JP2000160440A - 紡機の単錘駆動用モータ及び清掃用補助具 - Google Patents

紡機の単錘駆動用モータ及び清掃用補助具

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JP2000160440A
JP2000160440A JP10336967A JP33696798A JP2000160440A JP 2000160440 A JP2000160440 A JP 2000160440A JP 10336967 A JP10336967 A JP 10336967A JP 33696798 A JP33696798 A JP 33696798A JP 2000160440 A JP2000160440 A JP 2000160440A
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rotor
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motor
cleaning member
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JP10336967A
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Tatsuya Uematsu
辰哉 上松
Taiji Odate
泰治 大立
Yutaka Shinozaki
豊 篠崎
Masayoshi Tsuboi
将嘉 坪井
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルスタから引き抜かれたスピンドルの回転
子の周面に異物が吸着された状態で、スピンドルを元の
位置に装着しても、回転子と固定子との間に異物が入り
込むのを防止する。 【解決手段】 単錘駆動用モータ1は、ボルスタ2に支
持されたスピンドル3と一体化されている。スピンドル
3の中間部にはボルスタ2の上端部を覆う円筒状の支持
部9が設けられ、支持部9の外側に磁石製の回転子10が
一体回転可能に固定されている。モータハウジング4に
は回転子10と対向する位置に固定子11が固定され、その
上側部材4bにはスピンドル挿入孔13が形成されてい
る。スピンドル挿入孔13を構成する筒部14の内側には、
円筒状のゴムブッシュ15が固着されている。ゴムブッシ
ュ15はその内径が回転子10の外径と等しく形成され、回
転子10の表面に吸着されている異物は、回転子10がゴム
ブッシュ15を通過する際に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各錘のスピンドルを
独立して駆動するリング精紡機、リング撚糸機等の紡機
に使用する紡機の単錘駆動用モータ及びその清掃用補助
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、精紡機機台の多数錘化あるいはス
ピンドルの回転速度の高速化を図るため、精紡機機台の
全錘を1台のモータで駆動する代わりに、各錘毎にスピ
ンドル駆動用のモータを設けた装置が提案されている。
単錘駆動用モータはボルスタに回転可能に支持されたス
ピンドルの中間部に永久磁石製の回転子が一体回転可能
に固定され、回転子がモータハウジングの内部に固定さ
れた固定子と対応する位置に配置されている。そして、
ボルスタ内のスピンドルオイルのメンテナンス作業を容
易とするため、モータハウジングを分解せずに、スピン
ドルが回転子とともにモータハウジング外に抜き取り可
能に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ベルト駆動のスピンド
ルは、ボルスタ内のスピンドルオイルのメンテナンス作
業時等にボルスタから引き抜かれると、スピンドルレー
ル上に一時載置されるか保管用の箱内に山積み状態で保
管される。単錘駆動用モータのスピンドルは回転子が露
出した状態で同様な取り扱いを受ける。その結果、トラ
ベラ等の小さな鉄製の部材や鉄粉等の異物が回転子の表
面に吸着される場合がある。その状態でスピンドルをボ
ルスタに装着すると、回転子の周面に吸着された異物が
固定子と回転子との隙間に入り込む状態となり、モータ
の故障の原因となる。
【0004】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はボルスタから引き抜かれたスピ
ンドルの回転子の周面に異物が吸着された状態で、スピ
ンドルを元の位置に装着しても回転子の周面に吸着され
ていた異物を周面から除去し、回転子と固定子との間に
異物が入り込むのを防止することができる単錘駆動用モ
ータ及びその清掃用補助具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、ボルスタに回転可能に支
承されたスピンドルを、スピンドルに一体回転可能に固
定された回転子と、スピンドルレールに固定されるハウ
ジング内に固定された固定子とを備えたモータにより駆
動する紡機の単錘駆動用モータであって、前記ハウジン
グの上部に形成されたスピンドル挿入孔に、前記回転子
がスピンドル挿入孔を通過する際に回転子の周面と接触
して周面を清掃する清掃部材を設けた。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記清掃部材はブラシである。請求
項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明におい
て、前記清掃部材はゴムブッシュである。
【0007】請求項4に記載の発明では、ボルスタに回
転可能に支承されたスピンドルを、スピンドルに一体回
転可能に固定された回転子とスピンドルレールに固定さ
れるハウジング内に固定された固定子とを備えたモータ
により駆動する紡機の単錘駆動用モータの回転子を清掃
する清掃用補助具であって、前記ハウジングの上部に載
置可能な形状の支持部と、該支持部に支持され前記回転
子の通過を許容し、かつ回転子の周面に接触して周面を
清掃するリング状の清掃部材を備えた。
【0008】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記支持部はスピンドルが貫通した
状態でスピンドルと交差する方向に取り外し可能に、前
記清掃部材とともに複数に分割可能となっている。
【0009】請求項1に記載の発明では、ボルスタから
引き抜かれたスピンドルを再びボルスタに装着するた
め、スピンドル挿入孔からスピンドルの下部をハウジン
グ内に挿入すると、挿入途中で回転子の周面が清掃部材
と接触する。そして、回転子の周面に異物が吸着されて
いる場合は、回転子が清掃部材と対向する箇所を通過す
る間に異物が周面から除去される。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、清掃部材がブラシであるため、スピ
ンドル挿入孔からスピンドルを挿入する際に、多少中心
がずれてもスピンドルが円滑にハウジング内に挿入さ
れ、回転子の周面がブラシによって確実に掃除される。
また、ブラシの材料に弾性力の大きなものを使用する
と、回転子の周面に吸着されていた異物が、スピンドル
の挿入に伴って回転子に対して相対的に上側へ移動さ
れ、回転子の上端まで移動した異物はブラシが撓んだ状
態から復帰する際に飛ばされる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記清掃部材がゴムブッシュである
ため、スポンジやブラシ等を清掃部材として使用する場
合と異なり、回転子の周面から除去された異物が清掃部
材に溜まる虞がない。
【0012】請求項4に記載の発明の清掃用補助具は、
ボルスタから回転子とともに抜き取られたスピンドル
を、単錘駆動用モータの元の位置に装着する際に使用さ
れる。清掃用補助具は清掃部材がスピンドル挿入孔の周
囲と対応するようにハウジングの上部に載置される。そ
の状態でスピンドルがスピンドル挿入孔からハウジング
内に挿入されると、回転子が清掃部材と対応する位置を
通過する際に、回転子の周面が清掃部材によって清掃さ
れる。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、清掃用補助具は回転子が清掃部材を
通過してスピンドルに貫通された状態で、複数に分割さ
れてスピンドルと交差する方向に移動されて取り外され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態を図1及び図2に従っ
て説明する。単錘駆動用モータ1は、ボルスタ2に支持
されたスピンドル3と一体化されている。ボルスタ2は
途中にフランジ部2aを有し、フランジ部2aより上側
がモータハウジング4内に挿通された状態でモータハウ
ジング4に固定されている。ボルスタ2はフランジ部2
aより下方に形成された雄ねじ部に螺合するナット5
と、フランジ部2aの下側に配置される座金6とを介し
て紡機機台のスピンドルレール7の所定位置にモータハ
ウジング4とともに締め付け固定されるようになってい
る。ボルスタ2には軸受8が内蔵され、スピンドル3は
その下部がボルスタ2に挿入されるとともに軸受8を介
して回転可能に支承されている。
【0015】スピンドル3の中間部にはボルスタ2の上
端部を覆う円筒状の支持部9が設けられ、支持部9の外
側に永久磁石製の回転子10が一体回転可能に固定され
ている。モータハウジング4には回転子10と対向する
位置に固定子11が固定されている。
【0016】モータハウジング4は固定子11のモータ
ハウジング4への組付けや内部の点検を容易にするた
め、下側部材4a及び上側部材4bから成り、上下に2
分割可能に形成され、下側部材4aの上端部に上側部材
4bの下端部が嵌合固定されるようになっている。下側
部材4aの内面には、固定子11の組み付け時の位置決
め用の段差部12が形成され、固定子11は鉄心11a
の下端が段差部12と係合し、鉄心11aの上端が上側
部材4bの下端と係合する状態でモータハウジング内に
組み付けられている。
【0017】上側部材4bにはスピンドル挿入孔13が
形成されている。スピンドル挿入孔13を構成する筒部
14の内側には、清掃部材としてのゴムブッシュ15が
設けられている。ゴムブッシュ15はその内径が回転子
10の外径と等しい円筒状に形成され、接着剤により筒
部14の内面に固着されている。筒部14は上側部材4
bが形成するモータハウジング4の上壁の上下両側に突
出するように形成されている。ゴムブッシュ15の厚さ
及び長さは、ゴムブッシュ15の硬さによって適宜設定
される。
【0018】スピンドル3にはスピンドル3がボルスタ
2に挿入支持された状態で、スピンドル挿入孔13を覆
うカバー部材16が一体回転可能に固定されている。次
に前記のように構成された単錘駆動用モータ1の作用を
説明する。
【0019】スピンドルレール7に対して単錘駆動用モ
ータ1を組み付けるときは、ボルスタ2のフランジ部2
aの下側に座金6を装着した状態で、スピンドルレール
7に形成されている取付孔にボルスタ2の下部を挿通
し、所定の位置に位置決めした状態でナット5により締
め付け固定する。
【0020】保全作業等でモータハウジング4の内部を
点検する場合、簡単な点検であればスピンドル3を回転
子10とともにボルスタ2から引き抜いた後、モータハ
ウジング4の上側部材4bを取り外して点検する。ま
た、ボルスタ2内のスピンドルオイルのメンテナンス作
業の場合は、上側部材4bが下側部材4aに固定された
状態で、スピンドル3が回転子10とともに引き抜かれ
る。そして、その状態で、スピンドルオイルの点検やオ
イル交換等が行われる。
【0021】保全作業やスピンドルオイルのメンテナン
ス作業が終了した後、スピンドル挿入孔13からスピン
ドル3の下部をモータハウジング4内に挿入すると、挿
入途中で回転子10の周面がゴムブッシュ15と接触す
る。そして、仮に回転子10の周面に鉄粉や鉄片等の異
物が吸着されている場合は、回転子10がゴムブッシュ
15と対向する箇所を通過する間に異物が回転子10の
周面から除去される。ゴムブッシュ15の内径が回転子
10の外径と等しいため、回転子10の周面がゴムブッ
シュ15によって確実に掃除される。
【0022】一方、単錘駆動用モータ1の取り外しが必
要な修理等の場合は、ナット5を弛めてボルスタ2から
取り外し、次に単錘駆動用モータ1をスピンドルレール
7から取り外す。
【0023】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) ボルスタ2から引き抜かれたスピンドル3の回
転子10の周面に異物が吸着された状態で、スピンドル
3を元の位置に装着しても、回転子10の周面に吸着さ
れていた異物がスピンドル挿入孔13に設けられた清掃
部材(ゴムブッシュ15)によって周面から除去され
る。従って、回転子10と固定子11との間に異物が入
り込むのを防止することができ、異物の噛み込みによる
故障を回避できる。
【0024】(2) 清掃部材としてゴムブッシュ15
が使用されているため、スポンジやブラシ等を清掃部材
として使用する場合と異なり、回転子10の周面から除
去された異物が清掃部材に溜まる虞がない。
【0025】(3) ゴムブッシュ15の内径が回転子
10の外径と等しいため、回転子10がゴムブッシュ1
5を通過する間に、回転子10の周面を確実に掃除でき
る。 (4) モータハウジング4が上下に分割されるととも
に、その内面に形成された段差部12で固定子11が位
置決めされるため、固定子11をモータハウジング4内
の所定位置に組み付けるのが簡単になる。
【0026】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3及び図4に従って説明する。この実施の形態で
は単錘駆動用モータ1は清掃部材を装備せず、前記実施
の形態の清掃部材と同様な清掃作用を有する清掃用補助
具を使用して固定子10の周面に吸着された異物を除去
する点が前記実施の形態と大きく異なっている。前記実
施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省
略する。
【0027】図3に示すように、清掃用補助具17は半
円弧状の一対の支持部18とその内側に設けられた半円
弧状の清掃部材19とを備えるとともに、両支持部18
が板ばね製の連結部材20により連結されている。清掃
用補助具17は、自由状態においては両支持部18及び
清掃部材19の端部が互いに当接して円形状態に保持さ
れている。清掃部材19はゴム製で、両清掃部材19が
円形状態に配置されたときの内径が回転子10の外径と
等しく形成されている。即ち、支持部18はモータハウ
ジング4の上部に載置可能な形状に形成され、2個の清
掃部材19により回転子10の通過を許容し、かつ回転
子10の周面に接触して周面を清掃するリング状の清掃
部材が構成されている。
【0028】図4に示すように、支持部18の内径は上
側部材4bのスピンドル挿入孔13の周囲に形成された
円環状の突条21の外径と同じ形成されている。また、
支持部18はその高さHが、回転子10の上面とカバー
部材16の下端との距離Lより小さく形成されている。
清掃部材19は支持部18より高さが小さく形成され、
上端が支持部18の上端と一致するように支持部18に
固着されている。即ち、支持部18はその下部内面が突
条21の外面と嵌合する状態で上側部材4b上に載置可
能に形成されている。
【0029】清掃用補助具17は、ボルスタ2から回転
子10とともに抜き取られたスピンドル3を、単錘駆動
用モータ1の元の位置に装着する際に使用される。清掃
用補助具17は支持部18の下部が突条21と嵌合する
状態でモータハウジング4上に載置される。その状態で
スピンドル3が清掃用補助具17を通過しつつスピンド
ル挿入孔13からモータハウジング4内に挿入される。
回転子10が清掃部材19と対応する位置を通過する際
に、回転子10の周面が清掃部材19によって清掃され
る。
【0030】回転子10が清掃用補助具17と対応する
位置を通過した時点でスピンドル3の挿入を一時中断し
て清掃用補助具17を取り外す。清掃用補助具17を取
り外す場合は、連結部材20のばね力に抗して支持部1
8間の間隔を拡げた状態で、清掃用補助具17をスピン
ドル3と交差する方向に移動させる。清掃用補助具17
が取り外された後、再びスピンドル3の挿入作業を開始
してスピンドル3をボルスタ2の元の位置に装着する。
【0031】この実施の形態では次の効果を有する。 (5) モータハウジング4から取り外されたスピンド
ル3を、清掃用補助具17をモータハウジング4の所定
位置に載置した状態でボルスタ2に装着すると、回転子
10の周面に異物が吸着されていても、清掃部材19に
よって異物が回転子10の周面から除去される。従っ
て、回転子10と固定子11との間に異物が入り込むの
を防止することができ、異物の噛み込みによる故障を回
避できる。
【0032】(6) 各単錘駆動用モータに清掃部材を
設ける必要がないため、単錘駆動用モータの製造コスト
が上昇しない。 (7) 清掃部材19がリング状に配置された状態にお
いてその内径が回転子10の外径と等しいため、回転子
10が清掃部材19を通過する間に、回転子10の周面
を確実に掃除できる。
【0033】(8) 清掃部材19がゴム製のため、ス
ポンジやブラシ等を清掃部材19として使用する場合と
異なり、回転子10の周面から除去された異物が清掃部
材19に溜まる虞がない。
【0034】(9) スピンドル3に貫通された状態
で、支持部18が清掃部材19とともに複数に分割され
てスピンドル3と交差する方向に取り外せるため、取り
外しが簡単になる。
【0035】(10) 分割された支持部18がばね製
の連結部材20で連結されて、自由状態で清掃部材19
とともに円環状に保持される。従って、スピンドル3の
挿入時に清掃用補助具17を所定位置に保持するのが容
易になる。
【0036】(11) リング状に配置された支持部1
8がモータハウジング4の突条21に嵌合支持されるた
め、スピンドル3の挿入作業がより容易になる。なお、
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、
次のように具体化してもよい。
【0037】○ 第1の実施の形態における清掃部材と
してゴムブッシュ15に代えて、図5に示すように、ブ
ラシ22を設ける。ブラシ22は筒部14の内面から中
心に向かって突出する多数の毛(突起)が形成され、筒
部14の中心から毛の先端までの距離は回転子10の外
径の半分より短く設定されている。従って、この実施の
形態においても、スピンドル3が元の位置に装着される
際に、回転子10の表面に吸着されている異物がブラシ
22によって除去される。清掃部材としてブラシ22を
使用した場合は、ゴムブッシュ15に比較してスピンド
ル3を挿入する際に回転子10が清掃部材を通過すると
きの抵抗が小さくなり、位置が多少ずれても支障がない
ため、作業がやり易い。また、ブラシ22の各毛の弾力
性を大きくすることにより、各毛と回転子10との係合
が解除されて毛の撓みが解消される際に異物を撥ね飛ば
すことが可能となる。
【0038】○ 清掃用補助具17の清掃部材19とし
てブラシを使用してもよい。この場合も前記のブラシ特
有の効果が得られる。 ○ スピンドル挿入孔13あるいは清掃用補助具17に
設ける清掃部材としてスポンジを使用してもよい。スポ
ンジの場合はブラシを使用する場合と同様に、回転子1
0が清掃部材と接触しながら移動する際の抵抗がゴムブ
ッシュに比較して小さくなり、挿入作業がし易くなる。
【0039】○ スピンドル挿入孔13に設ける清掃部
材を接着剤により固着せず、取り外し可能に嵌合する構
成としてもよい。取り外し可能とした場合は、清掃部材
としてブラシやスポンジを使用した場合に、清掃部材を
取り外してその中に溜まった異物を清掃することが容易
になる。また、ゴムブッシュ15とした場合、摩耗によ
り交換が必要となったときに、交換が容易となる。
【0040】○ 清掃用補助具17として分割不能な支
持部や清掃部材を備えたものを使用してもよい。例え
ば、支持部と清掃部材とをゴムリングで一体に形成し、
スピンドル3に貫通された状態で取り外す際には、リン
グを引き伸ばしてスピンドル3の上側へ移動させる。こ
の場合は清掃用補助具17の構成が簡単になる。
【0041】○ 清掃用補助具17の支持部18として
1箇所に切断面を有するゴム製のリングを使用し、切断
面と対応する位置に2個の清掃部材19の当接面が位置
するように清掃部材19を固着する。清掃用補助具17
は、スピンドル3に貫通された状態で切断面間の距離が
拡がるように変形させて、スピンドル3から取り外すこ
とができる。この場合、連結部材が不要となり、第2の
実施の形態のものより構造が簡単になる。
【0042】前記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の発明(技術思想)について、以下にその効果とと
もに記載する。 (1) 請求項4又は請求項5に記載の発明において、
前記清掃部材にブラシが使用されている。この場合、ゴ
ムブッシュに比較して回転子が清掃部材を通過するとき
の抵抗が小さくなり、位置が多少ずれても支障がないた
め、作業がやり易い。また、ブラシの各毛の弾力性を大
きくすることにより、各毛と回転子との係合が解除され
て毛の撓みが解消される際に異物を撥ね飛ばすことが可
能となる。
【0043】(2) 請求項5に記載の発明において、
分割された支持部はばね製の連結部材により自由状態で
清掃部材がリング状に配置される位置に保持されるよう
に連結されている。この場合、スピンドル3の挿入作業
が容易になる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5に記載の発明によれば、ボルスタから引き抜かれたス
ピンドルの回転子の周面に異物が吸着された状態で、ス
ピンドルを元の位置に装着しても回転子の周面に吸着さ
れていた異物を周面から除去し、回転子と固定子との間
に異物が入り込むのを防止することができる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、回転子が
清掃部材を通過するときの抵抗が小さくなる。また、回
転子の周面から除去された異物を撥ね飛ばすことが可能
になる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、スポンジ
やブラシ等を清掃部材として使用する場合と異なり、回
転子の周面から除去された異物が清掃部材に溜まる虞が
ない。
【0047】請求項4に記載の発明によれば、個々の単
錘駆動用モータ側に清掃部材を設ける必要がないため、
単錘駆動用モータの製造コストが上昇しない。請求項5
に記載の発明によれば、スピンドルに貫通された状態
で、清掃用補助具を簡単に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態を示す概略断面図。
【図2】 作用を説明する概略部分断面図。
【図3】 第2の実施の形態の清掃補助具の概略斜視
図。
【図4】 同じく作用を説明する部分概略断面図。
【図5】 別の実施の形態の部分概略断面図。
【符号の説明】
1…単錘駆動用モータ、2…ボルスタ、3…スピンド
ル、4…モータハウジング、7…スピンドルレール、1
0…回転子、11…固定子、13…スピンドル挿入孔、
15…清掃部材としてのゴムブッシュ、17…清掃用補
助具、18…支持部、19…清掃部材、22…清掃部材
としてのブラシ。
フロントページの続き (72)発明者 篠崎 豊 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 坪井 将嘉 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 4L056 AA02 AA32 BD01 BD32 BG04 BG24 BG42 DA33 DA52 FA05 5H605 AA03 BB05 BB14 CC02 DD09 EA09 GG04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルスタに回転可能に支承されたスピン
    ドルを、スピンドルに一体回転可能に固定された回転子
    と、スピンドルレールに固定されるハウジング内に固定
    された固定子とを備えたモータにより駆動する紡機の単
    錘駆動用モータであって、 前記ハウジングの上部に形成されたスピンドル挿入孔
    に、前記回転子がスピンドル挿入孔を通過する際に回転
    子の周面と接触して周面を清掃する清掃部材を設けた紡
    機の単錘駆動用モータ。
  2. 【請求項2】 前記清掃部材はブラシである請求項1に
    記載の紡機の単錘駆動用モータ。
  3. 【請求項3】 前記清掃部材はゴムブッシュである請求
    項1に記載の紡機の単錘駆動用モータ。
  4. 【請求項4】 ボルスタに回転可能に支承されたスピン
    ドルを、スピンドルに一体回転可能に固定された回転子
    とスピンドルレールに固定されるハウジング内に固定さ
    れた固定子とを備えたモータにより駆動する紡機の単錘
    駆動用モータの回転子を清掃する清掃用補助具であっ
    て、 前記ハウジングの上部に載置可能な形状の支持部と、該
    支持部に支持され前記回転子の通過を許容し、かつ回転
    子の周面に接触して周面を清掃するリング状の清掃部材
    を備えた紡機の単錘駆動用モータの清掃用補助具。
  5. 【請求項5】 前記支持部はスピンドルが貫通した状態
    でスピンドルと交差する方向に取り外し可能に、前記清
    掃部材とともに複数に分割可能となっている請求項4に
    記載の紡機の単錘駆動用モータの清掃用補助具。
JP10336967A 1998-11-27 1998-11-27 紡機の単錘駆動用モータ及び清掃用補助具 Pending JP2000160440A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007107171A (ja) * 2005-09-14 2007-04-26 Nippon Paper Industries Co Ltd 浸透抑制方法およびそれを用いた印刷用塗工原紙並びに印刷用塗工紙
CN100427657C (zh) * 2006-08-25 2008-10-22 朱爱萍 横孔射流气动穿纱短纤倍捻锭子
CN113285550A (zh) * 2021-05-14 2021-08-20 深圳市恒然电机有限公司 一种通过电机驱动进行防侵蚀自清理的无刷潜水电机

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