
供することを目的とする。
上設置型の有機溶媒回収装置に好適で、安定かつ高い冷
却効果を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できるとと
もに、有機溶媒の滴下状態を容易かつ確実に確認できる
ようにした有機溶媒回収装置におけるコンデンサーを提
供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するためのの手段】請求項１の発明は、内
部に導入した有機溶媒ガスを冷却液化し有機溶媒を回収
可能な内筒と、該内筒の外側に配置し内部に流体を収容
可能な外筒とを備えた有機溶媒回収装置におけるコンデ
ンサーにおいて、前記内筒の外側面に外筒を装着し、該
外筒内部を真空または冷却可能にして、外筒内部を真空
にした場合は内筒の周面を断熱し、内筒の冷却状態を維
持して、経済的で安定かつ高い冷却効果を得られ、有機
溶媒の回収効率を向上でき、また外筒内部を冷却した場
合は内筒の冷却効果を増強し、その分内筒の安定かつ高
い冷却効果を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できる
ようにしている。
部に導入した有機溶媒ガスを冷却液化し有機溶媒を回収
可能な内筒と、該内筒の外側に配置し内部に流体を収容
可能な外筒とを備えた有機溶媒回収装置におけるコンデ
ンサーにおいて、前記内筒の外側面に外筒を装着し、該
外筒内部を真空または冷却可能にして、外筒内部を真空
にした場合は内筒の周面を断熱し、内筒の冷却状態を維
持して、経済的で安定かつ高い冷却効果を得られ、有機
溶媒の回収効率を向上でき、また外筒内部を冷却した場
合は内筒の冷却効果を増強し、その分内筒の安定かつ高
い冷却効果を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できる
ようにしている。
【０００９】請求項２の発明は、外筒を真空ポンプに連
通し、外筒内部を真空に形成するとともに、該真空状態
を保持可能にし、外筒の断熱状態を維持し、冷却筒の冷
却状態を維持できるとともに、外筒に冷却媒体を循環供
給するものに比べて、安価に冷却状態を得られるように
している。請求項３の発明は、内筒と外筒とを透明また
は半透明に構成し、前記のように外筒を断熱状態にする
ことで、空気に接触する外筒表面の冷却を抑制し、外筒
表面に水滴や霜が付着する事態を防止して、内筒内部に
おける有機溶媒の液化ないし滴下状態を確認し得るよう
にしている。
通し、外筒内部を真空に形成するとともに、該真空状態
を保持可能にし、外筒の断熱状態を維持し、冷却筒の冷
却状態を維持できるとともに、外筒に冷却媒体を循環供
給するものに比べて、安価に冷却状態を得られるように
している。請求項３の発明は、内筒と外筒とを透明また
は半透明に構成し、前記のように外筒を断熱状態にする
ことで、空気に接触する外筒表面の冷却を抑制し、外筒
表面に水滴や霜が付着する事態を防止して、内筒内部に
おける有機溶媒の液化ないし滴下状態を確認し得るよう
にしている。
【００１０】請求項４の発明は、冷却筒内部に内外二重
に捲回した冷却管を配置し、該管に冷媒を供給可能にし
て、冷却筒の冷却効果を増強するようにしている。請求
項５の発明は、冷却管と外筒とを連通し、これら冷却管
と外筒とに冷媒を循環供給可能にし、内筒の冷却効果を
増強するようにしている。
に捲回した冷却管を配置し、該管に冷媒を供給可能にし
て、冷却筒の冷却効果を増強するようにしている。請求
項５の発明は、冷却管と外筒とを連通し、これら冷却管
と外筒とに冷媒を循環供給可能にし、内筒の冷却効果を
増強するようにしている。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を机上に設置可能な
有機溶媒回収装置Ａに適用した図示の実施形態について
説明すると、図１および図２において１はコンデンサー
で、これは透明または半透明の内筒である冷却筒２と、
該冷却筒２の表面に密着して装着した透明または半透明
の外筒である断熱筒３と、冷却筒２の内部に配管した冷
却管４とで構成されている。
有機溶媒回収装置Ａに適用した図示の実施形態について
説明すると、図１および図２において１はコンデンサー
で、これは透明または半透明の内筒である冷却筒２と、
該冷却筒２の表面に密着して装着した透明または半透明
の外筒である断熱筒３と、冷却筒２の内部に配管した冷
却管４とで構成されている。
【００１２】このうち、冷却筒２は略円筒状のガラス製
容器からなり、その管軸方向の両端部に接続管５と回収
管６とを突設し、接続管５に導管８の一端を接続し、他
端を大気に開放しており、前記回収管６にフラスコ等の
回収容器９を接続している。
容器からなり、その管軸方向の両端部に接続管５と回収
管６とを突設し、接続管５に導管８の一端を接続し、他
端を大気に開放しており、前記回収管６にフラスコ等の
回収容器９を接続している。
【００１３】前記回収管６の周面に接続管１０が突設さ
れ、該管１０に導管１１の一端が接続され、該管１１の
他端が真空ポンプ１２を介して、後述する有機溶媒ガス
発生源に連通していて、前記ポンプ１２を介し有機溶媒
ガスを冷却筒２へ導入可能にしている。
れ、該管１０に導管１１の一端が接続され、該管１１の
他端が真空ポンプ１２を介して、後述する有機溶媒ガス
発生源に連通していて、前記ポンプ１２を介し有機溶媒
ガスを冷却筒２へ導入可能にしている。
【００１４】断熱筒３は略中空円筒状のガラス製容器か
らなり、その周面に一対の接続管１３，１４を突設し、
これらに導管１５，１６の一端を接続可能にしている。
前記導管１５の他端は二方弁１７を介して大気に開放さ
れ、また導管１６の他端は二方弁１８を介して、前記真
空ポンプ１２と並列に導管１１に接続されている。
らなり、その周面に一対の接続管１３，１４を突設し、
これらに導管１５，１６の一端を接続可能にしている。
前記導管１５の他端は二方弁１７を介して大気に開放さ
れ、また導管１６の他端は二方弁１８を介して、前記真
空ポンプ１２と並列に導管１１に接続されている。
【００１５】前記二方弁１８は、二方弁１７の閉弁後に
開弁して断熱筒３の空気を吸入し、断熱筒３が所定の負
圧形成後に閉弁して、断熱筒３の負圧状態を維持可能に
している。
開弁して断熱筒３の空気を吸入し、断熱筒３が所定の負
圧形成後に閉弁して、断熱筒３の負圧状態を維持可能に
している。
【００１６】冷却管４は内外二重のコイル状に捲回さ
れ、その内外管４ａ，４ｂの両端部を断熱筒３の上方に
突出し、これらに冷凍機１９の冷媒配管である導管２
０，２１を接続して、冷媒を循環させている。図中、２
２は冷却筒の内面に突設した支持脚で、その先端部を冷
却管４の下端部に接続しており、該接続部に突起２３を
下向きに突設し、有機溶媒回収液の滴下を促すようにし
ている。
れ、その内外管４ａ，４ｂの両端部を断熱筒３の上方に
突出し、これらに冷凍機１９の冷媒配管である導管２
０，２１を接続して、冷媒を循環させている。図中、２
２は冷却筒の内面に突設した支持脚で、その先端部を冷
却管４の下端部に接続しており、該接続部に突起２３を
下向きに突設し、有機溶媒回収液の滴下を促すようにし
ている。
【００１７】この他、図中２４はロータリーエバポレー
タ等の前述した有機溶媒ガス発生源、２５，２６は導管
１１に介挿されたニードル弁と圧力計、２７は回収容器
９を開閉可能な回収弁である。
タ等の前述した有機溶媒ガス発生源、２５，２６は導管
１１に介挿されたニードル弁と圧力計、２７は回収容器
９を開閉可能な回収弁である。
【００１８】このように構成したコンデンサー１は、冷
却筒２の外側に断熱筒３を密着して装着しているから、
内外筒を離間して配置する従来のコンデンサーに比べ
て、小形軽量化を図れるとともに、周面を直接雰囲気に
晒す従来のものに比べて、冷却筒２の放熱を抑止し、そ
の温度上昇を防止する。したがって、有機溶媒ガスの単
位体積当たりの冷媒量を低減でき、冷凍機１９の能力の
低減を図れる。しかも、冷媒を循環させる冷却管４を内
外二重に捲回しているから、冷却筒２内の有機溶媒ガス
と濃密に接触し、前記ガスの冷却効果を向上して、有機
溶媒の回収効率を向上できる。
却筒２の外側に断熱筒３を密着して装着しているから、
内外筒を離間して配置する従来のコンデンサーに比べ
て、小形軽量化を図れるとともに、周面を直接雰囲気に
晒す従来のものに比べて、冷却筒２の放熱を抑止し、そ
の温度上昇を防止する。したがって、有機溶媒ガスの単
位体積当たりの冷媒量を低減でき、冷凍機１９の能力の
低減を図れる。しかも、冷媒を循環させる冷却管４を内
外二重に捲回しているから、冷却筒２内の有機溶媒ガス
と濃密に接触し、前記ガスの冷却効果を向上して、有機
溶媒の回収効率を向上できる。
【００１９】次に上記コンデンサー１を用いて有機溶媒
を回収する場合は、コンデンサー１を図２のように配管
し、二方弁１７を閉弁し導管１５を閉塞するとともに、
二方弁１８を開弁して真空ポンプ１２を駆動し、断熱筒
３内の空気を吸入する。断熱筒３が所定の真空状態を形
成後、真空ポンプ１２を停止し、二方弁１８を閉弁し
て、断熱筒３内の真空状態、つまり断熱状態を維持す
る。
を回収する場合は、コンデンサー１を図２のように配管
し、二方弁１７を閉弁し導管１５を閉塞するとともに、
二方弁１８を開弁して真空ポンプ１２を駆動し、断熱筒
３内の空気を吸入する。断熱筒３が所定の真空状態を形
成後、真空ポンプ１２を停止し、二方弁１８を閉弁し
て、断熱筒３内の真空状態、つまり断熱状態を維持す
る。
【００２０】その際、冷凍機１９によって、導管２０，
２１および冷却管４に冷媒を循環させ、冷却筒２内を冷
却する。このような状況の下で真空ポンプ１２を駆動
し、有機溶媒ガス発生源２４の有機溶媒ガスを導管１１
へ導き、これを接続管１０を介し冷却筒２の下方へ導
く。
２１および冷却管４に冷媒を循環させ、冷却筒２内を冷
却する。このような状況の下で真空ポンプ１２を駆動
し、有機溶媒ガス発生源２４の有機溶媒ガスを導管１１
へ導き、これを接続管１０を介し冷却筒２の下方へ導
く。
【００２１】上記有機溶媒ガスは冷却筒２内に押し出さ
れ、該筒２内を上昇し冷却管４を通過する際冷却されて
液化し、その液滴が冷却管４および冷却筒２の内壁を流
下して回収容器９に収容され、有機溶媒回収後の前記溶
媒ガスが接続管５から導管８を経て大気へ放出される。
れ、該筒２内を上昇し冷却管４を通過する際冷却されて
液化し、その液滴が冷却管４および冷却筒２の内壁を流
下して回収容器９に収容され、有機溶媒回収後の前記溶
媒ガスが接続管５から導管８を経て大気へ放出される。
【００２２】このような有機溶媒の回収過程では、前述
のように断熱筒３によって冷却筒２の断熱作用が維持さ
れているから、冷却筒２の安定した冷却状態を長時間に
亘って得られ、有機溶媒を効率良く回収し得る。しか
も、空気と接触する断熱筒３の表面は冷却下の冷却筒２
と断熱し、当該表面における水滴や霜の付着を防止して
いるから、断熱筒３の透過状態が維持され、冷却筒２内
部の液化状態を確認し得る。
のように断熱筒３によって冷却筒２の断熱作用が維持さ
れているから、冷却筒２の安定した冷却状態を長時間に
亘って得られ、有機溶媒を効率良く回収し得る。しか
も、空気と接触する断熱筒３の表面は冷却下の冷却筒２
と断熱し、当該表面における水滴や霜の付着を防止して
いるから、断熱筒３の透過状態が維持され、冷却筒２内
部の液化状態を確認し得る。
【００２３】図３は本発明の他の実施形態を示し、前述
の構成と対応する部分には同一の符号を用いている。こ
の実施形態は、前述の導管１５，１６と二方弁１７，１
８の代わりに、冷却管４の何れかの一端部を接続管１
３，１４の一方に接続し、他方の接続管１３，１４を冷
凍機１９に接続している。
の構成と対応する部分には同一の符号を用いている。こ
の実施形態は、前述の導管１５，１６と二方弁１７，１
８の代わりに、冷却管４の何れかの一端部を接続管１
３，１４の一方に接続し、他方の接続管１３，１４を冷
凍機１９に接続している。
【００２４】すなわち、この実施形態は断熱筒３を真空
状態にする代わりに、 冷凍機１９の冷媒を冷却管４と断
熱筒３とに循環させ、冷却筒２の内外を冷却して有機溶
媒ガスの冷却効果を高め、有機溶媒の回収能率を向上す
るようにしている。
状態にする代わりに、 冷凍機１９の冷媒を冷却管４と断
熱筒３とに循環させ、冷却筒２の内外を冷却して有機溶
媒ガスの冷却効果を高め、有機溶媒の回収能率を向上す
るようにしている。
【００２５】したがって、この実施形態では冷凍機１９
を駆動して、冷媒を冷却管４と断熱筒３に循環し、冷却
筒２の内外を冷却後に真空ポンプ１２を駆動して、有機
溶媒ガスを冷却筒２に導入し、前述のような断熱筒３の
真空引き作業を要しないから、その分一連の回収作業を
容易かつ速やかに行なえる。
を駆動して、冷媒を冷却管４と断熱筒３に循環し、冷却
筒２の内外を冷却後に真空ポンプ１２を駆動して、有機
溶媒ガスを冷却筒２に導入し、前述のような断熱筒３の
真空引き作業を要しないから、その分一連の回収作業を
容易かつ速やかに行なえる。
【００２６】
【発明の効果】請求項１の発明は、内筒の外側面に外筒
を装着し、該外筒内部を真空または冷却可能にしたか
ら、外筒内部を真空にした場合は、内筒の周面を断熱
し、内筒の冷却状態を維持して、経済的で安定かつ高い
冷却効果を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できる一
方、外筒内部を冷却した場合は内筒の冷却効果を増強
し、その分内筒の安定かつ高い冷却効果を得られ、有機
溶媒の回収効率を向上することができる。
を装着し、該外筒内部を真空または冷却可能にしたか
ら、外筒内部を真空にした場合は、内筒の周面を断熱
し、内筒の冷却状態を維持して、経済的で安定かつ高い
冷却効果を得られ、有機溶媒の回収効率を向上できる一
方、外筒内部を冷却した場合は内筒の冷却効果を増強
し、その分内筒の安定かつ高い冷却効果を得られ、有機
溶媒の回収効率を向上することができる。
【００２７】請求項２の発明は、外筒を真空ポンプに連
通し、外筒内部を真空に形成するとともに、該真空状態
を保持可能にしたから、外筒の断熱状態を形成し、冷却
筒の冷却状態を維持することができるとともに、外筒に
冷却媒体を循環供給するものに比べて、安価に冷却状態
を得られる効果がある。請求項３の発明は、内筒と外筒
とを透明または半透明に構成したから、外筒を断熱状態
にすることで、外筒表面の冷却を抑制し、その表面に水
滴や霜が付着する事態を防止して、内筒内部における有
機溶媒の液化ないし滴下状態を確認することができる。
通し、外筒内部を真空に形成するとともに、該真空状態
を保持可能にしたから、外筒の断熱状態を形成し、冷却
筒の冷却状態を維持することができるとともに、外筒に
冷却媒体を循環供給するものに比べて、安価に冷却状態
を得られる効果がある。請求項３の発明は、内筒と外筒
とを透明または半透明に構成したから、外筒を断熱状態
にすることで、外筒表面の冷却を抑制し、その表面に水
滴や霜が付着する事態を防止して、内筒内部における有
機溶媒の液化ないし滴下状態を確認することができる。
【００２８】請求項４の発明は、冷却筒内部に内外二重
に捲回した冷却管を配置し、該管に冷媒を供給可能にし
たから、冷却筒の冷却効果を増強することができる。請
求項５の発明は、冷却管と外筒とを連通し、これら冷却
管と外筒とに冷媒を循環供給可能にしたから、内筒の冷
却効果を増強することができる。
に捲回した冷却管を配置し、該管に冷媒を供給可能にし
たから、冷却筒の冷却効果を増強することができる。請
求項５の発明は、冷却管と外筒とを連通し、これら冷却
管と外筒とに冷媒を循環供給可能にしたから、内筒の冷
却効果を増強することができる。
【図１】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図２】本発明を有機溶媒の回収専用に適用した状況を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図３】本発明の他の実施形態を示す説明図で、有機溶
媒の回収専用に適用した状況を示している。
媒の回収専用に適用した状況を示している。
１ コンデンサー ２ 内筒（冷却筒） ３ 外筒（断熱筒） ４ 冷却管 ８, １１ 導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4D076 AA12 AA22 BB14 BC02 BC04 CA06 CD22 CD23 CD43 EA08X EA14Y EA16X FA31 HA03 HA14 JA03
Claims (5)
- 【請求項１】 内部に導入した有機溶媒ガスを冷却液
化し有機溶媒を回収可能な内筒と、該内筒の外側に配置
し内部に流体を収容可能な外筒とを備えた有機溶媒回収
装置におけるコンデンサーにおいて、前記内筒の外側面
に外筒を装着し、該外筒内部を真空または冷却可能にし
たことを特徴とする有機溶媒回収装置におけるコンデン
サー。 - 【請求項２】 前記外筒を真空ポンプに連通し、外筒
内部を真空に形成するとともに、該真空状態を保持可能
にした請求項１記載の有機溶媒回収装置におけるコンデ
ンサー。 - 【請求項３】 前記内筒と外筒とを透明または半透明
に構成した請求項１記載の有機溶媒回収装置におけるコ
ンデンサー。 - 【請求項４】 前記内筒内部に内外二重に捲回した冷
却管を配置し、該管に冷媒を供給可能にした請求項１ま
たは請求項２記載の有機溶媒回収装置におけるコンデン
サー。 - 【請求項５】 前記冷却管と外筒とを連通し、これら
冷却管と外筒とに冷媒を循環供給可能にした請求項４記
載の有機溶媒回収装置におけるコンデンサー
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10252507A JP2000081292A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 有機溶媒回収装置におけるコンデンサー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10252507A JP2000081292A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 有機溶媒回収装置におけるコンデンサー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000081292A true JP2000081292A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17238342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10252507A Withdrawn JP2000081292A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 有機溶媒回収装置におけるコンデンサー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000081292A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000161869A (ja) * | 1998-11-25 | 2000-06-16 | Kusano Kagaku Kikai Seisakusho:Kk | 凝縮器及び捕集器並びにそれを用いた溶剤回収装置 |
| JP2007038176A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Tokyo Rika Kikai Kk | 溶媒回収装置 |
| JP2007098246A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-04-19 | Yamato Scient Co Ltd | ロータリエバポレータ |
| CN110157491A (zh) * | 2019-07-03 | 2019-08-23 | 吉林大学 | 一种可拆卸的用于收集生物质热裂解油的冷凝管 |
-
1998
- 1998-09-07 JP JP10252507A patent/JP2000081292A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000161869A (ja) * | 1998-11-25 | 2000-06-16 | Kusano Kagaku Kikai Seisakusho:Kk | 凝縮器及び捕集器並びにそれを用いた溶剤回収装置 |
| JP2007038176A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Tokyo Rika Kikai Kk | 溶媒回収装置 |
| JP2007098246A (ja) * | 2005-10-03 | 2007-04-19 | Yamato Scient Co Ltd | ロータリエバポレータ |
| JP4597021B2 (ja) * | 2005-10-03 | 2010-12-15 | ヤマト科学株式会社 | ロータリエバポレータ |
| CN110157491A (zh) * | 2019-07-03 | 2019-08-23 | 吉林大学 | 一种可拆卸的用于收集生物质热裂解油的冷凝管 |
| CN110157491B (zh) * | 2019-07-03 | 2024-02-09 | 吉林大学 | 一种可拆卸的用于收集生物质热裂解油的冷凝管 |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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