JP2000160763A - エレベータ用金属パネル - Google Patents

エレベータ用金属パネル

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JP2000160763A
JP2000160763A JP10334242A JP33424298A JP2000160763A JP 2000160763 A JP2000160763 A JP 2000160763A JP 10334242 A JP10334242 A JP 10334242A JP 33424298 A JP33424298 A JP 33424298A JP 2000160763 A JP2000160763 A JP 2000160763A
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JP
Japan
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panel
metal
elevator
inorganic adhesive
substrate
Prior art date
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JP10334242A
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English (en)
Inventor
Katsumi Makino
克己 牧野
Yasuyuki Suzuki
恭之 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、溶接歪みの発生を防止できるとと
もに、耐燃性を向上させることができることを目的とす
るものである。 【解決手段】 パネル本体18の裏面に無機接着剤20
により補強部材19を接着することにより、基板11に
溶接歪みが生じるのを防止し、基板11上に形成される
膜の厚さを薄くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエレベー
タの乗場の戸、かごの戸又はかご室壁などに使用される
エレベータ用金属パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータに使用される金属パネ
ルでは、例えば図5に示すように、金属製の基板1の裏
面に金属製の補強体2が固定された後、基板1の表面に
塗装が施される。補強体2の基板1への固定は、スポッ
ト電気溶接により行われる。このスポット電気溶接で
は、基板1の表面に溶接歪みによる凹部3が残ってしま
うため、意匠品であるエレベータ用金属パネルでは、凹
部3をパテで埋めたり塗装膜厚を厚くするなどして仕上
がり表面を平滑にする必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベータ用金属パネルにおいては、溶接歪みによる凹部
3を隠すために有機材からなる塗装膜の厚さが厚く(5
00μm以上)なっており、その分だけ耐燃性が低下し
てしまう。これに対し、塗装膜の厚さをできるだけ薄く
するために、スプレー等を用いて仕上げ塗装を直接施す
方法もあるが、この場合、細かい又は複雑な着色模様を
パネル側面に形成したりすることは困難であった。ま
た、パテを塗布する場合、塗布後に表面を平滑にするた
めの研磨工程がさらに必要であり、加工費が高くなって
しまう。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、溶接歪みの発
生を防止できるとともに、耐燃性を向上させることがで
きるエレベータ用金属パネルを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
レベータ用金属パネルは、金属製の基板と、この基板上
に設けられ、インクによる着色模様が形成されているイ
ンク受容層とを有するパネル本体、このパネル本体の裏
面に接着されている金属製の補強体、及びパネル本体と
補強体との間に介在されている無機接着剤を備えたもの
である。
【0006】請求項2の発明に係るエレベータ用金属パ
ネルは、無機接着剤として、金属リン酸塩系無機接着剤
及びアルカリ金属珪酸塩系無機接着剤の少なくともいず
れか一方を使用したものである。
【0007】請求項3の発明に係るエレベータ用金属パ
ネルは、有機物の使用量を300g/m以下としたも
のである。
【0008】請求項4の発明に係るエレベータ用金属パ
ネルは、基板表面に形成されているインク受容層を含む
膜の総膜厚を500μm以下としたものである。
【0009】請求項5の発明に係るエレベータ用金属パ
ネルは、硬化時に無機接着剤から水分を吸収する脱水部
材を無機接着剤に接合したものである。
【0010】請求項6の発明に係るエレベータ用金属パ
ネルは、軽金属により構成された基板を用いたものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。実施の形態1.図1はこの発明の実
施の形態1によるエレベータ用金属パネルの断面図、図
2は図1のパネルを示す斜視図である。
【0012】図において、11は金属製の基板、12は
基板11の両面に防錆塗料を塗布することにより形成さ
れている防錆層、13は基板11の表面側の防錆層12
上に形成されている下地塗料層であり、この下地塗料層
13は、下地色(例えば白色、金色又は銀色等)のアク
リル系塗料又はウレタン系塗料などにより構成されてい
る。
【0013】14は下地塗料層13上に塗布されている
アクリル系の接着層、15は下地塗料層13上に接着層
14を介して接着されているインク受容層であり、この
インク受容層15は、例えば水分散性樹脂、ポリエステ
ル系樹脂又はポリウレタン系樹脂等により構成されてい
る。また、インク受容層15には、顔料インクによる着
色模様16が形成されている。また、着色模様16は、
コンピュータ制御されたインクジェットプリンタ(図示
せず)により印刷されている。
【0014】17はインク受容層15上に形成され、紫
外線による退色や物理的な損傷から着色模様16を保護
する透明塗料層であり、この透明塗料層17は、例えば
アクリル系塗料、ウレタン系塗料又はポリエステル系塗
料により構成されている。18は基板11、防錆層1
2、下地塗料層13、接着層14、インク受容層15及
び透明塗料層17により構成され、所定のパネル形状に
折り曲げ加工されているパネル本体である。
【0015】19はパネル本体18の裏面に接着され、
パネル本体18の機械的強度を補強する金属製の補強
体、20はパネル本体18と補強体19との間に介在さ
れている無機接着剤であり、この無機接着剤20として
は、例えば金属リン酸塩系無機接着剤又はアルカリ金属
珪酸塩系無機接着剤が使用される。
【0016】具体的には、例えば金属リン酸塩又はアル
カリ金属珪酸塩の水溶液に硬化剤を添加して、所定の温
度に加熱し脱水させることにより無機接着剤20が硬化
し、硬化時にパネル本体18と補強体19とが接着され
る。
【0017】金属リン酸塩の水溶液を使用する場合、硬
化剤として、金属酸化物、金属水酸化物、珪酸塩又は硼
酸塩等が使用される。また、アルカリ金属珪酸塩の水溶
液を使用する場合は、硬化剤として、金属酸化物、金属
水酸化物、珪化物、珪弗化物、リン酸塩又は硼酸塩等が
使用される。
【0018】さらに具体的な例を挙げれば、第一リン酸
アルミニウム塩水溶液又は第一リン酸マグネシウム塩水
溶液を用いた場合の硬化剤として、Al(OH)3(水
和アルミニウム)、CaO・SiO2(ウォラストナイ
ト)、2ZnO・SiCa(ウィレマイト)、CaO・
2Al2O3(アルミニウム−カルシウム複合酸化物)な
どが使用される。
【0019】無機接着剤20は、上記のような硬化剤を
添加しなくても加熱により硬化するが、硬化剤を用いる
ことにより、硬化温度を低下させたり、耐水性を向上さ
せたりすることができる。
【0020】また、図1のエレベータ用金属パネルで
は、有機物の使用量が300g/m以下となってい
る。さらに、基板11の表面に形成されている膜(防錆
層12、下地塗料層13、接着層14、インク受容層1
5及び透明塗料層17)の総膜厚は、500μm以下と
なっている。
【0021】図3は図1のパネルの使用状態の一例を示
す正面図である。図において、21はエレベータの乗場
ロビー壁面、22は乗場出入口を形成する三方枠、23
は乗場出入口を開閉する複数の乗場の戸であり、これら
の乗場の戸23には、図1及び図2に示したエレベータ
用金属パネルが使用されている。
【0022】このようなエレベータ用金属パネルでは、
補強体19がパネル本体18に接着されているため、パ
ネル本体18に溶接歪みが生じることがなく、溶接歪み
を補修するための加工が不要となり、加工の手間と費用
を節減することができる。また、パネル本体18と補強
体19との接着は無機接着剤20により行われているた
め、有機接着剤を使用する場合に比べて耐燃性を向上さ
せることができる。さらに、溶接歪みがないため、基板
11上の膜厚を薄くすることができ、これによっても耐
燃性を向上させることができる。
【0023】また、無機接着剤20として、金属リン酸
塩系無機接着剤又はアルカリ金属珪酸塩系無機接着剤を
使用したので、無機接着剤20を容易に硬化させること
ができ、製造を効率を高めることができる。さらに、有
機物の使用量を不燃の基準である300g/m以下と
したので、パネル全体を不燃とすることができる。さら
にまた、基板11の表面の総膜厚を500μm以下とし
たので、耐燃性をより確実に向上させることができる。
【0024】一般に、ビル等に火災が発生した場合、エ
レベータの昇降路が煙突となり上階への延焼を助けてし
まう恐れがあるため、乗場の戸23には十分な耐火性能
が要求されている。しかも、乗場の戸23は、建築物の
インテリアの一部となるため、高い装飾性を要求される
ことも多い。これに対し、実施の形態1で示したエレベ
ータ用金属パネルによれば、十分な耐火性能及び装飾性
を確保することができる。
【0025】実施の形態2.次に、図4はこの発明の実
施の形態2によるエレベータ用金属パネルの断面図であ
る。図において、31は無機接着剤20に接合され、無
機接着剤20の硬化時に無機接着剤20から水分を吸収
する脱水部材であり、この脱水部材31としては、例え
ば紙又は綿布などの網目状の材料が用いられる。
【0026】このようなエレベータ用金属パネルでは、
硬化時に無機接着剤20から出た水分が脱水部材31に
吸収されるため、無機接着剤20をスムーズに硬化させ
ることができ、製造効率を向上させることができる。吸
収された水分は、脱水部材31の端部などから蒸発して
外気に放出される。
【0027】なお、基板11の材料としては、例えば鋼
板等が使用されるが、アルミニウム合金等の軽金属を使
用することにより、パネル全体を軽量化することができ
る。この場合、補強体19を取り付けることによりパネ
ル全体の強度も維持することができる。
【0028】また、上記の例では、防錆層12、下地塗
料層13、接着層14、インク受容層15及び透明塗料
層17を基板11上に積層したが、インク受容層15以
外の層の構成は特に限定されるものではない。
【0029】さらに、上記の例ではエレベータ用金属パ
ネルを乗場の戸23に適用したが、かごの戸やかご室壁
などに適用することもできる。さらにまた、上記の例で
は、無機接着剤として金属リン酸塩系又はアルカリ金属
珪酸塩系のものを使用したが、これらの両方を組み合わ
せて使用してもよく、また他の無機接着剤を使用しても
よい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベータ用金属パネルは、パネル本体と補強体とを無
機接着剤により接着したので、パネル本体に溶接歪みが
生じることがなく、溶接歪みを補修するための加工が不
要となり、加工の手間と費用を節減することができる。
また、有機接着剤を使用する場合に比べて耐燃性を向上
させることができる。さらに、溶接歪みがないため、基
板上の膜厚を薄くすることができ、これによっても耐燃
性を向上させることができる。
【0031】請求項2の発明のエレベータ用金属パネル
は、無機接着剤として、金属リン酸塩系無機接着剤及び
アルカリ金属珪酸塩系無機接着剤の少なくともいずれか
一方を使用したので、無機接着剤を容易に硬化させるこ
とができ、製造を効率を高めることができる。
【0032】請求項3の発明のエレベータ用金属パネル
は、有機物の使用量を300g/m以下としたので、
パネル全体を不燃とすることができる。
【0033】請求項4の発明のエレベータ用金属パネル
は、基板表面に形成されているインク受容層を含む膜の
総膜厚を500μm以下としたので、耐燃性をより確実
に向上させることができる。
【0034】請求項5の発明のエレベータ用金属パネル
は、無機接着剤から水分を吸収する脱水部材を無機接着
剤に接合したので、無機接着剤をスムーズに硬化させる
ことができ、製造効率を向上させることができる。
【0035】請求項6の発明に係るエレベータ用金属パ
ネルは、軽金属により構成された基板を用いたので、パ
ネル全体を軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータ用
金属パネルの断面図である。
【図2】 図1のパネルを示す斜視図である。
【図3】 図1のパネルの使用状態の一例を示す正面図
である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるエレベータ用
金属パネルの断面図である。
【図5】 従来のエレベータ用金属パネルの一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
11 基板、15 インク受容層、16 着色模様、1
8 パネル本体、19補強体、20 無機接着剤、31
脱水部材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の基板と、この基板上に設けら
    れ、インクによる着色模様が形成されているインク受容
    層とを有するパネル本体、 このパネル本体の裏面に接着されている金属製の補強
    体、及び上記パネル本体と上記補強体との間に介在され
    ている無機接着剤を備えていることを特徴とするエレベ
    ータ用金属パネル。
  2. 【請求項2】 無機接着剤として、金属リン酸塩系無機
    接着剤及びアルカリ金属珪酸塩系無機接着剤の少なくと
    もいずれか一方が使用されていることを特徴とする請求
    項1記載のエレベータ用金属パネル。
  3. 【請求項3】 有機物の使用量が300g/m以下で
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエ
    レベータ用金属パネル。
  4. 【請求項4】 基板表面に形成されているインク受容層
    を含む膜の総膜厚が500μm以下であることを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のエレベ
    ータ用金属パネル。
  5. 【請求項5】 無機接着剤に接合され、硬化時に上記無
    機接着剤から水分を吸収する脱水部材を備えていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    のエレベータ用金属パネル。
  6. 【請求項6】 基板は、軽金属により構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のエレベータ用金属パネル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4821089B2 (ja) * 2001-08-17 2011-11-24 三菱電機株式会社 エレベータの乗場戸

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4821089B2 (ja) * 2001-08-17 2011-11-24 三菱電機株式会社 エレベータの乗場戸

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