JP2000161221A - コンプレッサ用接続器 - Google Patents

コンプレッサ用接続器

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JP2000161221A
JP2000161221A JP10338196A JP33819698A JP2000161221A JP 2000161221 A JP2000161221 A JP 2000161221A JP 10338196 A JP10338196 A JP 10338196A JP 33819698 A JP33819698 A JP 33819698A JP 2000161221 A JP2000161221 A JP 2000161221A
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compressor
opening
connector
terminal
base
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Osamu Motomura
修 本村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンプレッサ制御部からのコンプレッサ外部
配線を被接続部材により直接接続可能にし、しかも、防
水カバーを用いずに水滴や塵埃から充電部を確実に保護
する。 【解決手段】 接続器本体1の第1の開口部をコンプレ
ッサ41の密閉端子46に装着し、接続器本体1の第2の開
口部7にコネクタ52を装着する。リード線51の端部にコ
ネクタ52を設けて、これを接続器本体1にワンタッチで
直接接続できる。また、ソケット9とファストンタブ1
0,24は、第1の開口部および第2の開口部7により水
滴や塵埃から保護されており、専用の防水カバーを用い
る必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫などに用い
られる密閉形コンプレッサに内蔵する電動機に対し、コ
ンプレッサ制御部からのコンプレッサ外部配線を電気的
に接続するコンプレッサ用接続器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの種のコンプ
レッサ用接続器が接続される例えば冷蔵庫などのコンプ
レッサには、三相誘導電動機や単相誘導電動機(起動巻
線付き)が用いられており、コンプレッサの密閉端子を
利用して電動機各極の電気的な接続が図られるようにな
っている。
【0003】図9は、従来のコンプレッサの密閉端子周
辺の構成を示す分解斜視図である。同図において、101
は、コンプレッサ102の非充電部である外郭で、この外
郭101の後方下部には、密閉端子103を取付け固定するた
めの孔104が形成されている。密閉端子103は、コンプレ
ッサ102に内蔵する図示しない三相誘導電動機あるいは
単相誘導電動機(起動巻線付き)と外部との電気的接続
を図るものであり、外方に膨出した金属製の台座105
と、この台座105より突出する三芯の導電ピン106とによ
り構成される。また、密閉端子103の周囲三方を囲むよ
うにして、コンプレッサ102の外郭101にはカバー取付け
部材107が設けられる。
【0004】111は、コンプレッサ102の密閉端子103に
着脱可能な接続器である。この接続器111には中継配線1
12の一端が接続され、中継配線112の他端に角型の中継
コネクタ113が接続される。そして、図示しない冷蔵庫
のコンプレッサ制御部からの配線が、中継コネクタ113
を介して接続器111によりコンプレッサ102の密閉端子10
3に接続される構成となっている。
【0005】121は、コンプレッサ102の異常過熱を防止
するために設けた安全対策用の保護装置である。この保
護装置121は円筒状で、一側に導電接点122を有し、導電
接点122に一端を接続した中継配線123の他端が、前記中
継コネクタ113に接続される。つまり、接続器111からの
中継配線112と保護装置121の中継配線123が、共通する
中継コネクタ113を経由して、コンプレッサ制御部の配
線に接続される。124は保護装置121をコンプレッサ102
に取付けるための弾性を有する取付けワイヤであり、取
付けワイヤ124の中央嵌合部に保護装置121の外周側面を
嵌合し、この取付けワイヤ124の両端部をコンプレッサ1
02に設けた左右一対の折曲げ片125に狭持することで、
保護装置121を密閉端子103の配線部近傍に配設するよう
になっている。なお、126は、前記密閉端子103に装着さ
れた接続器111や、その近傍にある保護装置121を覆う防
水カバーであり、弾性を有する取付けバンド127によ
り、前記カバー取付け部材107に取付け固定される。
【0006】ところで上記構成における冷蔵庫などのコ
ンプレッサ102は、コンプレッサ制御部とコンプレッサ1
02の密閉端子103とを、接続器111を経由して配線接続す
る構成を有しているが、コンプレッサ用接続器である接
続器111には次のような欠点があった。
【0007】すなわち、接続器111にコンプレッサ制御
部からの配線を接続する被接続部材としてのコネクタが
直接取付かないことから、コンプレッサ制御部からの配
線に中継コネクタ113を接続し、この中継コネクタ113と
接続器111との間を、中継配線112で連結する必要があ
る。しかし、中継配線112や中継コネクタ113を用いる関
係上、部品点数が多くなり、コストの上昇を招く。ま
た、コンプレッサ102に保護装置121を備えたものでは、
コンプレッサ102の密閉端子103に接続器111を取付ける
他に、保護装置121を取付ける必要があり、取付け操作
が面倒で、一層コストの上昇を招く。しかも、保護装置
121から中継コネクタ113に至る別の中継配線123も必要
になるため、ここでもコスト的な問題を回避できない状
況にある。
【0008】さらに、接続器111や保護装置121を装着し
た状態では、電流が通過する充電部の水滴や塵埃からの
保護が十分ではなく、接続器111およびコンプレッサ102
の密閉端子103や、保護装置121全体を覆う防水カバー12
6を別に取付ける必要があり、同じように取り扱い操作
が面倒で、コストの上昇を来たす問題を有していた。
【0009】そこで本発明は上記問題点に鑑み、コンプ
レッサ制御部からのコンプレッサ外部配線を被接続部材
により直接接続可能にし、しかも、防水カバーを用いず
に水滴や塵埃から充電部を確実に保護することで、取り
扱い操作が簡単で、コストダウンを達成できるコンプレ
ッサ用接続器を提供することをその第1の目的とする。
【0010】また、本発明の第2の目的は、保護装置を
備えた構成でも、同様に取り扱い操作が簡単で、コスト
ダウンを達成できるコンプレッサ用接続器を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のコン
プレッサ用接続器は、前記第1の目的を達成するため
に、コンプレッサ制御部からのコンプレッサ外部配線を
コンプレッサの密閉端子に接続するコンプレッサ用接続
器において、外郭のコンプレッサ取付面側とその反対側
の両方に第1および第2の開口部を各々設け、前記第1
の開口部に前記密閉端子との接続部を備えるとともに、
前記第2の開口部に前記外部配線の端部に設けた被接続
部材との接続部を備えたものである。
【0012】コンプレッサ用接続器の第1の開口部をコ
ンプレッサの密閉端子に装着し、コンプレッサ用接続器
の第2の開口部に被接続部材を装着することで、コンプ
レッサ制御部からの外部配線をコンプレッサの密閉端子
に接続できる。したがって、従来の中継配線や中継コネ
クタを介在させなくても、外部配線の端部に被接続部材
を設けて、これをコンプレッサ用接続器にワンタッチで
直接接続できる。また、接続器本体の一方に密閉端子と
の接続部を設け、これとは反対側に被接続部材との接続
部を設けているので、コンプレッサ用接続器の第1の開
口部および第2の開口部は、コンプレッサの取付面に対
し、密閉端子とほぼ同じサイズの取付けスペースを確保
すればよく、より小形のコンプレッサにもコンプレッサ
用接続器を搭載できる。しかも、充電部の一部を構成す
る第1の接続部および第2の接続部は、第1の開口部お
よび第2の開口部により水滴や塵埃から保護されてお
り、専用の防水カバーを用いる必要がない。したがっ
て、取り扱い操作が容易になり、コストダウンを達成で
きる。
【0013】また、コンプレッサ用接続器を密閉端子に
差し込む方向と、被接続部材をコンプレッサ用接続器に
差し込む方向がほぼ一致しているため、被接続部材をコ
ンプレッサ用接続器に装着する際に、コンプレッサ用接
続器が密閉端子から動いたりせず、コンプレッサ用接続
器と密閉端子との取付状態の安定性を確保できる。
【0014】本発明の請求項2のコンプレッサ用接続器
は、前記第2の目的を達成するために、請求項1の構成
に加えて、外郭の内部に前記コンプレッサの保護装置を
具備している。
【0015】保護装置はコンプレッサ用接続器と一体的
になり、従来のように保護装置とコンプレッサ用接続器
とを別々に取付ける手間が省ける。したがって、保護装
置を備えた構成でも、取り扱い操作が簡単で、コストダ
ウンを達成できる。また、保護装置は外郭内に設けられ
るので、水滴や塵埃から保護装置を保護することがで
き、保護装置に関係する充電部のトラッキングなども防
止できる。
【0016】本発明の請求項3記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記
第1の開口部は前記密閉端子の台座部外周を囲んでお
り、前記第2の開口部は前記被接続部材の外周を囲んで
いることを特徴とする。
【0017】コンプレッサ用接続器により密閉端子の台
座部や被接続部材が、その外周を囲まれた状態に取付け
られるので、第1の開口部や第2の開口部内を水滴や塵
埃から保護することができ、これらの第1の開口部や第
2の開口部内にある充電部のトラッキングなどを確実に
防止できる。
【0018】本発明の請求項4記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項1〜3のいずれか一つの構成に加えて、
前記第1の開口部または前記第2の開口部を構成する前
記外郭の外周壁外側に、前記第1の開口部または前記第
2の開口部への水の侵入を防止する傾斜面を形成したも
のである。
【0019】傾斜面は、第1の開口部または第2の開口
部への水の侵入を防止するように傾斜して形成される。
したがって、コンプレッサ用接続器に水滴がかかって
も、傾斜面により第1の開口部や第2の開口部の反対側
に流れ落ち、第1の開口部や第2の開口部への水の浸入
を確実に防止できる。
【0020】本発明の請求項5記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項1〜4のいずれか一つの構成に加えて、
前記外郭はカバーとベースとにより構成され、前記カバ
ーに形成した前記第1の開口部を、前記コンプレッサの
取付面と平行な位置にある前記ベースの壁部により塞
ぎ、前記第1の開口部の端部を前記ベースの壁部よりも
前記コンプレッサの取付面側に突出させ、前記ベースの
壁部に前記密閉端子の被接続部を貫通する孔を形成した
ものである。
【0021】密閉端子にコンプレッサ接続器を装着した
状態では、コンプレッサの取付面側に突出した第1の開
口部の端部により、密閉端子側への水の侵入が防止され
る。また、表面に露出する外郭部分がカバーだけとなる
ため、部品間の合せ面からの水の浸入がなく、防水構造
としての信頼性を高めることができる。加えて、ベース
の壁に形成した孔に被接続部が入り込んでいるため、万
一第1の開口部から水が浸入することがあっても、充電
部である被接続部に届かず、極めて信頼性の高い防水構
造を得ることができる。さらに、前記傾斜面を形成した
ことと相俟って、充電部を水滴や塵埃から確実に保護で
きる。
【0022】本発明の請求項6記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項1〜5のいずれか一つの構成に加えて、
前記第1の開口部と前記第2の開口部との間にある隔壁
に溝を設け、前記溝に前記第1の接続部を配置し、前記
溝から前記第2の開口部側に前記第2の接続部を導出し
た連結端子を具備したものである。
【0023】第1の接続部と第2の接続部は共通する連
結端子により構成されるとともに、連結端子の第1の接
続部は、隔壁に溝を形成するだけで簡単に位置決めされ
ることから、構造が簡単でコストダウンを図ることが可
能となる。
【0024】本発明の請求項7記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項6の構成に加えて、前記外郭はカバーと
ベースとにより構成され、前記カバーに形成した前記第
1の開口部を、前記コンプレッサの取付面と平行な位置
にある前記ベースの壁部により塞ぎ、前記コンプレッサ
の取付面と垂直で、且つ前記第1の開口部内に位置する
前記ベースの取付壁に、前記保護装置を構成する感熱応
動体と接点機構とを設けたものである。
【0025】第1の開口部側にある密閉端子との第1の
接続部と、保護装置を構成する感熱応動体と接点機構の
いずれもが、カバーとベースとにより閉塞されるので、
第1の接続部および保護装置を水滴や塵埃から保護する
ことができ、充電部のトラッキングなどを防止できる。
また、コンプレッサ接続器をコンプレッサの密閉端子に
装着した状態では、表面に露出する外郭部分がカバーだ
けとなるため、部品間の合せ面からの水の浸入がなく、
防水構造としての信頼性を高めることができる。
【0026】本発明の請求項8記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項7の構成に加えて、前記取付壁を前記感
熱応動体および前記接点機構と前記第1の接続部との間
に設け、前記第1の開口部と前記第2の開口部との間に
ある隔壁に溝を設け、前記溝に前記第1の接続部を配置
し、前記溝から前記第2の開口部側に前記第2の接続部
を導出した連結端子を具備するとともに、一端に前記溝
から前記第2の開口部側に導出する第3の接続部を有
し、他端に前記感熱応動体と接離可能な前記接点機構を
構成する固定接点を取付けた接点端子を具備したもので
ある。
【0027】第1の接続部と第2の接続部は共通する連
結端子により構成されるとともに、連結端子の第1の接
続部は、隔壁に溝を形成するだけで簡単に位置決めされ
ることから、構造が簡単でコストダウンを図ることが可
能となる。また、コンプレッサ接続器の内部において、
保護装置を構成するバイメタルや接点機構は、いずれも
第1の接続部と取付壁により仕切られた構造となるた
め、保護装置の充電部が外郭の外部に露出することがな
く、非充電部であるコンプレッサの外郭に任意の取付け
が可能となる。
【0028】
【発明の実施形態】以下、本発明におけるコンプレッサ
用接続器の各実施例について、添付図面を参照しながら
説明する。図1〜図7は本発明の第1実施例を示すもの
であり、図1〜図4の各図において、1は接続器本体、
2は接続器本体1の外郭を構成する合成樹脂製のカバー
である。このカバー2は、隔壁3の一側面より延びる筒
状をなす第1の外周壁4と、隔壁3の他側面より延びる
筒状をなす第2の外周壁5が各々形成されており、第1
の外周壁4によりカバー2の一側に第1の開口部6が設
けられ、この第1の開口部6とは反対側のカバー2の他
側に第2の開口部7が設けられる。
【0029】8は、弾性を有する導電性材料で構成され
る連結端子である。この連結端子8は、後述する密閉端
子46に差し込まれる第1の接続部たるソケット9が、密
閉端子46の接続部として一端側に形成されるとともに、
ソケット9とは別形状のファストンタブ10が、第2の接
続部として他端側に形成される。3個のソケット9は、
カバー2の内側から外側に向けて、隔壁3に設けた溝11
に挿入して取付けられており、ソケット9が第1の開口
部6側の溝11内に位置し、ファストンタブ10が溝11から
第2の開口部7側に導出されるように、各々の連結端子
8が取付け固定される。各連結端子8のファストンタブ
10を囲む第2の外周壁5の外側面上部は、図2に示す第
2の開口部7側から見て、カバー2の垂直な中心線Cか
ら左右両側に向けて、下方に傾斜する傾斜面12が形成さ
れる。また、各連結端子8のソケット9を囲む第1の外
周壁4は、図1に示すように、径大な鍔部13が外端側に
形成されており、鍔部13の外側面全周には、隔壁3側に
向けてテーパー状の傾斜面14が形成される。鍔13は、後
述する取付ワイヤー53をカバー2の胴部に保持するため
のものである。
【0030】第1の開口部6は、鍔部13の内周面に突き
当るベース16の壁部17によって閉塞される。このベース
16の壁部17は、接続器本体1を後述する密閉端子46に取
付ける際に、コンプレッサ41の取付面と平行な位置にあ
り、壁部17の内側より前記カバー2の隔壁3に向けて、
コンプレッサ41の取付面と垂直なリブ状の取付壁18が設
けられている。また、各連結端子8のソケット9の先端
部に臨んで、ベース16の壁部17には孔19が形成されると
ともに、第1の開口部6の端部は、ベース16の壁部17よ
りもコンプレッサ41の取付面側に突出している。なお、
20は共に接続器本体1の外郭をなすカバー2とベース16
とを固定するためのリベットである。
【0031】前記ベース16の内側には、左右一対の導電
性材料からなる接点端子としての接点板21,22が加締め
により取付け固定される。各接点板21,22は、一端側に
導電性材料で構成される固定接点23がスポット溶接によ
り固着されている。また、各接点板21,22の他端側に
は、隔壁3より第2の開口部7に向けてファストンタブ
24が形成される。つまり、第2の開口部7側には、いず
れも第2の外周壁5に囲まれており、隔壁3より延出す
る5個のファストンタブ10,24が設けられている。接点
板21,22の一端側は、カバー2とベース16とにより形成
される内部空間25に配置される。この第1の開口部6内
に位置する内部空間25において、各固定接点23に対向す
る位置には、感熱応動体に相当する反転式のバイメタル
26の両端に各々スポット溶接で固着された可動接点27が
設けられる。また、ディスク形のバイメタル26と、スプ
リング28に挿通するねじ29が、ベース16の下側にある取
付壁18に取付けられており、スプリング28の弾性により
バイメタル26はねじ29の頭部側に常時付勢されている。
こうしてベース16は、後述するコンプレッサ41の取付面
と平行な壁部17で第1の開口部6を塞ぎ、これとは垂直
な取付壁18に、ねじ29を介してコンプレッサ41の保護装
置30を構成するバイメタル26や接点機構(固定接点23や
可動接点27)などを設けている。
【0032】次に、接続器本体1が装着される密閉形の
コンプレッサ41の構成を図5に基づき説明する。同図に
おいて、42は例えば冷蔵庫などに内蔵されるコンプレッ
サ41の基台,43は基台42の上部に設けられた電動機44
(図7参照)を内蔵する密閉容器であり、この密閉容器
43の一側部すなわち取付面には、三芯のターミナルたる
ピン45を有する密閉端子46が設けられる。密閉端子46
は、密閉容器43の外側面よりも外方に突出した凸状の台
座部47と、この台座部47の垂直平坦面より直交して設け
られるピン45とにより構成される。また、密閉端子46の
左右両側には、コ字状のアームからなる取付ワイヤー保
持部48が装着される。そして、コンプレッサ41の取付面
側に位置する前記接続器本体1の第1の開口部6は、密
閉端子46の台座部47の外周を隙間なく囲むように、カバ
ー2とベース16とによりその内周面が形成されている。
なお、密閉端子46の台座部47は密閉容器43よりも突出さ
せる必要はなく、例えば、台座部47と密閉容器43の外側
面との間に溝を形成して、ここに接続器本体1の一側が
嵌り込む構成にしてもよい。
【0033】図6は、前述の接続器本体1およびコンプ
レッサ41を含む各部の分解斜視図である。同図におい
て、51はコンプレッサ制御部たるインバータ回路(図7
参照)に接続する外部配線に相当するリード線であり、
本実施例では電動機44への電源供給用に3本、バイメタ
ル26の動作監視用に2本の合計5本のリード線51で構成
される。このリード線51の先端部には、前記ファストン
タブ10,24に嵌合する嵌合部(図示せず)を備えた5極
の被接続部材たるコネクタ52が、接続器本体1との被接
続部として配設される。なお、コネクタ52は種々の形状
のものがあるが、このコネクタ52との接続部である第2
の開口部7の内周壁は、コネクタ52の外周を囲んで、コ
ネクタ52と嵌合する形状を有している。さらに、53は接
続器本体1をコンプレッサ41の密閉端子46に取付けたと
きに、接続器本体1の抜け止めとして作用する取付ワイ
ヤーである。この取付ワイヤー53は金属線を所定の形状
に折り曲げ形成してなり、接続器本体1の外周壁を狭持
するU字状曲げ部54と、このU字状曲げ部54の先端側に
形成され、取付ワイヤー保持部48の一方に挿入可能なコ
字状の折返し部55と、折返し部55の反対側にあって、取
付ワイヤー保持部48の他方に挿入可能な基端部56とによ
り構成され、取付ワイヤー53の基端部56を指で摘んで押
圧することにより、折返し部55の先端側が弾性変形する
ようになっている。
【0034】図7は、コンプレッサ41に関わる冷蔵庫内
の回路構成図である。同図において、61はコンプレッサ
制御部に相当するインバータ回路であり、このインバー
タ回路61にコンプレッサ41の運転命令が与えられると、
コンプレッサ41内の電動機(三相モータ)に対し所定の
電圧が供給される構成になっている。インバータ回路61
には電動機44の他に、コンプレッサ41の密閉容器43に近
接配置される保護装置30が接続されており、保護装置30
を構成するバイメタル26の温度が所定の例えば110〜150
℃まで上昇すると、コンプレッサ41の異常状態とみなし
てバイメタル26が反転動作し、可動接点27が固定接点23
から開離して、電動機44への電圧供給を遮断する。これ
により、コンプレッサ41の保護を行なうように構成して
いる。
【0035】上記構成において、インバータ回路61に接
続されるリード線51をコンプレッサ41の密閉端子46に接
続するには、先ず接続器本体1単体を指で摘んで、コン
プレッサ41の取付面、すなわちピン45が突出する台座部
47の表面と、ベース16を構成する壁部17が略平行になる
ように、接続器本体1の一側にある第1の開口部6を密
閉端子46の台座部47に向ける。そして、この状態から図
6に示す矢印S1の方向に接続器本体1を動かし、壁部
17の各孔19に密閉端子46のピン45を挿入する。カバー2
の第1の開口部6の先端が密閉容器43の表面に突き当る
位置まで、接続器本体1を密閉端子46側に押し込むと、
密閉端子46の各ピン45は孔19を貫通して連結端子8のソ
ケット9に差し込まれ、連結端子8の各ソケット9が対
応する各ピン45に確実に嵌合する。
【0036】その後、取付ワイヤー53の基端部56を指で
摘み、この取付ワイヤー53のU字状曲げ部54を第2の外
周壁5側から挿入し、折返し部55を取付ワイヤー保持部
48の一方に挿入する。そして、取付ワイヤー53の弾性を
利用して、取付ワイヤー53の基端部56を取付ワイヤー保
持部48の他方に挿入すると、コンプレッサ41の密閉容器
43に保持された取付ワイヤー53が接続器本体1の胴部を
挟持し、接続器本体1の密閉端子46に対する装着が一層
確実なものとなる。
【0037】接続器本体1を密閉端子46に取付けた後
は、コネクタ52を指で摘み、図6に示す矢印S2の方向
にコネクタ52を動かして、コネクタ52を接続器本体1の
第2の開口部7に差し込む。コネクタ52の先端部を隔壁
3近傍にまで押し込むと、コネクタ52の各嵌合部はファ
ストンタブ10,24に差し込まれ、隔壁3から第2の開口
部7側に導出した各ファストンタブ10,24が対応するコ
ネクタ52の各嵌合部に確実に嵌合する。また、接続器本
体1を密閉端子46に差し込む方向S1と、コネクタ52を
接続器本体1の第2の開口部7に差し込む方向S2がほ
ぼ一致しているため、コネクタ52を接続器本体1に装着
する際に、接続器本体1が密閉端子46から動いたりしな
い。
【0038】リード線51をコンプレッサ41の密閉端子46
に電気的に接続した接続完了状態では、接続器本体1の
外郭を形成するカバー2の一端(第1の開口部6)が、
密閉端子46の台座部47に至るまでその全周を囲んでいる
とともに、カバー2の他端(第2の開口部7)はコネク
タ52の側面全周を取り囲んでいる。これにより、接続器
本体1により密閉端子46およびコネクタ52の水の浸入を
同時に防止し、これらの密閉端子46やコネクタ52を水滴
から確実に防止できる。また、密閉端子46やコネクタ52
は、単一部品であるカバー2により囲まれており、他の
部品との合せ面が露出状態で存在しないため、密閉端子
46やコネクタ52のみならず、接続器本体1内部に対する
水の侵入を確実に防止できる。
【0039】さらに、カバー2の一部分すなわち胴部を
取付ワイヤー53により狭持して、コンプレッサ41に取付
けるだけの簡単な操作で、接続器本体1をコンプレッサ
41に確実に取付けることができる。また、コンプレッサ
41の保護装置30は、カバー2とベース16とにより構成さ
れる接続器本体1の外郭内部に位置していて、外部の水
滴や防塵から保護されるとともに、充電部の外郭への露
出を防止している。このため、非充電部であるコンプレ
ッサ41の外郭すなわち密閉容器43に、任意の取付けが可
能となる。
【0040】以上のように、上記実施例によれば、コン
プレッサ制御部たるインバータ回路61からの外部配線た
るリード線51をコンプレッサ41の取付面側に位置する密
閉端子46に接続するコンプレッサ用接続器において、カ
バー2とベース16とからなる外郭のコンプレッサ41の取
付面側とその反対側の両方に、第1の開口部6と第2の
開口部7を各々設け、第1の開口部6に密閉端子46との
第1の接続部たるソケット9を備えるとともに、第2の
開口部7にリード線51の端部に設けた被接続部材である
コネクタ52との第2の接続部たるファストンタブ10を備
えている。
【0041】この場合、接続器本体1(コンプレッサ用
接続器)の第1の開口部6をコンプレッサ41の密閉端子
46に装着し、接続器本体1の第2の開口部7にコネクタ
52を装着することで、インバータ回路61からのリード線
51をコンプレッサ41の密閉端子46に電気的に接続するこ
とができる。したがって、従来例のような中継配線112
や中継コネクタ113を介在させなくても、リード線51の
端部にコネクタ52を設けて、これを接続器本体1にワン
タッチで直接接続できる。また、接続器本体1の一方に
密閉端子46との接続部であるソケット9を設け、これと
は反対側にコネクタ52との接続部であるファストンタブ
10を設けているので、接続器本体1の第1の開口部6お
よび第2の開口部7は、コンプレッサ41の取付面に対
し、密閉端子46とほぼ同じサイズの取付けスペースを確
保すればよく、より小形のコンプレッサ41にも接続器本
体1を搭載できる。しかも、充電部の一部を構成するソ
ケット9とファストンタブ10は、第1の開口部6および
第2の開口部7により水滴や塵埃から保護されており、
専用の防水カバーを用いる必要がない。したがって、取
り扱い操作が容易になり、コストダウンを達成できる。
【0042】また、接続器本体1を密閉端子46に差し込
む方向S1と、コネクタ52を接続器本体1の第2の開口
部7に差し込む方向S2がほぼ一致しているため、コネ
クタ52を接続器本体1に装着する際に、接続器本体1が
密閉端子46から動いたりせず、接続器本体1と密閉端子
46との取付状態の安定性を確保できる。
【0043】さらに、本実施例では、密閉端子46に接続
器本体1を装着し、コネクタ52を接続器本体1に装着し
た状態では、ソケット9やファストンタブ10全体が密閉
端子46やコネクタ52により覆われており、しかも、接続
器本体1の表面に露出する外郭がカバー2の単一部品で
構成されるため、部品間の合せ面から接続器本体1内部
への水の浸入もなく、充電部に対し防水構造としての信
頼性を高めることができる。
【0044】また、本実施例では、外郭であるカバー2
およびベース16の内部に、コンプレッサ41の保護装置30
を具備している。これにより、保護装置30は接続器本体
1と一体的になり、従来のように接続器111と保護装置1
21とを別々に取付ける手間が省ける。したがって、保護
装置30を備えた構成でも、取り扱い操作が簡単で、コス
トダウンを達成できる。また、保護装置30はカバー2お
よびベース16内に設けられるので、水滴や塵埃から保護
装置30を保護することができ、保護装置30に関係する充
電部のトラッキングなども防止できる。
【0045】本実施例では、第1の開口部6が密閉端子
46の台座部47外周を囲んでいるとともに、第2の開口部
7はコネクタ52の外周を囲んでいる。これにより、接続
器本体1により密閉端子46の台座部47やコネクタ52が、
その外周を囲まれた状態に取付けられるので、第1の開
口部6や第2の開口部7内を水滴や塵埃から保護するこ
とができ、これらの第1の開口部6や第2の開口部7内
にある充電部のトラッキングなどを確実に防止できる。
【0046】本実施例では、第1の開口部6または第2
の開口部7を構成する外郭たるカバー2の外周壁外側
に、第1の開口部6または第2の開口部7への水の侵入
を防止する傾斜面12,14を形成している。傾斜面12,14
はいずれも、第1の開口部6または第2の開口部7への
水の侵入を防止するように傾斜して形成される。したが
って、接続器本体1に水滴がかかっても、傾斜面12,14
により水は第1の開口部6や第2の開口部7の反対側に
流れ落ち、第1の開口部6や第2の開口部7への水の浸
入を確実に防止できる。
【0047】また、本実施例では特に、第1の開口部6
にある傾斜面14が第2の開口部7に向けてテーパー状に
形成されており、第2の開口部7に別の傾斜面12が形成
されている。このようにすると、第1の開口部6側にか
かった水は、傾斜面14から第2の開口部7側にある傾斜
面12に伝わり、そこから第2の開口部7にかかった水と
共に流れ落ちる。これにより、接続器本体1から水の流
れ落ちる範囲をある程度抑制することができる。
【0048】本実施例では、接続器本体1の外郭をカバ
ー2とベース16とにより構成し、カバー2に形成した第
1の開口部6を、コンプレッサ41の取付面と平行な位置
にあるベース16の壁部17により塞ぎ、第1の開口部6の
端部をベース16の壁部17よりもコンプレッサ41の取付面
側に突出させ、ベース16の壁部17に密閉端子46の被接続
部たるピン45を貫通する孔19を形成している。
【0049】このようにすると、密閉端子46に接続器本
体1を装着した状態では、コンプレッサ41の取付面側に
突出した第1の開口部6の端部により、密閉端子46側へ
の水の侵入が防止される。また、表面に露出する外郭部
分がカバー2だけとなるため、部品間の合せ面からの水
の浸入がなく、防水構造としての信頼性を高めることが
できる。加えて、ベース16の壁17に形成した孔19にピン
45が入り込んでいるため、万一第1の開口部6から水が
浸入することがあっても、充電部であるピン45に届か
ず、極めて信頼性の高い防水構造を得ることができる。
さらに、前記傾斜面12,14を形成したことと相俟って、
充電部を水滴や塵埃から確実に保護できる。
【0050】さらに、本実施例では、第1の開口部6と
第2の開口部7との間にある隔壁3に溝11を設け、この
溝11に第1の接続部であるソケット9を配置し、溝11か
ら第2の開口部7側に第2の接続部であるファストンタ
ブ10を導出した連結端子8を具備している。この場合、
ソケット9とファストンタブ10は共通する連結端子8に
より構成されるとともに、連結端子8のソケット9は、
隔壁3に溝11を形成するだけで簡単に位置決めされるこ
とから、構造が簡単でコストダウンを図ることが可能と
なる。
【0051】本実施例では、保護装置30を内蔵した接続
器本体1において、接続器本体1の外郭はカバー2とベ
ース16とにより構成され、カバー2に形成した第1の開
口部6を、コンプレッサ41の取付面と平行な位置にある
ベース16の壁部17により塞ぎ、コンプレッサ41の取付面
と垂直で、且つ第1の開口部6内に位置するベース16の
取付壁18に、保護装置30を構成する感熱応動体たるバイ
メタル26と接点機構(固定接点23や可動接点27を設けた
構造となっている。
【0052】この場合、第1の開口部6側にある密閉端
子46との第1の接続部であるソケット9と、保護装置30
を構成するバイメタル26と接点機構のいずれもが、カバ
ー2とベース16とにより閉塞されるので、ソケット9お
よび保護装置30を水滴や塵埃から保護することができ、
充電部のトラッキングなどを防止できる。また、接続器
本体1をコンプレッサ41の密閉端子46に装着した状態で
は、表面に露出する外郭部分がカバー2だけとなるた
め、部品間の合せ面からの水の浸入がなく、防水構造と
しての信頼性を高めることができる。
【0053】こうした構成において、本実施例では、保
護装置30を構成するバイメタル26および接点機構と、第
1の接続部であるソケット9との間に取付壁18を設け、
第1の開口部6と第2の開口部7との間にある隔壁3に
溝11を設け、この溝11にソケット9を配置し、溝11から
第2の開口部7側に第2の接続部であるファストンタブ
10を導出した連結端子8を具備する一方、一端に溝11か
ら第2の開口部7側に導出する第3の接続部たるファス
トンタブ24を有し、他端にバイメタル26と接離可能な接
点機構を構成する固定接点23を取付けた接点端子たる端
子板21,22を具備している。
【0054】これにより、ソケット9とファストンタブ
10は共通する連結端子8により構成されるとともに、連
結端子8のソケット9は、隔壁3に溝11を形成するだけ
で簡単に位置決めされることから、構造が簡単でコスト
ダウンを図ることが可能となる。また、接続器本体1の
内部において、保護装置30を構成するバイメタル26や接
点機構は、いずれもソケット9と取付壁18により仕切ら
れた構造となるため、保護装置30の充電部が外郭の外部
に露出することがなく、非充電部であるコンプレッサ41
の外郭に任意の取付けが可能となる。
【0055】次に、本発明の第2実施例を図8に基づい
て説明する。なお、本実施例において、前記第1実施例
と同一箇所には同一付号を付し、その共通する部分の説
明は重複するため省略する。
【0056】本実施例では、接続器本体1の防水性およ
び防塵性をさらに高めるために、接続器本体1の上部お
よび側部を覆う防水カバー71を、取付バンド72によりコ
ンプレッサ41の取付面側に装着する構成を有している。
コンプレッサ41の密閉端子46の両側には、前記取付ワイ
ヤー保持部48に代わり取付バンド保持部73が設けられ
る。また、防水カバー71の下面には、リード線51の引出
し口74が開口形成されているとともに、防水カバー71の
側面には、弾性を有する取付バンド72を所定の位置に保
持する溝部75が形成される。
【0057】そして、接続器本体1によりリード線51を
コンプレッサ41の密閉端子46に接続した後で、防水カバ
ー71を取付けるには、接続器本体1に防水カバー71を被
せた状態で、取付バンド72を取付カバー71の溝部75に挿
入し、取付バンド72の両端部を取付バンド保持部73に引
掛けて止着する。これにより、接続器本体1は、防水カ
バー71により水滴や塵埃からさらに保護されることにな
る。また、防水カバー71の下面に形成した引出し口74か
ら、コネクタ52に接続する各リード線51を支障なく引き
出すことができる。それ以外の作用,効果は、前記第1
実施例で説明した通りである。
【0058】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、本実施例では接続器本体1に
保護装置30が設けられているが、保護装置30のない接続
器本体1にも本発明を適用できる。また、コネクタ52の
極数やピン45の数などに関係なく、同様な構成により本
発明の趣旨とする効果を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1のコンプレッサ用接続
器は、コンプレッサ制御部からのコンプレッサ外部配線
をコンプレッサの密閉端子に接続するコンプレッサ用接
続器において、外郭のコンプレッサ取付面側とその反対
側の両方に第1および第2の開口部を各々設け、前記第
1の開口部に前記密閉端子との接続部を備えるととも
に、前記第2の開口部に前記外部配線の端部に設けた被
接続部材との接続部を備えたものであり、コンプレッサ
制御部からの外部配線を被接続部材により直接接続可能
にし、しかも、防水カバーを用いずに水滴や塵埃から充
電部を確実に保護することで、取り扱い操作が簡単で、
コストダウンを達成できるコンプレッサ用接続器を提供
できる。また、より小形のコンプレッサにも搭載が可能
となるとともに、密閉端子との取付状態の安定性を確保
できる。
【0060】本発明の請求項2のコンプレッサ用接続器
は、請求項1の構成に加えて、外郭の内部に前記コンプ
レッサの保護装置を具備したものであり、この場合はさ
らに、保護装置を備えた構成でも、取り扱い操作が簡単
で、コストダウンを達成できる。また、保護装置に関係
する充電部のトラッキングなども防止できる。
【0061】本発明の請求項3のコンプレッサ用接続器
は、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記第1
の開口部は前記密閉端子の台座部外周を囲んでおり、前
記第2の開口部は前記被接続部材の外周を囲んでいるこ
とを特徴とし、この場合はさらに、第1の開口部や第2
の開口部内にある充電部のトラッキングなどを確実に防
止できる。
【0062】本発明の請求項4のコンプレッサ用接続器
は、請求項1〜3のいずれか一つの構成に加えて、前記
第1の開口部または前記第2の開口部を構成する前記外
郭の外周壁外側に、前記第1の開口部または前記第2の
開口部への水の侵入を防止する傾斜面を形成したもので
あり、この場合はさらに、コンプレッサ用接続器に水滴
がかかっても、傾斜面により水は第1の開口部6や第2
の開口部7の反対側に流れ落ち、第1の開口部や第2の
開口部への水の浸入を確実に防止できる。
【0063】本発明の請求項5記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項1〜4のいずれか一つの構成に加えて、
前記外郭はカバーとベースとにより構成され、前記カバ
ーに形成した前記第1の開口部を、前記コンプレッサの
取付面と平行な位置にある前記ベースの壁部により塞
ぎ、前記第1の開口部の端部を前記ベースの壁部よりも
前記コンプレッサの取付面側に突出させ、前記ベースの
壁部に前記密閉端子の被接続部を貫通する孔を形成した
ものであり、この場合はさらに、極めて信頼性の高い防
水構造を得ることができる。また、前記傾斜面を形成し
た場合には、さらに充電部を水滴や塵埃から確実に保護
できる。
【0064】本発明の請求項6記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項1〜5のいずれか一つの構成に加えて、
前記第1の開口部と前記第2の開口部との間にある隔壁
に溝を設け、前記溝に前記第1の接続部を配置し、前記
溝から前記第2の開口部側に前記第2の接続部を導出し
た連結端子を具備したものであり、この場合はさらに、
構造が簡単でコストダウンを図ることが可能となる。
【0065】本発明の請求項7記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項6の構成に加えて、前記外郭はカバーと
ベースとにより構成され、前記カバーに形成した前記第
1の開口部を、前記コンプレッサの取付面と平行な位置
にある前記ベースの壁部により塞ぎ、前記コンプレッサ
の取付面と垂直で、且つ前記第1の開口部内に位置する
前記ベースの取付壁に、前記保護装置を構成する感熱応
動体と接点機構とを設けたものであり、この場合はさら
に、防水構造としての信頼性を高めることができる。
【0066】本発明の請求項8記載のコンプレッサ用接
続器は、請求項7の構成に加えて、前記取付壁を前記感
熱応動体および前記接点機構と前記第1の接続部との間
に設け、前記第1の開口部と前記第2の開口部との間に
ある隔壁に溝を設け、前記溝に前記第1の接続部を配置
し、前記溝から前記第2の開口部側に前記第2の接続部
を導出した連結端子を具備するとともに、一端に前記隔
壁の溝から前記第2の開口部側に導出する第3の接続部
を有し、他端に前記感熱応動体と接離可能な前記接点機
構を構成する固定接点を取付けた接点端子を具備したも
のであり、この場合はさらに、構造が簡単でコストダウ
ンを図ることが可能となり、さらに、非充電部であるコ
ンプレッサの外郭に任意の取付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すコンプレッサ用接続
器の断面図である。
【図2】同上第2の開口部側から見たコンプレッサ用接
続器の背面図である。
【図3】同上底面側から見たコンプレッサ用接続器の断
面図である。
【図4】同上第1の開口部側から見たコンプレッサ用接
続器の正面図である。
【図5】同上コンプレッサの全体斜視図である。
【図6】同上リード線からコンプレッサに至る各部の分
解斜視図である。
【図7】同上接続器本体に関わる回路構成図である。
【図8】本発明の第2実施例を示すリード線からコンプ
レッサに至る各部の分解斜視図である。
【図9】従来例を示す各部の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 接続器本体(コンプレッサ用接続器) 2 カバー(外郭) 3 隔壁 6 第1の開口部 7 第2の開口部 8 連結端子 9 ソケット(第1の接続部) 10 ファストンタブ(第2の接続部) 11 溝 16 ベース(外郭) 17 壁部 18 取付壁 19 孔 21,22 端子板(接点端子) 23 固定接点(接点機構) 24 ファストンタブ(第3の接続部) 26 バイメタル(感熱応動体) 27 可動接点(接点機構) 30 保護機構 41 コンプレッサ 45 ピン(被接続部) 46 密閉端子 51 リード線(外部配線) 52 コネクタ(被接続部材) 61 インバータ回路(コンプレッサ制御部)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ制御部からのコンプレッサ
    外部配線をコンプレッサの電気配線取付面側に位置する
    密閉端子に接続するコンプレッサ用接続器において、外
    郭のコンプレッサの取付面側とその反対側の両方に第1
    および第2の開口部を各々設け、前記第1の開口部に前
    記密閉端子との第1の接続部を備えるとともに、前記第
    2の開口部に前記外部配線の端部に設けた被接続部材と
    の第2の接続部を備えたことを特徴とするコンプレッサ
    用接続器。
  2. 【請求項2】 前記外郭の内部に前記コンプレッサの保
    護装置を具備したことを特徴とする請求項1記載のコン
    プレッサ用接続器。
  3. 【請求項3】 前記第1の開口部は前記密閉端子の台座
    部外周を囲んでおり、前記第2の開口部は前記被接続部
    材の外周を囲んでいることを特徴とする請求項1または
    2記載のコンプレッサ用接続器。
  4. 【請求項4】 前記第1の開口部または前記第2の開口
    部を構成する前記外郭の外周壁外側に、前記第1の開口
    部または前記第2の開口部への水の侵入を防止する傾斜
    面を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    一つに記載のコンプレッサ用接続器。
  5. 【請求項5】 前記外郭はカバーとベースとにより構成
    され、前記カバーに形成した前記第1の開口部を、前記
    コンプレッサの取付面と平行な位置にある前記ベースの
    壁部により塞ぎ、前記第1の開口部の端部を前記ベース
    の壁部よりも前記コンプレッサの取付面側に突出させ、
    前記ベースの壁部に前記密閉端子の被接続部を貫通する
    孔を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一つに記載のコンプレッサ用接続器。
  6. 【請求項6】 前記第1の開口部と前記第2の開口部と
    の間にある隔壁に溝を設け、前記溝に前記第1の接続部
    を配置し、前記溝から前記第2の開口部側に前記第2の
    接続部を導出した連結端子を具備したことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンプレッサ用接
    続器。
  7. 【請求項7】 前記外郭はカバーとベースとにより構成
    され、前記カバーに形成した前記第1の開口部を、前記
    コンプレッサの取付面と平行な位置にある前記ベースの
    壁部により塞ぎ、前記コンプレッサの取付面と垂直で、
    且つ前記第1の開口部内に位置する前記ベースの取付壁
    に、前記保護装置を構成する感熱応動体と接点機構とを
    設けたことを特徴とする請求項2記載のコンプレッサ用
    接続器。
  8. 【請求項8】 前記取付壁を前記感熱応動体および前記
    接点機構と前記第1の接続部との間に設け、前記第1の
    開口部と前記第2の開口部との間にある隔壁に溝を設
    け、前記溝に前記第1の接続部を配置し、前記溝から前
    記第2の開口部側に前記第2の接続部を導出した連結端
    子を具備するとともに、一端に前記溝から前記第2の開
    口部側に導出する第3の接続部を有し、他端に前記感熱
    応動体と接離可能な前記接点機構を構成する固定接点を
    取付けた接点端子を具備したことを特徴とする請求項7
    記載のコンプレッサ用接続器。
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