JP2000160672A - 樹脂被覆式下水管補修ユニット - Google Patents

樹脂被覆式下水管補修ユニット

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JP2000160672A
JP2000160672A JP10333570A JP33357098A JP2000160672A JP 2000160672 A JP2000160672 A JP 2000160672A JP 10333570 A JP10333570 A JP 10333570A JP 33357098 A JP33357098 A JP 33357098A JP 2000160672 A JP2000160672 A JP 2000160672A
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sewer pipe
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fiber cloth
rubber sleeve
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Toshiharu Machida
敏治 町田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂被覆式下水管補修ユニットにおいて、ゴ
ムスリーブの膨張により樹脂コーティング強化繊維布を
下水管の内面に圧接させた際に、コーティングした樹脂
が樹脂コーティング強化繊維布の側縁から外方に流出し
ないようにする。 【解決手段】 ゴムスリーブ11の外周部に、樹脂コー
ティング強化繊維布の幅に相当する間隔をおいて、該樹
脂コーティング強化繊維布の巻き付け厚さ以上の厚さ
(例えば0.3mm)を有する一対のバンド状のゴムリ
ング20を挿着する。ゴムスリーブ11の膨張による該
樹脂コーティング強化繊維布の下水管21の内面への圧
接時には、ゴムリング20が下水管21の内面に圧接し
て、コーティングした樹脂の外方への流出を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水管の内面の
損傷部や劣化部を、ガラス繊維布などの強化繊維布にコ
ーティング(塗布、含浸を含む)した下水管被覆用の樹
脂(熱硬化性や可視光などの光硬化性等の樹脂)の硬
化、付着による強化樹脂の被覆(ライニング)によって
補修する樹脂被覆式下水管補修ユニット、特に該下水管
補修ユニットの主要な構成手段である、樹脂コーティン
グ強化繊維布を巻き付けて下水管内面に圧接するための
ゴムスリーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の下水管補修ユニットにおいて
は、ゴムスリーブは、通水用軸管に連通する軸穴を有す
る一対のキャップブロックの外周部に、該キャップブロ
ックによって両端を閉鎖する状態で取り付けられてお
り、外周面部に樹脂コーティング強化繊維布を所定量巻
き付けた状態で、下水管内の補修部において、一方のキ
ャップブロックに接続するエアホースを介して供給され
る圧縮空気によリ膨張させて、樹脂コーティング強化繊
維布を下水管内面に圧接する一方、この状態でゴムスリ
ーブ内に設置した電熱ヒータ線類や蛍光灯類などを介し
た被覆用樹脂の加熱や可視光等の光照射などによって、
被覆用樹脂を硬化させて、下水管内面に繊維強化樹脂被
膜の形で付着した後に、エアホースを介した圧縮空気の
放出により収縮させて、下水管内面の繊維強化樹脂の被
膜から離すという形で使用されている。
【0003】しかるにこのゴムスリーブの膨張によっ
て、樹脂コーティング強化繊維布を下水管の内面に圧接
した際には、接圧力によって被覆用樹脂が樹脂コーティ
ング強化繊維布の側縁から外方に流出するため、下水管
の樹脂被膜が強度と美麗さに欠けるバリ付きの状態にな
るという不都合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな不都合に鑑み、樹脂コーティング強化繊維布の下水
管内面への圧接時に、被覆用樹脂が樹脂コーティング強
化繊維布の側縁から外方に流出しないようにすることを
課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明に係る下水管補修ユニットは、ゴムスリ
ーブの外周面に、軸方向に樹脂コーティング強化繊維布
の幅に相当する間隔をおいて、樹脂コーティング強化繊
維布の巻き付け厚さ以上突出する一対のリング状(環
状)ゴム突条を設けることを特徴としている。
【0006】上記において、リング状ゴム突条は、ゴム
スリーブに挿着するゴムリングで形成することも、ゴム
スリーブに一体成形することもできる。
【0007】この発明に係る下水管補修ユニットにおい
ては、リング状ゴム突条付きゴムスリーブのゴム突条対
間の外周面に、樹脂コーティング強化繊維布を巻き付け
た状態で、ゴム突条付きゴムスリーブを圧縮空気により
膨張して、樹脂コーティング強化繊維布を下水管の内面
に圧接させた際には、ゴム突条も下水管内面に圧接し
て、被覆用樹脂の流出ストッパーとして機能するので、
被覆用樹脂が樹脂コーティング強化繊維布の側縁から外
方に流出して、バリを形成する恐れはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて、この発明の
下水管補修ユニットの実施形態を説明する。
【0009】図示した下水管補修ユニットにおいては、
ゴムスリーブ11は、各端部を折り返した状態で、通水
用軸管12に通じる軸穴14を有するキャップブロック
13上に、スリーブ押さえゴムバンド(図示せず)とガ
イドローラ16付きを含む複数のスリーブ押さえ金具1
5を介して固定されており、その外周面上に、樹脂コー
ティング強化繊維布の幅に相当する間隔をおいて、該樹
脂コーティング強化繊維布の巻き付け厚さ以上の厚さ
(例えば0.3mm)のバンド状のゴムリング20を挿
着することにより、一対のリング状のゴム突条が形成し
てある。
【0010】この下水管補修ユニットは、一方のキャッ
プブロック13に設けたエアホース継ぎ手17と給電コ
ネクタ18に、エアホースと給電線を接続する一方、ゴ
ムスリーブ11のゴムリング20間の外周面部に、樹脂
コーティング強化繊維布を所定長さ巻き付けた状態で、
下水管21の補修部に導入し、ここでエアホースからゴ
ムスリーブ11内に圧縮空気を供給して、樹脂コーティ
ング強化繊維布及びゴムリング20が下水管21の内面
に圧接するまで膨張させる。このゴムリング20の下水
管21の内面への圧接により、被覆用樹脂の樹脂コーテ
ィング強化繊維布の側縁から外方への流出は阻止され
る。
【0011】この後給電線からコネクタ18を介して、
ゴムスリーブ11内に装置した電熱ヒータ線や蛍光灯な
どに通電して、被覆用樹脂を熱や光(可視光等)などに
より硬化させて、繊維強化樹脂被膜の形で下水管21の
内面に付着した後、エアホースを介して圧縮空気を放出
することにより、ゴムリング20付きのゴムスリーブ1
1を収縮させて、下水管21から取り出す。
【0012】この発明の下水管補修ユニットは、このほ
か種々の形態で実施することができるもので、図示の形
態に限定されるものではない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、この発明の下水管補修ユニットによれば、その構成
上、樹脂コーティング強化繊維布の下水管内面への圧接
時に、被覆用樹脂の樹脂コーティング強化繊維布の側縁
から外方への流出が抑制されるので、下水管の内面に、
強度的に問題が無くかつエッジが美麗な樹脂被覆を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る下水管補修ユニットの実施形態
の正面図である。
【図2】図1に示す実施形態の左側面図である。
【符号の説明】
11 ゴムスリーブ 12 通水用軸管 13 キャップブロック 14 軸穴 15 スリーブ押さえ金具 16 ガイドローラ 17 ゴムホース継ぎ手 18 給電コネクタ 20 ゴムリング 21 下水管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムスリーブの外周面に、軸方向に樹脂
    コーティング強化繊維布の幅に相当する間隔をおいて、
    該樹脂コーティング強化繊維布の巻き付け厚さ以上突出
    する一対のリング状ゴム突条を設けてなる、樹脂被覆式
    下水管補修ユニット。
  2. 【請求項2】 リング状ゴム突条が、ゴムスリーブに挿
    着したゴムリングからなる、請求項1記載の下水管補修
    ユニット。
  3. 【請求項3】 リング状ゴム突条を、ゴムスリーブに一
    体成形してなる、請求項1記載の下水管補修ユニット。
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