JP2000160005A - ナイロン6樹脂組成物 - Google Patents

ナイロン6樹脂組成物

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JP2000160005A JP33736198A JP33736198A JP2000160005A JP 2000160005 A JP2000160005 A JP 2000160005A JP 33736198 A JP33736198 A JP 33736198A JP 33736198 A JP33736198 A JP 33736198A JP 2000160005 A JP2000160005 A JP 2000160005A
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caprolactam
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Yoshio Nakai
美穂 中井
Yasumasa Fukushima
康正 福島
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融紡糸や製膜時等におけるε−カプロラク
タム生成量が少なく、品質の良好な繊維やフィルム等に
することのできるナイロン6樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 ナイロン6(又はその共重合体)と、1
気圧での沸点が200 ℃以上で下記式で示される構造単
位を同一分子内に少なくとも1個以上有する化合物とか
らなるナイロン6樹脂組成物。 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融紡糸性、製膜
性及び操業性の改良されたナイロン6樹脂組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ナイロン6樹脂は、機械的強度、耐熱
性、耐薬品、加工性等に優れた汎用性のあるエンジニア
リングプラスチックであり、タイヤコード、衣料、包装
フィルムをはじめとして、自動車、家電製品、事務機器
等の部品として幅広く利用されている。
【0003】一般に、溶融重合もしくは溶融重縮合によ
り製造されたナイロン6樹脂のチップ中には、未反応の
ε−カプロラクタムやオリゴマーが相当量含まれている
ので、熱水抽出を行ってこれらは除去されている。しか
し、この熱水抽出による除去を行っても、例えば溶融紡
糸して繊維にするとき、長時間溶融押出しを行っている
と、ε−カプロラクタムやオリゴマーが再生成して、口
金の吐出孔周辺に蓄積し、やがて吐出孔周辺で熱変性を
起こす。その結果、吐出孔周辺で糸が変形したり、糸切
れや糸むらが発生したりする。また、フィルムを製造す
る際にも、チップの溶融時にε−カプロラクタムやオリ
ゴマーが再生成するため、フィルム切れを起こしたり、
品質低下をもたらすという問題があった。
【0004】そこで従来より、これらの問題を解決する
ために種々の方法が試みられているが、無機化合物をナ
イロン6樹脂に配合する方法が一般的な方法であり、例
えば酸化マグネシウムを配合したナイロン6組成物(特
公昭55− 20007号公報)や、特定の結晶構造を有する酸
化マグネシウム微粒子を特定量配合したナイロン6組成
物(特公昭55− 27172号公報)等が提案されている。し
かし、これらの無機化合物は、ナイロン6の溶融温度に
おいて固体の粉末であり、長時間紡糸を行っているとノ
ズル圧が上昇して操業上問題となる。また、ε−カプロ
ラクタムやオリゴマーをさらに低減することを目的とし
て、これらを多量に加えると、紡糸の安定性や糸むら
等、製品の品質低下を招くといった問題もあった。
【0005】他方、溶融成形時におけるε−カプロラク
タムやオリゴマーの再生成量を低減する方法として、ナ
イロン6分子鎖の末端を封鎖する方法も種々試みられて
おり、例えば、特定量のモノアミノ炭化水素でカルボキ
シル基末端を封鎖する方法(特開昭62−252424号公報)
や、シクロヘキシルアミン等によりカルボキシル基末端
を封鎖する方法(特開平8-231711号公報)等が提案され
ている。しかしこれらの方法では、ナイロン6の溶融成
形時におけるε−カプロラクタムやオリゴマーの再生成
を低減することはできるものの、重合度の大きいものを
得ることが難しく、これらを用いたポリアミド6樹脂成
形品の物性が低下するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶融紡糸や
製膜時等におけるε−カプロラクタム生成量が少なく、
品質が良好で、かつ紡糸性や製膜性及び操業性の改良さ
れたナイロン6樹脂組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造単
位を有する化合物をナイロン6(又はその共重合体)に
配合することで、この目的が達成できることを見出し、
本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は次の通りである (1) ナイロン6(又はその共重合体)と、1気圧での沸
点が200 ℃以上で下記式で示される構造単位を同一分
子内に少なくとも1個以上有する化合物とからなるナイ
ロン6樹脂組成物。
【化2】 (2) 上記(1) 記載の樹脂組成物であって、該樹脂組成物
を水分率0.02重量%以下にして、0.01Torr以下、250 ℃
で30分溶融したときに検出されるε−カプロラクタム量
が、樹脂組成物1kgに対して 0.09mol以下であることを
特徴とするナイロン6樹脂組成物。 (3) ナイロン6(又はその共重合体)の末端アミノ基の
モル数(A) と上記式の不飽和基のモル数(B) との比
(A)/(B)が 0.3〜10になるように配合することを特徴と
する上記(1) 又は(2) 記載のナイロン6樹脂組成物。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【発明の実施の形態】
【0010】本発明におけるナイロン6(又はその共重
合体)は、ε−カプロラクタムを主成分として重合す
る、あるいは6−アミノカプロン酸を主成分として重縮
合することにより得られるもので、カプロアミド単位80
モル%以上、好ましくは90モル%以上含有する溶融成形
可能な重合体である。
【0011】上記のナイロン6(又はその共重合体)の
相対粘度は、溶媒として97重量%濃硫酸を用い、温度25
℃、濃度1g/dlの条件で求めた値で 1.5〜 5.0の範囲に
あることが好ましい。この相対粘度が 1.5未満のもので
は、繊維やフィルムにしたときの機械的強度が低下す
る。逆にこれが 5.0を超えるものでは、成形性が急速に
低下する。
【0012】なお、ナイロン6の共重合体は、本発明の
特性を損なわない範囲で、ε−カプロラクタムや6−ア
ミノカプロン酸以外の各種のラクタム、アミノカルボン
酸もしくはナイロン塩が、共重合成分として20モル%未
満、好ましくは10モル%未満の割合で含有するものであ
る。
【0013】上記の共重合成分の具体例としては、ω−
ラウロラクタム、11−アミノウンデカン酸、12−アミノ
ドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸、ナイロン46
塩、ナイロン66塩、ナイロン 610塩、ナイロン6T塩、ナ
イロン6I塩、ナイロン9T塩、メタキシリレンジアミンと
アジピン酸との塩(ナイロンMXD 塩)等が挙げられる。
【0014】本発明における1気圧での沸点が200 ℃以
上で式で示される構造単位を同一分子内に少なくとも
1個以上有する化合物(以下「化合物」という。)と
しては、水分率0.02重量%以下の樹脂組成物を0.01Torr
以下、250 ℃で30分間溶融したときに検出されるε−カ
プロラクタム量が、樹脂組成物1kgに対して 0.09mol以
下であるものを選択する必要がある。
【0015】化合物としては、イソプロピルアクリル
アミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミ
ド、N-tert- ブチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアク
リルアミド、ジメチロールアクリルアミド、アクリルア
ミド、エチル-3- ヨードアクリレート、1,3-ブタンジオ
ールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジアクリレー
ト、1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、ヘキシルアクリレート、
エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、
オクタデシルアクリレート、ジエチレングリコールエチ
ルエーテルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、エチレングリコールフェニルエーテルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート、1,3-ブタンジオールジメタ
クリレート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート、イソデシルメタクリレー
ト、2-エチルヘキシルメタクリレート、ドデシルメタク
リレート、トリデシルメタクリレート、オクタデシルメ
タクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリ
ルメタクリレート、4-フェニル-3- ブテン-2- オン、1,
3-ジフェニル-2- プロペン-1- オン等が挙げられる。
【0016】本発明のナイロン6樹脂組成物において
は、ナイロン6(又はその共重合体)の末端アミノ基の
モル数(A) と化合物の不飽和基のモル数(B) との比
(A)/(B)が、 0.3〜10になるように配合することが好ま
しく、0.3 〜2になるように配合することがより好まし
い。この(A)/(B) の値が 0.3未満では、過剰に存在する
化合物が溶融成形時に分解して、樹脂組成物が着色し
たり、ε−カプロラクタムが副生したりする。一方、こ
の(A)/(B) の値が10を超えると、溶融成形時に生成する
モノマー量(ε−カプロラクタム量)の抑制効果が不十
分なものとなる。
【0017】この際、ナイロン6(又はその共重合体)
と化合物は、それらが互いに均一に混合されるならい
かなる方法も採用することができる。具体的には、ナイ
ロン6(又はその共重合体)のチップと化合物とを上
記の割合に配合して、タンブラーブレンダーやヘンシェ
ルミキサーやリボンミキサー等で混合(ドライブレン
ド)する方法や、ドライブレンドした後、エクストルー
ダー(押出機)もしくはニーダー等の混練機を用いて溶
融混練する方法等が用いられる。溶融混練する際の温度
は、ポリアミド6(又はその共重合体)が溶融する温度
であれば特に制限はされないが、通常は 200〜270 ℃の
範囲で用いられる。
【0018】本発明の樹脂組成物には、その物性を損な
わない限り、熱安定剤、耐候剤、無機充填剤、補強剤、
酸化防止剤、耐衝撃性改良剤、可塑剤、顔料、滑剤、難
燃剤等が添加されていてもよく、これらは重合時、ドラ
イブレンド時、溶融混練時もしくは溶融成形する際に加
えられる。
【0019】また、本発明の樹脂組成物は、ナイロン6
(又はその共重合体)以外の熱可塑性樹脂と混合して用
いることもできる。このような熱可塑性樹脂の具体例と
しては、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン 610、ナイ
ロン 612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン11、ナイ
ロン6T、ナイロン6I、ナイロン9T、ナイロン 11T、ナイ
ロンPACM12、ナイロンMXD6、ポリブタジエン、ブタジエ
ン/スチレン共重合体、アクリルゴム、エチレン/プロ
ピレン共重合体、エチレン/プロピレン/ブタジエン共
重合体、天然ゴム、塩素化ブチルゴム、塩素化ポリエチ
レン等のエラストマー又はこれらの無水マレイン酸など
による酸変性物、スチレン/無水マレイン酸共重合体、
スチレン/フェニルマレイミド共重合体、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ブタジエン/アクリロニトリル共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリスルホン、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリエーテルスルホン、フェノキシ樹脂、
ポリフェニレンエーテル、ポリメチルメタクリレート、
ポリエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリアリレート等がある。
【0020】さらに、本発明の樹脂組成物は、常法によ
り繊維やフィルムや成形品とすることができる。
【0021】
【作用】本発明のナイロン6樹脂組成物が、溶融時にε
−カプロラクタムの再生成を抑制する理由は、ナイロン
6(又はその共重合体)のアミノ末端と化合物とが反
応することにより、アミノ末端を封鎖し、アミノ末端か
らの環化によるε−カプロラクタムの生成速度を抑制す
ることができるためと推定される。そのため、溶融紡糸
や製膜時等に、糸切れや糸むら、フィルム切れ等を起こ
すことがなく、安定操業が可能となる。
【0022】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例並びに比較例で用いた原料及び
測定法は次の通りである。 1.原料 ・ナイロン6ポリマーユニチカ社製、A1030BRL、相対粘
度 2.5、末端アミノ基濃度56.5モル/トン ・ラウリルアクリレート(試薬、アルドリッチ社製) ・ヘキサンジオールジアクリレート(試薬、アルドリッ
チ社製) ・エチレングリコールジメタクリレート(試薬、東京化
成社製) ・1,3-ジフェニル-2- プロペン-1- オン(試薬、東京化
成社製) ・ジアセトンアクリルアミド(試薬、東京化成社製) ・ジメチロールアクリルアミド(試薬、東京化成社製)
【0023】2.測定法 (a) 末端アミノ基濃度 ナイロン6のチップ 0.5gとm−クレゾール20mlとをフ
ラスコに入れ、60℃で溶解した後、室温まで冷却し、0.
1Np−トルエンスルホン酸水溶液で滴定を行うことによ
り求めた。 (b) ε−カプロラクタム(環状モノマー)検出量 水分率0.02重量%以下の樹脂組成物を、0.01Torr以下、
250 ℃で30分間溶融した後、凍結粉砕して得られた粉砕
物について測定した。ε−カプロラクタム検出量につい
ては、上記粉砕物を 100℃で熱水抽出を行った後、高速
液体クロマトグラフ(ウォーターズ社製、600E)を用い
て、抽出水中のε−カプロラクタムを定量した。なお、
高速液体クロマトグラフ測定は、次の条件で行った。 カラム:C18(ウォーターズ社製、長さ 250mm、内径
4.6mm) カラム温度:室温 溶出液:メタノール/水(35/65、体積比) 流速:0.7ml/分、 検出器:UV 210nm
【0024】実施例1 ナイロン6のチップ 100重量部に対して、エチレングリ
コールジメタクリレート0.58重量部を配合し、タンブラ
ーブレンダーでドライブレンドした後、エクストルーダ
ーによる溶融混練を行って、ナイロン6とエチレングリ
コールジメタクリレートとが均一に混合された樹脂組成
物のチップを得た。この際、ナイロン6の末端アミノ基
のモル数(A) とエチレングリコールジメタクリレートの
不飽和基のモル数(B) との比(A)/(B) は1の割合で配合
され、エクストルーダー内の温度は 205℃〜 255℃〜 2
65℃の3段階に調整されており、滞留時間は3分であっ
た。次に、このチップの一部を 100℃で12時間減圧乾燥
を行って水分率0.02重量%以下とし、ガラス管中で0.01
Torr以下、250 ℃で30分間溶融した。この溶融後の樹脂
組成物を、液体窒素中で凍結粉砕した後、この粉砕物中
のε−カプロラクタム検出量を高速液体クロマトグラフ
により求めた。
【0025】実施例2 エチレングリコールジメタクリレート0.58重量部の代わ
りに、ラウリルアクリレート1.37重量部を用いた他は、
実施例1と同様にして樹脂組成物の粉砕物を得、この粉
砕物中のε−カプロラクタム検出量を求めた。
【0026】実施例3 エチレングリコールジメタクリレート0.58重量部の代わ
りに、ヘキサンジオールジアクリレート1.24重量部を用
いた他は、実施例1と同様にして樹脂組成物の粉砕物を
得、この粉砕物中のε−カプロラクタム検出量を求め
た。
【0027】実施例4 エチレングリコールジメタクリレート0.58重量部の代わ
りに、1,3-ジフェニル-2- プロペン-1- オン1.14重量部
を用いた他は、実施例1と同様にして樹脂組成物の粉砕
物を得、この粉砕物中のε−カプロラクタム検出量を求
めた。
【0028】実施例5 エチレングリコールジメタクリレート0.58重量部の代わ
りに、ジアセトンアクリルアミド0.93重量部を用いた他
は、実施例1と同様にして樹脂組成物の粉砕物を得、こ
の粉砕物中のε−カプロラクタム検出量を求めた。
【0029】実施例6 エチレングリコールジメタクリレート0.58重量部の代わ
りに、ジメチロールアクリルアミド0.42重量部を用いた
他は、実施例1と同様にして樹脂組成物の粉砕物を得、
この粉砕物中のε−カプロラクタム検出量を求めた。
【0030】比較例1 ナイロン6のチップを 100℃で12時間減圧乾燥を行って
水分率0.02重量%以下とし、ガラス管中で0.01Torr以
下、250 ℃で30分間溶融した。この溶融後のナイロン6
を液体窒素中で凍結粉砕した後、この粉砕物中のε−カ
プロラクタム検出量を求めた。
【0031】上記実施例1〜6及び比較例1における結
果を表1に示した。なお、表1に記載のε−カプロラク
タム検出量は、ナイロン6樹脂組成物1kgに対して検出
されたε−カプロラクタム量(mol 数)である。
【0032】
【表1】
【0033】実施例7 ナイロン6のチップに、ナイロン6の末端アミノ基のモ
ル数(A) とエチレングリコールジメタクリレートの不飽
和基のモル数(B) との比(A)/(B) が1になるように、エ
チレングリコールジメタクリレートを配合し、これをエ
クストルーダーに供給して 260℃で溶融紡糸した。この
際、口金は24ホール、Y字型吐出孔のものを用い、吐出
量29g/分で押出し、4000m/分の速度で巻き取って、
65デニール、24フィラメントの糸とした。糸切れが発生
する度に口金孔周りの熱変性物を除去しつつ延べ1週間
紡糸を行って、この間における糸切れの回数を調べた。
【0034】実施例8 エチレングリコールジメタクリレートの代わりにラウリ
ルアクリレートを用いた他は、実施例7と同様にして延
べ1週間紡糸を行って、この間における糸切れの回数を
調べた。
【0035】比較例2 エチレングリコールジメタクリレートを配合せず、その
他は実施例7と同様にして延べ1週間紡糸を行って、こ
の間における糸切れの回数を調べた。
【0036】上記実施例7〜8及び比較例2における結
果を表2に示した。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、溶融紡糸や製膜時等に
おけるε−カプロラクタム生成量が少なく、品質の良好
な繊維やフィルム等にすることのできるナイロン6樹脂
組成物が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6(又はその共重合体)と、1
    気圧での沸点が200℃以上で下記式で示される構造単
    位を同一分子内に少なくとも1個以上有する化合物とか
    らなるナイロン6樹脂組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物であって、該
    樹脂組成物を水分率0.02重量%以下にして、0.01Torr以
    下、250 ℃で30分溶融したときに検出されるε−カプロ
    ラクタム量が、樹脂組成物1kgに対して 0.09mol以下で
    あることを特徴とするナイロン6樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ナイロン6(又はその共重合体)の末端
    アミノ基のモル数(A) と上記式の不飽和基のモル数
    (B) との比 (A)/(B)が 0.3〜10になるように配合するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のナイロン6樹脂組
    成物。
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